JP2008212109A - 粉末状健康食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に製造することができると共に、嗜好性が良好であり、血液中のフィッシャー比を改善することで、肝機能を改善・維持することができる粉末状健康食品を提供する。
【解決手段】本発明の粉末状健康食品は、野菜類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末を含む粉末状健康食品であって、当該粉末状健康食品に含まれる分岐鎖アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)とのモル比(BCAA/AAA)であるフィッシャー比が2.1以上であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、肝機能を改善・維持することができる粉末状健康食品に関する。
一般に、肝臓の疾患等によって肝機能が低下すると、血液中のアミノ酸濃度が、正常時と比較して、変化することが知られている。具体的には、分岐鎖アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン)の濃度が、骨格筋や脳等で代謝されて減少するのに対して、芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン)の濃度が、機能の低下した肝臓で代謝されにくくなるので増加する。このように、分岐鎖アミノ酸の濃度が減少し、芳香族アミノ酸の濃度が増加することで、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が低下する。
血液中のフィッシャー比が低下すると、例えば、分岐鎖アミノ酸から生成されるグルタミン酸の生成量が減少するので、骨格筋でのアンモニアの代謝量が減少し、血液中のアンモニア濃度が増加する(なお、肝機能が低下しているので、当然、肝臓でのアンモニアの代謝量も減少する)。そして、この比較的高濃度のアンモニアが、循環系から中枢神経系に移行すると意識障害等の精神神経症状(肝性脳症)を起こすことがある。
このような肝性脳症は、分岐鎖アミノ酸を高濃度とし、芳香族アミノ酸を低濃度とした、フィッシャー比の高い点滴を投与することや、フィッシャー比の高いアミノ酸製剤やペプチド混合物等を経口投与することによって、血液中のフィッシャー比を改善することで、その症状を改善することができる。前記したアミノ酸製剤としては、例えば、アミノレバン(登録商標)EN(株式会社大塚製薬工場)やヘパン(登録商標)ED(味の素株式会社)等が知られている。
また、ペプチド混合物としては、例えば、特許文献1に、カゼインと乳清タンパク質を、それぞれ個別に酵素で加水分解し、芳香族アミノ酸および芳香族アミノ酸を含むペプチド部分を遊離させて除去した後、混合することによって得られるペプチド混合物が開示されている。
特許第2986764号公報(請求項1、段落0014〜0019)
前記したアミノ酸製剤やペプチド混合物は、アミノ酸自体の濃度を調整したり、芳香族アミノ酸を化学的処理によって除去したりしているので、当然に高いフィッシャー比を有する。しかしながら、このようなアミノ酸製剤やペプチド混合物は、製造にコストがかかるため高価であり、かつ、アミノ酸特有の苦味を有し嗜好性が低下するので、日常的に摂取することは容易ではない。特に、アミノレバン(登録商標)ENやヘパン(登録商標)ED等を投与するには、医師の処方が必要となるので、肝機能の低下を予防する目的で投与することはできない。
そこで、本発明は、安価に製造することができると共に、嗜好性が良好であり、血液中のフィッシャー比を改善することで、肝機能を改善・維持することができる粉末状健康食品を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る粉末状健康食品は、野菜類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末を含む粉末状健康食品であって、当該粉末状健康食品に含まれる分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上であることを特徴とする。
このような粉末状健康食品は、野菜類からなる粉末をアミノ酸やペプチド等に分解処理することなく含むので、安価に製造することができ、嗜好性も良好である。また、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上であり、かつ、消化吸収性が良好な粉末状であるので、分岐鎖アミノ酸が効果的に全身に行き渡り、血液中のフィッシャー比を改善することができる。
また、前記粉末状健康食品は、穀類、いも類、豆類、種実類、果実類、きのこ類および藻類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末をさらに含むことを特徴とする。
このような粉末状健康食品によれば、穀類、いも類、豆類、種実類、果実類、きのこ類および藻類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末をさらに含むので、野菜類に含まれない、または、野菜類だけでは不十分な栄養成分を効果的に摂取することができる。
また、前記穀類およびいも類は、その加工品を含むことを特徴とする。
このような粉末状健康食品によれば、穀類およびいも類として、栄養成分の大部分が炭水化物または糖質である加工品を含むので、粉末状健康食品中のタンパク質の量を抑制しつつ、エネルギーの量を確保することができる。
本発明によれば、野菜類からなる粉末をアミノ酸やペプチド等に分解処理することなくそのまま含むので、安価に製造することができると共に、嗜好性が良好な「食品」であるから、日常的に摂取することができる。したがって、肝機能の低下した者が摂取することはもちろん、肝機能の低下を予防する目的で摂取することもできる。
また、本発明によれば、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上であり、かつ、消化吸収性が良好な粉末状であるので、分岐鎖アミノ酸やその他の栄養成分が効果的に全身に行き渡り、血液中のフィッシャー比を改善することや、自己免疫力を強化することができる。これにより、肝機能の改善・維持効果が期待できる。特に、臭いに敏感なペット(犬、猫等)に対しても無理強いすることなく食品として与え、肝機能の改善・維持効果が実現できる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本発明における食品群の分類は、基本的に、五訂増補日本食品標準成分表(平成17年1月24日、文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告書、<http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm>[平成19年1月23日検索])に準拠している。
本実施形態に係る粉末状健康食品は、野菜類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末を含み、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上である。
野菜類としては、いわゆる、葉菜類、果菜類、根菜類等のいずれであっても使用することができる。
葉菜類の具体例としては、あさつき、あしたば、アスパラガス、うど、おかひじき、かぶ(葉)、カリフラワー、キャベツ、レッドキャベツ、きょうな(みずな、みぶなを含む)、クレソン、ケール、こまつな、しそ、しゅんぎく、葉しょうが、せり、セロリー、ぜんまい、かいわれだいこん、葉だいこん、たかな、たけのこ、たまねぎ、赤たまねぎ、チンゲンサイ、和種なばな(なのはな、油菜)、にら、葉にんじん、にんにく、茎にんにく、ねぎ(根深ねぎ、葉ねぎ、こねぎ等)、はくさい、バジル、パセリ、ふき、ふきのとう、ブロッコリー、ほうれんそう、みつば(切りみつば等)、みょうが、めキャベツ、アルファルファもやし、モロヘイヤ、よもぎ、らっきょう、レタス、サラダな、サニーレタス、わけぎ、わらび等が挙げられる。
果菜類の具体例としては、いんげんまめ(さやいんげん)、えだまめ、さやえんどう、オクラ、かぼちゃ(日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ等)、きゅうり、ししとうがらし、そらまめ(未熟豆)、とうがらし、とうがん、スイートコーン、トマト、ミニトマト、なす、にがうり(ゴーヤ)、ピーマン(青ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマン等)、ふじまめ等が挙げられる。
根菜類の具体例としては、かぶ(根)、ごぼう、しょうが、だいこん、切干しだいこん、にんじん、ミニキャロット、れんこん、わさび等が挙げられる。
その他の具体例としては、グリンピース、だいずもやし等が挙げられる。
また、本実施形態に係る粉末状健康食品は、穀類、いも類、豆類、種実類、果実類、きのこ類および藻類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末をさらに含むものであることが好ましい。
このような食品群から選ばれる少なくとも一つの粉末をさらに含むことによって、野菜類に含まれない、または、野菜類だけでは不十分な栄養成分(例えば、タンパク質、アミノ酸、脂質、脂肪酸、炭水化物、糖質、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維等)を効果的に摂取することができる。
穀類としては、例えば、あわ、えんばく(オートミール)、おおむぎ、きび、こむぎ、こめ、そば、とうもろこし、ひえ等が挙げられる。
このような穀類の粉末をさらに含むことによって、炭水化物(糖質)の含有量を増加させることができるので、粉末状健康食品のエネルギーの量を高くすることができる。
いも類としては、例えば、きくいも、こんにゃく、さつまいも(むらさきいもを含む)、さといも、タロいも、じゃがいも、やまのいも(ながいも、やまといも、じねんじょ等)等が挙げられる。
このようないも類の粉末をさらに含むことによって、ミネラル類(特に塩分調整作用を有するカリウム)や整腸作用を有する食物繊維の含有量を増加させることができる。
なお、穀類およびいも類は、その加工品であってもよい。穀類・いも類の加工品としては、例えば、パン類、めん類(うどん・そうめん類、中華めん類、マカロニ・スパゲッティ類、そば等)、ふ類、小麦はいが、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、ピザクラスト、ビーフン、でん粉類(キャッサバでん粉、米でん粉、小麦でん粉、サゴでん粉、さつまいもでん粉、じゃがいもでん粉等)、でん粉糖類(粉あめ、水あめ、ぶどう糖等)等が挙げられる。
罹患している疾患の種類によっては、粉末状健康食品中のタンパク質の量を抑制しつつ、エネルギーの量を確保したい場合があるので、穀類およびいも類に、栄養成分の大部分が炭水化物または糖質である加工品を含めることで、粉末状健康食品中のタンパク質の量を抑制しつつ、エネルギーの量を確保することができる。
豆類としては、例えば、あずき、いんげんまめ、えんどう(あおえんどう、うぐいすえんどう、すずめえんどう、からすえんどう等)、ささげ、そらまめ、だいず(きな粉、大豆たんぱくおよび他大豆加工品(豆腐、納豆、おから等)を含む)、がんくいまめ、くろまめ、ひよこまめ、べにばないんげん(はなまめ)、りょくとう、レンズまめ(ひらまめ)、きんときまめ、おたふくまめ、つるまめ、なたまめ等が挙げられる。
このような豆類の粉末をさらに含むことによって、植物性タンパク質の含有量を増加させることができるので、アミノ酸の含有量を増加させることができる。
種実類としては、例えば、アーモンド、ぎんなん、くるみ、ココナッツ(ココナッツパウダー)、ごま、らっかせい等が挙げられる。
果実類としては、例えば、アボカド、いちご、すいか、バナナ等が挙げられる。
このような種実類や果実類の粉末をさらに含むことによって、ビタミン類(特にビタミンE、B、B、ナイアシン、B)の含有量を増加させることができる。
を増加
きのこ類としては、例えば、えのきたけ、きくらげ、しろきくらげ、しいたけ、しめじ(はたけしめじ、ぶなしめじ、ほんしめじ等)、なめこ、うすひらたけ、エリンギ、ひらたけ、まいたけ、マッシュルーム、まつたけ、トリュフ、まんねんたけ、さるのこしかけ、とうちゅうかそう等が挙げられる。
このようなきのこ類の粉末をさらに含むことによって、カルシウムの吸収を促進するビタミンDの含有量を増加させることができる。
藻類としては、例えば、あおのり、あまのり、あさくさのり、いわのり、えごのり、かわのり、こんぶ、とろろこんぶ、すいぜんじのり、てんぐさ、ひじき、ふのり、わかめ等が挙げられる。
このような藻類の粉末をさらに含むことによって、ミネラル類や水溶性食物繊維の含有量を増加させることができる。
また、本実施形態に係る粉末状健康食品は、脱脂粉乳、調製粉乳、カゼイン等を含むものとしてもよい。このような食品をさらに含むことによって、アミノ酸の含有量を増加させることができると共に、嗜好性を高めることができる。
以上のような食品(以下、原料食品という。)のうち、野菜類は、グリンピース、かぼちゃ、カリフラワー、キャベツ、しそ、そらまめ(未熟豆)、たまねぎ(赤たまねぎを含む)、スイートコーン、にんじん(ミニキャロットを含む)、ピーマン、ブロッコリー、ほうれんそう、めキャベツ、モロヘイヤおよびレタス(サニーレタスを含む)の少なくとも一つを使用することが特に好ましい。
また、その他の原料食品をさらに含む場合は、こめ、さつまいも、やまといも、じゃがいもでん粉、粉あめ、ごま、そらまめ、だいず、きな粉、しいたけ、なめこ、こんぶおよびわかめの少なくとも一つを使用することが好ましい。
本発明において、分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acid:以下、BCAAという。)とは、具体的には、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)およびバリン(Val)であり、芳香族アミノ酸(Aromatic Amino Acid:以下、AAAという。)とは、具体的には、フェニルアラニン(Phe)およびチロシン(Tyr)である。
粉末状健康食品のBCAAとAAAとのモル比であるフィッシャー比(BCAA/AAA)は2.1以上であり、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上である。なお、本発明において、フィッシャー比の上限値は、特に限定されるものではないが、天然の原料食品の粉末からなる本実施形態に係る粉末状健康食品では、フィッシャー比の上限値は、およそ3.5程度となる。
本実施形態においてフィッシャー比は、文部科学省の了解の下に作成されたソフトウェア(エクセル栄養君Ver4.0、四国大学)を用いて、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシンおよびバリンの含有量の数値を導き出し、下記式(1)によって算出した。
Figure 2008212109
式中、ΣIleは、粉末状健康食品に含まれる原料食品中のイソロイシンの質量(mg)の総和を示す。同様に、ΣLeu、ΣVal、ΣPheおよびΣTyrのそれぞれも、粉末状健康食品に含まれる原料食品中のロイシン、バリン、フェニルアラニンおよびチロシンのそれぞれの質量(mg)の総和を示す。
表1〜3に、本発明で使用可能な食品の食品番号(五訂増補日本食品標準成分表に記載の食品番号。以下同様。)、食品名、並びに、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシンおよびバリンの含有量(可食部100g当たり。前記したソフトウェア(エクセル栄養君Ver4.0)を用いて算出)の一例を示す。
Figure 2008212109
Figure 2008212109
Figure 2008212109
ここで、具体的に、前記した式(1)および表1〜3から、フィッシャー比を算出する。例えば、にんじん(根、皮つき、生・食品番号06212)100gでは、表1より、イソロイシンが17mg、ロイシンが23mg、フェニルアラニンが17mg、チロシンが10mg、バリンが23mg、それぞれ含まれるので、フィッシャー比は、{(17/131)+(23/131)+(23/117)}/{(17/165)+(10/181)}≒3.17となる。
また、例えば、にんじん(根、皮つき、生・食品番号06212)20gと、ブロッコリー(花序、生・食品番号06263)40gと、西洋かぼちゃ(果実、生・食品番号06048)30gが含まれる場合、フィッシャー比は、{(3.4+57.6+18.9/131)+(4.6+96+30/131)+(4.6+82.4+21.6/117)}/{(3.4+60.4+16.2/165)+(2+41.2+11.7/181)}≒3.22となる。
なお、フィッシャー比の算出は、前記した方法に限定されるものではない。例えば、原料食品、その粉末または粉末状健康食品等に含まれるアミノ酸(BCAAおよびAAA)の含有量を、公知の測定方法(例えば、ポストカラム法等)によって実際に測定して算出してもよい。
次に、本実施形態に係る粉末状健康食品の製造方法の一例について説明する。本実施形態に係る粉末状健康食品の製造方法の一例は、主に、乾燥工程と、粉砕工程と、混合工程とからなる。なお、各工程における各種条件は、原料食品の種類に応じて、公知の手法により適宜決定されるので、具体的な条件については省略する。
以下、粉末状健康食品の製造方法の各工程について説明する。
<乾燥工程>
乾燥工程は、原料食品を乾燥して、その乾燥物を得る工程である。
まず、原料食品の選別・検査、軽量、必要な前処理(例えば、異物や不要部分の除去等)、洗浄等を行い、適宜な大きさや厚さに裁断する。裁断寸法は、原料食品の形状や使用する乾燥機の種類、容量等に応じて適宜選択することができる。なお、裁断した後に再度洗浄を行ってもよい。
次に、必要に応じて、ブランチングやボイル等の処理を行った後、加熱することによって乾燥(加熱乾燥)を行う。加熱乾燥によると原料食品の乾燥時間を短縮することができる。また、加熱乾燥によると殺菌作用を期待することができる。
なお、乾燥は一度で行う必要はなく、加熱温度や処理時間を変更して、例えば、一次乾燥を70〜80℃で2時間、二次乾燥を50〜60℃で1時間、三次乾燥を30℃で2時間というように、複数の工程に分けて行ってもよい。
また、本工程における乾燥は、加熱乾燥に限定されるものではない。例えば、天日乾燥や凍結乾燥等であってもよい。
<粉砕工程>
粉砕工程は、乾燥工程で得られた原料食品の乾燥物を粉砕して、その粉末を得る工程である。
ここで、本工程で使用される粉砕機の一例について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1は粉砕機の外観側面図であり、図2は粉砕機の粉砕室周辺の拡大断面図である。図3(a)は図2のA−A断面図であり、(b)は図2のB−B断面図である。図4は粉砕機の投入側回転翼(吐出側回転翼)の正面図である。
粉砕機Mは、図2に示すように、回転軸3,4に取り付けられ、投入側ケーシング10および吐出側ケーシング20の内部で相対向して回転する投入側回転翼12と吐出側回転翼22(図4参照)との間に形成した粉砕室30へ投入口11から被粉砕物を導入し、この被粉砕物の相互の摩擦により粉砕された粉砕品を吐出口21から回収する粉砕機である。
そして、粉砕機Mは、図3に示すように、投入口11における被粉砕物投入方向13(投入口11の中心線)が投入側回転翼12(回転軸3)の回転中心に対して回転方向の順方向となる側にずれた位置に配置され、かつ、吐出口21における粉砕品吐出方向23(吐出口21の中心線)が吐出側回転翼22(回転軸4)の回転中心に対して回転方向の順方向となる側にずれた位置に配置されている。
このような構成により、被粉砕物に投入側回転翼12の回転による吸い込み力が効果的に働き、被粉砕物の吸い込みがスムーズとなり、吸い込み速度が速くなるので、投入口11に投入した被粉砕物が速やかに粉砕室30に吸い込まれることになる。また、粉砕品に吐出側回転翼22の回転による吐出力が効果的に働き、粉砕品の回収がスムーズとなり、吐出速度が速くなるので、粉砕されて粉末化された粉砕品が吐出口21から速やかに回収されることになる。これにより、粉砕品のケーシング内における滞留時間が短くなるため、被粉砕物の粉砕による熱変性を少なくすることができる。
また、粉砕機Mには、図2に示すように、投入側ケーシング10の外ケース14と内ケース15との間に冷却用のジャケット16が、吐出側ケーシング20の外ケース24と内ケース25との間に冷却用のジャケット26が、粉砕室30の外側に粉砕室30を取り囲むように冷却用のジャケット31がそれぞれ設けられている。このジャケット16,26,31に冷却気体または冷却液体等の冷却媒体を導入して、両ケーシング10,20や粉砕室30を冷却することにより、被粉砕物の粉砕による熱変性を少なくすることができる。
さらに、粉砕機Mは、図2に示すように、円筒ガイド25aが設けられていることで、粉末化された粉砕品が整流化されて排出が容易になると共に、吸引のコントロールが容易となり所望の粒度、例えば、50%粒径で数μm〜数十μmの粒度の粉砕品を得ることができる。なお、粉砕機Mの加工時の温度は、40℃以下である。
次に、このような粉砕機Mの動作の概要を説明しつつ、粉砕機Mによる乾燥物の粉砕について説明する。
モータ1(図1参照)を駆動すると、回転軸3を介して投入側回転翼12が、図3(a)に示すように、モータ1の側から見て反時計回りに回転する。また、反対側のモータ(図示せず)を駆動すると、回転軸4を介して吐出側回転翼22が、図3(b)に示すように、モータ(図示せず)の側から見て反時計回りに回転する。この時、投入側回転翼12と吐出側回転翼22は対面して互いに逆回転し、投入側回転翼12と吐出側回転翼22との間の粉砕室30に旋回気流が発生する。
この状態で、投入口11から前記した乾燥工程で得られた乾燥物を投入すると、乾燥物は矢印13の方向に落下し、投入側ケーシング10の内ケース15の内部に入り、投入側回転翼12を通り抜けて粉砕室30に吸い込まれる。粉砕室30に導入された乾燥物は、乾燥物相互の摩り合い摩擦により粉砕されて粉末化され、吐出側ケーシング20の内ケース25を通過後、さらに円筒ガイド25aを通過し、粉末が吐出口21から吸引管(図示せず)を介して回収される。
なお、粉砕作業中には、ジャケット16,26,31に、冷却のための冷却媒体を循環させることが好ましい。これにより、粉砕により発生した熱が、ジャケット16,26,31の内部を循環する冷却媒体に吸収されるので、製造される粉末の熱変性を少なくすることができる。
以上のような粉砕工程を、それぞれの原料食品ごとに個別に行い、各原料食品の粉末を得る。
なお、本工程で使用する粉砕機は、前記した構成を備える粉砕機に限定されるものではなく、一般に使用される粉砕機であれば、いずれであっても使用することができるが、特に50%粒径で10〜30μmの粉砕物を得ることができる粉砕機が好ましい。なお、粒径が細かくなると粉砕物(粉末状健康食品)の消化吸収性が高まる。
<混合工程>
混合工程は、粉砕工程で得られた原料食品の粉末を混合して、その混合物(粉末状健康食品)を得る工程である。具体的な配合量および配合比率については、適宜決定される。
なお、必要に応じて、例えば、ハーブ、酵母、乳酸菌、炭水化物、糖質、脂質、脂肪酸、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維、色素、香料、酵素、アミノ酸等を添加してもよい。例えば、糖分が比較的多く含有される原料食品の粉末については、混合工程の際に、塊が発生することを回避するため、でん粉等を添加して混合することが好ましい。
また、混合工程と前記した粉砕工程は同時に行うこととしてもよい。すなわち、運転中の粉砕機(例えば、粉砕機M)に、複数の原料食品(乾燥物)を定量的に投入して粉砕・混合を行うこととしてもよい。
以上のような工程の後、さらに、必要に応じて、篩による粉末粒子の均一化、磁石による除鉄、金属検出機による金属検査等の一つ以上を行ってもよい。
このような粉末状健康食品によれば、野菜類等の天然の原料食品からなる粉末を混合することで製造できるので、安価に製造することができる。また、野菜類等の天然の原料食品からなる粉末をアミノ酸やペプチド等に分解処理することなくそのまま含むので、嗜好性が良好である。したがって、粉末状健康食品は、日常的に摂取することができ、肝機能の低下した者が摂取することはもちろん、肝機能の低下を予防する目的で摂取することもできる。
また、このような粉末状健康食品によれば、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上であり、かつ、消化吸収性が良好な粉末状であるので、分岐鎖アミノ酸やその他の栄養成分が効果的に全身に行き渡り、血液中のフィッシャー比を改善することや、自己免疫力を強化することができる。これにより、肝臓におけるタンパク質合成やアンモニア代謝の改善が期待でき、肝機能の改善・維持効果が期待できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記した実施形態では、人用の食品として説明したが、本発明に係る粉末状健康食品は、ペット、例えば、犬や猫等の食品としても使用することができる。従来のペット用の食品では、フィッシャー比に着目したものがなかったので、本発明に係る粉末状健康食品は、肝機能が低下したペットの血液中のフィッシャー比を改善して、肝機能を改善・維持する食品として有用である。
なお、ペット用の食品として使用する際には、人用の食品と同じ原料食品を使用することが好ましくない場合がある。例えば、犬や猫にたまねぎやねぎを与えると貧血を起こすことが知られているので、たまねぎやねぎをペット用の食品の原料食品として使用することは好ましくない。このように、本発明に係る粉末状健康食品をペット用の食品として使用する際には、前記した原料食品のうち、ペットに対して好ましくない原料食品は選択しないようにする必要がある。
表4および5に、本発明に係る粉末状健康食品をペット用とする場合に、使用することができる食品および使用することが好ましくない食品の食品番号、食品名および使用の可否を示す。なお、使用の可否において、特に好ましく使用することができる食品を「◎」、好ましく使用することができる食品を「○」、使用することができる食品を「△」、使用することが好ましくない食品を「×」とする。
Figure 2008212109
Figure 2008212109
なお、本発明に係る粉末状健康食品をペットに与える場合、穀類、魚介類、肉類、卵類および乳類からなる群から選ばれる少なくとも一つの食品に、本発明に係る粉末状健康食品を混ぜて与えることができる。特に好ましく使用することができる食品としては以下に示す食品が挙げられる。
穀類としては、例えば、精白米(水稲めしまたは水稲全かゆ)、はいが精米(水稲めし)、食パン、うどん(ゆで)、そうめん・ひやむぎ(ゆで)、マカロニ・スパゲッテイ(ゆで)等が挙げられる。
魚介類としては、例えば、まいわし、かつお、さけ、まさば、さんま(加工品を含む)、ししゃも、まだい、まだら、ぶり、まぐろ(加工品を含む)、煮干し等が挙げられる。
肉類としては、例えば、うし(赤肉)、牛肝臓、うま(赤肉)、しか(赤肉)、ぶた(赤肉)、若鶏肉(むね、ささ身)、鶏肝臓等が挙げられる。
卵類としては、例えば、鶏卵(全卵または卵黄)等が挙げられる。
乳類としては、例えば、普通牛乳、脱脂乳、脱脂粉乳、ヨーグルト(全脂無糖)、ナチュラルチーズ(カマンベール)等が挙げられる。
また、果実類を添えたり、油脂類、はちみつ、メープルシロップ等を加えたりしてもよい。果実類としては、例えば、アボカド、いちご、バナナ等が挙げられる。油脂類としては、例えば、オリーブ油、ひまわり油(高オレイン酸精製油)、グレープシードルオイル等が挙げられる。
さらに、必要に応じて、例えば、ハーブ、酵母、乳酸菌、炭水化物、糖質、脂質、脂肪酸、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維、色素、香料、酵素、アミノ酸等を添加してもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
表6に、本実施例で使用した原料食品の食品番号、食品名および可食部100g当たりのアミノ酸(BCAA、AAA)含有量を示す。なお、表6において、加工品とは、穀類またはいも類の加工品を意味する。
Figure 2008212109
まず、以下に示す手順および条件で、西洋かぼちゃ(果実、生・食品番号06048)
キャベツ(結球葉、生・食品番号06061)、にんじん(根、皮つき、生・食品番号06212)、ブロッコリー(花序、生・食品番号06263)の乾燥物を得た。
<西洋かぼちゃ>
まず、皮およびへたを重点的に全体の洗浄を行った後、1/4にカットし、へたと種子を除去して、流水で中身を重点的に洗浄した。次に、長さ5cm以内、厚さ1mm以内の千切り状になるようにスライスして、乾燥用の網に並べ、熱風乾燥機を使用して加熱乾燥(80℃、4時間)を行い、西洋かぼちゃ乾燥物を得た。
<キャベツ>
まず、外側葉の除去、洗浄を行った後、1/4にカットし、流水で再度洗浄を行った。次に、長さ5cm以内、厚さ1mm以内の千切り状になるようにスライスして、乾燥用の網に均一になるように置き、熱風乾燥機を使用して加熱乾燥(80℃、4時間)を行い、キャベツ乾燥物を得た。
<にんじん>
まず、トリミング(異物や不要部分の除去)、洗浄を行った後、3mm×6mmにカットした。次に、ボイル(90℃、2分)して水を切った後、熱風乾燥機を使用して加熱乾燥(60℃、9時間)を行い、にんじん乾燥物を得た。
<ブロッコリー>
まず、原料の選別、洗浄、茎の除去を行った後、再度洗浄をしてブランチング(93℃、120〜180秒)し、冷却、脱水を行った。次に、熱風乾燥機を使用して一次乾燥(70〜80℃、2時間)、二次乾燥(50〜60℃、1時間)および三次乾燥(30℃、2時間)と条件を変更して加熱乾燥を行い、ブロッコリー乾燥物を得た。
以上のようにして得られた西洋かぼちゃ乾燥物、キャベツ乾燥物、にんじん乾燥物およびブロッコリー乾燥物、そして、ごま(いり・食品番号05018)および乾しいたけ(乾・食品番号08013)を、それぞれ個別に粉砕機(エコナミル(登録商標)、株式会社パウダー・ノバ)に投入して粉砕し、それぞれの粉末を得た。なお、粉砕機の投入側回転翼および吐出側回転翼の回転数は、共に4,200rpmとした。
以上のようにして得られた粉末や、じゃがいもでん粉(食品番号02034)、粉あめ(食品番号03015)等を混合して作製した粉末状健康食品の実施例1〜11を以下に示す。
なお、表7〜17は、各実施例に含まれる食品名、混合量(粉末量)、アミノ酸(BCAA、AAA)含有量およびフィッシャー比(Fischer比)を示したものである。
[実施例1]
にんじんの粉末2.24g(生20gに相当)と、ブロッコリーの粉末3.52g(生40gに相当)と、西洋かぼちゃの粉末6.9g(生30gに相当)と、乾しいたけの粉末1gと、じゃがいもでん粉50gと、粉あめ10gとを混合して、表7に示す実施例1を得た。実施例1のフィッシャー比は3.22である。
Figure 2008212109
[実施例2]
にんじんの粉末5.6g(生50gに相当)と、じゃがいもでん粉50gと、粉あめ20gと、きな粉(全粒大豆・食品番号04029)20gとを混合して、表8に示す実施例2を得た。実施例2のフィッシャー比は2.73である。
Figure 2008212109
[実施例3]
にんじんの粉末5.6g(生50gに相当)と、小麦粉(薄力粉、1等・食品番号01015)20gと、じゃがいもでん粉80gと、粉あめ30gと、きな粉30gと、脱脂粉乳(食品番号13010)20gとを混合して、表9に示す実施例3を得た。実施例3のフィッシャー比は2.82である。
Figure 2008212109
[実施例4]
西洋かぼちゃの粉末25.57g(生100gに相当)と、小麦粉20gと、じゃがいもでん粉80gと、粉あめ20gと、きな粉30gと、脱脂粉乳20gと、精製塩(食品番号17014)0.2gとを混合して、表10に示す実施例4を得た。実施例4のフィッシャー比は2.85である。
Figure 2008212109
[実施例5]
キャベツの粉末1.76g(生20gに相当)と、にんじんの粉末2.24g(生20gに相当)と、ブロッコリーの粉末1.76g(生20gに相当)と、西洋かぼちゃの粉末7.67g(生30gに相当)と、乾しいたけの粉末1gと、じゃがいもでん粉50gと、粉あめ10gとを混合して、表11に示す実施例5を得た。実施例5のフィッシャー比は3.29である。
Figure 2008212109
[実施例6]
西洋かぼちゃの粉末25.57g(生100gに相当)と、にんじんの粉末3.36g(生30gに相当)と、じゃがいもでん粉30gと、粉あめ10gと、脱脂粉乳20gとを混合して、表12に示す実施例6を得た。実施例6のフィッシャー比は3.07である。
Figure 2008212109
[実施例7]
にんじんの粉末3.36g(生30gに相当)と、ブロッコリーの粉末2.64g(生30gに相当)と、じゃがいもでん粉40gと、粉あめ20gとを混合して、表13に示す実施例7を得た。実施例7のフィッシャー比は3.16である。
Figure 2008212109
[実施例8]
キャベツの粉末8.8g(生100gに相当)と、じゃがいもでん粉50gと、粉あめ20gと、ごまの粉末15gとを混合して、表14に示す実施例8を得た。実施例8のフィッシャー比は2.73である。
Figure 2008212109
[実施例9]
ブロッコリーの粉末4.4g(生50gに相当)と、きな粉20gと、精製塩0.3gとを混合して、表15に示す実施例9を得た。実施例9のフィッシャー比は2.79である。
Figure 2008212109
[実施例10]
にんじんの粉末2.24g(生20gに相当)と、ブロッコリーの粉末7.04g(生80gに相当)とを混合して、表16に示す実施例10を得た。実施例10のフィッシャー比は3.16である。
Figure 2008212109
[実施例11]
にんじんの粉末5.6g(生50gに相当)と、ごまの粉末5gとを混合して、表17に示す実施例11を得た。実施例11のフィッシャー比は2.65である。
Figure 2008212109
[投与試験]
次に、本発明に係る粉末状健康食品の投与試験について、適宜図面を参照しながら説明する。
<供試動物>
本投与試験では供試動物として、門脈体循環シャント(PSS)モデル犬、5頭を使用した。以下にPSSモデル犬(供試犬)の体重、犬種、性別および年齢(予備試験開始時)を順に示す。
供試犬1: 9kg/ビーグル /雌/ 1.6歳
供試犬2: 9kg/ビーグル /雌/ 1.6歳
供試犬3: 8kg/ビーグル /雌/ 1.6歳
供試犬4:15kg/Mix(雑種)/雌/11 歳
供試犬5:15kg/Mix(雑種)/雄/ 4.6歳
図5は門脈体循環シャントモデル犬を説明するための模式図である。
図5に示すように、PSSモデル犬Dは、門脈41を肝門部で結紮(結紮部42)し、門脈41と後大静脈43との間にシャント血管45を形成して、人工的に門脈体循環シャントの状態を再現した実験モデル犬である。このようなPSSモデル犬Dは、門脈血が肝臓40に流入せずに大静脈に流入するので、肝臓40に流入する血液量が不足する(肝臓40に供給される栄養血管は肝動脈(図示せず)のみであり、腸管46から吸収した栄養分は肝臓40に直接は流入しない)。そのため、PSSモデル犬Dは、肝臓40の発達が悪く退縮しているので肝機能が極端に低下している。なお、先天性PSSは犬では比較的認められる疾患である。
供試犬1〜5には、予備試験開始1週間前から予備試験前日までの7日間(1日2回)、継続的に市販の肝臓用処方食(ウォルサム(登録商標)肝臓サポート(ドライタイプ)、マスターフーズリミテッド社(販売者)。以下、処方食Bという。)が与えられている。
<投与物>
供試犬1〜5には、実施例1(粉末状健康食品)を含む表18に示す組成の肝臓用処方食(以下、処方食Aという。)と、前記した処方食Bとを与えた。
処方食Aは、前記した実施例1と、炊いた米(こめ・水稲めし、精白米・食品番号01088)と、若鶏肉(ささ身、生・食品番号11227)とを混合したものである。
表18に、処方食Aに含まれる食品名、混合量(投与量)、アミノ酸(BCAA、AAA)含有量およびフィッシャー比(Fischer比)を示す。
Figure 2008212109
ここで、表18に示す投与量は、体重10kgの犬の1日当たりの投与量である。したがって、供試犬1〜5には、その体重(8kg、9kgまたは15kg)に応じて、1日当たり、表18に示す投与量をそれぞれ0.8倍、0.9倍、1.5倍した量の処方食Aを与えた。なお、投与量が変化しても、処方食Aに含まれるBCAAとAAAとのモル比であるフィッシャー比が変化することはない。したがって、いずれの供試犬も、1日当たりフィッシャー比3.14(投与物全体)の処方食Aを摂取したことになる。
表19に、供試犬1〜5に対する処方食Aの1日当たりの投与量を示す。
Figure 2008212109
また、処方食Bは、供試犬1〜3には80gを1日2回(午前8時頃および午後6時頃)与え、供試犬4および5には120gを1日2回(午前8時頃および午後6時頃)与えた。なお、処方食Bのフィッシャー比は、およそ2である。
<試験方法>
(予備試験)
投与試験開始1週間前から投与試験前日までの7日間、以下の予備試験を行った。
まず、継続的に処方食Bが与えられていた供試犬1〜5の状態の変化を観察した。状態の変化は毎食ごとに食欲、活動性、吐き気および便の様子について、一人の獣医師が、以下に示す観察基準でその様子を確認した。
食欲
+:5分以内に完食。
±:時間はかかるが食べる、または、少し残す。
−:食べても一口ぐらい、または、食べない。
活動性
+:人の姿を見るだけで喜び、活動性がある。
±:姿を見ただけではあまり喜ばず、呼びかけると反応し活動性はある。
−:呼びかけても反応性に乏しく、活動性がない。
吐き気(嘔吐)
+:あり
−:なし
便の様子(下痢)
+:下痢
±:軟便
−:普通
状態の変化は、それぞれ、供試犬1頭の1日1食ごとの様子を1ポイントとし、1週間で、5頭×2回(1日の食事回数)×7日(1週間)=70ポイントを満点として評価した。すなわち、例えば、ある日の1食時において、5分以内に完食した供試犬が2頭、時間はかかったが食べた供試犬が2頭、食べなかった供試犬が1頭だった場合、その日の1食時の食欲は、+評価が2ポイント、±評価が2ポイント、−評価が1ポイントとなる。
また、投与試験開始前日(予備試験7日目・午後4時頃)に採血をし、常法にしたがって、血漿分岐鎖アミノ酸濃度、血漿チロシン濃度、血清アルブミン濃度、血清総タンパク濃度、血中アンモニア濃度および血清亜鉛濃度を測定した。
(投与試験)
投与試験では、処方食の変更による数値(状態の変化および血液中の各成分の濃度)の変化を確認するため、供試犬1〜5には、投与試験1週目(1〜7日目)、2週目(8〜14日目)および5週目〜8週目(29日目〜56日目)は処方食Aを与え、投与試験3週目(15〜21日目)および4週目(22〜28日目)は処方食Bを与えた。
ここで、処方食Aは、前記した1日当たりの投与量(表19参照)を半分量として2回(午前8時頃および午後6時頃)に分けて与えた。また、処方食Bは、前記した投与量(80gまたは120g)を1日2回(午前8時頃および午後6時頃)与えた。
そして、毎食ごとに前記した予備試験と同様の観察基準によって、供試犬1〜5の状態の変化(食欲、活動性、吐き気および便の様子)を観察した。
また、各試験週の最終日(7、14、21、28、35、42、49および56日目・いずれも午後4時頃)に採血をし、常法にしたがって、血漿分岐鎖アミノ酸濃度、血漿チロシン濃度、血清アルブミン濃度、血清総タンパク濃度、血中アンモニア濃度および血清亜鉛濃度を測定した。
<結果・考察>
以下、投与試験および予備試験の結果について説明する。なお、各図において、pre
とは予備試験の結果を、1Wとは投与試験1週目の結果を、2Wとは投与試験2週目の結果を示し、以下同様であって、8Wとは投与試験8週目の結果を示すものとする。
図6(a)〜(d)は供試犬の状態の変化を示すグラフ図である。
図6(a)に示すように、食欲は、投与試験2週目以降は、ほとんど全てが5分以内に完食(+)するようになった。逆に、時間はかかるが食べる、または、少し残す(±)は、予備試験では17ポイント、投与試験1週目では9ポイントであったが、投与試験2週目以降は、ほとんど0ポイントであった。
なお、食べない(−)は、予備試験時に1回(1ポイント)しか観察されず、投与試験期間中は全く観察されなかった。
図6(b)に示すように、活動性(+。人の姿を見るだけで喜ぶ)は、処方食Aを与えた1週目から増加し、2週目には全てが活動性(+)がある状態となった(+評価70ポイント)。また、処方食Bを与えた3週目に一時的に活動性(+)が低下したが、4週目から再び増加し、処方食Aを与えた5週目以降はほとんど全てが活動性(+)がある状態となった。すなわち、処方食Aの投与期間中は、積極的な活動性(人の姿を見るだけで喜ぶ)を示した。
なお、呼びかけても反応性に乏しく、活動性がない(−)は、予備試験および投与試験を通じて全く観察されなかった。
図6(c)に示すように、吐き気(嘔吐)あり(+)は、予備試験および投与試験を通じてほとんど観察されなかった。
図6(d)に示すように、便の様子は、投与試験1週目に下痢(+)や軟便(±)が増加した。これは、処方食Bを処方食Aに変更したことによって、一時的に消化不良を起こしたためと考えられる。2週目以降は処方食Aに慣れ、普通(−)の状態が安定していた。なお、3週目(処方食Aから処方食Bへ)および5週目(処方食Bから処方食Aへ)にも処方食を変更したが、これによる影響はほとんど観察されなかった。
図7(a)は血漿中の分岐鎖アミノ酸濃度の変化を示すグラフ図であり、図7(b)は血漿中のチロシン濃度の変化を示すグラフ図である。
図7(a)に示すように、血漿中のBCAA濃度は、投与試験期間を通じて変動は見られるものの、全体として、およそ1.3〜3.7倍に増加した。供試犬1〜5が、投与試験以前から処方食Bを継続的に投与されていたことを考慮すると、処方食Aの投与によって、血漿中のBCAA濃度を増加させることができたといえる。
なお、供試犬3は、最終的にBCAA濃度が低下しているが、これは、供試犬3のBCAA代謝量が多いためであると考えられる。
また、図7(b)に示すように、血漿中のTyr濃度は、投与試験期間を通じて一時的な増減は見られるものの、前記したBCAA濃度と比較すると、全体としては大きな変化はなかった。フィッシャー比が、BCAAとAAAとのモル比(BCAA/AAA)であることを考慮すると、前記したとおり、BCAA濃度が増加し、AAA(Tyr)濃度が一定であることから、血液中のフィッシャー比は増加しているといえる。
なお、BCAAとチロシンとのモル比(BCAA/Tyr)はBTRと呼ばれ、正確にはフィッシャー比(BCAA/AAA)とは異なるものであるが、BTRはフィッシャー比と同様に肝臓の代謝機能の低下の指標となる値である。そして、BTRとフィッシャー比とは、同傾向を示すので、本投与試験では血漿中のチロシン濃度のみを測定した。
図8(a)は血清中のアルブミン濃度の変化を示すグラフ図であり、図8(b)は血清中の総タンパク質濃度の変化を示すグラフ図である。
図8に示すように、血清中のアルブミン濃度および総タンパク質濃度は、全体としては増加傾向を示した。前記したように、供試犬1〜5が、投与試験以前から処方食Bを継続的に投与されていたことを考慮すると、処方食Aの投与によって、血清中のアルブミン濃度および総タンパク質濃度を増加させることができた、すなわち、タンパク質合成を行う肝臓の機能を改善させることができたといえる。
なお、供試犬4の総タンパク質濃度の結果は信頼性に欠ける値(正常値の範囲を大きく超える値)であったので、図8(b)には記載していない。そのため、供試犬4のアルブミン濃度の値も信頼性は低いと考えられる。
図9(a)は投与試験における供試犬の血中のアンモニア濃度の変化を示すグラフ図であり、図9(b)は血清中の亜鉛濃度の変化を示すグラフ図である。
血中アンモニア濃度は、予備試験時(pre)および投与試験1週目(1W)では、全ての供試犬が500μg/dLを超える値を示していたが(図示せず)、図9(a)に示すように、投与試験5週目(5W)以降では、供試犬2〜4については減少傾向を示した。これは、血液中のフィッシャー比が増加したことにより、BCAAから生成されるグルタミン酸の生成量が増加し、骨格筋でのアンモニアの代謝量が増加したためと考えられる。また、血液中のフィッシャー比が増加したことにより、肝機能が改善されて(図8参照)、肝臓でのアンモニアの代謝量も増加したためと考えられる。
なお、供試犬1のアンモニア濃度が高い値を維持していたのは、図9(b)に示すように、供試犬1の血清中の亜鉛濃度が半分程度に低下していたためと考えられる。すなわち、肝臓および骨格筋においてアンモニアが代謝される際には亜鉛が必要となるが、供試犬1は亜鉛濃度が低下したため、肝臓および骨格筋におけるアンモニアの代謝が不十分であったと考えられる。
以上の結果より、処方食Aの投与によって、血液中のフィッシャー比を改善することができた。これにより、タンパク質の合成量およびアンモニアの代謝量を改善することができたと考えられる。また、処方食Aの投与によって、活動性を改善・維持することができた。したがって、本発明に係る粉末状健康食品によって、肝機能を改善することができたといえる。
本発明の一実施形態に係る粉末状健康食品の製造方法の一例において使用される粉砕機の外観側面図である。 本発明の一実施形態に係る粉末状健康食品の製造方法の一例において使用される粉砕機の粉砕室周辺の拡大断面図である。 (a)は図2のA−A断面図であり、(b)は図2のB−B断面図である。 本発明の一実施形態に係る粉末状健康食品の製造方法の一例において使用される粉砕機の投入側回転翼(吐出側回転翼)の正面図である。 投与試験において使用した門脈体循環シャントモデル犬を説明するための模式図である。 (a)〜(d)は投与試験における供試犬の状態の変化を示すグラフ図である。 (a)は投与試験における供試犬の血漿中の分岐鎖アミノ酸濃度の変化を示すグラフ図であり、(b)は血漿中のチロシン濃度の変化を示すグラフ図である。 (a)は投与試験における供試犬の血清中のアルブミン濃度の変化を示すグラフ図であり、(b)は血清中の総タンパク質濃度の変化を示すグラフ図である。 (a)は投与試験における供試犬の血中のアンモニア濃度の変化を示すグラフ図であり、(b)は血清中の亜鉛濃度の変化を示すグラフ図である。
符号の説明
1 モータ
2 基台
3,4 回転軸
10 投入側ケーシング
11 投入口
12 投入側回転翼
13 被粉砕物投入方向
14 外ケース
15 内ケース
16 ジャケット
20 吐出側ケーシング
21 吐出口
22 吐出側回転翼
23 粉砕品吐出方向
24 外ケース
25 内ケース
25a 円筒ガイド
26 ジャケット
30 粉砕室
31 ジャケット
40 肝臓
41 門脈
42 結紮部
43 後大静脈
45 シャント血管
46 腸管(小腸)
D PSSモデル犬
M 粉砕機

Claims (3)

  1. 野菜類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末を含む粉末状健康食品であって、
    当該粉末状健康食品に含まれる分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸とのモル比であるフィッシャー比が2.1以上であることを特徴とする粉末状健康食品。
  2. 前記粉末状健康食品は、穀類、いも類、豆類、種実類、果実類、きのこ類および藻類からなる群から選ばれる少なくとも一つの粉末をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の粉末状健康食品。
  3. 前記穀類およびいも類は、その加工品を含むことを特徴とする請求項2に記載の粉末状健康食品。
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