JP2008208611A - ガラスブロック付き壁およびクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】現場での施工が容易にできるガラスブロック取付用のクリップを提供すること。
【解決手段】ガラスブロック取付用のクリップ100は、壁本体11に形成された開口部11Aにガラスブロック12を嵌め込むために使用するものであって、開口部11Aを構成する壁開口面11Bとガラスブロック12との間に介装される。開口部11Aにガラスブロック12を嵌め込むためにクリップ100を使用することで、鉄筋等を用いることなく、ガラスブロック12を壁本体11に簡単に取り付けることができ、現場での施工を容易にすることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ガラスブロック付き壁およびクリップに関し、詳しくは、壁本体とガラスブロックとを有するガラスブロック付き壁、およびガラスブロック取付用のクリップに関する。
従来、デザイン性を考慮してガラスブロックが嵌め込まれた壁が知られ、建物の外壁などに利用されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のガラスブロック付き壁は、壁躯体に金属製の枠を取り付け、この枠に縦力骨および横力骨を配設し、これらの鉄筋に沿うように複数のガラスブロックを配列し、ガラスブロック同士の間にモルタルを充填させて設けられたものである。
特開2006−29066号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のガラスブロック付き壁では、ガラスブロックを壁に嵌め込むにあたり、枠に縦力骨および横力骨を配設しなければならず、現場での施工が煩雑になるという課題がある。
本発明の目的は、現場での施工が容易にできるガラスブロック付き壁およびガラスブロック取付用のクリップを提供することである。
この目的を達成するために本発明のガラスブロック取付用のクリップは、以下の構成を備える。
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のガラスブロック取付用のクリップ100は、壁本体11に形成された開口部11Aにガラスブロック12を嵌め込むために使用するガラスブロック取付用のクリップ100であって、前記開口部11Aを構成する壁開口面11Bと前記ガラスブロック12との間に介装されることを特徴とする。
本発明によれば、開口部にガラスブロックを嵌め込むためにガラスブロック取付用のクリップを使用することで、鉄筋等を用いることなく、ガラスブロックを壁本体に簡単に取り付けることができ、現場での施工を容易にすることができる。
本発明のガラスブロック取付用のクリップ100では、前記壁本体11に係止される係止片20A,20Bと、この係止片20A,20Bに一体形成され前記壁開口面11Bから前記ガラスブロック12を隔離する方向に付勢する付勢片30A,30Bと、を備えることが好ましい。
本発明によれば、係止片を備えているので、壁本体に対してクリップを確実に係止することができる。また、クリップが付勢片を備えており、この付勢片がガラスブロックを壁開口面から隔離する方向に常時付勢するので、ガラスブロックを開口部に安定して保持させることができる。
本発明のガラスブロック取付用のクリップ100では、前記付勢片30A,30Bは、前記壁開口面11Bに当接する第1当接片31A,31Bと、この第1当接片31A,31Bに一体形成され前記ガラスブロック12に当接する第2当接片32A,32Bと、を備えることが好ましい。
本発明によれば、第2当接片が第1当接片に接近するように変形すると、その反発力によって、第2当接片がガラスブロックを壁開口面から隔離する方向に常時付勢することができる。
また、付勢片が、第1当接片と、この第1当接片に一体形成される第2当接片とを備えるので、例えば、第1当接片と第2当接片とを略V字あるいは略U字状に形成することができ、付勢片の構造を簡単にすることができる。
本発明のガラスブロック取付用のクリップ100では、前記第2当接片32A,32Bは、前記ガラスブロック12の外周部中央に形成された突起部12Cに係止される係止凹部323A,323Bを有することが好ましい。
本発明によれば、第2当接片が、係止凹部を有しているので、ガラスブロックの突起部に第2当接片の係止凹部が係止されることによって、ガラスブロックを開口部により安定的に保持させることができる。
本発明のガラスブロック付き壁10は、前記開口部11Aを有する壁本体11と、前記ガラスブロック12とを備え、前記ガラスブロック取付用のクリップ100が、前記開口部11Aを構成する壁開口面11Bと、前記ガラスブロック12との間に介装されていることを特徴とする。
本発明によれば、前述のガラスブロック取付用のクリップと同様の効果を奏することができる。すなわち、クリップを用いることで鉄筋等を用いることなくガラスブロックを壁本体に嵌め込むことができるので、ガラスブロックを簡単に取り付けることができ、現場での施工を容易にすることができる。
本発明のガラスブロック付き壁10では、前記壁開口面11Bと、前記ガラスブロック12との間にバッカー材71が介装されていることが好ましい。
本発明によれば、壁開口面とガラスブロックとの間にバッカー材が介装されているので、クリップとバッカー材とによって開口部にガラスブロックを保持させることができるとともに、防水性を高めることができる。
本発明のガラスブロック付き壁10では、前記壁本体11は、軽量気泡コンクリートパネルであることが好ましい。
本発明によれば、壁本体が軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)によって形成されているので、現場での施工を簡略化できる。例えば、複数の建物ユニットからなるユニット式建物の場合に、壁本体を予め工場で建物ユニットに艤装した上で、当該建物ユニットを現場に運搬することができ、現場での壁の施工を省くことができ、現場での施工にかかる時間を短縮させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のガラスブロック付き壁10を備えるユニット式建物1を示す正面図であり、図2は、ガラスブロック付き壁10を示す正面図である。図3は、図1におけるIII−III線断面図であり、建物ユニット3Bを示す縦断面図である。図4は、建物ユニット3Bを部分的に示す縦断面図である。図5は、ガラスブロック付き壁10の要部を拡大して示す縦断面図である。図6は、ガラスブロック12を壁本体11に取り付ける場合の構成を示す斜視図である。
[全体構成]
ユニット式建物1は、図1に示すように、基礎2と、この基礎2の上にそれぞれ施工された建物ユニット3A,3B,3Cと、これらの上側に施工される屋根4とを含んで2階建てに形成されている。屋根4は、棟部から両側の軒先に向かって下り勾配となる傾斜屋根面を有する切妻屋根として構成され、傾斜方向の長さ寸法の大きい屋根面4Aと、傾斜方向の長さ寸法の小さい屋根面4Bとを備えている。
建物ユニット3A,3Cは、それぞれ所定の幅寸法W1,W2(短辺方向の幅寸法)および高さ寸法Hを有して略直方体状に形成されている。
具体的には、建物ユニット3A,3Cは、それぞれ四隅に立設された図示しない4本の柱と、これらの柱の上端同士を結合する4本の上梁と、柱の下端同士を結合する4本の下梁とから形成された骨組みを有して構成されている。
一方、建物ユニット3Bは、縦断面が台形状に形成されており、1階に配置された建物ユニット3Cの上側に施工され、建物ユニット3Aとともに2階部分を構成している。
具体的には、建物ユニット3Bは、図3にて一部を示すように、それぞれ四隅に立設された柱41と、これらの柱41の上端同士を結合する4本の上梁42と、柱41の下端同士を結合する4本の下梁43とから形成された骨組みを有して構成されている。柱41は、各一対の長柱および短柱とを備え、上梁42は、長柱の上端および短柱の上端を結合する一対の傾斜上梁を有している。この傾斜上梁を含む上梁42によって、上部に傾斜面が形成され、この傾斜面の上に、屋根面4Aの軒先側部分が当該傾斜面と同じ傾斜角度となるように形成されている。
これら建物ユニット3A,3B,3Cの各々の内部には、床面材や、天井面材、内壁等が予め取り付けられ、外部には、外壁、サッシ窓、その他の艤装部材等が予め工場で取り付けられている。
例えば、建物ユニット3Bの外部には、後述するガラスブロック付き壁10が取り付けられている。
[ガラスブロック付き壁10の構成]
次に、ガラスブロック付き壁(以下、壁と示す。)10について、図2,3に基づいて説明する。
壁10は、図2に示すように、台形状の軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルと示す。)からなる壁本体11と、外側用の4つのガラスブロック12とを含んで形成されている。
また、壁10は、図3に示すように、建物ユニット3Bにおいて屋外に面する骨組みの外部に取り付けられている。
壁本体11には、ガラスブロック12が取り付けられる開口部11Aが、縦横2列ずつの配列で合計4箇所に形成されている。この開口部11Aは、内周面としての4つの壁開口面11Bを有し、断面略正方形状の筒状空間として形成されている。
このような構成の壁10の屋内側には、内壁5と、屋内側の4つのガラスブロック13を有する内壁(以下、ガラスブロック付き内壁と示す。)6とが取り付けられている。
[内壁5およびガラスブロック付き内壁6の構成]
次に、内壁5およびガラスブロック付き内壁6について、図3,4に基づいて、詳しく説明する。
内壁5は、柱41と上梁42と下梁43の各々の内周面に沿って四周枠組みされた内壁用枠体51と、この内壁用枠体51の屋内側に貼り付けられた内壁仕上材52とを含んで構成されている。本実施形態では、内壁仕上材52は、石膏ボード製で、この内壁仕上材52の裏面には、断熱材53が貼り付けられている。
このような構成の内壁5は、予め工場で建物ユニット3Bの内部に取り付けられる。
なお、内壁仕上材52には、後述するガラスブロック付き内壁6を現場にて施工するための、略正方形状の開口部が形成され、この開口部の周縁には、内壁仕上材52の裏面に四周枠組みされた開口部枠体54が取り付けられている。
ガラスブロック付き内壁6は、図4に示すように、第1支持部材61と、内部材62と、第2支持部材63と、筒部材64とを含んで構成されている。
第1支持部材61は、開口部枠体54の内周面に、現場にて固定され、屋内側の内部材62を支持している。
内部材62は、屋内側のガラスブロック13の位置に対応する4つの開口部を有した合板等からなる平板状の部材である。
第2支持部材63は、平板状に形成され、壁本体11の屋内側における開口部11A周りに貼り付けられている。また、屋外側のガラスブロック12の位置に対応する4つの開口部が形成されている。
筒部材64は、内壁5の開口部に対して見込み方向に延びる断面略正方形の筒状に形成されている。そして、筒部材64の各端部は、内部材62および第2支持部材63の各々の開口部周縁に接着剤等で接合されている。
このように構成されたガラスブロック付き内壁6のうちで内部材62と筒部材64との屋内側には、これらを覆うように内壁仕上材65が施工されている。この内壁仕上材65は、石膏ボード製で、屋内側のガラスブロック13の位置に対応する4つの開口部を有している。
また、筒部材64の内部には、屋内側のガラスブロック13が挿入され、これらのガラスブロック13は、屋内側端部が内壁仕上材65の屋内側に張り出すように配置されており、筒部材64および内壁仕上材65の各開口部の内周面に対して接着剤66によって接合されている。
以上のような構成において、屋内側の4つのガラスブロック13は、屋外側の4つのガラスブロック12にそれぞれ対応する位置に配置されている。なお、ガラスブロック12、13は、互いに同寸法かつ同形状の共通部品である。
[ガラスブロック12の支持構造]
次に、屋外側のガラスブロック12の支持構造について、図4および図5に基づいて説明する。
ガラスブロック12は、図4に示すように、開口部11Aの壁開口面11Bと当該ガラスブロック12との間に介装されるガラスブロック取付用のクリップ(以下、クリップと示す。)100を用いて、開口部11A内に嵌め込まれている。
また、クリップ100の屋外側には、断面D型状のバッカー材71およびバックアップ材72が介装されている。
バッカー材71およびバックアップ材72は、壁開口面11Bとガラスブロック12とによって圧縮された場合に、弾性変形可能に構成され、壁開口面11Bとガラスブロック12との隙間を密封することができる。
バックアップ材72の屋外側には、さらにシーリング材73が充填され、壁開口面11Bとガラスブロック12との隙間をより確実に密封している。
ガラスブロック12は、図5に示すように、屋外側と屋内側との両端部に配置された透光性を有する一対の透光部材12Aと、四周組みされた4つの側面部材12Bとから中空構造に形成されている。
4つの側面部材12Bによって形成される外周面の略中央には、当該外周面の全周に亘って、断面略半円状の突起部12Cが形成されている。また、各側面部材12Bは、両方の透光部材12Aから当該各側面部材12Bの中央に向かって傾斜する一対の傾斜面を有している。
クリップ100は、図5に示すように、各ガラスブロック12につき上下に2箇所設けられ、上側用クリップ100Aおよび下側用クリップ100Bを備えている。
上側用クリップ100Aは、金属等で形成され、壁本体11の屋内側の面に係止される係止片20Aと、この係止片20Aに一体的に形成される付勢片30Aとを含んで構成されている。
係止片20Aは、壁本体11の屋内側の面に沿って上方に延設されており、仮止め用の釘孔21(図6)を有している。上側用クリップ100Aは、開口部11Aに介装された状態で、この釘孔21を用いて壁本体11に釘止めされる。また、係止片20Aの屋内側の面は、第2支持部材63(図4)によって覆われている。
付勢片30Aは、壁開口面11Bに当接する第1当接片31Aと、この第1当接片31Aに一体形成されガラスブロック12に当接する第2当接片32Aとを含んで構成されている。
第1当接片31Aは、係止片20Aの基端から壁開口面11Bに沿って屋外側に延設されている。
第2当接片32Aは、立上り部材321Aと、傾斜部材322Aと、係止凹部323Aと、短片部材324Aとを含んで構成されている。
立上り部材321Aは、係止片20Aの基端と第1当接片31Aとの連結部分に一端が接続され、他端がガラスブロック12に向かって下方に延設されている。
傾斜部材322Aは、立上り部材321Aの下端から突起部12Cに向かって傾斜して延設され、係止凹部323Aと連続している。
係止凹部323Aは、突起部12Cの表面に沿った断面円弧状に形成され、当該突起部12Cに係止されている。
短片部材324Aは、係止凹部323Aから傾斜部材322Aとは反対側に、側面部材12Bの表面に沿って延設されている。なお、前述のバッカー材71は、第1当接片31Aのガラスブロック12側表面と短片部材324Aの先端部とに当接するように配置されている。
このようにして、第1当接片31Aと、立上り部材321Aと、傾斜部材322Aとを含む付勢片30Aは、断面略V字状に形成されている。
ここで、立上り部材321Aの立ち上がり寸法(図5中の上下方向の寸法)は、ガラスブロック12と壁開口面11Bとの隙間寸法よりも短く設定されている。これによって、傾斜部材322Aにおける係止凹部323A側の端部のみが、側面部材12Bに接触し、この端部以外の部分とガラスブロック12との間には、隙間ができるようになっている。
このように構成された付勢片30Aにおいて、壁開口面11Bとガラスブロック12とによって上側用クリップ100Aが圧縮力を受けて、付勢片30Aが弾性変形した場合には、付勢片30Aは、その反発力によって、ガラスブロック12を壁開口面11Bから隔離する方向に付勢することができる。
また、傾斜部材322Aの全体が、側面部材12Bの表面に接触していないので、開口部11Aに取り付けられたガラスブロック12を図中の上方に押せば、V字状部が弾性変形してガラスブロック12を上方に移動させることができ、現場にてガラスブロック12の位置を調整することができる。
下側用クリップ100Bは、上側用クリップ100Aと略同様な形状に形成されている。すなわち、下側用クリップ100Bは、係止片20Bと、付勢片30Bとを有している。ここで、係止片20Bの長さは、上側用クリップ100Aの係止片20Aよりも短く設定されている。また、付勢片30Bは、第1当接片31Bと第2当接片32Bとを有し、この第2当接片32Bは、立上り部材321Bと、傾斜部材322Bと、係止凹部323Bと、短片部材324Bとを有している。
ここで、立上り部材321Bの立ち上がり寸法(図5中の上下方向の寸法)は、ガラスブロック12と壁開口面11Bとの隙間寸法と略同じになっている。これによって、傾斜部材322Bの全体が、ガラスブロック12に接触するようになる。
このようにして、第1当接片31Bと、立上り部材321Bと、傾斜部材322Bとを含む付勢片30Bは、断面略U字状に形成され、ガラスブロック12を上方に付勢するようになっている。
以上のようにして、ガラスブロック12が開口部11Aに支持されている。
[ガラスブロック付き壁10の組立方法]
次に、ガラスブロック付き壁10の組立方法について、図6に基づいて説明する。
まず、工場にて、ALCパネルを壁10の形状に加工し、さらに複数の開口部11Aを加工することによって、壁本体11を製造する。
次に、この壁本体11を、建物ユニット3Bの骨組みに取り付ける。そして、他の艤装等を行った状態で、建物ユニット3Bを施工現場に搬送し、建物ユニット3Bを他の建物ユニットと組み合わせる。
次に、施工現場にて、図6に示すように、ガラスブロック12と、上側用クリップ100Aと、下側用クリップ100Bと、バッカー材71とを組み合わせた状態にする。
この際、各係止凹部323A,323Bを突起部12Cに係止させ、4つの側面部材12Bのうちで上下の側面部材12Bに配置されるバッカー材71を、各第1当接片31A,31Bと側面部材12Bとの間に挟持させる。
次に、組み合わされた状態のガラスブロック12等を建物ユニット3Bの内部から、壁本体11の開口部11Aに挿入する。この際、係止片20A,20Bが壁本体11に当接するまでガラスブロック12を挿入する。
次に、上側用クリップ100Aを壁本体11に釘止めする。
最後に、屋外側からシーリング材73等を施工する。
このようにして、壁本体11にガラスブロック12が取り付けられ、ガラスブロック付き壁10が組み立てられる。
なお、ガラスブロック付き内壁6については、施工現場において、壁本体11にガラスブロック12を取り付けた後、このガラスブロック12の室内側にガラスブロック付き内壁6を取り付ける。
本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)開口部11Aにガラスブロック12を嵌め込むためにクリップ100を使用することで、鉄筋等を用いることなく、ガラスブロック12を壁本体11に簡単に取り付けることができ、現場での施工を容易にすることができる。
(2)クリップ100が係止片20A,20Bを備えているので、壁本体11に対してクリップ100を確実に係止することができ、ガラスブロックの位置決めをすることができる。すわなち、係止片20A,20Bをガラスブロック12と一緒に、開口部11Aに挿入させた際に、係止片20A,20Bが壁本体11の開口部11A周縁部に当接して、クリップ100の位置が決まり、これによってガラスブロック12の位置決めをすることができる。
(3)クリップ100が付勢片30A,30Bを備えており、この付勢片30A,30Bがガラスブロック12を壁開口面11Bから隔離する方向に常時付勢するので、ガラスブロック12を開口部11Aに安定して保持させることができる。
(4)付勢片30A,30Bが、第1当接片31A,31Bと、この第1当接片31A,31Bに一体形成されガラスブロック12に当接される第2当接片32A,32Bとを備えるので、第1当接片31A,31Bと第2当接片32A,32Bとを略V字状に形成することができ、付勢片30A,30Bの構造を簡単にすることができる。
(5)第2当接片32A,32Bが、係止凹部323A,323Bを有しており、ガラスブロック12の突起部12Cに、係止凹部323A,323Bが係止されることによって、ガラスブロック12を開口部11Aにより安定的に保持させることができる。
(6)壁開口面11Bとガラスブロック12との間にバッカー材71が介装されているので、クリップ100とバッカー材71とによって開口部11Aにガラスブロック12を保持させることができるとともに、防水性を高めることができる。
(7)壁本体11がALCパネルによって形成されているので、壁本体11を予め工場で建物ユニット3Bに艤装した上で、建物ユニット3Bを現場に運搬することができ、現場での施工にかかる時間を短縮させることができる。
[本発明の変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、本発明のガラスブロック付き壁およびクリップをユニット式建物1に適用する場合を説明したが、本発明を鉄骨軸組構造や在来構造にも適用することができる。そして、前記各実施形態では、2階建て建物に適用したが、3階建て以上の建物について本発明を適用することができる。
また、ガラスブロック付き壁は、2階部分への配置に限るものではなく、他の階層に配置されてもよく、また、一箇所に限らず、複数箇所に配置されてもよい。
また、前記実施形態では、4つのガラスブロック12を取り付けた例を説明したが、これに限らず、単数または複数のガラスブロックを有する壁であってもよい。
前記実施形態では、ガラスブロック12を施工現場にて開口部11Aに取り付けるように説明したが、本発明では、ガラスブロックを工場にて開口部に取り付けてもよい。この場合、施工現場にてガラスブロックの位置調整ができるように、工場ではシーリング材73をガラスブロック12の四隅または部分的に設けるだけにして、施工現場にて、ガラスブロック12の位置を調整した上で、シーリング材73を全体的に設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ガラスブロック付き壁10が台形状である場合を説明したが、壁の形状については限定されるものではなく、長方形でも、他の形状でもよい。
前記実施形態では、上側用クリップ100Aと下側用クリップ100Bとを有して構成されているが、本発明では、上下を入れ替えてもよく、また、上側用クリップ100Aまたは下側用クリップ100Bのいずれかをガラスブロックの上下に設けてもよい。
また、ガラスブロックの上下左右に本発明のクリップを配置してもよい。
前記実施形態では、第2当接片32A,32Bが突起部12Cに係止される係止凹部323A,323Bを有する例を説明したが、本発明の第2当接片は、係止凹部を備えていなくてもよい。
また、前記実施形態では、付勢片30A,30Bが第1当接片31A,31Bと第2当接片32A,32Bとを有して構成されているが、これに限らず、他の付勢方法による付勢片を備えていてもよい。
また、前記実施形態では、クリップ100が係止片20A,20Bを備えている例を説明したが、係止片を備えないクリップであってもよい。
前記実施形態では、壁開口面11Bとガラスブロック12との間にバッカー材71を介装する例を説明したが、本発明のガラスブロック付き壁は、バッカー材を備えていなくてもよい。
また、前記実施形態では、壁本体がALCパネルである例を説明したが、本発明のガラスブロック付き壁は、ALCパネル以外の部材によって形成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、住宅や店舗等の建物に利用でき、ユニット式建物に限らず、鉄骨軸組構造や在来構造にも適用できる。また、建物の外壁に限らず、内壁やバルコニー等に広く適用できる。
本発明の一実施形態に係るガラスブロック付き壁を備えるユニット式建物を示す正面図である。 前記ガラスブロック付き壁を示す正面図である。 図1におけるIII−III線断面図であり、前記ユニット式建物における建物ユニットを示す縦断面図である。 前記建物ユニットを部分的に示す縦断面図である。 前記ガラスブロック付き壁の要部を拡大して示す縦断面図である。 前記ガラスブロックを壁本体に取り付ける場合の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10…ガラスブロック付き壁
11…壁本体
11A…開口部
11B…壁開口面
12…ガラスブロック
12C…突起部
20A,20B…係止片
30A,30B…付勢片
31A,31B…第1当接片
32A,32B…第2当接片
71…バッカー材
100,100A,100B…クリップ
323A,323B…係止凹部

Claims (7)

  1. 壁本体に形成された開口部にガラスブロックを嵌め込むために使用するガラスブロック取付用のクリップであって、
    前記開口部を構成する壁開口面と前記ガラスブロックとの間に介装されることを特徴とするガラスブロック取付用のクリップ。
  2. 請求項1に記載のガラスブロック取付用のクリップにおいて、
    前記壁本体に係止される係止片と、この係止片に一体形成され前記壁開口面から前記ガラスブロックを隔離する方向に付勢する付勢片と、を備えることを特徴とするガラスブロック取付用のクリップ。
  3. 請求項2に記載のガラスブロック取付用のクリップにおいて、
    前記付勢片は、前記壁開口面に当接する第1当接片と、この第1当接片に一体形成され前記ガラスブロックに当接する第2当接片と、を備えることを特徴とするガラスブロック取付用のクリップ。
  4. 請求項3に記載のガラスブロック取付用のクリップにおいて、
    前記第2当接片は、前記ガラスブロックの外周部中央に形成された突起部に係止される係止凹部を有することを特徴とするガラスブロック取付用のクリップ。
  5. 前記開口部を有する壁本体と、前記ガラスブロックとを備え、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のガラスブロック取付用のクリップが、前記開口部を構成する前記壁開口面と、前記ガラスブロックとの間に介装されていることを特徴とするガラスブロック付き壁。
  6. 請求項5に記載のガラスブロック付き壁において、
    前記壁開口面と、前記ガラスブロックとの間にバッカー材が介装されていることを特徴とするガラスブロック付き壁。
  7. 請求項5または請求項6に記載のガラスブロック付き壁において、
    前記壁本体は、軽量気泡コンクリートパネルであることを特徴とするガラスブロック付き壁。
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