JP2008198248A - 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】個々のレンズ素子の性能を損なうことなく、レンズ素子同士を近接させたコンパクトな対物レンズユニットを提供すること。
【解決手段】輪郭形状が長方形の第1フランジ部23を備える第1対物レンズ20と、輪郭形状が長方形の第2フランジ部33を備える第2対物レンズ30とを近接させた状態としている。これにより、レンズ可動部10を配列方向に関して小型にすることができ、応答速度を早めることができる。特に、第1対物レンズ20の対物レンズ本体部21と、第2対物レンズ30の対物レンズ本体部31とを、光学性能を損なうことなく近づけることができるので、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とをより近い条件で使用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ用の対物系等として好適な対物レンズユニットに関し、さらに、かかる対物レンズユニットを備えた光ピックアップ装置に関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録・再生を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報記録及び/又は再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDともいう)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜20GBの情報の記録が可能である。また、別の例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録及び/又は再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−rayDisc(以下、BDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜25GBの情報の記録が可能である。以下、本明細書では、このような光ディスクを「高密度光ディスク」と呼ぶ。HDに対して情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置においては、良好な光学特性を得るためにガラス製の対物レンズが用いられる場合がある。尚、本明細書において、「情報の記録・再生」或いは「情報の再生・記録」とは、「情報の再生及び/又は記録」を意味する。
また、現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、一台のプレーヤーで可能な限り様々なタイプの光ディスクに対して適切に情報の記録及び/又は再生ができるようにすることが望まれている。さらに、光ピックアップ装置がノート型パソコン等に搭載されることが多い実情をふまえると、複数種の光ディスクに対する互換性を有するのみでは足らず、そのコンパクト化を実現することが重要である。
ここで、光ピックアップ装置において、単一の対物レンズを用いて異なる光ディスクの互換使用が可能になれば、コンパクト化を実現する上で好ましいと言える。ところが、高密度光ディスクの仕様を考慮すると、対物レンズの共通化を図ることは技術的に難易度が高く、コストアップになる可能性がある。特に、BDとHDとでは、保護基板厚が異なるにも関わらず、同じ波長の光束を使用するので、回折構造を用いて収差補正を行うことができず、対物レンズの共通化が難しいという実情がある。
また、コンパクト化のためにDVD/CD互換レンズは既に実用化されているものの、CDのWD(ワーキングディスタンス)をある程度確保しなければならないが、DVD有効径はCD有効径よりも大きくなるため、互換レンズの外径をあまり小さくできないという問題がある。特にスリムタイプ、ウルトラスリムタイプと呼ばれる薄型の光ディスクドライブ装置に搭載される光ピックアップ装置では無視できない問題となっている。
これらの問題を避けるために、複数のレンズ素子を1つのホルダにはめ込んで固定したアクチュエータを用いることが考えられる(特許文献1参照)。
また、同様の目的を達成する対物レンズとして、複数のレンズ素子を合体して一体成形した複合対物レンズも提案されており、この場合、複合対物レンズが一体成形によって小型化され組立工程も簡単なものとなる(例えば特許文献2参照)。
特開2003−281758号公報 特開平9−115170号公報
しかし、上記のようなアクチュエータでは、一対のレンズ素子が光ディスクの半径方向に配置されているので、半径方向外側に設けられたレンズ素子によって光ディスクの最内周部分に記録や再生を行うことが容易でない。ここで、光ディスクを回転させるスピンドルモータを小さくすることが考えられるが、この場合、光ディスクを高速で安定して回転させることが困難になり、回転数を抑えると記録や再生の速度が低下してしまう。また、各レンズ素子のサイズを小さくすることが考えられるが、この場合、レンズ素子の成形が困難になるだけでなく、光ディスクまでの距離であるワーキングディスタンスが小さくなって、レンズ素子と光ディスクとの衝突回避が困難となる。
また、上記のような一体成形の複合対物レンズについては、その形状の複雑さから、一体成形に際して得られる各レンズ素子の結像性能を高くすることが容易でないという問題がある。
そこで、本発明は、個々のレンズ素子の性能を損なうことなく、組み合わせた結果としてもコンパクトな対物レンズユニットを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のような対物レンズユニットを組み込んだ光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る対物レンズユニットは、複数の対物レンズを備える光ピックアップ用の対物レンズユニットであって、(a)第1対物レンズ本体部と、第1対物レンズ本体部から周囲に延びる第1フランジ部とを有する第1対物レンズと、(b)第2対物レンズ本体部と、第2対物レンズ本体部から周囲に延びる第2フランジ部とを有する第2対物レンズと、(c)第1対物レンズと第2対物レンズとを光軸が異なるように並列的に配置した状態で相互に固定する固定部とを備え、(d)第1及び第2フランジ部のうち少なくとも一方が切欠形状を有する。以上において、対物レンズ本体部とは、対物レンズとして光学的に機能する部分であり、一般には円形の輪郭を有するとともに、所望の開口数(NA)で集光するのに必要な入射光の光束径に、製造誤差やホルダに対する位置誤差のマージンを加えたものとなっている。また、切欠形状とは、プラスチック等の材料によって成形される場合のように、製造と同時に形成されるものを含み、成形や研削・研磨等によって対物レンズを製造した後に後加工として付加されるものに限らない。
上記対物レンズユニットでは、第1及び第2フランジ部のうち少なくとも一方が切欠形状を有するので、当該切欠き形状によって対物レンズユニットの重量を減少でき、対物レンズユニットを駆動するアクチュエータの高感度化、高帯域化に有利となる。
また、対物レンズ本体部の保持に必要なフランジ部を有しつつ、第1対物レンズ本体部と第2対物レンズ本体部とを、切欠形状による外形サイズの減少量だけ通常よりも近接させた小型の対物レンズユニットを提供することができる。これによって、第1対物レンズと第2対物レンズとをより近づけて配置することができ、光ディスクに対して情報の記録・再生を行う際に、光ディスク等の光情報記録媒体の種類に応じて、使用する対物レンズを選択的に切り替えて共通の光路中に配置させるような光ピックアップ装置であっても、その切り替えに必要な移動量が少なくてすむので、切り替え機構の小型化、簡素化を図ることができる。
また、光ディスク等の光情報記録媒体を回転駆動するためのスピンドルモータ等を小さくすることなく両レンズのシーク可動範囲を確保することができ、高精度の情報の記録・再生を実現できる。この際、第1及び第2対物レンズの外形を小さくしながら、対物レンズ本体部の小径化は最小限に抑えることができるので、対物レンズと光情報記録媒体までの距離であるワーキングディスタンスを比較的大きく確保することができる。
また、本発明の具体的な態様又は観点では、第1フランジ部が、第1対物レンズ本体部の周囲のうち一カ所の方向に切欠形状を有する。この場合、第1対物レンズ側の外形サイズを減少させることができる。
本発明の別の態様では、第1フランジ部が、第1対物レンズ本体部の周囲のうち対向する二カ所の方向に切欠形状を有する。この場合、両切欠形状に挟まれた第1対物レンズの幅を減少させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2フランジ部が、第1及び第2対物レンズ本体部の周囲のうち一カ所の方向に切欠形状を有する。この場合、第1及び第2対物レンズ双方の外形サイズを減少させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2フランジ部が、第1及び第2対物レンズ本体部の周囲のうち対向する二カ所の方向に切欠形状を有する。この場合、両切欠形状に挟まれた第1及び第2対物レンズ双方の幅を減少させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1フランジ部が有する切欠形状が、第1対物レンズ本体部の半径方向に垂直に延びる直線状である。この場合、切欠形状が平坦であるので、射出成形の金型の加工、及びレンズの性能確保が容易となり、また切欠形状を後加工で形成する場合も加工が容易となるので、低コストで且つ光学特性を損なうことなく、第1対物レンズの外形サイズを効率的に減少させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第2フランジ部が有する切欠形状が、第2対物レンズ本体部の半径方向に垂直に延びる直線状である。この場合、切欠形状が平坦であるので、射出成形の金型の加工、及びレンズの性能確保が容易となり、また切欠形状を後加工で形成する場合も加工が容易となるので、低コストで且つ光学特性を損なうことなく、第2対物レンズの外形サイズを効率的に減少させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2対物レンズは、切欠形状の部分の一つが互いに対向するように固定部に固定されている。第1対物レンズの光軸と第2対物レンズの光軸とを近接させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2対物レンズは、切欠形状の部分の一つが互いに当接するように固定部に固定されている。第1対物レンズの光軸と第2対物レンズの光軸とを最も近接させることができる。
本発明のさらに別の態様では、固定部が、第1及び第2フランジ部を支持して第1及び第2フランジ部とともに変位するホルダ部材である。この場合、ホルダ部材を介して第1対物レンズや第2対物レンズを変位させることができ、対物レンズユニットの駆動や取り扱いの便宜を図ることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2対物レンズが、プラスチック材又はガラス材で形成されている。
本発明のさらに別の態様では、第1対物レンズ本体部と第2対物レンズ本体部とが、異なる波長の光束用に設計されている。この場合、例えば使用波長に関する規格が異なる2種の光情報記録媒体に対して、簡易に情報の再生・記録を行うことができる。
本発明のさらに別の態様では、第1及び第2対物レンズ本体部が同一波長の光束用に設計されている。この場合、例えば使用波長が同じながら規格が異なる2種の光情報記録媒体(例えばBDとHD)に対して、簡易に情報の再生・記録を行うことができる。
本発明に係る光ピックアップ装置は、(a)上述の対物レンズユニットと、(b)第1対物レンズ本体部を介して第1光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行い、第2対物レンズ本体部を介して、前記第1光情報記録媒体とは情報の記録密度が異なる第2光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う。
上記光ピックアップ装置では、上述の対物レンズユニットを用いており、例えば対物レンズ本体部の切り替えによって異なる記録密度の2種類以上の光情報記録媒体に対して情報の再生・記録を行うことができる。この際、対物レンズユニットを構成する第1対物レンズ本体部と第2対物レンズ本体部との性能を犠牲にすることなく両者の間隔をつめることができ、また、対物レンズユニット全体を小型化できるので、両対物レンズの共通の可動範囲を広くすることができる。また、第1対物レンズと第2対物レンズとをより近似した条件で動作させることができるので、第1対物レンズと第2対物レンズとの位置ズレに起因して生じる動作性能の差を低減することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る対物レンズユニットについて図面を参照しつつ説明する。
図1は、本第1実施形態の対物レンズユニットを組み込んだ対物レンズアクチュエータの平面図である。この対物レンズアクチュエータ100は、異種記録媒体に対応した対物レンズユニットとして機能するレンズ可動部10と、レンズ可動部10を支持するサスペンションワイヤ61,61と、サスペンションワイヤ61,61の根元側を支持するサスペンションホルダ62とを備える。ここで、レンズ可動部10は、第1対物レンズ20と、第2対物レンズ30と、ホルダ部分40と、磁気回路部51,52とを備える。
レンズ可動部10において、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とは、それぞれそれ自体で対物レンズとして機能するものであり、AB方向に隣接した状態でホルダ部分40に固定されている。ホルダ部分40は、第1及び第2対物レンズ20,30を支持して両対物レンズ20,30とともにAB方向等に変位し、各磁気回路部51,52は、コイル等からなりホルダ部分40の周囲又は内部の適所に固定される。
第1対物レンズ20は、例えばプラスチック材料やガラス材料から一括して成形された単一の部品であり、第1対物レンズ本体部21と第1フランジ部23とが一体化されている。第1対物レンズ20は、コリメートされた状態で入射する光束を比較的小径のスポットとして集光する第1対物レンズ本体部21と、第1対物レンズ本体部21を周囲から支持する第1フランジ部23とを有する。ここで、第1対物レンズ本体部21の輪郭は、円形となっているが、第1フランジ部23は、対向する切欠形状を有する長方形となっている。つまり、第1フランジ部23の輪郭は、対向する一対の直線状の切欠形状23a,23bを有している。第1フランジ部23の切欠形状23a,23bは、第1対物レンズ本体部21の半径方向に垂直に延びており、光軸OA1に平行な平坦面になっている。なお、ここでいう長方形とは、第1フランジ部23のように円形を部分的に切り欠いた形状の他、矩形形状、楕円形状など、その形状が一方に延びている形状全般のことをさす。
第2対物レンズ30は、例えばプラスチック材料やガラス材料から一括して成形された単一の部品であり、第2対物レンズ本体部31と第2フランジ部33とが一体化されている。第2対物レンズ30は、コリメートされた状態で入射する光束を比較的大径のスポットとして集光する第2対物レンズ本体部31と、第2対物レンズ本体部31を周囲から支持する第2フランジ部33とを有する。ここで、第2対物レンズ本体部31の輪郭は、円形となっているが、第2フランジ部33は、対向する切欠形状を有する長方形となっている。つまり、第2フランジ部33の輪郭は、対向する切一対の直線状の切欠形状33a,33bを有している。第2フランジ部33の切欠形状33a,33bは、第2対物レンズ本体部31の半径方向に垂直に延びており、光軸OA2に平行な平坦面になっている。
ホルダ部分40は、プラスチック材料等の材料から成形されており、上面部40aに開口41を有しており、開口41の縁部分で第1及び第2対物レンズ20,30周囲のフランジ部23,33を支えている。また、開口41内には絞り42a、42bが形成されている。第1対物レンズ20周囲の第1フランジ部23と、第2対物レンズ30周囲の第2フランジ部33とは、ホルダ部分40の開口41の縁部分に対して、例えばUV硬化型の接着剤等で固定されており、両対物レンズ20,30は、互いにアライメントされた状態で保持されている。ここで、上面部40aは、第1及び第2対物レンズ20,30を並列的に配置した状態で相互に固定するための固定部すなわちホルダ部材であり、第1及び第2対物レンズ20,30とともに対物レンズユニットを構成する。なお、開口41の形状は、両フランジ部23,33の支持を妨げず両対物レンズ本体部21,31の下面21a,31aと干渉せず、下面21a,31aへの入射光を遮光しない範囲で自在に設計することができ、両対物レンズ20,30のアライメントを簡易にする段差等を設けることもできる。また、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とは、予め接合した状態でホルダ部分40に固定することができる。この場合、第1フランジ部23の切欠形状23bと、第2フランジ部33の切欠形状33bとが互いに接着剤で固定され、対物レンズユニットを形成する。ここで、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とをアライメントして固定するための切欠形状23b,33bは固定部となっている。
磁気回路部51,52は、ホルダ部分40に固定され或いはホルダ部分40と一体化されたフォーカシングコイル、トラッキングコイルおよび不図示のマグネット、ヨーク等からなり、コイル電流を制御することによって、両対物レンズ20,30の光軸OA1,OA2に沿ったフォーカシング方向や、光軸OA1,OA2に垂直なトラッキング方向であるAB方向に、ホルダ部分40を高速で微小変位させることができる。なお、この場合、トラッキングのAB方向は、両対物レンズ本体部21,31の中心が並んでいる方向に一致している。
以下、図2を参照して、第1及び第2対物レンズ本体部21,31の機能について説明する。第1対物レンズ本体部21は、例えばBD用の波長405nm程度のレーザ光を対象として設計されている。つまり、第1対物レンズ本体部21の下面21a側から例えば光軸OA1に沿って光軸OA1に平行な波長約405nmのレーザ光束が入射すると、第1対物レンズ本体部21の上面21b側からレーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、厚さ0.1mm程度の透明基板を介してBDの情報記録面DBR上に開口数0.85で集光し、ここに比較的小さな集光スポットを形成する。ここで、集光スポットの直径をDとすると、
D∝λ/NA (λ:波長、NA:開口数)
で定義され、この直径Dは、使用する光束の波長が短いほど、また対物レンズの開口数が大きいほど小さくなる。
なお、第1対物レンズ本体部21は、BD用ではなくHD用とすることもできる。第1対物レンズ本体部21がHD用である場合、波長約405nmのレーザ光束を入射させることにより、厚さ0.6mm程度の透明基板を介して、不図示のHD情報記録面上に開口数0.65で集光し、ここに後述するDVDより小さく、BDより大きい集光スポットを形成する。
一方、第2対物レンズ本体部31は、例えばDVD用の波長655nmのレーザ光やCD用の波長780nmのレーザ光を対象として設計されている。つまり、第2対物レンズ本体部31の下面31a側から例えば光軸OA2に沿って光軸OA2に平行な波長655nmのレーザ光束が入射すると、第2対物レンズ本体部31の上面31b側からレーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、厚さ0.6mm程度の透明基板を介して、DVD情報記録面DDR上に開口数0.65で集光し、ここに比較的大きな集光スポットを形成する。また、第2対物レンズ31の下面31a側から例えば光軸OA2に平行な波長780nmのレーザ光束が入射すると、第2対物レンズ本体部31の上面31b側レーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、厚さ1.2mm程度の透明基板を介して、CD情報記録面DCR上に開口数0.53で集光し、ここにDVDの集光スポットよりもさらに大きい集光スポットを形成する。
図3は、図1の対物レンズアクチュエータ100を組み込んだ光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。
この光ピックアップ装置において、各半導体レーザ61A,61Bからのレーザ光は、共用の対物レンズアクチュエータ100を介して光情報記録媒体である光ディスクDB,DD(又はDC)にそれぞれ集光され、各光ディスクDB,DD(又はDC)からの反射光は、共用の対物レンズアクチュエータ100を介し、最終的に各光検出器67A,67Bにそれぞれ導かれる。
ここで、第1半導体レーザ61Aは、第1光ディスクDBの情報再生用のレーザ光(具体的には、BD用の波長405nm)を発生し、このレーザ光は、レンズ可動部10の第1対物レンズ本体部21で集光され、NA0.85相当のスポットが情報記録面MB上に形成される。第2半導体レーザ61Bは、2波長型のレーザダイオードであり、第2光ディスクDDと第3光ディスクDCの情報再生用のレーザ光(具体的には、DVD用の波長655nm、又はCD用の波長780nm)を発生し、その後レーザ光は、第2対物レンズ本体部31で集光され、NA0.65(又はNA0.53)相当のスポットが情報記録面MD(又はMC)上に形成される。
一方、第1光検出器67Aは、第1光ディスクDB(具体的にはBD)に記録された情報を光信号として検出し、第2光検出器67Bは、第2光ディスクDD(具体的にはDVD)又は第3光ディスクDC(具体的にはCD)に記録された情報を光信号として検出する。
以下、図3の光ピックアップ装置の詳細な構造や具体的な動作について説明する。まず第1光ディスクDBを再生する場合、第1半導体レーザ61Aから例えば波長405nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、ビームシェーパやコリメータレンズからなるコリメータ系62Aにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング63A、偏光ビームスプリッタ64A、ダイクロイックプリズム64Cを透過し、さらにビームエキスパンダ64G、1/4波長板68Bを透過し、ダイクロイックプリズム64Dに入射する。入射した光束は面64Daで反射され、第1対物レンズ本体部21を介して、第1光ディスクDBの情報記録面MBに集光される。
情報記録面MBでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第1対物レンズ本体部21等を透過して、ダイクロイックプリズム64C等を経て偏光ビームスプリッタ64Aに入射し、ここで反射されてサーボレンズ65Aにより非点収差が与えられ、第1光検出器67A上へ入射し、その出力信号を用いて、第1光ディスクDBに記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第1光検出器67A上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦(フォーカス)検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、磁気回路部51,52が、第1半導体レーザ61Aからの光束を第1光ディスクDBの情報記録面MB上に結像させるように、レンズ可動部10すなわち第1対物レンズ本体部21を光軸方向に移動させるとともに、この第1半導体レーザ61Aからの光束を所定のトラックに結像するように、同第1対物レンズ本体部21を光軸に垂直な方向に移動させる。
次に、第2光ディスクDDを再生する場合、第2半導体レーザ61Bから例えば波長655nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、コリメータ系62Bにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング63B、偏光ビームスプリッタ64Bを透過し、ダイクロイックプリズム64Cで反射され、ビームエキスパンダ64G、1/4波長板68Bを通過し、ダイクロイックプリズム64Dに入射する。入射した光束は、面64Daを透過し、面64Dbで反射されて、レンズ可動部10のうち対応する第2対物レンズ本体部31を介して第2光ディスクDDの情報記録面MDに集光される。
情報記録面MDでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第2対物レンズ本体部31を透過して、ダイクロイックプリズム64D、ビームエキスパンダ64G等を通過した後、ダイクロイックプリズム64Cで反射され、さらに偏光ビームスプリッタ64Bで反射される。反射された光束は、サーボレンズ65Bにより非点収差が与えられ、第2光検出器67B上ヘ入射し、その出力信号を用いて、第2光ディスクDDに記録された情報の読み取り信号が得られる。また、第1光ディスクDBの場合と同様、第2光検出器67B上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、磁気回路部51,52により、フォーカシング及びトラッキングのため、レンズ可動部10すなわち第2対物レンズ本体部31を移動させる。
次に、第3光ディスクDCを再生する場合、第2半導体レーザ61Bから例えば波長780nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、コリメータ系62Bにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング63B、偏光ビームスプリッタ64Bを透過し、ダイクロイックプリズム64Cで反射され、ビームエキスパンダ64G、1/4波長板68Bを通過し、ダイクロイックプリズム64Dに入射する。入射した光束は、面64Daを透過し、面64Dbで反射されて、レンズ可動部10のうち対応する第2対物レンズ本体部31を介して第3光ディスクDCの情報記録面MCに集光される。
情報記録面MCでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第2対物レンズ本体部31を透過して、ダイクロイックプリズム64D、ビームエキスパンダ64G等を通過した後、ダイクロイックプリズム64Cで反射され、さらに偏光ビームスプリッタ64Bで反射される。反射された光束は、サーボレンズ65Bにより非点収差が与えられ、第2光検出器67B上ヘ入射し、その出力信号を用いて、第3光ディスクDCに記録された情報の読み取り信号が得られる。また、第2光ディスクDDの場合と同様、第2光検出器67B上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、磁気回路部51,52により、フォーカシング及びトラッキングのために、レンズ可動部10すなわち第2対物レンズ本体部31を移動させる。
なお、以上は各光ディスクDB,DD(又はDC)から情報を再生する場合の説明であったが、各半導体レーザ61A,61Bの出力を調整すること等により、各光ディスクDB,DD(又はDC)に情報を記録することもできる。
図4は、図3の光ピックアップ装置による光ディスクMD(DB,DD,DC)の再生状態を説明する平面図である。光ディスクMDは、スピンドルモータ80に駆動されて、回転軸AXのまわりに高速で回転する。レンズ可動部10は、サスペンションホルダ62に支持された状態で、トラッキングに際して回転軸AXの半径RL0に沿ったAB方向に高速で微小変位可能になっており、フォーカシングに際して回転軸AXに平行な紙面垂直方向に高速で微小変位可能になっている。ここで、レンズ可動部10を構成する第1対物レンズ20と、第2対物レンズ30とは、それぞれの光軸OA1,OA2が通る中心が同一の半径RL0上に位置するように配置されており、円周方向CDに関する位置ずれがない状態となっている。なお、レンズ可動部10は、移動装置55に支持されて半径RL0上で姿勢を保って移動可能なっており、光ディスクMDの半径方向の最外周部分から最内周部分にかけての各部における情報の再生・記録を可能にしている。
上述の上記光ピックアップ装置のレンズ可動部10では、輪郭形状が長方形の第1フランジ部23を備える第1対物レンズ20と、輪郭形状が長方形の第2フランジ部33を備える第2対物レンズ30とを極めて近接させた状態としている。これにより、レンズ可動部10を小型、軽量にすることができ、対物レンズアクチュエータの動作感度を高めることができ、周波数応答特性においても高帯域化が図れる。特に、第1対物レンズ20の対物レンズ本体部21と、第2対物レンズ30の対物レンズ本体部31とを、光学性能を損なうことなく近づけることができるので、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とをより近い条件で使用することができる。これにより、スピンドルモータ80の存在等に起因して、移動装置55によるレンズ可動部10の移動範囲に制限がある場合であっても、第1対物レンズ20の半径RL0に沿った可動範囲と、第2対物レンズ30の半径RL0に沿った可動範囲との差を低減することができ、両対物レンズ20,30に共通する可動範囲を広くすることができる。このことは、光ディスクMDを回転駆動するためのスピンドルモータ80を小さくすることなく両対物レンズ20,30の可動範囲を確保することを意味し、第1対物レンズ部21を使用する場合でも、光ディスクMDの情報記録領域の最内周部分にアクセスすることが可能となる。この際、両対物レンズ20,30の対物レンズ本体部21,31のサイズを小さくする必要がないので、光ディスクMDまでの距離であるワーキングディスタンスを比較的大きく確保することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る対物レンズユニット等ついて説明する。なお、第2実施形態に係る対物レンズユニット等は、第1実施形態の対物レンズユニット等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図5は、本実施形態の対物レンズユニットを組み込んだ対物レンズアクチュエータの平面図である。この対物レンズアクチュエータ200は、異種記録媒体に対応した対物レンズとして機能するレンズ可動部210のほか、第1実施形態と同様に、サスペンションワイヤ61,61と、サスペンションホルダ62とを備える。ここで、レンズ可動部210は、第1対物レンズ20と、第2対物レンズ30とをホルダ部分240に支持する点で共通するが、両対物レンズ20,30は、AB方向に垂直なEF方向に並んだ状態で互いに近接した状態でホルダ部分240に固定されている。そして、ホルダ部分240は、第1及び第2対物レンズ20,30を支持して、両対物レンズ20,30とともにこれらの配列に垂直なAB方向に変位する。なお、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とは、第1実施形態の場合と同様の形状を有している。つまり、第1対物レンズ20の対物レンズ本体部21と、第2対物レンズ30の対物レンズ本体部31とは、光学性能を損なうことなく近接した状態に保持されている。
図6は、図5の対物レンズアクチュエータ200による光ディスクMDの再生状態を説明する平面図である。レンズ可動部210は、サスペンションホルダ62に支持された状態で、トラッキングに際して回転軸AXの半径RL0に沿ったAB方向に高速で微小変位可能になっており、フォーカシング際して回転軸AXに平行な紙面垂直方向に高速で微小変位可能になっている。ここで、レンズ可動部210を構成する第2対物レンズ30は、中心が半径RL0上に配置されており、第1対物レンズ20は、中心が半径RL1上に配置されており、円周方向CDに関する位置ずれが生じた状態となっている。
しかしながら、本実施形態では、第1対物レンズ20の第1フランジ部23と、第2対物レンズ30の第2フランジ部33とを長方形の輪郭にしているので、対物レンズ本体部21と対物レンズ本体部31とを光学性能を損なうことなく近づけることができる。これにより、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とをより近い条件で使用することができ、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30との位置ズレに起因して生じる動作性能の差を低減するこことができる。具体的に説明すると、第2対物レンズ30については、円周方向CDに直交するように第2対物レンズ30がその長手方向に延び、第1対物レンズ20については、円周方向CDに直交する方向に対して角θだけ傾いて第1対物レンズ20がその長手方向に延びる。この角θは、レンズ可動部210が回転軸AXに近づくと大きくなる。この結果、図3の光ピックアップ装置に組み込んだ場合、第2対物レンズ30に対応する光検出器67Bで検出されるスポット形状のパターンは一定に保たれるが、第1対物レンズ20に対応する光検出器67Aで検出されるスポット形状のパターンは傾斜しその傾斜量が増減する。この状態は、特に最内周に近い部分で顕著となり、第1対物レンズ20側でトラッキング精度を高めることが容易でないという事情がある。一方、本実施形態の対物レンズアクチュエータ200では、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とを極めて近接した状態にできるので、第1対物レンズ20に対応する光検出器67Aで検出されるスポット形状のパターンの傾きを低減することができ、第1対物レンズ20側のトラッキング精度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とが、略円周方向CDに沿って配置されており、レンズ可動部210の半径RL0に沿ったAB方向の寸法を小さくすることができる。これにより、光ディスクMDの回転駆動用のスピンドルモータ80を小さくすることなく両対物レンズ20,30の可動範囲を広くでき、高精度の記録・再生を実現できる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る対物レンズユニット等ついて説明する。なお、第3実施形態に係る対物レンズユニット等は、第1実施形態の対物レンズユニット等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図7(A)は、本実施形態の対物レンズユニットを組み込んだレンズ可動部の平面図である。このレンズ可動部310は、異種記録媒体に対応した対物レンズとして機能し、D字状の輪郭を有する第1対物レンズ320と、同様にD字状の輪郭を有する第2対物レンズ330とを備える。つまり、第1対物レンズ320の第1フランジ部323は、第1実施形態の場合と異なり、単一の切欠形状を有するD字形状となっている。同様に、第2対物レンズ330の第2フランジ部333も、単一の切欠形状を有するD字形状となっている。
ホルダ部分340は、上面部40aで両対物レンズ320,330のフランジ部323,333を支えており、第1フランジ部323の切欠形状23bと、第2フランジ部333の切欠形状33bとが互いに接着剤で固定され、或いは両フランジ部323,333が上面部40aに接着剤で固定され、両対物レンズ320,330と上面部40aとによって対物レンズユニットが構成される。
以上のようなレンズ可動部310によっても、対物レンズ本体部21と対物レンズ本体部31とを光学性能を損なうことなくAB方向に関して近づけることができ、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とをより近い条件で使用することができる。
図7(B)は、図7(A)に示すレンズ可動部の変形例を示す平面図である。このレンズ可動部410も、D字状の輪郭を有する第1対物レンズ320と、同様にD字状の輪郭を有する第2対物レンズ330とを備える。ただし、この場合、第1対物レンズ320と第2対物レンズ330とが、ホルダ部分440によってAB方向に垂直な方向に配置されており、図6に示す対物レンズアクチュエータ200と同様の状況で使用される。
以上のようなレンズ可動部410によっても、対物レンズ本体部21と対物レンズ本体部31とを光学性能を損なうことなくAB方向に垂直な方向に関して近づけることができ、第1対物レンズ320と第2対物レンズ330とをより近い条件で使用することができる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態に係る対物レンズユニット等ついて説明する。なお、第4実施形態に係る対物レンズユニット等は、第1実施形態の対物レンズユニット等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図8(A)は、本実施形態の対物レンズユニットを組み込んだレンズ可動部の平面図である。このレンズ可動部510は、異種記録媒体に対応した対物レンズとして機能し、長方形状の輪郭を有する第1対物レンズ20と、円形の輪郭を有する第2対物レンズ530とを備える。つまり、第1対物レンズ20の第1フランジ部23は、第1実施形態の場合と同様に、一対の対向する切欠形状を有する。一方、第2対物レンズ530の第2フランジ部533は、一般的なレンズ同様に切欠形状を有しない。
ホルダ部分540は、上面部40aで両対物レンズ20,530のフランジ部23,533を支えており、上面部40aは、両対物レンズ20,530とともに対物レンズユニットを構成する。
以上のようなレンズ可動部510によっても、対物レンズ本体部21と対物レンズ本体部31とを光学性能を損なうことなくAB方向に関して近づけることができ、第1対物レンズ20と第2対物レンズ530とを近い条件で使用することができる。
上記レンズ可動部510において、第1対物レンズ20を円形の輪郭のフランジを有するものに置き換え、第2対物レンズ530を長方形状の輪郭のフランジを有するものに置き換えることもできる。いずれの対物レンズを長方形状にするかは、例えば重量を減少させる効果で決定することができる。例えば第1対物レンズ20を形成する材料の比重が第2対物レンズ530を形成する材料の比重に比較して大きい場合、図8(A)の円形及び長方形の組み合わせが重量減に寄与する。また、第1対物レンズ20のサイズが第2対物レンズ530のサイズに比較して大きい場合も、図8(A)の円形及び長方形の組み合わせが重量減に寄与する。
なお、図8(A)のレンズ可動部510において、第1対物レンズ20と第2対物レンズ530とのいずれか一方をD字状の輪郭を有するもの(図7(A)等参照)に置き換えることができる。
図8(B)は、図8(A)に示すレンズ可動部の変形例を示す平面図である。このレンズ可動部610も、長方形状の輪郭を有する第1対物レンズ20と、円形の輪郭を有する第2対物レンズ530とを備える。ただし、この場合、第1対物レンズ20と第2対物レンズ530とが、ホルダ部分640によってAB方向に垂直な方向に配置されており、図6に示す対物レンズアクチュエータ200と同様の状況で使用される。
以上のようなレンズ可動部610によっても、対物レンズ本体部21と対物レンズ本体部31とを光学性能を損なうことなくAB方向に垂直な方向に関して近づけることができ、第1対物レンズ20と第2対物レンズ530とを近い条件で使用することができる。
図8(B)のレンズ可動部610において、第1対物レンズ20を円形の輪郭を有するものに置き換え、第2対物レンズ530を長方形状の輪郭を有するものに置き換えることもできる。また、図8(B)のレンズ可動部610において、第1対物レンズ20と第2対物レンズ530とのいずれか一方をD字状の輪郭を有するもの(図7(A)等参照)に置き換えることができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1フランジ部23の切欠形状23a,23bや第2フランジ部33の切欠形状23a,23b,33a,33bを直線状の平坦なものとしたが、これらは曲線の輪郭を形成する曲面とすることもできる。例えば、切欠形状23bが凸形状で、切欠形状33bが凹形状であれば、両フランジ部23,33が嵌合するように接合される。
また、上記実施形態では、第1対物レンズ本体部21によりBD(又はHD DVD)に対する情報の再生・記録を行い、第2対物レンズ本体部31によりDVDやCDに対する情報の再生・記録を行っているが、第1対物レンズ本体部21によりBDに対する情報の再生・記録を行い、第2対物レンズ本体部31によりHD DVDやDVD、CDに対する情報の再生・記録を行う実施形態とすることもできる。逆に、第1対物レンズ本体部21によりHD DVDに対する情報の再生・記録を行い、第2対物レンズ本体部31によりBDやDVD、CDに対する情報の再生・記録を行う実施形態とすることもできる。さらに、第1対物レンズ本体部21によりCDに対する情報の再生・記録を行い、第2対物レンズ本体部31によりDVDに対する情報の再生・記録を行う実施形態とすることもできる。
また、上記実施形態では、樹脂材料、ガラス材料等によって第1対物レンズ20や第2対物レンズ30を形成するものとしたが、両対物レンズ20,30は、アサーマル樹脂によって形成することができる。アサーマル樹脂は、母材となる樹脂に例えば30nm以下の粒子を分散させた材料である。このようなアサーマル樹脂は、通常の光学用途の樹脂に比べ、温度変化に対する屈折率変化が小さいという特徴を有するので、第1対物レンズや第2対物レンズに位相構造を形成した場合、位相構造による温度特性の改善効果を控えめにすることが可能となり、それによって、位相構造による波長特性の劣化を低減したり、光学素子の設計自由度を拡げたり、製造誤差や組立精度の許容範囲を拡大したりすることができる。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置の対物レンズアクチュエータ100,200において、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とを情報再生用のレーザ光の光路上に常時配置しているが、第1対物レンズ20と第2対物レンズ30とを切り替えてレーザ光の光路上に配置することもできる。
第1実施形態の対物レンズユニットを組み込んだ対物レンズアクチュエータの平面図である。 第1対物レンズと第2対物レンズとの役割を説明する側面図である。 図1に示す対物レンズアクチュエータを組み込んだ光ピックアップ装置の構成を示す図である。 図3の光ピックアップ装置による光ディスクの再生状態を説明する平面図である。 第2実施形態の対物レンズユニットを組み込んだ対物レンズアクチュエータの平面図である。 図5の対物レンズアクチュエータによる光ディスクの再生状態を説明する平面図である。 (A)、(B)は、第3実施形態の対物レンズユニットとその変形例を説明する平面図である。 (A)、(B)は、第4実施形態の対物レンズユニットとその変形例を説明する平面図である。
符号の説明
10,210…レンズ可動部、 20…第1対物レンズ、 21…第1対物レンズ本体部、 23…第1フランジ部、 23a,23b…切欠形状、 30…第2対物レンズ、 31…対物レンズ本体部、 31…第2対物レンズ本体部、 33…第2フランジ部、 33a,33b…切欠形状、 40…ホルダ部分、 40a…上面部、 41…開口、 51,52…磁気回路部、 55…移動装置、 61…サスペンションワイヤ、 62…サスペンションホルダ、 61A,61B…半導体レーザ、 62A,62B…コリメータ系、 64A,64B…偏光ビームスプリッタ、 64C,64D…ダイクロイックプリズム、 65A,65B…サーボレンズ、 67A,67B…光検出器、 67B…第2光検出器、 80…スピンドルモータ、 100,200…対物レンズアクチュエータ、 AX…回転軸、 OA1,OA2…光軸

Claims (14)

  1. 複数の対物レンズを備える光ピックアップ用の対物レンズユニットであって、
    第1対物レンズ本体部と、前記第1対物レンズ本体部から周囲に延びる第1フランジ部とを有する第1対物レンズと、
    第2対物レンズ本体部と、前記第2対物レンズ本体部から周囲に延びる第2フランジ部とを有する第2対物レンズと、
    前記第1対物レンズと前記第2対物レンズとを光軸が異なるように並列的に配置した状態で相互に固定する固定部とを備え、
    前記第1及び第2フランジ部のうち少なくとも一方が切欠形状を有することを特徴とする対物レンズユニット。
  2. 前記第1フランジ部は、前記第1対物レンズ本体部の周囲のうち一カ所の方向に切欠形状を有することを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  3. 前記第1フランジ部は、前記第1対物レンズ本体部の周囲のうち対向する二カ所の方向に切欠形状を有することを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  4. 前記第1及び第2フランジ部は、前記第1及び第2対物レンズ本体部の周囲のうち一カ所の方向に切欠形状を有することを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  5. 前記第1及び第2フランジ部は、前記第1及び第2対物レンズ本体部の周囲のうち対向する二カ所の方向に切欠形状を有することを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  6. 前記第1フランジ部が有する前記切欠形状は、前記第1対物レンズ本体部の半径方向に垂直に延びる直線状であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  7. 前記第2フランジ部が有する前記切欠形状は、前記第2対物レンズ本体部の半径方向に垂直に延びる直線状であることを特徴とする請求項4及び5のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  8. 前記第1及び第2対物レンズは、前記切欠形状の部分の一つが互いに対向するように前記固定部に固定されていることを特徴とする請求項4、5及び7のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  9. 前記第1及び第2対物レンズは、前記切欠形状の部分の一つが互いに当接するように前記固定部に固定されていることを特徴とする請求項4、5及び7のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  10. 前記固定部は、前記第1及び第2フランジ部を支持して前記第1及び第2フランジ部とともに変位するホルダ部材であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  11. 前記第1及び第2対物レンズは、プラスチック材又はガラス材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  12. 前記第1対物レンズ本体部と前記第2対物レンズ本体部とは、異なる波長の光束用に設計されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  13. 前記第1及び第2対物レンズ本体部は同一波長の光束用に設計されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の対物レンズユニット。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の対物レンズユニットを備え、
    前記第1対物レンズ本体部を介して第1光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行い、前記第2対物レンズ本体部を介して、前記第1光情報記録媒体とは情報の記録密度が異なる第2光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うことを特徴とする光ピックアップ装置。
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