JP2008206303A - 磁石ロータの成形金型および磁石ロータ - Google Patents

磁石ロータの成形金型および磁石ロータ Download PDF

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Takeshi Ito
伊藤  剛
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Abstract

【課題】 同軸度が十分小さく、回転時の振動や異音を大きく低減することが可能な磁石ロータを成形できる成形金型を提供する。
【解決手段】 金属製筒状ボス4の外周に所定厚で環状にボンド磁石5を射出成形した磁石ロータRの成形金型であって、衝合されて両端閉鎖の円筒状キャビティ空間Sを形成する可動型2の型面22aに、先端242外径がボス4の内径よりも小さいとともに本体部243外径はボス4の内径よりも大きく、かつ先端部241を上記先端242から本体部243へ漸次外径が大きくなるテーパ状に成形したセンターピン24を、その中心軸がキャビティ空間Sの中心軸に一致するように設け、センターピン24の先端部241にボス4を嵌装した状態で、可動型2に衝合される固定型1によって、ボス4をセンターピン24の先端部241から本体部243へ押圧移動させる。
【選択図】 図10

Description

本発明は磁石ロータの成形金型および磁石ロータに関し、特に、筒状ボスの外周にボンド磁石を環状に射出成形する磁石ロータの成形金型およびこれによって製造される磁石ロータに関する。
小型DCモータ等に使用する磁石ロータは、従来、成形金型内に設けたピン部材に金属製の筒状ボスを嵌装保持させ、この状態で成形金型内に希土類磁性粉と熱可塑性バインダからなる磁石材料を射出して、上記ボスの外周に一定厚の環状ボンド磁石を成形している。ところで、上記小型DCモータをカメラのフォーカス調整用ステッピングモータ等に使用する場合には、モータの振動や異音のさらなる低減のために、磁石ロータの同軸度、すなわち筒状ボスの中心軸と環状ボンド磁石の中心軸の偏差を一段と小さくすることが要請されている。なお、特許文献1には磁石ロ−タの構造の一例が示されている。
特開平4−137706
しかし、従来の成形金型では、筒状ボスの嵌装保持を容易にするためにピン部材の外径をボスの内径よりも小さくしている。この場合、上記ボスは通常、焼結合金製であるため内径精度が出にくく、このためピン部材の外径は、最も小さいボス内径を予想してこれよりもさらに小さい外径にしてある。このため、図11に示すように、射出成形時の圧力でピン部材61に嵌装されたボス62の位置が偏心し、この結果、磁石ロータの同軸度e(図12)が50μm程度と大きいものになってしまう。なお、図12中、xは筒状ボス62の中心軸、yは環状ボンド磁石63の中心軸である。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、同軸度が十分小さく、回転時の振動や異音を大きく低減することが可能な磁石ロータを成形できる成形金型を提供することを目的とする。
本発明では、金属製筒状ボス(4)の外周に所定厚で環状にボンド磁石(5)を射出成形した磁石ロータ(R)の成形金型であって、衝合されて両端閉鎖の円筒状キャビティ空間(S)を形成する成形金型の一方(2)の型面(22a)に、先端(242)外径(d2)がボス(4)の内径(d1)よりも小さいとともに本体部(243)外径(d3)はボス(4)の内径(d1)よりも大きく、かつ先端部(241)を上記先端(242)から本体部(243)へ漸次外径が大きくなるテーパ状に成形したピン状保持体(24)を、その中心軸(G)がキャビティ空間(S)の中心軸(G)に一致するように設け、ピン状保持体(24)の先端部(241)にボス(4)を嵌装した状態で、一方の成形金型(2)に衝合される他方の成形金型(1)によって、ボス(4)をピン状保持体(24)の先端部(241)から本体部(243)へ押圧移動させる。このような成形金型で製造された磁石ロータ(R)は、ボス(4)の中心軸とボンド磁石(5)の中心軸の偏差が20μm以下と小さい。
本発明において、磁石ロータを成形する場合には、ボスの内径よりも小さいピン状保持体の先端から、テーパ状の先端部外周へボスを嵌装しておく。この状態で、一方と他方の射出成形金型を衝合すると、他方の射出成形金型によってボスはピン状保持体の先端部から、ボスの内径よりも大きい外径としたピン状保持体の本体部へ向けて押圧移動させられ、この結果、上記本体部がボスの内周へ隙無く圧入される。これにより、ボスは、両端が閉鎖された筒状のキャビティ空間内でその中心軸が当該キャビティ空間の中心軸に一致した状態で位置決めされる。この状態でボスの外周には全周に均等な射出空間が形成されるから、ここに磁石材料を射出してボスの外周に一定厚の環状ボンド磁石を成形すれば、同軸度が20μm以下と十分に小さい磁石ロータが得られる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の成形金型によれば、同軸度が十分小さく、回転時の振動や異音を大きく低減することが可能な磁石ロータを製造することができる。
図1には成形金型の断面図を示す。金型は可動型1と固定型2より構成されている。固定型2は基部21と水平姿勢の円柱形本体部22とよりなり、本体部22の中心には基部21まで水平に貫通する、段付きに異径となった貫通孔23が形成されている。貫通孔23にはピン状保持体としてのセンターピン24が水平移動可能に挿通されており、前進端では図1に示すようにその先端部241が、型面としての本体部端面22aから突出している。センターピン24の先端部241は図2に示すように全体にテーパ状になっている。すなわち、上記先端部241は先端242の外径d2が、製造すべき磁石ロータの、筒状ボス4の内径d1よりも10μm程度小さくしてあるとともに、センターピン24の本体部243の外径d3は筒状ボス4の内径d1よりも10μm程度大きくしてある。そして、先端部241は先端242から本体部243へ向けて漸次外径が大きくなるテーパ状としてある。ここで、センターピン24の金属材料の硬度は上記ボス4の金属材料の硬度よりも大きくしてある。
可動型1はその前後の端面に円筒状に凹陥する凹所11,12が形成されており、これら凹所11,12を区画する所定厚の仕切壁13の中心に、前後の凹所11,12を連通する円形の抜き穴14が形成されて、穴内空間がキャビティ空間Sとなっている。抜き穴14の内周面には、可動型1の型壁内に形成された射出ライナ15先端のゲート151が開口している。
可動型1の一方の凹所11内には、円柱状のガイド部材3の一端部が水平姿勢で嵌着固定されて、その端面3aでキャビティ空間Sの一方を閉鎖している。ガイド部材3の中心にはこれを軸方向へ貫通して抜き穴14内の中心に至るガイド孔31が設けてあり、ガイド孔31の内径は上記センターピン24の本体部243の外径よりもやや大きくしてある。ガイド部材3の外周部には、ガイド孔31と平行に延びて抜き穴14内の外周部に臨むノックアウト用通孔32が複数形成されており、これら通孔32内にはノックアウトピン(図示略)が前後動可能に挿入されている。ここで、ガイド孔31、抜き穴14すなわちキャビティ空間Sおよびセンターピン24の中心軸Gは互いに一致している。なお、可動型1の他方の凹所12は、固定型2の本体部22が相対的に進入して液密的に嵌合できる大きさとなっている。
このような構造の成形金型で磁石ロータを成形する場合には、図4に示すように、センターピン24の先端242からその先端部241外周へボス4を嵌装する。ボス4はビッカース硬度200〜1000の例えばCu、Al、真鍮製で、その内径d1(図2)よりも大きな外径d3の本体部243に至ることなく、センターピン24のテーパ状先端部241の外周に隙Hを形成して(図3)装着される。
この後、可動型1を固定型2に向けて移動させると、その凹所12内に固定型2の本体部22が相対的に進入して嵌合し(図5)、その端面22aによってキャビティ空間Sの他方も閉鎖される(型締め)。これにより両端閉鎖の円筒状キャビティが形成される。この時、センターピン24の先端部241は可動型1のガイド孔31内に進入するが、ボス4はその端面がガイド部材3の端面3aに当接してキャビティ空間S内に留められ、センターピン24に対しその先端部241から本体部243へと相対的に押圧移動させられる。この結果、ボス4の内周には図6、図7に示すように、センターピン24の本体部243が隙無く圧入される。これにより、ボス4は、両端が閉鎖された筒状のキャビティ空間S内でその中心軸が当該キャビティ空間Sの中心軸に一致した状態で位置決めされる。
この状態でボス4の外周には全周に均等な射出空間が形成されるから、ここに、例えばNdFeB系の希土類鉄合金磁性粉とPPSやナイロン12等の熱可塑性樹脂よりなる磁石材料を射出してボス4の外周に一定厚の環状ボンド磁石5を成形する(図8)。この際、ボス4の内周にはセンターピン24が隙無く圧入されているから、射出圧を受けてもボス4が偏心移動することはない。その後、センターピン24を固定型2内へ後退させ(図8)、続いて可動型1を固定型2から離間させて型を開いて(図9)、成形された磁石ロータRをノックアウトピンで押し出して可動型1から取り出す。このようにして成形された磁石ロータRは、その同軸度が20μm以下と十分に小さくなる。
本発明の一実施形態を示す成形金型の断面図である。 成形金型のセンターピン先端部の拡大側面図である。 成形金型のセンターピン先端部の横断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型の断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型の断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型のセンターピン先端部に装着されたボスの拡大縦断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型のセンターピン先端部に装着されたボスの拡大横断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型の断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型の断面図である。 磁石ロータの成形過程を示す、成形金型の断面図である。 従来例を示す、ピン部材先端部の拡大縦断面図である。 従来例を示す、ピン部材先端部の拡大横断面図である。
符号の説明
1…可動型(成形金型)、2…固定型(成形金型)、22a…型面、24…センターピン(ピン状保持体)、241…先端部、242…先端、243…本体部、4…ボス、5…ボンド磁石、G…中心軸、R…磁石ロータ、S…キャビティ空間。

Claims (2)

  1. 金属製筒状ボスの外周に所定厚で環状にボンド磁石を射出成形した磁石ロータの成形金型であって、衝合されて両端閉鎖の円筒状キャビティ空間を形成する成形金型の一方の型面に、先端外径が前記ボスの内径よりも小さいとともに本体部外径は前記ボスの内径よりも大きく、かつ先端部を前記先端から前記本体部へ漸次外径が大きくなるテーパ状に成形したピン状保持体を、その中心軸が前記キャビティ空間の中心軸に一致するように設け、ピン状保持体の先端部に前記ボスを嵌装した状態で、前記一方の成形金型に衝合される他方の成形金型によって、前記ボスをピン状保持体の先端部から本体部へ押圧移動させるようにした磁石ロータの成形金型。
  2. 金属製筒状ボスの外周に所定厚で環状にボンド磁石を射出成形した磁石ロータであって、前記ボスの中心軸と前記ボンド磁石の中心軸の偏差が20μm以下である請求項1に記載の成形金型で製造される磁石ロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013191605A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nitto Denko Corp 希土類永久磁石、希土類永久磁石の製造方法及び希土類永久磁石の製造装置

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