JP2008200942A - 発泡成形方法及び車両用シートパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】エア溜りの発生が防止される発泡成形方法と、この発泡成形方法によって成形された挿填体を有した車両用シートパッドとを提供する。
【解決手段】車両用シートパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。挿填体30を成形するための下型40には、一端側に凸条42,43が設けられ、他端側に向って凸条41が延設されている。他端側を下位とするように下型40を傾斜させ、給液部44にウレタン液を供給した後、型締めし、発泡成形する。
【選択図】図8

Description

本発明は発泡成形方法に係り、特にウレタンの発泡成形方法に関する。また、本発明は、一部がこの発泡成形方法によって成形された車両用シートパッドに係り、特に底面から上方に向って凹陥した凹所が設けられたパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備え、該挿填体がこの発泡成形方法によって成形されてなる車両用シートパッドに関する。
特開平11−34710号公報及び特開2005−59646号公報には、パッド本体の底面から上方に向って凹部が設けられると共に、該凹部に入れ子が挿入されており、該入れ子の上面部分にセンサが設置された着座センサ付き座席が記載されている。なお、車両用シートパッドは一般にウレタンの発泡成形品よりなる。
特開平11−34710号公報 特開2005−59646号公報
ウレタンを発泡成形する場合、キャビティの隅部にエア溜りが発生し、成形品の欠陥となることがある。
本発明は、このようなエア溜りの発生が防止される発泡成形方法と、この発泡成形方法によって成形された挿填体を有した車両用シートパッドとを提供することを目的とする。
請求項1の発泡成形方法は、金型のキャビティにウレタン液を供給し、成形品を発泡成形する発泡成形方法において、該キャビティの底面が、一端側から他端側に向って下り勾配となるように金型を傾け、前記ウレタン液を該一端側に供給し、キャビティ底面を該一端側から他端側に向って流下させる発泡成形方法であって、前記キャビティ底面の前記一端側には、該一端側から他端側へ向う方向に延在する凸条が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2の発泡成形方法は、請求項1において、前記凸条が複数条設けられており、各凸条が前記一端側で連なっていることを特徴とするものである。
請求項3の発泡成形方法は、請求項1又は2において、前記金型は下型及び上型を有しており、該下型に前記キャビティが設けられており、該下型には、該キャビティに臨み、かつ該キャビティに向って下り勾配となる給液部が設けられており、前記ウレタン液を該給液部に供給することを特徴とするものである。
請求項4の車両用シートパッドは、底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、前記パッド本体に、該凹所の天井面をパッド本体の座面に連通する通気部が設けられ、該通気部を車両用シートパッドの底面に連通する連通部を備えている車両用シートパッドであって、該パッド本体は請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発泡成形方法によって成形されたものであることを特徴とするものである。
請求項5の車両用シートパッドは、請求項4において、該連通部は、該挿填体の側面に形成された縦溝であることを特徴とするものである。
請求項6の車両用シートパッドは、請求項5において、前記挿填体の上面に、前記縦溝と前記通気部とを連通する溝が設けられていることを特徴とするものである。
請求項7の車両用シートパッドは、請求項4ないし6のいずれか1項において、前記挿填体の体積が車両用シートパッドの3〜50%であることを特徴とするものである。
請求項8の車両用シートパッドは、請求項4ないし6のいずれか1項において、前記挿填体の体積が車両用シートパッドの5〜20%であることを特徴とするものである。
本発明の発泡成形方法にあっては、キャビティ底面を傾けてウレタン液を供給するので、ウレタン液がキャビティ底面をスムーズに流れ下るようになる。このため、エア溜りの発生が防止される。
このキャビティ底面に設けた凸条を一端側から他端側に向う方向とし、かつ他端側には凸条を設けないようにすることにより、ウレタン液がキャビティ底面の他端側においても隅々まで十分に行き渡るようになり、エア溜りの発生が防止される。
本発明の発泡成形方法は、パッド本体に挿填体を装着した空調式車両用シートパッドの該挿填体の成形に好適である。特に、この挿填体の上面に空気流通用の凹条が設けられており、この凹条が上記キャビティ底面の凸条によって形成される場合に好適である。
本発明の車両用シートパッドにあっては、パッド本体の上面と挿填体の下面とが通気部及び連通部を介しているので、通気性が良好である。そのため、シートの下側からシートの上面に温風又は冷風を流通させて暖房又は冷房を行うことができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図、第2図及び第3図は第1図のII−II線、III−III線に沿う断面図、第4図は第1図〜第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図はパッド本体と挿填体との係合関係を示す分解斜視図、第6図は挿填体の斜視図、第7図は成形品の金型(下型)の斜視図、第8図は成形時の下型の断面図である。
この車両用シートパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。このクッションパッドに表皮を装着することにより車両用シートパッド10が構成される。
パッド本体20は、尻下部21、腿下部22、サイド部23及び底面の凹所24を有する。
この凹所24は尻下部21及び腿下部22の下方のパッド本体20の底面から上方に向って凹陥したものである。この実施の形態では、凹所24及び挿填体30の平面視形状は方形であるが、これに限定されない。
パッド本体20の上面には、前後方向の表皮吊溝25と横幅方向の表皮吊溝26とが設けられている。
クッション性を重視する車両用シートパッドにおいては、パッド本体20は低密度材で構成し、挿填体30の構成材料として高性能材を使用するのが好ましい。
その場合、シートパッド本体20の構成材料としては、コア密度25〜50kg/m、25%硬度15〜25kgf/φ200mmのポリウレタンフォームが望ましく、挿填体30はコア密度45〜70kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200mmのポリウレタンフォームが望ましい。
一方、表面にソフト感が望まれるシートパッドあるいは初期の着座フィーリングを良くすることを目指すシートパッドの場合、パッド本体20の構成材料としては、コア密度25〜55kg/m、25%硬度8〜20kgf/φ200mmのポリウレタンフォームが望ましく、挿填体30はコア密度40〜70kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200mmのポリウレタンフォームが好ましい。
この車両用シートパッドにあっては、凹所24及び挿填体30の前後方向の長さが150〜500mm、特に200〜400mmであり、凹所24の深さが尻下部21におけるシートパッド20の厚さの30〜90%、特に60〜80%であることが好ましい。
この実施の形態では、挿填体30及び凹所24が、下側ほど小さくなる逆テーパ形状とされ、これにより挿填体30が凹所24内にしっかりと保持されている。なお、挿填体30は凹所24の内面に接着されてもよく、適宜の留付具によって留め付けられてもよい。
この実施の形態では、パッド本体20の凹所24の天井面は平坦である。パッド本体20の尻下部の左右両側と、左右幅方向の中央部に、それぞれ、座面から凹所24の天井面にまで貫通する空孔27が設けられている。この実施の形態では、空孔27は尻下部の左右及び中央にそれぞれ複数個ずつ設けられているが、1個ずつ設けられてもよい。
なお、シートパッドはクッションパッドに表皮を装着したものであるため、第1図では空孔27は破線にて図示されている。この表皮は織布など通気性を有した素材よりなる。
挿填体30の上面の後縁に沿って、左右方向に延在する横溝32が設けられている。また、この横溝32に連なり前方に向って延在する3条の前後溝31が設けられている。
挿填体30の後方側の側面の左右方向の中央には、横溝32から挿填体30の下面にまで達する縦溝33が設けられている。
挿填体30凹所24を装着した状態にあっては、空孔27が溝31,32及び縦溝33を介して車両用シートパッドの底面に連通している。従って、縦溝33内に温風又は冷風をエアコン(図示略)等から供給すると、この温風又は冷風が空孔27から上向きに流出し、乗員の暖房又は冷房を行うことができる。
第7,8図を参照して、この挿填体30を成形するための金型及び成形方法について説明する。なお、第7図は下型40の斜視図、第8図は成形時における下型40を示すものであって、第7図のVIII-VIII線断面を示している。
この金型では、挿填体30を上下で反転させた姿勢にて成形する。
この下型40のキャビティ45の底面には、前後溝31を形成するための凸条41と、横溝32を形成するための凸条42とが設けられている。凸条41は3条、略平行に延設されている。凸条42は各凸条41の後端が連なるようにキャビティ45の一端側の隅角に沿って、各凸条41と略直交方向に延設されている。各凸条41の先端側は、キャビティ45の他端側には達していない。キャビティ45の底面の該他端側は平坦となっている。
キャビティ45の一端側の側面には、縦溝33を形成するための縦凸条43が上下方向に延設されている。
下型40の合わせ面のうち該一端側にあっては、キャビティ45に臨むように、該キャビティ45の角縁を切り欠いた形状の給液部44が設けられている。この給液部44は、キャビティ45に向って下り勾配となる切欠溝よりなる。この実施の形態では、縦凹条43の左右両側にそれぞれ給液部44が設けられている。
この下型40に対し上型(図示略)が装着されることにより金型が構成される。
挿填体30を成形するには、第8図の通り、キャビティ45の底面が一端側すなわち凸条42側が高位となり、他端側が低位となるように下型40を所定角度θだけ傾ける。なお、このときのキャビティ45の底面の一端側から他端側に向う下り勾配角度は約2〜15°、特に6〜9°程度が好適である。
この状態で、給液部44にウレタン液Uを供給する。このウレタン液Uは、給液部44からキャビティ45の凸条42の上面及び側面を伝わり流れ、凸条41の上面及びキャビティ45の底面に広がりながらキャビティ45の底面を他端側に向って流れる。型締めして発泡し、その後脱型し、次いで給液部44に残存する駄肉部を切除することにより、挿填体30が得られる。
この発泡成形方法によると、キャビティ45の底面が一端側から他端側へ向って下り勾配となっておりウレタン液が隅々までスムーズに流れる。特に、キャビティ45の底面の該他端側にあっては凸条41が存在せず、ウレタン液が左右方向にも十分に広がる。このため、エア溜りを生じさせることなく、挿填体30を成形することができる。
なお、凸条41の先端は、キャビティ45の底面の他端側から5〜20mm程度離隔していることが好ましい。また、挿填体30の体積は車両用シートパッド10の3〜50%、特に5〜20%であることが好ましい。
実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図である。 第1図のII−II線に沿う断面図である。 第1図のIII−III線に沿う断面図である。 第1図〜第3図のIV−IV線に沿う断面図である。 車両用シートパッドの分解斜視図である。 挿填体の斜視図である。 下型の斜視図である。 挿填体の成形時における下型の断面図である。
符号の説明
10 車両用シートパッド
20 パッド本体
24 凹所
27 空孔
30 挿填体
31 横溝
32 前後溝
33 縦溝
40 下型
41,42,43 凸条
44 給液部

Claims (8)

  1. 金型のキャビティにウレタン液を供給し、成形品を発泡成形する発泡成形方法において、
    該キャビティの底面が、一端側から他端側に向って下り勾配となるように金型を傾け、前記ウレタン液を該一端側に供給し、キャビティ底面を該一端側から他端側に向って流下させる発泡成形方法であって、
    前記キャビティ底面の前記一端側には、該一端側から他端側へ向う方向に延在する凸条が設けられていることを特徴とする発泡成形方法。
  2. 請求項1において、前記凸条が複数条設けられており、各凸条が前記一端側で連なっていることを特徴とする発泡成形方法。
  3. 請求項1又は2において、前記金型は下型及び上型を有しており、該下型に前記キャビティが設けられており、
    該下型には、該キャビティに臨み、かつ該キャビティに向って下り勾配となる給液部が設けられており、
    前記ウレタン液を該給液部に供給することを特徴とする発泡成形方法。
  4. 底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    前記パッド本体に、該凹所の天井面をパッド本体の座面に連通する通気部が設けられ、
    該通気部を車両用シートパッドの底面に連通する連通部を備えている車両用シートパッドであって、
    該パッド本体は請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発泡成形方法によって成形されたものであることを特徴とする車両用シートパッド。
  5. 請求項4において、該連通部は、該挿填体の側面に形成された縦溝であることを特徴とする車両用シートパッド。
  6. 請求項5において、前記挿填体の上面に、前記縦溝と前記通気部とを連通する溝が設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項において、前記挿填体の体積が車両用シートパッドの3〜50%であることを特徴とする車両用シートパッド。
  8. 請求項4ないし6のいずれか1項において、前記挿填体の体積が車両用シートパッドの5〜20%であることを特徴とする車両用シートパッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018130398A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 株式会社イノアックコーポレーション 成形型およびシートパッドの製造方法
DE102021101802A1 (de) 2020-03-17 2021-09-23 Suzuki Motor Corporation Polsterungsstruktur eines klimatisierten Sitzes

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