JP2012016543A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージを上下に重なるよう設けてステージ上を転動する遊技球の動きに対する関心を高めつつ、上下に重なるステージをコンパクトにし得る。
【解決手段】ステージ27は、第1球転動面34aを有する第1の上段ステージ部34と、第2球転動面35aを有する第2の上段ステージ部35とが左右方向に並設される。第1および第2の上段ステージ部34,35の下方に、第3球転動面37aを有する下段ステージ部37が設けられる。第2の上段ステージ部35に、第2球転動面35aを転動するパチンコ球を第3球転動面37a上に通出する連絡通路47が設けられる。第1および第2の上段ステージ部34,35の連設部位における下側に形成される凹部53に、ステージ27に配設した装飾部品54の固定用ボスが臨み、凹部53へのパチンコ球の嵌り込みを固定用ボスで防止する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関し、更に詳細には、遊技領域を流下する遊技球を枠状体のステージに誘導して、該ステージで転動した遊技球を遊技領域に排出するよう構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に所要の装飾形状に形成された枠状体(所謂センター役物)が配設されており、この枠状体の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動ゲームに伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
前述した構成のパチンコ機では、大当りが発生するためには前記始動入賞装置へのパチンコ球の入賞が必要とされることから、前記図柄表示装置で行なわれる図柄変動ゲームに遊技者の注意が集まるだけでなく、始動入賞装置へのパチンコ球の入賞に対しても遊技者の大きな関心が寄せられている。そこで、前記枠状体の内周下縁部にパチンコ球を左右方向に転動させる所謂ステージを設けて、遊技領域を流下するパチンコ球を、枠状体に設けられたワープ通路とも称される球通路を介してステージに案内し、該ステージ上で転動させた後に遊技領域へ排出させることで、パチンコ球の動きを楽しませるよう構成したパチンコ機も多数提案されている(特許文献1参照)。すなわち、一般的なステージ構成としては、特許文献1に開示されるように、ワープ通路を通過したパチンコ球が転動する球転動面の左右方向の略中央奥側にパチンコ球が通入可能な球入口が設けられて、該球入口を通過したパチンコ球が始動入賞装置の直上方で排出されて高確率で入賞し得る一方、他のルートを通ってステージから排出されるパチンコ球は始動入賞装置に入賞し難くなるよう構成される。
特開2000−51448号公報
ところで、近年は、遊技の興趣を高めて、パチンコ機の魅力を向上するため、前記図柄表示装置を大型化して遊技演出の迫力を高める傾向が強い。すなわち、図柄表示装置の大型化に伴って枠状体に形成される開口部も大きくなり、ステージも左右幅方向に大きくなっている。このように、前記ステージが左右幅方向に大きくなってきている状況において、前述した特許文献1に開示されたステージのように、パチンコ球がステージ上を単に左右方向に転動するだけでは左右幅方向に大型化したステージを充分に生かした演出がなされるとは言い難いのが現状であり、更なる演出効果を期待し得るステージ構造を備えた遊技機が望まれている。
ここで、転動するパチンコ球の動きを利用して演出効果を高めるステージ構造として、前記枠状体に形成される開口部が大きくなることを利用して、上下に重なるようステージを設けて、パチンコ球を立体的に転動させる構造が提案される。しかしながら、前記枠状体の下方には、前述のように始動入賞装置や特別入賞装置が配設されていることから、該枠状体に形成される開口部の上下の開口幅を大きくするには限界があり、図柄表示装置の大型化を図るためにも、上下にステージを備えるステージ構造とした場合には、上下のステージをできる限り近接して設けることが求められる。ここで、パチンコ球が転動し得る状態で上下のステージを最も近接させ得る形態として、上側のステージにおけるパチンコ球が転動する球転動面の下面を下側のステージに直接対向させる形態が考えられる。しかしながら、前述のように上側のステージにおける球転動面を波形状に形成する場合のように、該上側のステージにおける球転動面の下面に凹部が形成される形態とすると、下側のステージを転動するパチンコ球が凹部に嵌り込む可能性があるため、上下のステージを近接させるにも限度がある。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ステージを上下に重なるよう設けてステージ上を転動する遊技球の動きに対する関心を高めつつ、上下に重なるステージをコンパクトにし得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域(18a)を有する遊技盤(17)に配設された装飾部材(26)と、前記装飾部材(26)に設けられて遊技球(P)が転動可能で、転動させた遊技球(P)を遊技領域(18a)内に排出するステージ(27)と、前記装飾部材(26)に設けられて前記遊技領域(18a)に開口し、該遊技領域(18a)に開口する球入口(30)に通入した遊技球(P)を前記ステージ(27)に案内する球通路(28)と、前記遊技盤(17)に配設されて前記ステージ(27)の下方に位置し、該ステージ(27)から遊技領域(18a)に排出された遊技球(P)が入賞可能な入賞装置(23)とを備えた遊技機において、
前記ステージ(27)は、
前記球通路(28)の球出口(33)に連通するよう設けられ、該球出口(33)を通出した遊技球(P)が転動する第1球転動面(34a)を有する第1の上段ステージ部(34)と、
前記第1の上段ステージ部(34)の第1球転動面(34a)に連設され、該第1球転動面(34a)から遊技球(P)が転動可能な第2球転動面(35a)を有する第2の上段ステージ部(35)と、
前記第1の上段ステージ部(34)および第2の上段ステージ部(35)の下方に設けられ、前記第1球転動面(34a)または第2球転動面(35a)を転動した遊技球(P)が移動可能な第3球転動面(37a)を有すると共に、該第3球転動面(37a)を転動する遊技球(P)を前記入賞装置(23)の入賞口(23a)へ向けて排出する球排出部(37c)および該遊技球(P)を入賞装置(23)の入賞口(23a)とは異なる位置へ向けて排出する球排出部(37b)が夫々設けられた下段ステージ部(37)とを備え、
前記第1の上段ステージ部(34)を転動した遊技球(P)が前記下段ステージ部(37)へ移動する移動確率よりも、前記第2の上段ステージ部(35)を転動した遊技球(P)が前記下段ステージ部(37)へ移動する移動確率が高くなるよう構成されると共に、
前記第1の上段ステージ部(34)および第2の上段ステージ部(35)の連設部位は、該第1の上段ステージ部(34)の第1球転動面(34a)が第2の上段ステージ部(35)に近接するにつれて上方傾斜するよう形成されると共に、該第2の上段ステージ部(35)の第2球転動面(35a)が第1の上段ステージ部(34)から離間するにつれて下方傾斜するよう形成されて、該第1および第2の上段ステージ部(34,35)の連設部位における下段ステージ部(37)側に形成される凹部(53)に、遊技球(P)の嵌り込みを防止する規制部(54b)を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、始動入賞装置へ遊技球が入賞する期待感が高い下段ステージ部への遊技球が移動する確率が異なる第1の上段ステージ部と第2の上段ステージ部とを並設すると共に、両上段ステージ部間を遊技球が相互移動し得るよう構成したから、ステージ上での遊技球の動きに対する遊技者の関心を高め得る。
また、第1の上段ステージ部および第2の上段ステージ部の連設部位では、該第1の上段ステージ部の転動面を第2の上段ステージ部に近接するにつれて上方傾斜するよう形成すると共に、該第2の上段ステージ部の転動面を、第1の上段ステージ部から離間するにつれて下方傾斜するよう形成したことで、装飾部材に形成された球通路の球出口を通過して第1の上段ステージ部に到来した遊技球が第2の上段ステージ部に移動し難くなる。このため、ステージ上に到来した遊技球が始動入賞装置の入賞口に入賞するか否かだけでなく、装飾部材に形成された球通路を通過した遊技球が第2の上段ステージ部に移動するか否か、に対しても遊技者の関心を集めることができ、ステージ上で転動する遊技球の動きに対する関心をより高めることができる。
更に、第1および第2の上段ステージ部の連設部位における下段ステージ部側に形成される凹部に、遊技球の嵌り込みを防止する規制部を設けたことで、下段ステージ部に移動した遊技球が当該凹部に嵌り込む不都合を確実に防止できる。
請求項2に係る発明では、前記第1の上段ステージ部(34)には、前記第1球転動面(34a)を転動する遊技球(P)を前記入賞装置(23)の入賞口(23a)とは異なる位置へ向けて排出する球排出部(34b)が形成され、
前記入賞装置(23)の入賞口(23a)の鉛直上方位置で球出口(52b)が開口する球誘導通路(52)と、前記下段ステージ部(37)上に球出口(47b)が開口する連絡通路(37)とが形成されて、前記第2の上段ステージ部(35)の球排出部(35b)に、前記球誘導通路(52)の球入口(52a)および連絡通路(47)の球入口(47a)が開口し、該第2の上段ステージ部(35)の第2球転動面(35a)を転動した遊技球(P)が球誘導通路(52)および連絡通路(47)の何れかに通入するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、始動入賞装置の入賞口の鉛直上方位置で球出口が開口する誘導通路の球入口と、下段ステージ部上に球出口が開口する連絡通路の球入口とを、第2の上段ステージ部の球排出部に開口させたことで、該第2の上段ステージ部の第2球転動面を転動する遊技球を球誘導通路または連絡通路を通過させることが可能になる。
請求項3に係る発明では、前記規制部(54b)には、前記下段ステージ部(37)に対向する面側に傾斜面(54d)が形成されたことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、規制部における下段ステージ部に対向する面側に傾斜面を形成することで、遊技球が凹部に嵌り込むのをより確実に防止できる。
請求項4に係る発明では、前記ステージ(27)の後方位置に、該ステージ(27)より上方へ延出する仕切板(45)を設けると共に、該仕切板(45)におけるステージ(27)の上方位置に前方へ延出する庇状部(46)が形成されたことを要旨とする。
請求項4の発明によれば、ステージの後方位置に設けられた仕切板に前方へ延出する庇状部を形成したことで、ステージを転動する遊技球が仕切板後方に移動するのを防止できる。これにより、ステージの後方に可動演出装置を配設することが可能となる。
本発明に係る遊技機によれば、ステージを上下に重なるよう設けてステージ上を転動する遊技球の動きに対する関心を高めつつ、上下に重なるステージをコンパクトにし得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットを、可動演出装置等の各種部品を取付けた状態で示す正面図である。 実施例に係る装飾部材を前側から視た分解斜視図である。 実施例に係る装飾部材を後側から視た分解斜視図である。 実施例に係る装飾部材を示す要部正面図である。 実施例に係る装飾部材を示す縦断背面図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 実施例に係る装飾部材を示す横断平面図である。 実施例に係る装飾部材を示す縦断正面図である。 実施例に係るステージの凹部と規制部との関係を示す説明図である。 実施例に係る上可動演出装置を示す正面図である。 実施例に係る上可動演出装置を示す斜視図である。 実施例に係る上可動演出装置を正面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る上可動演出装置を背面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る上可動演出装置の装置本体の第1規制部および第2規制部と、従動歯車に形成した位置検出片との関係を示す説明図であって、(a)は、位置検出片が第1位置にあって第1規制部に当接した状態を示し、(b)は、位置検出片が第2位置にあって第2規制部に当接した状態を示し、(c)は、位置検出センサによる位置検出片の検出状態が切り替わる切替位置にある状態を示す。 実施例に係る上可動演出装置の上可動部材を正面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る上可動演出装置の上可動部材を背面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る従動歯車に形成した位置検出片が第1位置にあって第1規制部に当接した状態を背面側から視た状態で示す説明図である。 実施例に係る従動歯車に形成した位置検出片が第1位置および第2位置の間にある状態を背面側から視た状態で示す説明図である。 実施例に係る従動歯車に形成した位置検出片が第2位置にあって第2規制部に当接した状態を背面側から視た状態で示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤17(図2参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤17の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤17を透視保護するガラス板14a(図1,図8参照)を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球Pを貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿16が一体的に組み付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の裏側には、遊技に供されたパチンコ球Pを遊技店側に設けた球回収設備に排出する球回収部(図示せず)が設けられている。
(遊技盤について)
前記中枠12に配設される前記遊技盤17は、図2または図3に示すように、前面(盤面)にパチンコ球Pが流下可能な遊技領域18aが画成され、合板等の木製からなる平板状の板部材18と、該板部材18の裏面に組み付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、後述する可動演出装置60,61や複数の発光装置等の遊技部品が配設される合成樹脂材で形成された裏ユニット19とから構成され、該裏ユニット19に形成された前後に開口する開口部19aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット19に形成される開口部19aは、該裏ユニット19の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。ここで、前記板部材18および裏ユニット19は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該板部材18と裏ユニット19とを組み付けた状態で板部材18の裏面を裏ユニット19で全面的に覆うよう構成される。
(板部材について)
図2に示すように、前記板部材18の前面には、円弧状に形成した案内レール20が配設されると共に、該案内レール20の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材21が配設されている。そして、前記案内レール20および第1盤面飾り部材21により前記遊技領域18aが略円形状に画成され、該遊技領域18aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球Pが遊技領域18a内に打ち出され、該遊技領域18a内をパチンコ球Pが流下して遊技が行なわれるようになっている。なお、打球発射装置から発射されたパチンコ球Pは、板部材18の下側から左側に案内レール20で案内されて、遊技領域18aの左上部に打ち出される。また、前記板部材18の遊技領域18a内には、多数の遊技釘が植設されており、該遊技領域18aを流下するパチンコ球Pは、遊技釘との接触により流下方向が不規則に変更させられるよう構成してある。なお、板部材18の盤面には、前記案内レール20の左方(遊技領域18aの外側)の上下位置に第2盤面飾り部材22が夫々が配設されている。
前記板部材18には、後述する装飾部材26の配設位置より下方位置に、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球Pが入賞可能な始動入賞装置(入賞装置)23や特別入賞装置24が配設されている。始動入賞装置23は、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球Pが入賞可能な上下の始動入賞口(入賞口)23aが設けられる。そして、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aへ入賞したパチンコ球Pが始動入賞センサ(図示せず)で検出されることで、図示しない制御装置の制御信号に基づいて図柄表示装置13の表示部で図柄変動が開始されると共に、所定数(例えば5個)のパチンコ球Pが賞球として前記上下の球受け皿15,16に払い出される。なお、下側の始動入賞口23aを挟む左右位置には、相互に近接および離間するよう揺動可能な一対の羽根部材(開閉部材)23b,23bが設けられており、裏側に設けたソレノイド等の駆動手段の駆動により羽根部材23b,23bを揺動することで、下側の始動入賞口23aが開閉されるようになっている。
前記特別入賞装置24は、入賞口24aが開閉扉(開閉部材)24bで常には閉鎖されており、前記図柄表示装置13での図柄変動の結果、図柄表示装置13に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより開閉扉24bが開放するよう作動制御されて、入賞口24aへの入賞により多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、板部材18には、特別入賞装置24の左右両側に、常に入賞口を開放している普通入賞装置25が夫々配設される。
(装飾部材について)
前記板部材18には、前後に貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔に対して前後に開口する枠状の装飾部材(所謂センター役物)26が嵌め込まれるようにして着脱自在に配設される。そして、前記裏ユニット19の開口部19aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、装飾部材26における前後に開口する窓口26aを介して板部材18(遊技盤17)の前側に臨んで、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。
前記装飾部材26は、図4、図5に示すように、前記板部材18に開設された前記貫通孔に沿って延在する環状に形成された固定板26bと、該固定板26bに沿って設けられて、板部材18より前方へ突出する庇部26cとを備え、固定板26bの前側から板部材18にネジ止めするよう構成される。ここで、前記庇部26cは、装飾部材26(固定板26b)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球Pが庇部26cに沿って誘導されることで、前記図柄表示装置13の前面側を横切ってパチンコ球Pが流下(落下)するのを規制している。
図6に示すように、前記装飾部材26には、窓口26aの下側に、前記固定板26bから後方へ延出すると共に左右方向にパチンコ球Pを転動可能な光透過性のステージ27が設けられている。また装飾部材26には、窓口26aの左側に、前記遊技領域18aに開口して該遊技領域18aを流下するパチンコ球Pを取込んでステージ27に案内する球通路28が設けられ、該球通路28からステージ27に通出されたパチンコ球Pは、ステージ27上を左右に転動した後に、前記各入賞装置23,24,25が配設されている遊技領域18aに排出される。なお、装飾部材26には、ステージ27の右端部に臨んで、後述する第2球転動面35aから上方に延出する右側規制壁29(図7参照)が設けられており、第2球転動面35aを転動するパチンコ球Pがステージ27の右端部から外側方に移動するのを規制している。
(球通路について)
前記装飾部材26の庇部26cにおける左下端の下側に、遊技領域18aに開口する球入口30が形成された通路用装飾体31が前記固定板26bの前面に配設されており、該通路用装飾体31には球入口30に連通して窓口26a側に延在する通路が画成される。また固定板26bの裏側には、通路用装飾体31の配設位置から該固定板26bに沿って下方に延在する球導入部材32が配設され、該球導入部材32に内部画成された通路が、球導入部材32の上端部に開設された口部を介して通路用装飾体31に画成される通路に連通するよう接続される。球導入部材32の下端部には、右方(ステージ27)に向けて球出口33が開口し、該球出口33が前記ステージ27(第1の上段ステージ部34)の左端部に臨むよう構成される(図7参照、但し図7では左右逆になっている)。すなわち、実施例では通路用装飾体31に画成される通路および球導入部材32に画成される通路から前記球通路28が形成され、前記通路用装飾体31の球入口30に通入したパチンコ球Pは、球通路28を通り、球導入部材32の球出口33からステージ27に通出するよう構成されている。
前記通路用装飾体31にはパチンコ球Pの通過が不能な複数の透孔31aが形成され、通路用装飾体31の通路(球通路28)を通るパチンコ球Pを前側から視認可能に構成される。また前記球導入部材32は、通路(球通路28)内を視認可能な半透明な合成樹脂材で形成され、該通路(球通路28)を通るパチンコ球Pを前側から視認可能に構成されている。すなわち、遊技者にとって関心の高い前記球通路28を通るパチンコ球Pの状況を、前側から視認可能にしてある。なお、実施例では通路用装飾体31と球導入部材32とで球通路28を画成したが、球導入部材32の口部を遊技領域18aに直接開口するよう構成し、該口部を球通路28の球入口30としてもよい。
前記通路用装飾体31の前端部から前記前枠14に設けたガラス板14aまでの離間寸法は、パチンコ球Pの直径よりも小さくなるよう構成されており、該通路用装飾体31の前側を通ってパチンコ球Pが窓口26a内に入り込まないようになっている。また、前記球導入部材32の前面には、通路用装飾体31の下端から後述する仕切板45の左端部までの間に亘って前方に突出する規制片32aが設けられる。この規制片32aの前端部から前記ガラス板14aまでの離間寸法もパチンコ球Pの直径よりも小さくなるよう構成されており、前記球入口30より下方でステージ27より左方の遊技領域18aを流下するパチンコ球Pが前記遊技釘等との接触により弾かれた際に、該パチンコ球Pが装飾部材26より後方に移動するのを規制片32aで規制するよう構成される。
(ステージについて)
前記ステージ27は、パチンコ球Pが転動可能な第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35を左右方向に連設した第1ステージ部材36と、該第1ステージ部材36の下側に配設されて、パチンコ球Pが転動可能な下段ステージ部37を設けた第2ステージ部材38と、両ステージ部材36,38の裏側に配設された仕切部材39とから基本的に構成される。すなわち実施例のステージ27は、パチンコ球Pが転動可能な上段ステージ部34,35と下段ステージ部37とを上下に重なるように2段で備えている。
(第1ステージ部材について)
前記第1ステージ部材36は、図4および図5に示す如く、略一様な厚みで左右方向に延在し、パチンコ球Pが転動可能な第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35と、各上段ステージ部34,35の前端から下方に延在する上前壁部40とを備え、上前壁部40を介して装飾部材26の固定板26bにネジ止め固定されている。上前壁部40の左右方向の中間部には、図4に示す如く、左右方向に所定長さに亘って切欠部40aが形成され、該切欠部40aが、前記下段ステージ部37上のパチンコ球Pを前記遊技領域18aに排出する排出口として機能するよう構成される。また上前壁部40の裏面には、切欠部40aの左右端縁部から後方に向けて突出する一対の区画壁40b,40bが設けられ、図7および図11に示す如く、両区画壁40b,40bが下段ステージ部37における後述する第3球転動面37aの左右の端部に位置して、該第3球転動面37aを左右方向に転動するパチンコ球Pが第3球転動面37aより左右外側方に移動するのを規制するようになっている。
前記第1ステージ部材36は、全体が光透過性の合成樹脂材により形成されて、後述する装飾カバー62や下可動部材60aに配設した発光装置の発光によって明輝するよう構成される。なお、第1ステージ部材36におけるステージ部34,35の下面や上前壁部40の裏面には光拡散加工が施され、発光装置による発光演出効果を向上し得るよう構成される。
前記第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35は、第1ステージ部材36の左右方向の略中間位置で連設され、両ステージ部34,35を合わせた全体が、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該ステージ部34,35上のパチンコ球Pは、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。また第1ステージ部材36では、両上段ステージ部34,35が連結する中間部分が上方に突出した凸形状部分(山状の部分)となり、該凸形状部分の左側において下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)が第1の上段ステージ部34となり、該凸形状部分の右側において下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)が第2の上段ステージ部35となっている。すなわち、第1の上段ステージ部34の上面であってパチンコ球Pが転動可能な第1球転動面34aと、第2の上段ステージ部35の上面であってパチンコ球Pが転動可能な第2球転動面35aとは凸形成部分で連結されて、両球転動面34a,35a間をパチンコ球Pが相互に移動し得るよう構成される。実施例では、第1球転動面34aと第2球転動面35aとを連結する凸形状部分を、以後、連結凸部41と指称するものとする。
(第1の上段ステージ部について)
前記第1の上段ステージ部34の第1球転動面34aは、図7または図11に示すように、前記球通路28(球導入部材32)の球出口33に接続する左端部(図7では右端部となる)から下方に緩やかに下降するよう湾曲し、最下部から反転して緩やかに上昇(第2の上段ステージ部35に近接するにつれて上方傾斜)するよう湾曲して右端部(連結凸部41)に至るように、全体が下方に突出した凹形状(谷状)に形成される。第1球転動面34aの形状を更に詳細に述べれば、球導入部材32(球通路28)の球出口33に接続する左端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、球通路28(球導入部材32)の球出口33を通出したパチンコ球Pを勢いよく第1球転動面34a上を転動させて右端部(連結凸部41)に到来させるよう構成される。また、第1球転動面34aの右端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、第1球転動面34aを転動するパチンコ球Pが右端部(連結凸部41)を越えて前記第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aに移動するのを抑制し得るようになっている。すなわち、球通路28(球導入部材32)の球出口33を通出したパチンコ球Pの勢いの違いによって、第1の上段ステージ部34から第2の上段ステージ部35に移動するパチンコ球Pと、第2の上段ステージ部35に移動することなく第1の上段ステージ部34のみを左右方向に転動するパチンコ球Pとが発生し得るよう構成される。
図4、図9または図10に示すように、全体が凹形状に形成された前記第1球転動面34aには、最下部に、前側(遊技盤17の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する第1球排出部(球排出部)34bが形成されている。この第1球排出部34bは、前記始動入賞装置23における始動入賞口23aの鉛直上方位置から左方に偏倚しており、前記遊技領域18aにおいて始動入賞口23aとは異なる位置に向けてパチンコ球Pを排出するよう構成される。すなわち、第1球排出部34bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は低くなっている。なお、第1ステージ部材36の前面には、第1の上段ステージ部34における左端部から第1球排出部34bの左端までの領域に亘り、第1球転動面34aより上方に突出する左装飾体42が配設される。これにより、前記球出口33から通出したパチンコ球Pが第1球排出部34bに至るまでは、該第1球転動面34aから遊技領域18aへのパチンコ球Pの排出が左装飾体42で抑制されるようになっている。
(第2の上段ステージ部について)
前記第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aは、図7または図11に示すように、前記第1の上段ステージ部34の右端部(連結凸部41)に接続する左端部(図7では右端部となる)から下方に緩やかに下降(第1の上段ステージ部34から離間するにつれて下方傾斜)するよう湾曲し、最下部から反転して緩やかに上昇するよう湾曲して右端部に至るように、全体が下方に突出した凹形状(谷状)に形成される。第2球転動面35aの形状を更に詳細に述べれば、前記第1球転動面34aの右端部(連結凸部41)に接続する左端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、連結凸部41を越えて第2球転動面35aに至ったパチンコ球Pを勢いよく該第2球転動面35a上を転動させて右端部に到来させるよう構成される。また、第2球転動面35aの右端部が大きな曲率で凹状に湾曲し、第2球転動面35aを転動するパチンコ球Pが右端部に位置する前記右側規制壁29に勢いよく衝突するのを防止するようになっている。なお、連結凸部41を構成する前記第1球転動面34aにおける右端部の曲率より、該連結凸部41を構成する第2球転動面35aおける左端部の曲率が大きく設定され、第1球転動面34aから連結凸部41を越えて第2球転動面35aに一旦移動したパチンコ球Pが、再び第1球転動面34aに移動するのを困難にしている。
図4または図10に示すように、全体が凹形状に形成された前記第2球転動面35aには、最下部に、前側(遊技盤17の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する第2球排出部(球排出部)35bが形成されている。この第2球排出部35bは、前記始動入賞装置23における始動入賞口23aの鉛直上方位置から右方に偏倚している。なお、第1ステージ部材36の前面には、第2の上段ステージ部35における右端部から第2球排出部35bの右端までの領域に亘り、第2球転動面35aより上方に突出する右装飾体43が配設される。これにより、第2球排出部35bより右側の第2球転動面35aから遊技領域18aへのパチンコ球Pの排出が右装飾体43で抑制されるようになっている。
(第2ステージ部材について)
前記第2ステージ部材38は、図4および図5に示す如く、略一様な厚みで左右方向に延在し、前記第1ステージ部材36における第1および第2の上段ステージ部34,35の下方に離間して重なって位置すると共にパチンコ球Pが転動可能な下段ステージ部37と、下段ステージ部37の前端から下方に延在する下前壁部44とを備え、下前壁部44を介して装飾部材26の固定板26bにネジ止め固定されている。第2ステージ部材38を装飾部材26に配設した状態で、下段ステージ部37は、前記第1ステージ部材36の上前壁部40の切欠部40aに対応する位置で、該切欠部40aの左右幅寸法の長さで左右方向に延在している。また、第2ステージ部材38を装飾部材26に配設した状態で、第1ステージ部材36における各上段ステージ部34,35の下面と下段ステージ部37の上面(第3球転動面37a)との離間寸法は、パチンコ球Pの直径より大きく設定され、下段ステージ部37の上面(第3球転動面37a)を転動するパチンコ球Pが各上段ステージ部34,35の下面に接触しないよう構成される。なお、第2ステージ部材38における下前壁部44の前面(下段ステージ部37の前端)は、前記第1ステージ部材36における上前壁部40の前面(上段ステージ部34,35の前端)と略同一面に臨むよう構成され、前記上段ステージ部34,35の前端から遊技領域18aに直接排出されたパチンコ球Pは、下段ステージ部37に直接移動するのは極めて困難になっている。
前記第2ステージ部材38は、全体が光透過性の合成樹脂材により形成されて、後述する装飾カバー62や下可動部材60aに配設した発光装置の発光によって明輝するよう構成される。なお、第2ステージ部材38における下段ステージ部37の下面や下前壁部44の裏面には光拡散加工が施され、発光装置による発光演出効果を向上し得るよう構成される。
(下段ステージ部について)
前記下段ステージ部37の上面であってパチンコ球Pが転動可能な第3球転動面37aは、第1の上段ステージ部34における第1球排出部34bの左右方向の中間位置から、第2の上段ステージ部35における第2球排出部35bの左右方向の中間位置までの間に亘る対応位置において左右方向に延在している。また第3球転動面37aは、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成されて、該第3球転動面37a上のパチンコ球Pは、上下方向に変位しながら左右に転動するようになっている。ここで、第3球転動面37aは、図6に示す如く、上方に突出した凸形状部分(山状の部分)が1箇所設けられると共に、下方に突出した凹形状部分(谷状の部分)を凸形状部分の左右両側部の2箇所に備えた起伏形状に形成されている。
前記第3球転動面37aには、図4または図5に示すように、各凹形状部分の最下部に、前側(遊技盤17の盤面に対して直交する盤面前方)へ下方傾斜する第3球排出部(球排出部)37bが夫々形成されている。この第3球排出部37bは、前記始動入賞装置23における始動入賞口23aの鉛直上方位置から左方または右方に偏倚しており、前記遊技領域18aにおいて始動入賞口23aとは異なる位置に向けてパチンコ球Pを排出するよう構成される。すなわち、第3球排出部37bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は低くなっている。
また、前記第3球転動面37aおける凸形状部分の頂部に、前側へ下方傾斜する第4球排出部(球排出部)37cが形成され、第3球転動面37aを転動するパチンコ球Pは、該第4球排出部37cから遊技領域18aへ排出可能に構成される。この第4球排出部37cは、前記始動入賞装置23における始動入賞口23aの鉛直上方位置に位置しており、該第4球排出部37cから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pは、始動入賞装置23の始動入賞口23aに入賞し易くなっている。すなわち、下段ステージ部37は、始動入賞装置23の始動入賞口23aに向けてパチンコ球Pを排出可能な第4球排出部37cを有することで、始動入賞装置23の始動入賞口23aに向けてパチンコ球Pを排出可能な球排出部を有していない前記第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35より、始動入賞装置23の始動入賞口23aへのパチンコ球Pの入賞確率が高くなっている。
(仕切部材について)
前記仕切部材39は、図4または図5に示す如く、左右方向の所定幅で上下方向に延在する仕切板45と、該仕切板45の上端縁において前方へ突出する庇状部46とから基本的に構成され、仕切板45が前記装飾部材26の固定板26bにネジ止めされている。仕切板45は、装飾部材26に配設した状態で、前記下段ステージ部37と上段ステージ部34,35との間の後端部を塞ぐと共に、第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35の後端を上方に向けて所定高さ延出し(図8,図9参照)、第1球転動面34a、第2球転動面35aおよび第3球転動面37a上を転動するパチンコ球Pの後方移動を規制するよう構成される。また、両上段ステージ部34,35より上方に延出する仕切板45における左端部は、前記球導入部材32に球出口33の後側で連設されると共に、該仕切板45における右端部は、前記右側規制壁29の後端部に連設するよう構成される。これにより、球通路28(球導入部材32)の球出口33から右側規制壁29までの間において、パチンコ球Pがステージ27より後方へ移動するのは規制される。なお、仕切板45における下段ステージ部37と上段ステージ部34,35との間を塞ぐ前面には、図11に示す如く、前記第3球転動面37aの起伏形状に沿って案内突条45aが左右方向に延在するよう突設されている。この案内突条45aは、第3球転動面37aを転動するパチンコ球Pが接触可能な位置に設けられると共に、該案内突条45aに接触しているパチンコ球Pは、前記第3球排出部37bや第4球排出部37cの形成部位を左右方向に通過する位置で第3球転動面37aを転動するよう構成される。すなわち、案内突条45aに接触して第3球転動面37a上を左右方向に転動しているパチンコ球Pの勢いが弱まった際には、該パチンコ球Pは第3球排出部37bおよび第4球排出部37cの何れかから遊技領域18aに排出され、パチンコ球Pが第3球転動面37a上で滞留するのを防止するべく機能する。
前記庇状部46は、左端部が前記球通路28(球導入部材32)の球出口33の上方位置において前記規制片32aの右端部に連設すると共に、右端部が前記右側規制壁29の上端部に連設するよう構成されている。そして、図8に示す庇状部46の前端部から前記前枠14に設けたガラス板14aまでの離間寸法Lは、パチンコ球Pの直径よりも小さく設定されており、該庇状部46の前端部側から庇状部46の上方へパチンコ球Pが移動しないよう構成される。すなわち、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球Pが、前記遊技釘等との接触により弾かれてステージ27側に移動した際に、該パチンコ球Pがステージ27より後方へ移動するのを仕切板45および庇状部46で規制するようになっている。
前記仕切部材39は、透明な合成樹脂材により形成され、前記仕切板45を透して後側に配設される後述の下可動部材60aを視認可能に構成される。なお、仕切板45における上段ステージ部34,35より下方に臨む裏面に光拡散加工が施され、後述する発光装置による発光演出効果を向上し得るよう構成される。
(連絡通路について)
前記第1ステージ部材36には、図10に示す如く、前記第2の上段ステージ部35における第2球排出部35bの前側において、左側(連結凸部41側)に偏った位置で前方に向けて膨出する通路画成部63が設けられ、該通路画成部63に球入口47aが上方に向けて開設されている。この通路画成部63には、前記右側の区画壁40bより左側において前記第3球転動面37aの右端部前側で開口する球出口47bが設けられている。そして、第2球排出部35bから球入口47aに通入したパチンコ球Pは、通路画成部63内に画成される連絡通路47を通って球出口47bから第3球転動面37a上に通出するよう構成される。
前記下段ステージ部37にパチンコ球Pを通出可能な連絡通路47の球入口47aを、前記第2の上段ステージ部35上に開口するよう構成したので、該第2の上段ステージ部35上のパチンコ球Pが下段ステージ部37に移動する確率は、下段ステージ部37にパチンコ球Pを通出可能な専用の通路を設けていない前記第1の上段ステージ部34上のパチンコ球Pが下段ステージ部37へ移動する確率より高くなっている。
(球誘導通路について)
前記第1ステージ部材36には、図10に示す如く、前記第2の上段ステージ部35における第2球排出部35aの前側において、右側(連結凸部41から離間する側)に偏った位置で前記連絡通路47の球入口47aと並んで球入口52aを上方に向けて開口する第1球誘導通路画成部48が設けられている。この第1球誘導通路画成部48は、前記右側の区画壁40bより右側において後方に向けて出口が開口している。また前記仕切部材39には、第1球誘導通路画成部48の出口に対応する位置で前方に向けて入口を開口した第2球誘導通路画成部49が設けられ、第1球誘導通路画成部48の出口と第2球誘導通路画成部49の入口とが連通している。すなわち、第2球排出部35aから球入口52aに通入したパチンコ球Pは、第1球誘導通路画成部48内に画成される通路を通って第2球誘導通路画成部49内に画成される通路に通入するよう構成される。
前記第2球誘導通路画成部49は、図4または図5に示す如く、前記仕切板45の前側に突出して前記入口を画成する略U字状の前通路壁49aと、該仕切板45の後側に突出して後方に開放する後通路壁49bと、該後通路壁49bの後部開口を閉塞する蓋部材50とから構成される。第2球誘導通路画成部49における後通路壁49bと蓋部材50とで構成される部分は、ステージ27の左右方向の略中央位置に向けて下方傾斜し、該傾斜下端で下方に向けて出口が開口している。また、前記装飾部材26の下縁部における左右方向に中央位置には、図4または図8に示す如く、前端から後方に向けて所定長さで延在する樋部51が設けられ、該樋部51の後端部に前記第2球誘導通路画成部49の出口が連通するよう接続される。この樋部51は、前方に向けて下方傾斜すると共に、該樋部51の前部は、前記第2ステージ部材38の下前壁部44に開設した球出口52bに連通接続されている。すなわち、前記第1球誘導通路画成部48内に画成される通路から第2球誘導通路画成部49内に画成される通路に通入したパチンコ球Pは、樋部51を流下して球出口52bから前記遊技領域18aに排出されるようになっている。第2ステージ部材38の下前壁部44に開設した球出口52bは、前記始動入賞装置23における始動入賞口23aの鉛直上方位置に位置し、該球出口52bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pは、始動入賞口23aに高確率で入賞するよう構成される。実施例では、第1球誘導通路画成部48、第2球誘導通路画成部49および樋部51から、球誘導通路52が構成され、第1球誘導通路画成部48の球入口52aが、球誘導通路52の球入口として機能し、下前壁部44の球出口52bが、球誘導通路52の球出口として機能する。
前記前通路壁49aの内底面には、左右幅方向の中央に後方に向けて下方傾斜する案内条49cが突設され、球誘導通路52を第1球誘導通路画成部48側から第2球誘導通路画成部49側へ移動したパチンコ球Pを、該案内条49cによって後方に向けて案内するよう構成される。また、前記蓋部材50の前面には、前記後通路壁49bの右端部(傾斜上端側)に臨む位置に三角形状に形成された偏向突起50aが、前側を向く傾斜面を右側から左側に向けて傾斜する姿勢で設けられる。すなわち、球誘導通路52を前通路壁49a側から後通路壁49b側へ向けて後方に移動するパチンコ球Pの進路を、偏向突起50aの傾斜面で左方に向けて円滑に偏向するよう構成される。なお、蓋部材50の前面には、球誘導通路52内に臨む位置に、上下方向に離間して一対の突条50b,50bが後通路壁49bで画成される球誘導通路52の傾斜に沿って左右方向に延在している。この突条50b,50bは、後通路壁49bに蓋部材50を取付ける際に後通路壁49bの上下内面に当接して、当該蓋部材50を位置決めするべく機能する。
前記樋部51には、前記第2球誘導通路画成部49における出口との連通部に対応する位置に、左右方向に離間する一対の傾斜突起51a,51aが突設されている。各傾斜突起51aの上側を向く傾斜面は、後側から前側に向けて下方傾斜するよう形成され、球誘導通路52において第2球誘導通路画成部49の出口から通出したパチンコ球Pの進路を、傾斜突起51a,51aの傾斜面によって前側へ向けて円滑に偏向するよう構成される。なお、樋部51や前記蓋部材50は、何れも光透過性の合成樹脂材により形成されて、後述する装飾カバー62や下可動部材60aに配設した発光装置の発光によって明輝するよう構成される。また蓋部材50の裏面には光拡散加工が施され、発光装置による発光演出効果を向上し得るようになっている。
なお、前記通路画成部63および第1球誘導通路画成部48の各前端部は、前記庇状部46における前端部の位置と略同一位置に臨むよう構成され(図8参照)、該通路画成部63または第1球誘導通路画成部48と前記ガラス板14aとの間にパチンコ球Pが嵌り込まないようになっている。
(規制部について)
前記第1ステージ部材36には、前記第1の上段ステージ部34と第2の上段ステージ部35との連結部位である連結凸部41の下面に、上方に向けて凹む凹部53が形成されている。また第1ステージ部材36の上前壁部40における連結凸部41に対応する位置に、装飾部品54が配設される。この装飾部品54は、図4または図5に示す如く、当該パチンコ機10のモチーフに合わせた形状に形成された装飾部54aと、該装飾部54aの裏面から突出する固定用ボス54bとから基本的に構成される。装飾部54aの裏面には、固定用ボス54bを挟む左右両側に位置決めピン54cが夫々突設され、該位置決めピン54cを、前記上前壁部40に設けた対応する位置決め孔40cに前側から嵌挿することで、上前壁部40に対して装飾部品54が位置決めされる。また、前記仕切部材39における仕切板45には、凹部53に対応する位置にネジ通孔45bが形成され、該ネジ通孔45bに後方から挿通したネジを固定用ボス54bに設けたネジ孔に螺挿することで、装飾部品54を定位置で固定するよう構成される。
前記装飾部品54を位置決めピン54c,54cおよび固定用ボス54bで定位置に位置決め固定した状態で、該固定用ボス54bは、図11または図12に示す如く、前記凹部53おける下開口の左右方向の略中央位置において該凹部53の前後方向に全長に亘って延在するよう設定される。そして、固定用ボス54bと凹部53における左右の開口縁部との隙間寸法は、パチンコ球Pの直径より小さくなるよう構成される。すなわち、前記連絡通路47から第3球転動面37a上に移動したパチンコ球P、または遊技領域18aから直接第3球転動面37a上に移動したパチンコ球Pが、凹部53に嵌り込んでしまうのを固定用ボス54bで防止し得るようになっている。すなわち、実施例では、固定用ボス54bが規制部として機能する。
前記固定用ボス54bにおける下段ステージ部37の第3球転動面37aに対向する下面には、後側から前側に向けて下方傾斜する傾斜面54dが形成されている。すなわち、前記連絡通路47から第3球転動面37a上に移動したパチンコ球P、または遊技領域18aから直接第3球転動面37a上に移動したパチンコ球Pが跳ねて固定用ボス54bの傾斜面54dに接触した際には、該パチンコ球Pを確実に下方に向けて跳ね返すことができ、前記凹部53にパチンコ球Pが嵌り込むのを確実に防止し得る。
なお、前記第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35の下面には、図12に示す如く、凹部53の左右の開口縁の夫々に対応して、下方に突出する規制突条55が該凹部53の前後方向の全長に亘って設けられる。そして、固定用ボス54bと凹部53の左右の開口縁部との隙間寸法を規制突条55,55でより小さくして、凹部53へのパチンコ球Pの嵌り込みを確実に防止するよう構成される。すなわち、実施例では、規制突条55も規制部として機能するようになっている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット19は、図3に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体56と、該箱状本体56の開口前端部に形成されて当該箱状本体56の開口外側へ延出し、前記板部材18の裏面に当接する取付部57とから構成される。箱状本体56は、前記板部材18に対向する矩形板状に形成された対向面部58と、該対向面部58における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部(壁部)59とから前方に開口するよう形成されて、各画壁部59の前端部から箱状本体56の開口外側へ向けて延出するよう前記取付部57が形成されている。そして、取付部57の前面を板部材18の裏面に当接した状態で、ネジを介して板部材18に裏ユニット19が着脱自在に固定される。
前記対向面部58に、上下および左右幅の大部分が開口する大型の前記開口部19aが形成されており、以下の説明において、対向面部58における開口部19aに対する上下左右に位置する部分について、上対向面部58a、下対向面部58b、左対向面部58c、右対向面部58dと夫々指称するものとする。
前記板部材18の裏側に裏ユニット19を取付けた状態で、該裏ユニット19の対向面部58と板部材18との間に所要の空間が画成され、裏ユニット19の対向面部58に設けられる前記可動演出装置60,61や各種の発光装置が該空間に臨むよう構成される。前記下対向面部58bの前面には、裏側に発光装置を備える光透過性の装飾カバー62が配設されている。装飾カバー62は、前記仕切部材39における仕切板45の後側に臨んでおり、発光装置のLEDを発光することで、装飾カバー62および仕切板45を介して前記ステージ27を裏側から照らして発光演出を行ない得るよう構成される。なお、装飾カバー62には光拡散加工が施され、LEDによる発光演出効果を向上すると共に、発光装置の前側からの視認性を困難にして、見栄えの低下を防止するようになっている。
(下可動演出装置について)
前記装飾カバー62の前側に下可動演出装置60が配設される。該下可動演出装置60は、図3に示す如く、装飾カバー62における右端部に回動支点を有する下可動部材60aを備え、該下可動部材60aを駆動機構(図示せず)によって第1位置と第2位置との間を揺動するよう構成されている。下可動部材60aは、裏ユニット19における開口部19aの横幅寸法より長い長尺で大型の部材であって、実施例ではパチンコ機のモチーフに応じた刀を模した形状に形成されている。
前記下可動部材60aは、通常時には裏ユニット19の開口下端縁に沿って左右方向に水平に延在する姿勢となる第1位置(図3の実線参照)に保持され、第1位置において下可動部材60aの前側には、前記上段ステージ部34,35から上方に延出する仕切板45が位置するよう構成されて、該仕切板45を介して下可動部材60aの一部が前側から視認可能に構成される。そして、下可動部材60aが第1位置から第2位置(図3の二点鎖線参照)に移動することで、前記装飾部材26の窓口26a内において図柄表示装置13における表示部の前側略中央を斜めに横切るように該下可動部材60aが臨むよう構成される。実施例では、下可動部材60aの内部に発光装置が配設されると共に、該下可動部材60aの前面には複数の光透過部が形成され、発光装置のLEDの光が光透過部を介して前側に照射可能に構成されている。すなわち、下可動部材60aの第1位置において、該下可動部材60aに内蔵の発光装置により行なわれる発光演出は、前記仕切板45を介して前側から視認し得るようになっている。
前記裏ユニット19の上対向面部58a、左対向面部58cおよび右対向面部58dには、図示しないが複数の発光装置が配設され、各発光装置のLEDを発光することにより、前記図柄表示装置13における表示部の周囲を光により演出して遊技の興趣を向上し得るよう構成される。
(上可動演出装置について)
図13〜図16に示すように、前記上可動演出装置61は、前記裏ユニット19に配設される装置本体65と、該装置本体65に配設された駆動モータ(駆動手段)79と、当該装置本体65に所定範囲で往復移動し得るよう支持された上可動部材80と、該駆動モータ79および上可動部材80を接続して駆動モータ79の駆動力を上可動部材80に伝達する駆動伝達手段95とを備えている。そして、前記制御装置に対して前記駆動モータ79が配線接続されており、該制御装置からの制御信号に基づいて駆動モータ79を駆動することで、前記駆動伝達手段95を介して前記上可動部材80が往復移動するよう構成される。ここで、実施例の上可動部材80は、後述するように初期位置(第1の折返し位置)および可動位置(第2の折返し位置)の間を往復回転するよう構成される。なお、実施例では、前記駆動モータ79としてステッピングモータが採用されている。
(装置本体について)
前記装置本体65は、図15、図16に示すように、前記裏ユニット19の対向面部58(上対向面部58a)に固定される後側ケース部材66と、該後側ケース部材66の前側に配設される前側ケース部材69とから構成されて、該前後のケース部材66,69をネジ止めすることで、前記駆動伝達手段95を収容する空間部65aが内部画成される。すなわち、前記後側ケース部材66は、前記裏ユニット19の対向面部58に対向する平板状の後板部67と、該後板部67の外周縁から前方へ延出する後側外周壁部68とを備えると共に、前記前側ケース部材69は、該後側ケース部材66の後板部67に対向する前板部70と、該前板部70の外周縁から後方へ延出する前側外周壁部71とを備えて、当該前板部70の適宜位置に形成されたネジ通孔70aに挿通したネジを後板部67に形成されたネジ孔67aに螺挿することで、両ケース部材66,69が前記空間部65aを内部画成するよう組み付けられる。
ここで、前記後側外周壁部68および前側外周壁部71は、前記前後のケース部材66,69を組み付けた際に相互に干渉しない位置に形成されており、両ケース部材66,69を組み付けた際に装置本体65の外周面を構成するようになっている(図14参照)。なお、実施例の上可動演出装置61では、前記後側ケース部材66の後側外周壁部68が装置本体65の上面および右側面を形成すると共に、前記前側ケース部材69の前側外周壁部71が装置本体65の下面および左側面を形成している。また、前記装置本体65の右側面(すなわち後側外周壁部68において装置本体65の右側面を画成する部位)に、前記空間部65aを装置外部に連通する操作窓73が形成されている。前記操作窓73には、前記駆動伝達手段95を構成する駆動歯車96の一部分が臨むよう構成されており、該操作窓73を介して装置本体65の外部から駆動歯車96を直接回転操作し得るようになっている。
図15に示すように、前記前側ケース部材69の前板部70には、前面右側部に前後に駆動軸挿通孔72aが形成されたモータ設置部72が形成されている。そして、前記駆動軸挿通孔72aに駆動軸79aを前方から挿通した姿勢で前記駆動モータ79が前記モータ設置部72に取付けられると共に、該駆動軸79aに対して前記空間部65a内で駆動歯車96が固定されている。更に、前記前側ケース部材69の前板部70には、左右方向に離間する位置に、前後方向に軸孔74a,75aが貫通する筒状部74,75が前方へ突出するよう形成されており、モータ設置部72に近接する右側位置の第1筒状部74の軸孔74aに、前記駆動伝達手段95を構成する従動歯車97に連結した支軸98が回転可能に挿通されると共に、左側位置の第2筒状部75の軸孔75aに、前記上可動部材80に連結された回転軸81が回転可能に挿通されている。
また、図15、図17に示すように、前記装置本体65の上面側(後側ケース部材66の後側外周壁部68)には、前記駆動伝達手段95を構成する従動歯車97に設けられた位置検出片101の回転領域に臨むよう第1規制部(規制手段)76および第2規制部(規制手段)77が形成されている。すなわち、前記駆動伝達手段95の従動歯車97が回転した際に、第1規制部76および第2規制部77に位置検出片101が当接することで従動歯車97の回転を規制して、上可動部材80の移動を規制するようになっている。また、前記装置本体65(後側ケース部材66の後板部67)には、前記制御装置に配線接続された位置検出センサ(検出手段)78が設置されている。前記位置検出センサ78は、前後に離間するよう発光部78aおよび受光部78bを備えた光学式のフォトセンサであって、前記従動歯車97の回転に伴って発光部78aと受光部78bとの間に位置検出片101が臨むことにより当該位置検出センサ78が位置検出片101を検出(ON状態)し、発光部78aと受光部78bとの間から位置検出片101が退避することにより当該位置検出センサ78が位置検出片101を非検出(OFF状態)になるよう構成されている。
(上可動部材について)
図16、図18、図19に示すように、前記上可動部材80は、前記回転軸81が連結されると共に該回転軸81の径方向に延在する棒状に形成された可動体本体82と、該可動体本体82の内部に画成された収容空間(図示せず)に収容され、前方へ光を照射するLED86aを有するLED基板86と、該可動体本体82の基端部側に設けられた可動体装飾部材90とを備え、上可動部材80の全体で所要の装飾形態(実施例では、所謂「十手」状の形態)に形成されている。なお、前記可動体本体82は、光透過性の合成樹脂材により形成されており、前記収容空間に収容されたLED基板86のLED86aからの光を前方へ透過させ得るようになっている。
前記可動体本体82は、図18、図19に示すように、後方に開口する前側半体83と、該前側半体83の後方開口を塞ぐ形状に形成された後側半体85とから構成されており、該前後の半体83,85を組み付けることで、前記収容空間(図示せず)が内部画成されている。なお、前記前側半体83および後側半体85は、該後側半体85の長手方向の両端部に形成したネジ通孔85aに挿通したネジを前側半体83に形成したネジ孔83a螺挿して固定するようになっている。また、図19に示すように、前記前側半体83の基端部側には、後方に嵌合孔84aが開口する嵌合部84が後方へ突出するよう形成されており、該嵌合部84の嵌合孔84aに前記回転軸81の前端部を嵌入して、該回転軸81および上可動部材80が一体回転し得るよう連結される。なお、前記後側半体85には、前記嵌合部84と前後に整列する位置に前後に開口する回転軸挿通孔85bが形成されており、該回転軸挿通孔85bを介して嵌合部84の嵌合孔84aに連結した回転軸81が後方へ突出するようになっている。
また、前記前側半体83および後側半体85の間には、透明な合成樹脂材により形成された光拡散部材87が設けられている。前記光拡散部材87は、前記前側半体83の後方開口に嵌合する形状に形成されており、前側半体83および後側半体85を組み付けた際に、両半体83,85に光拡散部材87が挟持されるようになっている。また、前記光拡散部材87は、後方に開口するよう形成されており、該光拡散部材87の後方開口に前記LED基板86が収容されるよう構成されている。そして、前記前側半体83および光拡散部材87におけるLED基板86との対向面側(すなわち前側半体83および光拡散部材87の夫々の後面側)には、幅方向に延在する多数の溝状部が形成されており、該LED基板86のLED86aを発光させた際に、溝状部で拡散された光が光拡散部材87を透過して、上可動部材80の前面全体が明輝するようになっている。なお、前記LED基板86は、前記上可動部材80の自由端部側に形成したネジ通孔86bに挿通したネジを後側半体85のネジ孔85cに螺挿することで固定されている。
前記可動体装飾部材90は、図18、図19に示すように、前記可動体本体82(前側半体83)の基端部前面を覆う前側装飾体91と、該可動体本体82(後側半体85)の基端部後面を覆う後側装飾体93とからなり、該可動体装飾部材90により前記嵌合部84に連結された回転軸81の前端部を視認不能に被覆するようになっている。前記前側装飾体91は、前記可動体本体82を挟む位置に、後端部にネジ孔92aを有する固定軸92が後方へ突出するよう夫々形成されており、各ネジ孔92aに対応するよう前記後側装飾体93に形成されたネジ通孔93aに挿通したネジをネジ孔92aに螺挿することで、前側装飾体91と後側装飾体93とが固定されている。ここで、前記可動体本体82(前後の半体83,85)には、前記固定軸92と対応する位置に前後方向に延在する係合凹部88,88が形成されており、前側装飾体91および後側装飾体93を固定した際に固定軸92が係合凹部88,88に係合して、可動体本体82に対して可動体装飾部材90が位置決めおよび固定されるようになっている。
(駆動伝達手段について)
図15、図16に示すように、前記駆動伝達手段95は、前記駆動モータ79の駆動軸79aに取付けられる駆動歯車96と、該駆動歯車96に噛合する従動歯車97と、該従動歯車97を前記上可動部材80(回転軸81)に接続するアーム部材103とから構成されて、該駆動歯車96および従動歯車97、アーム部材103が前記装置本体65の空間部65a内で接続するよう構成されている。すなわち、前記駆動モータ79の駆動に伴って前記駆動歯車96が回転することで前記従動歯車97が回転され、該従動歯車97の回転に伴って前記アーム部材103を介して前記上可動部材80が回転軸81を中心に回転されるようになっている。なお、前記駆動歯車96および従動歯車97は平歯車が採用されている。
(従動歯車について)
図15〜図17に示すように、前記従動歯車97には、中心位置に軸孔97aが形成されており、該従動歯車97の軸孔97aに前方へ突出するよう連結された支軸98が前記装置本体65(前側ケース部材69)の第1筒状部74の軸孔74aに回転可能に挿通されている。なお、前記支軸98には、前記第1筒状部74との間に軸受け部材100が介装されており、該支軸98(従動歯車97)の回転を円滑に行ない得るようになっている。前記第1筒状部74に挿通された前記支軸98は、前記装置本体65(前側ケース部材69)の前方へ突出した突出端部に留め具99が取付けられており、前記従動歯車97の後面と前記後側ケース部材66(後板部67)とが一定間隔離間する状態で従動歯車97が保持されている。また、前記従動歯車97の後面には、前記支軸98の枢支位置から偏倚した位置に、後方へ突出するよう作動軸102が突設されており、該作動軸102に前記アーム部材103が連繋接続するよう構成される。すなわち、前記アーム部材103は、前記従動歯車97と後側ケース部材66(後板部67)との間に位置している。
また、前記従動歯車97の外周後端縁には、前記位置検出センサ78に検出されて上可動部材80の位置基準としての指標となる位置検出片(指標手段)101が径方向外方へ延出するよう設けられている。すなわち、前記従動歯車97の回転に伴って前記位置検出センサ78の発光部78aと受光部78bの間に前記位置検出片101が移動することで、該位置検出センサ78が位置検出片101を検出するON状態(図17(b)、図21、図22参照)となり、該従動歯車97の回転に伴って発光部78aと受光部78bの間から位置検出片101が退避することで、該位置検出センサ78が位置検出片101を非検出となるOFF状態(図17(a)、図20参照)となるよう構成されており、該位置検出センサ78による位置検出片101の検出状態が切り替わることで、従動歯車97に連動して動作する上可動部材80の位置基準としての機能している。なお、前記位置規制片は、前記支軸98を中心とした所定の角度範囲(実施例では約140°)に亘って延在している。
また、図17、図20〜図22に示すように、前記位置検出片101の回転軌跡中に前記装置本体65(後側ケース部材66)に形成された前記第1規制部76および第2規制部77の夫々が臨むよう構成されている。具体的には、前記駆動モータ79の駆動に伴って従動歯車97が図17の時計周りに回転された際に、前記位置検出片101の回転方向前となる端部が前記第1規制部76に当接すると共に、駆動モータ79の駆動に伴って従動歯車97が図17の反時計回りに回転した際に、位置検出片101の回転方向前側となる端部が前記第2規制部77に当接するよう構成されている。すなわち、前記従動歯車97は、前記駆動モータ79の駆動に伴って前記位置検出片101が第1規制部76に当接する位置(図17(a)、図20参照)と、該位置検出片101が第2規制部77に当接する位置(図17(b)、図22参照)との間を往復し、前記アーム部材103を介して従動歯車97に接続する前記上可動部材80も所定範囲で回転するようになっている。
ここで、以下の説明では、図17(a)、図20に示すように前記第1規制部76に位置検出片101が当接する従動歯車97の回転位置を第1位置と指称すると共に、該第1位置に対応する上可動部材80の回転位置を初期位置(第1の折返し位置)と指称する(図3の実線参照)。また、図17(b)、図22に示すように前記第2規制部77に位置検出片101が当接する従動歯車97の回転位置を第2位置と指称すると共に、第2位置に対応する上可動部材80の回転位置を可動位置(第2の折返し位置)と指称するものとする(図3の二点鎖線参照)。すなわち、前記第2位置から第1位置に移動した位置検出片101が第1規制部76に当接して前記従動歯車97の回転が規制されるのに伴い前記上可動部材80が初期位置で移動規制されると共に、第1位置から第2位置に移動した位置検出片101が第2規制部77に当接することで従動歯車97の回転が規制されるのに伴い上可動部材80が可動位置で移動規制されるようになっている。なお、上可動部材80は、初期位置にある状態では回転軸81から右下方に向けて裏ユニット19の開口右端縁に沿って上下方向に延在する姿勢に保持され、初期位置から可動位置に移動することで回転軸81から左下方に向けて前記装飾部材26の窓口26a内において図柄表示装置13における表示部の前側略中央を斜めに横切るよう構成してある。
ここで、前記位置検出片101は、前記従動歯車97の外周後端縁に1箇所だけ形成されると共に、従動歯車97が第1位置と第2位置との間を回転した際に、前記位置検出センサ78による検出状態が1度だけ切り替わるよう構成されている。具体的には、図17(c)、図21に示すように、前記従動歯車97(位置検出片101)が前記第1規制部76に当接する第1位置にある状態では、前記位置検出センサ78がOFF状態となるよう構成されると共に、該従動歯車97(位置検出片101)が前記第2規制部77に当接する第2位置にある状態では、位置検出センサ78がON状態となるよう構成されている。すなわち、前記従動歯車97の回転に伴って前記位置検出片101が前記第1位置および第2位置の間を移動する間に、前記位置検出センサ78による位置検出片101の検出状態が切り替わると共に、検出状態が切り替わる切替位置から第1位置に向けて位置検出片101(従動歯車97)が移動する間は、該位置検出センサ78の検出状態が常にOFF状態を保持し、切替位置から第2位置に向けて位置検出片101(従動歯車97)が移動する間は、該位置検出センサ78の検出状態が常にON状態を保持するようになっている。
なお、実施例では、前記従動歯車97(位置検出片101)が第2位置から第1位置に至る途中で、前記位置検出センサ78の検出状態がONからOFFに切り替わり、この検出状態が切り替わる切替位置から従動歯車97(位置検出片101)が時計回りに回転するよう駆動モータ79を所定ステップ分だけ駆動することで、従動歯車97(位置検出片101)が第1位置に到達し、検出状態が切り替わる切替位置から従動歯車97(位置検出片101)が反時計回りに回転するよう駆動モータ79を所定ステップ分だけ駆動することで、従動歯車97(位置検出片101)が第2位置に到達するようになっている(図17、図20〜図22参照)。換言すれば、前記位置検出センサ78の検出状態がONからOFFに切り替わる切替位置を基準として、駆動モータ79の回転方向および駆動ステップ数を制御することで、上可動部材80を任意位置まで回転させ得る。
(アーム部材について)
図15、図16、図20〜図22に示すように、前記アーム部材103は、前記第2筒状部75に挿通された前記回転軸81の後端部に固定されると共に、該回転軸81の径方向(直交方向)に延在するよう構成されて、当該回転軸81を介して前記上可動部材80とアーム部材103とが一体的に回転するよう構成されている。そして、前記アーム部材103には、前後に貫通する作動孔103aがアーム部材103の長手方向に所定長さに亘って延在するよう形成されて、前記従動歯車97に形成された作動軸102が作動孔103aに後方から挿入されている。すなわち、前記駆動モータ79の駆動に伴って従動歯車97が回転することで前記作動軸102が支軸98を中心にして回転移動し、該作動軸102の回転移動に伴って前記回転軸81を中心に前記アーム部材103が回転するようになっている。
また、前記従動歯車97が第1位置にある(上可動部材80が初期位置にある)状態では、図20に示すように、前記アーム部材103を揺動可能に支持する回転軸81を中心として前記作動孔103aと作動軸102との接触点の回転方向が、従動歯車97の回転に伴った作動軸102の回転方向に略直交するよう設定されている。換言すると、前記上可動部材80が初期位置にある状態では、前記回転軸81から支軸98までの距離と、該回転軸81から作動軸102までの距離とが略一致して、アーム部材103を直接操作したとしても、従動歯車97の周方向へ力が作用しないか、あるいは周方向へ作用する力が極めて小さくなるようになっている。すなわち、前記従動歯車97が第1位置(上可動部材80が初期位置)にある場合では、上可動部材80に対して直接揺動させる力が作用しても前記従動歯車97が第1位置に保持される。そして、前記駆動モータ79を駆動した場合や、直接的な操作により従動歯車97を回転させた場合にのみアーム部材103が揺動されて上可動部材80を可動位置に向けて移動させ得るようになっている。なお、実施例では、前記操作窓73を介して装置外部に露出する駆動歯車96を操作することで、駆動モータ79を駆動することなく従動歯車97を直接的に回転させることができる。
また、実施例の上可動演出装置61では、前記従動歯車97が第2位置にある(上可動部材80が可動位置にある)状態でも、前記アーム部材103を揺動可能に支持する回転軸81を中心として前記作動孔103aと作動軸102との接触点の回転方向が、従動歯車97の回転に伴った作動軸102の回転方向に略直交するよう設定されている(図22参照)。すなわち、従動歯車97が第1位置にある場合と同様に、前記上可動部材80が可動位置にある状態では、前記回転軸81から支軸98までの距離と、該回転軸81から作動軸102までの距離とが略一致して、アーム部材103を直接操作しても従動歯車97の周方向へ力が作用しないか、あるいは周方向へ作用する力が極めて小さくなるよう構成されている。従って、前記従動歯車97が第2位置(上可動部材80が可動位置)にある場合では、上可動部材80に対して直接揺動させる力が作用しても前記従動歯車97が第2位置に保持される。そして、前記駆動モータ79を駆動した場合や、直接的な操作により従動歯車97を回転させた場合にのみアーム部材103が揺動されて上可動部材80を初期位置に向けて移動させ得るようになっている。
一方で、前記上可動部材80が初期位置と可動位置の間にある状態(図21参照)では、前記回転軸81から支軸98までの距離よりも、該回転軸81から作動軸102までの距離の方が長くなるよう設定されており、アーム部材103を直接揺動させる力が作用した場合に、従動歯車97の周方向へ力が作用してアーム部材103を揺動させ得るようになっている。従って、前記上可動部材80が初期位置と可動位置の間にある状態では、前記駆動モータ79を駆動した場合や、直接的な操作により従動歯車97を回転させた場合に限らず、アーム部材103に対して直接揺動させる力を作用することでも上可動部材80を初期位置および可動位置に向けて移動させ得る。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機の作用について説明する。
前記遊技領域18aに打ち出されたパチンコ球Pは、前記装飾部材26の外周囲を流下し、該パチンコ球Pが前記球入口30に通入すると、該パチンコ球Pは球通路28を通って球出口33から前記ステージ27における前記第1の上段ステージ部34上に通出される。このパチンコ球Pは、前記第1球転動面34aを左端から右端に向けて転動し、該パチンコ球Pの勢いの強・弱によって、前記第2の上段ステージ部35に移動したり、または第2の上段ステージ部35に移動することなく第1の上段ステージ部34の第1球転動面34aを左右に転動するものとに分かれる。すなわち、第1の上段ステージ部34上に通出された際のパチンコ球Pの勢いが弱い場合は、第1球転動面34aを左端から右端に向けて転動したパチンコ球Pが前記連結凸部41を越えることができず、第1球転動面34aを右端から左端に向けて戻ることで更に勢いが弱くなり、該第1球転動面34a上を左右に転動した後に、最終的に前記第1球排出部34bから前記遊技領域18aに排出される。前述したように第1球排出部34bは、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aとは異なる位置に向けてパチンコ球Pを排出する位置に設けられているので(図2参照)、該第1球排出部34bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は低い。なお、前記球出口33から第1の上段ステージ部34上に通出されるパチンコ球Pの通出方向によっては、第1球転動面34aにおける第1球排出部34b以外の部分から遊技領域18aに排出される場合もある。また、第1球排出部34bの前端から遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pは、前述したように第1の上段ステージ部34の前端が下段ステージ部37の前端と略同一面に臨むよう構成されていることから、該第1の上段ステージ部34の前端から遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pが、前記下段ステージ部37に移動する確率は極めて低くなっている。
これに対し、前記第1の上段ステージ部34上に通出された際のパチンコ球Pの勢いが強い場合は、前記第1球転動面34aを左端から右端に向けて転動したパチンコ球Pが前記連結凸部41を越えて第2の上段ステージ部35に移動する。そして、前記第2球転動面35aを左端から右端に転動したパチンコ球Pは、該第2球転動面35aの右端部の傾斜によって左端に向けて転動し、このときのパチンコ球Pの勢いによっては再び第1の上段ステージ部34に移動することもある。但し、実施例では前記連結凸部41を構成する第2球転動面35aの左端部の曲率を大きく設定してあるから、第1の上段ステージ部34に移動するのは抑制される。すなわち、第1の上段ステージ部34から第2の上段ステージ部35に一旦移動したパチンコ球Pは、殆ど第1の上段ステージ部34に戻ることなく第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aを左右方向に転動する。そして、勢いが弱くなったパチンコ球Pは、最終的に前記第2球排出部35bから図10に示す連絡通路47の球入口47aまたは球誘導通路52の球入口52aの何れかに通入する。なお、前記第2球転動面35aを左右方向に転動するパチンコ球Pにおいても、転動中において前記仕切板45に対する接触等による転動方向の変化によっては、第2球排出部35b以外の部分から遊技領域18aに排出される場合もある。
前記連絡通路47の球入口47aに通入したパチンコ球Pは、前記下段ステージ部37の右端部に球出口47bから通出し、前記第3球転動面37aを左右に転動するようになる。そして、第3球転動面37aを左右に転動するパチンコ球Pの勢いの違いによって、前記第3球排出部37bまたは第4球排出部37cの何れかからパチンコ球Pが前記遊技領域18aに排出される。第3球排出部37bは、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aとは異なる位置に向けてパチンコ球Pを排出する位置に設けられており、該第3球排出部37bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は低い。これに対し、第4球排出部37cは、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aに向けてパチンコ球Pを排出する位置に設けられており、該第4球排出部37cから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は高く、遊技者はパチンコ球Pが第4球排出部37cから遊技領域18aに排出されることを期待して遊技を行なっている。
また、前記第2の上段ステージ部35の第2球排出部35bからパチンコ球Pが球誘導通路52の球入口52aに通入すると、該パチンコ球Pは球誘導通路52を通って球出口52bから前記遊技領域18aに排出される。球誘導通路52の球出口52bは、前記始動入賞装置23の始動入賞口23aに向けてパチンコ球Pを排出する位置に設けられているから、該球出口52bから遊技領域18aに排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は高く、遊技者はパチンコ球Pが第2の上段ステージ部35から球誘導通路52の球入口52aに通入することを期待している。なお、球入口52aから球誘導通路52に通入したパチンコ球Pは、前記案内条49c、偏向突起50aおよび傾斜突起51a,51a等によって球誘導通路52に沿って円滑に流通するよう構成されているから、該球誘導通路52内で球詰りが発生することなくパチンコ球Pを遊技領域18aに排出し得る。
前記ステージ27から排出されたパチンコ球Pが始動入賞装置23の始動入賞口23aに入賞すると、前記図柄表示装置13の図柄が変動開始され、所要の図柄組合わせゲームが展開される。図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置13に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、図柄表示装置13に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤17の下方に設けられた特別入賞装置24の入賞口24aが開放され、多数の賞球の獲得が可能となる。
前記図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの演出に応じて、前記可動演出装置60,61が作動制御されて、各可動部材60a,80が作動されて動的な演出により遊技の興趣が高められる。また、遊技盤17に配設されている各種発光装置のLEDが、図柄変動ゲームの演出に応じて発光制御されて、発光による演出により遊技の興趣が向上される。
前記下可動部材60aは、図3に実線で示す第1位置においては、前記裏ユニット19の開口下端縁に沿って左右方向に水平に延在し、この状態で該下可動部材60aの一部は、前記装飾部材26における窓口26a内の下部に設けた前記仕切板45の後側に臨んでいる。この状態で、下可動部材60aに内蔵した発光装置のLEDからの光は、光透過部を介して仕切板45に照射される。該仕切板45は透明に形成されているから、下可動部材60aに内蔵の発光装置により行なわれる発光演出は、仕切板45を介して前側から視認でき、発光による演出効果を向上し得る。すなわち、遊技者が注目する前記ステージ27の周囲を発光演出することができる。また、下可動部材60aが第2位置に移動した際には、前記装飾カバー62の裏側に配設した発光装置のLEDからの光によって、仕切板45を介してステージ27全体を照明することができ、演出効果を向上し得る。
前述したように、実施例のステージ27では、遊技領域18aへ排出するパチンコ球Pの始動入賞装置23における始動入賞口23aへの入賞確率が高い第4球排出部37cを有する下段ステージ部37の上側に、該下段ステージ部37へパチンコ球Pが移動する確率が異なる第1の上段ステージ部34と第2の上段ステージ部35とを並設したから、前記球通路28の球出口33から通出したパチンコ球Pの動きに対する遊技者の関心を高めることができる。すなわち、ステージ27上に到来したパチンコ球Pが始動入賞装置23の始動入賞口23aに入賞するか否かだけでなく、球通路28の球出口33から通出したパチンコ球Pが第2の上段ステージ部35に移動するか否か、に対しても遊技者の関心を集めることができ、ステージ27上で転動するパチンコ球Pの動きに対する関心を高めることができる。
ここで、前記下段ステージ部37では、始動入賞口23aへの入賞確率が高い第4球排出部37cと入賞確率が低い第3球排出部37bとが設けられ、前記第3球転動面37aを転動するパチンコ球Pは第3球排出部37bまたは第4球排出部37cに振分けられるよう構成されているから、第2の上段ステージ部35から下段ステージ部37にパチンコ球Pが移動したとしても、該パチンコ球Pが始動入賞口23aへの入賞確率が高い第4球排出部37cから排出されるとは限らない。これに対し、第2の上段ステージ部35上に球入口52aを開口する球誘導通路52の球出口52bは、前述したように該球出口52bから排出されたパチンコ球Pの始動入賞口23aへの入賞確率は高くなっており、遊技者は、第2の上段ステージ部35の第2球転動面35aを転動するパチンコ球Pが球誘導通路52の球入口52aに通入することを期待する。すなわち、ステージ27上に到来したパチンコ球Pが第2の上段ステージ部35に移動するか否かだけでなく、第2の上段ステージ部35に到来したパチンコ球Pが連絡通路47また球誘導通路52の何れに通入するかに対しても遊技者の関心を集めることができ、ステージ27上で転動するパチンコ球Pの動きに対する関心を長い時間に亘って保つことができる。
更に、前記第1および第2の上段ステージ部34,35の連結部位である連結凸部41の下面側に形成される凹部53には、該凹部53における下開口の左右方向の略中央位置に、前記装飾部品54の固定用ボス54bが臨み、該固定用ボス54bによって下段ステージ部37に移動したパチンコ球Pが凹部53に嵌り込むのを防止することができる。すなわち、パチンコ球Pを立体的に転動させるために上段のステージ部34,35の球転動面34a,35aを全体として波形状に形成した場合において、上段のステージ部34,35と下段ステージ部37とを近接させても、パチンコ球Pが凹部53に嵌り込むのを防止することができる。従って、ステージ27上でのパチンコ球Pの動きに興趣のある変化を与えることができるステージ27を採用しつつ、前記装飾部材26における窓口26aの上下開口幅を大きくして、図柄表示装置13の大型化に対応し得る。なお、実施例では凹部53へのパチンコ球Pの嵌り込みを防止する規制部として装飾部品54をステージ27に固定するための固定用ボス54bを利用しているから、専用の規制部を設ける場合に比して構成を簡略化し得ると共に製造コストを抑えることができる。
また、前記固定用ボス54bの下面には傾斜面54dが形成されているから、前記連絡通路47から第3球転動面37a上に移動したパチンコ球P、または遊技領域18aから直接第3球転動面37a上に移動したパチンコ球Pが跳ねて固定用ボス54bの傾斜面54dに接触した際には、該パチンコ球Pを確実に下方に向けて跳ね返すことができ、前記凹部53にパチンコ球Pが嵌り込むのを確実に防止し得る。なお、実施例では前記第1の上段ステージ部34および第2の上段ステージ部35の下面に突設した規制突条55,55により固定用ボス54bと凹部53の左右の開口縁部との隙間寸法をより小さくするよう構成してあるから(図12参照)、凹部53へのパチンコ球Pの嵌り込みは勿論、該固定用ボス54bと上段ステージ部34,35の下面との間へのパチンコ球Pの嵌り込みも防止することができる。
前記ステージ27では、第1および第2の上段ステージ部34,35の各球転動面34a,35aを転動するパチンコ球Pの後方への移動は前記仕切板45により防止される。また仕切板45の上端縁に設けた前記庇状部46の前端部と前記ガラス板14aとの離間寸法Lをパチンコ球Pの直径よりも小さく設定しているから、庇状部46の前端部側から庇状部46の上方へパチンコ球Pが移動することはない。すなわち、前記遊技領域18aを流下するパチンコ球Pが、前記遊技釘等との接触により弾かれてステージ27側に移動した際に、該パチンコ球Pがステージ27より後方へ移動するのを仕切板45および庇状部46で規制することができる。従って、ステージ27と図柄表示装置13の表示部との間に下可動演出装置60の下可動部材60aを配設しても、該下可動部材60aの動作をパチンコ球Pが阻害することはなく、遊技者の関心の高いステージ27の後方において動作による演出を行なって興趣を高めることができる。
次に、前記上可動演出装置61について説明する。前記上可動部材80が初期位置(従動歯車97が第1位置)にある状態で前記従動歯車97を第1位置から第2位置に向けて回転するよう前記上可動演出装置61の駆動モータ79が駆動されると、前記従動歯車97に設けた作動軸102が前記上可動部材80の回転軸81に連結されたアーム部材103を押圧して、該回転軸81を中心に上可動部材80が初期位置から可動位置に向けて回転する。そして、前記従動歯車97が前記第2位置まで回転すると、該従動歯車97に形成された位置検出片101が前記装置本体65に形成された第2規制部77に当接して従動歯車97の回転が規制され、これに伴って上可動部材80が可動位置で回転規制される。また反対に、前記上可動部材80が可動位置(従動歯車97が第2位置)にある状態で前記従動歯車97が第2位置から第1位置に向けて回転するよう前記上可動演出装置61の駆動モータ79が駆動されると、該従動歯車97に設けた作動軸102が前記上可動部材80の回転軸81に連結されたアーム部材103を押圧して、回転軸81を中心に上可動部材80が可動位置から初期位置に向けて回転する。そして、前記従動歯車97が前記第1位置まで回転すると、該従動歯車97に形成された位置検出片101が前記装置本体65に形成された第1規制部76に当接して従動歯車97の回転が規制され、これに伴って上可動部材80が初期位置で回転規制される。
このように、前記上可動演出装置61の駆動モータ79を駆動した際に、前記位置検出センサ78に検出されて上可動部材80の位置基準としての指標となる位置検出片101が装置本体65に設けた第1規制部76および第2規制部77に当接することで、前記従動歯車97の回転を規制し、これにより所定の初期位置および可動位置の間で可動するよう上可動部材80の可動範囲が規定される。すなわち、実施例に係る上可動演出装置61では、前記位置検出センサ78に検出されて上可動部材80の位置基準としての指標となる位置検出片101が、上可動部材80の可動範囲を規定する手段としても機能することで、上可動部材80の可動範囲を規定する構成を別途独立して備える必要がない。このように、前記従動歯車97に設けた位置検出片101が上可動部材80の可動範囲を規定する手段としても機能することで、上可動部材80が所定の可動範囲を超えて動作することを確実に防止し得ると共に、装置構成の簡略化を図り得る。
また、前記上可動部材80を初期位置から可動位置に回転する際には、前記従動歯車97が第1位置から第2位置に向けて回転する過程で、該従動歯車97に形成された位置検出片101が前記位置検出センサ78の受光部78bと発光部78aとの間に臨み、該位置検出センサ78による検出状態がOFF状態からON状態に切り替わる。そして、前記位置検出センサ78による検出状態がOFF状態からON状態に切り替わった後は、前記従動歯車97が第2位置まで回転するまで位置検出センサ78の検出状態がON状態のまま維持される。反対に、前記上可動部材80を可動位置から初期位置に回転する際には、前記従動歯車97が第2位置から第1位置に向けて回転する過程で、従動歯車97に形成された前記位置検出片101が前記位置検出センサ78の受光部78bと発光部78aとの間から退避して、該位置検出センサ78による検出状態がON状態からOFF状態に切り替わる。そして、前記位置検出センサ78による検出状態がOFF状態に切り替わった後は、前記従動歯車97が第1規制部76に当接する第1位置まで回転するまで位置検出センサ78の検出状態がOFF状態のまま維持される。
すなわち、実施例に係る上可動演出装置61では、前記従動歯車97(位置検出片101)が第1位置および第2位置にある状態での位置検出センサ78の検出状態が異なるよう構成されると共に、該位置検出センサ78の検出状態が切り替わる切替位置から第1位置の間を位置検出片101が移動する間および切替位置から第2位置の間を位置検出片101が移動する間は位置検出センサ78の検出状態が変化することがない。すなわち、位置検出センサ78の検出状態に応じて前記位置検出片101が切替位置から第1位置の間にあるか、切替位置から第2位置の間にあるかを一義的に認識することができるため、制御装置に係る制御負荷を軽減することができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技盤を木製の板部材と裏ユニットとから構成したが、アクリル等の透明な材料で形成した透明板と裏ユニットとから構成したものであってもよい。
(2) 実施例では、装飾部材に設けたステージへのパチンコ球の入口となる球入口を、該装飾部材の左側にのみ開設した場合で説明したが、該球入口を装飾部材の右側にのみ開設したり、左右両側に開設する構成を採用し得る。なお、装飾部材の左右何れか一側にのみ球入口を開設した構成では、該球入口が開設される側とは反対側に第2の上段ステージ部を設けるのが好ましい。
(3) 実施例では、第1の上段ステージ部と第2の上段ステージ部とでの下段ステージ部へのパチンコ球の移動確率を、連絡通路を第2の上段ステージ部側にのみ設けることで変えたが、第1および第2の上段ステージ部の両側に連絡通路を設ける前提で、各連絡通路における球入口の大きさを変える等、その他各種の手段によって下段ステージ部へのパチンコ球の移動確率を変えるようにしてもよい。
(4) 実施例では、第1および第2の上段ステージ部を、何れも下方に突出する凹形状としたが、各上段ステージ部を波形状としたものであってもよく、両上段ステージ部が凸形状部で連結されていればよい。また、各上段ステージ部を波形状とした場合は、波形状における各凸形状部の下面側に形成される凹部の夫々に対応して規制部を設けるようにすればよい。
(5) 実施例では、第1ステージ部材に配設した装飾部品の固定用ボスを、凹部にパチンコ球が嵌り込むのを防止する規制部としたが、専用の規制部を設ける構成を採用し得る。
(6) 実施例では、第1および第2の上段ステージ部を第1ステージ部材に形成したが、各上段ステージ部を夫々別のステージ部材に形成してもよく、また両上段ステージ部と下段ステージ部を1つのステージ部材に形成する形態を採用し得る。
(7) 実施例における仕切板より後方に突出する第2球誘導通路画成部の後通路壁(球誘導路を画成する壁部材)を、該仕切板の後方に位置する下可動部材の支持部として利用することができる。この場合は、長尺に構成した下可動部材を第1位置(待機位置)に支持する専用の部材を設ける必要はなく、部品点数や製造コストを低廉に抑えることが可能となる。
(8) 実施の可動演出装置(上可動演出装置)では、可動部材を回転動作するよう構成したが、これに限られるものではなく、所定の第1の折返し位置および第2の折返し位置の間で往復移動する構成であれば、直線的な動きをするよう構成してもよい。
(9) また、可動演出装置(上可動演出装置)に備える駆動手段としては、実施例のようなステッピングモータからなる駆動モータに限られるものではなく、サーボモータであってもよく、また電磁ソレノイド等の直線的な動作を行う駆動手段も好適に採用し得る。
(10) 実施例では、可動演出装置(上可動演出装置)において駆動歯車に接続する従動歯車に指標手段としての位置検出片を形成するようにしたが、これに限らず、例えば駆動伝達手段にラック部材を設けて、該ラック部材に指標手段を形成するようにしてもよい。すなわち、指標手段は、駆動手段を可動部材に接続する駆動伝達手段を構成する構成部品に対して設けることで、可動部材を第1の折返し位置に対応する第1位置および第2の折返し位置に対応する第2位置の間で往復移動するよう構成すればよい。
(11) 実施例に係る可動演出装置(上可動演出装置)では、指標手段を検出する検出手段として光学式の検出センサを採用したが、これに限られるものではなく、駆動手段の駆動に伴った指標手段の移動過程で、該指標手段を検出し得るものであれば、例えばマイクロスイッチや磁気センサ等従来公知の各種の検出手段を採用することが可能である。
(12) 実施例の可動演出装置(上可動演出装置)では、指標手段に当接して駆動伝達手段(すなわち可動部材)の移動を規制する規制手段を装置本体に形成したが、これに限られるものではなく、第1位置または第2位置に指標手段が移動した際に当接可能な位置に形成すればよい。
(13) また実施例では、指標手段(位置検出片)が第1位置および第2位置に移動した際に、対応の第1規制部および第2規制部に当接するよう構成したが、該指標手段が第1位置および第2位置の何れか一方に移動した際に規制手段が当接して移動規制するよう構成することもできる。すなわち、第1位置または第2位置に移動した指標手段に規制手段が当接することで、可動部材の位置基準としての指標手段を可動部材の可動範囲を規定する手段として機能することができ、可動部材を所定の可動範囲で動作させ得ると共に、装置構成の簡略化を図り得る。
(14) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 遊技盤
18a 遊技領域
23 始動入賞装置(入賞装置)
23a 始動入賞口(入賞口)
26 装飾部材
27 ステージ
28 球通路
30 球入口
33 球出口
34 第1の上段ステージ部
34a 第1球転動面
34b 第1球排出部(球排出部)
35 第2の上段ステージ部
35a 第2球転動面
35b 第2球排出部(球排出部)
37 下段ステージ部
37a 第3球転動面
37b 第3球排出部(球排出部)
37c 第4球排出部(球排出部)
45 仕切板
46 庇部材
47 連絡通路
47a 球入口
47b 球出口
52 球誘導通路
52a 球入口
52b 球出口
53 凹部
54b 固定用ボス(規制部)
54d 傾斜面
P パチンコ球(遊技球)

Claims (4)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤に配設された装飾部材と、前記装飾部材に設けられて遊技球が転動可能で、転動させた遊技球を遊技領域内に排出するステージと、前記装飾部材に設けられて前記遊技領域に開口し、該遊技領域に開口する球入口に通入した遊技球を前記ステージに案内する球通路と、前記遊技盤に配設されて前記ステージの下方に位置し、該ステージから遊技領域に排出された遊技球が入賞可能な入賞装置とを備えた遊技機において、
    前記ステージは、
    前記球通路の球出口に連通するよう設けられ、該球出口を通出した遊技球が転動する第1球転動面を有する第1の上段ステージ部と、
    前記第1の上段ステージ部の第1球転動面に連設され、該第1球転動面から遊技球が転動可能な第2球転動面を有する第2の上段ステージ部と、
    前記第1の上段ステージ部および第2の上段ステージ部の下方に設けられ、前記第1球転動面または第2球転動面を転動した遊技球が移動可能な第3球転動面を有すると共に、該第3球転動面を転動する遊技球を前記入賞装置の入賞口へ向けて排出する球排出部および該遊技球を入賞装置の入賞口とは異なる位置へ向けて排出する球排出部が夫々設けられた下段ステージ部とを備え、
    前記第1の上段ステージ部を転動した遊技球が前記下段ステージ部へ移動する移動確率よりも、前記第2の上段ステージ部を転動した遊技球が前記下段ステージ部へ移動する移動確率が高くなるよう構成されると共に、
    前記第1の上段ステージ部および第2の上段ステージ部の連設部位は、該第1の上段ステージ部の第1球転動面が第2の上段ステージ部に近接するにつれて上方傾斜するよう形成されると共に、該第2の上段ステージ部の第2球転動面が第1の上段ステージ部から離間するにつれて下方傾斜するよう形成されて、該第1および第2の上段ステージ部の連設部位における下段ステージ部側に形成される凹部に、遊技球の嵌り込みを防止する規制部を設けた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の上段ステージ部には、前記第1球転動面を転動する遊技球を前記入賞装置の入賞口とは異なる位置へ向けて排出する球排出部が形成され、
    前記入賞装置の入賞口の鉛直上方位置で球出口が開口する球誘導通路と、前記下段ステージ部上に球出口が開口する連絡通路とが形成されて、前記第2の上段ステージ部の球排出部に、前記球誘導通路の球入口および連絡通路の球入口が開口し、該第2の上段ステージ部の第2球転動面を転動した遊技球が球誘導通路および連絡通路の何れかに通入するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記規制部には、前記下段ステージ部に対向する面側に傾斜面が形成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記ステージの後方位置に、該ステージより上方へ延出する仕切板を設けると共に、該仕切板におけるステージの上方位置に前方へ延出する庇状部が形成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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