JP2008198643A - 結晶質半導体膜の製造方法およびアクティブマトリクス基板の製造方法 - Google Patents

結晶質半導体膜の製造方法およびアクティブマトリクス基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒界が形成される位置を制御することが可能な結晶質半導体膜の製造方法を提供する。
【解決手段】 基板11に支持された非晶質半導体膜22を用意する工程と、非晶質半導体膜にArイオンを注入する工程と、工程(b)の後に、非晶質半導体膜に結晶化を促進する触媒元素35を付与する工程と、工程(c)の後に、非晶質半導体膜の少なくとも一部を固相結晶化することによって、結晶質半導体膜24を得る工程(d)とを包含する。
基板11に支持された非晶質状態の半導体膜22を用意する工程(a)と、半導体膜の第1領域に第1の濃度でArイオンを注入する工程(b)と、工程(b)の後に、半導体膜の第1領域と第1領域外の第2領域とを含む領域に、結晶化を促進する触媒元素を付与する工程(c)と、工程(c)の後に、半導体膜を加熱することによって半導体膜の少なくとも第2領域を固相結晶化させる工程(d)とを包含する。
【選択図】図1

Description

本発明は、結晶質半導体膜の製造方法およびアクティブマトリクス基板の製造方法に関し、特に、表示装置用のアクティブマトリクス基板の製造プロセスにおいて好適に用いられる結晶質半導体膜の製造方法に関する。
携帯電話などの携帯電子機器に用いられる表示装置は、小型化、低消費電力化、または低電圧駆動化のために、機能回路を表示パネルに一体に作り込む技術(「システムオンパネル」と呼ばれることがある。)が開発され、実用化されるに至っている。機能回路としては、駆動回路だけでなく、メモリ回路やクロック発生回路等のロジック回路の一体化(モノリシック化)が進められている。
これらの機能回路に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)は、画素に設けられるTFTよりも高速動作が必要であり、非晶質半導体よりも高い電界効果移動度が得られる結晶質半導体が用いられている。
ガラス基板などの透明絶縁基板上に結晶質半導体膜を形成する方法の1つとして、非晶質半導体膜に結晶化を促進する作用を有する金属元素(触媒元素)を添加した後、加熱処理を施すことにより、従来よりも低温で且つ短時間の加熱処理で、結晶質半導体を得る固相結晶化(Solid Phase Crystalization:SPC)法が開発されている(例えば特許文献1)。この方法で得られた結晶質シリコン膜は、結晶粒の配向方向が揃っており、連続粒界結晶シリコン(Continuous Grain Silicon:CGシリコン)膜と呼ばれており、本出願人によって実用化されている。CGシリコン膜の結晶粒の大きさ(平均粒径)は、製造プロセスに依存するが、約3μm以上約8μm以下であり、通常のレーザー結晶化によって作製された多結晶シリコン膜(Low Temperature Poly−Silicon:LPS)の結晶粒(数百nm程度)よりも大きく、且つ、結晶粒の配向性が高いことから、優れた電気特性(例えば高い移動度)を有している。
特開平6−244103公報
しかしながら、従来のCGS膜を用いてチャネル長及びチャネル幅が小さいTFT基板を作製すると、TFT間の特性(例えば、TFTのオン電流値)のばらつきが大きくなるという問題があった。これは、CGシリコン膜の結晶粒が比較的大きいために起こる問題である。すなわち、CGシリコン膜の結晶粒の平均粒径(約3〜8μm)はTFTのチャネル領域の大きさと同程度であるので、基板上に形成された多数のTFTの中には、チャネル領域を流れる電流の経路を横切る粒界が存在しているものと、そのような粒界が存在しないものとが混在することになる。結晶粒径がチャネル領域に比べて十分に小さいと、全てのTFTにおいて上述の粒界がチャネル領域に複数存在するので、その結果として、TFT特性のばらつきが抑制されるのに対し、結晶粒がチャネル領域と同程度の大きさを有しているがために、上述の問題が生じるのである。
この問題を解決するためには、結晶の粒径をさらに大きくすることもさることながら、最も重要なことは、粒界の位置(伸びる方向を含む)を制御する技術を確立することである。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、その主な目的は、粒界が形成される位置を制御することが可能な結晶質半導体膜の製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、領域に応じて結晶粒の大きさを制御することが可能な結晶質半導体膜の製造方法を提供することにある。
本発明の結晶質半導体膜の製造方法は、基板に支持された非晶質状態の半導体膜を用意する工程(a)と、前記半導体膜の第1領域に第1の濃度でArイオンを注入する工程(b)と、前記工程(b)の後に、前記半導体膜の前記第1領域と前記第1領域外の第2領域とを含む領域に、結晶化を促進する触媒元素を付与する工程(c)と、前記工程(c)の後に、前記半導体膜を加熱することによって前記半導体膜の少なくとも前記第2領域を固相結晶化させる工程(d)とを包含することを特徴とする。
ある実施形態において、前記半導体膜の前記第2領域にArイオンを注入することなく、前記工程(c)を行う。
ある実施形態において、前記工程(c)の前に、前記半導体膜の前記第2領域に、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度でArイオンを注入する工程(b2)をさらに含む。
ある実施形態において、前記半導体膜はシリコン膜であって、前記第1の濃度は1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下である。
ある実施形態において、前記工程(c)は前記半導体膜の前記第1領域を結晶化する工程を包含し、前記第1領域に形成された結晶粒の平均粒径は、前記第2領域に形成された結晶粒の平均粒径よりも大きい。
ある実施形態において、前記工程(d)の後に、前記半導体膜にレーザーアニール処理を施す工程(e)をさらに包含する。
ある実施形態において、前記半導体膜はシリコン膜であって、前記第1の濃度は1×1020ion/cm3超である。
ある実施形態において、前記工程(c)において前記半導体膜の前記第1領域に結晶粒を生成させない。
ある実施形態において、前記工程(d)の後に、前記半導体膜の前記第2領域にレーザーアニール処理を施す工程と、前記半導体膜の前記第1領域をレーザー結晶化させる工程(e)をさらに包含する。
ある実施形態において、前記半導体膜の前記第2領域に形成された結晶粒の平均粒径は3μm超である。
ある実施形態において、前記第2領域は前記第1領域に包囲されている。
本発明のアクティブマトリクス基板(TFT基板)の製造方法は、基板上にTFTを備えるアクティブマトリクス基板の製造方法であって、上記のいずれかの結晶質半導体膜の製造方法によって結晶質半導体膜を製造する工程と、前記結晶質半導体膜の前記第2領域の少なくとも一部を含むチャネル領域が形成されたTFTを作製する工程とを包含することを特徴とする。
ある実施形態において、前記結晶質半導体膜を製造する工程は、前記工程(a)の前に、前記基板上に遮光性の材料から形成された部材を形成する工程を包含し、前記工程(a)における前記半導体膜は前記部材上に形成されており、前記工程(b)は、前記半導体膜を覆うポジ型レジスト膜を形成する工程と、前記遮光部を介して前記ポジ型レジスト膜を露光し現像することによって、前記第1領域を露出する開口部を有するレジスト層を前記半導体膜上に形成する工程と、前記レジスト層をマスクとしてArイオンを注入する工程とを含む。
ある実施形態において、前記結晶質半導体膜は前記第1領域がレーザー結晶化されており、前記TFTを作製する工程は、前記第1領域にソース領域およびドレイン領域を形成する工程を更に含む。
ある実施形態において、前記TFTを作製する工程は、前記第1領域に前記触媒をゲッタリングする工程を包含する。
ある実施形態において、前記TFTを作製する工程は、前記第1領域を結晶化した後に、前記第1領域の少なくとも一部に濃度1×1018ion/cm3以上のArイオンを注入する工程をさらに包含する。
ある実施形態において、前記少なくとも一部は、ソース領域およびドレイン領域となる領域の少なくとも一部を含む。
本発明によれば、非晶質半導体膜にAr(アルゴン)イオンを注入する工程を追加するだけで、粒界が形成される位置を制御することができる結晶質半導体膜の製造方法が提供される。さらに、本発明によれば、Arイオンを注入する領域およびドーズ量(濃度)を調整することによって、固相結晶化によって形成される結晶粒の粒径を制御する、あるいは、結晶粒を生成させないようにできる。また、固相結晶化に続いてレーザーアニール処理を行うことによって、固相成長結晶とレーザーアニール結晶とを有する結晶質半導体膜を製造することができる。
本発明の結晶質半導体膜を用いることによって、チャネル領域を流れる電流の経路を横切る粒界が存在しないようにTFTを作製することができる。その結果、TFTの特性のばらつきが抑制されたアクティブマトリクス基板を製造することができる。
以下、図面を参照して、本発明による実施形態の結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いたTFTおよびTFT基板の製造方法を説明する。ここでは、結晶質シリコン膜を製造する方法の実施形態を説明するが、本発明の製造方法はシリコン膜に限定されず、ゲルマニウム膜、ゲルマニウムとシリコンとの混成膜(シリコン・ゲルマニウム膜)などについても適用することができる。
図1〜図5を参照して、本発明による実施形態の結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いたTFTの製造方法を説明する。
本発明による実施形態の結晶質半導体膜の製造法は、基板に支持された非晶質状態の半導体膜を用意する工程(a)と、半導体膜の所定の領域に所定の濃度でArイオンを注入する工程(b)と、工程(b)の後に、半導体膜の前記所定の領域と前記所定の領域外の他の領域とを含む領域(典型的には半導体膜の全体)に、結晶化を促進する触媒元素を付与する工程(c)と、工程(c)の後に、半導体膜を加熱することによって半導体膜の少なくともArイオンを注入していない領域を固相結晶化させる工程(d)とを包含する。
ここで、Arイオンの注入濃度(ドーズ量)を適宜設定することによって、Arイオンを注入した領域における結晶核の生成のされ易さ(結晶核が生成されるタイミング)および結晶核の生成密度(非晶質半導体膜の単位面積当たりに生成される結晶核の数)を制御することができる。これは、非晶質半導体膜中のArが触媒元素をゲッタリングし、触媒元素によるシリサイドの形成を抑制するためである。なおAr元素は不活性であるので、ソース領域および/またはドレイン領域に存在してもTFT特性に影響しない。
後に実験結果を例示して詳細に説明するように、Arイオンをドーズ量1×1013ion/cm2超1×1015ion/cm2以下(体積換算濃度:1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下)の範囲で注入すると、Arイオンを注入しない領域よりも、結晶核(シリサイド)の生成が抑制され、その結果、結晶核が生成されるタイミングが遅くなるとともに、結晶核の生成密度も低下する。また、Arイオンをドーズ量1×1015ion/cm2超(体積換算濃度:1×1020ion/cm3超)の範囲で注入することによって、Arイオンを注入した領域に結晶粒を生成させない(非晶質状態を維持する)ようにすることもできる。Arイオンのドーズ量および体積換算濃度はファラデーカップ及びSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)分析によって求めることができる。
図1、図2および図5は、Arイオンを体積換算濃度1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下の範囲となるように注入する工程を含む結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いてTFTを製造する実施形態を説明するための工程図である。図3、図4および図5は、Arイオンを体積換算濃度1×1020ion/cm3超となるように注入する工程を含む結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いてTFTを製造する実施形態を説明するための工程図である。図5に示した工程は、これら2つの実施形態に共通する工程を示している。
まず、図1および図2を参照して、Arイオンを体積換算濃度1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下の範囲となるように注入する工程を含む結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いてTFTを製造する実施形態を説明する。
図1(a)に示すように、透明絶縁基板11に支持された非晶質状態のシリコン膜22を用意する。透明絶縁基板11としてガラス基板を用いる場合には、一般にベースコート層12を設けることが好ましい。ベースコート層12は、例えば、SiO2および/またはSiNxによって形成され、ガラス基板11の中のアルカリイオンなどの不純物が非晶質シリコン膜22中に拡散するのを防止する。ベースコート層12を2層の積層構造としてもよい。ベースコート層12の厚さは、例えば、50nm以上300nm以下である。
非晶質シリコン膜22は、プラズマCVD法、スパッタ法など公知の方法によって形成される。特に、SiH4とH2との混合ガスを用いたプラズマCVD法は、低温でしかも高速に非晶質シリコン膜を成膜できるので好ましい。非晶質シリコン膜22の厚さは、一般に、30nm以上100nm以下であり、例えば、厚さ50nmの非晶質シリコン膜を形成する。上記ベースコート層12をプラズマCVD法で形成するプロセスを採用すると、ベースコート層12上に非晶質シリコン膜22を連続形成できるので、ベースコート層12の表面が汚染されることを防ぐことができる。
次に、図1(b)に示すように、非晶質シリコン膜22にArイオンを体積換算濃度1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下の範囲となるように注入する。この際、マスク層32を形成することによって、Arイオンを注入する領域を選択的に形成することができる。マスク層32の材料にフォトレジストを用いれば、フォトリソグラフィプロセスで簡便に形成することが出来る。Arイオンの注入は、例えば、室温で、雰囲気圧力1×10-2Pa以下、加速電圧が5keV以上15keV以下の条件で行うことが好ましい。この範囲の加速電圧で、厚さ50nmの非晶質シリコン膜22にArイオンを注入すると、Arイオン濃度プロファイルのピーク(Rp)が非晶質シリコン膜22内に形成されるので、非晶質シリコン膜中のArによる触媒元素のゲッタリング効果の高効率化の観点から好ましい。
次に、図1(c)に示すように、非晶質シリコン膜22に結晶化を促進する触媒元素35を付与する。例えば、非晶質シリコン膜22に対して、質量換算で10ppmのNi元素を含む化合物の水溶液(酢酸ニッケル水溶液)をスピンコート法で塗布することによって、触媒元素35としてNi元素を非晶質シリコン膜22に付与する。
触媒元素35としては、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、インジウム(In)、スズ(Sn)、アルミニウム(Al)、アンチモン(Sb)から選ばれた一種または複数種の元素を用いることが望ましい。これらから選ばれた一種または複数種類の元素であれば、微量で結晶化助長の効果がある。それらの中でも、特にNiを用いた場合に最も顕著な効果を得ることができる。触媒元素35は非晶質シリコン膜22のシリコン元素と結合してシリサイド化することで結晶成長に作用する。そのときの結晶構造が、非晶質シリコン膜22の結晶化時に一種の鋳型のように作用し、非晶質シリコン膜22の結晶化を促す。Niは2つのSiとNiSi2を形成する。NiSi2は螢石型の結晶構造を示し、その結晶構造は、単結晶ケイ素のダイヤモンド構造と非常に類似したものである。しかも、NiSi2はその格子定数が5.406Å(0.5406nm)であり、結晶質シリコンのダイヤモンド構造での格子定数5.430Å(0.5430nm)に非常に近い値をもつ。従って、NiSi2は、非晶質シリコン膜22を結晶化させるための鋳型としては最適なものであり、本発明における触媒元素35としては、Niを用いるのが最も望ましい。
触媒元素35を導入する方法としては、スパッタ法、蒸着法、メッキ法、イオンドーピング法、CVD法、スピンコート法などが挙げられる。特に、スピンコート法は、触媒元素35を含む化合物の溶液または分散液を非晶質シリコン膜上に塗布して乾燥させる方法であり、溶液または分散液中の触媒元素の濃度を調整することによって、非晶質シリコン膜22に導入する触媒元素35の量を容易に調整することができるので好ましい。
非晶質シリコン膜22中の触媒元素35の濃度は、1×1016atoms/cm3以上1×1018atoms/cm3以下程度が好ましい。触媒元素35の濃度が1×1016atoms/cm3未満であると、結晶成長が不十分となり、非晶質領域が多く残ってしまう。他方、触媒元素35の濃度が1×1018atoms/cm3を超えると、触媒元素がTFTのリーク電流の原因となるおそれがある。非晶質シリコン膜22の厚さに応じて、非晶質シリコン膜22の表面における触媒濃度が適当な範囲となるように、溶液を塗布、乾燥させる。触媒元素35の表面濃度は、例えば全反射蛍光X線分析(TRXRF)法によって測定することができる。シリコン膜中の触媒元素の体積濃度は、SIMS分析によって求めることができる。
なお、触媒元素35を非晶質シリコン膜22に導入する工程は、後の固相結晶化工程の前であれば、ガラス基板11上(ベースコート層12を設けた場合はベースコート層12上、以下同じ。)に非晶質シリコン膜22を形成する前または後のいずれの時点で行ってもよい。
次に、図1(d)〜(f)に示すよう、非晶質シリコン膜22を固相結晶化させる。
固相結晶化は、例えば、不活性雰囲気下(例えば窒素雰囲気下)で加熱処理を行うことによって起こる。この加熱処理としては、550℃以上600℃以下の温度範囲で30分以上4時間以下の時間にわたってアニール処理を行うことが好ましい。例えば、窒素雰囲気にて580℃で1時間の加熱処理を行う。この加熱処理において、非晶質シリコン膜22の表面に付与されたニッケル35が非晶質シリコン膜22中に拡散すると共に、シリサイド化が起こり、シリサイドを核として結晶粒が生成され、結晶粒の成長が進行する。このようにして、非晶質シリコン膜22の結晶化が固相で進行する。なお、加熱処理には炉を用いてもよいし、ランプ等を熱源として用いるRTA(Rapid Thermal Annealing)装置を用いてもよい。
Arイオンを体積換算濃度が1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下の範囲となるように注入した場合、Arイオンを注入した領域(すなわちマスク32で覆われていない領域)では結晶核が生成され難くなるので、図1(d)に示すように、Arイオンを注入していない領域(すなわちマスク32で覆われている領域)で先に結晶核の生成および成長が起こる。その結果、図1(e)に示すように、半導体膜のArイオンを注入していない領域が固相結晶化され多結晶領域24aとなる。本明細書においては、多結晶領域を部分的に含む膜も結晶質膜と呼ぶ。
ここで注目すべきは、Arイオンを注入していない領域から結晶核の生成・成長が先に起こるので、図1(e)に示したように、この領域に生成された結晶粒の成長が、Arイオンを注入した領域に生成され成長する結晶粒によって阻害されないということである。すなわち、結晶核の生成のタイミングがずれる結果、Arイオンを注入していない領域内で先に生成され成長している結晶粒は、Arイオンを注入した領域内で遅れて生成され成長している結晶粒と衝突(インピンジ)するまでに充分に成長することができる。したがって、Arイオンを注入していない領域に生成された結晶粒は、Arイオンを注入した領域との境界を越えて成長することができる。Arイオンを注入しない領域の大きさを1つの結晶核しか形成されない大きさとし、その周りに上記濃度でArイオンを注入すると、Arイオンを注入しない領域に生成された結晶粒はこの領域内で他の結晶粒と衝突することなく、この領域の境界を超えて成長する。すなわち、Arイオンを注入していない領域内には結晶粒界が形成されない。後に説明するように、多結晶領域24aを用いてチャネル領域を形成することによって、チャネル領域を流れる電流の経路(キャリアパス)を横切る粒界が存在しないようにTFTを作製することができる。
また、Arイオンが上記濃度で注入された領域では、注入されていない領域よりも結晶核の生成が時間的に遅れると共に、結晶核の生成密度が低い。その結果、固相結晶化によって得られる多結晶領域24bにおける結晶粒の平均粒径は多結晶領域24aの結晶粒の平均粒径よりも大きい。例えば、Arイオンを注入していない領域に対応する多結晶領域24aの結晶粒の平均粒径は、従来のCGシリコン(例えば結晶粒径3μm以上8μm以下)と同じかそれより若干大きい程度であり、Arイオンが上記濃度で注入された領域に対応する多結晶領域24bの結晶粒の平均粒径はこれよりもさらに大きい。例えば多結晶領域24aの結晶粒の平均粒径が8μmのとき、多結晶領域24bの結晶粒の平均粒径は8μm超30μm未満となる(後述の実験例参照)。このように、Arイオンを注入する領域を選択的に設けることによって、結晶質シリコン膜24内に、平均粒径が小さい結晶粒を含む多結晶領域24aと平均粒径が大きい結晶粒を含む多結晶領域24bとを作り分けることができる。
このように固相結晶化によって得られた直後の結晶質シリコン膜24においては、結晶欠陥が存在する。図1(e)および(f)における多結晶領域24aおよび24b中の破線は結晶欠陥を模式的に示している。
なお、CGシリコン膜においては、その結晶の面配向が主に〈111〉晶帯面で構成される。さらに具体的には、結晶質半導体膜の面配向の割合は、〈111〉晶帯面の中でも、特に(110)面配向と(211)面配向とで全体の50%以上の領域が占められている。
次に、図2(a)〜(d)を参照する。
結晶質シリコン膜24中の結晶欠陥を低減・消滅させるために、結晶質シリコン膜24を溶融再結晶化することが好ましい。結晶質シリコン膜24を溶融再結晶化することによって、図2(a)に示すように、欠陥を減少・消滅させられ、結晶性を一層向上させられた結晶質シリコン膜26が得られる。
溶融再結晶化工程は、結晶質半導体膜に対し、エキシマレーザー光などの光線を照射することによって行うことが好ましい。レーザー光を用いて溶融再結晶化させることをレーザーアニール処理ということがある。詳細には、レーザー光としてはパルスレーザ光を用い、結晶質半導体膜の任意の一点につき、複数回、連続的に照射する。このレーザー照射は、酸素を含む雰囲気下で行われることが好ましい。これにより、結晶質シリコン膜の表面にはリッジが形成されるが、良好な結晶性が得られる。具体的な条件は、シリコンやその下に設けたベースコート層(絶縁膜)の膜質や膜厚などによって相違するが、例えば、光線のエネルギー密度を約300mJ/cm2以上約500mJ/cm2以下の範囲に制御することが好ましい。
このように結晶化を促進する触媒元素を用い、上記のように加熱処理によって固相結晶化された結晶質半導体膜(すなわちCGシリコン膜)に対して溶融再結晶化を行なうことにより、前述した効果に加えて、さらに面方位の揃ったより良好な結晶質シリコン膜を得ることができる。このようにCSシリコン膜をレーザーアニール処理するプロセスを採用すると、非晶質シリコン膜を溶融結晶化するLPS法を採用した場合に比べて、電界効果移動度が2倍以上高い、電流駆動能力に優れたTFTが得られる。
次に、図2(b)に示すように、レーザーアニール処理された結晶質シリコン膜26をパターニングすることによって、TFTを形成すべき領域に島状の結晶質シリコン膜26を形成する。パターニングは、通常のプラズマエッチング法や、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法、RIE(Reactive Ion Etching)法、CDE(Chemical Dry Etching)などによって行われる。エッチングガスとしては、CF4やSF6等のフロン系ガス、あるいは、これらのフロン系ガスと酸素との混合ガスなどが用いられる。これらのエッチング法のなかでも、特に、ICPエッチング法やRIE法が好ましい。なお、結晶質シリコン膜24にレーザーアニールを施す工程と、島状にパターニングする工程とは順序を逆にしてもよい。次に、図2(b)に示すように、島状結晶質シリコン膜26を覆うゲート絶縁膜42を形成する。ゲート絶縁膜42としては、厚さ20nm以上150nm以下のSiO2膜が好ましく、例えば100nmのSiO2膜を用いる。
続いて、図2(c)に示すように、ゲート絶縁膜42上にゲート電極44を形成する。ゲート電極44は、例えば、窒化チタンとアルミニウムとの2層膜や、タンタル(Ta)あるいはタングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)などの高融点金属を用いることが好ましい。ゲート電極44の厚さは300nm以上600nm以下が好ましく、例えば450nmである。
次いで、図2(d)に示すように、ゲート電極44をマスクとして、イオンドーピング法によって島状結晶質シリコン膜26に不純物を注入する。この工程によって、島状結晶質シリコン膜26のゲート電極44に覆われていない領域26sおよび26dには高濃度のリンが注入される。ゲート電極44にマスクされリンが注入されない領域26cは、後にTFTのチャネル領域となる。nチャネル型TFTの場合には、ドナーとして代表的にはリンが添加される。また、pチャネル型TFTの場合であればアクセプタとして硼素が添加される。リンを添加する場合にはPH3を、また硼素を添加する場合にはB26を用いる。これらは通常水素で希釈されて供給される。この後の工程は、図5を参照して後に説明する。
次に、図3および図4を参照して、Arイオンを体積換算濃度1×1020ion/cm3超となるように注入する工程を含む結晶質半導体膜の製造方法およびそれを用いてTFTを製造する実施形態を説明する。
まず、図3(a)に示すように、透明絶縁基板11に支持された非晶質状態のシリコン膜22を用意する。この工程は、図1(a)を参照して前述したのと同様に実行できる。例えば、厚さ50nmの非晶質シリコン膜22を形成する。
次に、図3(b)に示すように、マスク32を介して非晶質シリコン膜22にArイオンを体積換算濃度1×1020ion/cm3超となるように注入する。Arイオン注入工程も上記図1(b)を参照して説明したのと同様に実行できる。Arイオン濃度プロファイルのピーク(Rp)が非晶質シリコン膜22内に形成されることが好ましい。
次に、図3(c)に示すように、非晶質シリコン膜22に結晶化を促進する触媒元素35を付与する。この工程は、図1(c)を参照して前述したのと同様に実行できる。
次に、図3(d)〜(e)に示すよう、非晶質シリコン膜22を固相結晶化させる。固相結晶化は、図1(d)〜(f)を参照して説明したのと同様に加熱処理を行うことによって起こる。Arイオンを体積換算濃度が1×1020ion/cm3超となるように注入した場合、Arイオンを注入した領域(すなわちマスク32で覆われていない領域)では結晶核が生成されないので、図3(d)に示すように、Arイオンを注入していない領域(すなわちマスク32で覆われている領域)においてのみ結晶核の生成および成長が起こる。その結果、図3(e)に示すように、半導体膜のArイオンを注入していない領域が固相結晶化され多結晶領域25aとなる。多結晶領域25aの結晶粒は、上述したようにArイオンを注入した領域にまで成長する。一方、固相結晶化が起こらなかった領域25cは、非晶質状態を維持している。
このようにして、固相結晶化された多結晶領域25aと非晶質状態のままの領域25cとを含む結晶質シリコン膜25が得られる。
次に、図4(a)〜(d)を参照する。
図4(a)に示すように、多結晶領域25aを再溶融結晶化することによって結晶欠陥が低減・消滅させられた多結晶領域27aを形成する。この工程は、図2(a)を参照して上述したのと同様に、レーザーアニール処理によって行うことが出来る。
このレーザーアニール処理を行う際に、非晶質状態にある領域25cをレーザー結晶化(溶融結晶化)させる。これによって、領域27bには従来のLPSと同じ多結晶シリコンが形成されることになる。従って、多結晶領域27aは粒径が比較的大きく且つ欠陥が低減されたCGシリコンで形成されており、結晶領域27bは粒径が比較的小さく且つ欠陥が多いLPSで形成されている。
この結晶質シリコン膜27の多結晶領域27aは、上述の多結晶領域26aと同じ特徴を有しているので、多結晶領域27aを用いてチャネル領域を形成することによって、チャネル領域を流れる電流の経路(キャリアパス)を横切る粒界が存在しないようにTFTを作製することができる。
さらに、多結晶領域27bを用いてソース領域/ドレイン領域を形成することによって、触媒元素のゲッタリング効果を高めることができる。上記触媒元素は、リンやホウ素ならびにArが存在している領域に集まりやすいという性質があり、これらの元素が導入された領域を形成し、そこに触媒元素を移動させるという手方が用いられる(ゲッタリングという)。ゲッタリングは公知の種々の方法を用いることができる(例えば、特開平10−303129号公報および特開2004−214507号公報参照)。多結晶領域27bは、図2に示した多結晶領域26bよりも多くのArを含むので、Arによるゲッタリング効果が高い。また、ゲッタリング効果は結晶性が低い(欠陥が多い)ほど高いことが知られており、多結晶領域27bは図2に示した多結晶領域26bよりも結晶性が低いので、ゲッタリング能力は高い。
次に、図4(b)に示すように、レーザーアニール処理された結晶質シリコン膜27をパターニングすることによって、TFTを形成すべき領域に島状の結晶質シリコン膜27を形成する。
続いて、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜42上にゲート電極44を形成する。
次いで、図4(d)に示すように、ゲート電極44をマスクとして、イオンドーピング法によって島状結晶質シリコン膜27に不純物を注入することによって、ソースおよびドレインとなる領域を形成する。この後、同領域に、体積換算濃度が1×1018ion/cm3超となる条件(Arイオンを含まない膜を基準とする)でArイオンを注入する。これによりゲッタリング効果をより高めることができる。なお、必要に応じてソースおよびドレインとなる領域の一部にArイオンを注入しても良いし、あるいは、ソースおよびドレインとなる領域の外側にもArイオンを注入しても良い。
これらの工程は、図2(b)〜(d)を参照して説明したのと同様にして行うことが出来る。
次に、図5(a)〜(c)を参照してTFT50を完成させる工程を説明する。
図2(d)および図4(d)を参照して説明したように、島状結晶質シリコン膜に不純物を注入することによって、ソースおよびドレインとなる領域を形成した後、ソース及びドレインとなる領域に、体積換算濃度が1×1018ion/cm3超となる条件(Arイオンを含まない膜を基準とする)でArイオンを注入する。その後、活性化アニールを行う。このアニール工程において、触媒元素のゲッタリングも行われる。すなわち、アニール工程において、触媒元素が拡散され、ゲッタリングサイト(すなわち、不純物および/またはArが注入された領域)でゲッタリングされる。また、このアニール工程においては、上述の不純物の活性化および触媒元素のゲッタリングを行うと同時に、不純物および/またはArイオンの注入によって結晶性が劣化した領域の結晶性を改善させることができる。活性化アニールは、炉アニールやRTAによって行われ得る。
続いて、図5(a)および(b)に示すように、第1層間絶縁膜46および第2層間絶縁膜48を形成する。例えば、第1層間絶縁膜46をSiO2(例えば厚さ700nm)とし、第2層間絶縁膜48をSiNx膜(例えば厚さ200nm)とする。もちろん、第2層間絶縁膜48を省略しても良い。
層間絶縁膜46および48を形成した後、水素化アニールを行う。例えば、水素を含む雰囲気下で300〜500℃で1〜数時間の熱処理を行う。この工程は、半導体層/ゲート絶縁膜の界面へ水素原子を供給し、TFT特性を劣化させる不対結合手(ダングリングボンド)を終端化し不活性化する工程である。
その後、図5(c)に示すように、第1層間絶縁膜46および第2層間絶縁膜48にコンタクトホールを形成して、例えば窒化チタンとアルミニウムとの2層膜を用いてソース電極52sおよびドレイン電極52dならびに配線(不図示)を形成する。このようにして、TFT50が得られる。
この後、必要に応じて、1気圧の窒素雰囲気あるいは水素混合雰囲気で350℃、1時間のアニールを行う。さらに、TFT50を保護する目的で、TFT50上にSiNxなどの保護膜を設けてもよい。
なお、上記の実施形態においてArイオンを注入しなかった領域に、Arイオンを注入しても良い。例えば、図3および図4を参照して説明した実施形態において、Arイオンを注入しなかった領域に、体積換算濃度1×1020ion/cm3以下のArイオンを注入してもよい。この場合においても、この領域内においてのみ結晶核の生成が起こるので上記と同じ効果が得られる。特に、Arイオンの体積換算濃度が1×1018ion/cm3超であれば、上述したように、結晶核の生成密度が低下するので、平均粒径の大きな結晶粒を得ることができる。
TFT50はトップゲート型のTFTであるが、これに限らず、本発明による実施形態は種々のタイプのTFTの製造に適用することができる。以下では、TFT基板に形成される遮光性の部材、例えばTFTの半導体層を遮光するために設けられる遮光部、あるいはゲート電極やゲート配線を利用して、自己整合的に、Arイオンを注入しない領域を形成することができる、TFT基板の製造方法を説明する。
図6および図7を参照して、遮光部を利用して自己整合的にArイオン非注入領域を形成する工程を含むTFT基板の製造方法を説明する。
まず、図6(a)に示すように、基板110上に遮光部112を形成する。遮光部112は、例えば、Moなどの金属で形成される。
次に、図6(b)に示すように、遮光部112を覆うように、ベースコート層を形成する。例えば、SiNx層113およびSiO2層114を含む2層膜を形成する。さらにその上に、非晶質シリコン膜122を形成する。
次に、図6(c)に示すように、ポジ型のフォトレジスト膜132を形成する。
続いて、図6(d)に示すように、遮光部112を介してフォトレジスト膜132を露光し現像することによって、レジスト層132aを形成する。レジスト層132aは遮光部112に対して自己整合的に形成されており、遮光部112に対応する領域以外を露出する開口部を有する。
次に、図6(e)に示すように、レジスト層132aをマスクとして非晶質シリコン膜122にArイオンを注入する。ここでは、図1(b)を参照して説明したように、体積換算濃度1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下の範囲となるようにArイオンを注入する。
その後、図1(c)〜(f)と同様に、結晶化を促進する触媒元素(例えばNi)を付与し、その後に、加熱処理を施すことによって、多結晶領域126a、126bを有する結晶質シリコン膜を形成し、これを島状にパターニングすることよって、図7(a)に示す結晶質シリコン膜126が得られる。
結晶質シリコン膜126を覆うように、ゲート絶縁膜として、SiO2層115およびSiNx層116を形成する。
次に、図7(b)に示すように、ゲート電極144を形成する。
続いて、図7(c)に示すように、不純物イオンを注入し、ソース領域となる領域126sおよびドレイン領域となる領域126dを形成する。その後、同領域に体積換算濃度が1×1018ion/cm3超となる条件(Arイオンを含まない膜を基準とする)でArイオンを注入する。ここで、領域126sおよび領域126dの一部はチャネル領域126cと同じ多結晶領域124aに形成され、領域126sおよび領域126dの他の領域は、多結晶領域124bに形成される。この後、不純物の活性化と触媒元素のゲッタリングを兼ねるアニール(活性化アニール)を行う。
続いて、図7(d)に示すように、第1層間絶縁膜118および第2層間絶縁膜119を形成する。例えば、第1層間絶縁膜118をSiO2(例えば厚さ700nm)とし、第2層間絶縁膜119をSiNx膜(例えば厚さ200nm)とする。必要に応じて、水素化アニールを行う。
その後、図7(e)に示すように、第1層間絶縁膜118および第2層間絶縁膜119にコンタクトホールを形成して、例えば窒化チタンとアルミニウムとの2層膜を用いてソース電極152sおよびドレイン電極152dならびに配線(不図示)を形成する。
このようにして製造されるTFTはトップゲート型であるが、遮光部112を第1ゲート電極とすると、ゲート電極144を第2ゲート電極とする、デュアルゲート構造のTFTが得られる。但し、SiNx層113およびSiO2層114は、ゲート絶縁膜として機能するように設定される必要がある。
次に、図6および図8を参照して、ボトムゲート構造を有する他のTFTの製造方法を説明する。
まず、図6(a)において、遮光部112に代えてゲート電極112を基板110上に形成する。その後は、図6(b)〜(e)を参照して上述した工程を行うことよって、結晶質シリコン層126を得る。
その後、図8(a)に示すように、レジスト層134aを介して不純物を注入することによって、ソース領域となる領域126sおよびドレイン領域となる領域126dを形成する。レジスト層134aは、図6(d)に示したレジスト層132aと同様に形成することができる。
続いて、図8(b)に示すように、第1層間絶縁膜118および第2層間絶縁膜119を形成する。必要に応じて、水素化アニールを行う。
その後、図8(c)に示すように、第1層間絶縁膜118および第2層間絶縁膜119にコンタクトホールを形成して、例えば窒化チタンとアルミニウムとの2層膜を用いてソース電極152sおよびドレイン電極152dならびに配線(不図示)を形成する。このようにして、TFTが完成する。
[実験例]
次に、実験例を示して、Arイオンのドーズ量と固相結晶化によって形成された結晶質シリコン膜の結晶粒の平均粒径との関係を説明する。
CVD法によってガラス基板上に形成した非晶質シリコン膜(厚さは50nm)に、Arイオンを加速電圧10keVで注入した。注入時間を調整することによって、ドーズ量(ion/cm2)を0、1×1013、1×1014、1×1015および1×1016に調整した。体積換算濃度はSIMS分析によって求めた。
所定の注入濃度でArイオンを注入した各非晶質シリコン膜に対して、上述したように、質量換算で10ppmのNi元素を含む酢酸ニッケル水溶液をスピンコート法で塗布することによって、Ni元素を非晶質シリコン膜に付与した。Niの濃度は、1×1017atoms/cm3となるように調整した。その後、炉を用いて窒素雰囲気中、580℃で1時間、加熱処理を施すことにより、固相結晶化を行った。得られた結晶質シリコン膜(CGシリコン膜)中の結晶粒の平均粒径を電子顕微鏡を用いて評価した。平均粒径は、1μm2の結晶質シリコン膜中に存在する核の数(核密度)から算出した。なお、個々の結晶粒は正方形とみなした。得られた結果を表1および図9に示す。
これらの結果から分かるように、ドーズ量で1×1013ion/cm2超1×1015ion/cm2以下(体積換算濃度:1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下)の範囲のArイオンを注入することにより、平均粒径が増大し、平均粒径が8μm超の結晶粒を含む結晶質シリコン膜が得られる。これは、Arイオン濃度が1×1013ion/cm2を越えると、Ni元素が拡散し難くなり、結晶核が生成されるまでに必要な時間が長くなるとともに、ニッケルシリサイド(NiSi2)の結晶核発生確率が低下するためと考えられる。
なお、結晶核が生成されるまでの時間が長くなる現象は、結晶核が発生するアニール時間によって確かめた。Arイオンを注入しない非晶質シリコンでは1min、ドーズ量が1×1013ion/cm2では1min、1×1014ion/cm2では2min、1×1015ion/cm2では10minであった。非晶質半導体中のArが触媒元素をゲッタリングする作用を有し、Ar元素の量によりゲッタリング効果の強さが変化していると考えられる。また、Ar注入による膜損傷及び膜中のArの存在によって非晶質半導体中に多数形成されるボイドやダングリングボンドも、ゲッタリング効果の増大に寄与していると考えられる。Arイオン注入によって得られるゲッタリング効果に起因して、結晶核生成の遅延や結晶核生成の抑制、さらには結晶成長の抑制の効果が得られると考えられる。
この結晶核生成の遅延効果および結晶粒径の増大効果が見られるArイオンの注入濃度は、ドーズ量1×1015ion/cm2が上限である。この注入濃度において平均粒径が28μmの大粒径の結晶粒が得られるが、この注入濃度を越えると結晶核の生成が起こらず、非晶質シリコン膜のまま維持される。
Figure 2008198643
上述したように、本発明によると、Arイオンの注入濃度(ドーズ量)を適宜設定することによって、Arイオンを注入した領域における結晶核の生成のされ易さ(結晶核が生成されるタイミング)および結晶核の生成密度(非晶質シリコン膜の単位面積当たりに生成される結晶核の数)を制御することができる。
本発明の結晶質半導体膜の製造方法は、表示パネルのアクティブマトリクス基板(TFT基板)に以下に例示するように適用することが出来る。
例えば、図10(a)に示すように、表示パネル60の表示領域62に設けられる画素TFTと、表示領域62の周辺に設けられる回路領域64に形成される駆動回路用のTFTとで、求められるTFT特性や素子サイズが異なることがある。このような場合に、必要に応じて、例えば、表示領域62には1×1013ion/cm2超1×1015ion/cm2以下のArイオンを注入し、大粒径(平均粒径8μm超)の結晶粒を有する結晶質シリコン膜を形成し、駆動回路などの機能回路を形成する回路領域64にはArイオンを注入することなく、平均粒径が8μm程度の結晶粒を有する結晶質シリコン膜を形成することができる。
あるいは、図10(b)に示すように、回路領域64内に形成されるTFTについて、図1〜図8を参照して説明した製造方法を適用しても良い。もちろん、表示領域62内の画素TFTに適用することもできる。
図11および図12を参照して、チャネル領域65とArイオンを注入しない領域との関係を説明する。
図1〜図8を参照して説明した実施形態においては、非晶質シリコン膜にArイオンを注入していない領域内に生成した結晶核から成長した結晶粒で構成される多結晶シリコン膜(CSシリコン膜)を用いてチャネル領域を形成する。特に、図6〜図8を参照して説明した実施形態では、図11(a)に示すように、非晶質シリコン膜22のArイオンを注入していない領域(図11中のハッチング領域)はその後に形成されるチャネル領域65と一致している。
図11(b)に示すように、Arイオンを注入していない領域内で生成され成長した結晶粒からなる多結晶領域24aは、Arイオンを注入した領域に形成された多結晶領域24bに侵入するまで成長している。従って、チャネル長(図中の横方向の長さ)が結晶粒の粒径よりも小さい場合、結晶核が生成された場所を中心にチャネル領域65を形成すると、チャネル長方向には結晶粒界が存在しないことになる。
すなわち、図11(c)に示すように、ゲート電極44を形成すれば、チャネル領域26c内の電流の経路(キャリアパス)を横切る結晶粒界が存在せず、TFTのオン電流のばらつきの少ないTFTを製造することが出来る。
上述したように、チャネル領域となる領域の全体を、Arイオンを注入しない領域とすれば、その領域内で核生成された結晶粒はその領域を越えるまで成長する。しかしながら、この領域が大きいと、チャネル長方向に複数の結晶粒が生成される場合がある。このような場合には、チャネル領域内にチャネル長方向を横切るような結晶粒界が形成されることになり好ましくない。このような場合には、チャネル領域内のチャネル長方向における中央付近に結晶核を生成させるべく、チャネル領域となる領域の結晶核を生成させたい領域だけを、Arイオンを注入しない領域とすればよい。
また、Arイオンを注入しない領域の形状は、適宜設定することができ、例えば、図12(a)に示すように円形の領域66aであってあってもよいし、図12(b)に示すように三角形の領域66bであってもよい。さらには図12(c)に示すように星型の領域66cであってもよい。
一般にチャネル領域65は一般にチャネル長よりもチャネル幅方向が長い。またチャネル幅方向に伸びる結晶粒界が存在してもTFTのオン電流にはほとんど影響しない。従って、チャネル幅方向に複数の結晶粒が存在しても良い。このことを考慮すると、図12(a)〜(c)に示したような縦横比(チャネル長方向とチャネル幅方向との比)が1に近い形状を採用する場合、図12(d)に示すように、例えば円形の領域66aをチャネル幅方向に沿って間隔を空けて複数配列することが好ましい。
上述したように、典型的には、Arイオンを注入しない領域はチャネル領域内に完全に含まれる。しかしながら、チャネル領域が結晶粒に比べて小さい場合など、Arイオンを注入していない領域の少なくとも一部を含むようにチャネル領域を形成すれば、チャネル長方向に結晶粒界が存在しないという特徴を得ることが出来る。Arイオンを注入しない領域の大きさや形状、および複数の領域を設ける場合の配置は、チャネル長や結晶粒の平均粒径の具体的な大きさに応じて設定すればよい。例えば、液晶表示装置用のTFTのチャネル長は1μm〜3μm程度であるので、平均粒径が3μm以上の結晶粒との位置関係を制御できれば、チャネル長方向に結晶粒界が存在しないようにできることは容易に理解される。
また、ここでは、図11および図12を参照して、チャネル領域となる領域65とArイオンを注入しない領域との関係を説明したが、Arイオンを注入しない領域は、その周辺の領域よりも相対的にArイオンの注入濃度が低く、その周辺の領域よりも先に結晶核が生成されればよいのは、前述の通りである。
このように、本発明によると、Arイオンを選択的に注入することによって、注入領域の結晶核発生を抑制し、Ar非注入領域に優先的に結晶核発生をさせることによりTFTチャネル領域内に電流が横切る方向に結晶粒界が存在せず、TFTのオン電流のばらつきの少ないTFTを製造することが出来る。さらに、本発明によると、平均粒径が8μmを越える、さらには平均粒径が12μm以上の結晶粒を含む結晶質シリコン膜を得ることができる。
本発明の結晶質半導体膜の製造方法ならびにそれを用いたTFTおよびTFT基板の製造方法は、Arイオンを所定の濃度で注入する工程を従来の製造プロセスに追加するだけで実施できるので、非常に簡単に量産プロセスに導入することができる。
本発明は、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置のTFT基板の画素TFTや機能回路のTFTの製造方法として好適に用いられる。
(a)〜(f)は、本発明による実施形態のTFTの製造方法を説明するための模式的な工程図である(図2に続く)。 (a)〜(d)は、本発明による実施形態のTFTの製造方法を説明するための模式的な工程図である(図1の続き、図5に続く)。 (a)〜(e)は、本発明による実施形態のTFTの他の製造方法を説明するための模式的な工程図である(図4に続く)。 (a)〜(d)は、本発明による実施形態のTFTの他の製造方法を説明するための模式的な工程図である(図3の続き、図5に続く)。 (a)〜(c)は、本発明による実施形態のTFTの製造方法を説明するための模式的な工程図である(図2および図4の続き)。 (a)〜(e)は、遮光部を利用して自己整合的にArイオン非注入領域を形成する工程を含む、本発明による実施形態のTFT基板の製造方法を説明するための模式的な工程図である(図7に続く)。 (a)〜(e)は、遮光部を利用して自己整合的にArイオン非注入領域を形成する工程を含む、本発明による実施形態のTFT基板の製造方法を説明するための模式的な工程図である(図6の続き)。 (a)〜(c)は、遮光部を利用して自己整合的にArイオン非注入領域を形成する工程を含む、本発明による実施形態のTFT基板の他の製造方法を説明するための模式的な工程図である。 Arイオンのドーズ量と結晶質シリコン膜の平均結晶粒径との関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、表示装置のTFT基板の製造プロセスにおいて、Arイオンを注入する領域を説明するための模式図である。 (a)〜(c)は、本発明による実施形態のTFTの製造方法における、チャネル領域65とArイオンを注入しない領域(ハッチング部)との関係を説明するための模式図である。 (a)〜(c)は、本発明による実施形態のTFTの製造方法における、Arイオンを注入しない領域の形状のバリエーションを説明するための模式図であり、(d)はチャネル領域65とArイオンを注入しない領域66aとの関係を説明するための模式図である。
符号の説明
11 絶縁性基板(ガラス基板)
12 ベースコート層
22 非晶質半導体膜(非晶質シリコン膜)
24 結晶質半導体膜(結晶質シリコン膜)
24a、24b、25a 多結晶領域(CGシリコン)
25c 非晶質領域
26 レーザーアニール後の結晶質半導体膜(島状)
27 レーザーアニールおよびレーザー結晶化後の結晶質半導体膜(島状)
27b レーザー結晶化された多結晶領域(LPS)
35 触媒元素(ニッケル)
42 ゲート絶縁膜
44 ゲート電極
46 第1層間絶縁膜
48 第2層間絶縁膜
50 TFT
52d ドレイン電極
52s ソース電極
60 表示パネル
62 表示領域
64 回路領域
65 チャネル領域

Claims (17)

  1. 基板に支持された非晶質状態の半導体膜を用意する工程(a)と、
    前記半導体膜の第1領域に第1の濃度でArイオンを注入する工程(b)と、
    前記工程(b)の後に、前記半導体膜の前記第1領域と前記第1領域外の第2領域とを含む領域に、結晶化を促進する触媒元素を付与する工程(c)と、
    前記工程(c)の後に、前記半導体膜を加熱することによって前記半導体膜の少なくとも前記第2領域を固相結晶化させる工程(d)と、
    を包含する、結晶質半導体膜の製造方法。
  2. 前記半導体膜の前記第2領域にArイオンを注入することなく、前記工程(c)を行う、請求項1に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  3. 前記工程(c)の前に、前記半導体膜の前記第2領域に、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度でArイオンを注入する工程(b2)をさらに含む、請求項1に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  4. 前記半導体膜はシリコン膜であって、前記第1の濃度は1×1018ion/cm3超1×1020ion/cm3以下である、請求項2または3に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  5. 前記工程(c)は、前記半導体膜の前記第1領域を結晶化する工程を包含し、前記第1領域に形成された結晶粒の平均粒径は、前記第2領域に形成された結晶粒の平均粒径よりも大きい、請求項2から4のいずれに記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  6. 前記工程(d)の後に、前記半導体膜にレーザーアニール処理を施す工程(e)をさらに包含する、請求項5に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  7. 前記半導体膜はシリコン膜であって、前記第1の濃度は1×1020ion/cm3超である、請求項2または3に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  8. 前記工程(c)において前記半導体膜の前記第1領域に結晶粒を生成させない、請求項7に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  9. 前記工程(d)の後に、前記半導体膜の前記第2領域にレーザーアニール処理を施す工程と、前記半導体膜の前記第1領域をレーザー結晶化させる工程(e)をさらに包含する、請求項8に記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  10. 前記半導体膜の前記第2領域に形成された結晶粒の平均粒径は3μm超である、請求項1から9のいずれかに記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  11. 前記第2領域は前記第1領域に包囲されている、請求項1から10のいずれかに記載の結晶質半導体膜の製造方法。
  12. 基板上にTFTを備えるアクティブマトリクス基板の製造方法であって、
    請求項1から11のいずれかに記載の結晶質半導体膜の製造方法によって結晶質半導体膜を製造する工程と、
    前記結晶質半導体膜の前記第2領域の少なくとも一部を含むチャネル領域が形成されたTFTを作製する工程と、
    を包含する、アクティブマトリクス基板の製造方法。
  13. 前記結晶質半導体膜を製造する工程は、
    前記工程(a)の前に、前記基板上に遮光性の材料から形成された部材を形成する工程を包含し、前記工程(a)における前記半導体膜は前記部材上に形成されており、
    前記工程(b)は、前記半導体膜を覆うポジ型レジスト膜を形成する工程と、前記遮光部を介して前記ポジ型レジスト膜を露光し現像することによって、前記第1領域を露出する開口部を有するレジスト層を前記半導体膜上に形成する工程と、前記レジスト層をマスクとしてArイオンを注入する工程とを含む、請求項12に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
  14. 前記結晶質半導体膜は前記第1領域がレーザー結晶化されており、
    前記TFTを作製する工程は、前記第1領域にソース領域およびドレイン領域を形成する工程を更に含む、請求項12または13に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
  15. 前記TFTを作製する工程は、前記第1領域に前記触媒をゲッタリングする工程を包含する、請求項12から14のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
  16. 前記TFTを作製する工程は、前記第1領域を結晶化した後に、前記第1領域の少なくとも一部に濃度1×1018ion/cm3以上のArイオンを注入する工程をさらに包含する、請求項12から15のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
  17. 前記少なくとも一部は、ソース領域およびドレイン領域となる領域の少なくとも一部を含む、請求項16に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
JP2007029286A 2007-02-08 2007-02-08 結晶質半導体膜の製造方法およびアクティブマトリクス基板の製造方法 Pending JP2008198643A (ja)

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