JP2008207315A - 工作機械 - Google Patents

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啓 谷崎
Kazuaki Mori
数明 森
Shiro Murai
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Abstract

【課題】ワークの移動のための専用の搬送装置及び駆動源を必要とせず、そのコントロール及びメンテナンスを容易に行うことができるとともに、加工システムの設置スペース及び設置コストを削減することができる工作機械を提供する。
【解決手段】機台25上に設けられ、駆動源の駆動により水平面内において移動される主軸装置45を備える。連結機構63を介して基端部が主軸装置45に連結されるとともに、先端部においてワークWを支持可能な支持アーム57を設ける。支持アーム57が主軸装置45に連結された状態で、主軸装置45の移動にともなう支持アーム57の移動により、ワークWを加工空間Eの内外間において搬入及び搬出させ、または所定の搬送経路に沿って搬送させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、ワークを工作機械の加工空間の内外間において搬入及び搬出させ、あるいはワークを所定の搬送経路に沿って搬送させるためのワーク搬送装置を備えた工作機械に関するものである。
従来、この種のワーク搬送装置を備えた工作機械としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成が提案されている。
特許文献1に記載の従来構成においては、間隔をおいて設置された複数の工作機械間に、専用の搬送装置がそれぞれ独立した状態で設けられている。そして、これらの搬送装置により、ワークが加工ラインに沿って次の工作機械と対応する位置へ順に搬送される。
また、特許文献2に記載の従来構成においては、上下方向に移動可能な主軸頭の側部に、ワークを開閉可能に把持する搬送具が取り付けられている。主軸頭の下方にはテーブルが水平面内で移動可能に配置され、そのテーブル上にはワーク取付治具及びワークマガジンが支持されている。そして、テーブルの移動によりワーク取付治具またはワークマガジンが搬送具と対応する位置に配置された状態で、主軸頭の移動にともなって搬送具が上下方向へ移動される。この上下方向への移動により、ワークが搬送具に把持されて、ワーク取付治具またはワークマガジンに対して着脱され、加工空間の内外間において搬入または搬出される。
特開平7−148636号公報 特開平5−301140号公報
ところが、これらの従来構成においては、以下に述べるような問題があった。
すなわち、特許文献1に記載の従来構成では、各工作機械間に専用の搬送装置を設置するための広いスペースを確保する必要があるため、加工システム全体の設置面積が増大する。また、専用の搬送装置を設置することにより、加工システム全体の設置コストが増大するとともに、加工システムの修理やメンテナンスが煩雑になる。
これに対して、特許文献2に記載の従来構成では、専用の搬送装置を設けていないため、加工システム全体の設置面積が増大するおそれはない。しかしながら、この従来構成では、搬送具が主軸頭の側部に取り付けられた状態で、その主軸頭の移動にともなって上下方向のみに一体的に移動される。このため、ワークの加工空間への搬入及び搬出動作は、主軸頭と対応したテーブルの水平面内における移動により行う必要がある。よって、ワークの搬入及び搬出時に、主軸頭とテーブルとを別々の駆動源で作動させる必要があって、その駆動源のコントロールやメンテナンスが煩雑になる。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ワークの移動のための専用の搬送装置及び駆動源を必要とせず、そのコントロール及びメンテナンスを容易に行うことができるとともに、加工システムの設置スペース及び設置コストを削減することができる工作機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、機台上に設けられ、駆動源の駆動により水平面内において移動される主軸装置を備えた工作機械において、連結手段を介して基端部が前記主軸装置に連結されるとともに、先端部においてワークを支持可能な支持アームを設け、主軸装置の移動にともなう支持アームの移動によりワークを移動させるように構成したことを特徴としている。
また、前記の構成において、前記支持アームはワークを加工空間の内外間において搬入及び搬出させるようにするとよい。
さらに、前記の構成において、前記支持アームはワークを所定の搬送経路に沿って搬送させるようにするとよい。
さらに、前記の構成において、前記連結手段による主軸装置と支持アームとの連結を解除するための解除手段を設けるとよい。
さらに、前記の構成において、前記連結手段による連結が解除された状態において支持アームを保持するための保持手段を設けるとよい。
さらに、前記支持アームには、その先端部のワーククランプ部に支持されたワークの姿勢を回動させるための回動手段を設けるとよい。
さらに、前記回動手段は、支持アームの先端側を前記ワーククランプ部とともに水平面内において回動させるための第1回動手段と、ワーククランプ部を回動させるための第2回動手段とを備えるとよい。
さらに、前記の構成において、前記支持アームにはその前面を覆うカバーを設けるとよい。
さらに、前記の構成において、前記ワークの移動ストロークが主軸装置の移動ストロークよりも大きくなるように、ワークの移動ストロークを増幅するための増幅手段を設けるとよい。
以上のように、この発明によれば、主軸装置の移動にともなう支持アームの移動によりワークを移動させるように構成したことにより、ワークの移動のための専用の搬送装置及び駆動源を必要としない。このため、搬送系のコントロールを簡略化することができる。また、専用の搬送装置及び駆動源が設けられていないため、搬送系のメンテナンスを容易に行うことができて、メンテナンスに要する手間やコストを低減することができる。さらに、専用の搬送装置が存在しないため、複数の工作機械により加工システムを構成した場合、加工システムの設置スペース及び設置コストを削減することができる。
(第1実施形態)
以下に、この発明を具体化した工作機械の第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。なお、この実施形態の説明において、工作機械の前方とは図3の紙面左側を意味し、後方とは図3の紙面右側を意味する。また、工作機械の右方とは図4及び図5の紙面右側を意味し、左方とは図4及び図5の紙面左側を意味する。
図1に示すように、この実施形態の加工システムにおいては、複数の工作機械21が間隔をおいて並設され、これらの工作機械21によりワークWに対して異なった加工が連続して施される。なお、各工作機械21はカバー24により前面及び両側面が覆われており、カバー24の前壁には、後述のワーク搬送装置22の支持アーム57が通ったり、ワークWが出入りしたりするための開口24a,24bが形成されている。
図1〜図3に示すように、各工作機械21の前部には、ワーク搬送装置22が装設されている。隣接する工作機械21間の前方には、ワークWの仮置き台23が配置されている。そして、各ワーク搬送装置22により、ワークWが各工作機械21において後述する加工空間Eの内外間で搬入及び搬出されるとともに、各工作機械21の前方において仮置き台23間の所定の搬送経路に沿って搬送される。
そこで、前記工作機械21の構成について詳細に説明する。図3〜図5に示すように、前記工作機械21の機台25は、間隔をおいて互いに平行に延びる左右一対のサイドフレーム26と、両サイドフレーム26間に一体的に架橋連結された連結フレーム27とによって構成されている。両サイドフレーム26間において連結フレーム27の前方位置には、加工空間Eが形成されている。加工空間E内において連結フレーム27の前部には、ワークWを装着するためのワークテーブル28が支軸29を中心に前後方向において図示しないモータ等の駆動手段により回動可能に配置されている。このワークテーブル28は、少なくとも水平状態と垂直状態との間の90度の範囲内において回動する。
図3〜図5に示すように、前記機台25の両サイドフレーム26上には、Y軸サドル30が左右一対のガイドレール31を介して水平面内でY軸方向(図3において紙面の左右方向)へ往復動可能に支持されている。機台25の連結フレーム27の上面には、駆動源としてのY軸サーボモータ32が配置されている。そして、このY軸サーボモータ32にてボールネジ33が回転されることにより、ナット34を介してY軸サドル30がY軸方向に往復動される。
図3〜図5に示すように、前記Y軸サドル30の前面には、X軸サドル35が上下一対のガイドレール36を介して水平面内でX軸方向(図4において紙面の左右方向)へ往復動可能に支持されている。Y軸サドル30の背面側には、駆動源としてのX軸サーボモータ37が配置されている。そして、このX軸サーボモータ37にてボールネジ38が回転されることにより、ナット39を介してX軸サドル35がX軸方向に往復動される。
図3〜図5に示すように、前記X軸サドル35の前面には、Z軸サドル40が左右一対のガイドレール41を介してZ軸方向(図3において紙面の上下方向)へ往復動可能に支持されている。X軸サドル35の上端部には、Z軸サーボモータ42が配置されている。そして、このZ軸サーボモータ42にてボールネジ43が回転されることにより、ナット44を介してZ軸サドル40がZ軸方向に往復動される。
図3及び図5に示すように、前記Z軸サドル40には主軸装置45が下向き状態で装着され、その主軸46の下端部にはワークテーブル28上のワークWを加工するための工具47が着脱可能に取り付けられている。Z軸サドル40には回転用サーボモータ48が装着され、この回転用サーボモータ48によって、主軸装置45の主軸46が回転される。
図3に示すように、前記機台25の連結フレーム27には、主軸46に装着された工具47を交換するための工具交換装置49が装着されている。この工具交換装置49は、連結フレーム27の上面に配置されたサーボモータ50と、そのサーボモータ50の回転軸に取り付けられたマガジン51と、そのマガジン51の外周に所定間隔おきに支持された複数の工具把持部52とから構成されている。そして、サーボモータ50によりマガジン51が割り出し回転されて、所定の工具把持部52が工具交換位置に配置されるとともに、前記Y軸サーボモータ32、X軸サーボモータ37及びZ軸サーボモータ42により、主軸装置45がX,Y,Z軸方向にそれぞれ移動される。このため、主軸46と工具把持部52との間で、使用済みの工具47と新しい工具47との交換が行われる。
次に、前記ワーク搬送装置22について詳細に説明する。なお、このワーク搬送装置22の説明において、搬入とはワークWが工作機械21の加工空間Eの外部から加工空間Eの内部のワークテーブル28上に移動されることを意味し、搬出とはワークWが加工空間Eの内部のワークテーブル28上から加工空間Eの外部へ移動されることを意味する。また、搬送とはワークWが1つの工作機械21から次工程である別の工作機械21に移動されることを意味する。
図3及び図8(a)(b)に示すように、前記工作機械21の機台25の前部には保持手段としての保持部材55がブラケット56を介して取り付けられている。この保持部材55は、前記ブラケット56の上面に設置され、前記ワーク搬送装置22の後述する支持アーム57における水平アーム部58の両側間の架設バー22aを載置状態で受けるための左右一対の受け部材55aと、別の架設バー22aを載置状態で受けるとともに、載置状態において架設バー22aを把持する左右一対の把持部材55bとを備えている。両把持部材55bは、ブラケット56に軸55eを介して支持された一対の把持爪55cと、両把持爪55cを把持方向に付勢するスプリング55dとよりなる。
図3〜図7に示すように、前記支持アーム57は、前後方向へ水平に延びる梯子状の水平アーム部58と、その水平アーム部58の前端から下方に向かって垂直に延びる梯子状の垂直アーム部59と、その垂直アーム部59の下端の取付板部59aに回動軸60を介して水平面内で回動可能に支持された梯子状の回動アーム部61とから構成されている。
図3及び図8(a)に示すように、前記支持アーム57の基端部と主軸装置45との間には、支持アーム57を主軸装置45に対して解除可能に連結するための連結手段としての連結機構63が設けられている。すなわち、支持アーム57の水平アーム部58の後端には被連結部材64が突設され、その被連結部材64には上下方向に延びる係合孔64aが形成されている。主軸装置45におけるZ軸サドル40の前面には連結部材65が固定され、その連結部材65には被連結部材64を嵌合可能な連結孔65aが形成されている。Z軸サドル40の前面には解除手段を兼用する連結解除用シリンダ66が配置され、その作動ロッドの先端には被連結部材64の係合孔64aに係脱可能な係合部材67が取り付けられている。
そして、図8(a)に示すように、連結部材65の連結孔65aに被連結部材64が嵌合された状態で、連結解除用シリンダ66が突出動作されることにより、係合部材67が被連結部材64の係合孔64aに係合されて、支持アーム57が主軸装置45に対して一体移動可能に連結される。この連結状態において、主軸装置45が水平面内でX軸方向及びY軸方向へ移動されることにより、支持アーム57が同方向へ一体的に移動される。また、前記の連結状態おいて、連結解除用シリンダ66が没入動作されることにより、係合部材67が被連結部材64の係合孔64aから離脱されて、支持アーム57と主軸装置45との連結が解除される。そして、Z軸サドル40が下方へ移動して、支持アーム57の水平アーム部58の架設バー22aが保持部材55の受け部材55a及び把持部材55b上に載置されて、把持部材55bに把持され、この状態で待機される。すなわち、前記架設バー22aが両把持爪55cの先端間の部分に上方から押し付けられることにより、両把持爪55cがスプリング55dのバネ力に抗して開放されるのに続いて架設バー22aは把持爪55c間に把持される。また、この把持状態において、架設バー22aが引き上げられることにより、両把持爪55cがスプリング55dのバネ力に抗して開放されて、架設バー22aは把持爪55c間から上方へ離脱される。
図3〜図7に示すように、前記支持アーム57における回動アーム部61の先端の取付板部61aにはクランプ基板70が支軸71を介して水平面内で回動可能に支持されている。クランプ基板70の両側上面には一対のクランプ用シリンダ72が配置され、それらのクランプ用シリンダ72の作動ロッドの先端にはワーククランプ部を構成するクランプアーム73が取り付けられている。そして、両クランプアーム73がクランプ用シリンダ72にて開閉されることにより、そのクランプアーム73間でワークWが解放可能にクランプされる。
また、このワークWのクランプ状態で、前記連結機構63により支持アーム57が主軸装置45に連結されるとともに、主軸装置45がY軸方向の後方または前方に移動されたとき、支持アーム57も同方向に一体的に移動されて、ワークWが工作機械21の加工空間Eの外部と加工空間E内のワークテーブル28上との間で搬入または搬出される。さらに、ワークWのクランプ状態及び支持アーム57と主軸装置45との連結状態で、主軸装置45がX軸方向に移動されたとき、支持アーム57も同方向に一体的に移動されて、ワークWが1つの工作機械21から次工程である別の工作機械21の方向に向かって搬送される。
図3〜図7に示すように、前記支持アーム57における垂直アーム部59下端の取付板部59aの上面には、第1回動手段及び増幅手段としてのロータリシリンダよりなる第1回動用シリンダ74が配置されている。そして、前記ワークWの搬送に際して、この第1回動用シリンダ74が作動されたとき、前記回動軸60を介して回動アーム部61が回動される。この回動により、ワークWが水平面内で回動されて、その姿勢が反転変更されるとともに、主軸装置45の移動ストロークが実質的に増幅されて、ワークWが主軸装置45の移動ストロークを超えた大きなストロークにて工作機械21の前方の仮置き台23間で搬送される。
図6及び図7に示すように、前記クランプ基板70の支軸71上にはロータリシリンダよりなる第2回動手段としての第2回動用シリンダ75が配置されている。そして、前記ワークWの搬入、搬出もしくは搬送に際して、この第2回動用シリンダ75が作動されたとき、回動板76を介してクランプ基板70が回動される。この回動により、ワークWが水平面内で回動されて、その姿勢が反転変更される。
図1〜図4、図6及び図7に示すように、前記支持アーム57の垂直アーム部59の前面には、カバー77がスプリング等の弾性支持部材78を介して取り付けられている。そして、カバー77は弾性支持部材78のスプリングの弾性力に抗して全方向においてわずかに傾動可能である。このカバー77により、支持アーム57の前面部分が作業者と接触しないように覆われている。カバー77の裏面には安全スイッチ79が配置され、カバー77が作業者との接触により所定量を超えて傾動されたとき、この安全スイッチ79が作動されて、工作機械21の運転が停止される。
次に、前記のように構成された工作機械21及びワーク搬送装置22を含む加工システムの動作を説明する。
さて、図9に示すように、隣接配置された複数の工作機械21の前方において、ワークWが矢印方向に沿って紙面の右側から左側に向かって搬送される場合、前工程の工作機械21で加工されたワークWが、搬送方向の上流側に配置された仮置き台23上の第1位置P1に配置される。
この仮置き台23上のワークWを工作機械21の加工空間E内に搬入する場合には、図8(a)に示すように、連結機構63によりワーク搬送装置22の支持アーム57が主軸装置45のZ軸サドル40に連結される。
そして、ワークWの搬入時においては、まずワーク搬送装置22の第1回動用シリンダ74により支持アーム57の回動アーム部61が回動されて、図9において、ワークWが仮置き台23上の第1位置P1から第2位置P2までX軸方向に搬送される。その後、主軸装置45のX軸方向及びY軸方向の移動にともなう支持アーム57の移動により、ワークWが第2位置P2からワークテーブル28上の第3位置P3に搬入される。
そして、このワークWの搬入状態で、そして、前記クランプアーム73によるワークWのクランプが解除されるとともに、ワークテーブル28上の図示しないクランプ装置により、ワークWがワークテーブル28上でクランプ固定される。また、前記連結機構63による支持アーム57と主軸装置45との連結が解除される。次いで、主軸装置45の主軸46に装着された工具47が回転用サーボモータ48により回転されるとともに、主軸装置45がX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動されて、工具47によりワークテーブル28上のワークWに対して所定の加工が施される。
このように、ワークWに対する加工が終了すると、連結機構63によりワーク搬送装置22の支持アーム57が主軸装置45に対して再び連結される。そして、加工後のワークWに対するワークテーブル28上の前記クランプ装置によるクランプが解除され、代わりに、ワークWはワーク搬送装置22のクランプアーム73間でクランプされる。この状態で、ワークWが第3位置P3から加工空間E外の第4位置P4に搬出され、第4位置P4から次工程の工作機械21と対応する仮置き台23上の第1位置P1に搬送される。
すなわち、この加工システムにおいては、ワーク搬送装置22の支持アーム57が主軸装置45に連結された状態で、図9において、主軸装置45がY軸方向の後方へ移動されることにより、ワークWが第2位置P2からワークテーブル28上の第3位置P3までY軸方向に搬入移動される。また、主軸装置45がY軸方向の前方へ移動されることにより、ワークWが第3位置P3から第4位置P4までY軸方向に搬出移動される。さらに、主軸装置45がX軸方向へ移動されることにより、ワークWが第2位置P2から第3位置P3へとX軸方向へ移動される。
この場合、主軸装置45の移動にともなうワークWのX軸方向への移動ストロークは、ワーク搬送装置22の第1回動用シリンダ74による回動アーム部61の回動によって増幅される。このため、加工前のワークWが仮置き台23上の第1位置P1から第2位置P2までX軸方向に移動されるとともに、加工後のワークWが第4位置P4から次工程の工作機械21と対応する仮置き台23上の第1位置P1までX軸方向に移動される。
また、前記ワークWが仮置き台23上の第1位置P1から第2位置P2を介してワークテーブル28上の第3位置P3に搬入されるとき、あるいはワークWがワークテーブル28上の第3位置P3から第4位置P4を介して次工程の工作機械21と対応する仮置き台23上の第1位置P1に搬出されるとき、必要に応じてワークWの姿勢を変更させることができる。この場合には、ワーク搬送装置22の第2回動用シリンダ75によるクランプ基板70が水平面内の回動と、ワークテーブル28の垂直面内の回動との少なくとも一方あるいはそれらの両方向への回動の組み合わせが実行される。従って、ワークWの所要の面を上向きにして、その面に対して加工を施すことができる。
以上のように、この実施形態においては、以下に示す効果を得ることができる。
(1) 主軸装置45の水平面内における移動を利用して、ワークWの搬入、搬出及び搬送移動を行わせることができる。このため、ワークWを移動させるための専用の搬送装置や駆動源を必要とせず、搬送系のコントロールを簡略化することができる。
(2) ワークWの搬入、搬出及び搬送移動に関する専用の搬送装置及び駆動源が不要であるため、搬送系のメンテナンスを容易に行うことができて、メンテナンスに要する手間やコストを低減することができる。
(3) 同じく専用の搬送装置が存在しないため、複数の工作機械21により加工システムを構成した場合、加工システムの設置スペース及び設置コストを削減することができる。
(4) 主軸装置45と支持アーム57との連結を解除することができるため、ワークWに対する加工時には、前記連結を解除することにより主軸装置45を軽負荷で移動させることができる。従って、加工精度を確保できるとともに、省エネルギも達成できる。
(5) 主軸装置45と支持アーム57との連結が解除された状態において、保持部材55により支持アーム57を待機状態で保持することができる。このため、支持アーム57を退避位置に移動させることが不要になり、加工のサイクルタイム短縮に寄与できるとともに、ワークWの加工中は支持アーム57が加工の邪魔をすることはなく、スムーズな加工が可能となる。
(6) 支持アーム57のクランプアーム73の回動により、ワークWの姿勢を反転させることができるため、ワークWの複数の面に対して加工を施すことができる。特に、ワークテーブル28の回動とクランプアーム73の回動とを組み合わせることにより、ワークWの任意の面に対して加工を施すことができる。
(7) 支持アーム57の回動アーム部61の回動により、ワークWの移動ストロークを主軸装置45の移動ストロークよりも増幅することができる。従って、隣接する工作機械21間にコンベア等の搬送手段を設けなくても、ワークWを隣接する工作機械21間において受け渡すことができる。
(8) サイドフレーム前方にフレーム及びこのフレームに固定された把持爪を設けたので、ワークWの加工中はワーク把持アームが加工の邪魔をすることはなく、スムーズな加工及びワーク搬送動作が可能となる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、図10〜図12に従って前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、この第2実施形態の構成において、第1実施形態と同一または近似する部材については同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図10及び図12に示すように、各工作機械21の前方には仮置き台23が配置されるとともに、隣接する工作機械21間の前方にはコンベア91が敷設されている。図11に示すように、各ワーク搬送装置22の支持アーム57は、前後方向に延びる水平アーム部58と、その水平アーム部58の前端から下方に延びる垂直アーム部59と、その垂直アーム部59の下端から後方に延びる折り返しアーム部92とにより一体状に形成されている。折り返しアーム部92の後端下面にはクランプ基板70が水平面内において回動可能に取り付けられるとともに、そのクランプ基板70の両側下部には一対のクランプアーム73が開閉可能に支持されている。
そして、この実施形態のワーク搬送装置22においては、図12に示すように、支持アーム57が主軸装置45に連結された状態で、主軸装置45の移動にともないY軸方向の後方及びX軸方向に移動されることにより、加工前のワークWが仮置き台23上の搬入位置Paから工作機械21のワークテーブル28上の加工位置Pbに搬入される。また、ワークWの加工後に、支持アーム57が主軸装置45との連結状態でY軸方向の前方及びX軸方向に移動されることにより、加工後のワークWがワークテーブル28上の加工位置Pbからコンベア91上の搬出位置Pcに搬出される。さらに、この搬出位置PcのワークWは、コンベア91により自動または手動にて、次工程の工作機械21と対応する仮置き台23上の搬入位置Paまで移動される。
また、この第2実施形態においても、前記第1実施形態の場合とほぼ同様に、ワークWが仮置き台23上の搬入位置Paからワークテーブル28上の加工位置Pbに搬入されるとき、あるいはワークWがワークテーブル28上の加工位置Pbからコンベア91上の搬出位置Pcに搬出されるとき、必要に応じて第2回動用シリンダ75によりクランプ基板70が回動されて、ワークWの姿勢が変更される。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態における回動アーム部61に関する効果を除いた効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、図13〜図18に従って前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、この第3実施形態の構成においても、第1実施形態と同一または近似する部材については同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図13〜図15に示すように、この第3実施形態のワーク搬送装置22では、工作機械21における機台25の連結フレーム27に、ほぼ門型の支持フレーム95がブラケット96を介して固定されている。支持フレーム95の前面には、前方フレーム97が突出固定されている。支持フレーム95の上部中央には、弾性を有する保持手段としての保持爪98が取付板99を介して下向き状態で取り付けられている。保持爪98の下方には、ワークWを支持するための支持アーム100が着脱保持可能に配置されている。
図13及び図16に示すように、前記支持アーム100は、前後方向に延びる水平アーム部100aと、その水平アーム部100aの前端から下方に延びる垂直アーム部100bと、その垂直アーム部100bの下端から後方に延びる折り返しアーム部100cとにより一体状に形成されている。支持アーム100の基端部と主軸装置45との間には、支持アーム100を主軸装置45に対して解除可能に連結するための連結手段としての連結機構101が設けられている。
すなわち、この連結機構101においては、図16に示すように、支持アーム100の水平アーム部100aの後端に、アームホルダ102がベアリング103を介して相対回転可能に取り付けられている。アームホルダ102の後端にはテーパ状の連結軸部102aが突設されるとともに、中央部の外周には前記保持爪98に係脱可能な係合フランジ部102bが形成されている。主軸装置45におけるZ軸サドル40の前面には連結部材104が配置され、その連結部材104にはアームホルダ102の連結軸部102aを着脱可能に嵌合させるための嵌合孔104aが形成されている。また、連結部材104内には、アームホルダ102の連結軸部102aを嵌合孔104aに対する嵌合状態にクランプするための図示しないクランプ機構が設けられている。
そして、アームホルダ102の連結軸部102aが連結部材104の嵌合孔104aに嵌着されることにより、支持アーム100が主軸装置45に対して一体移動可能に連結される。また、アームホルダ102の連結軸部102aが連結部材104の嵌合孔104aから離脱されて、支持アーム100と主軸装置45との連結が解除されたときには、アームホルダ102の係合フランジ部102bに保持爪98が係合されることにより、支持アーム100が保持爪98に係止保持される。
図16(a)に示すように、前記支持アーム100の水平アーム部100aの前端面には第1軸105がベアリング106を介して相対回転可能に支持され、その第1軸105の前端部の外周面には平面状の係合部105aが切欠形成されている。支持アーム100の折り返しアーム部100cには、第2軸107がベアリング108を介して回転可能に支持されている。支持アーム100の垂直アーム部100b内において、第1軸105及び第2軸107には歯付きプーリ109,110が取り付けられ、それらの歯付きプーリ109,110間には歯付きベルト111が掛装されている。
図14、図16及び図17に示すように、前記支持アーム100の折り返しアーム部100cの後方において、第2軸107の後端にはクランプ基板112が中央部において固定されている。クランプ基板112の両端部には、ワークWをクランプするためのワーククランプ部を構成する一対のクランプアーム113がリンク114を介して開閉回動可能に取り付けられている。クランプ基板112の内部両側には、一対のシリンダ室115が形成されている。各シリンダ室115にはピストン116が移動可能に収容され、それらのピストン116のロッド先端部がピン117により各クランプアーム113に連結されている。各シリンダ室115の内壁とピストン116との間にはスプリング118が介装され、これらのスプリング118により、両クランプアーム113がアンクランプ方向に付勢されている。
図16及び図17に示すように、前記主軸装置45とクランプ基板112との間には、エア供給路119が支持アーム100に沿って延びるように配置されている。そして、このエア供給路119を介して、図示しないエア供給源からクランプ基板112内の両シリンダ室115にエアが供給されることにより、両ピストン116がスプリング118の付勢力に抗して図17の内側に移動される。この移動により、両クランプアーム113がクランプ状態に移動される。
図13〜図16に示すように、前記支持アーム100の前方において、前方フレーム97の後面には左右一対のストッパ120が固定されている。各ストッパ120の後面には、支持アーム100上の第1軸105の係合部105aに係脱可能な上下方向に延びる係合溝120aが形成されている。そして、図18(a)に示すように、両クランプアーム113間にワークWがクランプされるとともに、図16に示すように、連結機構101により支持アーム100が主軸装置45に連結された状態で、支持アーム100が主軸装置45と一体的に移動されたとき、第1軸105がいずれか一方のストッパ120の後方に対応配置される。この状態で、支持アーム100が主軸装置45とともにY軸方向の前方に移動されることにより、第1軸105の係合部105aがストッパ120の係合溝120aに係合されて、その第1軸105のX軸方向への移動及び回転が規制される。
その後、主軸装置45のX軸方向への移動にともなって、支持アーム100の水平アーム部100aが同方向に移動されると、図18(b)に示すように、支持アーム100が第1軸105を中心に回動される。この回動により、支持アーム100の下端において、両クランプアーム113間にクランプされたワークWが主軸装置45のX軸移動方向と左右反対方向へ搬送移動される。この場合、図16及び図18(a)に示すように、支持アーム100の回動中心としての支点である第1軸105の軸心と、作用点である第2軸107の軸心との間隔L3が、第1軸105の軸心と力点であるアームホルダ102の軸心との間隔L4よりも大きくなるように設定されている。この設定により、主軸装置45のX軸方向への移動ストロークが増幅されて、ワークWが主軸装置45の移動ストロークを超えた大きなストロークで搬送移動される。
また、前記支持アーム100の回動時には、第1軸105の係合部105aとストッパ120の係合溝120aとの係合により、第1軸105の回転が規制されるとともに、第2軸107が歯付きプーリ109,110及び歯付きベルト111を介して第1軸105に作動連結されている。このため、第2軸107の後端に固定されたクランプ基板112が、支持アーム100に対して相対回動されて水平状態に維持される。よって、両クランプアーム113間にクランプされたワークWは、支持アーム100に追従して回動されることなく、水平状態に姿勢変更して保持される。
すなわち、この実施形態においては、前記第1軸105、第2軸107、歯付きプーリ109,110、歯付きベルト111及びストッパ120により、ワークWの姿勢を回動変更するための回動手段と、ワークWの移動ストロークを増幅するための増幅手段が構成されている。
よって、この第3実施形態のワーク搬送装置22においても、前記第1実施形態の場合とほぼ同様に、主軸装置45の移動にともなって支持アーム100が作動されることにより、工作機械21のワークテーブル28上へのワークWの搬入及び搬出と、工作機械21の前方におけるワークWの搬送が行われる。すなわち、連結機構101により支持アーム100が主軸装置45に連結された状態で、主軸装置45がY軸方向の後方または前方へ移動されることにより、支持アーム100が主軸装置45と一体的に同方向へ移動されて、クランプアーム113間にクランプされたワークWが、工作機械21の前方の仮置き台23と加工空間E内のワークテーブル28との間で搬入または搬出される。
また、支持アーム100と主軸装置45との連結状態で、支持アーム100上の第1軸105の係合部105aがストッパ120の係合溝120aに係合された後、主軸装置45がX軸方向に移動されることにより、支持アーム100が第1軸105を中心に回動される。これにより、クランプアーム113間にクランプされたワークWが工作機械21の前方において、主軸装置45の移動方向と反対方向へ大きな移動ストロークで搬送される。
なお、前記第1軸105の回動を阻止する構成として、第1軸105の外周面の係合部105aを設けることなく、図16(b)に示すように、第1軸105の先端面に凹状の係合部105bを形成するとともに、ストッパ120の係合溝120aの底部に凸部120bを設けてもよい。この構成においては、前記係合部105bが凸部120bに嵌ることにより、第1軸105の回動が阻止される。
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができるとともに、この第3実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(9) 機台25の前方の支持フレーム95に、支持アーム100を支持するための連結部材104を設けたため、ワークWの加工中は支持アーム100が加工の邪魔をすることはなく、スムーズな加工が可能となる。
(10) 機台25の前方に前方フレーム97を設け、この前方フレーム97に係合溝120aを持つストッパ120を設け、さらに支持アーム57第1軸105を設けた。この構成により、主軸装置45の移動ストローク以上にワークWの搬送が可能となり、次工程へのワーク搬送動作が専用のワーク搬送装置を必要とすることなく、主軸装置45の移動のみで実現可能となる。これため、前記と同様にワーク搬送装置の設置面積の削減、費用削減、メンテナンスが容易になる等の効果がある。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第3実施形態において、図16に示す支持アーム100内の歯付きプーリ109,110として、相手方に対して外径寸法の異なったものを設けること。このように構成した場合には、第1軸105の係合部105aとストッパ120の係合溝120aとの係合により、第1軸105の回転が規制された状態で、主軸装置45の移動にともなって支持アーム100が回動されるとき、外径の差に基づいて歯付きプーリ109,110及び歯付きベルト111を介して第2軸107が回動される。この回動により、図18(b)に鎖線で示すように、クランプ基板112が傾動されて、ワークWの姿勢が変更される。従って、ワークWが傾斜していても、それを修正できる。
・ 前記第3実施形態において、図19及び図20に示すように、主軸装置45とクランプ基板112との間に2系統のエア供給路119を並設して、一方のクランプアーム113が開いたときには、他方のクランプアーム113が閉じるように構成すること。この構成によれば、ワークWの搬入出はクランプアーム113の開放動作で行うことができる。
・ 前記第3実施形態において、図20に示すように、支持アーム100の折り返しアーム部100cにワーク押し込みアーム部125を突設すること。このように構成した場合には、クランプアーム113によるワークWのクランプ状態で、ワークWの搬入及び搬出を行い、ワークWのアンクランプ状態で、ワーク押し込みアーム部125の搬送方向への押し込み動作により、ワークWの搬送を行わせることができる。
・ 前記実施形態では、保持手段としての保持部材55が工作機械21の機台25に取り付けられているが、この保持部材55を他の位置、例えば工作機械21を覆うカバー24の内面に取り付けること。
第1実施形態の工作機械を備えた加工システムを示す要部斜視図。 図1の加工システムにおける1つの工作機械を拡大して示す斜視図。 同工作機械の側断面図。 同工作機械の拡大正面図。 同工作機械の平断面図。 同工作機械におけるワーク支持アームを拡大して示す斜視図。 同ワーク支持アームを異なった方向から示す斜視図。 (a)は主軸装置に対するワーク支持アームの連結構成を示す部分拡大断面図、(b)は一部平面図。 図1の加工システムにおけるワークの移動状態を示す概略平面図。 第2実施形態の工作機械を備えた加工システムを示す要部斜視図。 図11の加工システムにおける1つの工作機械を拡大して示す部分側断面図。 図11の加工システムにおけるワークの移動状態を示す概略平面図。 第3実施形態の工作機械を示す側断面図。 図13の工作機械の拡大正面図。 同工作機械の平断面図。 (a)は同工作機械におけるワーク支持アームを拡大して示す断面図、(b)は変形例を示す一部平面図。 ワーク支持アームの先端のクランプアームを示す断面図。 (a)及び(b)はワーク支持アーム及びワークの異なった姿勢状態を示す正面図。 第2実施形態の工作機械におけるクランプアームの変更例を示す断面図。 第2実施形態の工作機械におけるワーク支持アームの変更例を示す断面図。
符号の説明
21…工作機械、22…ワーク搬送装置、23…仮置き台、25…機台、28…ワークテーブル、30…Y軸サドル、32…駆動源としてのY軸サーボモータ、35…X軸サドル、37…駆動源としてのX軸サーボモータ、40…Z軸サドル、42…Z軸サーボモータ、45…主軸装置、46…主軸、47…工具、55…保持手段を構成する保持部材、57…支持アーム、58…水平アーム部、58…垂直アーム部、61…回動アーム部、63…連結手段としての連結機構、64…被連結部材、65…連結部材、66…連結及び解除手段を兼用する連結解除用シリンダ、67…係合部材、68…保持手段を構成する押圧用シリンダ、69…保持手段を構成する押圧部材、70…クランプ基板、72…クランプ用シリンダ、73…クランプアーム、74…第1回動手段及び増幅手段を構成する第1回動用シリンダ、75…第2回動手段としての第2回動用シリンダ、77…カバー、91…コンベア、92…折り返しアーム部、98…保持手段を構成する保持爪、100…支持アーム、101…連結手段としての連結機構、102…アームホルダ、104…連結機構、105…第1軸、107…第2軸、109,110…歯付きプーリ、111…歯付きベルト、112…クランプ基板、113…クランプアーム、120…回動手段及び増幅手段を構成するストッパ、E…加工空間、L1…移動ストローク、L2…移動ストローク、W…ワーク。

Claims (9)

  1. 機台上に設けられ、駆動源の駆動により水平面内において移動される主軸装置を備えた工作機械において、
    連結手段を介して基端部が前記主軸装置に連結されるとともに、先端部においてワークを支持可能な支持アームを設け、
    主軸装置の移動にともなう支持アームの移動によりワークを移動させるように構成したことを特徴とする工作機械。
  2. 前記支持アームはワークを加工空間の内外間において搬入及び搬出させることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記支持アームはワークを所定の搬送経路に沿って搬送させることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械。
  4. 前記連結手段による主軸装置と支持アームとの連結を解除するための解除手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の工作機械。
  5. 前記連結手段による連結が解除された状態において支持アームを保持するための保持手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の工作機械。
  6. 前記支持アームには、その先端部のワーククランプ部に支持されたワークの姿勢を回動させるための回動手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の工作機械。
  7. 前記回動手段は、支持アームの先端側を前記ワーククランプ部とともに水平面内において回動させるための第1回動手段と、ワーククランプ部を回動させるための第2回動手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の工作機械。
  8. 前記支持アームにはその前面を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の工作機械。
  9. 前記ワークの移動ストロークが主軸装置の移動ストロークよりも大きくなるように、ワークの移動ストロークを増幅するための増幅手段を設けたことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の工作機械。
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