JP2008205366A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の加工技術を用いて配線の幅及び間隔を微細化することができる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供する。
【解決手段】基板上又は上方に位置する絶縁膜10上に、絶縁性の凸部12を形成する工程と、絶縁膜10上及び凸部12上に第1の導電膜を形成する工程と、第1の導電膜をエッチバックすることにより、凸部12の側壁に第1の導電パターン16を形成する工程と、第1の導電パターン16を切断または選択的に除去することにより、配線を形成する工程とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。特に本発明は、既存の加工技術を用いて配線の幅及び間隔を微細化することができる半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
図14の各図は、従来の半導体装置の製造方法のうち、従来の配線形成方法を説明するための断面図である。本図において半導体基板100上には層間絶縁膜110が形成されている。なお半導体基板100には、半導体素子、例えばトランジスタ103が形成されている。
まず図14(A)に示すように、層間絶縁膜110に、トランジスタ103上に位置する接続孔を形成し、この接続孔内に、トランジスタ103に接続するタングステンプラグ104を埋め込む。次いでタングステンプラグ104上及び層間絶縁膜110上にTi膜及びTiN膜をこの順に積層した積層膜を形成し、さらにこの積層膜上にAl合金膜を形成する。そしてこのAl合金膜上に、TiN膜及びTi膜をこの順に積層した積層膜を形成する。このようにして、層間絶縁膜110上には導電膜112が形成される。
次いで図14(B)に示すように、導電膜112上にフォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、導電膜112上にはレジストパターン150が形成される。次いで、レジストパターン150をマスクとして導電膜112をエッチングする。これにより、層間絶縁膜110上にはAl合金配線112aが形成される(例えば特許文献1参照)。
特開平5−161030号公報(図5)
上記した従来技術では、配線の幅及び間隔は、レジストパターンの線幅及び間隔に依存していた。しかし、既存の加工技術によるレジストパターンの線幅及び間隔の微細化は、限界に近くなっていた。このため、上記した従来の配線形成方法による配線の幅及び間隔の微細化は、限界に近くなっていた。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、既存の加工技術を用いて配線の幅及び間隔を更に微細化することができる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上又は上方に位置する絶縁膜上に、絶縁性の凸部を形成する工程と、
前記絶縁膜上及び前記凸部上に第1の導電膜を形成する工程と、
前記第1の導電膜をエッチバックすることにより、前記凸部の側壁に第1の導電パターンを形成する工程と、
前記第1の導電パターンを切断または選択的に除去することにより、配線を形成する工程とを具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、前記配線の間隔の微細化の限界値は、前記凸部の配置間隔の微細化の限界値より前記配線の幅ほど狭くした間隔になる。このため、前記配線の配置間隔を、従来の配置間隔の微細化の限界より、前記配線の幅ほど狭くすることができる。また、前記配線はサイドウォール形状であるため、前記配線の幅を、従来の配線幅より微細化することができる。
前記凸部を形成する工程は、例えば前記絶縁膜の表部を選択的に除去することにより前記凸部を形成する工程である。この場合において前記絶縁膜の下層に第2の導電パターン又は半導体素子が形成されている場合、前記凸部を形成する工程の前に、前記絶縁膜に、前記第2の導電パターン又は前記半導体素子上に位置する接続孔を形成する工程と、前記接続孔に導電性プラグを埋め込む工程とを具備してもよい。そして前記凸部を形成する工程において、前記導電性プラグを前記凸部の側壁から露出させ、前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記導電性プラグを前記第1の導電パターンに電気的に接続し、前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターンのうち、前記導電性プラグと電気的に接続している部分とは異なる場所を切断又は除去してもよい。
前記凸部を形成する工程は、前記絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去することにより前記凸部を形成する工程とを具備してもよい。この場合において前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されている場合、前記凸部を形成する工程の前に、前記絶縁膜に、前記第2の導電パターン又は前記半導体素子上に位置する接続孔を形成する工程と、前記接続孔に導電性プラグを埋め込む工程とを具備してもよい。そして前記凸部を形成する工程において、前記凸部の側壁の一部を前記導電性プラグ上又は近傍に位置させ、前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記導電性プラグを前記第1の導電パターンに電気的に接続し、前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターンのうち、前記導電性プラグと電気的に接続している部分とは異なる場所を切断又は除去してもよい。
前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されている場合、前記凸部を形成する工程において、前記基板に対して垂直な方向から見た場合に、前記凸部の側壁と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が少なくとも一部で重なるか、又は互いに近接するように、前記凸部を形成してもよい。そして、前記凸部を形成する工程の後、かつ前記第1の導電膜を形成する工程の前に、前記凸部の側壁の一部と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が重なっている部分又は近接する部分に位置する前記絶縁膜に、接続孔を形成する工程を具備し、さらに前記第1の導電膜を形成する工程において、前記接続孔内にも前記第1の導電膜を形成し、前記第1の導電膜をエッチバックすることにより前記第1の導電パターンを形成する工程において、導電性プラグを前記接続孔内に埋め込んでもよい。
前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されている場合、前記凸部を形成する工程において、前記基板に対して垂直な方向から見た場合に、前記凸部の側壁と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が少なくとも一部で重なるか、又は互いに近接するように、前記凸部を形成してもよい。そして前記凸部を形成する工程の後、かつ前記第1の導電膜を形成する工程の前に、前記凸部の側壁の一部と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が重なっている部分又は近接する部分に位置する前記絶縁膜に接続孔を形成する工程と、前記接続孔内、前記絶縁膜上、及び前記凸部上に第2の導電膜を形成する工程と、前記絶縁膜上及び前記凸部上に位置する前記第2の導電膜を除去することにより、前記導電性プラグを前記接続孔内に埋め込み、かつ前記凸部の側壁に第3の導電パターンを形成する工程とを具備し、さらに前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記第1の導電パターンを前記第3の導電パターン上に形成し、前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターン及び前記第3の導電パターンを切断または選択的に除去することにより、前記配線を形成してもよい。
前記導電性パターンを切断または選択的に除去する工程は、例えば、前記絶縁膜上、前記凸部上、及び前記導電性パターン上にマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンをマスクとして前記導電性パターンをエッチングすることにより、前記導電性パターンを切断または選択的に除去する工程と、前記マスクパターンを除去する工程とを具備する。
配線を形成する工程において、前記導電パターンを2箇所以上で切断することにより、複数の配線を同一工程で形成してもよい。
本発明に係る半導体装置は、絶縁膜上に形成された、絶縁性の凸部と前記凸部の側壁に形成された配線とを具備する。
前記凸部の側壁の下又は近傍に位置し、前記絶縁膜に埋め込まれており、前記配線と電気的に接続する導電性プラグをさらに具備してもよい。また、前記凸部の側壁及び前記絶縁膜に埋め込まれており、前記配線と電気的に接続する導電性プラグをさらに具備してもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1の各図、図2(A)、及び図3(A)は、本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。また図2(B)及び図3(B)は、それぞれ図2(A)及び図3(A)の状態における半導体装置の平面外略図である。なお、各断面図は、図2(B)及び図3(B)のA−A´断面図に相当する。
これらの図に示す半導体装置の製造方法は、絶縁膜10上に配線を形成する方法である。絶縁膜10は、半導体基板上に形成された素子分離膜であってもよいし、半導体基板の上又は上方に形成された層間絶縁膜であってもよい。後者の場合、絶縁膜10は第1層目の層間絶縁膜であってもよいし、第2層目以上の層間絶縁膜であってもよい。
まず図1(A)に示すように、絶縁膜10上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、絶縁膜10上にはレジストパターン50が形成される。次いで、レジストパターン50をマスクとして絶縁膜10の表層をエッチングする。これにより、絶縁膜10の表面には複数の凸部12が形成される。個々の凸部12は、所望する配線レイアウトに少なくとも一部の側壁が沿うように、平面形状が定められる。
その後、図1(B)に示すようにレジストパターン50を除去する。次いで絶縁膜10上及び凸部12上に、Ti及びTiNの積層膜、ならびにAl合金膜をこの順に積層した導電膜14を、たとえばスパッタリング法により形成する。
次いで図2(A)及び図2(B)に示すように、導電膜14をエッチバックする。これにより、複数の凸部12それぞれの側壁には、サイドウォール状の導電パターン16が、自己整合的に形成される。本図に示す状態において、導電パターン16は環状パターンである。
次いで図3(A)及び図3(B)に示すように、複数の導電パターン16それぞれ上、凸部12上、及び絶縁膜10上にフォトレジスト膜52を塗布し、フォトレジスト膜52を露光及び現像する。これにより、フォトレジスト膜52には、導電パターン16の一部及びその周囲上に位置する開口部が、複数の導電パターン16それぞれ毎に形成される。
次いで、フォトレジスト膜52をマスクとして導電パターン16をエッチングする。これにより、複数の導電パターン16それぞれには切断部16aが形成され、導電パターン16の一部からなる配線パターン17が形成される。配線パターン17の幅は、凸部12の高さ及び導電パターン16を形成するときのエッチバックの時間によって調節することができる。その後、フォトレジスト膜52を除去する。
このように本実施形態によれば、レジストパターンを用いて形成された複数の凸部12それぞれの側壁に、サイドウォール状の配線パターン17が形成される。このため、配線パターン17の線幅を、従来のレジストパターンを用いたパターニング方法の微細化の限界値より小さくすることができる。また、凸部12相互間隔Lの微細化の限界値が、従来のレジストパターンを用いたパターニング方法の微細化の限界値と同様であるため、配線パターン17の相互間隔も、配線パターン17の幅分ほど狭くすることができる。なお、切断部16aを形成する工程において、導電パターン16のうちさらに広い部分を除去してもよい。
図4の各図は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本半導体装置の製造方法は、凸部12の形成方法を除いて第1の実施形態で説明した半導体装置の製造方法と同様である。以下、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず図4(A)に示すように、絶縁膜10上に絶縁性のエッチングストッパー膜18を形成する。絶縁膜10が酸化シリコン膜である場合、エッチングストッパー膜18は、例えば窒化シリコン膜である。次いでエッチングストッパー膜18上に絶縁膜を形成する。この絶縁膜は、例えば酸化シリコン膜である。次いでこの絶縁膜上にレジストパターン50を形成し、レジストパターン50をマスクとして絶縁膜をエッチングする。このときエッチングトッパー膜18はエッチングストッパーとして機能する。これにより、エッチングストッパー膜18上には凸部12が形成される。
次いで、図4(B)に示すようにレジストパターン50を除去する。その後の工程は、導電膜14が、絶縁膜10上及び凸部12上ではなく、エッチングストッパー膜18上及び凸部12上に形成される点を除いて第1の実施形態と同様である。
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、エッチングストッパー膜18上の絶縁膜の厚さが凸部12の高さになるため、第1の実施形態と比較して凸部12の高さを精度良く調節することができる。なお本実施形態において、エッチングストッパー膜18を形成しなくてもよい。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。本実施形態は、第1の実施形態における図3(B)に相当する図である。本実施形態は、フォトレジスト膜52をマスクとしたエッチングにより導電パターン16を切断して配線パターン17を形成する工程において、導電パターン16に対して複数の切断部16aを形成することにより、ひとつの導電パターン16から複数の配線パターン17を形成する点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様の構成である。以下、第1の実施形態と同様の工程及び構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図6(A)〜(C)は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であり、図6(D)は図6(C)の状態における半導体装置の平面図である。図6(A)〜(C)は、図6(D)のA−A´断面図に相当する。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜10が2層目の層間絶縁膜であり、絶縁膜10にタングステンプラグが埋め込まれている点、及び配線パターンがタングステンプラグに接続している点を除いて、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様である。以下、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず半導体基板1に素子分離膜2を形成して素子領域を他の領域から分離し、素子領域に位置する半導体基板1にトランジスタを形成する。次いで、素子分離膜2及びトランジスタ上に、層間絶縁膜20を形成する。次いで層間絶縁膜20に、トランジスタ上(例えばソースまたはドレインとなる不純物領域上)に位置する接続孔を形成し、この接続孔に、トランジスタに電気的に接続するタングステンプラグ21を埋め込む。
次いで、層間絶縁膜20上及びタングステンプラグ21上に導電膜を形成し、この導電膜を選択的に除去する。これにより、層間絶縁膜20上には、タングステンプラグ21に接続するAl合金配線22が形成される。Al合金配線22となる導電膜の構成は、第1の実施形態で示した導電膜14の構成と同様である。なお、本工程において、層間絶縁膜20上には図示しないAl合金配線が形成される。
次いで、層間絶縁膜20上及びAl合金配線22上に絶縁膜10を形成する。次いで絶縁膜10上にレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして絶縁膜10をエッチングする。これにより、絶縁膜10には、Al合金配線22上に位置する接続孔が形成される。次いで、この接続孔内及び絶縁膜10上にタングステン膜をCVD法により形成し、絶縁膜10上に位置するタングステン膜をエッチバックまたはCMP法により除去する。これにより、接続孔内には、Al合金配線22に接続するタングステンプラグ24が埋め込まれる。なお、接続孔及びタングステンプラグ24を形成する工程において、絶縁膜10には、後述するタングステンプラグ24aも埋め込まれる。タングステンプラグ24aは、層間絶縁膜20上の図示しない配線上に位置している。
次いで、図6(B)に示すように、レジストパターン50を用いて絶縁膜10の表面を選択的に除去し、凸部12を形成する。本工程は第1の実施形態と同様である。この状態において半導体基板1に対して垂直な方向から見た場合、凸部12の側面の一部はタングステンプラグ24,24aと重なっており、凸部12の側面からタングステンプラグ24,24aが露出している。このように本実施形態では、タングステンプラグ24,24aは絶縁膜10及び凸部12の側壁に埋め込まれた状態になる。
次いで、図6(C)及び図6(D)に示すように、レジストパターン50を除去し、その後、凸部12の側壁に配線パターン17を形成する。配線パターン17の形成方法は、第1の実施形態と同様であるが、切断部16aが、タングステンプラグ24,24aと重ならないようにする。配線パターン17は、タングステンプラグ24,24aを相互に接続している。
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図7(A)及び(B)は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であり、図7(C)は図7(B)の状態における半導体装置の平面図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、凸部12の形成方法が第2の実施形態と同様であり、かつ絶縁膜10にタングステンプラグ24,24aが形成された後に凸部12が形成される点を除いて、第4の実施形態と同様である。以下、第4の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、説明を省略する。また、凸部12を形成する工程において第2の実施形態と同様の構成については同一の符号を付す。
まず図7(A)に示すように、半導体基板1に素子分離膜2を形成し、さらにトランジスタ3、層間絶縁膜20、タングステンプラグ21、Al合金配線22及び図示しないAl合金配線、絶縁膜10、並びにタングステンプラグ24,24aを形成する。これらの形成方法は第4の実施形態と同様である。
次いで、絶縁膜10上及びタングステンプラグ24,24a上にエッチングストッパー膜18及び絶縁膜をこの順に形成する。次いで絶縁膜上にレジストパターン50を形成し、レジストパターン50をマスクとして絶縁膜をエッチングする。これにより凸部12が形成される。凸部12の側壁の一部はタングステンプラグ24,24a上又は近傍に位置する。
その後、図7(B)及び図7(C)に示すようにレジストパターン50を除去する。ついで、凸部12の側壁に配線パターン17を形成する。配線パターン17の形成方法は、第4の実施形態と同様である。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、凸部12を形成するときにエッチングストッパー膜18を形成しなくてもよい。
図8の各図及び図9(A)は、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図であり、図9(B)は図9(A)の状態における半導体装置の平面図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、凸部12が形成された後にタングステンプラグ24,24aが形成される点、及びタングステンプラグ24,24aと同時に環状の導電パターンが形成される点を除いて、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様である。以下、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず図8(A)に示すように、半導体基板1に素子分離膜2を形成し、さらにトランジスタ3、層間絶縁膜20、タングステンプラグ21、Al合金配線22及び図示しないAl合金配線、及び絶縁膜10を形成する。これらの形成方法は第4の実施形態と同様である。次いで凸部12を形成する。凸部12の形成方法は、第1の実施形態と同様である。凸部12の側壁の一部は、Al合金配線22及び図示しないAl合金配線の上方に位置している。
次いで図8(B)に示すように、絶縁膜10上及び凸部12上にフォトレジスト膜54を塗布し、フォトレジスト膜54を露光及び現像する。これにより、フォトレジスト膜54には開口部が形成される。次いで、フォトレジスト膜54をマスクとして凸部12及び絶縁膜10をエッチングする。これにより凸部12の側壁及び絶縁膜10には、凸部12の側壁とAl合金配線22が重なっている部分の上に位置する接続孔10a、及び凸部12及び図示しないAl合金配線が重なっている部分の上に位置する接続孔が形成される。
その後、図9(A)及び図9(B)に示すようにフォトレジスト膜54を除去する。次いで、各接続孔内、絶縁膜10上、及び凸部12上にタングステン膜をCVD法により形成し、このタングステン膜をエッチバックする。これにより、絶縁膜10内にはタングステンプラグ24,24aが埋め込まれ、かつ凸部12の側壁に環状のタングステンパターン24bが形成される。次いでタングステンパターン24bの所望する場所を切断又は除去する。これにより、タングステンからなる配線パターンが形成される。なお、タングステンパターン24bの所望する場所を切断又は除去する方法は、第1の実施形態において導電パターン16の所望する場所を切断又は除去する工程と同様である。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、凸部12を形成する工程において、凸部12の側壁の一部を、Al合金配線22及び図示しないAl合金配線の上方の近傍に位置させてもよい。この場合、絶縁膜10に接続孔を形成する工程において、接続孔10aを、凸部12の側壁の近傍かつAl合金配線22の上方位置させ、かつ、凸部12の側壁の近傍かつ図示しないAl合金配線の上方に接続孔を位置させる。
図10は、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態は、タングステンプラグ24,24a及びタングステンパターン24bを形成する工程までは、第6の実施形態と同様である為、第6の実施形態と同一の符号を付した上で説明を省略する。
本実施形態では、タングステンプラグ24,24a及びタングステンパターン24bを形成した後、凸部12上、タングステンパターン24b上、及び絶縁膜10上に、第1の実施形態で示した導電膜14を形成し、導電膜14をエッチバックする。これにより、タングステンパターン24b上には導電パターン16が形成される。そして導電パターン16及びタングステンパターン24bの必要部分を、第6の実施形態と同様の方法を用いて切断または除去する。これにより、タングステン膜と導電膜14の積層構造を有する配線パターン17が形成される。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、凸部12の形成方法が第2の実施形態と同様である点を除いて、第6の実施形態と同様である。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、凸部12を形成するときにエッチングストッパー膜18を形成しなくてもよい。
図12は、本発明の第9の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、凸部12の形成方法が第2の実施形態と同様である点を除いて、第7の実施形態と同様である。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、凸部12を形成するときにエッチングストッパー膜18を形成しなくてもよい。
図13の各図は、本発明の第10の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面概略図である。本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、凸部12のパターン形状及び凸部12の側壁に形成される配線パターンのパターン形状を除いて、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様である。本実施形態では、図13(A)に点線で示したパターン60〜65それぞれに沿うように、複数の配線パターンが絶縁膜10上に形成される。以下、第4の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態において、絶縁膜10にタングステンプラグ24を埋め込むまでの工程は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様である。なお、図13(A)に示すように、本実施形態ではタングステンプラグ24は複数埋め込まれている。
次いで、図13(B)に示すように、凸部12を形成する。このとき、凸部12の側壁が、パターン60〜65のすべてに沿うようにする。次いで、凸部12の側壁に導電パターン16を形成する。凸部12及び導電パターン16の形成方法は第4の実施形態と同様である。
次いで、図13(C)に示すように、複数の切断部16aを形成する。切断部16aは、パターン60〜65のうち隣接するパターンの相互間に位置している。これにより、パターン60,62,63,65それぞれに沿っている配線パターン60a,62a,63a,65a、及びパターン61,64それぞれに沿っている導電パターン61a,64aが形成される。なお、配線パターン63aには45°曲がっている部分が含まれており、配線パターン65aには直角に曲がっている部分が含まれている。
本実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第5〜第7の実施形態で示した方法を用いて配線パターン60a,62a,63a,65a、及び導電パターン61a,64aを形成しても良い。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば第4〜第10の実施形態において、層間絶縁膜20及びタングステンプラグ21を省略し、絶縁膜10をトランジスタ3上に形成し、タングステンプラグ24をトランジスタ3に電気的に接続させ、タングステンプラグ24aを他の半導体素子(例えば抵抗素子又はトランジスタ)に接続させても良い。
各図は第1の実施例に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 (A)は図1の次の工程を説明するための断面図、(B)は(A)の状態における半導体装置の平面図。 (A)は図2の次の工程を説明するための断面図、(B)は(A)の状態における半導体装置の平面図。 各図は第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面図。 (A)〜(C)は第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図、(B)は(C)の状態における半導体装置の平面図。 各図は第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 各図は第6の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 (A)は図8の次の工程を説明するための断面図、(B)は(A)の状態における半導体装置の平面図。 第7の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 第9の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 各図は第10の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための平面概略図。 各図は従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。
符号の説明
1,100…半導体基板、2…素子分離膜、3,103…トランジスタ、10…絶縁膜、10a…接続孔、12…凸部、14,112…導電膜、16…導電パターン、16a…切断部、17…配線パターン、18…エッチングストッパー膜、20,110…層間絶縁膜、21,24,24a,104…タングステンプラグ、22,112a…Al合金配線、24b…タングステンパターン、50,150…レジストパターン、52,54…フォトレジスト膜、60〜65…パターン、60a,62a,63a,65a…配線パターン、61a,64a…導電パターン

Claims (12)

  1. 基板上又は上方に位置する絶縁膜上に、絶縁性の凸部を形成する工程と、
    前記絶縁膜上及び前記凸部上に第1の導電膜を形成する工程と、
    前記第1の導電膜をエッチバックすることにより、前記凸部の側壁に第1の導電パターンを形成する工程と、
    前記第1の導電パターンを切断または選択的に除去することにより、配線を形成する工程と、
    を具備する半導体装置の製造方法。
  2. 前記凸部を形成する工程は、前記絶縁膜の表部を選択的に除去することにより前記凸部を形成する工程である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されており、
    前記凸部を形成する工程の前に、
    前記絶縁膜に、前記第2の導電パターン又は前記半導体素子上に位置する接続孔を形成する工程と、
    前記接続孔に導電性プラグを埋め込む工程と、
    を具備し、
    前記凸部を形成する工程において、前記導電性プラグを前記凸部の側壁から露出させ、
    前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記導電性プラグを前記第1の導電パターンに電気的に接続し、
    前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターンのうち、前記導電性プラグと電気的に接続している部分とは異なる場所を切断又は除去する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記凸部を形成する工程は、
    前記絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜を選択的に除去することにより前記凸部を形成する工程と、
    を具備する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されており、
    前記凸部を形成する工程の前に、
    前記絶縁膜に、前記第2の導電パターン又は前記半導体素子上に位置する接続孔を形成する工程と、
    前記接続孔に導電性プラグを埋め込む工程と、
    を具備し、
    前記凸部を形成する工程において、前記凸部の側壁の一部を前記導電性プラグ上又は近傍に位置させ、
    前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記導電性プラグを前記第1の導電パターンに電気的に接続し、
    前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターンのうち、前記導電性プラグと電気的に接続している部分とは異なる場所を切断又は除去する請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されており、
    前記凸部を形成する工程において、前記基板に対して垂直な方向から見た場合に、前記凸部の側壁と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が少なくとも一部で重なるか、又は互いに近接するように、前記凸部を形成し、
    前記凸部を形成する工程の後、かつ前記第1の導電膜を形成する工程の前に、前記凸部の側壁の一部と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が重なっている部分又は近接する部分に位置する前記絶縁膜に、接続孔を形成する工程を具備し、
    前記第1の導電膜を形成する工程において、前記接続孔内にも前記第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜をエッチバックすることにより前記第1の導電パターンを形成する工程において、導電性プラグを前記接続孔内に埋め込む請求項1、2、又は4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記絶縁膜の下層には第2の導電パターン又は半導体素子が形成されており、
    前記凸部を形成する工程において、前記基板に対して垂直な方向から見た場合に、前記凸部の側壁と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が少なくとも一部で重なるか、又は互いに近接するように、前記凸部を形成し、
    前記凸部を形成する工程の後、かつ前記第1の導電膜を形成する工程の前に、
    前記凸部の側壁の一部と前記第2の導電パターン又は前記半導体素子が重なっている部分又は近接する部分に位置する前記絶縁膜に、接続孔を形成する工程と、
    前記接続孔内、前記絶縁膜上、及び前記凸部上に第2の導電膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上及び前記凸部上に位置する前記第2の導電膜を除去することにより、前記導電性プラグを前記接続孔内に埋め込み、かつ前記凸部の側壁に第3の導電パターンを形成する工程と、
    を具備し、
    前記第1の導電パターンを形成する工程において、前記第1の導電パターンを前記第3の導電パターン上に形成し、
    前記配線を形成する工程において、前記第1の導電パターン及び前記第3の導電パターンを切断または選択的に除去することにより、前記配線を形成する請求項1、2、又は4に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記導電性パターンを切断または選択的に除去する工程は、
    前記絶縁膜上、前記凸部上、及び前記導電性パターン上にマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンをマスクとして前記導電性パターンをエッチングすることにより、前記導電性パターンを切断または選択的に除去する工程と、
    前記マスクパターンを除去する工程と、
    を具備する請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 配線を形成する工程において、前記導電パターンを2箇所以上で切断することにより、複数の配線を同一工程で形成する請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 絶縁膜上に形成された、絶縁性の凸部と、
    前記凸部の側壁に形成された配線と、
    を具備する半導体装置。
  11. 前記凸部の側壁の下又は近傍に位置し、前記絶縁膜に埋め込まれており、前記配線と電気的に接続する導電性プラグをさらに具備する請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記凸部の側壁及び前記絶縁膜に埋め込まれており、前記配線と電気的に接続する導電性プラグをさらに具備する請求項10に記載の半導体装置。
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