JP2008205561A - ソースフォロア回路及び半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランジスタ11及び21は一対のソースフォロアトランジスタである。抵抗13及び23はトランジスタ11及び21の各ゲートにそれぞれ接続されており抵抗値が同一である。電流源14、15、24、及び25はそれぞれ同一量の電流を流す。オペアンプ31は、トランジスタ11及び21の出力同相直流電圧と所定の基準電圧とを比較し、その結果に基づいて電流源14、15、24、及び25が流す電流量を制御することでトランジスタ11及び21の各ゲートへの印加電圧を制御して、該出力同相直流電圧と該基準電圧とを一致させる。
【選択図】図1
Description
ソースフォロアの回路例を図6に示す。
大きくばらつく(例えば±0.2ボルト程度)ので、図6のソースフォロアの出力は直流成分の電圧レベルが安定しない。このため、後段の回路が入力信号に対して安定した電圧レベルの直流成分を必要とする場合には、ソースフォロアをバッファアンプとして使用できないという問題を有していた。
また、前述した本発明に係るソースフォロア回路において、前記電圧印加手段は、前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続されており抵抗値が同一である一対の抵抗と、同一量の電流を流す一対の電流源と、を有しており、前記制御手段は、前記一対の電流源が前記一対の抵抗の各々に流す電流量を制御する、ように構成してもよい。
なお、このとき、前記一対の抵抗の各々をトランジスタにより構成してもよい。ここで、前記トランジスタと前記一対のソースフォロアトランジスタとを単一の半導体基板上に形成するようにしてもよい。
また、前述した本発明に係るソースフォロア回路において、前記制御手段は、前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う第一の比較器を有しており、該第一の比較器による比較結果に基づいて前記第一の電流源が流す電流量を制御し、更に、前記第二の電流源が流す電流量を制御して該第二の電流源が流す電流量を前記第一の電流源が流す電流量に一致させる副制御手段を有する、ように構成してもよい。
ることが可能となる。
なお、このとき、前記所定の検出基準電圧は、前記ソースフォロア回路に入力される信号の直流成分の電圧に予め設定されているように構成してもよい。
なお、前述した本発明に係るソースフォロア回路を単一の半導体基板上に形成したことを特徴とする半導体装置についても本発明に係るものである。
まず図1について説明する。同図は、本発明を実施するソースフォロア回路の第一の例の構成を示している。この回路は全差動回路であり、一対のソースフォロアの出力同相直流電圧を監視し、負帰還をかけることでこの出力同相直流電圧を安定にするというものである。
図1において、トランジスタ11及び21はどちらもNMOSトランジスタであり、ソースフォロアを構成している一対のソースフォロアトランジスタである。このトランジスタ11及び21の各ドレインは回路の電源線(電圧Vcc)に接続されている。また、トランジスタ11及び21の各ソースはそれぞれ電流源12及び22を介して回路のグランド線(基準電位GND)に接続されている。
れており、電流源15及び25における抵抗13及び23がそれぞれ接続されている側とは反対側の端子は回路のグランド線に接続されている。
抵抗16及び26は抵抗値が同一である。ここで抵抗16は、その一端が非反転側出力端子OUTPに接続されており、そのもう一端が抵抗26の一端と接続されている。この抵抗26のもう一端は、反転側出力端子OUTMに接続されている。従って、抵抗16と抵抗26との接続点には、非反転側出力端子OUTPと反転側出力端子OUTMとから出力される差動信号における同相成分の直流電圧(出力同相直流電圧)が生成される。
今、図1の回路における非反転側入力端子INP及び反転側入力端子INMに、前段の回路から、安定した直流電圧成分を含む差動信号が入力された場合を想定する。
図2において、NMOSトランジスタであるトランジスタ17及び27の各々のドレイン及びゲートが接続され、一対の第一の電流源である電流源14及び24に接続されている。また、トランジスタ17及び27の各ソースは、一対の第二の電流源である電流源15及び25に接続されている。
抵抗33は抵抗13及び23と抵抗値が同一であり、その両端には第一の副電流源である電流源34と第二の副電流源である電流源35とがそれぞれ接続されている。電流源34は一対の第一の電流源である電流源14及び24と同一量の電流を流し、電流源34は一対の第二の電流源である電流源15及び25と同一量の電流を流す。このために、電流源34と電流源14及び24、並びに、電流源35と電流源15及び電流源25は、それぞれ、例えばカレントミラーにより構成されている。なお、電流源34における抵抗33が接続されている側とは反対側の端子は回路の電源線に接続されており、電流源35における抵抗33が接続されている側とは反対側の端子は回路のグランド線に接続されている。
が印加される。このオペアンプ36の反転入力端子には、不図示の基準電源より安定した直流電圧である検出基準電圧V2が印加されており、オペアンプ36は検出電圧と検出基準電圧V2との大小比較を行う。オペアンプ36の出力信号は、電流源14、24、及び34が流す電流の量を制御する制御信号として電流源14、24及び34の各々へ送られる。
前述した図1及び図2の回路では、電流源14及び24と電流源15及び25とは同一量の電流を流すものとしていた。このような回路の各構成要素を半導体装置1における単一の半導体基板上に形成されて構成する場合、一般に、電源線側の電流源14及び24はP型のトランジスタを用いて構成され、グランド線側の電流源15及び25はN型のトランジスタを用いて構成される。ところが、ここで、N型トランジスタとP型トランジスタとに同一量の電流を流すために、図4に示すように、カレントミラーを用いて電流源14、15、24、及び25を構成しても、電流源14及び24と電流源15及び25との間で電流量を常に同一にするのは容易ではない。これは、カレントミラーに使用するN型トランジスタとP型トランジスタとの出力インピーダンスの違いにより、カレント比がずれてしまうためである。
1との比較結果に基づいて電流源14、24、及び34を制御するようにし、オペアンプ36が、前述した検出電圧と検出基準電圧V2との大小比較の結果に基づいて電流源15、25、及び35が抵抗13、23、及び33に流す電流量を制御するようにしてもよく、この構成でも、回路内で生じる非反転側入力端子INP及び反転側入力端子INMの電圧を検出基準電圧V2に一致させることができるので、前段の回路への負担軽減が可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
(付記1)一対のソースフォロアトランジスタと、
前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートへ直流電圧を印加する電圧印加手段と、
前記一対のソースフォロアトランジスタの出力同相直流電圧と所定の基準電圧とを比較した結果に基づいて前記電圧印加手段による該一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートへの印加電圧を制御して、該出力同相直流電圧と該基準電圧とを一致させる制御手段と、
を有することを特徴とするソースフォロア回路。
(付記2)前記制御手段は、前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う比較器を有しており、該比較器による比較結果に基づいて前記印加電圧を制御することを特徴とする付記1に記載のソースフォロア回路。
(付記3)前記電圧印加手段は、
前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続されており抵抗値が同一である一対の抵抗と、
同一量の電流を流す一対の電流源と、
を有しており、
前記制御手段は、前記一対の電流源が前記一対の抵抗の各々に流す電流量を制御する、ことを特徴とする付記1に記載のソースフォロア回路。
(付記4)前記一対の抵抗の各々をトランジスタにより構成したことを特徴とする付記3に記載のソースフォロア回路。
(付記5)前記トランジスタと前記一対のソースフォロアトランジスタとを単一の半導体基板上に形成したことを特徴とする付記4に記載のソースフォロア回路。
(付記6)前記一対の電流源は、
同一量の電流を流す一対の第一の電流源と、
同一量の電流を流す一対の第二の電流源と、
を有しており、
前記一対の第一の電流源は、前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートと前記一対の抵抗との接続点に各々接続されており、
前記一対の第二の電流源は、前記一対の第一の電流源が接続されている側とは反対側で前記一対の抵抗に各々接続されており、
前記制御手段は、前記第一及び前記第二の電流源がそれぞれ流す電流量を制御する、
ことを特徴とする付記3に記載のソースフォロア回路。
(付記7)前記制御手段は、
前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う第一の比較器を有しており、該第一の比較器による比較結果に基づいて前記第二の電流源が流す電流量を制御し、更に、
前記第一の電流源が流す電流量を制御して該第一の電流源が流す電流量を前記第二の電流源が流す電流量に一致させる副制御手段を有する、
ことを特徴とする付記6に記載のソースフォロア回路。
(付記8)前記ソースフォロア回路には差動信号が入力され、該差動信号は、前記一対の
抵抗と前記第二の電流源との接続点にそれぞれ入力され、
前記副制御手段は、
前記一対の第一の電流源と同一量の電流を流す第一の副電流源と、
前記第一の比較器による比較結果に基づき前記一対の第二の電流源と同一量の電流を流す第二の副電流源と、
前記一対の抵抗と同一の抵抗値であり、前記第一及び前記第二の副電流源がその両端に各々接続されている検出抵抗と、
前記第一及び前記第二の副電流源が電流を流すことによって前記検出抵抗と前記第二の副電流源との接続点に生じる検出電圧を所定の検出基準電圧と比較する第二の比較器と、を有しており、
前記第一の副電流源及び前記一対の第一の電流源は、前記第二の比較器による比較結果に基づき、前記検出電圧が前記所定の検出基準電圧に一致するように電流量が制御される、
ことを特徴とする付記7に記載のソースフォロア回路。
(付記9)前記制御手段は、
前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う第一の比較器を有しており、該第一の比較器による比較結果に基づいて前記第一の電流源が流す電流量を制御し、更に、
前記第二の電流源が流す電流量を制御して該第二の電流源が流す電流量を前記第一の電流源が流す電流量に一致させる副制御手段を有する、
ことを特徴とする付記6に記載のソースフォロア回路。
(付記10)前記ソースフォロア回路には差動信号が入力され、該差動信号は、前記一対の抵抗と前記第二の電流源との接続点にそれぞれ入力され、
前記副制御手段は、
前記第一の比較器による比較結果に基づき前記一対の第一の電流源と同一量の電流を流す第一の副電流源と、
前記一対の第二の電流源と同一量の電流を流す第二の副電流源と、
前記一対の抵抗と同一の抵抗値であり、前記第一及び前記第二の副電流源がその両端に各々接続されている検出抵抗と、
前記第一及び前記第二の副電流源が電流を流すことによって前記検出抵抗と前記第二の副電流源との接続点に生じる検出電圧を所定の検出基準電圧と比較する第二の比較器と、を有しており、
前記第二の副電流源及び前記一対の第二の電流源は、前記第二の比較器による比較結果に基づき、前記検出電圧が前記所定の検出基準電圧に一致するように電流量が制御される、
ことを特徴とする付記9に記載のソースフォロア回路。
(付記11)前記所定の検出基準電圧は、前記ソースフォロア回路に入力される信号の直流成分の電圧に予め設定されていることを特徴とする付記8又は10に記載のソースフォロア回路。
(付記12)付記1から11のうちのいずれか一項に記載のソースフォロア回路を単一の半導体基板上に形成したことを特徴とする半導体装置。
11、17、21、27 トランジスタ
12、14、15、22、24、25、34、35 電流源
13、16、23、26、33 抵抗
31、36 オペアンプ
32 基準電源
Claims (10)
- 一対のソースフォロアトランジスタと、
前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートへ直流電圧を印加する電圧印加手段と、
前記一対のソースフォロアトランジスタの出力同相直流電圧と所定の基準電圧とを比較した結果に基づいて前記電圧印加手段による該一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートへの印加電圧を制御して、該出力同相直流電圧と該基準電圧とを一致させる制御手段と、
を有することを特徴とするソースフォロア回路。 - 前記制御手段は、前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う比較器を有しており、該比較器による比較結果に基づいて前記印加電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載のソースフォロア回路。
- 前記電圧印加手段は、
前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続されており抵抗値が同一である一対の抵抗と、
同一量の電流を流す一対の電流源と、
を有しており、
前記制御手段は、前記一対の電流源が前記一対の抵抗の各々に流す電流量を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のソースフォロア回路。 - 前記一対の抵抗の各々をトランジスタにより構成したことを特徴とする請求項3に記載のソースフォロア回路。
- 前記トランジスタと前記一対のソースフォロアトランジスタとを単一の半導体基板上に形成したことを特徴とする請求項4に記載のソースフォロア回路。
- 前記一対の電流源は、
同一量の電流を流す一対の第一の電流源と、
同一量の電流を流す一対の第二の電流源と、
を有しており、
前記一対の第一の電流源は、前記一対のソースフォロアトランジスタの各ゲートと前記一対の抵抗との接続点に各々接続されており、
前記一対の第二の電流源は、前記一対の第一の電流源が接続されている側とは反対側で前記一対の抵抗に各々接続されており、
前記制御手段は、前記第一及び前記第二の電流源がそれぞれ流す電流量を制御する、
ことを特徴とする請求項3に記載のソースフォロア回路。 - 前記制御手段は、
前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う第一の比較器を有しており、該第一の比較器による比較結果に基づいて前記第二の電流源が流す電流量を制御し、更に、
前記第一の電流源が流す電流量を制御して該第一の電流源が流す電流量を前記第二の電流源が流す電流量に一致させる副制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載のソースフォロア回路。 - 前記ソースフォロア回路には差動信号が入力され、該差動信号は、前記一対の抵抗と前記第二の電流源との接続点にそれぞれ入力され、
前記副制御手段は、
前記一対の第一の電流源と同一量の電流を流す第一の副電流源と、
前記第一の比較器による比較結果に基づき前記一対の第二の電流源と同一量の電流を流す第二の副電流源と、
前記一対の抵抗と同一の抵抗値であり、前記第一及び前記第二の副電流源がその両端に各々接続されている検出抵抗と、
前記第一及び前記第二の副電流源が電流を流すことによって前記検出抵抗と前記第二の副電流源との接続点に生じる検出電圧を所定の検出基準電圧と比較する第二の比較器と、を有しており、
前記第一の副電流源及び前記一対の第一の電流源は、前記第二の比較器による比較結果に基づき、前記検出電圧が前記所定の検出基準電圧に一致するように電流量が制御される、
ことを特徴とする請求項7に記載のソースフォロア回路。 - 前記制御手段は、
前記出力同相直流電圧と前記基準電圧との大小比較を行う第一の比較器を有しており、該第一の比較器による比較結果に基づいて前記第一の電流源が流す電流量を制御し、更に、
前記第二の電流源が流す電流量を制御して該第二の電流源が流す電流量を前記第一の電流源が流す電流量に一致させる副制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載のソースフォロア回路。 - 請求項1から9のうちのいずれか一項に記載のソースフォロア回路を単一の半導体基板上に形成したことを特徴とする半導体装置。
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