JP2008209586A - 自動演奏装置、再生システム、配信システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オーディオファイルには複数のMIDIファイルが対応付けられており、そのオーディオファイルの再生と同期して、対応するMIDIファイルのいずれかに基づいた自動演奏がなされるようになっている。図3の例では、オーディオファイルの楽曲1と同期して再生されるMIDIファイルが、その楽曲1を自動演奏するためのMIDIファイル1(楽曲1)である。同様に、オーディオファイルの楽曲2と同期して再生されるMIDIファイルがMIDIファイル2(楽曲2)であり、オーディオファイルの楽曲3と同期して再生されるMIDIファイルがMIDIファイル3(楽曲3)であり、オーディオファイルの楽曲4と同期して再生されるMIDIファイルがMIDIファイル4(楽曲4)である。
【選択図】図3
Description
図1は、本実施形態に係る楽曲配信システム100の全体構成を示す図である。
この楽曲配信システム100は、オーディオ再生装置10と、自動演奏装置20と、データ配信装置30とを備えている。オーディオ再生装置10は、オーディオデータを再生して、音声またはオーディオ信号を出力する装置であり、例えばパーソナルコンピュータである。自動演奏装置20は、MIDIの規格に準拠した楽曲データであるMIDIデータに基づいて自動演奏を行う装置であり、例えば自動演奏ピアノである。データ配信装置30は、インターネットや固定電話網など様々な通信網によって構成されるネットワーク40を介して、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20にオーディオデータやMIDIデータを配信する装置であり、例えばWWW(World Wide Web)サーバ装置である。オーディオ再生装置10、自動演奏装置20及びデータ配信装置30はそれぞれ有線又は無線によってネットワーク40に接続されている。また、オーディオ再生装置10と自動演奏装置20とは有線又は無線で相互に接続可能であり、これらの装置が協働することによって、楽曲を再生する再生システムとして機能する。なお、オーディオデータ及びMIDIデータは、それぞれファイル形式のデータとして取り扱われるから、以下では、オーディオファイルとMIDIファイルという。また、MIDIファイルに基づいて自動演奏を行うことを、以下では必要に応じて、MIDIファイルを再生する、という。
図2は、データ配信装置30の構成である。
データ配信装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備えている。制御部31は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えている。演算装置がこれらのメモリや記憶部に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、データ配信装置30の各部を制御する。通信部32は、ネットワーク40に接続されており、制御部31による制御の下でオーディオ再生装置10や自動演奏装置20と通信を行う。
次に、本実施形態で取り扱われる各種データの内容を説明する。
図3は、オーディオファイルとMIDIファイルとの関係を表した図である。
オーディオファイルは、例えば44.1(kHz)などの所定のサンプリング周波数を基準にしてサンプリングされた時系列の音声波形をデジタル化したデータである。このオーディオファイルには、音声波形を表す実体データのほかに、オーディオファイルの先頭(つまりオーディオファイルの再生開始時点)からの経過時間を表す多数のタイムコードが含まれている。
このMIDIファイルは、SMF(Standard MIDI File)とも呼ばれており、図4上段に示すように、ヘッダチャンクとトラックチャンクによって構成されている。ヘッダチャンクには、チャンクタイプ等のSMFの属性情報が含まれている。トラックチャンクには、実体となるMIDIデータが含まれている。トラックチャンクには、同図下段に示すように、演奏制御等を指示するイベントと、先行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデルタタイムとが含まれている。イベントには、発音又は消音すべき旨を示すノートオン・ノートオフ情報や、発音すべき音の高さを示すノートナンバ情報や、発音の強弱を示すベロシティ情報などが含まれている。
この番組管理テーブル33aには、各々のオーディオファイルを識別するためのファイル識別子と、各オーディオファイルに対応する番組に割り当てられた番組識別子とが対応付けられて記述されている。ファイル識別子は、オーディオファイルのファイル名、データサイズ及び作成日時の組によって表現されている。例えば、ファイル名「piano-fan.wab」というオーディオファイルのデータサイズは「41.5(MB)」であり、その作成日時は「2006/1/25」である。このファイル名「piano-fan.wab」、データサイズ「41.5(MB)」及び作成日時「2006/1/25」の組によって、1つのオーディオファイルが一意に特定される。そして、このオーディオファイルによって表される番組の番組識別子は「CID001」である。データ配信装置30は、オーディオファイルのファイル識別子をキーにしてこの番組管理テーブル33aを検索し、その結果、対応する番組識別子を特定することができる。
この番組表33bには、番組識別子と、その番組において各MIDIファイルが再生される再生スケジュールと、各MIDIファイルが格納された位置を表すURLと、各MIDIファイルのファイル名とが対応付けられて記述されている。再生スケジュールは、番組(オーディオファイル)の再生開始時を始期とした、MIDIファイルの再生開始時期と再生終了時期とを含んでいる。図では、番組の再生開始から1分16秒後に自動演奏されるべきMIDIファイルのファイル名が、「piano-fan001.mid」であり、そのURLが「http://www.abc.co.jp/CID001/piano-fan001.mid」であることが例示されている。
次に、図7のブロック図を参照しながら、オーディオ再生装置10の構成について説明する。
オーディオ再生装置10は、制御部11と、第1通信部12と、第2通信部13と、記憶部14と、操作部15と、表示部16と、放音部17とを備えている。制御部11は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えている。演算装置がこれらのメモリや記憶部に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、オーディオ再生装置10の各部を制御する。第1通信部12は、ネットワーク40に接続されており、制御部11による制御の下でデータ配信装置30と通信を行う。第2通信部13は、例えばUSBインタフェースや無線通信回路であり、有線又は無線を介して自動演奏装置20と通信を行う。操作部15はキーボードやマウスなどを備えており、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号を制御部に供給する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、制御部11から与えられるデータに基づいてユーザとの対話画面や各種の情報を表示する。
次に、図8のブロック図を参照しながら、自動演奏装置20の構成について説明する。
自動演奏装置20は、コントローラ21と、記憶部22と、第1通信部23と、第2通信部24と、操作部25と、演奏部26とを備えている。第1通信部23は、ネットワーク40に接続されており、コントローラ21による制御の下でデータ配信装置30と経由の通信を行う。第2通信部24は、例えばUSBインタフェースや無線通信回路であり、オーディオ再生装置10の第2通信部13と通信を行う。コントローラ21は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えており、CPUがROMや記憶部に格納されている各種プログラムを実行することで自動演奏装置20全体を制御する。このコントローラ21は、時間を計測する計時部21aを備えている。計時部21aは、水晶振動子とアンプにより構成された発振回路(いずれも図示略)を備えており、その発振回路から出力される発信信号を適宜分周してタイミング制御用のクロックを生成し、生成したクロックに基づいて時間を計測する。
次に、実施形態の動作を説明する。
(2−1)オーディオファイルを取得するまでの動作
まず、図9のシーケンスを参照しながら、オーディオ再生装置10がデータ配信装置30からオーディオファイルを取得するまでの動作について説明する。
図9において、まず、ユーザはオーディオ再生装置10の操作部15を用いて、WWWブラウザプログラムを起動させ、所定のURLを指定する操作を行う。このURLは、データ配信装置30が記憶しているオーディオファイルの一覧画面データの格納位置を示すURLである。オーディオ再生装置10の制御部11はこの操作を受け付けて(ステップS1)、上記URLを含む要求(HTTPリクエスト)を第1通信部12から送信する(ステップS2)。一方、データ配信装置30の制御部31は、前述した配信プログラムを常時実行しており、通信部32が上記要求を受信すると、オーディオファイルの一覧画面データを記憶部33から読み出して(ステップS3)、これをHTTPレスポンスとしてオーディオ再生装置10に送信する(ステップS4)。
以上で、オーディオファイルのダウンロードが完了する。
次に、オーディオ再生装置10によるオーディオファイルの単独再生について説明する。
ユーザがオーディオ再生装置10の操作部15を操作して、オーディオファイルの再生を行いたい旨の指示を行うと、オーディオ再生装置10の制御部11はその操作を受け付けてオーディオ再生プログラムを起動し、記憶部14に記憶されているオーディオファイルを参照して、図11に示すような画面を表示部16に表示する。この画面には、「1 ピアノファン!」、「2 ピアノ協奏曲全集No1」、「3 ベストピアノ」というように、記憶部14に記憶されたオーディオファイル(番組)のタイトルの一覧が記されている。この画面上で「単独」と表記されたソフトボタンは単独再生を指示する操作子であり、「同期」と表記されたソフトボタンは同期再生を指示する操作子である。
次に、図12のシーケンスを参照しながら、オーディオ再生装置10と自動演奏装置20とが同期再生を行う動作について説明する。
図12において、ユーザは、オーディオ再生装置10と自動演奏装置20とを、有線又は無線により通信可能に接続する(ステップS11)。そして、ユーザはオーディオ再生装置10の操作部15を操作して、オーディオファイルの再生を行いたい旨の指示を行うと、オーディオ再生装置10の制御部11はその操作を受け付け(ステップS12)、オーディオ再生プログラムを起動して、前述した図11に示す画面を表示部16に表示する。
以上のような処理を経ることで、まず最初に「ナレーション1」が再生され、次に「楽曲1」が自動演奏され、次に「ナレーション2」が再生され、次に「楽曲2」及び「楽曲3」が順次自動演奏され、次に「ナレーション3」が再生され、次に「楽曲4」が自動演奏されることになる。
上述した実施形態を次のように変形してもよい。
(3−1)変形例1
実施形態では、自動演奏装置20が、オーディオ再生装置10からオーディオファイルのファイル識別子を取得し、次に、そのファイル識別子を指定してデータ配信装置30から番組表33bを取得し、さらに、その番組表33bに記されたURLに基づいて、必要なMIDIファイルを取得していた。この方法によれば、自動演奏装置20が番組表33bを参照することで、まず自動演奏の対象となる全てのMIDIファイルを特定することができるので、自身が記憶していないMIDIファイルだけをダウンロードすることができ、無駄なダウンロード処理が発生しない。
実施形態では、1つのデータ配信装置30が、オーディオファイル、番組表33b及びMIDIファイルの全てを記憶しておき、これらをオーディオ再生装置10や自動演奏装置20からの要求に応じて配信していた。
これに対し、これらオーディオファイル、番組表33b及びMIDIファイルを記憶するデータ配信装置30をそれぞれ別々の装置としてもよい。図15は、この変形例に係るシステム全体の一例を示す図である。図に示すように、データ配信装置30aは、オーディオファイルと番組表とを記憶しており、データ配信装置30bは、その番組表に記された複数のMIDIファイルのうちのいくつかを記憶しており、データ配信装置30cは、その番組表に記された複数のMIDIファイルのうちの残りのMIDIファイルを記憶している。オーディオ再生装置10のユーザは、オーディオ再生装置10をデータ配信装置30aにアクセスさせて、オーディオファイルと番組表を取得する。その番組表には、複数のMIDIファイルのURLがそれぞれ記述されており、自動演奏装置20は、番組表に記されたURLに基づき、データ配信装置30bやデータ配信装置30cからMIDIファイルをそれぞれ取得する。オーディオファイルやMIDIファイルを提供するサービス提供者にとっては、膨大な数のファイル群の全てを自ら用意するのは容易ではないが、上記のように、それぞれのファイルを複数のサービス提供者によって分担して用意するのであれば、お互いに保有しているファイル群を活用しあうことができ、ユーザに多様な楽曲を提供することが可能となる。特にオーディオファイルとMIDIファイルは、ファイルの作成手法やそのデータ構造或いはファイルの利用目的などが異なるので、それらを別々に用意して提供することは、各々のサービス提供者にとって都合がよい。
さらに、図15に示すように、データ配信装置30a,30b,30cを決済システム50に接続し、オーディオファイルやMIDIファイルの対価を、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20のユーザに課金するようにしてもよい。この決済システム50は、図示せぬ全銀協(全国銀行協会)ネットワーク40やCAFIS(Credit And Finance Information System)網などの各種の金融ネットワークや金融機関を含むシステムである。データ配信装置30a,30b,30cは、オーディオファイルやMIDIファイルの対価を、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20のユーザに課金するための課金処理を行って、この決済システム50に対して決済処理を依頼する。この依頼に応じて、決済システム50による決済処理が実行される。
データ配信装置30の記憶部33には、オーディオファイルやMIDIファイルと、その価格データとが対応付けられて記憶されている。また、記憶部33には、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20のユーザに関する情報が、各々のユーザからの事前の届け出に基づいて記憶されている。このユーザに関する情報とは、例えば氏名、住所、生年月日、ユーザ識別子、銀行口座、クレジットカード番号などである。データ配信装置30の制御部31は、オーディオファイルやMIDIファイルのダウンロードが完了すると、そのファイルに対応付けられている価格データを特定するとともに、そのファイルを取得したユーザに割り当てられたユーザ識別子を特定する。価格データは前述のとおりファイルに対応付けられて記憶部に記憶されているので、それを用いる。また、ファイルをダウンロードしたユーザのユーザ識別子については、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20がデータ配信装置30にアクセスする際のログイン処理にて、そのユーザ識別子の入力を要求し、それを制御部31が記憶しておけばよい。そして、制御部31は、特定した価格データを、ユーザ識別子、銀行口座又はクレジットカード番号とともに、決済システム50に通知して決済処理を依頼する。ここまでが、制御部がファイルの対価を課金するための課金処理である。この通知に応じて、決済システム50は、通知された金額を、通知された銀行口座から引き落としたり、通知されたクレジットカード番号に基づいて引き落とすなどの決済処理を行う。
実施形態では、MIDIファイルを自動演奏装置20にダウンロードし、そのMIDIファイルを再生した後も記憶部22に記憶させたままであるから、MIDIファイルの再利用(複数回の再生)が可能であった。
これに対し、各々のMIDIファイルを、上記のようなダウンロード形式で再生するものと、いわゆるストリーム形式で再生するものに分けてもよい。ストリーム再生とは、取得したMIDIファイルを例えばRAMなどの揮発性の記憶手段にバッファリングし、それを順次読み出して再生するが、その再生後は、記憶手段からMIDIファイルを消去する、という再生の形態である。つまり、再利用ができない再生形態である。
データ配信装置30の記憶部33に記憶されたMIDIファイル群は、MIDIファイルの再利用が許された第1のグループと、MIDIファイルの再利用が許されない第2のグループとに区分されている。例えば、番組表において、第1のグループに属するMIDIファイルには、その第1のグループを意味するフラグを対応付けて記述し、第2のグループに属するMIDIファイルには、その第2のグループを意味するフラグを対応付けて記述しておく。
自動演奏装置20のコントローラ21は、番組表を取得すると、その番組表に記述されているフラグの種類に応じて、MIDIファイルの取得及び再生の形態を異ならせる。具体的には、第1のグループのフラグと対応付けられているMIDIファイルに関しては、コントローラ21は、番組表を取得すると直ちにデータ配信装置30からそのMIDIファイルを取得して記憶部22に記憶しておく。そして、コントローラ21は、番組表に記された再生開始時期が到来すると、記憶部22からMIDIファイルを読み出し、各イベントをオーディオファイルの再生と同期させて順次、ピアノ電子回路26dに供給する。一方、第2のグループのフラグと対応付けられているMIDIファイルについては、コントローラ21は、番組表に記された再生開始時期の所定期間だけ前になると、データ配信装置30からそのMIDIファイルを取得してコントローラ21内のRAMに一時的に記憶し、これをオーディオファイルの再生と同期させて順次読み出し、電子ピアノ回路に供給する。そして、コントローラ21は、RAMに記憶されたMIDIファイルを、その読み出し乃至再生後に消去する。
これにより、MIDIファイルの再利用を制限することができる。
実施形態では、オーディオ再生装置10及び自動演奏装置20が、それぞれネットワーク40経由で通信を行う機能を備えていたが、これに限らず、いずれか一方がその通信機能を備えておき、他方はその一方の通信機能を利用してネットワーク40経由でファイルをダウンロードするようにしてもよい。例えば、オーディオ再生装置10のみがネットワーク40経由の通信機能を備えている場合に、自動演奏装置20が番組表やMIDIファイルを取得しようとするときには、オーディオ再生装置10が自動演奏装置20からの要求を第2通信部13によって受信し、これを第1通信部12からデータ配信装置30に転送する。その要求に応じて送信されてくる番組表やMIDIファイルをオーディオ再生装置10の第1通信部12が受信すると、それらを第2通信部13によって自動演奏装置20に転送する。
オーディオファイルに基づく再生とMIDIファイルに基づく自動演奏との同期の取り方は、実施形態に記載したものに限らず、どのようなものであってもよい。例えば特開2003−271138号公報や特開2006−47761号公報に開示されているような方法を用いてもよい。前者の方法は、オーディオ信号のピーク時期を検出し、そのピーク時期において時間管理用のイベントを生成し、そのイベントと計時手段による計時結果とに基づいて同期をとるというものである。
このように、オーディオ信号の或るチャネルを用いた場合には、オーディオ再生装置10から自動演奏装置20に対し、オーディオ信号を送信するだけで必要な指示を行うことができる
実施形態では、ファイル識別子として、ファイル名、データサイズ及び作成日時の組を用いたが、データサイズや作成日時はいずれか一方のみでもよい。なお、「作成日時」という用語の意味には更新日時も含まれている。また、ファイル識別子は、オーディオファイルを特定することが可能な識別子であればなんでもよく、例えばシーケンシャルに割り当てられた番号など様々なものを利用することができる。
実施形態では、同期再生時にオーディオファイルに基づく再生を、音を出力しないミュート再生としていたが、必ずしもそうである必要はなく、音を出力する通常の再生としてもよい。この場合、オーディオ再生装置10による楽曲の再生と自動演奏装置20による楽曲の自動演奏とが同時に音として出力されることになる。
実施形態では、オーディオファイル、番組表及びMIDIファイルをネットワーク40経由でダウンロードする例であったが、これらのうち少なくともいずれか1つを、ネットワーク40経由ではなく、コンパクトディスクやフレキシブルディスク或いは、MD、オーディオテープ、レコードなどの様々な記録媒体によって、オーディオ再生装置10や自動演奏装置20に提供するようにしてもよい。つまり、オーディオ再生装置10と自動演奏装置20によるオーディオファイル、番組表及びMIDIファイルの取得形態は、ネットワーク40経由に限らない。
実施形態では、自動演奏装置が番組表を取得すると、直ちに、自動演奏に必要なMIDIファイルをダウンロードしていたが、これに限らない。例えば番組表を取得すると、直ちにオーディオファイルの再生を開始し、その再生中に、最初のMIDIファイルの再生開始時期までにそのMIDIファイルを取得するようにしてもよい。そして、2番目以降に再生されるMIDIファイルについても、各々の再生開始時期までに取得できていればよい。
また、オーディオファイルやMIDIファイルの内容は、図3に例示したものに限らず、その内容は任意である。オーディオファイルにおいてナレーションは必須ではなく、楽曲だけからなるオーディオファイルであってもよい。
実施形態では、オーディオ再生装置10としてパーソナルコンピュータを例示したが、ネットワーク40経由の通信機能や自動演奏装置20との間でデータの授受を行うための機能を搭載したものであれば、どのようなものであってもよく、例えば携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯音楽プレーヤなどであってもよい。また、上述した制御部11、制御部31、コントローラ21が実行するプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。即ち、本発明をプログラムとして実現することもできる。
Claims (12)
- 複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを特定するオーディオ識別子を取得する第1の取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定されるオーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の前記楽曲を演奏するための複数の楽曲データとを取得する第2の取得手段と、
取得された前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記複数の楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段と
を備えることを特徴とする自動演奏装置。 - 複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを特定するオーディオ識別子を取得するオーディオ識別子取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の前記楽曲を演奏するための楽曲データを特定する複数の楽曲データ識別子とが対応付けられた再生予定情報を取得する再生予定情報取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる複数の前記楽曲データ識別子によって特定される複数の前記楽曲データを取得する楽曲データ取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記複数の楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段と
を備えることを特徴とする自動演奏装置。 - 前記オーディオデータの再生音を表すオーディオ信号をその再生開始からの経過時間情報とともに出力する再生装置から、当該オーディオデータ及び当該経過時間情報を取得するオーディオ信号取得手段を備え、
前記制御手段は、前記オーディオ信号取得手段によって取得されたオーディオ信号に基づいて再生音を出力すると共に、前記オーディオ信号取得手段によって取得された経過時間情報及び前記再生予定情報に含まれる再生スケジュールに従って、前記オーディオ信号に基づく再生と同期して前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動演奏装置。 - 前記オーディオデータを再生する再生装置から、前記オーディオデータの再生開始からの経過時間情報を取得する経過時間情報取得手段を備え、
前記制御手段は、前記経過時間情報取得手段によって取得された経過時間情報及び前記再生予定情報に含まれる再生スケジュールに従って、前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動演奏装置。 - 前記再生予定情報において、前記楽曲データ識別子は前記楽曲データが格納されている格納位置を示しており、
前記楽曲データ取得手段は、前記再生予定情報に含まれる各々の前記格納位置から前記楽曲データを取得する
ことを特徴とする請求項2記載の自動演奏装置。 - 前記再生予定情報に含まれる複数の前記楽曲データ識別子は、楽曲データの再利用が許された第1のグループと、楽曲データの再利用が許されない第2のグループとに区分されており、
前記楽曲データ取得手段によって取得された楽曲データを記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、
前記第1のグループに属する楽曲データ識別子によって特定される前記楽曲データを前記記憶手段から読み出して演奏音を出力し、その演奏音の出力後も当該楽曲データを前記記憶手段に記憶させたままとする一方、
前記第2のグループに属する楽曲データ識別子によって特定される前記楽曲データを前記記憶手段から読み出して演奏音を出力し、その演奏音の出力後は当該楽曲データを前記記憶手段から消去する
ことを特徴とする請求項2記載の自動演奏装置。 - 再生装置と自動演奏装置とを備えた再生システムであって、
前記再生装置は、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを記憶する記憶手段から当該オーディオデータを読み出して再生する再生手段と、
前記オーディオデータを特定するオーディオ識別子を前記自動演奏装置に通知する通知手段とを備え、
前記自動演奏装置は、
前記再生装置から通知される前記オーディオ識別子を取得する第1の取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の当該楽曲を演奏するための楽曲データとを取得する第2の取得手段と、
取得された前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段とを備える
ことを特徴とする再生システム。 - 再生装置と自動演奏装置とを備えた再生システムであって、
前記再生装置は、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを記憶する記憶手段から当該オーディオデータを読み出して再生する再生手段と、
前記オーディオデータを特定するオーディオ識別子を前記自動演奏装置に通知する通知手段とを備え、
前記自動演奏装置は、
前記再生装置から通知される前記オーディオ識別子を取得するオーディオ識別子取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の当該楽曲を演奏するための楽曲データを特定する楽曲データ識別子とが対応付けられた再生予定情報を取得する再生予定情報取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる前記楽曲データ識別子によって特定される前記楽曲データを取得する楽曲データ取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段とを備える
ことを特徴とする再生システム。 - 再生装置と自動演奏装置と配信装置とを備えた配信システムであって、
前記配信装置は、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲を演奏するための楽曲データを記憶する第2の記憶手段と、
前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールを記憶する第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されているオーディオデータを前記再生装置に配信し、前記第3の記憶手段に記憶されている楽曲データ及び前記第3の記憶手段に記憶されている再生スケジュールを前記自動演奏装置に配信する配信手段とを備え、
前記再生装置は、
前記配信装置から配信される前記オーディオデータを記憶するオーディオデータ記憶手段と、
前記オーディオデータ記憶手段から前記オーディオデータを読み出して再生する再生手段と、
前記オーディオデータを特定するオーディオ識別子を前記自動演奏装置に通知する通知手段とを備え、
前記自動演奏装置は、
前記再生装置から通知される前記オーディオ識別子を取得する第1の取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の当該楽曲を演奏するための楽曲データとを前記配信装置からの配信により取得する第2の取得手段と、
取得された前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段とを備える
ことを特徴とする配信システム。 - 再生装置と自動演奏装置と配信装置とを備えた配信システムであって、
前記配信装置は、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲を演奏するための楽曲データを記憶する第2の記憶手段と、
前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の前記楽曲を演奏するための楽曲データを特定する複数の楽曲データ識別子とが対応付けられた再生予定情報を記憶する第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されているオーディオデータを前記再生装置に配信し、前記第3の記憶手段に記憶されている楽曲データ及び前記第3の記憶手段に記憶されている再生予定情報を前記自動演奏装置に配信する配信手段とを備え、
前記再生装置は、
前記配信装置から配信される前記オーディオデータを記憶するオーディオデータ記憶手段と、
前記オーディオデータ記憶手段から前記オーディオデータを読み出して再生する再生手段と、
前記オーディオデータを特定するオーディオ識別子を前記自動演奏装置に通知する通知手段とを備え、
前記自動演奏装置は、
前記再生装置から通知される前記オーディオ識別子を取得するオーディオ識別子取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールを含む再生予定情報を前記配信装置からの配信により取得する再生予定情報取得手段と、
取得された再生予定情報に含まれる前記楽曲データ識別子によって特定される前記楽曲データを前記配信装置からの配信により取得する楽曲データ取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段とを備える
ことを特徴とする配信システム。 - コンピュータを、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを特定するオーディオ識別子を取得する第1の取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定されるオーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の前記楽曲を演奏するための複数の楽曲データとを取得する第2の取得手段と、
取得された前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記複数の楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段と
して実現させるためのプログラム。 - コンピュータを、
複数の楽曲の演奏音を含むオーディオデータを特定するオーディオ識別子を取得するオーディオ識別子取得手段と、
取得された前記オーディオ識別子によって特定される前記オーディオデータに含まれる前記複数の楽曲の演奏音の再生スケジュールと、各々の前記楽曲を演奏するための楽曲データを特定する複数の楽曲データ識別子とが対応付けられた再生予定情報を取得する再生予定情報取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる複数の前記楽曲データ識別子によって特定される複数の前記楽曲データを取得する楽曲データ取得手段と、
取得された前記再生予定情報に含まれる前記再生スケジュールに従って、前記オーディオデータの再生と同期して前記複数の楽曲データに基づいた演奏音を出力する制御手段と
して実現させるためのプログラム。
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