JP2008210839A - フレキシブル基板及び電子部品試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐電圧性能を確保しつつ所望の特性インピーダンスを確保することが可能なフレキシブル基板を提供する。
【解決手段】フレキシブル基板30は、DC信号及びデジタル信号を伝送可能な信号ライン42aと、信号ライン42aとの間隔を実質的に一定に維持するように信号ライン42aの両側に配置された2つのグランドライン42d,42eと、を有する第1及び第2のフレキシブル基板40,50と、所定の厚さを有しており、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間の間隔を実質的に一定に維持するように、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間に介装されているスペーサ60と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウェハ上に造り込まれた半導体集積回路素子等の各種電子部品(以下、代表的にICデバイスと称する。)の試験を行う電子部品試験装置において、プローブカードとウェハパフォーマンスボードを電気的に接続するために用いられるフレキシブル基板に関し、特に、DC信号とデジタル信号のいずれも伝送可能な伝送路を備えたフレキシブル基板に関する。
ICデバイスを製造する際、半導体ウェハに作り込んだ段階(前工程)やパッケージングされた完成品の段階(後工程)においてICデバイスのテストが行われている。前工程におけるICデバイスのテストでは、プローブ針をICデバイスの入出力端子に電気的に接触させ、この状態でテスタからテストヘッドを介してICデバイスに電気信号を入出力することで、ICデバイスの電気的な特性の試験が実行されている。テスタからICデバイスに入出力される電気信号としては、駆動電源としてのDC信号と、試験信号としてのデジタル信号との2種類が存在する。
プローブ針が実装されたプローブカードと、テストヘッド上のマザーボードに接続されたウェハパフォーマンスボードとは、フロッグリングを介して接続されている。このフロッグリングはプローバ側に固定されており、テストヘッドとプローバとの若干の位置合わせを許容するために、フロッグリング内の伝送路は、屈曲可能なフレキシブル基板により構成されている。
フロッグリング内の伝送路は、DC信号伝送用又はデジタル信号伝送用に区別されており、プローブカードの大きさによりそれぞれの数が制約されている。そのため、DC信号専用の伝送路が優先的に割り当てられると、テスタ側のデジタル信号用のチャンネルを十分に活用しきれない場合がある。
これに対し、DC信号用伝送路をデジタル信号の伝送路として利用することで、ICデバイスの入出力端子の数の増減に柔軟に対応することができる。しかしながら、DC信号専用の伝送路では、所定の耐電圧性能を確保する必要があるために信号ラインとグランドラインとの間の間隔を狭くすることができず、デジタル信号を伝送するための所望の特性インピーダンスを確保することができない。特に高周波の試験信号を用いるテストにおいては、所望の特性インピーダンスが確保されていないと、伝送中に信号の劣化等が発生するため、高精度な試験を実施することができない。
本発明が解決しようとする課題は、耐電圧性能を確保しつつ所望の特性インピーダンスを確保することが可能なフレキシブル基板を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、DC信号及びデジタル信号を伝送可能な信号ラインと、前記信号ラインとの間隔を実質的に一定に維持するように前記信号ラインの両側に配置された2つのグランドラインと、を有する第1及び第2のフレキシブル基板と、所定の厚さを有しており、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間の間隔を実質的に一定に維持するように、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間に介装されているスペーサと、を備えたフレキシブル基板が提供される。
上記発明においては特に限定されないが、前記スペーサは、前記第1及び前記第2のフレキシブル基板と共に屈曲可能であり、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間に、前記信号ラインの進行方向に沿って、全体的に又は部分的に介装されていることが好ましい。
上記発明においては特に限定されないが、前記スペーサは、前記第1のフレキシブル基板に粘着する第1の粘着層と、前記第2のフレキシブル基板に粘着する第2の粘着層と、前記第1及び前記第2の粘着層が両主面にそれぞれ積層された基材層と、を有することが好ましい。
上記発明においては特に限定されないが、前記第1及び第2のフレキシブル基板が有する前記信号ラインは、信号を供給するための信号供給用ラインと、前記信号供給用ラインに並走している検出用ラインと、から構成されていることが好ましい。
上記発明においては特に限定されないが、前記信号ラインと前記各グランドラインとの間隔は、前記信号ラインに所定量の電圧を印加した場合に前記信号ラインと前記各グランドラインとの間の絶縁が確保される距離であり、前記スペーサは、前記スペーサを介して積層した状態の前記第1及び第2のフレキシブル基板の伝送線路の特性インピーダンスが、前記第1及び前記第2のフレキシブル基板の各々において前記信号ライン及び前記2つのグランドラインから構成されるコプレナラインの特性インピーダンスの1/2より大きく且つ当該特性インピーダンスよりも小さくなるような厚さを有することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被試験電子部品が造り込まれたウェハをプローブカードに押し付けて前記被試験電子部品の入出力端子と前記プローブカードに実装されたプローブ針とを電気的に接触させて、前記被試験電子部品の試験を行う電子部品試験装置であって、前記プローブカードとテストヘッドとを電気的に接続するために上記の何れかのフレキシブル基板を備えた電子部品試験装置が提供される。
本発明では、信号ライン及び2つのグランドラインによりコプレナラインが構成された第1及び第2のフレキシブル基板を、スペーサを介して積層する。スペーサの厚さにより第1及び第2のフレキシブル基板の間隔を調整することで、伝送路の特性インピーダンスを最適化することができるので、DC信号ラインとデジタル信号ラインを共用化しても、所望の特性インピーダンスを確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る電子部品試験装置の実施形態を示す概略図、図2は図1の電子部品試験装置に用いられるテストヘッド及びプローブカードの接続関係を示す概念図である。
本実施形態における電子部品試験装置1は、図1に示すように、テストヘッド10、テスタ90(試験装置本体)及びプローバ100から構成されている。テスタ90は、ケーブル束91を介してテストヘッド10に電気的に接続されており、半導体ウェハ200上に造り込まれたICデバイスに対してDC信号やデジタル信号を入出力することが可能となっている。テストヘッド10は、マニピュレータ110及び駆動モータ111によりプローバ100上に配置されている。
図1及び図2に示すように、テストヘッド10内には、多数のプリント回路基板11が設けられており、これらプリント回路基板11は、数百の内部ケーブルを有するケーブル束91を介してテスタ90に接続されている。また、各プリント回路基板11は、マザーボード21と接続するためのコネクタ12にそれぞれ電気的に接続されており、インタフェース部20のマザーボード21上のコンタクト端子21aと電気的に接続することが可能となっている。
テストヘッド10とプローバ100とは、インタフェース部20を介して接続されており、このインタフェース部20は、マザーボード21、ウェハパフォーマンスボード22及びフロッグリング23から構成されている。マザーボード21には、テストヘッド10側のコネクタ12と電気的に接続するためのコンタクト端子21aが設けられていると共に、このコンタクト端子21aとウェハパフォーマンスボード22を電気的に接続するために配線パターン21bが形成されている。ウェハパフォーマンスボード22は、ポゴピン等を介してマザーボード21に電気的に接続されており、マザーボード21上の配線パターン21bのピッチをフロッグリング23側のピッチに変換して、当該配線パターン21bをフロッグリング23内に設けられたフレキシブル基板30に電気的に接続するように、配線パターン22aが形成されている。
フロッグリング23は、プローバ100に対する接触位置を正確に決定するためにウェハパフォーマンスボード22上に設けられており、テストヘッド10とプローバ100との若干の位置合わせを許容するために、内部の伝送路がフレキシブル基板30で構成されている。フロッグリング23の下面には、このフレキシブル基板30が電気的に接続されたポゴピン23aが多数実装されている。
フロッグリング23には、下面に多数のプローブ針81が実装されたプローブカード80が装着されており、ポゴピン23aによりプローブカード80とフロッグリング23とが電気的に接続されるようになっている。
プローバ100は、チャック101上に半導体ウェハ200を保持して、テストヘッド10に装着されたプローブカード80に対向する位置に半導体ウェハ200を自動的に供給することが可能となっている。
以上のような構成の電子部品試験装置1では、チャック101上に保持されている半導体ウェハ200にプローブカード80を押し付けて、半導体ウェハ200上に造り込まれたICデバイスの入出力端子にプローブ針81を電気的に接触させた状態で、テスタ90からICデバイスにDC信号及びデジタル信号を印加すると共に、ICデバイスからの出力信号を受信する。ICデバイスからの出力信号(応答信号)は、テスタ90において期待値と比較することで、ICデバイスの電気的な特性を評価するようになっている。
本実施形態では、高周波の試験信号を用いて被試験ICデバイスのテストを行うため、テスタ90からプローブ針81に至るまでの伝送路の特性インピーダンスが50[Ω]に整合されている。
図3は本発明に係るフレキシブル基板の実施形態を示す平面図、図4は図3のIV-IV線に沿った断面図、図5は図3のV-V線に沿った断面図、図6は図3に示すフレキシブル基板の回路図である。
本実施形態に係るフレキシブル基板30は、図3〜図5に示すように、第1のフレキシブル基板40と、第2のフレキシブル基板50と、スペーサ60と、から構成されており、第1及び第2のフレキシブル基板40,50の間の間隔を実質的に一定に維持するように、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間にスペーサ60が介装されている。
第1のフレキシブル基板40は、ベースフィルム41と、ベースフィルム41上に形成された信号ライン42a及びグランドライン42d,42eと、これらを被覆しているカバーレイ43と、を有する両面回路基板から構成されている。この第1のフレキシブル基板40は、全体として3μm〜100μm程度の厚さを有しており、屈曲可能となっている。
ベースフィルム40は、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスルホン、ガラスエポキシ等の絶縁性樹脂材料から構成されている。
信号ライン42aは、例えば、銅やアルミニウム等の導電性材料から構成されており、エポキシ系又はアクリル系の接着剤(不図示)によりベースフィルム41の表面に貼り付けられた銅箔やアルミニウム箔に、エッチング処理等を施すことで所望の配線パターン(本実施形態では線状)に形成されている。
本実施形態における信号ライン42aは、テスト時にICデバイスに駆動電力を供給するための信号供給用ライン42bと、この信号供給用ライン42bに並走している検出用ライン42cと、から構成されている。
信号供給用ライン42bは、試験信号であるデジタル信号を伝送可能であると共に、駆動電力であるDC信号を伝送することが可能となっており、所定の耐電流性能を満たすために幅S1を有している。本実施形態では、例えば、耐電流1[A]を満たすためにS1=約1[mm]となっている。
検出用ライン42cは、測定ポイント(ICデバイスの入出力端子)まで信号供給用ライン42bに並走しており、測定ポイントにて信号供給用ライン42bと短絡して電圧値をフィードバックさせることで、測定ポイントにおける電圧値を保証するために用いられる。なお、デジタル信号を伝送する場合、或いは、測定ポイントにおける電圧値を保証する必要がない場合には、このような電圧保証機能は不要であるので、最初から信号供給用ライン42bと検出用ライン42cを短絡させることで、信号ライン42aを一本の配線パターンとして扱う。
信号供給用ライン42b及び検出用ライン42cのそれぞれの両端部には、ベースフィルム41を貫通しているスルーホール46,47が、メッキ処理等により形成されている。これらスルーホール46,47は、図4に示すように、フレキシブル基板30がフロッグリング22に装着される際に、ピン22bが挿入されて半田付けにより当該ピン22bに接合される。
2つのグランドライン42d,42eも、例えば、銅やアルミニウム等の導電性材料から構成されており、エポキシ系又はアクリル系の接着剤(不図示)によりベースフィルム41の表面に貼り付けられた銅箔やアルミニウム箔に、エッチング処理等を施すことで所望の配線パターン(本実施形態では線状)に形成されている。
これら2つのグランドライン42d,42eは、図3に示すように、信号ライン42aを挟むように配置されており、各グランドライン42d,42eと信号ライン42aとの間は一定間隔W1となっている。このような一定間隔W1を各グランドライン42d,42eと信号ライン42aとの間で維持することで、所定電圧のDC信号を印加した場合に、信号ライン42aとグランドライン42d,42eとの間の電気的な絶縁が確保されるようになっている。本実施形態では、例えば、耐電圧150[V]を満たすために、信号ライン42aとグランドライン42d,42eとの間の間隔W1がそれぞれ0.5[mm]程度となっている。
図3及び図5に示すように、一方のグランドライン42d(図3において上側に位置しているグランドライン42d)の両端部には、ベースフィルム41を貫通している貫通穴付きのスルーホール45がそれぞれ形成されている。また、他方のグランドライン42eの両端部にも、ベースフィルム41を貫通しているスルーホール48が形成されている。ベースフィルム41の裏面には、各端部のスルーホール45,48同士を電気的に接続している連結ライン44が形成されている。スルーホール45,48を形成する手法としては、例えばメッキ処理などを挙げることができる。
連結ライン44は、グランドライン42d,42eと同様に、例えば、銅やアルミニウム等の導電性材料から構成されており、エポキシ系又はアクリル系の接着剤(不図示)によりベースフィルム41の裏面に貼り付けられた銅箔やアルミニウム箔に、エッチング処理等を施すことで形成されている。2つのグランドライン42d,42eは、スルーホール45,48及び連結ライン44を介して電気的に並列に接続されている。
本実施形態では、信号ライン42a及び2つのグランドライン42d,42eによりコプレナライン42が構成されている。上記のように信号供給用ライン42bの幅S1及び信号ライン42aと各グランドライン42d,42eとの間の間隔W1が制約されていることとの関係上、第1のフレキシブル基板40が単体の状態(つまり積層していない状態)においては、このコプレナライン42の特性インピーダンスが約90[Ω]となっている。なお、信号ライン42aを構成する信号供給用ライン42bと検出用ライン42cとの間の間隔は、間隔W1と比較して著しく狭くなっているため、一本の信号線として近似することができる。
以上のようにベースフィルム41上に形成された信号ライン42a及びグランドライン42d,42eは、酸化等の発生や異物の接触によるショートの発生を防止するために、カバーレイ43により被覆されている。このカバーレイ43は、例えば、ポリイミドやウレタン等の絶縁性樹脂材料から構成されており、エポキシ系又はアクリル系の接着剤(不図示)により貼り付けられている。同様に、図5に示すように、ベースフィルム41の裏面に形成された連結ライン44もカバーレイ43により被覆されている。なお、スルーホール45〜47が形成されている部分においては、ピン22bを挿入すると共に半田付けが可能なように、カバーレイ43が剥離されている。
第2のフレキシブル基板50も、図4及び図5に示すように、ベースフィルム51と、このベースフィルム51上に形成された信号ライン52a及びグランド52d,52eと、これらを被覆しているカバーレイ53と、を有する両面回路基板から構成されている。なお、第2のフレキシブル基板50は、上述した第1のフレキシブル基板40と同一の構成であるので詳細な説明は省略する。
この第2のフレキシブル基板50においても、第1のフレキシブル基板40と同様に、信号ライン52a及び2つのグランドライン52d,52eによりコプレナライン52が構成されている。本実施形態では、信号供給用ライン52bの幅及び信号ライン52aと各グランドライン52d,52eとの間の間隔が制約されていることとの関係上、第2のフレキシブル基板50が単体の状態においては、このコプレナライン52の特性インピーダンスが約90[Ω]となっている。
スペーサ60は、基材61と、第1及び第2の粘着層62,63と、から構成されており、総厚W2を有している。本実施形態では、例えば、W2=0.5[mm]となっている。基材61は、例えばアクリル発泡体などのから構成されており、第1及び第2のフレキシブル基板40,50と共に屈曲可能となっている。また、第1及び第2の粘着層62,63は、例えばアクリル系の粘着剤からそれぞれ構成されており、基材61の両主面にそれぞれ塗布されている。
スペーサ60は、第1の粘着層62が第1のフレキシブル基板40に粘着し、第2の粘着層63が第2のフレキシブル基板50に粘着した状態で、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間に介装されており、その結果として、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間には所定の間隔が維持されている。本実施形態では、スペーサ60の総厚が0.5[mm]となっていることから、スペーサ60を介して積層された第1及び第2のフレキシブル基板40,50から構成される伝送路の特性インピーダンス(以下単に、フレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスと称する。)が約50[Ω]となっており、テスタ90からプローブ針81に至るまでの特性インピーダンスと整合している。
本実施形態に係るフレキシブル基板30では、スペーサ60の厚さを調整することで、フレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスを任意に調整することが可能となっている。
具体的には、スペーサ60を薄くすると、フレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスが、第1又は第2のフレキシブル基板40,50単体(各コプレナライン42,52)の特性インピーダンスの値に近付く(すなわち、本実施形態ではフレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスが約90[Ω]に近付く)。
これに対し、スペーサ60を厚くすると、フレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスが、第1又は第2のフレキシブル基板40,50単体(各コプレナライン42,52)の特性インピーダンスの1/2の値に近付く(すなわち、本実施形態ではフレキシブル基板30の伝送路の特性インピーダンスが約45[Ω]に近付く)。
スペーサ60を介して第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50とが積層されると、図4に示すように、それぞれのスルーホール45〜47,55〜57にピン22bが挿入されて半田付けにより固定される。なお、図5にはピン22bを図示していない。
この状態において、図6に示すように、第1のフレキシブル基板40の信号供給用ライン42bと第2のフレキシブル基板50の信号供給用ライン52bとが、ピン22bを介して、電気的に並列に接続されると共に、第1のフレキシブル基板40の検出用ライン42cと第2のフレキシブル基板50の検出用ライン52cとが、ピン22bを介して、電気的に並列に接続される。
また、同図に示すように、スルーホール45,48及び連結ライン44を介して第1のフレキシブル基板40において並列接続されている2つのグランドライン42d,42eと、同様に第2のフレキシブル基板50において並列接続されている2つのグランドライン52d,52eとが、ピン22bを介して電気的に並列に接続されている。
以上のように構成されるフレキシブル基板30を用いてICデバイスにDC信号を伝送する場合には、信号供給用ライン42b,52bを介してICデバイスに駆動電力を供給すると共に、検出用ライン42c,52cを介してICデバイスの入出力端子における電圧値をフィードバックする。なお、電圧保証機能が不要な場合には、信号供給ライン42b,52bと検出用ライン42c,52cを最初から短絡させた状態とし、これらのライン42b,52b,42c,52cを介してICデバイスにDC信号を供給する。
これに対し、本実施形態に係るフレキシブル基板30を用いてICデバイスに高周波試験信号を伝送する場合には、電圧保証機能は不要であるので、信号供給用ライン42b,52bと検出用ライン42c,52cを最初から短絡させた状態とし、これらのライン42b,52b,42c,52cを介してICデバイスにデジタル信号を供給する。
以上のように、本実施形態に係るフレキシブル基板30では、スペーサ60の厚さにより第1及び第2のフレキシブル基板40,50の間隔を調整することで、伝送路の特性インピーダンスを最適化することができるので、DC信号ラインとデジタル信号ラインとを共用化しても、所望の特性インピーダンスを確保することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、本実施形態では、第1及び第2のフレキシブル基板40,50並びにスペーサ60を積層する際に、図5に示すように、第1のフレキシブル基板40の裏面(連結ライン44が形成されている面)に、第2のフレキシブル基板50の表面(信号ライン52aやグランドライン52d,52eが形成されている面)を対向させた状態としているが、本発明においては特にこれに限定されない。例えば、第1のフレキシブル基板40の裏面と第2のフレキシブル基板50の裏面とを対向させた状態としても良い。
また、本実施形態では、フレキシブル基板30が屈曲し易いように、第1のフレキシブル基板40と第2のフレキシブル基板50との間に、信号ライン42aの進行方向に沿って、部分的にスペーサ60が介装されているが、本発明においては特にこれに限定されず、信号ライン42aの進行方向に沿って、全体的にスペーサ60を介装しても良い。
さらに、本実施形態では、1枚のフレキシブル基板40,50にコプレナライン42,52を一つずつ形成するようにしたが、本発明においては特にこれに限定されない。例えば、複数組のコプレナラインを形成したフレキシブル基板を、スペーサを介して積層して構成しても良い。この際、信号ラインの進行方向に沿ってスリットを設けると、フレキシブル基板の屈曲性を維持し易くなる。
また、本発明において、マザーボード、ウェハパフォーマンスボード及びフロッグリングを一体化したり若しくはそれぞれ着脱可能としても良く、又は、ウェハパフォーマンスボード22を介さずにマザーボードとフロッグリングを直接接続しても良い。
さらに、上述の実施形態では、半導体ウェハに作り込んだ段階におけるICデバイスの試験に用いられる電子部品試験装置に、本発明を適用した例について説明したが、特にこれに限定されず、パッケージングされた完成品の段階で用いられる電子部品試験装置に、本発明を適用しても良い。
図1は、本発明に係る電子部品試験装置の実施形態を示す概略図である。 図2は、図1の電子部品試験装置に用いられるテストヘッド及びプローブカードの接続関係を示す概念図である。 図3は、本発明に係るフレキシブル基板の実施形態を示す平面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV-V線に沿った断面図である。 図6は、図3に示すフレキシブル基板の回路図である。
符号の説明
1…電子部品試験装置
10…テストヘッド
20…インタフェース部
21…マザーボード
22…ウェハパフォーマンスボード
23…フロッグリング
30…フレキシブル基板
40…第1のフレキシブル基板
41…ベースフィルム
42…コプレナライン
42a…信号ライン
42b…信号供給用ライン
42c…検出用ライン
42d,42e…グランドライン
43…カバーレイ
44…連結ライン
45〜48…スルーホール
50…第2のフレキシブル基板
60…スペーサ
80…プローブカード
81…プローブ針
90…テスタ
100…プローバ
200…半導体ウェハ

Claims (6)

  1. DC信号及びデジタル信号を伝送可能な信号ラインと、前記信号ラインとの間隔を実質的に一定に維持するように前記信号ラインの両側に配置された2つのグランドラインと、を有する第1及び第2のフレキシブル基板と、
    所定の厚さを有しており、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間の間隔を実質的に一定に維持するように、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間に介装されているスペーサと、を備えたフレキシブル基板。
  2. 前記スペーサは、前記第1及び前記第2のフレキシブル基板と共に屈曲可能であり、前記第1のフレキシブル基板と前記第2のフレキシブル基板との間に、前記信号ラインの進行方向に沿って、全体的に又は部分的に介装されている請求項1記載のフレキシブル基板。
  3. 前記スペーサは、
    前記第1のフレキシブル基板に粘着する第1の粘着層と、
    前記第2のフレキシブル基板に粘着する第2の粘着層と、
    前記第1及び前記第2の粘着層が両主面にそれぞれ積層された基材と、を有する請求項1又は2記載のフレキシブル基板。
  4. 前記第1及び第2のフレキシブル基板が有する前記信号ラインは、
    信号を供給するための信号供給用ラインと、
    前記信号供給用ラインに並走している検出用ラインと、から構成されている請求項1〜3の何れかに記載のフレキシブル基板。
  5. 前記信号ラインと前記各グランドラインとの間隔は、前記信号ラインに所定量の電圧を印加した場合に前記信号ラインと前記各グランドラインとの間の電気的な絶縁が確保される距離であり、
    前記スペーサは、前記スペーサを介して積層した状態の前記第1及び第2のフレキシブル基板の伝送線路の特性インピーダンスが、前記第1及び前記第2のフレキシブル基板の各々において前記信号ライン及び前記2つのグランドラインから構成されるコプレナラインの特性インピーダンスの1/2より大きく且つ当該特性インピーダンスよりも小さくなるような厚さを有する請求項1〜4の何れかに記載のフレキシブル基板。
  6. 被試験電子部品が造り込まれたウェハをプローブカードに押し付けて前記被試験電子部品の入出力端子と前記プローブカードに実装されたプローブ針とを電気的に接触させて、前記被試験電子部品の試験を行う電子部品試験装置であって、
    前記プローブカードとテストヘッドとを電気的に接続するために請求項1〜5の何れかに記載のフレキシブル基板を備えた電子部品試験装置。
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