JPH05302387A - 壁パネル、壁パネルを使用した壁およびその構築工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場施工の簡略・省略化および工期の大幅短
縮化を可能にするとともに、強度および断熱性の維持・
向上を可能にした壁パネル、壁パネルを使用した木造壁
およびその構築構法を提供する。 【構成】 複数本の間柱２を上下繋ぎ材３によって連結
し、当該間柱２および繋ぎ材３の一側部に補強板４を取
り付け、当該補強板４の室外側に断熱材12を取り付け、
かつ、当該断熱材12の室外側に通気胴縁10を取り付ける
ことにより矩形板状に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、壁パネル、当該壁パ
ネルを使用した壁およびその構築工法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、従来の木造建築物の壁体は、仕
口部の剛性を確保することが困難なことから地震力など
の水平力に備え、筋交いなどよって補強されている。

【０００３】また、耐力壁や間仕切壁を構成するために
柱と柱との間に一本一本間柱が建て付けられている。さ
らに、多くの場合、壁の中には断熱材が充填されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、筋交いによる
補強は、筋交いの端部を固定するために柱や梁の一部、
また、筋交いが交差する場合には筋交い本体を一部切り
欠くことが多いため、断面欠損による強度低下が避けら
れず、また、筋交いは全ての壁に設置できるわけではな
いため、必ずしも充分な補強ができるわけではなかっ
た。

【０００５】また、多くの場合、筋交いの継手部は補強
金具で補強する必要があるため、余計な手間・暇を要し
た。

【０００６】また、間柱は一本一本建て付ける必要があ
り、また、壁の完成に至るまでには多くの作業を必要と
し、さらに、筋交いおよび間柱の取り付けは、何れも現
場作業であるため工期の長期化が免れないものであっ
た。

【０００７】また、従来の断熱壁は間柱間に断熱材を充
填するものであるため、柱や梁などの軸組材による熱損
失は避けられないものであった。さらに、壁内に単に断
熱材を充填しただけでは、壁内の通気が妨げられること
があり、このため、結露や蒸れのために柱や梁などの構
造材が腐食するおそれもあった。

【０００８】この発明はこのような前記従来の課題を解
決するために提案されたもので、現場施工の簡略・省略
化および工期の短縮化を可能にし、かつ、耐久性、機能
性、断熱性、気密性などの維持・向上を可能にした壁パ
ネル、壁パネルからなる木造壁およびその構築工法を提
供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項第
１項記載の壁パネルは、複数本の間柱を上下繋ぎ材によ
って連結し、当該間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を
取り付けることにより軸組の土台、梁などの上下横架材
と左右柱間に嵌め込み可能な矩形板状に構成されてい
る。

【００１０】この発明に係る請求項第２項記載の壁パネ
ルは、複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結し、当該
間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付け、かつ、
当該補強板の室外側に複数本の通気胴縁又は通気溝、或
いは通気胴縁および通気溝を設け矩形板状に構成されて
いる。

【００１１】この発明に係る請求項第３項記載の壁パネ
ルは、複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結し、当該
間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付け、かつ、
当該補強板の室外側に断熱材を取り付け矩形板状に構成
されている。

【００１２】この発明に係る請求項第４項記載の壁パネ
ルは、複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結し、当該
間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付け、当該補
強板の室外側に断熱材を取り付け、かつ、当該断熱材の
室外側に通気胴縁又は通気溝、或いは通気胴縁および通
気溝を取り付け矩形板状に構成されている。

【００１３】この発明に係る請求項第５項記載の壁パネ
ルは、請求項第１項、第２項、第３項または第４項記載
の壁パネルの間柱間に断熱材を充填することにより構成
されている。

【００１４】この発明に係る請求項第６項記載の壁パネ
ルは、請求項第１項、第２項、第３項、第４項または第
５項記載の壁パネルの補強板の周縁にはみ出部を設ける
ことにより構成されている。

【００１５】この発明に係る請求項第７項記載の壁パネ
ルは、請求項第２項、第３項、第４項、第５項または第
６項記載の壁パネルを軸組の土台、梁などの上下横架材
と左右柱間に嵌め込み可能に構成されている。

【００１６】この発明に係る請求項第８項記載の壁は、
土台、梁などの横架材と柱より軸組を構築し、当該軸組
の上下横架材と左右柱間に請求項第１項又は第７項記載
の壁パネルを嵌め込み、固定することにより構成されて
いる。

【００１７】この発明に係る請求項第９項記載の壁は、
土台、梁などの横架材と柱より軸組を構築し、当該軸組
の上下横架材と左右柱間に請求項第６項記載の壁パネル
を嵌め込み、かつ、前記壁パネル周縁のはみ出部を前記
軸組の土台、梁などの横架材および柱の室外側に固定す
ることにより構成されている。

【００１８】この発明に係る請求項第10項記載の壁構築
工法は、土台、梁などの横架材と柱より軸組を構築し、
当該軸組の上下横架材と左右柱間に請求項第１項又は第
７項記載の壁パネルを嵌め込み、固定する。

【００１９】この発明に係る請求項第11項記載の壁構築
工法は、軸組の土台を設置し、当該土台の上にその長手
方向に沿って柱と請求項第１項又は第７項記載の壁パネ
ルを交互に建て付け、つづいて、前記柱と壁パネルの上
に梁を設置する。

【００２０】この発明に係る請求項第12項記載の木造壁
は、請求項第２項、第３項、第４項、第５項又は第６項
記載の壁パネルを取り付け、枠組壁工法によって構築さ
れている。

【００２１】

【実施例】

実施例１．図１は、請求項第１項記載の壁パネルが嵌め
込まれた木造壁の縦断面図、図２はこの壁パネルの分解
斜視図、図３はその縦断面図であり、図において、符号
１は壁パネル、２は間柱、３は上下繋ぎ材、そして、符
号４は補強板である。

【００２２】壁パネル１は複数本の間柱２を所定間隔お
きに建て付け、その上下両端部を上下繋ぎ材3,3 によっ
て一体的に連結し、かつ、間柱２および上下繋ぎ材３の
室外側に補強板４を張り付けることにより軸組の土台５
や梁６などの上下横架材と左右柱７とによって構成され
る軸組空間の中に嵌め込めるような大きさの矩形板状に
構成されている。

【００２３】補強板４には構造用合板が使用され、筋交
いと同様の働きをするように間柱２および上下繋ぎ材３
の室外側に一体的に釘止めなどによって固定されてい
る。

【００２４】なお、間柱２および上下繋ぎ材３の室内側
には、後付けによって内壁仕上げ材の下地材として下地
板８が張り付けられているが、強度向上のために室外側
と同様の補強板４を張り付けても良い。

【００２５】このように構成された壁パネル１は、木造
軸組の土台５や梁６などの上下横架材と左右柱７とによ
って構成された軸組空間の中に嵌め込まれ、かつ、土台
５、梁６および柱７に釘などによって一体的に固定され
ている。

【００２６】実施例２．図４は、請求項第２項記載の壁
パネルが嵌め込まれた木造壁の縦断面図、図５は壁パネ
ルの分解斜視図、図６はその縦断面図であり、図におい
て、間柱２、上下繋ぎ材３、補強板４、土台５、梁６お
よび柱７は、いずれも実施例１と全く同一であるため、
符号のみを付し、その説明を省略する。

【００２７】補強板４の室外側に複数本の通気胴縁10が
上下方向に連続して取り付けられている。そして、この
通気胴縁10の室外側に外壁仕上げ材９を取り付けること
により、外壁仕上げ材９の内側に土台下端から軒天井裏
まで通じる複数本の通気通路11を形成する。

【００２８】なお、通気胴縁10を取り付ける代わりに補
強板４にその上下方向に連続する複数本の通気溝を設け
てもよく（図省略）、また、通気胴縁10および通気溝の
両方を設けてもよい。

【００２９】また、仕上げ材９を縦張りとするために胴
縁を横付けとする場合には、胴縁を上下方向に切り欠く
ことによって通気通路を設けてもよい。

【００３０】このように構成された壁パネル１は、木造
軸組の土台５や梁６などの横架材と左右柱７とによって
構成された軸組空間の中に嵌め込まれ、かつ、土台５、
梁６および柱７に釘などによって一体的に固定されてい
る。また、軸組の土台５や梁６などの横架材の室外側に
も、壁パネル１の通気胴縁10または通気溝に連続するよ
うに通気胴縁10または通気溝が形成されている。

【００３１】そして、この木造軸組および壁パネル１の
室外側に外壁仕上げ材９が取り付けられ、これにより外
壁仕上げ材９の内側に土台下から軒天井裏まで通じる複
数本の通気通路11が形成されている。

【００３２】実施例３．図７は、請求項第３項記載の壁
パネルが嵌め込まれた木造壁の縦断面図、図８は壁パネ
ルの分解斜視図、図９はその縦断面図であり、図におい
て、間柱２、上下繋ぎ材３、補強板４、土台５、梁６お
よび柱７は、いずれも実施例１と全く同一であるため、
符号のみを付し、その説明を省略する。補強板４の室外
側に断熱および暖冷房効果を高めるために断熱材12が取
り付けられている。

【００３３】断熱材12には押し出し発泡ポリエチレン、
押し出し発泡ポリスチレン、ポリウレタン発泡板、型内
成形ポリスチレン発泡板などの板状のもの、グラスウー
ル、ロックウールなどの繊維状のもの、あるいはポリウ
レタンフォームやユリヤーフォームなどの吹き付け断熱
材などが使用されている。

【００３４】また、特に、気密性および防水性を高めた
い場合には、断熱材12の一側面若しくは両側面にポリエ
チレンフィルムなどのフィルム（図省略）が貼り付けら
れている。

【００３５】このように構成された壁パネル１は軸組の
土台５や梁６などの上下横架材と左右柱７によって構成
される軸組空間の中に嵌め込まれ、断熱材12はいわゆる
外付け状態に取り付けられている。

【００３６】また、軸組の土台５や梁６などの横架材お
よび柱７の室外側にも断熱材12が取り付けられ、軸組を
介しての熱損失を防止している。

【００３７】そして、断熱材12の室外側に外壁仕上げ材
９が取り付けられている。

【００３８】実施例４．図10は請求項第４項記載の壁パ
ネルが嵌め込まれた木造壁の縦断面図、図11は壁パネル
の分解斜視図、図12はその縦断面図であり、図におい
て、間柱２、上下繋ぎ材３、補強板４、土台５、梁６、
柱７および断熱材12は、いずれも実施例３と全く同じで
あるため、符号のみを付し、その説明を省略する。

【００３９】断熱材12の室外側に複数本の通気胴縁10が
上下方向に連続して取り付けられている。そして、この
通気胴縁10の室外側に外壁仕上げ材９を取り付けること
により、外壁仕上げ材９の内側に土台下から軒天井裏ま
で通じる複数本の通気通路11が形成されるようになって
いる。

【００４０】なお、通気通路11は通気胴縁10を設ける代
わりに補強板４にその上下方向に連続する複数本の通気
溝を設けることによっても形成することができ（図省
略）、また、通気胴縁10および通気溝の両方を設けても
よい。さらに、仕上げ材９を縦張りとするために胴縁を
横付けとする場合には、胴縁を上下方向に切り欠くこと
によって通気通路を設けてもよい（図省略）。

【００４１】実施例５．図13,14,15および図16は、請求
項第５項記載の壁パネルが嵌め込まれた木造壁の縦断面
図であり、いずれも、実施例1,2,3,4 において、壁パネ
ル１の間柱2,2間に断熱材が充填されている。特に、図1
5,16 の壁パネル１においては、間柱2,2 間にも断熱材1
3を充填することにより断熱効果をより一層高めること
ができる。

【００４２】実施例６．図17〜24は、請求項第６項記載
の壁パネルの分解斜視図および縦断面図であり、実施例
1,2,3 および４の壁パネルにおいて、補強板４の周縁に
はみ出部4aが突設されている。

【００４３】また、図25〜28はその取付状態を示すもの
であり、図において、壁パネル１はこのはみ出部4aを土
台および梁の上下横架材と柱に釘止めすることにより固
定されている。

【００４４】さらに、図29〜32は、壁パネル１の間柱2,
2 間に断熱材13が充填された状態を示したものであり、
特に、図31,32 に示す壁パネルにおいては、間柱2,2 間
にも断熱材13を充填することにより断熱効果をより一層
高めることができる。

【００４５】つづいて、この発明にかかる木造壁の構築
工法について説明すると、土台５、梁６および柱７より
軸組を構築し、この軸組の上下横架材と柱７間に壁パネ
ル１を嵌め込むとともに、土台５および梁６などの上下
横架材および柱７に固定する。

【００４６】また、他の構築工法を説明すると、最初に
土台５を設置し、この土台５の上に柱７と壁パネル１を
固定しつつ、土台５の長手方向に沿って交互に建て付け
て、つづいて、建て付けられた柱７および壁パネル１の
上端部に梁６を架設する。

【００４７】実施例７．図33および34は、請求項第12項
記載の枠組壁工法による木造壁の縦断面図であり、この
うち、図33は嵌め込みタイプの壁パネル（図11,12 参
照）を取り付けることにより構築された木造壁を示した
ものであり、図34は外付けタイプの壁パネル（図23,24
参照）を取り付けることにより構築された木造壁を示し
たものである。なお、いずれのタイプも、間柱2,2 間に
断熱材（図省略）を充填することにより断熱効果をより
一層高めることができる。

【００４８】

【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているため、以下に記載するような効果を有する。

【００４９】 補強板の室外側若しくは断熱パネルの
室外側、あるいは補強板および断熱パネルの双方に複数
本の通気胴縁若しくは通気溝、あるいは通気胴縁および
通気溝の両方が上下方向に連続して設けられているた
め、この補強板若しくは断熱材の室外側に外壁仕上げ材
を取り付けることにより外壁材仕上げ材の内側に土台下
端から軒天井裏に通じる通気通路を構成することができ
る。このため、壁内の結露の発生、結露および蒸れによ
る壁内の構造部材の腐食などを防止することができる。

【００５０】 断熱材はいわゆる外付けであるため、
柱や梁などの軸組材からの熱損失も防止することができ
る。さらに、必要に応じて間柱間にも断熱材を充填する
ことにより暖房および冷房効果を最大限に高めることが
できる。

【００５１】 補強板が筋交いの働きをするため、筋
交いは一切不要となり、このため、壁の中に簡単な収納
部を設けたりして壁内の空間を有効に活用でき、また、
配管やケーブルの設置を支障なく行うことができる。

【００５２】 壁パネルは、あらかじめ工場などにお
いて構造材、断熱材、下地材などの必要材料を一体化し
て構成され、軸組の土台や梁などの上下横架材と左右柱
間にその内側若しくは外側より嵌め込むことによって取
り付けられるため、複数の作業を同時に行うことができ
て作業性がきわめてよく、現場施工の簡略化、省略化お
よび工期の大幅な短縮化が図れる。

【００５３】 壁パネルの柱・はりへの取り付けに
は、専用金具などが一切不要で、通常釘止めとすること
ができるため、取り付けもきわめて簡単に行うことがで
きる。

【００５４】。

【００５５】 壁パネルは工場生産が可能なため、製
品精度が高く、しかも、量産化および量産化による生産
コストの低減化が可能である。また、規格化、作業の標
準化も可能となるため、現場施工の簡略・省略化および
工期の大幅短縮化が可能となる。また、在来軸組構法お
よび枠組構法の何れの構築工法にも適用することができ
る。

【００５６】さらに、構造が簡単なため、必ずしも工場
で製作する必要はなく、現場に必要な資材を搬入し、現
場で製作することも可能である。

【００５７】 木造軸組の土台や梁などの上下横架材
と左右柱間に壁パネルを嵌め込み固定することにより、
軸組の全ての部分を耐力壁とすることができるため、軸
組の水平剛性を著しく高めることができる。

【００５８】 土台の上に柱と壁パネルを固定しつ
つ、交互に建て付ける工法によれば、施工中に柱や壁パ
ネルが倒壊する危険もなく作業の安全性が図れる。

【００５９】また、軸組の構築後に壁パネルを取り付け
る場合に必要であった壁パネルを嵌め込むためのクリア
ランスも不要である。

【００６０】さらに、柱および壁パネルを土台の上に真
上から落とし込んで建て付けることもできるため、狭い
敷地での施工に適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】木造壁の縦断面図である。

【図２】壁パネルの斜視図である。

【図３】壁パネルの縦断面図である。

【図４】木造壁の縦断面図である。

【図５】壁パネルの分解斜視図である。

【図６】壁パネルの縦断面図である。

【図７】木造壁の縦断面図である。

【図８】壁パネルの分解斜視図である。

【図９】壁パネルの縦断面図である。

【図１０】木造壁の縦断面図である。

【図１１】壁パネルの分解斜視図である。

【図１２】壁パネルの縦断面図である。

【図１３】木造壁の縦断面図である。

【図１４】木造壁の縦断面図である。

【図１５】木造壁の縦断面図である。

【図１６】木造壁の縦断面図である。

【図１７】壁パネルの分解斜視図である。

【図１８】壁パネルの縦断面図である。

【図１９】壁パネルの分解斜視図である。

【図２０】壁パネルの縦断面図である。

【図２１】壁パネルの分解斜視図である。

【図２２】壁パネルの縦断面図である。

【図２３】壁パネルの分解斜視図である。

【図２４】壁パネルの縦断面図である。

【図２５】木造壁の縦断面図である。

【図２６】木造壁の縦断面図である。

【図２７】木造壁の縦断面図である。

【図２８】木造壁の縦断面図である。

【図２９】木造壁の縦断面図である。

【図３０】木造壁の縦断面図である。

【図３１】木造壁の縦断面図である。

【図３２】木造壁の縦断面図である。

【図３３】木造壁の縦断面図である。

【図３４】木造壁の縦断面図である。

【符号の説明】

１…壁パネル、２…間柱、３…上下繋ぎ材、４…補強
板、５…土台、６…梁、７…柱、８…下地板、９…外壁
仕上げ材、10…通気胴縁、11…通気通路、12、13…断熱
材。

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結
   し、当該間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付け
   ることにより軸組の土台、梁などの上下横架材と左右柱
   間に嵌め込み可能な矩形板状に構成したことを特徴とす
   る壁パネル。
2. 【請求項２】複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結
   し、当該間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付
   け、かつ、当該補強板の室外側に複数本の通気胴縁又は
   通気溝、或いは通気胴縁および通気溝を設け矩形板状に
   構成したことを特徴とする壁パネル。
3. 【請求項３】複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結
   し、当該間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付
   け、かつ、当該補強板の室外側に断熱材を取り付け矩形
   板状に構成したことを特徴とする壁パネル。
4. 【請求項４】複数本の間柱を上下繋ぎ材によって連結
   し、当該間柱および繋ぎ材の一側部に補強板を取り付
   け、当該補強板の室外側に断熱材を取り付け、かつ、当
   該断熱材の室外側に通気胴縁又は通気溝、或いは通気胴
   縁および通気溝を取り付け矩形板状に構成したことを特
   徴とする壁パネル。
5. 【請求項５】間柱間に断熱材を充填したことを特徴とす
   る請求項第１項、第２項、第３項または第４項記載の壁
   パネル。
6. 【請求項６】補強板の周縁部にはみ出部を設けたことを
   特徴とする請求項第１項、第２項、第３項、第４項また
   は第５項記載の壁パネル。
7. 【請求項７】軸組の土台、梁などの上下横架材と左右柱
   間に嵌め込み可能に構成されたことを特徴とする請求項
   第２項、第３項、第４項、第５項または第６項記載の壁
   パネル。
8. 【請求項８】土台、梁などの横架材と柱より軸組が構築
   され、当該軸組の上下横架材と左右柱間に請求項第１項
   又は第７項記載の壁パネルが嵌め込まれ、固定されてな
   ることを特徴とする壁。
9. 【請求項９】土台、梁などの横架材と柱より軸組が構築
   され、当該軸組の上下横架材と左右柱間に請求項第６項
   記載の壁パネルが嵌め込まれ、かつ、前記壁パネル周縁
   のはみ出部が前記軸組の土台、梁などの横架材および柱
   の室外側に固定されてなることを特徴とする壁。
10. 【請求項１０】土台、梁などの横架材と柱より軸組を構
    築し、当該軸組の上下横架材と左右柱間に請求項第１項
    又は第７項記載の壁パネルを嵌め込み、固定することを
    特徴とする壁構築工法。
11. 【請求項１１】軸組の土台を設置し、当該土台の上にそ
    の長手方向に沿って柱と請求項第１項又は第７項記載の
    壁パネルを交互に建て付け、つづいて、前記柱と壁パネ
    ルの上に梁を設置することを特徴とする壁構築工法。
12. 【請求項１２】請求項第２項、第３項、第４項、第５項
    又は第６項記載の壁パネルを取り付けてなることを特徴
    とする枠組壁工法による壁。