JP2008202759A - スラストころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受回転時にポケット幅方向に対してころが移動する場合や回転遠心力の作用でころが径方向外向きに付勢される場合に、ころ端面と保持器のポケットの凸部との摺動抵抗を低減化し、回転トルクを低下させることができるスラストころ軸受を得る。
【解決手段】一枚の環状板の円周方向の数ケ所に矩形のポケット5が厚み方向に打ち抜いて形成された保持器2と、保持器2の各ポケット5に収納された複数の針状ころ3とからなるスラストころ軸受において、各ポケット5の内壁面の外径側と内径側に針状ころ3の軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部8、9を設け、針状ころ3の両端面に前記凸部8、9と略嵌合状態に接触する凹部10を設けて構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は軸受回転時における摺動抵抗を低減化し、回転トルクを低下させることを目的とするスラストころ軸受に関する。
現在、自動車の地球環境に与える影響が大きいことから低燃費化が課題となっており、自動変速機で平均10数点使用されているスラストころ軸受についても、回転トルク低減による低燃費化への貢献を考え、低トルク化への取り組みを行っている。
そこで、従来のスラストころ軸受は、一枚の環状板からなり、その円周数ケ所に、ころを収納するための平面視矩形のポケットが厚み方向に打ち抜いて形成されており、前記ポケットの内壁面に、当該ポケット内に収納されるころの軸方向の外端面と軸方向の内端面の中心部に対して当接して当該ころをピボット支持するための凸部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。また、それ以外にはころ複列化等が挙げられている。
特開2004−211824号公報(第1頁、図3)
上記従来のスラストころ軸受では、保持器のポケットの内壁面に、当該ポケット内に収納されるころの軸方向の外端面と軸方向の内端面の中心部に対して当接して当該ころをピボット支持するための凸部が設けられており、その凸部がころ端面のセンターと接触するようにして軸受回転時における摺動抵抗を低減化を図っている。
しかし、実際は軸受回転時には、ころは保持器のポケット内で円周方向に移動し、常に保持器を押す状態となるため、ころのセンタがポケットの幅中心に対してずれることとなり、ころ端面と保持器のポケットの凸部との摺動抵抗により回転トルクがアップすることがあった。
また、一対のレースの間に、複数のころを保持する保持器が介在させられたスラストころ軸受では、保持器とレースとの間に隙間があり、その隙間の分だけ保持器が上下に動けるため、回転遠心力の作用でころが径方向外向きに付勢された場合にころのセンタで保持器がガイドされないため、保持器が上下動して保持器がレースに接触し、保持器とレースの接触による摩擦もトルクに対して悪影響を与えていることがあった。
そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、軸受回転時にポケット幅方向に対してころが移動する場合や回転遠心力の作用でころが径方向外向きに付勢される場合に、ころ端面と保持器のポケットの凸部との摺動抵抗を低減化し、回転トルクを低下させることができるスラストころ軸受を得ることを目的とする。
本発明のスラストころ軸受は、環状板の円周方向の数ケ所に矩形のポケットが形成された保持器と、該保持器の各ポケットに収納された複数のころとからなるスラストころ軸受において、前記各ポケットの内壁面の外径側と内径側の少なくとも一方に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、前記ころの端面に前記凸部と略嵌合状態に接触する凹部を設けて構成したものである。
また、本発明のもう1つのスラストころ軸受は、一対のレースの間に、複数のころを円周方向に数カ所設けたポケットでそれぞれ保持する保持器が介在させられたスラストころ軸受において、前記各ポケットの内壁面の外径側と内径側のうち、少なくとも外径側に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、前記ころの端面に前記凸部と嵌合状態に接触する凹部を設けて構成したものである。
さらに、前記各ポケットの内壁面の外径側に弧状に湾曲して設けられた凸部の曲率半径が前記ころの端面に弧状に湾曲して設けられた凹部の曲率半径と同じか、該凹部の曲率半径より小さく設定されているものである。
本発明のスラストころ軸受においては、保持器の各ポケットの内壁面の外径側と内径側に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、前記ころの両端面に前記凸部と略嵌合状態に接触する凹部を設けているので、軸受回転時において保持器が回転する方向が変わる場合でもころの軸方向の両端面に設けられた凹部の中心部がポケットの内壁面の外径側と内径側に設けられている凸部の先端中心に対して略嵌合状態に接触し、ころの両端面の凹部がポケットの凸部の先端中心に対してピボット支持される状態になるため、保持器に対するころの軸方向端面の摺動抵抗がゼロに近くなり、スラストころ軸受の低トルク化が図れるという効果がある。
また、本発明のもう1つのスラストころ軸受においては、一対のレースの間に、複数のころを円周方向に数カ所設けたポケットでそれぞれ保持する保持器が介在させられたスラストころ軸受において、前記各ポケットの内壁面の外径側と内径側のうち、少なくとも外径側に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、前記ころの端面に前記凸部と嵌合状態に接触する凹部を設けているので、回転遠心力の作用でころが径方向外向きに付勢され場合にころの軸方向の少なくとも外端面に設けられた凹部の中心部が常にポケットの内壁面の外径側に設けられている凸部の先端中心に対して接触することとなり、保持器が上下動しないため保持器がレースと接触することもなくなるという効果がある。
さらに、前記各ポケットの内壁面の外径側に弧状に湾曲して設けられた凸部の曲率半径が前記ころの端面に弧状に湾曲して設けられた凹部の曲率半径と同じか、該凹部の曲率半径より小さく設定されているので、スラストころ軸受にあっては低トルク化が確実に図れ、一対のレース間に保持器が介在されたスラストころ軸受にあっては保持器がレースと接触することが確実になくなるという効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るスラストころ軸受としてのスラスト針状ころ軸受を示す平面図、図2は同スラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す斜視図、図3は同スラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す平面図である。
本発明の実施の形態1のスラスト針状ころ軸受1は、保持器2と、複数のころとしての針状ころ3とから構成されている。
保持器2は、一枚の環状板で製作される。この保持器2の径方向途中領域には、径方向に波打つ形状の波打ち屈曲部4が絞り加工により設けられている。
この波打ち屈曲部4は、径方向交互に保持器2の厚み方向の一方と他方とにほぼ均等に張り出された外径側張出部4a、内径側張出部4b、中間張出部4cからなる。その外径側張出部4a及び内径側張出部4bは保持器2の厚み方向の一方に、また中間張出部4cは厚み方向の他方にそれぞれ張り出されている。
上記保持器2の波打ち屈曲部4において外径側の屈曲起点から内径側の屈曲起点までの範囲の円周数ケ所には、平面的に見て矩形のポケット5が厚み方向に打ち抜き形成されている。この各ポケット5に対して針状ころ3が回転自在な状態で非分離に収納されている。
つまり、ポケット5の内壁面において周方向左右に位置する外径側張出部4a、内径側張出部4b及び中間張出部4cの各張出部頂点部分の三ヶ所に、ポケット5内へ向けて突出する爪7a、7b、7cが設けられている。この爪7a、7b、7cによって、各ポケット5において径方向の三ヶ所が針状ころ3の直径寸法よりも幅狭になっており、これによって、各ポケット5内から針状ころ3が抜け出ないようになっている。なお、ポケット5に対して針状ころ3は、無理嵌めされることで収納される。
上記各ポケット5の内壁面において外径側と内径側には、ポケット5内に向けて突出し、針状ころ3をピボット支持する平面的に見て弧状に湾曲した形状の凸部8、9が設けられている。その凸部8、9の先端中心はポケットの幅方向の中心に設けられている。
そして、その凸部8、9の曲率半径をAとする。
また、各ポケット5内に収納される針状ころ3は例えば軸受用鋼で形成され、その軸方向の両端面にはそれぞれ弧状に湾曲した凹部10が形成されている。その凹部10の曲率半径をBとする。
そして、凸部8、9の曲率半径Aと針状ころ3の凹部10の曲率半径Bとは、以下の関係となるように設定する。 A≦B
即ち、図3の(a)に示すように、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより小さく設定するか、図3の(b)に示すように、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bと同じになるように設定する。
次に、上記保持器2の製造手順を簡単に説明する。
まず、一枚の金属板(JIS規格SPCDなど)の所定部位に中心孔を打ち抜き形成してから、絞り加工を施すことにより波打ち屈曲部4を形成する。この後、ポケット5を打ち抜き形成してから、外形部分を切り取る。このポケット5の形成と同時に上記凸部8,9及び爪7a〜7bが形成される。
そのために、ポケット5の打ち抜き金型の形状としては、予め凸部8、9及び爪7a〜7cを含むポケット5の形状に対応して製作されている。
また、針状ころ3の軸方向の両端面にポンチ或いは切削で凹部10を形成する。
なお、上述したような保持器2を有するスラスト針状ころ軸受1で、軸受回転時に保持器2が特定の一方向に回転して使用される場合には、保持器2がその一方向に回転する軸受回転時にポケット幅方向に対して針状ころ3が移動するため、その針状ころ3が移動する方向で移動する分だけ、ポケット5に設けられる凸部8、9の先端中心にオフセットを与えてもよい。
本発明の実施の形態1では、軸受回転時において保持器2が回転する方向が変わる場合に、針状ころ3の軸方向の両端面に弧状に湾曲した凹部10を形成し、保持器2のポケット5の内壁面の外径側と内径側に弧状に湾曲した凸部8、9をその先端中心がポケット5の幅方向の中心に位置して設け、凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bと同じか、針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより小さく設定する。
こうすることにより、軸受回転時にポケット幅方向に対して針状ころ3が移動しようとしても、ポケット5の内壁面の内径側と外径側に設けた凸部8、9と嵌合状態に接触する凹部10を両端面に有する針状ころ3の移動が阻止されるため、針状ころ3の軸方向の両端面に設けられた凹部10の中心部がポケット5の内壁面の外径側と内径側に設けられている凸部8、9の先端中心に対して略嵌合状態に接触し、針状ころ3の両端面の凹部10がポケット5の凸部8、9の先端中心に対してピボット支持される状態になるため、保持器2に対する針状ころ3の軸方向両端面の摺動抵抗がゼロに近くなるので、スラスト針状ころ軸受1の低トルク化が図れることになる。
なお、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより小さいときより、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bと同じの方が、両者の接触面積が多いため、ポケット5の内壁面の内径側と外径側に設けた凸部8と嵌合状態に接触する凹部10を両端面に有するころ3の移動の阻止の力が大きいと言える。
また、図3の(c)に示すように、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより大きく小さく設定されると、針状ころ3の軸方向外端面に設けられた凹部10のエッジがポケット5の内壁面の外径側に設けられている凸部8にエッジ当たりし、かえって摺動抵抗が発生し、スラストころ軸受1のトルクがアップする事態となる。
上記実施の形態1では、凸部8、9をポケット5の内壁面において外径側と内径側に設ける例を示したが、どちらか一方でもよい。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2のスラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す断面図である。
この実施の形態2は、一対の例えば軸受用鋼で形成されるレース11の間に、複数の針状ころ3を保持する保持器2が介在させられたスラスト針状ころ軸受21で、実施の形態1と同じ構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。
この実施の形態2のスラスト針状ころ軸受21も、実施の形態1と同様に、各ポケット5の内壁面において外径側と内径側には、ポケット5内に向けて突出し、針状ころ3をピボット支持する平面的に見て弧状に湾曲した形状の凸部8、9が設けられている。その凸部8、9の先端中心はポケットの幅方向の中心に設けられている。そして、その凸部8、9の曲率半径をAとする。
また、各ポケット5内に収納されるころ3の軸方向の両端面にはそれぞれ弧状に湾曲した凹部10が形成されている。その凹部10の曲率半径をBとする。
そして、凸部8、9の曲率半径Aと針状ころ3の凹部10の曲率半径Bとは、以下の関係となるように設定される。 A≦B
従って、軸受回転時において保持器2が回転する方向が変わる場合に、実施の形態1と同様に、軸受回転時にポケット幅方向に対して針状ころ3が移動しようとしても、ポケット5の内壁面の内径側と外径側に設けた凸部8、9と嵌合状態に接触する凹部10を両端面に有する針状ころ3の移動が阻止されるため、針状ころ3の軸方向の両端面に設けられた凹部10の中心部がポケット5の内壁面の外径側と内径側に設けられている凸部8、9の先端中心に対して略嵌合状態に接触し、針状ころ3の両端面の凹部10がポケット5の凸部8、9の先端中心に対してピボット支持される状態になるため、保持器2に対するころ3の軸方向両端面の摺動抵抗がゼロに近くなるので、スラスト針状ころ軸受1の低トルク化が図れることになる。
なお ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより小さいときより、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bと同じの方が、両者の接触面積が多いため、ポケット5の内壁面の内径側と外径側に設けた凸部8と嵌合状態に接触する凹部10を両端面に有する針状ころ3の移動の阻止の力が大きいと言える。
また、ポケット5の凸部8、9の曲率半径Aが針状ころ3の凹部10の曲率半径Bより大きく設定されると、針状ころ3の軸方向外端面に設けられた凹部10のエッジがポケット5の内壁面の外径側に設けられている凸部8にエッジ当たりし、かえって摺動抵抗が発生し、スラストころ軸受21のトルクがアップする場合がある。
さらに、この実施の形態2では、回転遠心力の作用で針状ころ3が図4に矢印で示すように径方向外向きに付勢され場合に、ポケット5の内壁面の外径側に設けられている凸部8の先端中心が針状ころ3の軸方向外端面に設けられた凹部10の中心部へ動く力が働くこととなり、針状ころ3の軸方向外端面に設けられた凹部10の中心部が常にポケット5の内壁面の外径側に設けられている凸部8の先端中心に対して接触することとなり、保持器2が上下動しないため保持器2がレース11と接触することもなくなる。
上記実施の形態1、2では、一枚の環状板を打ち抜いた例を示したが、切削加工品、樹脂成型品等その他の前記凸部8、9を有するスラストころ軸受用保持器全般に本発明は適用可能である。
また、上記実施の形態1、2では、スラスト針状ころ軸受を例示したが、通常のスラストころ軸受にも本発明を適用可能である。
このようなスラスト針状ころ軸受1、21を仮に自動車の変速機内で用いた場合、変速機の回転トルクが軽減されることとなり、ひいては自動車の燃費低減に貢献できる。
本発明の実施の形態1に係るスラスト針状ころ軸受を示す平面図。 同スラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す斜視図。 同スラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す断面図。 本発明の実施の形態2に係るスラスト針状ころ軸受の保持器のポケット周辺を拡大して示す平面図。
符号の説明
1 スラストころ軸受、2 保持器、3 針状ころ、5 ポケット、8 凸部、9 凸部、10 凹部。

Claims (3)

  1. 環状板の円周方向の数ケ所に矩形のポケットが形成された保持器と、該保持器の各ポケットに収納された複数のころとからなるスラストころ軸受において、
    前記各ポケットの内壁面の外径側と内径側の少なくとも一方に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、
    前記ころの端面に前記凸部と略嵌合状態に接触する凹部を設けたことを特徴とするスラストころ軸受。
  2. 一対のレースの間に、複数のころを円周方向に数カ所設けたポケットでそれぞれ保持する保持器が介在させられたスラストころ軸受において、
    前記各ポケットの内壁面の外径側と内径側のうち、少なくとも外径側に前記ころの軸方向端面の回転中心に向けて突出する凸部を設け、
    前記ころの端面に前記凸部と嵌合状態に接触する凹部を設けたことを特徴とするスラストころ軸受。
  3. 前記各ポケットの内壁面の外径側に弧状に湾曲して設けられた凸部の曲率半径が前記ころの端面に弧状に湾曲して設けられた凹部の曲率半径と同じか、該凹部の曲率半径より小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスラストころ軸受。
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