JP5830083B2 - 組立システム - Google Patents

組立システム Download PDF

Info

Publication number
JP5830083B2
JP5830083B2 JP2013272976A JP2013272976A JP5830083B2 JP 5830083 B2 JP5830083 B2 JP 5830083B2 JP 2013272976 A JP2013272976 A JP 2013272976A JP 2013272976 A JP2013272976 A JP 2013272976A JP 5830083 B2 JP5830083 B2 JP 5830083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
work
region
assembly system
attachment object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013272976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015127073A (ja
Inventor
誠 弘田
誠 弘田
太 今井
太 今井
一行 平本
一行 平本
喜昭 松木
喜昭 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013272976A priority Critical patent/JP5830083B2/ja
Publication of JP2015127073A publication Critical patent/JP2015127073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5830083B2 publication Critical patent/JP5830083B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、取付対象物の両側部にワークを組み付けるための組立システムに関する。
車両の製造ラインにおいて、車体の左右両側部にヒンジ等のワークを組み付けるための組立システムとしては、車体を搬送する搬送コンベヤに対して左右両側の領域に溶接ロボットおよび当接ロボットを配置しているものがある。そして、当接ロボットによって車体の側部にワークを位置決めし、溶接ロボットによって車体の側部にワークを組み付けている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両の製造ラインにおいて、車体の左右両側部にボルトを脱着させる作業システムとしては、車体を搬送する搬送コンベヤに対して左右両側の領域に作業ロボットを配置し、作業ロボットによって車体にボルトを脱着可能なものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、車両の製造ラインにおいて、車体の左右両側部にヒンジを組み付けるための組立システムとしては、車体の左右両側部に締結ロボットおよび当接ロボットを配置し、当接ロボットに組付治具が設けられているものがある。そして、組付治具に保持されたワークを当接ロボットによって車体の側部に位置決めし、締結ロボットによってワークを車体に対してボルトで固定している(特許文献3参照)。
特開平6−320360号公報 特開平9−207843号公報 特開2011−167772号公報
前記した従来の製造ラインでは、ロボットにワークを供給するための作業者を搬送コンベヤの両側に一人ずつ配置する必要がある。このように、二人の作業者を配置した場合には、一人の作業者の作業量が少ないため、一人当たりの作業効率が低くなるという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、取付対象物の両側部にワークを組み付ける工程における一人当たりの作業効率を高めることができる組立システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、取付対象物の一方の側部に第一ワークを組み付けるとともに、前記取付対象物の他方の側部に第二ワークを組み付けるための組立システムである。前記取付対象物に対して一方側の第一領域に設けられた第一ワーク載置台と、前記取付対象物に対して他方側の第二領域に設けられた第二ワーク載置台と、ワーク搬送機構と、を備えている。前記第一ワーク載置台には、前記第一ワークおよび前記第二ワークを載置可能である。前記ワーク搬送機構は、前記第一領域と前記第二領域とに架け渡されたレールと、前記レールに沿って前記第一領域と前記第二領域とを往復動するワーク把持装置と、を備えている。前記ワーク把持装置は、前記第一ワーク載置台に載置された前記第二ワークを把持し、前記第二ワークを前記第二ワーク載置台に載置するように構成されている。
この構成では、ワーク搬送機構によって第一領域から第二領域に第二ワークを搬送することができる。したがって、本発明では、第一領域のみに作業者を配置し、一人の作業者によって取付対象物の両側にワークを供給することができる。これにより、作業者の作業能率を高めることができる。
前記した組立システムには、前記第一ワーク載置台に載置された前記第一ワークを保持して、前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを当接させる第一当接装置と、前記第二ワーク載置台に載置された前記第二ワークを保持して、前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを当接させる第二当接装置と、を設けてもよい。そして、前記第一当接装置が前記第一ワークを保持している間に、前記ワーク搬送機構が、前記第一ワーク載置台に載置された前記第二ワークを、前記第二ワーク載置台の上方に移動させるように構成することが望ましい。
この構成では、第一当接装置によるワークの位置決め作業と、ワーク搬送機構によるワークの搬送とが同時に行われるため、作業効率を高めることができる。
前記した組立システムにおいて、前記第一ワーク載置台には、前記第二ワークが載置される第二ワーク供給台を設けることで、第一ワークを載置する領域と第二ワークを載置する領域とを明確に区分することが望ましい。この構成では、作業者が第一ワーク載置台の所定位置にワークを正確に載置することができる。
前記した組立システムにおいて、前記ワーク把持装置は、前記第一ワーク載置台に載置された複数の前記第二ワークを一度に把持するとともに、前記第二ワーク載置台に設定された複数の位置決め部に前記第二ワークを一つずつ載置することが望ましい。
この構成では、ワーク把持装置は、複数の第二ワークを小さくまとめて保持し、その各第二ワークを所定の間隔で第二ワーク載置台に載置することができる。これにより、ワーク把持装置を小型化するとともに、可搬重量が小さいワーク把持装置を用いることができる。
また、各種の取付対象物ごとに第二ワーク載置台の各位置決め部の間隔を変更した場合でも、ワーク把持装置の設定を変更することで、各位置決め部に第二ワークを載置することができる。
前記した組立システムにおいて、前記取付対象物を搬送する搬送コンベヤの両側に前記第一領域および前記第二領域を設けた場合には、搬送コンベヤによって作業者の往来が困難な第一領域および第二領域に対して、一人の作業者によってワークを供給することができる。したがって、製造ラインに配置する作業者を少なくすることができ、作業者の作業能率を高めることができる。
前記した組立システムにおいて、前記取付対象物が車体であるとともに、前記第一ワークおよび前記第二ワークが前記車体にドアを連結するためのヒンジである場合には、一人の作業者によって車体の両側にワークを供給することができ、作業者の作業能率を高めることができる。
前記した組立システムには、前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを溶接する第一溶接装置と、前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを溶接する第二溶接装置と、を設けてもよい。この場合には、前記第一溶接装置が前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを溶接するとともに、前記第二溶接装置が前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを溶接している間に、前記ワーク搬送機構が、前記第一ワーク載置台に載置された他の前記第二ワークを、前記第二ワーク載置台に載置するように構成することが望ましい。
この構成では、第一溶接装置および第二溶接装置によるワークの溶接作業と、ワーク搬送機構によるワークの搬送とが同時に行われるため、作業効率を高めることができる。
本発明の組立システムでは、取付対象物の両側部にワークを組み付ける工程において、作業者の作業能率を高めることができ、一人当たりの作業効率を高めることができる。
本実施形態の組立システムを示した図で、第一ワーク載置台に第一ワークおよび第二ワークを載置した状態の平面図である。 本実施形態のワーク搬送機構を示した正面図である。 本実施形態のワーク搬送機構を示した側面図である。 本実施形態の組立システムを示した図で、ワーク搬送機構によって第二ワークを第一領域から第二領域に搬送した状態の平面図である。 本実施形態の組立システムを示した図で、第二ワーク載置台に第二ワークを載置した状態の平面図である。 本実施形態の組立システムを示した図で、車体に第一ワークを位置決めした状態の側面図である。 本実施形態の組立システムを示した図で、車体に各ワークを組み付けた後の状態の平面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の組立システム1は、図1に示すように、車両の製造ラインに適用したものである。
組立システム1は、車体2(特許請求の範囲における「取付対象物」)の左右両側部2L,2Rに第一ワークW1および第二ワークW2を組み付ける工程に設置されている。組立システム1は、車体2を搬送する搬送コンベヤ3の周囲に設けられている。
以下の説明において、前後左右方向とは、搬送コンベヤ3による車体2の搬送方向に合わせて設定されている。
本実施形態の第一ワークW1および第二ワークW2は、車体2の両側部2L,2Rにドアを取り付けるためのヒンジである。
本実施形態では、図6に示すように、車体2の左側部2Lのフロントピラー2Aに上下二つの第一ワークW1,W1を組み付けるとともに、センターピラー2Bに上下二つの第一ワークW1,W1を組み付ける。
また、図7に示すように、車体2の右側部2Rのフロントピラー2Aおよびセンターピラー2Bに対しても、左側部2Lと同様に四つの第二ワークW2を組み付ける。
搬送コンベヤ3は、車体2が載置されるベルトが前方に向けて走行することで、車体2を前方に向けて搬送する公知の搬送装置である。
搬送コンベヤ3に対して左側には第一領域S1が設けられ、右側には第二領域S2が設けられている。
組立システム1は、図1に示すように、第一領域S1に設けられた第一ワーク載置台10と、第二領域S2に設けられた第二ワーク載置台20と、ワーク搬送機構30と、を備えている。
さらに、組立システム1は、第一領域S1に設けられた第一当接ロボット50(特許請求の範囲における「第一当接装置」)および第一締結ロボット60と、第二領域S2に設けられた第二当接ロボット70(特許請求の範囲における「第二当接装置」)および第二締結ロボット80と、を備えている。
なお、第一当接ロボット50、第二当接ロボット70、第一締結ロボット60および第二締結ロボット80は、産業用多関節ロボットである。
第一ワーク載置台10は、図3に示すように、第一領域S1の床面Fに設置されたベース部材11と、ベース部材11上に設けられた可動台12と、可動台12上に設けられた第二ワーク供給台13と、を備えている。
なお、ベース部材11の周囲の領域のうち少なくとも後方の領域には、可動台12にワークW1,W2を供給するための作業者Pが配置される。
ベース部材11の上面には、図1に示すように、前後方向に延ばされた左右二本のレール11a,11aが設けられている。そして、可動台12は、図示しない駆動装置によって、両レール11a,11aに沿って前後方向に往復動することができる。
可動台12の上面の前後左右の四隅には位置決め部12aが設けられている。位置決め部12aは第一ワークW1が載置される領域である。各位置決め部12aの間隔は、各第一ワークW1の車体2への取り付け間隔と同じである。
可動台12の中央部には、第二ワーク供給台13が設けられている。第二ワーク供給台13の上面は四つの第二ワークW2が載置される領域である。第二ワーク供給台13の上面には、各第二ワークW2が小さくまとめて載置される。具体的には、前後左右に配置された第二ワークW2同士の間隔が非常に小さくなっている。
第二ワーク載置台20は、第二領域S2の床面Fに設置されたベース部材21と、ベース部材21上に設けられた可動台22と、を備えている。
第二ワーク載置台20と第一ワーク載置台10とは、搬送コンベヤ3を境界として左右対称となる位置に配置されている。
なお、第二ワーク載置台20のベース部材21の周囲には、可動台22に第二ワークW2を供給するための作業者を配置する必要がない。
第二ワーク載置台20は、第一ワーク載置台10と略同様な構成であり、第二ワーク供給台13を有していない点が異なっている。
第二ワーク載置台20の可動台22は、ベース部材21の上面に設けられた両レール21a,21aに沿って前後方向に往復動することができる。また、可動台22の上面の前後左右の四隅には位置決め部22aが設けられている。
ワーク搬送機構30は、第二ワーク供給台13に載置された第二ワークW2を、第二ワーク載置台20に搬送するものである(図4参照)。
ワーク搬送機構30は、第一領域S1と第二領域S2とに架け渡された支持体31と、支持体31に取り付けられた二つのレール32,32(図3参照)と、両レール32,32に沿って左右方向に往復動することができるワーク把持装置33と、を備えている。
支持体31は、第一ワーク載置台10および第二ワーク載置台20よりも後方に配置されている。
支持体31は、図2に示すように、第一領域S1および第二領域S2に立設された二つの脚部31a,31aと、両脚部31a,31aの上端部に架け渡された梁部材31bと、を備えている。
梁部材31bは、左右方向に水平に延ばされており、搬送コンベヤ3の上方を通過している。梁部材31bの両端部は第一領域S1および第二領域S2に配置されている。
また、搬送コンベヤ3に載置された車体2が梁部材31bの下方を通過するように、梁部材31bの高さが設定されている。
梁部材31bの前面には、上下二つのレール32,32が取り付けられている。両レール32,32は左右方向に水平に延ばされている。
ワーク把持装置33は公知の産業用多関節ロボットである。図3に示すように、ワーク把持装置33の基部33aの後面は両レール32,32に取り付けられている。基部33aには図示しない駆動装置が設けられている。そして、ワーク把持装置33は、図2に示すように、両レール32,32に沿って左右方向に往復動することができる。
このように、ワーク把持装置33は、搬送コンベヤ3の上方を通過して、第一領域S1と第二領域S2との間を往復動する。
ワーク把持装置33の基部33aの前面には、図3に示すように、ロボットアーム33bが設けられている。ロボットアーム33bの先端面は、第二ワーク供給台13に載置された四つの第二ワークW2を一度にまとめて把持することができる(図4参照)。
なお、ロボットアーム33bの先端面に各第二ワークW2を把持するための機構は限定されるものではない。例えば、ロボットアーム33bの先端面に設けた爪部によって第二ワークW2を挟んでもよい。また、ロボットアーム33bの先端面に設けた磁石や吸気口に第二ワークW2を吸着させてもよい。
ワーク把持装置33は、図5に示すように、ロボットアーム33bの先端面にまとめて把持した四つの第二ワークW2を、第二ワーク載置台20の各位置決め部22aに一つずつ載置するように構成されている。
第一当接ロボット50は、図1に示すように、第一領域S1に配置された公知の産業用多関節ロボットである。第一当接ロボット50のロボットアーム51の先端部には、組付治具52が取り付けられている。
組付治具52は、図4に示すように、第一ワーク載置台10の各位置決め部12aに載置された各第一ワークW1を保持するための枠体である。組付治具52は、各位置決め部12aに載置された各第一ワークW1の位置関係を保ちながら、各第一ワークW1を保持する。
組付治具52に第一ワークW1を保持するための機構は限定されるものではない。例えば、組付治具52に設けた複数の爪部によって第一ワークW1を挟んでもよい。また、組付治具52に設けた磁石に第一ワークW1を吸着させてもよい。
第一当接ロボット50は、組付治具52に第一ワークW1を保持した後に、図5に示すように、組付治具52を車体2の左側部2Lに移動させる。そして、図6に示すように、車体2のフロントピラー2Aおよびセンターピラー2Bに二つずつ第一ワークW1を位置決めする。
第一締結ロボット60は、図1に示すように、第一領域S1に配置された公知の産業用多関節ロボットであり、ロボットアーム61の先端部にはボルトを締め付けるためのナットランナが設けられている。第一締結ロボット60は、図5に示すように、車体2の左側部2Lに位置決めされた第一ワークW1の取付穴にボルトを挿通させるとともに、ボルトを締め付けることで、第一ワークW1を車体2に組み付ける。
第二当接ロボット70は、図1に示すように、公知の産業用多関節ロボットであり、ロボットアーム71の先端部に組付治具72が取り付けられている。第二当接ロボット70は、第一当接ロボット50と同じ構成である。第二当接ロボット70と第一当接ロボット50とは搬送コンベヤ3を挟んで左右対称となる位置に配置されている。 第二当接ロボット70は、図5に示すように、組付治具72に保持した各第二ワークW2を、車体2の右側部2Rのフロントピラー2Aおよびセンターピラー2Bに位置決めする。
第二締結ロボット80は、第二領域S2に配置された公知の産業用多関節ロボットであり、第一締結ロボット60と同じ構成である。第一締結ロボット60と第二締結ロボット80とは、搬送コンベヤ3を挟んで左右対称となる位置に配置されている。
第二締結ロボット80は、ロボットアーム81の先端部にナットランナが設けられており、車体2の右側部2Rに位置決めされた第二ワークW2をボルトによって車体2に組み付ける。
本実施形態の両ワーク載置台10,20、ワーク把持装置33、両当接ロボット50,70および両締結ロボット60,80は図示しない制御装置によって制御されている。
そして、図5に示すように、両当接ロボット50,70は略同じタイミングで動作するように設定されている。したがって、第一当接ロボット50が車体2の左側部2Lに各第一ワークW1を位置決めしているのと略同じタイミングで、第二当接ロボット70が車体2の右側部2Rに各第二ワークW2を位置決めする。
また、両締結ロボット60,80は略同じタイミングで動作するように設定されている。このように、第一締結ロボット60と第二締結ロボット80とは略同じタイミングで動作させる理由としては、両当接ロボット50,70を略同じタイミングで動作させたいからである。
前記したように、両当接ロボット50,70が略同じタイミングで動作することで、車体2の左右のフロントピラー2A,2Aおよびセンターピラー2B,2Bに対して略同じタイミングで、両当接ロボット50,70が第一ワークW1および第二ワークW2を位置決めすることになる。したがって、両当接ロボット50,70のロボットアーム51,71からの押圧力が、組付治具52,72を介して、車体2の両側部2L,2Rに略同時に作用するため、その押圧力が打ち消し合わされる。これにより、車体2が安定するため、車体2に対してワークW1,W2を精度良く組み付けることができる。
さらに、第一当接ロボット50が第一ワークW1を保持している間に、ワーク把持装置33が第二ワーク載置台20の各位置決め部22aに各第二ワークW2を一つずつ載置するように設定されている。
次に、本実施形態の組立システム1を用いて、車体2の左右両側部2L,2Rに第一ワークW1および第二ワークW2を組み付ける手順について説明する。
本実施形態の組立システム1では、図1に示すように、搬送コンベヤ3に対して左側の第一領域S1に一人の作業者Pを配置している。
作業者Pは、まず、第一ワーク載置台10の可動台12の各位置決め部12aに第一ワークW1を一つずつ載置するとともに、第二ワーク供給台13に四つの第二ワークW2をまとめて載置する。このとき、可動台12は、ベース部材11の上面の後部に配置されており、作業者Pに近い位置に配置されている。
そして、作業者Pは全てのワークW1,W2を可動台10および第二ワーク供給台13に載置した後に、第一ワーク載置台10から少し離れて、図示しない起動釦を操作する。
なお、組立システム1の初期状態においては、第二ワーク載置台20の可動台22は前方に配置されており、可動台22の各位置決め部22aには第二ワークW2が予め載置されている。
搬送コンベヤ3が駆動して、前工程から組立システム1内に車体2が搬送され、両当接ロボット50,70および両締結ロボット60,80の間に配置されると、搬送コンベヤ3の周囲に設けられたセンサが車体2を検出する。制御装置にセンサからの信号が入力されると、搬送コンベヤ3が停止する。
搬送コンベヤ3が停止するとともに、作業者Pが図示しない起動釦を操作した後に、ワーク把持装置33が第一領域S1に移動し、図3に示すように、ロボットアーム33bの先端面が第二ワーク供給台13の直上に移動する。そして、ロボットアーム33bの先端面が下降し、第二ワーク供給台13に載置された四つの第二ワークW2を一度にまとめて保持する。
続いて、図4に示すように、ワーク把持装置33はレール32に沿って第二領域S2に移動する。このようにして、第二ワークW2が第一領域S1から搬送コンベヤ3を跨いで第二領域S2に搬送される。
ワーク把持装置33が各第二ワークW2を第一領域S1から第二領域S2に搬送している間に、第一ワーク載置台10の可動台12は前方に移動する。そして、第一当接ロボット50の組付治具52によって可動台12上の各第一ワークW1を保持する。また、第二当接ロボット70も第一当接ロボット50と同様に、略同じタイミングで組付治具72によって可動台22上の各第二ワークW2を保持する。
また、第一ワーク載置台10では、組付治具52が可動台12上の各第一ワークW1を保持した後に、可動台12が後方に移動し、作業者Pによって第一ワークW1および第二ワークW2が可動台12および第二ワーク供給台13に載置される。
また、第二ワーク載置台20では、組付治具72が可動台22上の各第二ワークW2を保持した後に、可動台22が後方に移動する。
第一当接ロボット50は、図5に示すように、組付治具52を車体2の左側部2Lに移動させ、車体2の左側部2Lに各第一ワークW1を位置決めする(図6参照)。また、第二当接ロボット70も第一当接ロボット50と同様に、略同じタイミングで組付治具72を車体2の右側部2Rに移動させ、車体2の右側部2Rに各第二ワークW2を位置決めする。
さらに、第一締結ロボット60は、各第一ワークW1を車体2の左側部2Lにボルトで固定する。また、第二締結ロボット80も第一締結ロボット60と同様に、略同じタイミングで各第二ワークW2を車体2の右側部2Rにボルトで固定する。各ワークW1,W2の車体2への組み付けが完了した後に、両当接ロボット50,70は、組付治具52,72から各ワークW1,W2を離して初期位置に戻る。
一方、ワーク把持装置33は、第一当接ロボット50および第二当接ロボット70が各ワークW1,W2を保持している間に、第二ワーク載置台20の可動台22の直上に配置され、可動台22の各位置決め部22aに第二ワークW2を一つずつ載置する。その後、図7に示すように、可動台22が前方に移動する。これにより、第二当接ロボット70の組付治具72によって可動台22上の各第二ワークW2を保持することができる。
なお、ワーク把持装置33は、第二ワーク載置台20に各第二ワークW2を載置した後に、第二領域S2から第一領域S1に移動する。
このようにして、車体2の両側部2L,2Rに第一ワークW1および第二ワークW2が組み付けられると、搬送コンベヤ3が駆動して車体2が次工程に搬送され、他の車体2が前工程から組立システム1内に搬送される。
そして、前記した手順と同様にして、車体2の両側部2L,2Rへの第一ワークW1および第二ワークW2の組み付け作業が繰り返される。
以上のような組立システム1では、図4に示すように、ワーク搬送機構30によって第一領域S1から第二領域S2に第二ワークW2を搬送することができる。
したがって、組立システム1では、第一領域S1のみに作業者Pを配置し、一人の作業者Pによって搬送コンベヤ3に対して左右両側の領域S1,S2にワークW1,W2を供給することができる。このように、搬送コンベヤ3によって作業者Pの往来が困難な第一領域S1および第二領域S2に対して、一人の作業者PによってワークW1,W2を供給することができる。
これにより、車体2の両側部2L,2RにワークW1,W2を組み付ける工程において、作業者Pの作業能率を高めることができ、一人当たりの作業効率を高めることができる。
また、組立システム1では、図3に示すように、第一ワーク載置台10上に第二ワーク供給台13を設けることで、第一ワークW1を載置する領域と第二ワークW2を載置する領域とが明確に区分されている。この構成では、作業者Pが第一ワーク載置台10の所定位置に第一ワークW1および第二ワークW2を正確に載置することができる。
また、ワーク把持装置33は、四つの第二ワークW2を小さくまとめて保持し、その各第二ワークW2を所定の間隔で第二ワーク載置台20に載置することができる。これにより、ワーク把持装置33が第二ワークW2を保持する機構を小型化することができる。したがって、ワーク把持装置33を小型化するとともに、可搬重量が小さいワーク把持装置33を用いることができる。
また、各種の車体2ごとに第二ワーク載置台20の各位置決め部22aの間隔を変更した場合でも、ワーク把持装置33の設定を変更することで、各位置決め部22aに第二ワークW2を載置することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態では、図7に示すように、ヒンジである各ワークW1,W2を車体2に組み付けるための組立システム1について説明したが、ワークおよび取付対象物の種類は限定されるものではない。また、取付対象物に組み付けられるワークの数も限定されるものではない。
例えば、図5に示す第一締結ロボット60および第二締結ロボット70の代わりに、第一溶接ロボット(特許請求の範囲における「第一溶接装置」)および第二溶接ロボット(特許請求の範囲における「第二溶接装置」)を設けてもよい。これらの溶接ロボットでは、ロボットアームの先端部に溶接トーチが設けられている。そして、車体2の左側部2Lに位置決めされた第一ワークW1を第一溶接ロボットによって溶接するとともに、車体2の右側部2Rに位置決めされた第二ワークW2を第二溶接ロボットによって溶接することができる。このように、本発明の組立システムは、車体2の左右両側部2L,2Rに各ワークW1,W2を溶接する工程に適用することもできる。
また、本実施形態では、図1に示すように、搬送コンベヤ3に対して左右両側に第一領域S1および第二領域S2が設定されている。しかしながら、床面に載置された取付対象物に対して左右両側に第一領域S1および第二領域S2を設定し、取付対象物の上方または前後の領域を通過して、第一領域S1から第二領域S2に第二ワークW2を搬送するように構成してもよい。
1 組立システム
2 車体(取付対象物)
2A フロントピラー
2B センターピラー
2L 左側部
2R 右側部
3 搬送コンベヤ
10 第一ワーク載置台
11 ベース部材
12 可動台
12a 位置決め部
13 第二ワーク供給台
20 第二ワーク載置台
21 ベース部材
22 可動台
22a 位置決め部
30 ワーク搬送機構
31 支持体
31a 脚部
31b 梁部材
32 レール
33 ワーク把持装置
33a 基部
33b ロボットアーム
50 第一当接ロボット(第一当接装置)
52 組付治具
60 第一締結ロボット
70 第二当接ロボット(第二当接装置)
72 組付治具
80 第二締結ロボット
P 作業者
S1 第一領域
S2 第二領域
W1 第一ワーク
W2 第二ワーク

Claims (7)

  1. 取付対象物の一方の側部に第一ワークを組み付けるとともに、前記取付対象物の他方の側部に第二ワークを組み付けるための組立システムであって、
    前記取付対象物に対して一方側の第一領域に設けられた第一ワーク載置台と、
    前記取付対象物に対して他方側の第二領域に設けられた第二ワーク載置台と、
    ワーク搬送機構と、を備え、
    前記第一ワーク載置台には、前記第一ワークおよび前記第二ワークを載置可能であり、
    前記ワーク搬送機構は、
    前記第一領域と前記第二領域とに架け渡されたレールと、
    前記レールに沿って前記第一領域と前記第二領域とを往復動するワーク把持装置と、を備え、
    前記ワーク把持装置は、前記第一ワーク載置台に載置された前記第二ワークを把持し、前記第二ワークを前記第二ワーク載置台に載置することを特徴とする組立システム。
  2. 前記組立システムは、
    前記第一ワーク載置台に載置された前記第一ワークを保持して、前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを当接させる第一当接装置と、
    前記第二ワーク載置台に載置された前記第二ワークを保持して、前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを当接させる第二当接装置と、を備え、
    前記第一当接装置が前記第一ワークを保持している間に、
    前記ワーク搬送機構は、前記第一ワーク載置台に載置された前記第二ワークを、前記第二ワーク載置台の上方に移動させることを特徴とする請求項1に記載の組立システム。
  3. 前記第一ワーク載置台には、前記第二ワークが載置される第二ワーク供給台が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立システム。
  4. 前記ワーク把持装置は、
    前記第一ワーク載置台に載置された複数の前記第二ワークを一度に把持するとともに、
    前記第二ワーク載置台に設定された複数の位置決め部に前記第二ワークを一つずつ載置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の組立システム。
  5. 前記第一領域および前記第二領域は、前記取付対象物を搬送する搬送コンベヤの両側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の組立システム。
  6. 前記取付対象物は車体であるとともに、前記第一ワークおよび前記第二ワークは前記車体にドアを連結するためのヒンジであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の組立システム。
  7. 前記組立システムは、
    前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを溶接する第一溶接装置と、
    前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを溶接する第二溶接装置と、を備え、
    前記第一溶接装置が前記取付対象物の一方の側部に前記第一ワークを溶接するとともに、前記第二溶接装置が前記取付対象物の他方の側部に前記第二ワークを溶接している間に、
    前記ワーク搬送機構は、前記第一ワーク載置台に載置された他の前記第二ワークを、前記第二ワーク載置台に載置することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の組立システム。
JP2013272976A 2013-12-27 2013-12-27 組立システム Expired - Fee Related JP5830083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272976A JP5830083B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 組立システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272976A JP5830083B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 組立システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015127073A JP2015127073A (ja) 2015-07-09
JP5830083B2 true JP5830083B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=53837324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013272976A Expired - Fee Related JP5830083B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 組立システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5830083B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220076275A (ko) * 2020-11-30 2022-06-08 애자일 윙 스마트 매뉴팩처링 컴퍼니 리미티드 자동화처리기

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02208183A (ja) * 1989-02-04 1990-08-17 Mazda Motor Corp 自動車のドア組付装置
JPH07115267B2 (ja) * 1990-03-07 1995-12-13 本田技研工業株式会社 車両用テールゲートの組付方法及び装置
JP3069984B2 (ja) * 1992-01-31 2000-07-24 本田技研工業株式会社 車体搬送装置およびドア搬送装置間のドア受渡し装置
JP4039114B2 (ja) * 2001-09-26 2008-01-30 日産自動車株式会社 自動車の車体組立方法および車体組立装置
JP2014188629A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Hirata Corp 搬送システム及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015127073A (ja) 2015-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1918182B1 (en) System for assembling motor-vehicle body structures or sub-assemblies thereof
EP1074460B1 (en) Vehicle body assembly apparatus and assembly method
US5265317A (en) Geometry station
JP5297362B2 (ja) 自動車車体の組立装置及び車体組立方法
US10435094B2 (en) Method of producing vehicle body assembly
CN111590226A (zh) 一种汽车车身侧围外板总成的焊接产线
JP6513595B2 (ja) シートフレーム組付ユニット及びシートフレーム製造方法
JP5830083B2 (ja) 組立システム
WO2016151836A1 (ja) 別置式制御盤の搬送用治具
JPH04193434A (ja) 車両のリヤフロア加工ライン
JP6378434B2 (ja) 車体組立方法および車体組立装置
KR101360045B1 (ko) 다차종 차체 조립 시스템의 사이드 패널 얼라인 장치
JP3928308B2 (ja) 製品組立方法
JP5026372B2 (ja) サンルーフユニット把持装置およびサンルーフユニット把持方法
JP2003071647A (ja) 自動組付設備及び自動組付方法
JP2005289326A (ja) サイドパネル組立ライン
JP4233481B2 (ja) 治具搬送装置
JP2005288666A (ja) ワーク搬送装置
KR101468177B1 (ko) 차체패널 결합 시스템
KR102359949B1 (ko) 차체 부품 정위치 장치
JP6486340B2 (ja) 加圧接合装置及び加圧接合方法
JP2895904B2 (ja) 自動車車体の組立装置
JP5355262B2 (ja) ワーク搬送装置及びその方法
JP2012020383A (ja) ワーク把持装置およびワーク把持方法
JPS62155178A (ja) 車体組立て装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5830083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees