JP2008205021A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008205021A
JP2008205021A JP2007036608A JP2007036608A JP2008205021A JP 2008205021 A JP2008205021 A JP 2008205021A JP 2007036608 A JP2007036608 A JP 2007036608A JP 2007036608 A JP2007036608 A JP 2007036608A JP 2008205021 A JP2008205021 A JP 2008205021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor region
charge storage
imaging device
solid
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007036608A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Matsui
靖 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007036608A priority Critical patent/JP2008205021A/ja
Publication of JP2008205021A publication Critical patent/JP2008205021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】暗電流の低減を図りつつ、フォトダイオードの縮小化に伴う感度低下を抑制した固体撮像装置を提供することにある。
【解決手段】ゲート絶縁膜7及びゲート電極8からなる転送ゲート部16は、半導体基板1内に埋め込まれて形成された電荷蓄積部3の上方に形成され、電荷検出部10は、電荷蓄積部3の上方であって、転送ゲート部の一方の端部に隣接する半導体基板1表面に形成されている。電荷検出部10の下方であって、電荷蓄積部3の上方の半導体基板1内には、埋込絶縁膜9が形成され、この埋込絶縁膜9は、転送ゲート部の下方領域(チャネル領域)まで延出されて半導体基板1内に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関し、特に素子が微細化されても画像特性の劣化のない固体撮像装置及びその製造方法に関する。
近年、固体撮像装置の1つで、CMOSLSIプロセスを用いシステムオンチップ化が容易なCMOSイメージセンサが注目されている。最近では、画素の一層の微細化が進む一方、暗電流の低減等より高画質を目指した技術が開発されている。
例えば、転送ゲート部の端部における局所的な応力に起因する暗電流を低減する技術が、特許文献1に記載されている。
図9は、特許文献1に記載された固体撮像装置の断面図で、p型半導体基板101の内部にn型の電荷蓄積部103が形成された、いわゆる埋込フォトダイオード構造をなしている。半導体基板101表面には、電荷蓄積部103で蓄積された電荷を検出するn型の電荷検出部104が形成されている。半導体基板101上には、電荷蓄積部103で蓄積された電荷を電荷検出部(浮遊拡散層)104に転送する、ゲート絶縁膜105及びゲート電極106からなる転送ゲート部が形成されている。また、半導体基板101表面には、基板表面で発生する暗電流の発生を抑制するp型の拡散層108が形成されている。さらに、ゲート電極106直下のチャネル領域には、電荷検出部104と同じ導電型のn型拡散層107が形成されている。このn型拡散層107は、ゲート電極106に対してオフセットされて形成されており、その端部はp型拡散層108まで伸長されている。さらに、半導体基板101には、側面と下面がp型拡散層108に接する絶縁体102が形成されている。
ところで、ゲート電極106は、多結晶シリコンやシリサイド等で形成されるため、ゲート電極106の端部には局所的な応力が発生し、これにより、半導体基板101の表面にキャリア発生準位が誘発される場合がある。このキャリア発生準位から発生した電子が、電荷蓄積部103に流入することにより暗電流が発生する。
図9に示した構成によれば、チャネル領域に形成されたn型拡散層107が、ゲート電極106から所定の距離離れた位置まで伸長しているため、ゲート電極106の端部で発生した暗電流は、n型拡散層107を通して電荷検出部104に流出するため、電荷蓄積部103に流入することはない。これにより、暗電流の発生を抑制することができる。
特開2003−188367号公報
特許文献1に記載された固体撮像装置の構成は、暗電流の発生を抑制する点では有効であるが、素子の微細化に伴いフォトダイオードも縮小されることによって、画素当たりの信号電荷の蓄積容量が十分取れなくなり、感度が低下するという課題がある。
また、微細化を図るために、電荷蓄積部103と電荷検出部104との間隔を縮小しようとすると、両者を電気的に分離する半導体基板101の不純物濃度を濃くする必要があるが、この場合、基板101及び電荷検出部104間の耐圧が低下するとともに、転送ゲート部となるゲート電極106の閾値電圧も増加するという問題が生じる。
また、電荷蓄積部103及び電荷検出部104間の基板101領域のみの不純物濃度を部分的に濃くすることも考えられるが、この場合、電荷蓄積部103及びn型拡散層(チャネル領域)107間の電荷吸出し経路がピンチオフされ、蓄積電荷の吸出し効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その主な目的は、暗電流の低減を図りつつ、フォトダイオードの縮小化に伴う感度低下を抑制した固体撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係わる固体撮像装置は、埋込フォトダイオード構造において、電荷蓄積部を電荷検出部の下方領域まで伸長させて形成するとともに、電荷蓄積部と電荷検出部との間に埋込絶縁膜を形成した構成を採用する。
すなわち、本発明に係わる固体撮像装置は、半導体領域内に埋め込まれた電荷蓄積部、電荷蓄積部に蓄積された電荷を検出する電荷検出部、及び電荷蓄積部に蓄積された電荷を電荷検出部に転送する転送ゲート部を備え、該転送ゲート部は、電荷蓄積部の上方であって半導体領域上に形成され、電荷検出部は、電荷蓄積部の上方であって転送ゲート部の一方の端部に隣接する半導体領域表面に形成されており、電荷検出部と電荷蓄積部との間の半導体領域内に埋込絶縁膜が形成され、該埋込絶縁膜が転送ゲート部の少なくとも一部の下方領域まで延出されていることを特徴とする。
このような構成によれば、転送ゲート部下方の少なくとも一部(チャネル領域の一部)及び電荷検出部が、埋込絶縁膜により電荷蓄積部と絶縁されているため、電荷蓄積部から空乏層が伸びることにより生じるパンチスルーを抑制できるため、閾値電圧制御の不純物濃度、すなわち転送ゲート部の閾値電圧と、電荷蓄積部及び電荷検出部間の耐圧とを独立に設定することができる。これにより、素子の微細化が進んでも、蓄積電荷の吸出し効率の低下を抑制することができ、かつ、電荷蓄積部を電荷検出部の下方領域まで伸長させて形成することができるため、感度の低下を抑制することができる。
また、各画素部は、半導体基板に形成された素子分離領域で互いに分離されており、電荷蓄積部は素子分離領域に隣接して形成されていることが好ましい。これにより、電荷蓄積部が画素部全域に形成されるため、感度の低下をより抑制することができる。
さらに、転送ゲート部は、素子分離領域で画定された画素部の中央部に形成されていることが好ましい。これにより、素子分離領域からの応力の影響を少なくすることができ、暗電流の発生をより低減することができる。
本発明に係る固体撮像装置によれば、素子の微細化が進んでも、蓄積電荷の吸出し効率の低下を抑制することができ、かつ、電荷蓄積部を電荷検出部の下方領域まで伸長させて形成することができるため、感度の低下を抑制することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の構成を模式的に示した断面図で、半導体領域内に埋め込まれた電荷蓄積部3、電荷蓄積部3に蓄積された電荷を検出する電荷検出部10、及び、電荷蓄積部3に蓄積された電荷を電荷検出部10に転送する、半導体領域上に形成された転送ゲート部16を備えた、いわゆる埋込フォトダイオード構造をなしている。なお、本実施形態における半導体領域は、半導体基板1及び半導体基板1上に形成されている半導体層を総称して半導体領域と呼んでいる。
図1に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置は、n型半導体基板1上に形成されたp型不純物拡散層2と、p型不純物拡散層2上に形成されたn型不純物拡散層からなる電荷蓄積部3と、電荷蓄積部3上に形成されたp型不純物拡散層6と、電荷蓄積部3の上方における半導体領域の表面上に形成されたゲート絶縁膜7及びゲート電極8からなる転送ゲート部16と、半導体領域における転送ゲート部16の直下に形成された閾値制御用のp型不純物拡散層12と、半導体領域における転送ゲート部16の一側方側の領域に形成されたn型不純物拡散層からなる電荷検出部10と、半導体領域における転送ゲート部16の他側方側の領域に形成された暗電流抑制用のp型不純物拡散層11と、電荷検出部10とp型不純物拡散層6との間に形成された酸化膜からなる埋込絶縁膜9とを有している。そして、電荷検出部10は、電荷蓄積部3の上方であって転送ゲート部16の一方の端部下にオーバーラップして設けられており、下面が埋込絶縁膜9に接し、転送ゲート部16側の側面がp型不純物拡散層12に接している。
また、p型不純物拡散層11は、電荷蓄積部3の上方であって転送ゲート部16の他方の端部下にオーバーラップして設けられており、下面がp型不純物拡散層6に接し、転送ゲート部16側の側面がp型不純物拡散層12に接している。また、p型不純物拡散層12は、一方の側面が電荷検出部10に接し、他方の側面がp型不純物拡散層12に接し、下面がp型不純物拡散層6及び埋込絶縁膜9に接している。
また、埋込絶縁膜9は、転送ゲート部16の下方領域(チャネル領域)まで延出されて、上面が電荷検出部10及びp型不純物拡散層12に接し、下面がp型不純物拡散層6に接している。ここで、埋込絶縁膜9と電荷蓄積部3との間におけるp型不純物拡散層6は必ずしも必要ではなく、電荷蓄積部3の上面に接して埋込絶縁膜9を形成しても良い。
また、電荷蓄積部3、転送ゲート部16、及び電荷検出部10からなる画素部は、半導体領域に形成された素子分離領域5で互いに分離されており、電荷蓄積部3は、素子分離領域5によって取り囲まれている。また、電荷蓄積部3と素子分離領域5との界面の半導体領域には、暗電流流入防止用のp型不純物拡散層4が形成されている。さらに、転送ゲート部16直下のp型不純物拡散層(チャネル領域)6の表面には、電界効果トランジスタの閾値電圧制御用のp型不純物拡散層12が形成されている。なお、転送ゲート部16は、素子分離領域5で画定された画素部の中央部に形成されている。
このように構成された本実施形態における固体撮像装置は、転送ゲート部16下方の少なくとも一部(チャネル領域の一部)及び電荷検出部10が、埋込絶縁膜9により電荷蓄積部3と絶縁されているため、電荷蓄積部3から空乏層が伸びることにより生じるパンチスルーを抑制できるため、転送ゲート部16の閾値電圧と、電荷蓄積部3及び電荷検出部10間の耐圧とを独立に設定することができる。これにより、素子の微細化が進んでも、蓄積電荷の吸出し効率の低下を抑制することができ、かつ、電荷蓄積部3を電荷検出部10の下方領域まで伸長させて形成することができるため、感度の低下を抑制することができる。
さらに、電荷蓄積部3を素子分離領域5にp型不純物拡散層4を介して隣接して形成することによって、電荷蓄積部3が画素部全域に形成することができるため、感度の低下をより抑制することができる。
加えて、転送ゲート部16を、素子分離領域5で画定された画素部の中央部に形成することによって、素子分離領域5からの応力の影響を少なくすることができ、暗電流の発生をより低減することができる。
なお、転送ゲート部16の電荷検出部10とは反対の端部を覆うように、p型不純物拡散層6の上に、暗電流抑制用のp型不純物拡散層11を形成することによって、転送ゲート部16の端部における局所的な応力に起因する暗電流を低減することができる。
また、電荷蓄積部3を構成するn型不純物拡散層の不純物濃度を、その上面から深さ方向に薄くなる勾配をなして形成することによって、電荷転送時、電荷蓄積部内の電位勾配により蓄積電荷を速やかに放出することができる。
次に、図2〜図3に示した工程断面図を参照しながら、本実施形態における固体撮像装置の製造方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、シリコンからなるn型半導体基板1の表面に、p型不純物拡散層2を形成する。次に、図2(b)に示すように、半導体基板1の表面に、エピタキシャル成長によりn型電荷蓄積部3を形成した後、n型電荷蓄積部3の表面に、イオン注入またはエピタキシャル成長によりp型不純物拡散層6を形成する。このとき、n型電荷蓄積部3の不純物濃度は、p型不純物拡散層2側が薄く、n型電荷蓄積部3の表面側が濃くなるような濃度勾配をもって形成する。
次に、図2(c)に示すように、p型不純物拡散層6中の一部に、酸素をイオン注入し、その後、1350℃、6時間程度の熱処理を行うことにより、p型不純物拡散層6中に、酸化膜からなる埋込絶縁膜9を選択的に形成する。このとき、埋込絶縁膜9の厚さは、10nm〜30nm程度が望ましい。
次に、図2(d)に示すように、p型不純物拡散層6及びn型電荷蓄積部3を貫通しp型不純物拡散層2に到達する溝部13を形成する。このとき、溝部13は、溝部13内に埋込絶縁膜9の側面が露出するように形成する。その後、図2(e)に示すように、半導体領域上に、溝部13内の表面を覆うp型不純物を添加した多結晶シリコン膜14を形成する。このとき、図2(e)では、p型不純物拡散層6の上面に接して多結晶シリコン膜14を形成しているが、p型不純物拡散層6の上面と多結晶シリコン膜14との間に絶縁膜が形成されていても良い。
次に、図3(a)に示すように、酸化熱処理により、溝部13内で多結晶シリコン膜14と接しているp型不純物拡散層2、n型電荷蓄積部3、及びp型不純物拡散層6の表面に、多結晶シリコン膜14中のp型不純物を拡散してp型不純物拡散層4を形成するとともに、多結晶シリコン膜14を完全に酸化し、さらに溝部13内のp型不純物拡散層2、n型電荷蓄積部3、及びp型不純物拡散層6の表面を酸化して、酸化膜15を形成する。このとき、溝部13の底部下方に拡散したp型不純物の深さは、p型不純物拡散層2まで達している。また、図3(a)では、p型不純物拡散層6の上面にp型不純物拡散層4及び酸化膜15を形成しているが、必ずしも形成する必要はない。なお、多結晶シリコン膜14は、酸化時の体積膨張による厚さが溝部13の幅より小さくなる厚さにすることが望ましい。
次に、図3(b)に示すように、溝部13内部にTEOS等の絶縁膜を充填した後、表面を平坦化して、p型不純物拡散層6を露出させる。このとき、p型不純物拡散層6の上面に形成されているp型不純物拡散層4及び酸化膜15は除去してp型不純物拡散層6を露出させる。これにより、溝部13内に絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域5が形成される。
その後、図3(c)に示すように、p型不純物拡散層6の上部に、p型不純物をイオン注入して閾値電圧制御用のp型不純物拡散層12を形成する。
次に、図3(d)に示すように、半導体領域におけるp型不純物拡散層12の表面上に、酸化膜及び多結晶シリコン膜を順に形成した後、選択的エッチングにより、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8からなる転送ゲート部16を形成する。
最後に、図3(e)に示すように、ゲート電極8をマスクに、半導体領域における転送ゲート部16の一側方側の領域にn型不純物(例えば、As)をイオン注入して埋込絶縁膜9上にn型不純物拡散層からなる電荷検出部10を形成する。さらに、ゲート電極8をマスクに、半導体領域における転送ゲート部16の他側方側の領域にp型不純物(例えば、B)をイオン注入して暗電流抑制用のp型不純物拡散層11を形成して、図1に示した固体撮像装置を完成する。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の構成を模式的に示した断面図である。図1に示した第1の実施形態における固体撮像装置とは、転送ゲート部が、半導体基板表面に設けられた段差部上に形成されている点が異なる。
第1の実施形態にける固体撮像装置では、図1に示すように、蓄積電荷の経路幅Xを大きくするには、ゲート幅W1を大きくする必要があるのに対し、本実施形態における固体撮像装置では、図4に示すように、ゲート幅W2を変えずに段差を大きくすることにより、蓄積電荷の経路幅Yを大きくでき、素子の微細化が進んでも、蓄積電荷の吸出し効率を向上させることができる。
以下、図4を参照しながら、本実施形態における固体撮像装置の構成を説明する。なお、本実施形態における半導体領域は、半導体基板21及び半導体基板21上に形成されている半導体層を総称して半導体領域と呼んでいる。
図4に示すように、半導体領域の表面に段差部Aが設けられており、ゲート絶縁膜27及びゲート電極28からなる転送ゲート部39は、段差部Aにおける半導体領域上に形成されている。そして、電荷検出部30は、段差部Aより低部側Bの半導体領域の表面に形成されており、転送ゲート部39及び電荷検出部30の下方の半導体領域内に、酸化膜からなる埋込絶縁膜29が形成されている。
電荷蓄積部23、転送ゲート部39、及び電荷検出部30からなる画素部は、半導体領域に形成された素子分離領域25で互いに分離されており、電荷蓄積部23は、素子分離領域25に隣接して形成されている。また、電荷蓄積部23と素子分離領域25との界面の半導体領域には、暗電流流入防止用の不純物拡散層24が形成されている。さらに、転送ゲート部39直下の半導体領域における段差部を含むチャネル領域には、電界効果トランジスタの閾値電圧制御用の不純物拡散層33が形成されている。
なお、段差部Aより高部側Cの半導体領域においては、チャネル領域と電荷蓄積部23との距離が離れるため、電荷蓄積部23と同導電型の電荷吸出し用の不純物拡散層31、34を、電荷蓄積部23と接続して形成しておくことが好ましい。
次に、図5〜図8に示した工程断面図を参照しながら、本実施形態における固体撮像装置の製造方法を説明する。
まず、図5(a)に示すように、シリコンからなるn型半導体基板21、酸化膜からなる埋込絶縁膜29、及びシリコンからなるp型半導体層35で構成されたSOI基板を用意し、図5(b)に示すように、半導体基板21における埋込絶縁膜29との界面近傍に、p型不純物のイオン注入及び熱処理により、pウェルからなるp型不純物拡散層22を形成する。次に、図5(c)に示すように、p型不純物拡散層22中に、n型不純物のイオン注入及び熱処理により、nウェルからなるn型電荷蓄積部23を形成する。これにより、n型電荷蓄積部23は、上面及び下面をp型不純物拡散層22によって挟まれた構成となる。
次に、図5(d)に示すように、p型半導体層35及び埋込絶縁膜29を選択的にエッチングして、半導体基板21の一部を露出する。その後、図5(e)に示すように、露出した半導体基板21上に部分エピタキシャル成長によりp型半導体層を再成長した後、表面を平坦化してp型半導体層26を形成する。ここで、埋込絶縁膜29上のp型半導体層35は、p型半導体層26の一部を構成する。
次に、図6(a)に示すように、p型半導体層26における上部にn型不純物拡散層31を形成した後、図6(b)に示すように、埋込絶縁膜29が形成されていない領域であってn型不純物拡散層31とn型電荷蓄積部23との間に、n型不純物のイオン注入を行ってn型不純物拡散層34を形成する。その後、図6(c)に示すように、n型不純物拡散層34が形成されていない領域であって埋込絶縁膜29の上方の一部を含むp型半導体層26上にLOCOS法により酸化膜36を形成する。このとき、酸化膜36の下面は、n型不純物拡散層31の下面より深く、かつ埋込絶縁膜29に達しないように形成する。また、n型不純物拡散層34を熱拡散させて、n型不純物拡散層31およびn型電荷蓄積部23と重なるようにする。これにより、埋込絶縁膜29上には、p型半導体層26を介して酸化膜36が形成されている領域と、p型半導体層26を介してn型不純物拡散層31が形成されて領域とが存在する。
次に、図6(d)に示すように、酸化膜36を除去することにより、埋込絶縁膜29の上方にp型半導体層26の上面とn型不純物拡散層31の上面との間に段差部37を形成した後、図6(e)に示すように、素子分離領域を形成するために、n型不純物拡散層31、p型半導体層26、n型不純物拡散層34及びn型電荷蓄積部23を貫通し、n型電荷蓄積部23下のp型不純物拡散層22に到達する溝部38を形成する。このとき、溝部38は、溝部38内に埋込絶縁膜29の側面が露出するように形成する。
次に、図7(a)に示すように、溝部38の側壁および下面に、イオン注入によりp型不純物拡散層24を形成した後、図7(b)に示すように、TEOS等の絶縁膜で溝部38内を充填した後、平坦化を行ってn型不純物拡散層31及びp型半導体層26の表面を露出する。これにより、溝部38内に絶縁膜が埋め込まれた素子分離領域25が形成される。その後、図7(c)に示すように、n型不純物拡散層31及びp型半導体層26に、閾値電圧制御用のp型不純物をイオン注入して、p型不純物拡散層33を形成する。これにより、n型不純物拡散層31における上部及び段差部にp型不純物拡散層33が形成されるとともに、埋込絶縁膜29上のp型半導体層26はp型不純物拡散層33となる。
次に、図8(a)に示すように、半導体領域上に酸化膜及び多結晶シリコン膜を形成した後、酸化膜及び多結晶シリコン膜をエッチングして、半導体領域における段差部37を跨ぐ領域上に、ゲート絶縁膜27及びゲート電極28からなる転送ゲート部39を形成する。その後、図8(b)に示すように、ゲート電極28をマスクに、半導体領域における転送ゲート部39の一側方側の領域にn型不純物(例えば、As)をイオン注入して埋込絶縁膜29上にn型不純物拡散層からなる電荷検出部30を形成する。さらに、ゲート電極28をマスクに、半導体領域における転送ゲート部16の他側方側の領域にp型不純物(例えば、B)をイオン注入して暗電流抑制用のp型不純物拡散層32を形成して、図4に示した固体撮像装置を完成する。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記第1の及び第2の実施形態において、素子分離領域5、25と電荷蓄積部3、23との界面に設けられるp型不純物拡散層4、24、あるいは埋込絶縁膜9、29は、それぞれ異なる方法により形成したが、どちらの方法を用いて形成しても構わない。
本発明によれば、暗電流の低減を図りつつ、フォトダイオードの縮小化に伴う感度低下を抑制した固体撮像装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の構成を示した断面図である。 (a)〜(e)は、第1の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(e)は、第1の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の構成を示した断面図である。 (a)〜(e)は、第2の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(e)は、第2の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(c)は、第2の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(b)は、第2の実施形態における固体撮像装置の製造方法を示した工程断面図である。 従来の固体撮像装置の構成を示した断面図である。
符号の説明
1 n型半導体基板
2 p型不純物拡散層
3 電荷蓄積部(n型エピタキシャル層)
4 p型不純物拡散層(暗電流流入防止用)
5 素子分離領域
6 p型不純物拡散層
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 埋込絶縁膜
10 電荷検出部(p型不純物拡散層)
11 p型不純物拡散層(暗電流抑制用)
12 p型不純物拡散層(閾値電圧制御用)
13 溝部
14 多結晶シリコン膜
15 酸化膜
16 転送ゲート部
21 n型半導体基板
22 p型不純物拡散層(pウェル)
23 電荷蓄積部(nウェル)
24 p型不純物拡散層(暗電流流入防止用)
25 素子分離領域
26 p型半導体層
27 ゲート絶縁膜
28 ゲート電極
29 埋込絶縁膜
30 電荷検出部(p型不純物拡散層)
31、34 n型不純物拡散層(電荷吸出し用)
32 p型不純物拡散層(暗電流抑制用)
33 p型不純物拡散層(閾値電圧制御用)
35 p型半導体層
36 酸化膜
37 段差部
38 溝部
39 転送ゲート部

Claims (16)

  1. 半導体領域内に埋め込まれた電荷蓄積部、該電荷蓄積部に蓄積された電荷を検出する電荷検出部、及び前記電荷蓄積部に蓄積された電荷を前記電荷検出部に転送する転送ゲート部を備えた複数の画素部を有する固体撮像装置であって、
    前記転送ゲート部は、前記電荷蓄積部の上方であって、前記半導体領域上に形成され、
    前記電荷検出部は、前記電荷蓄積部の上方であって、前記転送ゲート部の一方の端部に隣接する前記半導体領域表面に形成されており、
    前記電荷検出部と前記電荷蓄積部との間の前記半導体領域内に埋込絶縁膜が形成され、該埋込絶縁膜が、前記転送ゲート部の少なくとも一部の下方領域まで延出されていることを特徴とする、固体撮像装置。
  2. 前記各画素部は、前記半導体領域に形成された素子分離領域で互いに分離されており、
    前記電荷蓄積部は、前記素子分離領域に隣接して形成されている、請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記電荷蓄積部と前記素子分離領域との界面の前記半導体領域に、暗電流流入阻止用の不純物拡散層が形成されている、請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記転送ゲート部は、前記素子分離領域で画定された前記画素部の中央部に形成されている、請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷蓄積部は、前記電荷検出部と同一導電型の不純物拡散層からなり、該不純物拡散層の不純物濃度が、その上面から深さ方向に薄くなる勾配をなして形成されている、請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 前記転送ゲート部は、電界効果トランジスタからなり、
    前記転送ゲート部直下の前記半導体領域表面に、前記電界効果トランジスタの閾値電圧制御用の不純物拡散層が形成されている、請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記半導体領域の表面に段差部が設けられており、
    前記転送ゲート部は、前記段差部における前記半導体領域上に形成され、
    前記電荷検出部は、前記段差部より低部側の前記半導体領域表面に形成されている、請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記段差部の高部側であって、前記電荷蓄積部上の前記半導体領域内に、前記電荷蓄積部と接続し、かつ該電荷蓄積部と同導電型の電荷吸出し用の不純物拡散層が形成されている、請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 第1導電型の半導体領域内に、第2導電型の第1の不純物拡散層からなる電荷蓄積部を形成する工程(a)と、
    前記電荷蓄積部の上方の前記半導体領域内の一部に、埋込絶縁膜を形成する工程(b)と、
    前記電荷蓄積部の上方の前記半導体領域上に、ゲート絶縁膜及びゲート電極からなる転送ゲート部を形成する工程(c)と、
    前記埋込絶縁膜の上方であって、前記転送ゲート部の一方の端部に隣接する前記半導体領域表面に、第2導電型の第2の不純物拡散層からなる電荷検出部を形成する工程(d)とを含み、
    前記埋込絶縁膜は、前記電荷検出部の下方領域から前記転送ゲート部の少なくとも一部の下方領域まで延出して、前記半導体領域内に形成されていることを特徴とする、固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記工程(b)において、前記埋込絶縁膜は、前記半導体領域内に酸素を選択的にイオン注入することによって形成される、請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記工程(b)において、前記埋込絶縁膜は、SOI基板のシリコン層及び酸化層の一部を選択的に除去した後、前記SOI基板上にシリコン層をエピタキシャル成長させることによって形成される、請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記工程(b)の後、前記工程(c)の前に、前記半導体領域に、前記画素部を分離する素子分離領域を形成する工程(b1)をさらに含み、
    前記電荷蓄積部は、前記素子分離領域に隣接して形成される、請求項9に記載の固体撮像装置。
  13. 前記工程(b1)は、
    前記半導体領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の表面に第1導電型の不純物が添加された多結晶シリコン膜を堆積した後、前記半導体領域を熱処理することにより、前記溝部の前記半導体領域表面に第1導電型の暗電流流入阻止用の第3の不純物拡散層を形成する工程と、
    前記溝部内部に絶縁膜を埋め込む工程と
    を含む、請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 前記工程(b)の後、前記工程(c)の前に、前記半導体領域に段差部を形成する工程(b2)をさらに含み、
    前記工程(c)において、前記転送ゲート部は、前記段差部における前記半導体領域上に形成され、
    前記工程(d)において、前記電荷検出部は、前記段差部より低部側の前記半導体領域表面に形成される、請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  15. 前記工程(b)の後、前記工程(c)の前に、前記段差部の高部側であって、前記電荷蓄積部上の前記半導体領域内に、前記電荷蓄積部と接続する電荷吸出し用の第2導電型の第4の不純物拡散層が形成される、請求項14に記載の固体撮像装置の製造方法。
  16. 前記工程(b2)は、
    前記半導体領域の前記段差部を形成する領域にLOCOS酸化膜を形成する工程と、 前記LOCOS酸化膜を除去する工程と
    を含む、請求項14に記載の固体撮像装置の製造方法。
JP2007036608A 2007-02-16 2007-02-16 固体撮像装置およびその製造方法 Pending JP2008205021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036608A JP2008205021A (ja) 2007-02-16 2007-02-16 固体撮像装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036608A JP2008205021A (ja) 2007-02-16 2007-02-16 固体撮像装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008205021A true JP2008205021A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39782252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007036608A Pending JP2008205021A (ja) 2007-02-16 2007-02-16 固体撮像装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008205021A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5150050B2 (ja) Cmosイメージセンサ及びその製造方法
JP4051059B2 (ja) Cmosイメージセンサ及びその製造方法
KR101177129B1 (ko) Cmos 고체 촬상 소자와 그 제조 방법, 및 cmos 고체 촬상 소자의 구동 방법
JP5318955B2 (ja) 空隙を有する浅型トレンチ分離構造と、これを使用するcmos画像センサと、cmos画像センサの製造方法
JP4539176B2 (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
US20150243700A1 (en) Semiconductor device
JP2006344644A (ja) 固体撮像装置およびカメラならびに固体撮像装置の製造方法
JP4075797B2 (ja) 固体撮像素子
JP2007317939A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2008034772A (ja) 固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法およびカメラ
JP2005072236A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2009088447A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP6877872B2 (ja) 光電変換装置およびその製造方法
JP2006191107A (ja) Cmosイメージセンサとその製造方法
JP2006059842A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2013110250A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2009176950A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2011171602A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2010114461A (ja) 固体撮像素子
JP2008205021A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP2005311390A (ja) 半導体装置
KR20040008056A (ko) 소자 격리 특성을 향상시킨 이미지센서 및 그 제조 방법
JP2006303385A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
KR101470689B1 (ko) 고체 촬상 센서, 고체 촬상 센서의 제조 방법 및 카메라
JP2007019540A (ja) イメージセンサ