JP2019193525A - マグネットローター - Google Patents

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Kenji Takeuchi
健二 竹内
勝哉 竹内
Katsuya Takeuchi
勝哉 竹内
遼平 高橋
Ryohei Takahashi
遼平 高橋
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【課題】バリが発生することを抑制することができる技術を提供する。【解決手段】マグネットローターは、軸部と、前記軸部に固定されている樹脂からなるマグネット部とを備えている。軸部は、第1部分の軸方向の一端部において前記第1部分の外周面から第2部分の外周面まで前記軸方向に直交する前記第1部分の径方向に延びている第1端面を備えている。マグネット部は、本体部の前記軸方向の一端部において前記本体部の外周面から前記第1部分の外周面まで前記軸方向と直交する前記本体部の径方向に延びている第2端面を備えている。前記軸部の前記第1端面と前記マグネット部の前記第2端面とが面一にされている。【選択図】図1

Description

本明細書に開示する技術は、マグネットローターに関する。
特許文献1にマグネットローターが開示されている。特許文献1のマグネットローターは、軸部と、軸部に固定されている樹脂からなるマグネット部とを備えている。軸部は、軸方向に筒状に延びている第1部分と、第1部分の軸方向の一端部から軸方向に筒状に延びている第2部分とを備えている。第1部分は第1外径を有しており、第2部分は第1外径より小さい第2外径を有している。また、マグネットローターの軸部は、第1部分の軸方向の一端部において第1部分の外周面から第2部分の外周面まで前記軸方向に直交する第1部分の径方向に延びている第1端面を備えている。
マグネットローターのマグネット部は、軸部の第1部分の外周面を覆っている本体部を備えている。本体部は、軸部の軸方向に筒状に延びており、前記第1部分の第1外径より大きい外径を有している。また、マグネット部は、本体部の軸方向の一端部において本体部の外周面から軸部の第2部分の外周面まで前記軸方向に直交する本体部の径方向に延びている第2端面を備えている。
特開2008‐148494号公報
特許文献1のマグネットローターでは、軸部の第1端面の位置と、マグネット部の第2端面の位置とが軸方向に位置ずれしている。すなわち、軸部の第1端面とマグネット部の第2端面とが面一にされていない。このようなマグネットローターを製造する場合は、マグネットローターを製造するための金型を軸部に押し当てたときに、金型と軸部の第1端面との間に隙間が形成される。この状態で、マグネット部を形成するための樹脂が金型に注入されると、金型と軸部の第1端面との間に樹脂が入り込むとともに、金型と軸部の第2部分の外周面との間にも樹脂が入り込んでしまうことがあった。そのため、第2部分の外周面の周囲に入り込んだ樹脂によって余分なバリが形成されてしまうことがあった。そこで本明細書は、バリが発生することを抑制することができる技術を提供する。
本明細書に開示するマグネットローターは、軸部と、前記軸部に固定されている樹脂からなるマグネット部と、を備えている。前記軸部は、前記軸部の軸方向に筒状に延びており、第1外径を有している第1部分と、前記第1部分の前記軸方向の一端部から前記軸方向に筒状に延びており、前記第1外径より小さい第2外径を有している第2部分と、前記第1部分の前記軸方向の一端部において前記第1部分の外周面から前記第2部分の外周面まで前記軸方向に直交する前記第1部分の径方向に延びている第1端面と、を備えている。前記マグネット部は、前記軸部の前記第1部分の外周面に固定されており、前記軸方向に筒状に延びており、前記第1外径より大きい外径を有している本体部と、前記本体部の前記軸方向の一端部において前記本体部の外周面から前記第1部分の外周面まで前記軸方向と直交する前記本体部の径方向に延びている第2端面と、を備えている。前記軸部の前記第1端面と前記マグネット部の前記第2端面とが面一にされている。
上記の構成によれば、バリが発生することを抑制することができる。すなわち、上記のマグネットローターを製造する場合は、マグネットローターを製造するための金型を軸部に押し当てるときに、軸部の第1端面とマグネット部の第2端面とを面一にするために、金型を軸部の第1端面に密着させて両者の間に隙間が形成されないようにする。この状態で、マグネット部を形成するための樹脂が金型に注入されると、金型と軸部の第1端面との間に樹脂が入り込むことが抑制される。そのため、注入された樹脂が金型と軸部の第2部分の外周面との間に入り込むことが抑制され、第2部分の外周面の周囲でバリが発生することを抑制することができる。
前記軸部は、前記第1部分の前記軸方向の他端部から前記軸方向と直交する前記第1部分の径方向に突出しており、前記第1外径より大きい第3外径を有している環状の第3部分を更に備えていてもよい。前記マグネット部は、前記軸方向において前記第3部分を挟んで前記本体部と反対側に位置している環状の支持部を更に備えていてもよい。前記マグネット部の前記支持部の内径が、前記軸部の前記第1部分の前記第1外径より大きくてもよい。
この構成によれば、マグネットローターを製造するための金型を軸部に押し当てたときに、金型によって軸部を強固に支持することができる。そのため、金型と軸部の第1端面との間に隙間が形成されることが抑制され、金型と軸部の第1端面との間に樹脂が入り込むことが抑制される。したがって、バリが発生することを抑制することができる。
前記軸部の前記第1部分の外周面の前記軸方向の幅が、前記第3部分の外周面の前記軸方向の幅より大きくてもよい。
この構成によれば、金型に注入された樹脂によって軸部の第1部分の外周面が押圧されるときに、当該外周面に作用する押圧力が大きくなる。そのため、軸部の第1部分の歪みによって軸部の第1端面が軸方向に移動したときに、その移動量が大きくなり、軸部の第1端面が金型に強く押し当てられる。したがって、金型と軸部の第1端面との間に隙間が形成されることが抑制され、バリが発生することを抑制することができる。
前記マグネット部は、前記軸部の前記第1端面が金型に押し当てられている状態でインサート成形を行うことによって形成されていてもよい。
マグネット部がインサート成形によって形成される場合は、樹脂が金型に高圧で注入されるので、金型と軸部の第1端面との間に樹脂が入り込みやすくなる。したがってこの場合は、金型と軸部の第1端面との間に樹脂が入り込むことを抑制するために、上記の構成が特に有効になる。
実施例に係るマグネットローターの断面図である。 図1の要部IIの拡大図である。 図1のIII‐III断面図である。 実施例に係るマグネットローターを製造する方法を説明する図である。 実施例に係るマグネットローターを備えているモーターの断面図である。 第1試験の試験結果を示す図である。 第2試験の試験結果を示す図である。
実施例に係るマグネットローター1について説明する。図1及び図2に示すように、実施例に係るマグネットローター1は、軸部20とマグネット部30を備えている。実施例に係るマグネットローター1は、例えばブラシレスモーター(図5参照)に用いられる回転部材である。
まず、マグネットローター1の軸部20について説明する。この軸部20は、樹脂から形成されている。軸部20には軸孔49が形成されている。軸孔49は、軸部20の軸方向(Z方向)に延びており、軸部20を貫通している。軸孔49には雌ネジ(図示省略)が形成されている。
マグネットローター1の軸部20は、第1部分21と、第2部分22と、第3部分23と、第4部分24とを備えている。第1部分21と第2部分22と第3部分23と第4部分24は、一体的に形成されている。
軸部20の第1部分21は、略円筒状に形成されている。この第1部分21は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びている。筒状の第1部分21は、外周面41を備えている。第1部分21の外周面41は、第1外径D41を有している。
軸部20の第2部分22は、上記の第1部分21と同様に、略円筒状に形成されている。この第2部分22は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びている。第2部分22は、第1部分21と一体的に形成されており、第1部分21の軸方向(Z方向)の一端部に固定されている。第2部分22は、第1部分21の軸方向(Z方向)の一端部から軸方向(Z方向)に突出している。筒状の第2部分22は、外周面42を備えている。第2部分22の外周面42は、第2外径D42を有している。第2外径D42は、上記の第1部分21の第1外径D41より小さい(図3参照)。第1部分21と第2部分22の間には段差が形成されている。
上記の第1部分21の外周面41と第2部分22の外周面42との間には、第1端面51が形成されている。第1端面51は、第1部分21の軸方向(Z方向)の一端部に形成されている。第1端面51は、第1部分21の一端部において第1部分21の外周面41から第2部分22の外周面42まで延びている。第1端面51は、第1部分21の軸方向(Z方向)と直交する第1部分21の径方向(図1ではX方向)に延びている。また、第1端面51は、第1部分21の周方向に延びており、略円環状に形成されている(図3参照)。第1端面51は外部に露出している。
軸部20の第3部分23は、略円環状に形成されている。この第3部分23は、第1部分21と一体的に形成されており、第1部分21の軸方向(Z方向)の他端部に固定されている。第3部分23は、第2部分22が第1部分21に固定されている側とは反対側の第1部分21の端部に固定されている。第3部分23は、第1部分21の他端部から第1部分21の軸方向(Z方向)と直交する第1部分21の径方向(図1ではX方向)に突出している。第3部分23は、第1部分21の径方向の外側へ延びている。また、環状の第3部分23は、第1部分21の周方向に延びている。第1部分21と第3部分23の間には段差が形成されている。
環状の第3部分23は、外周面43を備えている。第3部分23の外周面43の軸方向(Z方向)の幅t43は、上記の第1部分21の外周面41の軸方向(Z方向)の幅t41より小さい(第1部分21の外周面41の幅t41が、第3部分23の外周面43の幅t43より大きい。)。第3部分23の外周面43は、第3外径D43を有している。第3外径D43は、第1部分21の第1外径D41より大きい(図3参照)。
また、第3部分23は、表面53と裏面54を備えている。表面53と裏面54は、第3部分23の径方向に延びている。また、表面53と裏面54は、第3部分23の周方向に延びており、略円環状に形成されている。
軸部20の第4部分24は、上記の第2部分22と同様に、略円筒状に形成されている。この第4部分24は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びている。第4部分24は、第2部分22と一体的に形成されており、第2部分22の軸方向(Z方向)の一端部に固定されている。第4部分24は、第2部分22の軸方向(Z方向)の一端部から軸方向(Z方向)に突出している。筒状の第4部分24は、外周面44を備えている。第4部分24の外周面44は、第4外径D44を有している。第4外径D44は、上記の第2部分22の第2外径D42より小さい。第2部分22と第4部分24の間には段差が形成されている。
次に、マグネットローター1のマグネット部30について説明する。マグネット部30は、軸部20に固定されている。マグネット部30は、磁性材料を含む樹脂から形成されている。マグネット部30は、本体部31と、支持部32とを備えている。本体部31と支持部32は、一体的に形成されている。
マグネット部30の本体部31は、略円筒状に形成されている。本体部31は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びている。本体部31は、軸部20の第1部分21と第3部分23に固定されている。本体部31は、第1部分21の外周面41と、第3部分23の表面53と、第3部分23の外周面43とを覆っており、これらに密着している。
筒状の本体部31は、第1内周面61と第2内周面62を備えている。本体部31の第1内周面61は、第1内径R61を有している。第1内径R61は、上記の軸部20の第1部分21の第1外径D41と同じ径である。本体部31の第2内周面62は、第2内径R62を有している。第2内径R62は、上記の軸部20の第3部分23の第3外径D43と同じ径である。
また、本体部31は、外周面69を備えている。本体部31の外周面69は、第5外径D69を有している。第5外径D69は、上記の軸部20の第3部分23の第3外径D43より大きい(図3参照)。
本体部31の外周面69と、上記の軸部20の第1部分21の外周面41との間には、第2端面52が形成されている。第2端面52は、本体部31の軸方向(Z方向)の一端部に形成されている。第2端面52は、本体部31の一端部において本体部31の外周面69から第1部分21の外周面41まで延びている。第2端面52は、本体部31の軸方向(Z方向)と直交する本体部31の径方向(すなわち、軸部20の第1部分21の径方向(図1ではX方向))に延びている。また、第2端面52は、本体部31の周方向に延びており、略円環状に形成されている(図3参照)。第2端面52は外部に露出している。
マグネット部30の第2端面52と、軸部20の第1端面51とは、面一にされている。第1端面51と第2端面52は、軸部20の軸方向(Z方向)において同じ高さ位置に形成されており、ストレート面にされている。第1端面51と第2端面52の間には段差が存在していない。
マグネット部30の支持部32は、略円環状に形成されている。支持部32は、本体部31と一体的に形成されており、本体部31の第2内周面62に固定されている。支持部32は、本体部31の第2内周面62から、本体部31の軸方向(Z方向)と直交する本体部31の径方向(図1ではX方向)に突出している。支持部32は、本体部31の径方向の内側へ延びている。また、環状の支持部32は、本体部31の周方向に延びている。
マグネット部30の支持部32は、軸部20の第3部分23に固定されている。支持部32は、第3部分23の裏面54の一部を覆っており、裏面54の一部に密着している。支持部32は、軸部20の軸方向(Z方向)において第3部分23を挟んで本体部31と反対側に位置している。支持部32は、第3部分23を支持している。
環状の支持部32は、内周面63を備えている。支持部32の内周面63は、第3内径R63を有している。第3内径R63は、上記の軸部20の第1部分21の第1外径D41(本体部31の第1内径R61)より大きい。また、第3内径R63は、上記の軸部20の第3部分23の第3外径D43(本体部31の第2内径R62)より小さい。
次に、上記のマグネットローター1を製造するための金型100について説明する。図4に示すように、金型100は、第1金型101と、第2金型102と、第3金型103とを備えている。
第1金型101は、第1凹部81と、第2凹部82とを備えている。第1凹部81は、端面812を備えている。端面812は、第1凹部81の軸方向(Z方向)の一端部に形成されている。端面812は、第1凹部81の軸方向(Z方向)と直交する第1凹部81の径方向(図1ではX方向)に延びている。第2凹部82は、第1凹部81の一端部から第1凹部81の軸方向(Z方向)に延びている。また、第1金型101には複数の注入孔85が形成されている。注入孔85は第1金型101の第1凹部81に接続されている。注入孔85を通じて第1凹部81に樹脂が注入される。
第2金型102は、第1部分91と、第2部分92とを備えている。第1部分91と第2部分92は、いずれも略円柱状に形成されている。第1部分91は、外周面911を備えている。第1部分91の外周面911は、第1型外径D91を有している。第2部分92は、第1部分91の軸方向(Z方向)の一端部から軸方向(Z方向)に突出している。第2部分92は、外周面921を備えている。第2部分92の外周面921は、第2型外径D92を有している。第2型外径D92は、上記のマグネット部30の支持部32の第3内径R63と同じ径である。第2型外径D92は、上記の軸部20の第1部分21の第1外径D41より大きい。第3金型103は、略円柱状に形成されている。
次に、上記の金型100を用いてマグネットローター1を製造する方法について説明する。マグネットローター1を製造する場合は、軸部20の軸孔49に第3金型103を挿入する。また、第1金型101の第1凹部81に軸部20を挿入する。第1金型101の第2凹部82に軸部20の第2部分22と第4部分24を挿入する。このとき、軸部20の第1部分21の第1端面51を、第1金型101の第1凹部81の端面812に押し当てる。第1部分21の第1端面51が、第1凹部81の端面812に密着する。
続いて、第1金型101の第1凹部81に第2金型102を挿入する。第2金型102の第2部分92を軸部20の第3部分23に押し当てる。続いて、金型100と軸部20との間に、マグネット部30を形成するための樹脂を高圧で注入する。第1金型101に形成されている注入孔85を通じて樹脂を注入する。その後、樹脂が硬化した後に金型100を取り外すと、マグネットローター1が完成する。
次に、上記のマグネットローター1を備えるモーター200について説明する。図5に示すように、モーター200は、上記のマグネットローター1と、ステーター201と、回転軸202とを備えている。ステーター201は、マグネットローター1のマグネット部30の周囲に配置されている。回転軸202は、マグネットローター1の軸部20の軸孔49に挿入されている状態で、軸部20に固定されている。このモーター200では、マグネットローター1がステーター201に対して回転することによって回転軸202が回転する。
以上、実施例に係るマグネットローター1について説明した。上述の説明から明らかなように、マグネットローター1は、軸部20と、軸部20に固定されている樹脂からなるマグネット部30とを備えている。軸部20は、第1部分21と、第2部分22と、第1端面51とを備えている。第1部分21は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びており、第1外径D41を有している。第2部分22は、第1部分21の軸方向(Z方向)の一端部から軸方向(Z方向)に筒状に延びており、第1部分21の第1外径D41より小さい第2外径D42を有している。第1端面51は、第1部分21の軸方向(Z方向)の一端部において第1部分21の外周面41から第2部分22の外周面42まで第1部分21の径方向に延びている。マグネット部30は、本体部31と、第2端面52とを備えている。本体部31は、軸部20の第1部分21の外周面41に固定されている。また、本体部31は、軸部20の軸方向(Z方向)に筒状に延びており、軸部20の第1部分21の第1外径D41より大きい第5外径D69を有している。第2端面52は、本体部31の軸方向(Z方向)の一端部において本体部31の外周面69から軸部20の第1部分21の外周面41まで本体部31の径方向に延びている。軸部20の第1端面51とマグネット部30の第2端面52とが面一にされている。
上記のマグネットローター1を製造する場合は、マグネットローター1を製造するための第1金型101を軸部20に押し当てるときに、軸部20の第1端面51とマグネット部30の第2端面52とを面一にするために、第1金型101を軸部20の第1端面51に密着させて両者の間に隙間が形成されないようにする。この状態で、マグネット部30を形成するための樹脂が第1金型101に注入されると、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に樹脂が入り込むことが抑制される。そのため、注入された樹脂が第1金型101と軸部20の第2部分22の外周面42との間に入り込むことが抑制され、第2部分22の外周面42の周囲でバリが発生することを抑制することができる。また、上記のマグネットローター1がモーター200に用いられた場合は、マグネットローター1とステーター201との間にバリが入り込むことを抑制することができる。
また、上記のマグネットローター1では、軸部20が環状の第3部分23を更に備えている。第3部分23は、第1部分21の軸方向(Z方向)の他端部から軸方向(Z方向)と直交する第1部分21の径方向に突出しており、第1外径D41より大きい第3外径D43を有している。また、マグネット部30が、環状の支持部32を更に備えている。支持部32は、マグネット部30の軸方向(Z方向)において第3部分23を挟んで本体部31と反対側に位置している。マグネット部30の支持部32の第3内径R63は、軸部20の第1部分21の第1外径D41より大きい。
この構成によれば、マグネットローター1を製造するための第1金型101及び第2金型102を軸部20に押し当てたときに、第1金型101及び第2金型102によって軸部20を強固に支持することができる。そのため、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に隙間が形成されることが抑制され、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に樹脂が入り込むことが抑制される。したがって、バリが発生することを抑制することができる。この効果については、後述する第1試験によって説明する。
また、金型100の注入孔85を通じて注入される樹脂によって、軸部20の第1部分21の外周面41及び第3部分23の外周面43が押圧されることに加え、第3部分23の表面53が下方に向かって押圧される。このとき、第2金型102によって第3部分23の下方への変位が規制され、第3部分23と一体化している第1部分21の変位も抑制される。そのため、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に樹脂が入り込むことが抑制され、バリが発生することを抑制することができる。
また、上記のマグネットローター1では、軸部20の第1部分21の外周面41の軸方向(Z方向)の幅t41が、第3部分23の外周面43の軸方向(Z方向)の幅t43より大きい。この構成によれば、金型100に注入された樹脂によって軸部20の第1部分21の外周面41が押圧されるときに、当該外周面41に作用する押圧力が大きくなる。そのため、軸部20の第1部分21の歪みによって軸部20の第1端面51が軸方向(Z方向)に移動したときに、その移動量が大きくなり、軸部20の第1端面51が第1金型101に強く押し当てられる。したがって、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に隙間が形成されることが抑制され、バリが発生することを抑制することができる。この効果については、後述する第2試験によって説明する。
また、上記のマグネットローター1では、マグネット部30が、軸部20の第1端面51が第1金型101に押し当てられている状態でインサート成形を行うことによって形成されている。マグネット部30がインサート成形によって形成される場合は、樹脂が金型100に高圧で注入されるので、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に樹脂が入り込みやすくなる。したがってこの場合は、第1金型101と軸部20の第1端面51との間に樹脂が入り込むことを抑制するために、上記の構成が特に有効になる。
次に、第1試験及び第2試験について説明する。第1試験及び第2試験では、上記のマグネットローター1を製造した。マグネットローター1の軸部20が金型100に対して位置決めされている状態で、マグネット部30を形成するための樹脂を金型100に注入してマグネット部30をインサート成形した。金型100に樹脂が注入されたときに、軸部20の第1端面51が軸方向(Z方向)へ僅かに移動した。第1試験及び第2試験では、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量を測定した。図1に示すように、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量は、第1端面51が図1の上方へ移動する場合は+(プラス)とし、図1の下方へ移動する場合は−(マイナス)とした。
[第1試験]
第1試験では、軸部20の第1部分21の第1外径D41を12.6mmとした。また、第1部分21の外周面41の幅t41を2.5mmとした。また、軸部20の第3部分23の外周面43の幅t43を1.5mmとした。
また、第1試験では、第2金型102の第2部分92の第2型外径D92を様々に変更した。すなわち、インサート成形されるマグネット部30の支持部32の第3内径R63を様々に変更した。具体的には、第2型外径D92(第3内径R63)を、15.4mm、14.0mm、12.6mm、10.3mm、8.0mmとした。
第1試験の試験結果を図6に示す。図6に示すように、第1試験では、第2型外径D92(第3内径R63)が12.6mmより大きい場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になった。すなわち、第2型外径D92(第3内径R63)が軸部20の第1部分21の第1外径D41(12.6mm)より大きい場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になった。この場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になるので、第1端面51が第1金型101の第1凹部81の端面812に強く押し当てられる。そのため、第1金型101と第1端面51との間に隙間が形成されることが抑制され、バリが発生することを抑制することができる。
[第2試験]
第2試験では、軸部20の第1部分21の第1外径D41を12.6mmとした。また、第2試験では、第2金型102の第2部分92の第2型外径D92を変更せずに14.0mmとした。
また、第2試験では、軸部20の第1部分21の外周面41の幅t41と、第3部分23の外周面43の幅t43とを様々に変更した。具体的には、第1部分21の外周面41の幅t41を、3.5mm、2.5mm、1.5mm、0.5mmとし、第3部分23の外周面43の幅t43を、0.5mm、1.5mm、2.5mm、3.5mmとした。t41+t43=4.00mmとした。
第2試験の試験結果を図7に示す。図7に示すように、第2試験では、第1部分21の外周面41の幅t41が2.0mmより大きい場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になった。すなわち、第1部分21の外周面41の幅t41が第3部分23の外周面43の幅t43より大きい場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になった。この場合は、第1端面51の軸方向(Z方向)への移動量の値が+(プラス)になるので、第1端面51が第1金型101の第1凹部81の端面812に強く押し当てられる。そのため、第1金型101と第1端面51との間に隙間が形成されることが抑制され、バリが発生することを抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:マグネットローター、20:軸部、21:第1部分、22:第2部分、23:第3部分、24:第4部分、30:マグネット部、31:本体部、32:支持部、41:外周面、42:外周面、43:外周面、44:外周面、49:軸孔、51:第1端面、52:第2端面、53:表面、54:裏面、61:第1内周面、62:第2内周面、63:内周面、69:外周面、81:第1凹部、82:第2凹部、91:第1部分、92:第2部分、100:金型、101:第1金型、102:第2金型、103:第3金型、200:モーター、201:ステーター、202:回転軸、812:端面、911:外周面、921:外周面

Claims (4)

  1. マグネットローターであって、
    軸部と、
    前記軸部に固定されている樹脂からなるマグネット部と、を備えており、
    前記軸部は、
    前記軸部の軸方向に筒状に延びており、第1外径を有している第1部分と、
    前記第1部分の前記軸方向の一端部から前記軸方向に筒状に延びており、前記第1外径より小さい第2外径を有している第2部分と、
    前記第1部分の前記軸方向の一端部において前記第1部分の外周面から前記第2部分の外周面まで前記軸方向に直交する前記第1部分の径方向に延びている第1端面と、を備えており、
    前記マグネット部は、
    前記軸部の前記第1部分の外周面に固定されており、前記軸方向に筒状に延びており、前記第1外径より大きい外径を有している本体部と、
    前記本体部の前記軸方向の一端部において前記本体部の外周面から前記第1部分の外周面まで前記軸方向と直交する前記本体部の径方向に延びている第2端面と、を備えており、
    前記軸部の前記第1端面と前記マグネット部の前記第2端面とが面一にされている、マグネットローター。
  2. 前記軸部は、
    前記第1部分の前記軸方向の他端部から前記軸方向と直交する前記第1部分の径方向に突出しており、前記第1外径より大きい第3外径を有している環状の第3部分を更に備えており、
    前記マグネット部は、
    前記軸方向において前記第3部分を挟んで前記本体部と反対側に位置している環状の支持部を更に備えており、
    前記マグネット部の前記支持部の内径が、前記軸部の前記第1部分の前記第1外径より大きい、請求項1に記載のマグネットローター。
  3. 前記軸部の前記第1部分の外周面の前記軸方向の幅が、前記第3部分の外周面の前記軸方向の幅より大きい、請求項1または2に記載のマグネットローター。
  4. 前記マグネット部は、前記軸部の前記第1端面が金型に押し当てられている状態でインサート成形を行うことによって形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のマグネットローター。
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