JP2008207813A - 仕切体 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1仕切板と第2仕切板とによる区画形状を部分的に変更することができるだけでなく、折り畳み容易であり、しかも、構造簡単で仕切板同士が外れ難く確実に仕切り形状を維持することができる仕切体を提供する。
【解決手段】第2仕切板3を複数の仕切小片9により構成する。第1仕切板2の第2仕切板3との交差位置に挿通穴5を設ける。第1仕切板2を介して互いに隣う仕切小片9のうち、一方の仕切小片9に第1仕切板2の一方の挿通穴5に挿通する挿通片10を設け、他方の仕切小片9に第1仕切板2の他方の挿通穴5に挿通する挿通片10を設ける。一方の仕切小片9に、他方の仕切小片9の挿通片10に対応する凹部11を設け、他方の仕切小片9に、一方の仕切小片9の挿通片10に対応する凹部11を設ける。挿通穴5に凸部6を設け、挿通片10に凸部6を係止する係止穴12を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、第1仕切板と第2仕切板とが起立状態で交差して格子状に組み立てられる仕切体に関する。
従来、複数の縦仕切板(第1仕切板)と複数の横仕切板(第2仕切板)とが共に起立した状態で互いに交差するように組み立てられ、それらの複数の縦仕切板と複数の横仕切板とによって包装容器等の内部を複数に区画する仕切体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の仕切体は、縦仕切板に形成された複数の切欠部と横仕切板に形成された切欠部とを互いに係合させることにより、縦仕切板と横仕切板との係合状態が確実に維持されるように組み立てられている。
ところで、この種の仕切体は、所定の間隔で配設された各縦仕切板と所定の間隔で配設された各横仕切板とが互いに係合し合って形成されていることにより、各縦仕切板と各横仕切板とによって同じ形状に区画された複数の収容部に複数の被包装物が個別に収容される。
しかし、各縦仕切板と各横仕切板とによる区画形状は全て同一であるため、形状(大きさ)の異なる複数の被包装物をこの種の仕切体によって区画された包装容器内に混在させて収容することができない不都合があった。
そこで、本出願人は、先に、横仕切板(第2仕切板)を縦仕切板(第1仕切板)を介して互いに着脱自在に連接する複数の仕切小片により構成し、縦仕切板に一対のスリットを設け、更に、各仕切小片に、縦仕切板のスリットに挿入する挿入爪と、隣り合う他方の仕切小片の挿入爪に対応する凹部を設けた仕切体を提案した(特許文献2参照)。
これによれば、互いに隣り合う縦仕切板の間に位置する各仕切小片を単独で取り外すことが可能となり、区画形状を部分的に変更して形状(大きさ)の異なる複数の被包装物を混在させて収容することができる。
しかし、このものにおいては、仕切小片の挿入爪が縦仕切板のスリットに挿通しているだけでは仕切小片同士の係合状態が不十分であるため、仕切小片と縦仕切板との不用意な分離を避けるために各仕切小片の上端又は下端に縦仕切板の上縁又は下縁に掛止させるための掛止爪が必要となって形状が複雑化していた。
実開平5−104125号公報(図1、図2) 特開2006−160292号公報
かかる不都合を解消して、本発明は、第1仕切板と第2仕切板とによる区画形状を部分的に変更することができるだけでなく、折り畳み容易であり、しかも、構造簡単で仕切板同士が外れ難く確実に仕切り形状を維持することができる仕切体を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、起立する第1仕切板と、該第1仕切板に交差して起立する第2仕切板とを備える仕切体において、前記第2仕切板は、前記第1仕切板を介して互いに着脱自在に連接する複数の仕切小片により構成され、前記第1仕切板は、前記第2仕切板との交差位置に上下方向に配設され且つ上下方向に延びる少なくとも一対の挿通穴を備え、前記第1仕切板を介して互いに隣う前記仕切小片のうち、一方の仕切小片は、前記第1仕切板の一方の挿通穴に挿通する挿通片を備え、他方の仕切小片は、前記第1仕切板の他方の挿通穴に挿通する挿通片を備え、一方の仕切小片は、前記第1仕切板の他方の挿通穴に挿通された他方の仕切小片の挿通片に対応する凹部を備え、他方の仕切小片は、前記第1仕切板の一方の挿通穴に挿通された一方の仕切小片の挿通片に対応する凹部を備え、前記第1仕切板の各挿通穴は、各仕切小片の挿通片の挿通方向に直交する方向に突出する凸部を備え、前記仕切小片の挿通片は、第1仕切板の挿通穴に挿通したとき、該挿通穴の凸部が挿入して係止する係止穴を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記第2仕切板を前記第1仕切板を介して互いに着脱自在に連接する複数の仕切小片により構成したことにより、互いに隣り合う第1仕切板の間に位置する各仕切小片を単独で取り外すことができる。これによって、区画形状を部分的に変更することができ、形状(大きさ)の異なる複数の被包装物を混在させて収容することができる。
更に、第1仕切板を介して互いに連結された両仕切小片は、挿通片同士が互いに干渉することなく第1仕切板の一対の挿通穴に個別に挿入された状態とされ、しかも、夫々の挿通片に対応する凹部に収容されるので、前記第2仕切板と前記第1仕切板とが互いに直行するように組み付けて仕切体を形成すれば、該仕切体を対角線方向に容易に折り畳むことができる。
また、第1仕切板の挿通穴に設けられた凸部が各仕切小片に設けられた係止穴に係止されるので、挿通片は確実に挿通穴に挿通された状態を維持する。これにより、各仕切小片と第1仕切板とを強固に連結することができ、各仕切小片の不用意な外れを確実に防止することができる。しかも、従来のように、第1仕切板の上縁や下縁に係止する爪等を各仕切小片に設けることが不要であるので、構造が簡単となって安価に製造することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態の仕切体の説明的平面図、図2は第1仕切板である縦仕切板の形状を示す説明図、図3は縦枠板の形状を示す説明図、図4は第2仕切板である横仕切板の構成を示す説明図、図5は仕切小片と第1仕切板との組み付け状態を部分的に示す説明図、図6は仕切小片と縦枠板との組み付け状態を部分的に示す説明図、図7は一部の仕切小片を取り外した仕切体の説明的平面図、図8は仕切体の折り畳み状態を示す説明的平面図である。
本実施形態の仕切体1は、図1に示すように、薄板材(合成樹脂製又は紙製)からなる縦仕切板2(第1仕切板)と、複数の横仕切板3(第2仕切板)とが起立した状態で互いに交差して組み立てられている。縦仕切板2は一対の縦枠板4の間に設けられ、各横仕切板3は所定間隔を存して配設されている。
図2に示すように、前記縦仕切板2は、前記横仕切板3との交差位置に対応して複数の挿通穴5を備えている。各挿通穴5は互いに所定間隔を存して上下方向に並んで形成されている。また、各挿通穴5には、その中央部の側縁から他方に水平方向に延びる凸部6が形成されている。該凸部6は、挿通穴5を縦長のスリット状に形成する際に横方向にコ字形に縦仕切板2に切れ目を入れることにより形成されている。
前記縦枠板4は、図3に示すように、上下一対の端部挿通穴7が複数(横仕切板3に対応する数)並列して備え、各端部挿通穴7にはその中央部の側縁から他方に水平方向に延びる凸部8が形成されている。
図4に示すように、前記横仕切板3は、複数(本実施形態においては一対)の仕切小片9により形成されている。互いに隣り合う仕切小片9は、前記縦仕切板2に接する側の端縁に複数(本実施形態においては一対)の挿通片10が所定間隔を存して形成されている。互いに隣り合う仕切小片9の挿通片10は互い違いに突出し、夫々の仕切小片9の挿通片10に対応する位置には挿通片10を受け入れる複数(本実施形態においては一対)の凹部11が形成されている。更に、各挿通片10には、前記縦仕切板2の挿通穴5に形成されている凸部6が挿通して係止されるスリット状の係止穴12が形成されている。
また、仕切小片9の縦枠板4に接する側の端縁には、一対の端部挿通片13が所定間隔を存して形成されている。更に、各端部挿通片13には、前記縦仕切板2の端部挿通穴7に形成されている凸部8が挿通して係止されるスリット状の係止穴14が形成されている。
そして、互いに隣り合う仕切小片9同士は、一方の仕切小片9の挿通片10が他方の仕切小片9の凹部11に合致し、他方の仕切小片9の挿通片10が一方の仕切小片9の凹部11に合致して一枚の横仕切板3を構成する。
そして、図5に示すように、各仕切小片9の挿通片10が縦仕切板2の挿通穴5に挿通され、同時に、挿通穴5の凸部6が挿通片10の挿通方向に直交して係止穴12に挿通係止されて強固に連結される。同様にして、図6に示すように、各仕切小片9の端部挿通片13が縦枠板4の端部挿通穴7に挿通され、同時に、端部挿通穴7の凸部8が端部挿通片13の係止穴14に挿通係止されて強固に連結される。
なお、本実施形態においては、縦枠板4の端部挿通穴7の大きさが縦仕切板2の挿通穴5より大きく形成されており、仕切小片9の端部挿通片13もそれに合わせて挿通片10より大きく形成されているが、端部挿通穴7の大きさは縦仕切板2の挿通穴5と同じでもよく、その場合には、仕切小片9の端部挿通片13を挿通片10と同じ大きさに形成すればよい。
このようにして形成されている本実施形態の仕切体1は、横仕切板3が複数の仕切小片9を連結して形成されているので、仕切小片9の何れかを取り外した状態で仕切体1を構成することもできる。これによって、例えば、図7に示すように、所望の位置の仕切小片を所望の数だけ取り外し、形状(大きさ)の異なる被収容物を混在させて収容することができる。
また、本実施形態の仕切体1によれば、各仕切小片9の各挿通片10が縦仕切板2の各挿通穴5に互い違いに挿入されているので、図8に示すように、両縦枠板4を近接させるようにしてコンパクトに畳むことができ、未使用時の保管スペースを小とすることができる。
なお、本実施形態においては、一対の縦枠板4の間に1つの縦仕切板2を設け、3つの横仕切板3を組み付けて構成された仕切体1を図示して説明したが、縦仕切板2及び横仕切板3の数はこれに限るものではなく、また、縦仕切板2の数に応じて横仕切板3を構成する仕切小片9を増加させることが可能である。なお、その場合に、図9に示すように、両側に挿通片10と凹部11を備える他の仕切小片15を、前述の一対の仕切小片9の間に設けるようにすることで容易に対応することができる。
また、本実施形態においては、横仕切板3を複数の仕切小片9により構成して各仕切小片9の挿通片10と縦仕切板2の挿通穴5との強固な係合が行えるものを示したが、例えば図示しないが、縦仕切板2の一部に挿通片10を設け、横仕切板3の一部に縦仕切板2の挿通片10を挿通させる挿通穴5を設けることもでき、これによって縦仕切板2を縦方向に複数連結して仕切り数の増加を図ることも可能である。
本発明の実施形態の仕切体の説明的平面図。 第1仕切板である縦仕切板の形状を示す説明図。 縦枠板の形状を示す説明図。 第2仕切板である横仕切板の構成を示す説明図。 仕切小片と縦仕切板との組み付け状態を部分的に示す説明図。 仕切小片と縦枠板との組み付け状態を部分的に示す説明図。 一部の仕切小片を取り外した仕切体の説明的平面図。 仕切体の折り畳み状態を示す説明的平面図。 他の仕切小片を示す説明図。
符号の説明
1…仕切体、2…縦仕切板(第1仕切板)、3…横仕切板(第2仕切板)、5…挿通穴、6…凸部、9…仕切小片、10…挿通片、11…凹部、12…係止穴。

Claims (1)

  1. 起立する第1仕切板と、該第1仕切板に交差して起立する第2仕切板とを備える仕切体において、
    前記第2仕切板は、前記第1仕切板を介して互いに着脱自在に連接する複数の仕切小片により構成され、
    前記第1仕切板は、前記第2仕切板との交差位置に上下方向に配設され且つ上下方向に延びる少なくとも一対の挿通穴を備え、
    前記第1仕切板を介して互いに隣う前記仕切小片のうち、一方の仕切小片は、前記第1仕切板の一方の挿通穴に挿通する挿通片を備え、他方の仕切小片は、前記第1仕切板の他方の挿通穴に挿通する挿通片を備え、
    一方の仕切小片は、前記第1仕切板の他方の挿通穴に挿通された他方の仕切小片の挿通片に対応する凹部を備え、他方の仕切小片は、前記第1仕切板の一方の挿通穴に挿通された一方の仕切小片の挿通片に対応する凹部を備え、
    前記第1仕切板の各挿通穴は、各仕切小片の挿通片の挿通方向に直交する方向に突出する凸部を備え、
    前記仕切小片の挿通片は、第1仕切板の挿通穴に挿通したとき、該挿通穴の凸部が挿入して係止する係止穴を備えることを特徴とする仕切体。
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