JP2008130119A - 対物レンズユニット、光ピックアップ装置及び対物レンズユニットの製造方法 - Google Patents

対物レンズユニット、光ピックアップ装置及び対物レンズユニットの製造方法 Download PDF

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英之 藤井
Kazuhiro Wada
一啓 和田
Yuichi Shin
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【課題】光ディスクに対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を適切に行うために、2つの対物レンズ部を組み合わせて形成してなる光ピックアップ装置用の対物レンズユニット及び光ピックアップ装置並びに対物レンズユニットの製造方法を提供する。
【解決手段】マークMK1,MK2を合わせることで、第1対物レンズ部OBJ1の3次コマ収差の方向と、第2対物レンズ部OBJ2の3次コマ収差の方向とを揃えているので、対物レンズユニットOLUとして組み付けた後、所定の方向に一体的にチルトさせることで、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2のコマ収差を同時に低減することができる。又、上述したように、第1対物レンズ部OBJ1のコマ収差が最小となるときに、第2対物レンズ部OBJ2のコマ収差も最小となるように、第1素子OE1と第2素子OE2とを角度付けして互いに結合しているので、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2のコマ収差を適切に補正できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、異なる種類の光情報記録媒体(光ディスクともいう)に対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置用の対物レンズユニット及び光ピックアップ装置並びに対物レンズユニットの製造方法に関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報の記録/再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜20GBの情報の記録が可能である。また別な例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報の記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり15〜27GBの情報の記録が可能である。以下、本明細書では、このような光ディスクを「高密度光ディスク」と呼ぶ。
ところで、かかるタイプの高密度光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができると言うだけでは、光ディスクプレーヤやレコーダ等の製品としての価値は十分なものとはいえない場合がある。現在において、多種多様な情報を記録したDVD(デジタルバーサタイルディスク)やCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、高密度光ディスクに対して情報の記録/再生ができるだけでは足らず、例えばユーザが所有しているDVDやCDに対しても同様に適切に情報の記録/再生ができるようにすることが、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤやレコーダ等としての商品価値を高めることに通じるのである。このような背景から、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤやレコーダ等に搭載される光ピックアップ装置は、高密度光ディスクとDVD、更にはCDとの何れに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できる性能を有することが望まれる。更に、光ピックアップ装置がノート型パソコン等に搭載されることが多い実情をふまえると、高密度光ディスクとDVDとの互換性といった互換機能を有するのみでは足らず、そのコンパクト化を実現することが重要である。
ここで、光ピックアップ装置において、単一の対物レンズを用いて異なる光ディスクの互換使用が可能になれば、コンパクト化を実現する上で一般的には好ましいと言える。ところが、高密度光ディスクの使用を考慮すると、対物レンズの共通化を図ることは技術的に難易度が高く、コストアップを招く可能性がある。特に、BDとHDとでは、保護基板厚が異なるにも関わらず、同じ波長の光束を使用するので、回折構造を用いて波長差に応じた収差補正を行うことができず、対物レンズの共通化が難しいという実情がある。
また、DVDとCDとの互換対物レンズは既に実用化されているものの、CDの特性上、そのWD(ワーキングディスタンス)をある程度確保しなければならないため、DVD用の必要径はCD用の必要径よりも大きくなり、それにより互換対物レンズの必要径が大きくなる傾向がある。これに対しDVD用の対物レンズとCD用の対物レンズを、それぞれ専用品として分ければ、DVD用の対物レンズを単独で小さくすることができるが、対物レンズが2つになることによりアクチュエータが大きくなり、また可動部が重くなるため、アクチュエータの動作感度を高くすることが難しくなり、またアクチュエータの周波数特性が悪くなるという問題が生じる。
このように、互換機能を有する光ピックアップ装置において、対物レンズの「共通化」と「コンパクト化」を両立させ、更に好ましい光学性能を得るためには、対物レンズ部を並列に並べて一体成形した対物レンズ(対物レンズユニット)を用いることも考えられ、たとえば、特許文献1に示すように、複数の対物レンズ部を並列に並べて一体成形した複合対物レンズが提案されている。
特開平9−63083号公報
ところが、特許文献1においては、複合対物レンズにおける各対物レンズ部のコマ収差の影響について何ら示されていない。一般に、光ピックアップ装置では、対物レンズがコマ収差を有する場合、対物レンズを傾けて取り付けることによりコマ収差を補正している。ところが特許文献1の技術によれば、一方の対物レンズ部について、複合対物レンズを傾けることでコマ収差を補正すると、他方の対物レンズ部については補正できないという問題がある。また、2つの対物レンズ部を並列に並べて一体成形した複合対物レンズにおいて、両方の対物レンズ部とも良好な性能を確保することは、その形状から難易度が高く、更に高密度光ディスクに対応しようとすると、難易度が顕著に高くなるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、複数の光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を適切に行うために、対物レンズ部をそれぞれ有する2つの素子を組み合わせて形成してなる光ピックアップ装置用の対物レンズユニット及び光ピックアップ装置並びに対物レンズユニットの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズユニットは、互いに異なる入射光束に対して用いられるように並列的に配置された第1対物レンズ部と第2対物レンズ部とを備えた光ピックアップ装置用の対物レンズユニットにおいて、
前記第1対物レンズ部と前記第1対物レンズ部と共に一体成形された第1フランジ部とを備えた第1素子と、前記第2対物レンズ部を備えた第2素子とを有し、
前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち一方の対物レンズ部に対して、その3次コマ収差が低減されるように前記一方の対物レンズ部の3次コマ収差の方向に前記対物レンズユニットを傾けた際に、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が低減されるように、前記第2素子を前記第1素子の前記第1フランジ部に固定したことを特徴とする。
本発明によれば、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち一方の対物レンズ部に対して、その3次コマ収差が低減されるように前記一方の対物レンズ部の3次コマ収差の方向に前記対物レンズユニットを傾けた際に、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が低減されるように、前記第2素子を前記第1素子の前記第1フランジ部に固定したので、前記対物レンズユニットを所定の方向に一体的にチルトさせることで前記第1対物レンズ部及び前記第2対物レンズ部のコマ収差を同時に低減することができると共に、前記第1対物レンズ部の光軸と前記第2対物レンズ部の光軸との距離を小さくできるので、前記対物レンズユニットのコンパクト化を図ることができる。
ここで、3次コマ収差の方向について説明する。図16(a)は、第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2とを有する対物レンズユニットOLUを集光スポット側から見た図である。この平面図上において、ここでは、第1対物レンズ部OBJ1の光軸L1と第2対物レンズ部OBJ2の光軸L2とを通る直線をX軸とし、光軸L1を通りX軸に直交する方向をY1軸とし、光軸L2を通りX軸に直交する方向をY2軸とする。図16(b)、(c)は、図16(a)に示す第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2により集光されたスポット像を示す図であり、図16(a)と同様に座標軸を決めている。
第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2とが3次コマ収差を有する場合、図16(b)、(c)に示すように、それぞれ集光スポットSP1、SP2の周囲に形成される1次回折リングDR1、DR2の強度に偏りが生じる。この1次回折リングDR1、DR2の偏り方向(光軸から1次回折リングの中央に向かう方向)を、3次コマ収差の方向とする。ここで、Y1軸、Y2軸の方向を基準とし右回りを正とすると、図16(b)の例では、第1対物レンズ部OBJ1及び第2対物レンズ部OBJ2共に、3次コマ収差の方向は0°の方向であり、図16(c)の例では、第1対物レンズ部OBJ1の3次コマ収差の方向は135°の方向であり、第2対物レンズ部OBJ2の3次コマ収差の方向は270°の方向である。
ここで、第1対物レンズ部OBJ2又は第2対物レンズ部OBJ2が複数種の光ディスクに対して情報の記録および/または再生に使用されるもの(いわゆる互換対物レンズ)であって、その情報の記録および/または再生の際に光ディスクの種類によっては波長が異なる光束が使用される場合には、その最も短い波長の光束に対する3次コマ収差の方向を、当該対物レンズ部においては「3次コマ収差の方向」として定義する。
しかるに、図16(b)に示すように、3次コマ収差の方向が平行もしくは同じ方向成分を持つようにすれば、その方向に対物レンズユニットOLUを傾けることで、3次コマ収差の補正が可能となる。これに対し、図16(c)に示すように、3次コマ収差の方向が逆の方向成分を持つと、一方の対物レンズ部の3次コマ収差を補正するように対物レンズユニットOLUを傾けたとき、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が増大する恐れがある。
請求項2に記載の対物レンズユニットは、請求項1に記載の発明において、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向に向いた線と、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向に向いた線とを、それぞれ前記第1対物レンズ部の光軸に垂直な平面上に投影してなる2つの投影線(すなわち3次コマ収差の方向)は、互いに直角以下の角度で交わるかもしくは平行であることを特徴とするので、対物レンズユニットを所定の方向に傾けることで、第1対物レンズ部と第2対物レンズ部の3次コマ収差を同時に補正できる。
請求項3に記載の対物レンズユニットは、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1素子は、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第1マークを有し、前記第2素子は、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第2マークを有することを特徴とする。
本発明によれば、対物レンズユニットを光ピックアップ装置に組み付ける際に、3次コマ収差を低減可能な方向の範囲を認識できる。又、第1フランジ部に第2素子を固定する前に、予め第1マーク及び第2マークを付与しておくことにより、第1フランジ部への第2素子の固定を容易に行うことができる。
請求項4に記載の対物レンズユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記第2素子は、前記第1フランジ部に対して当接することなく接着剤を介して前記第1フランジ部に支持されていることを特徴とするので、第1対物レンズ部の光軸と第2対物レンズ部の光軸とを任意に角度付けできる。尚、第1素子と第2素子とを位置決めしてから接着剤を付与しても良いが、第1素子と第2素子のいずれか一方に接着剤を塗布した後、他方を位置決めしてから硬化させて固定することもできる。
請求項5に記載の対物レンズユニットは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記第2素子は、複数の凹凸形状を有する第2フランジ部を有し、前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部の前記複数の凹凸形状に係合する複数の凹凸形状を有することを特徴とするので、第1素子と第2素子とを確実に固定できる。
請求項6に記載の対物レンズユニットは、請求項5に記載の発明において、前記第1フランジ部の前記複数の凹凸形状、及び前記第2フランジ部の前記複数の凹凸形状のうち少なくとも一方は周期的な凹凸であることを特徴とするので、凹凸のピッチ毎に3次コマ収差の方向を揃えることができる。
請求項7に記載の対物レンズユニットは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズ部のコマ感度は、前記第2対物レンズ部のコマ感度よりも高いことを特徴とするので、コマ収差を補正する時に、対物レンズユニットの傾き量を小さく抑えることができる。よって、対物レンズユニットを駆動するためのアクチュエータ部については、傾きに対する許容スペースを小さくできるので、コンパクト化が図れる。
請求項8に記載の対物レンズユニットは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1フランジ部は、前記第2素子の光源側の面を支持することを特徴とする。よって、第2対物レンズ部にワーキングディスタンスが小さい設計を適用することができる。尚、第2素子の光源側の面とは、第2フランジ部の光源側の面であることが好ましく、また、第2対物レンズ部の有効径外の面であってもよい。
請求項9に記載の対物レンズユニットは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部とは、それぞれ異なる光情報記録媒体用であることを特徴とする。
請求項10に記載の対物レンズユニットの製造方法は、第1対物レンズ部と前記第1対物レンズ部と共に一体成形された第1フランジ部とを備えた第1素子と、互いに異なる入射光束に対して用いられるように前記第1対物レンズ部とは並列的に配置された第2対物レンズ部を備えた第2素子とを有する光ピックアップ装置用の対物レンズユニットを製造する対物レンズユニットの製造方法において、
前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を測定する第1工程と、
前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を測定する第2工程と、
前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向及び前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向に基づいて、前記第2素子を前記第1フランジ部に固定する第3工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向及び第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向に基づいて、第2素子を第1フランジ部に固定する第3工程を有するので、対物レンズユニットを所定の方向に一体的にチルトさせることで第1対物レンズ部及び第2対物レンズ部の3次コマ収差を同時に低減することができると共に、第1対物レンズ部の光軸と第2対物レンズ部の光軸との距離を小さくできるので、対物レンズユニットのコンパクト化を図ることができる。
請求項11に記載の対物レンズユニットの製造方法は、請求項10に記載の発明において、前記第3工程において、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち一方の対物レンズ部に対して、その3次コマ収差が低減されるように前記一方の対物レンズ部の3次コマ収差の方向に前記一方の対物レンズ部を傾けた際に、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が低減されるように、前記第2素子を前記第1素子の前記第1フランジ部に固定することを特徴とするので、上述の効果が得られる。
請求項12に記載の対物レンズユニットの製造方法は、請求項10又は11に記載の発明において、前記第3工程において、前記第2素子を前記第1フランジ部に対し間隙をおいて位置決めした後に、接着剤を付与して前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項4に記載の発明と同様である。
請求項13に記載の対物レンズユニットの製造方法は、請求項10又は11に記載の発明において、前記第3工程において、前記第2素子を前記第1フランジ部に支持させて位置決めした後に、接着剤を付与して前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項5に記載の発明と同様である。
請求項14に記載の対物レンズユニットの製造方法は、請求項10乃至13のいずれかに記載の発明において、前記第1工程は、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第1マークを前記第1素子に付与する工程を有し、前記第2工程は、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第2マークを前記第2素子に付与する工程を有し、前記第3工程において、前記第1マーク及び前記第2マークに基づいて前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項3に記載の発明と同様である。
請求項15に記載の対物レンズユニットの製造方法は、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明において、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度と、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度とに基づいて、前記第1対物レンズ部の光軸に対して前記第2対物レンズ部の光軸を傾けて、前記第2素子を前記第1フランジ部に固定したことを特徴とする。
ところで、光ピックアップ装置において、コマ収差を補正するために対物レンズユニットを傾けたとき、第1対物レンズ部のチルト量と、第2レンズ部のチルト量とが等しくなるが、それによるコマ収差変化(補正)量は一般的に異なる。図1(a)、(b)は、それぞれBD用、HD用に設計した対物レンズにおける、レンズチルトに対する3次コマ収差変化の一例である。この例では図1(a)に示すように、BD用の対物レンズ部の場合には、1度傾けると80mλrmsの3次コマ収差が生じ、図1(b)に示すように、HD用の対物レンズ部の場合には、1度傾けると195mλrmsの3次コマ収差が生じることとなる。このように傾き角に対する3次コマ収差の変化(対物レンズ部が単位角度だけ傾いた時に発生する3次コマ収差の大きさ)を本明細書ではコマ感度という。又、3次コマ収差は、対物レンズ部によって固有の値を持つ。そこで、第1対物レンズ部の3次コマ収差が最小となるときに、第2対物レンズ部の3次コマ収差も最小となるように、第1素子と第2素子と、互いに結合することが好ましい。
図2は、第1素子OE1と第2素子OE2とを並べて示した図である。不図示の光ピックアップ装置の光軸をXとしたとき、光軸Xに対する第1対物レンズ部OBJ1の光軸L1との交差角をθ1とし、光軸Xに対する第2対物レンズ部OBJ2の光軸L2との交差角をθ2とする。
ここで、第1対物レンズ部のコマ感度をα1とし、第2対物レンズ部のコマ感度をα2とし、第1対物レンズ部の3次コマ収差量をcoma1とし、第2対物レンズ部の3次コマ収差量をcoma2とすると、第1素子における最適なチルト角θ1は、θ1=coma1/α1、第2素子における最適なチルト角θ2は、θ2=coma2/α2で表される。従って、第1素子と第2素子との相対的なチルト角θとしては、θ=(θ1−θ2)=(coma1/α1)−(coma2/α2)で、第1素子と第2素子とが相対的に角度付けされればよい。
このように本発明によれば、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度と、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度とに基づいて、前記第1対物レンズ部の光軸に対して、前記第2対物レンズ部の光軸を傾けて前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することで、最適な3次コマ収差の補正を行うことができる。
対物レンズユニットは、光ピックアップ装置に通常備えられている傾き変更手段により、光ディスクに対して任意の角度だけ傾けることで、光ピックアップ装置を組み立てた際には3次コマ収差が若干残留していたとしても、その補正ができる。また、記録/再生動作時において光ディスクの傾きにより生じる3次コマ収差に対しても、その補正ができることはいうまでもない。
ここで、傾き変更手段としての傾き変更機構10について説明する。図3は、光ピックアップ装置ごと、対物レンズOBJ1,OBJ2を含む対物レンズユニットOLUの傾きを調整する傾き変更機構10の側面図である。図3において、光ディスクは図示しないマグネットクランプによりターンテーブルTTに装着され、固定べースFBに取り付けられた不図示のスピンドルモータにより回転駆動される。固定べースFBにはカムCMが取り付けられた傾き変更モータTVMが固定されており、図示しない駆動電源により回転駆動される。
光ピックアップPUは、チルトべースTBに固定されたガイドシャフトGSに保持され、図示しない移動機構によって光ディスク半径方向に移動可能となっている。チルトべースTBは回転軸RSを介して固定べースFBに回転可能に保持され、バネSPによりカムCMに対して押し付けられている。記録及び/または再生時に、チルトセンサTSにより光ディスクの傾きを検出し、その結果に応じて傾き変更モータTVMによりカムCMを回転させてチルトべースTBを傾けることにより、光ディスクと光ピックアップ装置PUとの相対的な傾きを変更する。これにより、対物レンズユニットOLUの光ディスクに対する傾きが変更され、光ディスクの情報記録面に集光される光束のコマ収差を制御できる。
この方式は、光ディスクと光ピックアップ装置全体の相対的な傾きを変更するものである。このような光ピックアップ装置を傾ける傾き変更機構は本方式に限定するものではなく、他にも様々な方式が提案されており、例えば特開平9−91731号公報に詳細な開示がある。
次に、傾き変更手段の別な例として傾き変更機構20について説明する。図4は、レンズホルダごと対物レンズユニットを傾ける傾き変更機構20の斜視図である。図4において、対物レンズOBJ1,OBJ2を含む対物レンズユニットOLUは、レンズホルダHLDに接着固定されている。レンズホルダHLDは、サスペンションワイヤSWにより、ダンピング材を保持するワイヤホルダWH及びワイヤ固定基板WFを介してアクチュエータべースACTBに保持されている。レンズホルダHLDには、フォーカシング用コイルFCとトラッキング用コイルTCが固定されており、ヨークを兼ねるアクチュエータべースACTBと、アクチュエータべースACTBに固定されたマグネットMGと共に磁気回路を構成している。フォーカシングコイルFC、トラッキングコイルTCに図示しない駆動電源より駆動電流を流すことにより、レンズホルダHLDをフォーカシング方向、トラッキング方向に並進移動させることができる。
また、レンズホルダHLDには2つの傾き変更用マグネットTMGが固定されており、それに対向するように2つの傾き変更用コイルTVCが磁性体MBに巻装されてアクチュエータべースACTBに固定され、磁気回路を構成している。2つの磁気回路で上下反対方向の駆動力が発生するように、それぞれの傾き変更用コイルTVCに流れる電流の向きを制御することにより、レンズホルダHLDを傾けることができる。これにより、光ディスクの情報記録面に集光される光束のコマ収差を制御できる。
本方式は、光ディスクと対物レンズユニット単体の相対的な傾きを変更するものである。このような、アクチュエータのレンズホルダを傾ける傾き変更機構は本方式に限定するものではなく、他にも様々な方式が提案されており、例えば特開平10−275354号公報に詳細な開示がある。
更に、傾き変更手段の別な例として傾き変更機構30について説明する。図5は、光ピックアップ装置ごと、対物レンズOBJ1,OBJ2を含む対物レンズユニットOLUを傾ける傾き変更機構30の斜視図である。図5において、光ディスクは図示しないマグネットクランプによりターンテーブルTTに装着され、スピンドルモータホルダSMHに固定されたスピンドルモータSMにより回転駆動される。光ピックアップ装置PUは固定ベースFBに固定されたガイドシャフトGSに保持され、図止しない移動機構によって光ディスク半径方向に移動可能となっている。固定べースFBにはカムCMが取り付けられた傾き変更モータTVMが固定されており、図示しない駆動電源により回転駆動される。スピンドルモータホルダSMHは回転軸RSを介して固定ベースFBに回転可能に保持されており、バネSPによりカムCMに押し付けられている。記録及び/または再生時に、チルトセンサTSにより光ディスクの傾きを検出し、その結果に応じて傾き変更モータTVMによりカムCMを回転させてスピンドルモータホルダSMHを傾けることにより、光ディスクを傾けて、光ディスクと光ピックアップ装置PU(結果としては対物レンズ)との相対的な傾きを変更する。これにより光ディスクの情報紀録面に集光される光束のコマ収差を制御できる。
この方式は、光ディスクと光ピックアップ装置全体の相対的な傾きを変更するものである。このようなスピンドルモータを傾ける傾き変更機構は本方式に限定するものではなく、他の例としては、例えば特開平9−282692号公報に詳細な開示がある。
請求項16に記載の対物レンズユニットは、請求項10乃至15のいずれかに記載の対物レンズユニットの製造方法によって製造されたことを特徴とする。
請求項17に記載の光ピックアップ装置は、光源と、請求項1乃至9,及び16のいずれかに記載の対物レンズユニットと、前記光源からの光束を前記第1対物レンズ部を介して第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより情報の記録又は再生が可能であり、前記光源からの光束を前記第2対物レンズ部を介して前記第1光情報記録媒体と異なる第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより情報の記録又は再生が可能であることを特徴とする。
請求項18に記載の光ピックアップ装置は、請求項17に記載の発明において、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち少なくとも一方の対物レンズ部に対して、それに入射される前記光源からの入射光束における3次コマ収差が前記少なくとも一方の対物レンズ部を通過することによって低減されるように調整されていることを特徴とする。
本明細書中において、対物レンズ部とは、光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有するレンズ部を指すものとする。尚、対物レンズユニットには、第1素子及び第2素子以外に他の光学素子が一体的に取り付けられてもよいことは勿論である。また、他の光学素子がレンズホルダに取り付けられもよいものである。
本明細書においては、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光ディスク(光情報記録媒体ともいう)を総称して「高密度光ディスク」といい、NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(例えば、BD:ブルーレイディスク)の他に、NA0.65乃至0.67の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(例えば、HD DVD:単にHDともいう)も含むものとする。また、このような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護層を有する光ディスクや、保護層の厚さが0の光ディスクも含むものとする。また、本明細書においては、高密度光ディスクには、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザや青紫色SHGレーザを使用する光磁気ディスクも含まれるものとする。
更に、本明細書においては、DVDとは、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等のDVD系列光ディスクの総称であり、CDとは、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等のCD系列光ディスクの総称である。記録密度は、高密度光ディスクが最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
尚、第2対物レンズ部は、第1対物レンズ部の形成するスポットの径よりも小さいスポットの径を形成するものであると好ましいが、逆でも良い。例えば、前記第2対物レンズ部がBD用であるときは、第1対物レンズ部をHD用又はDVD用として良い。或いは、前記第2対物レンズ部がHD用であるときは、第1対物レンズ部をDVD用として良い。これは、第2素子の方が、例えば光軸方向から見た外径形状を円形にできるなど形状を単純にし易いため、それにより高精度な光学面を得ることができるからである。この観点から、第2対物レンズ部は、第1対物レンズ部と比べて像側開口数が大きい、いわゆる高NAの対物レンズとすることが好ましい。
本発明によれば、複数の光ディスクに対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を適切に行うために、2つの対物レンズ部を組み合わせて形成してなる光ピックアップ装置用の対物レンズユニットの製造方法、対物レンズユニット及び光ピックアップ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図6(a)は、第1の実施の形態にかかる対物レンズユニットOLUに用いる第1素子OE1の上面図であり、図6(b)及び6(c)は、図6(a)の第1素子OE1に第2素子OE2を組み付けてなる対物レンズユニットOLUの上面図及び側面図である。
第1素子OE1は、コリメートされた状態で入射する光束を比較的大径のスポットとして集光する第1対物レンズ部OBJ1と、第1対物レンズ部OBJ1の周囲に形成された第1フランジ部FL1と、第1フランジ部FL1から延在し、詳細は後述する第2素子OE2を上部に支持する2重支持部AMとを有する。第1素子OE1は、例えばプラスチック材料から一体的に成形された単一の部品である。ここで、図6(a)に示す上面図において、第1対物レンズ部OBJ1及び第1フランジ部FL1は円形となっているが、2重支持部AMは、後述する第2素子OE2の外径より大きな径の半環状の形状を有しており、且つ第2素子OE2の外径に等しい径の段部STを有している。2重支持部AMの上面には、位置決め用の第1マークMK1が形成されている。
図6(b)及び6(c)に示す第2素子OE2は、それ自体で対物レンズとして機能するが、第1素子OE1と組み合わせて対物レンズユニットOLUとして使用される。第2素子OE2は、コリメートされた状態で入射する光束を比較的小径のスポットとして集光する第2対物レンズ部OBJ2と、第2対物レンズ部OBJ2の周囲に配置された第2フランジ部FL2とを有する。第2フランジ部FL2の上面には、位置決め用の第2マークMK2が形成されている。この第2素子OE2は、例えばプラスチック材料やガラス材料から一括して成形された単一の部品であり、円形の第2対物レンズ部OBJ2と環状の第2フランジ部FL2とが一体化されて円形の輪郭を有する。
以上の第1素子OE1と第2素子OE2とを接合して一体化した対物レンズユニットOLUは、複数種の光ディスク(不図示)のいずれかに対応して切り替えて用いられる複合対物レンズとなっている。すなわち、第1素子OE1の第1対物レンズ部OBJ1によって、入射光を比較的大きいスポット径で不図示の光情報記録媒体である光ディスク中に設けられた情報記録面に集光することができ、第2素子OE2の第2対物レンズ部OBJ2によって、入射光を比較的小さいスポット径で別タイプの光ディスク中に設けられた情報記録面に集光することができる。
第1対物レンズ部OBJ1は、HD、DVD、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際に、それらの情報記録面に最適な集光スポットを形成するように設計されている。これに対し、第2対物レンズ部OBJ2は、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際に、それらの情報記録面に最適な集光スポットを形成するように設計されている。
以下、第1素子OE1及び第2素子OE2を製造するための材料について説明する。すなわち、第1素子OE1及び第2素子OE2は、光学用途に通常使用可能な材料から形成することができる。つまり、第1素子OE1については、各種樹脂材料等から形成され、第2素子OE2については、各種樹脂材料、ガラス材料等から形成される。第1素子OE1及び第2素子OE2を樹脂材料から形成する場合、特に環状オレフィン系樹脂等の、脂環式構造を有する重合体を含有する樹脂材料を用いることが好ましい。
また、第1素子OE1及び第2素子OE2の材料として、ナノコンポジット材料を用いることもできる。ナノコンポジット材料は、母材となる樹脂材料に例えば30nm以下の粒子を分散させた材料である。一般に、ナノコンポジット材料の一例として、母材となる樹脂材料は、温度が上昇することにより、屈折率が低下してしまうが、無機粒子を分散、混合することによって材料全体としての屈折率変化を低減して、材料のアサーマル性を実現することもできる。
このようなアサーマル性を有する樹脂を用いる場合、従来は−1.2×10-4程度であった屈折率変化を、絶対値で8×10-5未満に抑えることができるが、屈折率変化を絶対値でさらに6×10-5未満にすることで、第1素子OE1及び第2素子OE2すなわち対物レンズユニットOLUの性能をより高めることができる。
さらに好ましくは、屈折率変化を絶対値で4×10-5未満にするのがよい。第1素子OE1及び第2素子OE2の材料として、母材となる樹脂材料に対し、30nm以下、好ましくは20nm以下、さらに好ましくは10〜15nmの微粒子であって、母材の屈折率変化を相殺する傾向の屈折率特性を有する無機粒子等からなる微粒子を分散させた材料を利用することで、屈折率の温度依存性が無いか、あるいは温度依存性を低減した光学素子を提供できる。
また、母材に分散させる微粒子は、無機物であることが好ましく、さらに酸化物であることがより好ましい。そして酸化状態が飽和していて、それ以上酸化しない酸化物であることがさらに好ましい。
無機物であることは、高分子有機化合物である母材となる樹脂との反応が低く抑えられる観点から好ましく、また酸化物であることによって、レーザ光照射等の実使用に伴う劣化を防ぐことができる。特に、高温化や、レーザ光を照射されるという過酷な条件において、樹脂の酸化が促進されやすくなるが、このような無機酸化物の微粒子であれば、酸化による劣化を防ぐことができる。
また、その他の要因による樹脂の酸化を防止するために、酸化防止剤を樹脂材料中に添加することも勿論可能である。
ナノコンポジット材料の具体例としては、例えば、アクリル樹脂に、酸化ニオブ(Nb25)の微粒子を分散させる。体積比で、母材となる樹脂は80、酸化ニオブは20程度の割合であり、これらを均一に混合する。微粒子は凝集しやすいという問題があるが、粒子表面に電荷を与えて分散させる等の技術により、必要な分散状態を生じさせることができる。酸化ニオブの代わりに、酸化シリコン(Si02)の微粒子を用いてもよい。
母材となる樹脂材料と粒子との混合・分散の工程は、第1素子OE1及び第2素子OE2の射出成形時にインラインで行うことが好ましい。いいかえると、混合・分散した後は、第1素子OE1及び第2素子OE2に成形される迄、冷却・固化されないようにすることが好ましい。
なお、上記の体積比は、屈折率の温度に対する変化の割合をコントロールするために、適宜増減できるし、複数種類の微粒子をブレンドして分散させることも可能である。すなわち、上記の例では、体積比は80:20、すなわち4:1であるが、90;10(9:1)から60:40(3:2)までの間で適宜調整可能である。9:1よりも微粒子の量を多くすることにより温度変化抑制の効果が大きくなり、逆に3:2よりも微粒子の量を少なくすることにより光学素子の成形性に問題が生じることがなく好ましい。
図7は、対物レンズユニットOLUの組み立て工程を示すフローチャートである。図8は、対物レンズユニットOLUの組み立て工程の一部を示す斜視図である。図面を参照して、対物レンズユニットOLUの組み立て工程を説明する。
まず、図7のステップS101において、成形された第1素子OE1の第1対物レンズ部OBJ1の3次コマ収差CM3の方向を測定する。ここで、図6(a)を参照して、第1対物レンズ部OBJ1の3次コマ収差CM3の方向が矢印に示す方向であるとする。かかる3次コマ収差CM3の方向を、第2素子OE2を組み合わせたときに、第2対物レンズ部OBJ2の光軸L2がくると推定される位置(点線で図示)へと平行移動させ、その方向における第1フランジ部FL1に第1マークMK1を付与する。3次コマ収差の量と方向を測定する技術は一例としては特開2001−13037号公報、特開2004−133168号公報又は2004−133168号公報に開示されている。また、従来のように干渉計装置により測定してもよい。次に、ステップS102において、成形された第2素子OE2の第2対物レンズ部OBJ2の3次コマ収差CM3の方向を同様に測定し、その方向の第2フランジ部FL2に第2マークMK2を付与する(図6(b)参照)。
更に、ステップS103で、図2に関連して説明したように、第1対物レンズ部OBJ1の光軸L1と第2対物レンズ部OBJ2の必要な相対傾き角(θ1−θ2)を求める。その後、以下に述べるように第1素子OE1と第2素子OE2とを接合する。
より具体的には、図8に示す装置を用いて第1素子OE1と第2素子OE2とを接合する。ここでは、天地を逆にした第1素子OE1を固定ホルダ(不図示)により支持し、また天地を逆にした第1素子OE2の第2フランジ部FL2の下面を、半径方向内方に向かって延在する3つのアームTBの先端エッジで支持する。各アームTBは、独立して上下に移動可能となっており、光軸L2の回りに全体的に回転可能となっている。尚、光軸L1と光軸L2の軸間距離は、所定の値となっている。
図7のステップS104において、第2フランジ部FL2を支持した3つのアームTBを、光軸L2の回りを回転させ、マークMK1,MK2を合致させるようにする(図6(b)参照)。これにより、第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2とで、3次コマ収差CM3の方向がそろうこととなる。
更に、ステップS105で、各アームTBを上方に移動させるが、このとき第1対物レンズ部OBJ1の光軸L1と、第2対物レンズ部OBJ2の光軸L2とで、(θ1−θ2)の相対傾き角が成り立つように、各アームTBの移動量を独立して調整する(角度付けを行う)。ここでは、第1素子OE1と第2素子OE2とがわずかな隙間を介するようにして各アームTBを静止させるが、両者の少なくとも一部を当接させるようにしても良い。
かかる状態で、第1素子OE1と第2素子OE2との間に、不図示のディスペンサから接着剤を吐出し(ステップ106)、所定時間だけ保持して接着剤を硬化させ(ステップS107)、その後各アームTBを下降させることで、対物レンズユニットOLUが完成する。尚、第2素子OE2側を相対移動・相対回転させる代わりに、第1素子OE1側を相対移動・相対回転させても良いことはいうまでもない。
図9は、このようにして組み立てられた対物レンズユニットOLUをホルダへ組み込んでなるレンズ組立体LASの上面図である。レンズ組立体LASは、対物レンズユニットOLUと、この対物レンズユニットOLUを支持して対物レンズユニットOLUとともに変位するレンズホルダHLDと、コイル等からなりレンズホルダHLDの側面に固定される2つのアクチュエータACTとを備える。
レンズホルダHLDは、プラスチック材料等から成形された部品であり、その上面HLDaで対物レンズユニットOLUのうち第1対物レンズ部OBJ1側の部分を支持している。レンズホルダHLDは、切欠状の開口HLDbを有しており、開口HLDbの縁部分で第1対物レンズ部OBJ1周囲の第1フランジ部FL1を支えている。開口HLDbの縁部分と、第1対物レンズ部OBJ1の第1フランジ部FL1とは、例えばUV硬化型の接着剤等で相互に固定されており、レンズホルダHLDに対して対物レンズユニットOLUをアライメントした状態で固定することができる。なお、開口HLDbの形状は、第1フランジ部FL1の支持を妨げず第1対物レンズ部OBJ1の下面と干渉せず、その下面への入射光を遮光しない範囲で自在に設計することができ、対物レンズユニットOLUのアライメントを簡易にする段差等を設けることもできる。アクチュエータACTは、発熱によって加熱されることが多いので、レンズホルダHLDは、アクチュエータACTへの熱伝導を低減すべく熱伝導性が低い材料で形成されることが望ましく、熱的変形によって駆動精度が下がることを防止すべく線膨張係数が小さい耐熱材料で形成されることが望ましい。
アクチュエータACTは、レンズホルダHLDに固定され或いはレンズホルダHLDと一体化されたコイル等からなり、磁石等からなる別のアクチュエータ(不図示)との相互作用によって、光軸L2,L1に沿ったフォーカス方向や、光軸L2,L1に垂直なトラック方向に、レンズホルダHLDを高速で微小変位させることができる。また、アクチュエータACTは、不図示の上記アクチュエータとの相互作用によって、レンズホルダHLDを第1対物レンズ部OBJ1及び第2対物レンズ部OBJ2とともに、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2が並ぶ面内のAB方向(図9)に大きく移動させることができ、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2の位置を目的とするピックアップ用の単一の光路上に選択的に切り替えて配置することができる。
本実施の形態によれば、マークMK1,MK2を合わせることで、第1対物レンズ部OBJ1の3次コマ収差の方向と、第2対物レンズ部OBJ2の3次コマ収差の方向とを揃えているので、対物レンズユニットOLUとして組み付けた後、所定の方向に一体的にチルトさせることで、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2のコマ収差を同時に低減することができる。又、上述したように、第1対物レンズ部OBJ1のコマ収差が最小となるときに、第2対物レンズ部OBJ2のコマ収差も最小となるように、第1素子OE1と第2素子OE2とを角度付けして互いに結合しているので、対物レンズユニットOLUを所定の方向に一体的に傾けることにより、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2のコマ収差を適切に補正できる。
なお、図9に示す例では、レンズホルダHLDによって対物レンズユニットOLUのうち第1対物レンズ部OBJ1側の部分を支持しているが、対物レンズユニットOLUのうち第2対物レンズ部OBJ2側の部分を支持することもできる。また、図9に示す例ではレンズホルダHLDによって対物レンズユニットOLUの図示裏面側(光源側)を支持しているが、レンズホルダHLDによって対物レンズユニットOLUの図示表面側(光情報記録媒体側)を支持することもできる。レンズホルダHLDが対物レンズユニットOLUの光情報記録媒体側を支持する場合、対物レンズユニットOLUがレンズホルダHLDよりも光情報記録媒体側に大きく突起することを簡易に回避でき、光情報記録媒体に対するレンズ組立体LASのワーキングディスタンスを大きく設定することができる。
レンズ組立体LASを、レンズホルダHLDの位置制御によって第1対物レンズ部OBJ1がピックアップ用の光路上にくるように駆動して、第1対物レンズ部OBJ1に、HD用の波長405nmのレーザ光を光源側から入射させた場合、第1対物レンズ部OBJ1を経たレーザ光は、HDの情報記録面に情報の記録/再生に適した良好な光スポットを形成できる。又、DVD用の波長655nmのレーザ光を光源側から入射させた場合、第1対物レンズ部OBJ1を経たレーザ光は、DVDの情報記録面に情報の記録/再生に適した良好な光スポットを形成できる。更に、第1対物レンズ部OBJ1を光路上に配置した状態で、第1対物レンズ部OBJ1にCD用の波長780nmのレーザ光を光源側から入射させた場合、第1対物レンズ部OBJ1を経たレーザ光は、CDの情報記録面に情報の記録/再生に適した良好な光スポットを形成できる。
一方、このレンズ組立体LASを、レンズホルダHLDの位置制御によって第2対物レンズ部OBJ2がピックアップ用の光路上にくるように駆動して、この第2対物レンズ部OBJ2にBD用の波長405nmのレーザ光を光源側から入射させた場合、第2対物レンズ部OBJ2を経たレーザ光は、BDの情報記録面に情報の記録/再生に適した良好な光スポットを形成できる。
以上から明らかなように、本実施形態の対物レンズユニットOLUやこれを組み込んだレンズ組立体LASでは、仕様が異なる第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2とを隣接配置しているので、両対物レンズ部OBJ1,OBJ2のいずれかを光路上に配置することによって、HD、DVD及びCDの情報記録面と、BDの情報記録面とにおいてそれぞれ規格に適合するスポットを形成することができる。また、以上説明した対物レンズユニットOLUでは、第1素子OE1の2重支持部AMによって第2素子OE2を支持させているので、第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2との近接配置が可能であり、いずれかの第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2を光路上に切り替えて配置するレンズ切り替えが簡単になり、かつ、対物レンズユニットOLUを小型化することができる。これにより、省電力で高精度の光ピックアップ装置を提供することができる。
なお、対物レンズユニットOLUを構成する第1素子OE1と第2素子OE2とは、それぞれプラスチックその他の材料の一体成形によって作製可能であるが、第1素子OE1と第2素子OE2ともに比較的簡単な金型で作製することができる。具体的には、第1素子OE1の場合、基本的には、光源側の面に対応する成形面と半環状部下面に対応する成形面とを一体化した可動型と、光情報記録媒体側の面に対応する成形面と半環状部上面に対応する成形面とを一体化した固定型とによって、旧来型と同様に精密な成形を行うことができる。ここで、第1素子OE1については、半環状部を設ける分だけ型製造や成形工程の難易度が高まるので、比較的精度要求が低い方の光学素子とすることが望ましい。この観点から、第1素子OE1の第1対物レンズ部OBJ1をHD、DVD及びCD用の最大開口数をNA0.65で比較的大きなスポット径を得る対物レンズとし、第2素子OE2の第2対物レンズ部OBJ2をBD用の開口数NA0.85で比較的小さなスポット径を得る対物レンズとしている。
図10は、本実施の形態の対物レンズユニットOLUを含むレンズ組立体LASを用いた光ピックアップ装置PUを示す図である。レンズホルダHLDは、アクチュエータACTにより少なくとも2次元的に可動に支持されている。アクチュエータACTは、光ピックアップ装置のフレーム(不図示)に対して位置調整可能に取り付けられたアクチュエータべースACTBを有している。尚、図10に示す光ピックアップ装置は、BD、DVD、CDの3種類の光ディスクに対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行えるものであるが、これにHDを加えて、4種類の光ディスクに対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行えるようにしてもよい。かかる場合、対物レンズユニットOLU及びレンズホルダHLD等の周辺機構に、前述の実施の形態で説明したような、入射光束に対して第1対物レンズ部と第2対物レンズ部の位置を切り替えて使用するアクチュエータを使用し、第1の対物レンズ部OBJ1を用いてHDの情報記録面に集光させると好ましい。
BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、図10において、第1の光源としての第1半導体レーザLD1(波長λ1=380nm〜450nm)から出射された光束は、ビームシェイパBSを通過することで光束の形状を補正された上で、第1コリメートレンズCL1に入射する。第1コリメートレンズCL1から出射した光束は、光源から出射した光束を記録/再生用のメインビームとトラッキングエラー信号検出用のサブビームに分離するための光学手段である第1回折格子G1を通過し、更に第1偏光ビームスプリッタPBS1及びエキスパンダーレンズEXPを通過する。エキスパンダーレンズEXPは、少なくとも一つの光学素子が光軸方向に可動となっていて、平行光束の光束径を変更(ここでは拡大)する機能を有する。尚、ここにエキスパンダーレンズEXPを設けたのは、球面収差補正機能を持たせるほか、例えばBDが情報記録面を2層に有しているタイプの場合、その光学素子を光軸方向に移動させることで、情報記録面の選択を行えるようにするためでもある。
エキスパンダーレンズEXPを通過した光束は、第1のλ/4波長板QWP1を通過して、第2対物レンズ部OBJ2により集光されて、BDの保護層(厚さt1=0.1mm)を介してその情報記録面に集光されここに集光スポットを形成する。
そして情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第2対物レンズ部OBJ2、第1のλ/4波長板QWP1、エキスパンダーレンズEXPを通過して、第1偏光ビームスプリッタPBS1で反射され、更に第1センサレンズSL1を介して第1光検出器PD1の受光面に入射するので、その出力信号を用いて、BDに情報記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第1光検出器PD1上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第1半導体レーザLD1からの光束をBDの情報記録面上に結像するように、対物レンズユニットOLUをレンズホルダHLDごと移動させるように、アクチュエータACTを駆動する。
DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、第2半導体レーザLD2(波長λ2=600nm〜700nm)から出射された光束は、第1ダイクロイックプリズムDP1を通過し、第2コリメートレンズCL2に入射し、更に第2回折格子G2、第2偏光ビームスプリッタPBS2、第2のλ/4波長板QWP2を通過して、第1対物レンズ部OBJ1により集光されて、DVDの保護層(厚さt2=0.6mm)を介してその情報記録面に集光されここに集光スポットを形成する。
そして情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第1対物レンズ部OBJ1、第2のλ/4波長板QWP2を通過し、第2偏光ビームスプリッタPBS2で反射され、更に第2センサレンズSL2と第2ダイクロイックプリズムDP2を透過して第2光検出器PD2の受光面に入射するので、その出力信号を用いて、DVDに情報記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第2光検出器PD2上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第2半導体レーザLD2からの光束をDVDの情報記録面上に結像するように、対物レンズユニットOLUをレンズホルダHLDごと移動させるように、アクチュエータACTを駆動する。
CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、第3半導体レーザLD3(波長λ3=700nm〜800nm)から出射された光束は、第1ダイクロイックプリズムDP1で反射され、第2コリメートレンズCL2に入射し、更に第2回折格子G2、第2偏光ビームスプリッタPBS2、第2のλ/4波長板QWP2を通過して、第1対物レンズ部OBJ1により集光されて、CDの保護層(厚さt3=1.2mm)を介してその情報記録面に集光されここに集光スポットを形成する。
そして情報記録面で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び第1対物レンズ部OBJ1、第2のλ/4波長板QWP2を通過し、第2偏光ビームスプリッタPBS2で反射され、更に第2センサレンズSL2を透過し、第2ダイクロイックプリズムDP2で反射されて第3光検出器PD3の受光面に入射するので、その出力信号を用いて、CDに情報記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第3光検出器PD3上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第3半導体レーザLD3からの光束をCDの情報記録面上に結像するように、対物レンズユニットOLUをレンズホルダHLDごと移動させるように、アクチュエータACTを駆動する。
以上述べた光ピックアップ装置においては、光ディスクに向かうレーザ光束の光路を2つとしているが、ダイクロイックプリズム等を用いて、光ディスクに向かう光路を一つとしても良い。かかる場合、対物レンズユニットOLUは、不図示の駆動装置によって、第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2のいずれかが、単一の光路内に挿入されるように駆動される。
図11,12は、本実施の形態にかかる対物レンズユニットOLUの変形例を示す図である。図11において、第1素子OE1の2重支持部AMの内周側に、周方向に等間隔に並んだ歯(周期的な凹凸)T1を形成している。一方、第2素子OE2の第2フランジ部FL2の外周には、歯T1に対応して周方向に並んだ歯(周期的な凹凸)T2を形成している。2重支持部AMに対して第2素子OE2を光軸方向に相対移動させながら、歯T1と歯T2とを係合させることにより、第1素子OE1に対して相対回転不能に第2素子OE2が取り付けられる。これによりマークMK1、MK2の合わせ込みが容易となる。
図12において、第1素子OE1の2重支持部AMの上面に、周方向に等間隔に並んだ歯T1を形成している。一方、第2素子OE2の第2フランジ部FL2の下面(図12では第2素子OE2は天地を逆にして図示)には、歯T1に対応して周方向に並んだ歯T2を形成している。2重支持部AMに対して第2素子OE2を上方に載せるように移動させながら、対向する歯T1と歯T2とを係合させることにより、第1素子OE1に対して相対回転不能に第2素子OE2が取り付けられる。これにより不図示のマークMK1、MK2の合わせ込みが容易となる。
以下、第2実施形態に係る対物レンズユニットついて説明する。なお、第2実施形態に係る対物レンズユニットに関しては、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図13は、本実施形態の対物レンズユニットOLUの上面図である。図示の対物レンズユニットOLUにおいて、第1素子OE1の第1フランジ部FL1は、細長く延在しており、開口FL1aを備える小判状の外周形状を有する。図からも明らかなように、第2素子OE2は、開口FL1aに嵌め込まれるようにして、第1フランジ部FL1に対して接着されている。また、第1フランジ部FL1には、第2素子OE2を接着剤で固定する際に使用する接着剤溜りDAを設けている。
以下、第3実施形態に係る対物レンズユニットついて説明する。なお、第3実施形態に係る対物レンズユニットに関しては、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図14(a)は、本実施形態の対物レンズユニットOLUの上面図である。図示の対物レンズユニットOLUにおいて、第1素子OE1の第1フランジ部FL1は、両側に細長く延在しており、開口FL1a、FL2aを備える。図からも明らかなように、2つの第2素子OE2は、それぞれ開口FL1a、FL1bに嵌め込まれるようにして、第1フランジ部FL1に対して接着されている。また、第1フランジ部FL1には、第2素子OE2を接着剤で固定する際に使用する接着剤溜りDAを設けている。一方の第2対物レンズ部OBJ2Aは、例えばBD用であり、他方の第2対物レンズ部OBJ2Bは、例えばDVD用であるものとする。この場合、第1対物レンズ部OBJ1は、例えばCD用とする。
図14(b)は、図14(a)の対物レンズユニットと光ディスクとの位置関係を示す図である。このように対物レンズユニットOLUを搭載すれば、第1対物レンズ部OBJ1を光ディスクの半径線上に位置させることができるので、CDのトラッキング方法として多用されている3ビーム法を使用できる。一方、第2対物レンズ部OBJ2A、OBJ2Bは、半径線上からシフトして位置するため、3ビーム法を用いたトラッキング方法(DPP法)等を使うのが難しいが、本発明の対物レンズユニットによれば、対物レンズ部の光軸間距離を小さくできるので、シフト量を最小限に抑えることができ、例えばBD、DVDで使われている1ビーム法によるトラッキング方法(プッシュプル法、DPD法など)を使用可能となる。
以下、第4実施形態に係る対物レンズユニットについて説明する。なお、第4実施形態に係る対物レンズユニットに関しては、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図15(a)は、本実施形態の対物レンズユニットの斜視図であり、図15(b)は、図15(a)に示す対物レンズユニットOLUの組み立てを説明する斜視図である。図示の対物レンズユニットOLUにおいて、第1素子OE1の第1フランジ部FL1は矩形板状であり、その一端に、浅い矩形状段部FL1cと、開口FL1aとが形成されている。
第2素子OE2は、回転可能な状態で第1素子OE1の矩形状段部FL1c上に載置される。これにより、第2対物レンズ部OBJ2の回転姿勢を矩形状段部FL1c上で調節することができ、第2対物レンズ部OBJ2の非点収差やコマ収差といった収差の方向性を調整することができる。第2対物レンズ部OBJ2の回転位置の調節及び角度付け調整が完了した状態で、例えば第2対物レンズ部OBJ2の周囲に設けた4箇所の接着部BPでUV硬化型の樹脂等を利用して矩形状段部FL1cに固定される。
第1素子OE1の第1フランジ部FL1には、表面の適所に凹凸からなる指標FMが形成されている。このような指標FMは、例えば第1部材OE1を射出成形により製造する際のゲートの箇所等に関する情報を含むものとする。このような指標FMを設けることで、対物レンズユニットOLUを光ピックアップ装置(例えば図10参照)に組み付ける際の品質等を含む製品管理に役立てることができる。
以上の対物レンズユニットOLUにおいて、第2対物レンズ部OBJ2の最下端は、光源側にあって光情報記録媒体側の最上端よりも突出している。このような突出は、第2対物レンズ部OBJ2の像側(光情報記録媒体側)の開口数NAが大きくなる程顕著となる。一方で、第2フランジ部FL2は、矩形状段部FL1cに支持されている。よって、第2対物レンズ部OBJ2の最下端は、矩形状段部FL1cの絞りとして機能する開口FL1aに埋め込むように配置されることになるので、第2対物レンズ部OBJ2の最下端が第1フランジ部FL1の下円から突出する量を低減することができる。これにより、対物レンズユニットOLUを薄型とすることができ、光ピックアップ装置への組み込みが容易になるとともに光ピックアップ装置の小型化ができる。しかも、矩形状段部FL1cの開口FL1aは、絞りとして機能させることができ、より小型化に寄与させることができる。
なお、一方の第1対物レンズ部OBJ1は、成形の簡易性を考慮して回折面のないものとすることができる。この場合、第1対物レンズ部OBJ1が例えばCD用とし、他方の第2対物レンズ部OBJ2が例えばDVD用とBD用(更にHD用)とすることができる。或いは第1対物レンズ部OBJ1をBD用とし、他方の第2対物レンズ部OBJ2をDVD用とCD用(更にHD用)とすることができる。また、第1対物レンズ部OBJ1側をあえて回折面付きのものとすることもできる。この場合、第1対物レンズ部OBJ1が例えばCD用及びDVD用とし、他方の第2対物レンズ部OBJ2が例えばBD用とすることができる。或いは、第1対物レンズ部OBJ1を、例えばCD用、DVD用、及びHD用であるとし、他方の第2対物レンズ部OBJ2を、例えばBD用であるとすることも可能である。以上において、BD用の第2対物レンズ部OBJ2については、ガラス製とすることもできる。
以上のような対物レンズユニットOLUは、第1素子OE1に第2素子OE2を固定した状態で取引されるのが基本形であるが、複数タイプの第1素子OE1と、複数タイプの第2素子OE2とをそれぞれ在庫として保管しておき、顧客の要求に応じて在庫の組み合わせを決定して出荷前に第1素子OE1と第2素子OE2との接合を行うこともできる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、図10に示す実施形態では、第1対物レンズ部OBJ1によりDVDやCDに対する情報の記録/再生を行い、第2対物レンズ部OBJ2によりBDに対する情報の記録/再生を行っているが、第1対物レンズ部OBJ1によりBDに対する情報の記録/再生を行い、第2対物レンズ部OBJ2によりDVD、CDに対する情報の記録/再生を行う実施形態とすることもできる。また、第1対物レンズ部OBJ1でHD、DVD及びCDの3種の情報を、第2対物レンズ部OBJ2でBDの情報を記録/再生する実施形態とすることもできる。さらに、第1対物レンズ部OBJ1によりDVDやCDに対する情報の記録/再生を行い、第2対物レンズ部OBJ2によりHDに対する情報の記録/再生を行う実施形態とすることもできる。さらに、第1対物レンズ部OBJ1によりCDに対する情報の記録/再生を行い、第2対物レンズ部OBJ2によりDVDに対する情報の記録/再生を行う実施形態とすることもできる。また、BD、HD、DVD、CD用の対物レンズ部について説明したが、BDやHD以外の高密度光ディスクの他、他の光ディスク用の対物レンズ部を適用しても良いことは勿論である。
また、上記実施形態では、樹脂材料、ガラス材料、又はナノコンポジット材料によって第2素子OE2を形成するものとしたが、第2素子OE2は、単一の材料からなる単一部材である必要はない。例えば、第2素子OE2をガラスレンズとプラスチックレンズとを直接又は間接的に接合することによって構成することができる(具体的構成については、例えば特開2005−38481号等参照)。また、第2素子OE2を2つのプラスチックレンズを直接又は間接的に接合することによって構成することもできる(具体的構成については、例えば特開2002−269749号等参照)。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更や改良が可能であることはもちろんである。
図1(a)はBD専用対物レンズのチルト角とコマ収差CM3及び非点収差ASとの関係の一例を示す図であり、図1(b)はHD専用対物レンズのチルト角とコマ収差CM3及び非点収差ASとの関係の一例を示す図である。 第1素子OE1と第2素子OE2とを並べて示した図である。 対物レンズユニットOLUの傾きを調整する傾き変更機構10の側面図である。 対物レンズユニットOLUの傾きを調整する傾き変更機構20の側面図である。 対物レンズユニットOLUの傾きを調整する傾き変更機構30の側面図である。 6(a)は、第1の実施の形態にかかる対物レンズユニットOLUに用いる第1素子OE1の上面図であり、図6(b)及び6(c)は、図6(a)の第1素子OE1に第2素子OE2を組み付けてなる対物レンズユニットOLUの上面図及び側面図である。 対物レンズユニットOLUの組み立て工程を示すフローチャートである。 対物レンズユニットOLUの組み立て工程の一部を示す斜視図である。 対物レンズユニットOLUをホルダへ組み込んでなるレンズ組立体LASの上面図である。 本実施の形態の対物レンズユニットOLUを含むレンズ組立体LASを用いた光ピックアップ装置PUを示す図である。 第1実施の形態にかかる対物レンズユニットOLUの変形例を示す図である。 第1実施の形態にかかる対物レンズユニットOLUの変形例を示す図である。 第2実施形態の対物レンズユニットOLUの上面図である。 図14(a)は、第3実施形態の対物レンズユニットOLUの上面図であり、図14(b)は、図14(a)の対物レンズユニットと光ディスクとの位置関係を示す図である。 図15(a)は、第4実施形態の対物レンズユニットの斜視図であり、図15(b)は、図15(a)に示す対物レンズユニットOLUの組み立てを説明する斜視図である。 図16(a)は、第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2とを有する対物レンズユニットOLUを集光スポット側から見た図であり、図16(b)、(c)は、図16(a)に示す第1対物レンズ部OBJ1と第2対物レンズ部OBJ2により集光されたスポット像を示す図である。
符号の説明
LD1 第1半導体レーザ
LD2 第2半導体レーザ
LD3 第3半導体レーザ
HD レンズホルダ
OBJ1 第1対物レンズ部
OBJ2 第2対物レンズ部
OE1 第1素子
OE2 第2素子
OLU 対物レンズユニット
ACT アクチュエータ
ACTB アクチュエータベース
10,20,30 傾き変更機構

Claims (18)

  1. 互いに異なる入射光束に対して用いられるように並列的に配置された第1対物レンズ部と第2対物レンズ部とを備えた光ピックアップ装置用の対物レンズユニットにおいて、
    前記第1対物レンズ部と前記第1対物レンズ部と共に一体成形された第1フランジ部とを備えた第1素子と、前記第2対物レンズ部を備えた第2素子とを有し、
    前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち一方の対物レンズ部に対して、その3次コマ収差が低減されるように前記一方の対物レンズ部の3次コマ収差の方向に前記対物レンズユニットを傾けた際に、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が低減されるように、前記第2素子を前記第1素子の前記第1フランジ部に固定したことを特徴とする対物レンズユニット。
  2. 前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向に向いた線と、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向に向いた線とを、それぞれ前記第1対物レンズ部の光軸に垂直な平面上に投影してなる2つの投影線は、互いに直角以下の角度で交わるかもしくは平行であることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
  3. 前記第1素子は、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第1マークを有し、前記第2素子は、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第2マークを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズユニット。
  4. 前記第2素子は、前記第1フランジ部に対して当接することなく接着剤を介して前記第1フランジ部に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の対物レンズユニット。
  5. 前記第2素子は、複数の凹凸形状を有する第2フランジ部を有し、前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部の前記複数の凹凸形状に係合する複数の凹凸形状を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の対物レンズユニット。
  6. 前記第1フランジ部の前記複数の凹凸形状、及び前記第2フランジ部の前記複数の凹凸形状のうち少なくとも一方は周期的な凹凸であることを特徴とする請求項5に記載の対物レンズユニット。
  7. 前記第1対物レンズ部のコマ感度は、前記第2対物レンズ部のコマ感度よりも高いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の対物レンズユニット。
  8. 前記第1フランジ部は、前記第2素子の光源側の面を支持することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の対物レンズユニット。
  9. 前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部とは、それぞれ異なる光情報記録媒体用であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の対物レンズユニット。
  10. 第1対物レンズ部と前記第1対物レンズ部と共に一体成形された第1フランジ部とを備えた第1素子と、互いに異なる入射光束に対して用いられるように前記第1対物レンズ部とは並列的に配置された第2対物レンズ部を備えた第2素子とを有する光ピックアップ装置用の対物レンズユニットを製造する対物レンズユニットの製造方法において、
    前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を測定する第1工程と、
    前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を測定する第2工程と、
    前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向及び前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向に基づいて、前記第2素子を前記第1フランジ部に固定する第3工程と、を有することを特徴とする対物レンズユニットの製造方法。
  11. 前記第3工程において、前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち一方の対物レンズ部に対して、その3次コマ収差が低減されるように前記一方の対物レンズ部の3次コマ収差の方向に前記一方の対物レンズ部を傾けた際に、他方の対物レンズ部の3次コマ収差が低減されるように、前記第2素子を前記第1素子の前記第1フランジ部に固定することを特徴とする請求項10に記載の対物レンズユニットの製造方法。
  12. 前記第3工程において、前記第2素子を前記第1フランジ部に対し間隙をおいて位置決めした後に、接着剤を付与して前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする請求項10又は11に記載の対物レンズユニットの製造方法。
  13. 前記第3工程において、前記第2素子を前記第1フランジ部に支持させて位置決めした後に、接着剤を付与して前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする請求項10又は11に記載の対物レンズユニットの製造方法。
  14. 前記第1工程は、前記第1対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第1マークを前記第1素子に付与する工程を有し、前記第2工程は、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差の方向を示す第2マークを前記第2素子に付与する工程を有し、前記第3工程において、前記第1マーク及び前記第2マークに基づいて前記第2素子を前記第1フランジ部に固定することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の対物レンズユニットの製造方法。
  15. 前記第1対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度と、前記第2対物レンズ部の3次コマ収差及びコマ感度とに基づいて、前記第1対物レンズ部の光軸に対して前記第2対物レンズ部の光軸を傾けて、前記第2素子を前記第1フランジ部に固定したことを特徴とする請求項10乃至14に記載の対物レンズユニットの製造方法。
  16. 請求項10乃至15のいずれかに記載の対物レンズユニットの製造方法によって製造されたことを特徴とする対物レンズユニット。
  17. 光源と、
    請求項1乃至9,及び16のいずれかに記載の対物レンズユニットと、
    前記光源からの光束を前記第1対物レンズ部を介して第1光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより情報の記録又は再生が可能であり、前記光源からの光束を前記第2対物レンズ部を介して前記第1光情報記録媒体と異なる第2光情報記録媒体の情報記録面に集光させることにより情報の記録又は再生が可能であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  18. 前記第1対物レンズ部と前記第2対物レンズ部のうち少なくとも一方の対物レンズ部に対して、それに入射される前記光源からの入射光束における3次コマ収差が前記少なくとも一方の対物レンズ部を通過することによって低減されるように調整されていることを特徴とする請求項17に記載の光ピックアップ装置。
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