JP2008209852A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】半透過反射型の横電界方式の液晶装置において、コントラスト比の低下を抑制して高演色表示を得る。
【解決手段】液晶装置は、半透過反射型の横電界方式の液晶装置であり、素子基板とカラーフィルタ(CF)基板との間に液晶層を挟持してなり、透過表示領域の液晶層はλ/2の位相差を、反射表示領域の液晶層はλ/4の位相差を有する。CF基板は、R、G、Bの着色層と、それを覆う第4の絶縁層と、第4の絶縁層上に形成されたλ/2の位相差を有する位相差膜とを含む。CF基板において、Gの着色層と、それに隣接するR及びBの各着色層とは厚さが各々異なっており、第4の絶縁層は、Gの着色層の液晶層側の内面からR又はBの着色層の液晶層側の内面までの高さの差の少なくとも7倍以上の厚さを有する。これにより、最大コントラスト比の約30[%]以下を実現できる。その結果、コントラスト比の低下を抑制でき、高演色表示が得られる。
【選択図】図6

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な液晶装置に関する。
現在、IPS(In−Plane Switching)方式やFFS(Fringe Field Switching)方式などに代表される横電界方式の液晶装置が携帯機器などの各種の表示装置として好適に用いられている。この方式は、液晶に印加する電界の方向を基板にほぼ平行な方向とする方式であり、TN(Twisted Nematic)方式などに比べて広視角特性を得ることができるという利点がある。
このような広視角特性を得ることのできる横電界方式を、反射表示及び透過表示の両表示モードを有する半透過反射型の液晶装置に適用した例が特許文献1に記載されている。
この種の半透過反射型の横電界方式の液晶装置では、液晶層は電圧印加/電圧無印加に関わらず所定の位相差を有するので、反射表示部にて黒表示を行うために液晶層と反射表示部に対応して設けられた位相差板とを合わせて4分の1波長の位相差を形成する必要がある。
そこで、特許文献1に記載の液晶装置では、反射表示部の液晶パネル内部側に選択的に内蔵位相板を配置して、液晶層と内蔵位相板の積層体が広帯域の4分の1波長板となるようにしている。即ち、反射表示部の液晶層のリタデーションを4分の1波長とし、内蔵位相差板のリタデーションを2分の1波長としている。
特開2005−338256号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の液晶装置では、内蔵位相差板がカラーフィルタ基板側のカラーフィルタ層(着色層)上に設けられているので、色調整をするために色毎にカラーフィルタ層の厚さを変えた場合には、その厚さの差を原因として色毎に内蔵位相差板の位相差値が変わってしまい、これによりコントラスト比が低下してしまうといった課題がある。この課題を解決するために、内蔵位相差板の厚さを変えることにより初期の内蔵位相差板の位相差値に合わせ込む方法が考えられるが、所望の黒表示を得ることが可能な内蔵位相差板の位相差値のマージンは非常に狭いので、かかる方法により上記の課題を解決するのは困難である。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、半透過反射型の横電界方式の液晶装置において、各色の着色層の厚さの相違に起因して生じるコントラスト比の低下を抑制して、高演色表示を得ることが可能な液晶装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、液晶装置は、液晶層を挟持する一対の第1及び第2の基板を備え、前記第1の基板は、第1の電極と、前記第1の電極との間で電界を発生させる第2の電極と、反射層と、を備えると共に、前記第2の基板は、複数の色の着色層と、前記着色層と前記液晶層との間に設けられ、前記着色層を覆う絶縁層と、2分の1波長の位相差を有する位相差層と、を備え、前記第1の基板の前記第1の電極と前記第2の基板との重なり合う領域に対応する一画素領域内には、前記第1の基板側から入射された光を前記第2の基板側に透過させて透過表示を行う透過表示領域と、前記反射層よって前記第2の基板側から入射された光を前記第2の基板側に反射させて反射表示を行う反射表示領域とが設けられ、前記第1の基板の前記液晶層側に対し反対側には、第1の光学軸を有する第1の偏光板が設けられていると共に、前記第2の基板の前記液晶層側に対し反対側には、前記第1の光学軸に対して直交する第2の光学軸を有する第2の偏光板が設けられ、前記第1の偏光板の前記第1の光学軸及び前記第2の偏光板の前記第2の光学軸のいずれか一方は、前記液晶層の液晶分子の配向軸に対して平行であり、前記反射表示領域に対応する前記液晶層は4分の1波長の位相差を有すると共に、前記透過表示領域に対応する前記液晶層は2分の1波長の位相差を有し、前記位相差層は、前記液晶層と前記第2の偏光板との間において、少なくとも前記反射表示領域に対応する位置に設けられ、任意の1つの色の前記着色層と、当該任意の1つの色の前記着色層に隣接する他の色の前記着色層とは厚さが各々異なっており、前記絶縁層は、前記1つの色の前記着色層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層の前記液晶層側の他の面までの高さの差の少なくとも7倍以上の厚さを有する。
上記の液晶装置は、液晶層を挟持する一対の第1及び第2の基板を備える。第1の基板は、第1の電極(例えば、画素電極)と、第1の電極との間で電界を発生させる第2の電極(例えば、共通電位が印加される共通電極)と、例えばアルミニウムなどの光反射性を有する反射層と、を備える。一方、第2の基板は、複数の色の着色層と、前記着色層と液晶層との間に設けられ、前記着色層を覆う絶縁層と、2分の1波長の位相差を有する位相差層と、を備える。ここで、絶縁層は、アクリル樹脂などの透明樹脂材料により形成されているのが好ましい。好適な例では、前記電界は、液晶層の駆動時に第1の基板の基板面に対し略平行な方向に強い電界成分を有するフリンジフィールドとすることができる。これにより、横電界方式の一例としてのFFS方式の液晶装置を構成することができる。
また、第1の基板の第1の電極と第2の基板との重なり合う領域に対応する一画素領域内には、第1の基板側から入射された光を第2の基板側に透過させて透過表示を行う透過表示領域と、前記反射層よって第2の基板側から入射された光を第2の基板側に反射させて反射表示を行う反射表示領域とが設けられている。これにより、この液晶装置は半透過反射型の液晶装置を構成している。また、第1の基板の液晶層側に対し反対側には、第1の光学軸(例えば、透過軸)を有する第1の偏光板が設けられていると共に、第2の基板の液晶層側に対し反対側には、第1の光学軸に対して直交する第2の光学軸(例えば、透過軸)を有する第2の偏光板が設けられ、第1の偏光板の第1の光学軸及び第2の偏光板の第2の光学軸のいずれか一方は、液晶層の液晶分子の配向軸に対して平行である。さらに、反射表示領域に対応する液晶層は4分の1波長の位相差を有すると共に、透過表示領域に対応する液晶層は2分の1波長の位相差を有する。
特に、この液晶装置では、任意の1つの色の着色層と、当該任意の1つの色の着色層に隣接する他の色の着色層とは厚さが各々異なっており、着色層を覆う絶縁層は、前記1つの色の着色層の液晶層側の面から前記他の色の着色層の液晶層側の他の面までの高さの差(段差)の少なくとも7倍以上の厚さを有する。好適な例では、前記1つの色の前記着色層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層の前記液晶層側の他の面までの高さの差(段差)の最大値は0.3[μm]であり、前記絶縁層の厚さは2.0[μm]以上であるのが好ましい。また、前記1つの色の前記着色層に位置する前記絶縁層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層に位置する前記絶縁層の前記液晶層側の他の面までの高さの差(段差)は0.06[μm]以下とするのが好ましい。
これにより、最大コントラスト比の約30[%]以下を実現することができる。特に、前記絶縁層の厚さを2.5[um]以上とすることにより、最大コントラスト比の約10[%]以下を実現することが可能となる。その結果、コントラスト比の低下を抑制することができ、高演色表示を得ることができる。
上記の液晶装置の一つの態様では、前記位相差層は、前記第2の基板と前記液晶層との間において、前記反射表示領域にのみ選択的に設けられた位相差膜とすることができる。
また、上記の液晶装置の他の態様では、前記位相差層は、前記第2の基板と前記第2の偏光板との間に配置された位相差フィルムとすることができる。
本発明の他の観点では、上記の液晶装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[第1実施形態]
(液晶装置の構成)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶装置の電極及び配線構成を中心とした平面構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係る液晶装置の電極及び配線構成を模式的に示す平面図である。図1では、紙面手前側(観察側)にカラーフィルタ基板92が、また、紙面奥側に素子基板91が夫々配置されている。また、図1において、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層22の各々に対応する領域は、表示の最小単位となる1つの画素領域(一画素領域)Gを示している。一画素領域Gがマトリクス状に並べられた領域が、文字、数字、図形等の画像が表示される有効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。有効表示領域Vの外側の領域は表示に寄与しない額縁領域38である。
液晶装置100は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラーフィルタ基板92とが枠状のシール材45を介して貼り合わされ、そのシール材45で区画される領域に、ホモジニアス配向を呈する液晶が封入されて液晶層40が形成されてなる。
ここで、この液晶装置100は、電極が形成された素子基板91側において、当該素子基板91の基板面に略平行な方向にフリンジフィールド(電界E)を発生させて液晶分子の配向を制御する、横電界方式の一例としてのFFS(Fringe Field Switching)方式の液晶装置である。また、この液晶装置100は、明所では外光を利用して反射表示を行う反射表示モードと、暗所ではバックライトなどの光源を利用して透過表示を行う透過表示モードとを有する半透過反射型の液晶装置である。さらに、この液晶装置100は、R、G、Bの3色の着色層22を用いて構成されるカラー表示用の液晶装置であると共に、スイッチング素子としてα−Si型のTFT(Thin Film Transistor)素子30を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置である。
まず、素子基板91の電極及び配線構成を中心とした平面構成について説明する。
素子基板91は、主として、複数のソース線6、複数のゲート線3、配線37、複数のα−Si型TFT素子30、複数の画素電極8、共通電極10(矩形の破線部分)、ドライバIC42、外部接続用配線35、及びFPC43を有する。
素子基板91は、カラーフィルタ基板92の一辺側から外側へ張り出してなる張り出し領域36を有しており、その張り出し領域36上には、液晶を駆動するためのドライバIC42が実装されている。ドライバIC42の入力側の各電極(図示略)は、各外部接続用配線35の一端側と電気的に接続されていると共に、各外部接続用配線35の他端側はFPC43の各電極(図示略)と電気的に接続されている。FPC43の一端側(図示略)は、後述する電子機器と電気的に接続されている。
各ソース線6は、ドライバIC42の長手方向に適宜の間隔をおいて、且つ張り出し領域36から有効表示領域Vにかけて延在するように形成されている。各ソース線6の一端側は、ドライバIC42の出力側の各電極(図示略)に電気的に接続されている。
各ゲート線3は、ドライバIC42の長手方向に適宜の間隔をおいて、且つ張り出し領域36から有効表示領域Vにかけて延在するように形成された第1配線3aと、その第1配線3aの終端部から有効表示領域V内に延在するように形成された第2配線3bとを備えている。各ゲート線3の第1配線3aの一端側は、ドライバIC42の出力側の各電極(図示略)に電気的に接続されている。
各α−Si型TFT素子30は、各ソース線6と各ゲート線3の第2配線3bの交差位置に対応して設けられ、各ソース線6及び各ゲート線3の各々に電気的に接続されている。
各画素電極11は、各画素領域Gに対応して設けられ、対応する各α−Si型TFT素子30に電気的に接続されている。
共通電極10は、有効表示領域V内に略全面べた状に設けられ、各画素領域Gと平面的に重なり合っている。共通電極10は、例えばシール材45の隅の位置E1において配線37と電気的に接続されている。配線37はドライバIC42のCOMに対応する出力用電極に電気的に接続され、共通電極10には配線37を通じて共通電位が印加される。
次に、カラーフィルタ基板92の平面構成について説明する。
カラーフィルタ基板92は、遮光層(一般に「ブラックマトリクス」と呼ばれ、以下では、単に「BM」と略記する)、R、G、Bの3色の着色層22などを備える。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層22」と記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層22R」などと記す。
BMは、各ソース線6、各ゲート線3の第2配線3b及び各α−Si型TFT素子30に対応する位置などに形成されている。R、G、Bの各色の着色層22は、各画素領域Gに対応して設けられている。本実施形態では、着色層22は、ゲート線3の第2配線3bの延在方向にR、G、Bの順に配列されているが特に限定はない。
以上の構成を有する液晶装置100は、その駆動時に次のようにして動作を行う。
まず、画像信号を供給するソース線6はα−Si型TFT素子30のソース電極30d(図3を参照)に電気的に接続されており、画素電極10は、α−Si型TFT素子30のドレイン電極30e(図3を参照)に電気的に接続されている。そして、α−Si型TFT素子30のゲート電極30a(図3を参照)にはゲート線3が電気的に接続されており、スイッチング素子であるα−Si型TFT素子30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、ソース線6から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。この画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、或いは、相隣接する複数のゲート線32同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。また、ゲート信号G1、G2、…、Gmは、ゲート線3に所定のタイミングでパルス的に、この順に線順次で印加される。これにより、液晶層40の液晶分子の配向状態が制御され、表示画像が観察者により視認される。
(画素構成)
次に、図2を参照して、第1実施形態に係る素子基板91の平面的な画素構成について説明する。図2は、R、G、Bの各画素領域Gに対応する素子基板91の画素構成を示す平面図である。
素子基板91において、ソース線6とゲート線3の第2配線3bは相互に直交する方向に延在している。ソース線6とゲート線3の第2配線3bとの交差位置に対応して一画素領域Gが設けられている。一画素領域Gは、透過表示を行う透過表示領域Tと、後述する反射層7にて反射される光を通じて反射表示を行う反射表示領域Rとを有する。一画素領域G内において、ソース線6とゲート線3の第2配線3bとの交差位置には、α−Si型TFT素子30が対応して設けられている。画素電極8は、一画素領域G内の第2の絶縁層4(図3を参照)上に設けられ、第2の絶縁層4に設けられたコンタクトホール4aを通じて、α−Si型TFT素子30のドレイン電極30eに電気的に接続されている。共通電極10は、第3の絶縁層9(図3を参照)を介して画素電極8と平面的に重なり合っている。また、共通電極10は、ソース線6と交差する方向に延在する複数のスリット10sを有し、スリット10sの各々は、ソース線6の延在方向に一定の間隔をおいて設けられている。
次に、図3及び図4を参照して、液晶装置100の一画素領域Gの断面構成について説明する。図3は、図2の切断線A−A´に沿った一画素領域Gの断面構成を示す断面図である。図4は、図2の切断線B−B´に沿った反射表示領域Rに対応する液晶装置100の断面図である。
液晶装置100は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラーフィルタ基板92との間に液晶層40を挟持した構成を有する。
まず、素子基板91の断面構成は次の通りである。
素子基板91は、第1基板1と、第1の基板1上に形成された、図示しないゲート線3と、第1基板1上に形成され、ゲート線3を覆う第1の絶縁層2と、第1の絶縁層2上に形成されたα−Si型TFT素子30の各要素、及びソース線6と、第1の絶縁層2上に形成され、α−Si型TFT素子30を覆う第2の絶縁層4と、第2の絶縁層4上に形成された反射層7及び画素電極8と、画素電極8上に形成された第3の絶縁層9と、第3の絶縁層9上に形成された共通電極10と、第3の絶縁層9上に形成され、共通電極10を覆う第1の配向膜11と、を有する。
第1基板1は、石英やガラスなどの透光性材料により形成されている。α−Si型TFT素子30は、ゲート線3の一部をなすゲート電極30aと、ゲート電極30a上に形成されたゲート絶縁層(第1の絶縁層2)と、ゲート絶縁層上に形成されたアモルファスシリコン層(α−Si層)30cと、ソース線6の本線からゲート線3の第2配線3b側へ分岐して、ゲート絶縁層上からα−Si層30c上にかけて形成されたソース電極30dと、ソース電極30dと一定の間隔をおいてα−Si層30c上からゲート絶縁層上にかけて形成されたドレイン電極30eと、を有する。第1の絶縁層2及び第2の絶縁層4はアクリル樹脂などの絶縁性を有する透明材料にて形成されている。第3の絶縁層9は窒化シリコン(SiN)などの絶縁性を有する透明材料にて形成されている。第2の絶縁層4は、α−Si型TFT素子30のドレイン電極30eと平面的に重なる位置にコンタクトホール4aを有する。反射層7は、アルミニウムなどの光反射性を有する材料にて形成され、反射表示領域Rに対応する第2の絶縁層4上に対応して設けられている。画素電極8は、ITO(Indium-Tin-Oxide)などの透明導電材料により形成され、透過表示領域Tに対応する第2の絶縁層4上から反射表示領域Rに設けられた反射層7上にかけて設けられている。画素電極8は、コンタクトホール4aを通じてα−Si型TFT素子30のドレイン電極30eに電気的に接続されている。共通電極10は、ITOなどの透明導電材料により形成され、図示しないコンタクトホールを介して配線37(図1を参照)と電気的に接続されている。共通電極10と画素電極8とは相互に平面的に重なり合っており、液晶層40に対する電圧印加時には、画素電極8と共通電極10との間にスリット10sを通じて電界Eが形成されるが、電界Eは第3の絶縁層9によりアーチ状に歪められて液晶層40中を通過し、液晶分子の配向が制御される。第1の配向膜12はポリイミド樹脂などの有機材料により形成され、その表面にはラビング処理が施されている。このため、第1の配向膜12は液晶分子を、所定の方向に配向させる役割を有する。なお、素子基板91の液晶層40側に対し反対側には、液晶層40の液晶分子の配向軸(図示略)と平行な第1の透過軸(図示略)を有する第1の偏光板13が配置されていると共に、第1の偏光板13の外側には照明装置としてのバックライト14が配置されている。
次に、カラーフィルタ基板92の断面構成は次の通りである。
カラーフィルタ基板92は、第2の基板21と、第2の基板21上に形成された着色層22(図3では着色層22G)と、着色層22上に形成された第4の絶縁層23と、反射表示領域Rに対応する第4の絶縁層23上に形成された位相差膜24と、透過表示領域Tに対応する第4の絶縁層23、及び、反射表示領域Rに対応する位相差膜24上に夫々形成された第2の配向膜25と、を有する。
第2の基板21は、石英やガラスなどの透光性材料により形成されている。第4の絶縁層23は、アクリル樹脂などの絶縁性を有する透明材料にて形成され、液晶装置100の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚染から着色層22を保護する機能と、R、G、Bの各着色層22の厚さによる段差を吸収して、当該第4の絶縁層23上を平坦化する機能と、を併有する。位相差膜24は、液晶高分子などからなり、有機高分子フィルムを延伸して作製した位相差膜と比較して分子の配向性が高く、液晶層40と同程度の配向性を有する。また、位相差膜24は、2分の1波長の位相差を有し、透過表示領域Tの液晶層40の厚さdtと反射表示領域Rの液晶層4の厚さdrとの関係をdt>drとする厚さを有する。本例では、透過表示領域Tの液晶層40の位相差は2分の1波長に、また、反射表示領域Rの液晶層4の位相差は4分の1波長に夫々設定されている。第2の配向膜25はポリイミド樹脂などの有機材料により形成され、その表面にはラビング処理が施されている。このため、第2の配向膜25は液晶分子を所定の方向に配向させる役割を有する。なお、カラーフィルタ基板92の液晶層40側に対し反対側には、第1の偏光板13の第1の透過軸と直交する第2の透過軸(図示略)を有する第2の偏光板27が配置されている。
以上の構成を有する液晶装置100では、その駆動時、画素電極8と共通電極10との間において生じるフリンジフィールド(電界E)により液晶分子の配向状態が制御され、これによりカラー反射表示又はカラー透過表示が行われる。具体的には、反射表示の際、液晶装置100に入射した外光は、図3に示す経路Lrに沿って進行する。つまり、液晶装置100に入射した外光は、反射層7によって反射され観察者に至る。この場合、その外光は、着色層22、画素電極8及び共通電極10等が形成されている領域を通過して、反射表示領域Rの画素電極8の下側に位置する反射層7により反射され、再度、画素電極8及び着色層22等を通過することによって所定の色相及び明るさを呈する。一方、透過表示の際、バックライト14から出射した照明光は、図3に示す経路Ltに沿って進行し、画素電極8、共通電極10及び各着色層22等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、その着色層22等を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(コントラスト比の低下抑制方法)
次に、図4乃至6を参照して、第1実施形態に係る液晶装置100におけるコントラスト比の低下抑制方法について説明する。
図5に示すグラフG1は、第1実施形態に係る液晶装置100における、位相差膜24の位相差[nm]と黒表示時の透過率[%]の関係を示す。
図4において、カラーフィルタ基板92の断面構成に着目すると、第1実施形態では、適切な色調整等をする為に、任意の1つの色の着色層22と、当該任意の1つの色の着色層22に隣接する他の色の着色層22とは厚さが各々異なっている。具体的には、本例では、R(赤)の着色層22Rと、B(青)の着色層22Bとは厚さが同一に設定され、G(緑)の着色層22Gと、それに隣接するRの着色層22R及びBの着色層22Bとは厚さが各々異なっている。但し、本発明では、これに限定されず、3色の着色層22R、22G及び22Bのうち、少なくとも2色の着色層22の厚さが異なっていれば良い。このため、着色層22R又は22Bの液晶層40側の内面から着色層22Gの液晶層40の内面までの高さの差(段差)はd1となっている。そして、着色層22R、22G、22Bは所定の厚さd3を有する第4の絶縁層23により覆われている。また、Gの着色層22Gに位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面からRの着色層22R及びBの着色層22Bの各々に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の各内面までの高さの差(段差)はd2となっている。言い換えれば、着色層22Gと着色層22R又は着色層22Bとの境界部分に位置する第4の絶縁層23上の段差はd2となっている。
以上のように第1実施形態に係るカラーフィルタ基板92では、適切な色調整等をする為に、着色層22Gの厚さと着色層22R、22Bの各厚さと異ならせているので、その厚さの差を原因として、第4の絶縁層23の内面上に形成される位相差膜24の厚さにバラツキが生じて、位相差膜24の位相差値が変わってしまい、これによりコントラスト比が低下してしまう可能性がある。これを解決するために、位相差膜24の厚さを大きくすることにより初期の位相差膜24の位相差値に合わせ込む方法が考えられるが、所望の黒表示を得ることが可能な位相差膜24の位相差値のマージンは非常に狭いので、かかる方法により上記の課題を解決するのは困難である。即ち、一般的に量産に耐え得るコントラスト比は、最大コントラスト比の約30[%]以内である。そうすると、この場合、図5のグラフG1では、最大コントラスト比は基準点P1の位置(即ち、位相差膜24の位相差値が約275[um]となる位置)であり、所望の黒表示を得ることが可能な位相差膜24の位相差値は、当該基準点P1を基準に±6.5[um]の範囲となり、それを実現する位相差値のマージンは非常に狭く、上記の方法により上記の課題を解決するのは困難である。
そこで、本発明の第1実施形態では、着色層22の内面上に形成される第4の絶縁層23の厚さd3を所定の厚さにすることで、着色層22の厚さの相違による位相差膜24の厚さのバラツキをなくして位相差膜24の位相差値のバラツキをなくし、これによりコントラスト比の低下を抑制して高演色表示を得る。この点につき図6を参照して検討する。
図6は、比較例1−1〜1−3及び本発明の各種実施例1−1〜1−3に係る、第4の絶縁層23の厚さd3と、第4の絶縁層23上の段差d2と、コントラスト比が最大となる基準点P1からの位相差膜24の位相差値(複屈折率Δnと厚さd3との積)の差との関係についての実験結果を示す図表である。ここで、図6において、R、G、Bの各着色層22間における段差の最大値d1は0.3[um]であり、位相差膜24の複屈折率Δnは0.13である。
上述したように、図5のグラフG1より、最大コントラスト比の約30[%]以内を満足するためには、基準点P1からの位相差膜24の位相差値の差が±6.5[um]である必要がある。そうすると、図6の図表より、比較例1−1〜1−3では、第4の絶縁層23の厚さd3は、夫々1.5[um]、1.8[um]、1.9[um]であり、また、第4の絶縁層23上の段差d2は、夫々0.104[um]、0.074[um]、0.061[um]であり、このときの基準点P1からの位相差膜24の位相差値の差は、夫々13.5[um]、9.6[um]、7.9[um]となって、いずれも6.5[um]より大きくなってしまい、かかる条件を満たさないことが分かる。これに対して、本発明の実施例1−1〜1−3では、第4の絶縁層23の厚さd3は、夫々2.0[um]、2.1[um]、2.6[um]であり、また、第4の絶縁層23上の段差d2は、夫々0.048[um]、0.042[um]、0.017[um]であり、このときの基準点P1からの位相差膜24の位相差値の差は、夫々6.2[um]、5.5[um]、2.2[um]となって、いずれも6.5[um]より小さくなり、かかる条件を満たすことが分かる。
以上の実験結果より、本発明の第1実施形態では、第4の絶縁層23の厚さd3は、R、G、Bの各着色層22間における段差の最大値d1(=0.3[um])の少なくとも7倍以上に設定する。言い換えれば、第4の絶縁層23は、1つの色の着色層22の液晶層40側の面(本例では、Gの着色層22Gの内面)から他の色の着色層の液晶層側の他の面(本例では、Rの着色層22R又はBの着色層22Bの内面)までの高さの差(段差)d1の少なくとも7倍以上の厚さを有する。好適な例では、第4の絶縁層23の厚さd3は、2.0[um]以上であるのが好ましい。また、本発明の第1実施形態では、1つの色の着色層22(本例では、Gの着色層22G)に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面から他の色の着色層22(本例では、Rの着色層22R又はBの着色層22B)に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面までの高さの差(段差)d2は0.06[um]以下に設定する。これにより、最大コントラスト比の約30[%]以下を実現することができる。特に、第4の絶縁層23の厚さd3を2.5[um]以上とすることにより、前記の最大コントラスト比の約10[%]以下を実現することが可能となる。その結果、コントラスト比の低下を抑制することができ、高演色表示を得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態と第1実施形態とを比較した場合、第2実施形態では、カラーフィルタ基板の液晶層側の反射表示領域Rに対応する位置に層厚調整層を設けている点、また、上記した位相差膜の形成がプロセス的に困難であることに鑑み、素子基板の液晶層側に対し反対側に2分の1波長の位相差を有する位相差フィルムを複数設けている点、及び、カラーフィルタ基板の液晶層側に対し反対側に2分の1波長の位相差を有する位相差フィルムを設けている点が第1実施形態と夫々異なっており、それ以外については両者の構成は同様である。よって、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
(画素構成)
まず、図7及び図8を参照して、第2実施形態に係る液晶装置200の画素構成について説明する。ここで、第2実施形態に係る画素の平面的な構成は第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。図7は、図3に対応する、第2実施形態に係る液晶装置200の一画素領域Gの断面構成を示す断面図である。図8は、図2の切断線C−C´に沿った透過表示領域Tに対応する液晶装置200の要部断面図である。
第2実施形態に係る液晶装置200は、第1実施形態と同様の構成を有する素子基板91と、カラーフィルタ基板94との間に液晶層40を挟持した構成を有する。素子基板91の液晶層40側に対し反対側には、2分の1波長の位相差を有する第1の位相差フィルム41、2分の1波長の位相差を有する第2の位相差フィルム42、第1の偏光板13、バックライト14がこの順に配置されている。一方、カラーフィルタ基板92の液晶層40側に対し反対側には、2分の1波長の位相差を有する第3の位相差フィルム43、第2の偏光板27がこの順に配置されている。
カラーフィルタ基板94の断面構成は次の通りである。
カラーフィルタ基板94は、第2の基板21と、第2の基板21上に形成された3色の着色層22R、22G、22Bと、着色層22上に形成された第4の絶縁層23と、反射表示領域Rに対応する第4の絶縁層23上に形成された層厚調整層28と、透過表示領域Tに対応する第4の絶縁層23、及び、反射表示領域Rに対応する層厚調整層28上に夫々形成された第2の配向膜25と、を有する。層厚調整層28は、アクリル樹脂などの透明樹脂などからなり、透過表示領域Tの液晶層40の厚さdtと反射表示領域Rの液晶層4の厚さdrとの関係をdt>drとする厚さを有する。本例では、透過表示領域Tの液晶層40の位相差は2分の1波長に、また、反射表示領域Rの液晶層4の位相差は4分の1波長に夫々設定されている。
以上の構成を有する液晶装置200では、その駆動時、第1実施形態と同様の原理に基づき、画素電極8と共通電極10との間において生じるフリンジフィールド(電界E)により液晶分子の配向状態が制御される。このとき、第2実施形態では、2分の1波長の位相差を有する第1の位相差フィルム41と、2分の1波長の位相差を有する第2の位相差フィルム42と、2分の1波長の位相差を有する第3の位相差フィルム43と、2分の1波長の位相差を有する透過表示領域Tの液晶層40との光学的相互作用により、透過表示領域Tでは位相差が相殺されてカラー透過表示が行われると共に、2分の1波長の位相差を有する第3の位相差フィルム43と、4分の1波長の位相差を有する透過表示領域Tの液晶層40との光学的相互作用により位相差が相殺されてカラー反射表示が行われる。
(コントラスト比の低下抑制方法)
次に、図8乃至10を参照して、第2実施形態に係る液晶装置200におけるコントラスト比の低下抑制方法について説明する。
図9に示すグラフG2は、第2実施形態に係る液晶装置200における、透過表示領域Tの液晶層40の位相差値[nm]と黒表示時の透過率[%]の関係を示す。
図8において、カラーフィルタ基板94の断面構成に着目すると、第2実施形態では、適切な色調整等をする為に、任意の1つの色の着色層22と、当該任意の1つの色の着色層22に隣接する他の色の着色層22とは厚さが各々異なっている。具体的には、本例では、第1実施形態と同様に、R(赤)の着色層22Rと、B(青)の着色層22Bとは厚さが同一に設定され、G(緑)の着色層22Gと、それに隣接するRの着色層22R及びBの着色層22Bとは厚さが各々異なっている。但し、本発明では、これに限定されず、3色の着色層22R、22G及び22Bのうち、少なくとも2色の着色層22の厚さが異なっていれば良い。このため、着色層22R又は22Bの液晶層40側の内面から着色層22Gの液晶層40の内面までの高さの差(段差)はd1となっている。そして、着色層22R、22G、22Bは所定の厚さd3を有する第4の絶縁層23により覆われている。また、Gの着色層22Gに位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面からRの着色層22R及びBの着色層22Bの各々に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の各内面までの高さの差(段差)はd2となっている。言い換えれば、着色層22Gと着色層22R又は着色層22Bとの境界部分に位置する第4の絶縁層23上の段差はd2となっている。
以上のように第2実施形態に係るカラーフィルタ基板94では、適切な色調整等をする為に、着色層22Gの厚さを着色層22R、22Bの各厚さと異ならせている。これにより、それらの着色層22の厚さの差を原因として第3の位相差フィルム43の位相差値に悪影響を与えることはないが、それらの着色層22の厚さの差を原因として透過表示領域Tに対応する液晶層40の厚さにバラツキが生じて、透過表示領域Tに対応する液晶層40の位相差値(ここで、液晶層40の位相差値のマージンは非常に狭い)が変わってしまい、これによりコントラスト比が低下してしまう可能性がある。なお、反射表示領域Rに位置する第4の絶縁層24の内面上には、所定の厚さを有する層厚調整層28が形成されているので、そのレベリング効果により反射表示領域Rに対応する液晶層40の厚さにバラツキは殆ど生じず、反射表示領域Rに対応する液晶層40の位相差値に悪影響を与えることはない。
そこで、本発明の第2実施形態では、着色層22の内面上に形成される第4の絶縁層23の厚さd3を所定の厚さにすることで、着色層22の厚さの相違による透過表示領域Tに対応する液晶層40の厚さのバラツキをなくして、透過表示領域Tに対応する液晶層40の位相差値のバラツキをなくし、これによりコントラスト比の低下を抑制して高演色な表示得る。この点につき図10を参照して検討する。
図10は、比較例2−1〜2−3及び本発明の各種実施例2−1〜2−3に係る、第4の絶縁層23の厚さd3と、第4の絶縁層23上の段差d2と、コントラスト比が最大となる透過表示領域Tにおける基準点P2からの液晶層40の位相差値(複屈折率Δnと厚さdtとの積)の差との関係についての実験結果を示す図表である。ここで、図10において、R、G、Bの各着色層22間における段差の最大値d1は0.3[um]であり、液晶層40の複屈折率Δnは0.10である。
上述したように、図9のグラフG2より、最大コントラスト比の約30[%]以内を満足するためには、基準点P2(即ち、透過表示領域Tの液晶層40の位相差値が約268[um]となる点)からの液晶層40の位相差値の差が±5[um]である必要がある。そうすると、図10の図表より、比較例2−1〜2−3では、第4の絶縁層23の厚さd3は、夫々1.5[um]、1.8[um]、1.9[um]であり、また、第4の絶縁層23上の段差d2は、夫々0.104[um]、0.074[um]、0.061[um]であり、このときの透過表示領域Tにおける基準点P2からの液晶層40の位相差値の差は、夫々10.4[um]、7.4[um]、6.1[um]となって、いずれも5[um]より大きくなってしまい、かかる条件を満たさないことが分かる。これに対して、本発明の実施例2−1〜2−3では、第4の絶縁層23の厚さd3は、夫々2.0[um]、2.1[um]、2.6[um]であり、また、第4の絶縁層23上の段差d2は、夫々0.048[um]、0.042[um]、0.017[um]であり、このときの透過表示領域Tにおける基準点P2からの液晶層40の位相差値の差は、夫々4.8[um]、4.2[um]、1.7[um]となって、いずれも5[um]より小さくなり、かかる条件を満たすことが分かる。
以上の実験結果より、本発明の第2実施形態では、第4の絶縁層23の厚さd3は、第1実施形態と同様に、R、G、Bの各着色層22間における段差の最大値d1(=0.3[um])の少なくとも7倍以上に設定する。言い換えれば、第4の絶縁層23は、1つの色の着色層22の液晶層40側の面(本例では、Gの着色層22Gの内面)から他の色の着色層の液晶層側の他の面(本例では、Rの着色層22R又はBの着色層22Bの内面)までの高さの差(段差)d1の少なくとも7倍以上の厚さを有する。好適な例では、第4の絶縁層23の厚さd3は、2.0[um]以上であるのが好ましい。また、本発明の第2実施形態では、1つの色の着色層22(本例では、Gの着色層22G)に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面から他の色の着色層22(本例では、Rの着色層22R又はBの着色層22B)に位置する第4の絶縁層23の液晶層40側の内面までの高さの差(段差)d2は0.06[um]以下に設定する。これにより、最大コントラスト比の約30[%]以下を実現することができる。特に、第4の絶縁層23の厚さd3を2.5[um]以上とすることにより、前記の最大コントラスト比の約10[%]以下を実現することが可能となる。その結果、コントラスト比の低下を抑制することができ、高演色表示を得ることができる。
[変形例]
上記の各種実施形態では、スイッチング素子としてα−Si型TFT素子30を有する液晶装置に対して本発明を適用したが、これに限定されず、TFD(Thin Film Diode)素子などに代表される二端子型非線形素子を有する液晶装置に対して本発明を適用しても構わない。
また、上記の各種実施形態では、横電界方式の一例としてのFFS方式を有する液晶装置に対して本発明を適用したが、これに限定されず、横電界方式の他の例としてのIPS(In−Plane Switching)方式を有する液晶装置に対して本発明を適用しても構わない。
[電子機器]
次に、上述した第1又は第2実施形態に係る液晶装置100又は200を備える電子機器の具体例について図11を参照して説明する。
まず、この液晶装置100又は200を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図11(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置100又は200を適用した表示部713とを備えている。
続いて、この液晶装置100又は200を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図11(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置100又は200を適用した表示部724を備える。
なお、本発明に係る液晶装置100又は200を適用可能な電子機器としては、図11(a)に示したパーソナルコンピュータや図11(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の電極及び配線構成を示す平面図。 第1実施形態の素子基板における画素構成を示す平面図。 第1実施形態に係る液晶装置の一画素領域の断面構成を示す断面図。 第1実施形態に係る液晶装置の反射表示領域の断面構成を示す断面図。 第1実施形態に係る黒透過率と位相差膜の位相差値との関係を示すグラフ。 第1実施形態に係る第4の絶縁層の厚さと位相差膜の位相差値の差等との関係を示す図表。 第2実施形態に係る液晶装置の一画素領域の断面構成を示す断面図。 第2実施形態に係る液晶装置の透過表示領域の断面構成を示す断面図。 第2実施形態に係る黒透過率と液晶層の位相差値との関係を示すグラフ。 第2実施形態に係る第4の絶縁層の厚さと透過表示領域の液晶層の位相差値の差等との関係を示す図表。 本発明の液晶装置を備える電子機器の例。
符号の説明
8 画素電極、 10 共通電極、 13 第1の偏光板、 14 バックライト、 22 着色層、 23 第4の絶縁層、 24 位相差膜、 27 第2の偏光板、 40 液晶層、 41 第1の位相差フィルム、 42 第2の位相差フィルム、 43 第3の位相差フィルム、 91 素子基板、 92、94 カラーフィルタ基板、 100、200 液晶装置

Claims (7)

  1. 液晶層を挟持する一対の第1及び第2の基板を備え、
    前記第1の基板は、第1の電極と、前記第1の電極との間で電界を発生させる第2の電極と、反射層と、を備えると共に、前記第2の基板は、複数の色の着色層と、前記着色層と前記液晶層との間に設けられ、前記着色層を覆う絶縁層と、2分の1波長の位相差を有する位相差層と、を備え、
    前記第1の基板の前記第1の電極と前記第2の基板との重なり合う領域に対応する一画素領域内には、前記第1の基板側から入射された光を前記第2の基板側に透過させて透過表示を行う透過表示領域と、前記反射層よって前記第2の基板側から入射された光を前記第2の基板側に反射させて反射表示を行う反射表示領域とが設けられ、
    前記第1の基板の前記液晶層側に対し反対側には、第1の光学軸を有する第1の偏光板が設けられていると共に、前記第2の基板の前記液晶層側に対し反対側には、前記第1の光学軸に対して直交する第2の光学軸を有する第2の偏光板が設けられ、
    前記第1の偏光板の前記第1の光学軸及び前記第2の偏光板の前記第2の光学軸のいずれか一方は、前記液晶層の液晶分子の配向軸に対して平行であり、
    前記反射表示領域に対応する前記液晶層は4分の1波長の位相差を有すると共に、前記透過表示領域に対応する前記液晶層は2分の1波長の位相差を有し、
    前記位相差層は、前記液晶層と前記第2の偏光板との間において、少なくとも前記反射表示領域に対応する位置に設けられ、
    任意の1つの色の前記着色層と、当該任意の1つの色の前記着色層に隣接する他の色の前記着色層とは厚さが各々異なっており、前記絶縁層は、前記1つの色の前記着色層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層の前記液晶層側の他の面までの高さの差の少なくとも7倍以上の厚さを有することを特徴とする液晶装置。
  2. 前記1つの色の前記着色層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層の前記液晶層側の他の面までの高さの差の最大値は0.3[μm]であり、
    前記絶縁層の厚さは2.0[μm]以上であることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記絶縁層の厚さは2.5[μm]以上であることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記1つの色の前記着色層に位置する前記絶縁層の前記液晶層側の面から前記他の色の前記着色層に位置する前記絶縁層の前記液晶層側の他の面までの高さの差は0.06[μm]以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  5. 前記位相差層は、前記第2の基板と前記液晶層との間において、前記反射表示領域にのみ選択的に設けられた位相差膜であることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  6. 前記位相差層は、前記第2の基板と前記第2の偏光板との間に配置された位相差フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液晶装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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