JP2008195828A - 接着剤組成物及びこれを用いた接着フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 常態で十分に優れた接着性及び耐熱性を有し、十分な難燃性が得られると共に、高温又は高温高湿環境下に放置した後でも十分に優れた接着性及び耐熱性を維持することが可能な接着剤組成物を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1a)又は(1b)で表されるジイミドジカルボン酸、下記一般式(1c)で表されるジイミドジカルボン酸及び下記一般式(1d)で表されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸混合物と、芳香族ジイソシアネートとを反応させて得られる変性ポリアミドイミド樹脂と、熱硬化性樹脂と、有機リン化合物とを含有する接着剤組成物。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接着剤組成物及びこれを用いた接着フィルムに関する。
近年、各種電子機器の小型化、軽量化が急速に進むのに伴って電子部品の搭載密度も高くなり、それに用いられる各種電子部品及び材料に要求される特性も多様化してきている。特にプリント配線板は配線占有面積が小さく、配線密度が高くなり、多層配線板化(ビルドアップ配線板)、フレキシブル配線板化(FPC)等の要求も益々高まってきている。これらのプリント配線板は、種々の接着剤あるいは接着フィルムを用いて製造される。接着剤として使用される樹脂には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が主に挙げられる。しかしながら、これらの樹脂はいずれも耐熱性、耐湿性及び電気絶縁性等の特性を満足させるのに不十分であった。
これに対して、優れた耐熱性、耐湿性及び電気絶縁性を有する接着剤の提供を意図した、ポリイミド樹脂を構成材料とする接着剤が知られている。しかし、この接着剤は、接着剤組成物のコストが高く、高付加価値を有する配線板に限定的に使用されているのが現状である。そこで、最近、耐熱性、耐湿性及び電気絶縁性等の特性と低コスト性とをバランスよく有する接着剤として、ポリアミドイミド樹脂を構成材料とする接着剤が知られている。
一方、各種プリント配線板用途の接着剤においては難燃性の付与が必須であるが、難燃剤として、難燃効果の優れた臭素含有化合物等のハロゲン系化合物やアンチモン化合物が用いられてきた。しかし、ハロゲン系難燃剤は燃焼時に人体に有毒なダイオキシン等を含むガスを発生することが最近の研究によって明らかとなり、その使用がヨーロッパ諸国を中心に制限されつつある。そのため、ハロゲン原子を含有しない、いわゆるノンハロ難燃剤に対する要求が高まっている。ノンハロ難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機充填剤や、リン含有化合物等が知られている。(特許文献1を参照。)
特開2003−238806号公報
しかしながら、従来のポリアミドイミド樹脂を用いた接着剤は、常態では十分な接着性及び耐熱性が得られたものの、高温又は高温高湿環境下に放置した後には十分な接着性及び耐熱性が得られなかった。
更に、ポリアミドイミド樹脂と従来知られているノンハロ難燃剤とを組み合わせた場合、十分な難燃性を得るためには接着剤組成物中に難燃剤を大量に添加する必要があるため、ポリアミドイミド樹脂が本来有する特性が難燃剤に起因して大幅に損なわれることがあった。例えば、ポリイミドフィルム等を基板としたFPC用の接着剤に難燃剤として水酸化アルミニウムを用いた場合、長時間の高温高湿処理を受けた後に基板との接着強度が低下する。また、水酸化マグネシウムは接着剤の耐酸性を低下させる。また、リン系難燃剤であるリン酸エステル化合物は、接着剤組成物に対して可塑剤として働くため、耐熱性、絶縁性等の低下を防ぐためにはその種類及び使用量を極力制限する必要があり、単独の使用ではこれらの特性と難燃性とのバランスを保つのが難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、常態で十分に優れた接着性及び耐熱性を有し、十分な難燃性が得られると共に、高温又は高温高湿環境下に放置した後でも十分に優れた接着性及び耐熱性を維持することが可能な接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明の接着剤組成物は、下記一般式(1a)又は(1b)で表されるジイミドジカルボン酸、下記一般式(1c)で表されるジイミドジカルボン酸及び下記一般式(1d)で表されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸混合物と、芳香族ジイソシアネートとを反応させて得られる変性ポリアミドイミド樹脂と、熱硬化性樹脂と、有機リン化合物とを含有する。
Figure 2008195828
式(1a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、式(1b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、式(1c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、式(1d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。
本発明の接着剤組成物は上記構造を有する化合物から得られる成分等を有することにより、本願発明の課題を解決することが可能となる。ジイミドジカルボン酸として上記構造の化合物を用いることにより、それを含有する接着剤組成物は、硬化後又は少なくとも部分的に架橋構造が形成された後にミクロ相分離構造を形成することが可能となり、そのミクロ相分離構造の存在によって接着剤組成物中での特異的な応力緩和作用が発揮されると本発明者らは推察する。その応力緩和作用により常態だけではなく、高温又は高温高圧放置後にも十分に優れた接着性を有することが可能であると考えられる。
上記ジイミドジカルボン酸混合物は、例えば、下記一般式(4a)又は(4b)で表されるジアミン、下記一般式(4c)表されるジアミン及び下記一般式(4d)で表されるジアミンを含むジアミン混合物と、シクロヘキサントリカルボン酸無水物とを反応させて得られる。
Figure 2008195828
式(4a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、式(4b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、式(4c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、式(4d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。
式(1a)及び(4a)中のZは下記一般式(2a)で表される2価の有機基であり、式(1b)及び(4b)中のZは下記一般式(2b)で表される2価の有機基であり、式(1c)及び(4c)中のZは下記一般式(21)、(22)、(23)、(24)、(25)又は(26)で表される2価の有機基であり、式(1d)及び(4d)中のZは下記一般式(2d)で表される2価の有機基であり、芳香族ジイソシアネートは下記一般式(3a)、(3b)、(3c)、(3d)又は(3e)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2008195828
式(2a)中、Xは下記一般式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)又は(18)で表される2価の有機基を示し、式(2b)中、nは1〜70の整数を示し、式(23)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、メトキシ基、メチル基、ハロゲン化メチル基を示し、式(24)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基又はカルボニル基を示し、式(25)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、式(2d)中、R及びRはそれぞれ独立に2価の有機基を示し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を示し、nは1〜50の整数を示す。
Figure 2008195828
上記一般式(4c)で表されるジアミンのアミン当量が50〜200g/mol、上記一般式(4d)で表されるジアミンのアミン当量が200〜2500g/mol、上記一般式(4b)で表されるジアミンのアミン当量が200〜2500g/molであることが好ましい。
接着剤組成物は、変性ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して、熱硬化性樹脂を5〜100質量部、有機リン化合物を1〜50質量部含有することが好ましい。
熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂と硬化剤とを含むことが好ましい。
本発明の有機リン化合物は下記一般式(5a)又は(5b)で表されるリン酸エステル化合物であることが好ましい。
Figure 2008195828
式(5a)中、nは10〜50の整数を示し、式(5b)中、Wは単結合、炭素数1〜5のアルキレン基、チオ基、スルホニル基、オキシ基又はアゾ基を示し、nは10〜50の整数を示す。
本発明の接着剤組成物は25℃から250℃までの温度範囲における貯蔵弾性率が2000MPa以下であり、熱膨張係数が2000ppm以下であり、ガラス転移温度が100〜230℃であることが好ましい。
本発明の接着フィルムは、支持体と、支持体上に形成された接着剤組成物からなる接着層とを備える。
本発明によれば、常態で十分に優れた接着性及び耐熱性を有すると共に、高温又は高温高湿環境下に放置した後でも十分に優れた接着性及び耐熱性を有する接着剤組成物が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
本発明の接着剤組成物は、下記一般式(1a)又は(1b)で表されるジイミドジカルボン酸、下記一般式(1c)で表されるジイミドジカルボン酸及び下記一般式(1d)で表されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸混合物に、芳香族ジイソシアネートを反応させて得られる変性ポリアミドイミド樹脂と、熱硬化性樹脂と、有機リン化合物とを含有する。
Figure 2008195828
式(1a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、式(1b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、式(1c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、式(1d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。
上記一般式(1a)〜(1d)で表されるジイミドジカルボン酸はいずれも脂環構造を有し、またそれぞれは芳香環、脂肪族基、脂環構造又はシロキサン結合を有することを特徴とする。従って、ポリアミドイミド樹脂骨格中には一定の組み合わせで、ソフトセグメントである脂肪族ユニット、脂環式ユニット又はシロキサンユニットと、芳香族ジイソシアネ−ト由来のハードセグメントである芳香族ユニットを有する。これにより、上記ポリアミドイミド樹脂を含有する接着剤組成物は、硬化後又は少なくとも部分的に架橋構造が形成された後にミクロ相分離構造を形成することが可能となり、そのミクロ相分離構造の存在によって接着剤組成物中での特異的な応力緩和作用が発揮されると本発明者らは推察する。この応力緩和作用により、常態及び高温又は高温高湿環境下に長時間放置した後でも、優れた接着性を有することができると考えられる。
ジイミドジカルボン酸混合物は、例えば、下記一般式(4a)又は(4b)で表されるジアミン、下記一般式(4c)表されるジアミン及び下記一般式(4d)で表されるジアミンを含むジアミン混合物と、シクロヘキサントリカルボン酸無水物とを反応させて得られる。なお(1a)〜(1d)のZ〜Zは(4a)〜(4d)のZ〜Zに由来するものである。
Figure 2008195828
式(4a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、式(4b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、式(4c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、式(4d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。
上記一般式(1a)及び(4a)中のZは下記一般式(2a)で表される2価の有機基であり、上記一般式(1b)及び(4b)中のZは下記一般式(2b)で表される2価の有機基であり、上記一般式(1c)及び(4c)中のZは下記一般式(21)、(22)、(23)、(24)、(25)又は(26)で表される2価の有機基であり、上記一般式(1d)及び(4d)中のZは下記一般式(2d)で表される2価の有機基であることが好ましい。
Figure 2008195828
式(2a)中、Xは下記一般式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)又は(18)で表される2価の有機基を示し、式(2b)中、nは1〜70の整数を示し、式(23)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、メトキシ基、メチル基又はハロゲン化メチル基を示し、式(24)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基又はカルボニル基を示し、式(25)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、式(2d)中、R及びRはそれぞれ独立に2価の有機基を示し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を示し、nは1〜50の整数を示す。
Figure 2008195828
上記一般式(4a)で表されるジアミンの具体例としては、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(以下、「BAPP」と略す。)、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等が挙げられる。これらは単独でまたは2種類以上組み合わせて使用される。これらの中でも、変性ポリアミドイミド樹脂の特性バランスを維持する観点及び低コスト化の観点からBAPPが特に好ましい。
上記一般式(1b)及び(4b)中のZは、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン基等のポリオキシアルキレン基、プロピレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基であってもよい。それらの中でも、接着剤組成物の接着性及び強靭性を向上させる観点から、上記一般式(2b)で表されるポリオキシプロピレン基が特に好ましい。
上記一般式(4b)で表されるジアミンの具体例としては、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシエチレンジアミン等のポリオキシアルキレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のアルキレンジアミン等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
ミクロ相分離構造を形成し易くする観点から、上記一般式(4b)で表されるジアミンのアミン当量は、200〜2500g/molとすることが好ましく、400〜2000g/molとすることがより好ましく、1000〜2000g/molとすることが特に好ましい。本実施形態のアミン当量とは、アミノ基1mol当たりの当量であり、分子量をアミノ基の個数で割った値である。
上記一般式(4b)で表されるジアミンは、市販されているものを入手することが可能である。市販されているものとしては、例えば、ジェファーミンD−230(商品名、サンテクノケミカル(株)社製、アミン当量115)、ジェファーミンD−400(商品名、サンテクノケミカル(株)社製、アミン当量200)、ジェファーミンD−2000(商品名、サンテクノケミカル(株)社製、アミン当量1000)、ジェファーミンD−4000(商品名、サンテクノケミカル(株)社製、アミン当量2000)が挙げられる。これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
上記(4c)中のZは脂環構造(好ましくはシクロヘキサン環)を有するのが好ましく、上記一般式(21)、(22)、(23)、(24)、(25)又は(26)で表される2価の有機基を有することがより好ましい。
上記一般式(4c)で表されるジアミンの具体例としては、2,2−ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]プロパン、ビス[4−(3−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]スルホン、ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]メタン、4,4’−ビス(4−アミノシクロヘキシルオキシ)ジシクロヘキシル、ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]エーテル、ビス[4−(4−アミノシクロヘキシルオキシ)シクロヘキシル]ケトン、1,3−ビス(4−アミノシクロヘキシルオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノシクロヘキシルオキシ)ベンゼン、2,2’−ジメチルビシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ジシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、2,6,2’,6’−テトラメチルジシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、5,5’−ジメチル−2,2’−スルフォニル−ジシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、3,3’−ジヒドロキシジシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルエーテル、(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルスルホン、(4,4’−ジアミノシクロヘキシル)ケトン、(3,3’―ジアミノ)ベンゾフェノン、(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルメタン、(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルエーテル、(3,3’−ジアミノ)ジシクロヘキシルエーテル、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン等が挙げられる。これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。更に他のジアミンを併用することもできる。
ミクロ相分離構造を形成し易くする観点から、上記一般式(4c)で表されるジアミンのアミン当量は、50〜200g/molとすることが好ましい。また、ミクロ相分離構造を形成し易くする観点から、(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルメタンが好適に用いられる。(4,4’−ジアミノ)ジシクロヘキシルメタンの市販品としてワンダミンHM(商品名、新日本理化(株)社製、アミン当量105)が入手可能である。
上記一般式(4c)で表されるジアミンは、例えば、芳香族ジアミンを水素還元することによって容易に得ることが可能である。その芳香族ジアミンとしては、例えば、BAPP、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]メタン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジアミン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル−4,4’−ジアミン、2,6,2’,6’−テトラメチルビフェニル−4,4’−ジアミン、5,5’−ジメチル−2,2’−スルフォニル−ビフェニル−4,4’−ジアミン、3,3’−ジヒドロキシビフェニル−4,4’−ジアミン、(4,4’−ジアミノ)ジフェニルエーテル、(4,4’−ジアミノ)ジフェニルスルホン、(4,4’−ジアミノ)ベンゾフェノン、(3,3’―ジアミノ)ベンゾフェノン、(4,4’−ジアミノ)ジフェニルメタン又は(4,4’−ジアミノ)ジフェニルエーテル、(3,3’―ジアミノ)ジフェニルエーテルが挙げられる。
芳香族ジアミンの水素還元は、従来公知の方法によって可能である。例えば、水素の存在下、ラネーニッケルや酸化白金を用いる方法(D.Varech他、「Tetrahedron Letter」、26巻、p.61(1985),R.H.Baker他、「J.Am.Chem.Soc.」、69巻、p.1250(1947)等参照。)、ロジウム−酸化アルミを用いる方法(J.C.Sircar他、「J.Org.Chem.」、30巻、p.3206(1965),A.I.Meyers他、「Organic Synthesis Collective Volume」、VI巻、p.371(1988),A.W.Burgstahler、「Organic Synthesis Collective Volume」、V巻、p.591(1973),A.J.Briggs、「Synthesis」、p.66(1988)等参照。)、酸化ロジウム−酸化白金を用いる方法(S.Nishimura、「Bull.Chem.Soc.Jpn.」、34巻、p.32(1961),E.J.Corey他、「J.Am.Chem.Soc.」、101巻、p.1608(1979)等参照。)、チャコール担持ロジウムを用いる方法(K.Chebaane他、「Bull.Soc.Chim.Fr.」、p.244(1975)等参照。)や、水素化ホウ素ナトリウム及び塩化ロジウムを用いる方法(P.G.Gassman他、「Organic Synthesis Collective Volume」、VI巻、p.581(1988),P.G.Gassman他、「Organic Synthesis Collective Volume」、VI巻、p.601(1988)等参照。)が挙げられる。
上記一般式(4d)中のZは上記一般式(2d)で表される2価の有機基である。式(2d)中のR及びRで表される2価の有機基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等のアルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基等のアリーレン基が挙げられる。また、上記一般式(2d)中の炭素数1〜20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基又はこれらの構造異性体が挙げられる。上記一般式(2d)中の炭素数6〜18のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基又はフェナントリル基が挙げられ、更にハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、アリル基及び炭素数1〜20のアルキル基等で置換されてもよい。
上記一般式(4d)で表されるジアミンの中で、下記式(4d’)で表されるジアミンが好適に用いられる。
Figure 2008195828

式(4d’)中、nは1〜50の整数を示す。
上記一般式(4d)で表されるジアミンのアミン当量は、200〜2500g/molとすることが好ましく、400〜2500g/molとすることがより好ましく、700〜2000g/molとすることが更に好ましい。アミン当量が上記範囲にあることにより、接着剤組成物の接着性及び強靭性を向上させると共に、ミクロ相分離構造を容易に形成させることができる。また、ミクロ相分離構造が形成されることにより、ノンハロ難燃性が向上すると考えられる。
上記一般式(4d)で表されるジアミンとして、市販されているものを入手することが可能である。市販されているものとしては、アミノ変性シリコーンオイルであるX−22−9362(商品名、信越化学工業(株)社製、アミン当量700)、X−22−9415(商品名、信越化学工業(株)社製、アミン当量1100)、X−22−9405(商品名、信越化学工業(株)社製、アミン当量1900)が挙げられる。これらは単独でまたは2種類以上組み合わせて使用される。
芳香族ジイソシアネ−トとしては、例えば、下記一般式(3a)で表される4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、「MDI」と略す)、下記一般式(3b)で表される2,4−トリレンジイソシアネート、下記一般式(3c)で表される2,6−トリレンジイソシアネート(以下、下記一般式(3b)又は(3c)で表されるジアミンを、「TDI」と略す)、下記一般式(3d)で表される2,4−トリレンダイマー、下記一般式(3e)で表されるナフタレン−1,5−ジイソシアネートが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
Figure 2008195828
これらの中で、接着剤組成物に適度な可とう性を付与する又は結晶化を防止する観点から、MDIとTDIとを併用することが好ましい。MDIとTDIとの混合比(質量比)は90/10〜10/90とすることが好ましく、80/20〜20/80とすることがより好ましく、70/30〜30/70とすることが更に好ましい。なお、上記芳香族ジイソシアネ−トに加えて、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイシシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネートを含有させることができる。耐熱性を向上させる観点から、芳香族ジイソシアネート100モルに対して、脂肪族ジイソシアネ−トは5〜10モル程度含有することが好ましい。
次に、上述した原料を用いて、変性ポリアミドイミド樹脂を得るための好適な製造方法について述べる。まず、上記一般式(4a)及び(4b)で表されるジアミンのうち少なくとも一方のジアミン、上記一般式(4c)ジアミン及び上記一般式(4d)で表されるジアミンを含むジアミン混合物と、シクロヘキサントリカルボン酸無水物(以下、「H−TMAn」という。)とを混合し、更に非プロトン性極性溶媒を加える。
その時、ジアミン混合物の混合比は、(4a)/(4b)/(4c)/(4d)(モル比)が10〜79/10〜50/1〜20/10〜30であることが好ましく、25〜60/20〜40/5〜10/20〜30であることがより好ましい。ジアミンが上記混合比で混合されない場合、接着剤組成物におけるミクロ相分離構造が得られないか、又はポリアミドイミド樹脂の分子量の低下が起こり、得られた接着フィルムの接着性及び強靭性が低下する傾向がある。
H−TMAnの配合量は、ジアミン混合物1モルに対して2.05〜2.20モルであることが好ましく、2.10〜2.15モルであることがより好ましい。H−TMAnの配合量がこの範囲にない場合、反応後にアミン混合物又はH−TMAnが残存し、得られるポリアミドイミド樹脂の分子量が低下する傾向にある。
非プロトン性極性溶媒は、ジアミン混合物及びH−TMAnと反応しない有機溶媒であることが好ましい。具体的には、例えば、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、スルホラン又はシクロヘキサノンが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。上記反応は高温条件で行われる場合が多く、これらの中でも沸点の高いN−メチル−2−ピロリドンが好適に用いられる。
非プロトン性極性溶媒の使用量は、ジアミン混合物及びH−TMAnの総量100質量部に対して、10〜80質量部であることが好ましく、50〜80質量部であることがより好ましい。この使用量が10質量部未満ではH−TMAnが十分に溶解せずジイミドジカルボン酸の生成が不利となる傾向があり、80質量部を越えると溶媒使用量が多すぎ、コスト的に不利となる傾向がある。また、非プロトン性極性溶媒中に含まれる水分量は、0.5質量%以下であることが好ましい。この水分量が0.5質量%を越えるとH−TMAnが水和して得られるシクロヘキサントリカルボン酸の存在によって、ポリアミドイミド樹脂の分子量が低下する傾向がある。
次に、上記原料を混合した反応混合液を、50〜90℃に加熱しながら、0.2〜1.5時間かけて、ジアミン混合物とH−TMAnとを反応させた。更に水と共沸可能な芳香族炭化水素を、非プロトン性極性溶媒に対して0.1〜0.5質量比で反応混合液に投入し、120〜180℃に加熱する。水と共沸可能な芳香族炭化水素としては、例えば、トルエン又はキシレン等が挙げられる。これらの中でも、沸点が比較的に低く有害性のないトルエンを用いることが好ましい。
このようにして、上記一般式(1a)〜(1d)で表されるジイミドジカルボン酸を含有するジイミドジカルボン酸混合物が得られる。
続いてジイミドジカルボン酸混合物を含む上記混合液に芳香族ジイソシアネ−トを加え、150〜250℃に加熱しながら、0.5〜3時間かけて反応させることによりポリアミドイミド樹脂を形成する。変性ポリアミドイミド樹脂は非プロトン性極性溶媒を含むワニスであることが好ましい。ポリアミドイミド樹脂の耐熱性を向上させる観点から、テレフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸又はアジピン酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸を加えてもよい。その使用量は、ジイミドジカルボン酸混合物総量100モルに対して5〜10モルであることが好ましい。
この反応において、得られるポリアミドイミド樹脂の性能を著しく損なわない範囲で、ジイミドジカルボン酸混合物を製造した後の混合液を特に単離操作することなくそのまま用いてもよい。但し、水と共沸可能な芳香族炭化水素を用いた場合、ジイミドジカルボン酸混合物を製造した後の混合液からこれを除去することが好ましい。芳香族炭化水素は、ジイミドジカルボン酸混合物を150〜250℃に加熱して留去することによって、除去できる。
芳香族ジイソシアネ−トの配合量はジイミドジカルボン酸混合物1モルに対して、1.05〜1.50モルであることが好ましく、1.1〜1.3モルであることがより好ましい。芳香族ジイソシアネ−トの配合量がこのような範囲にない場合、得られるポリアミドイミド樹脂の分子量が低下する傾向がある。
変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、10000〜150000であることが好ましく、30000〜120000であることがより好ましく、50000〜100000であることが更に好ましい。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により測定され、標準ポリスチレンを用いて作成した検量線により換算されたものである。
熱硬化性樹脂は熱硬化性モノマーを含み、加熱等により硬化する成分である。熱硬化性モノマーは、加熱等によって変性ポリアミドイミド樹脂骨格中のアミド基と反応しうる官能基をすることが好ましい。具体的に、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂が挙げられる。これらの中、接着性及び取り扱い性の見地からエポキシ樹脂等がより好ましく、ノンハロ難燃性の見地から分子内にリン原子を含有するエポキシ樹脂が特に好ましい。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
リン原子を含有するエポキシ樹脂は、市販されているものを入手することが可能である。市販品として入手できるものとして、例えば、ZX−1548−1(商品名、東都化成(株)社製、リン含有量:2.0質量%)、ZX−1548−2(商品名、東都化成(株)社製、リン含有量:2.5質量%)、ZX−1548−3(商品名、東都化成(株)社製、リン含有量:3.0質量%)、ZX−1548−4(商品名、東都化成(株)社製、リン含有量:4.0質量%)が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
熱硬化性モノマーの配合量は、変性ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して5〜100質量部であることが好ましく、10〜80質量部であることがより好ましく、20〜65質量部であることが特に好ましい。この配合量が5質量部未満では、難燃性が不十分となり、また硬化機能が低下する傾向があり、100質量部を超えると硬化後の樹脂の架橋構造が密となることにより脆弱化して、接着強度が低下する傾向がある。
また、上記熱硬化性樹脂は硬化剤を含み、硬化剤はエポキシ樹脂と反応するもの、または、変性ポリアミドイミド樹脂と熱硬化性モノマーとの硬化反応を促進させるものであれば、特に制限されない。具体的には、例えば、アミン類、イミダゾール類が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。上記アミン類としては、例えば、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、グアニル尿素が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。上記イミダゾール類としては、例えば、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のアルキル基置換イミダゾール、ベンゾイミダゾールが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。熱硬化性モノマーとして分子内にリン原子を含有するエポキシ樹脂用いた場合、上記硬化剤を用いることが特に好ましい。
硬化剤の配合量は、硬化剤がアミン類の場合はアミンの活性水素の当量(アミン当量)とリン原子を含有するエポキシ樹脂のエポキシ当量が、互いにほぼ等しくなる量であることが好ましい。また、硬化剤がイミダゾールの場合は、リン原子を含有するエポキシ樹脂100質量部に対して、0.1〜2.0質量部であることが好ましい。この配合量が、0.1質量部未満では未硬化のリン原子を含有するエポキシ樹脂が残存して、架橋後の樹脂のガラス転移点温度が低くなる傾向があり、2.0質量部を超えると未反応の硬化剤が残存して、ポットライフ、絶縁性等が低下する傾向がある。
有機リン化合物としては、リン原子を含有する有機化合物であればよい。具体的には、例えば、下記一般式(5a)又は(5b)で表されるリン酸エステル化合物が挙げられる。
Figure 2008195828
式(5a)中、nは10〜50の整数を示し、式(5b)中、Wは単結合、炭素数1〜5のアルキレン基、チオ基、スルホニル基、オキシ基又はアゾ基を示し、nは10〜50の整数を示す。
上記一般式(5a)又は(5b)中のベンゼン環は、炭素数1〜5のアルキル基等の置換基を有していてもよい。上記置換基が2つ以上の場合、2つ以上の置換基は各々同一でも異なっていてもよい。炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基又はネオペンチル基が挙げられる。
上記一般式(5a)で表される化合物としては、芳香族縮合リン酸エステル、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、クレジルジ2,6−キシレニルホスフェート、2−メタアクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート又はジフェニル−2−メタアクリロイルオキシエチルホスフェートが挙げられる。一般式(5b)で表される化合物としては、ビフェニル型リン酸エステルが挙げられる。
有機リン化合物は市販品として入手することも可能である。市販品として入手可能な有機リン化合物としては、CR−733S(商品名、大八化学工業(株)社製)、CR−741(商品名、大八化学工業(株)社製)、CR−747(商品名、大八化学工業(株)社製)、PX−200(商品名、大八化学工業(株)社製)等の芳香族縮合リン酸エステル、SP−703(商品名、四国化成工業(株)社製)、SP−601(商品名、四国化成工業(株)社製)、「レオフォス」シリーズの35、50、65、95、110(以上、商品名、味の素ファインテクノ(株)社製)等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。
有機リン化合物の配合量は、変性ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましく、2〜40質量部であることがより好ましい。この配合量が1質量部未満では難燃性が不十分となる傾向があり、50質量部を超えると接着性はんだ耐熱性又は絶縁信頼性が低下する傾向がある。
接着剤組成物はこれらの成分をそれぞれ有機溶剤と混合させた後各成分を再混合するか、又はこれらの成分をまとめて有機溶剤と混合することにより得られる。接着剤組成物は、固形分の濃度が20〜40質量%程度としたワニスとして好適に用いることができる。上記有機溶剤としては、各成分が有機溶剤中で溶解できるものであれば特に制限されない。具体的には、例えば、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、スルホラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン又はアセトンが挙げられる。
接着剤組成物には、上記各成分の他に必要に応じて、カップリング剤、顔料、レベリング剤、消泡剤又はイオントラップ剤等を適宜配合してもよい。
図1を参照しながら、接着フィルムについて説明する。図1は接着フィルムの一実施形態を示す断面図である。接着フィルム1は、支持体3と接着層2とを備える。
支持体3としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、テフロン(登録商標)フィルム、離型紙、銅箔、アルミニウム箔等の金属箔が挙げられる。これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。なお、支持体3の厚さは10〜100μmが好ましい。更に、支持体3にはマッド処理、コロナ処理、離型処理を施してもよい。
接着層2は支持体3上に本発明の接着剤組成物のワニスを塗布した後、加熱又は熱風吹き付け等により溶剤を除去することにより得られる。接着層2の厚さは5〜50μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。
接着フィルム1の作製のためのワニスに用いる有機溶媒としては、接着剤組成物が溶解できるものであればよく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルアセテート、カルビトールアセテート等の酢酸エステル類、セロソルブ、ブチルセロソブル等のセロソルブ類、カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンが挙げられる。これらは単独で又は2種類以上組み合わせて使用される。
接着フィルム1の形態としては、例えば、所定の長さで裁断されたシート状、ロール状が挙げられる。保存性、生産性及び作業性の見地からは、接着フィルム1の表面に保護フィルムをさらに積層したものを、ロール状に巻き取って貯蔵することが好ましい。上記保護フィルムとしては支持基材と同じく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、テフロン(登録商標)フィルム、離型紙が挙げられる。なお、保護フィルムの厚さは20〜100μmであることがより好ましい。更に、保護フィルムにはマッド処理、コロナ処理、離型処理を施してもよい。
接着フィルムの他の実施形態としては、支持体をポリイミドフィルムとし、ポリイミドフィルムの片面又は両面に上記接着層を積層することができる。この接着フィルムはフレキシブルプリント回路基板用カバーレイフィルムや、ベースフィルムとして用いることができる。更に、接着層に接するように金属箔等を積層することによりフレキシブルプリント回路基板用基板等を形成することもできる。
プリント回路基板用基板は絶縁性フィルム、接着層及び銅箔等の金属箔が積層されて形成され、絶縁性フィルム上に接着層を形成した後金属箔を積層してもよく、金属箔の上に接着層を形成した後絶縁性フィルムを積層してもよい。
本発明の接着剤組成物を用いてプリント回路基板用基板を形成する方法としては、例えば、絶縁性フィルム上に接着剤組成物のワニスを直接塗布した後、加熱又は熱風吹き付けにより溶剤を乾燥させ接着層を形成し、更に加熱プレス又は加熱ロール装置を用いて金属箔を接着層上に張り合わせる方法が挙げられる。接着剤組成物ワニスの代わりに接着フィルムを用いてもよい。接着フィルムを用いる場合、絶縁層上に接着層を積層するとき、接着フィルムの支持体を除去してから積層してもよく、積層してから支持体を除去してもよい。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
以下に、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれに制限するものではない。
(ポリアミドイミド樹脂の合成)
まず、還流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計、撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコを用意した。そこに、上記一般式(4a)で表されるジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)、上記一般式(4b)で表されるジアミンとしてジェファーミンD−2000(サンテクノケミカル(株)社製、商品名、アミン当量1000)、上記一般式(4c)で表されるジアミンとしてワンダミンHM(新日本理化(株)社製、商品名、アミン当量105)、上記一般式(4d)で表されるジアミンとして反応性シリコーンオイルX−22−9415(信越化学工業(株)社製、商品名、アミン当量1100)、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、シクロヘキサントリカルボン酸無水物(H−TMAn)及び無水トリメリット(TMA)酸をそれぞれ表1に示した配合比で仕込んで反応混合液とし、これを80℃に加熱しながら30分間撹拌した。そして、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエンを100ml投入してから温度を約160℃として2時間還流させた。水分定量受器に水が約3.6ml以上溜まっていること、水の流出が見られなくなっていることを確認後、水分定量受器に溜まっている流出水を除去しながら、約190℃まで温度を上げて反応混合液からトルエンを除去した。
Figure 2008195828
その後、反応混合液を室温(25℃)に戻してから、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)とTDI(2,4−トリレンジイソシアネート)、及びγ−BL(γ−ブチロラクトン)を表1に示した混合比で反応混合液に投入し、180℃で2時間反応させた。反応終了後、NMP及びγ−BLを加え、変性ポリアミドイミド樹脂のNMP/γ−BL溶液A−1〜A−5を得た。
Figure 2008195828
得られた変性ポリアミドイミド樹脂溶液A1〜A5に対して、表2に示す原料ををそこに示す配合量で混合し、樹脂が均一になるまで約1時間撹拌した後、室温で24時間放置して脱泡し、接着剤組成物の溶液を得た。なお、熱硬化性樹脂としてリン含有エポキシ樹脂ZX−1548−2(東都化成(株)社製、商品名)、有機リン化合物としてリン酸エステルレオフォス65(味の素ファインテクノ(株)社製、商品名)、他の成分としてクレゾールノボラック樹脂KA1160(大日本インキ化学工業(株)社製、商品名、固形分50%)を用いた。
Figure 2008195828
以下の手順で、接着剤組成物の評価に用いる試料A〜Cを作製した。試料Aは接着性及びはんだ耐熱性の評価に、試料Bは難燃性の評価に、試料Cはガラス転移温度及び貯蔵弾性率の評価にそれぞれ使用した。評価結果は表3にまとめて示した。
(試料A)
得られた接着剤組成物溶液(実施例1〜3、比較例1〜2)を厚さ25μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)社製、商品名:カプトン100V)上に塗布し、乾燥機にて130℃で10分間加熱して溶媒を除去することにより、膜厚が20μmの接着剤組成物からなる接着層を形成させた。続いて、35μmの圧延銅箔(株式会社日鉱マテリアルズ製、商品名:BHY−22B−T)の粗化面側と上記接着層とが対向しながら接するように貼り合わせて、温度180℃/時間30分/圧力3MPaで熱プレスを行って仮接着させた。更に、乾燥機にて200℃で120分間加熱硬化させ、ポリイミドフィルム/接着層/圧延銅箔の順で積層された積層体を得、これを試料Aとした。
(試料B)
得られた接着剤組成物溶液(実施例1〜3、比較例1〜2)を厚さ25μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)社製、商品名:カプトン100V)片面上に塗布し、乾燥機にて130℃で10分間加熱して溶媒を除去することにより、膜厚が20μmの接着剤組成物からなる接着層を形成させた。次に、ポリイミドフィルムの他の面にも同様の手順で膜圧が20μmの接着剤組成物からなる接着層を形成させた。その後、更に200℃で120分間加熱硬化させ、ポリイミドフィルムの両面に接着層を備える積層体を得、これを試料Bとした。
(試料C)
得られた接着剤組成物溶液(実施例1〜3、比較例1〜2)を厚さ100μmのフィルム(テフロン(登録商標)フィルム、ニチアス(株)社製、商品名:ナフロンテープTOMBO9001)上に塗布し、乾燥機にて130℃で10分間加熱して溶媒を除去することにより、膜厚が40μmの接着剤組成物からなる接着層を形成させた。続いて、これを200℃で120分間加熱硬化させ、フィルムの片面に接着層を備える積層体を得、これを試料Cとした。なお、特性評価の際は、テフロン(登録商標)フィルムを剥がして測定試料とした。
(接着性の評価)
10×100mmの短冊状に切断した試料Aを用いて、測定温度:25℃、剥離速度:10mm/minの条件下で90°方向の引き剥がし試験を行い、圧延銅箔引きの剥離強度(kN/m)を測定して試料Aの接着性を評価した。評価に用いた試料Aは、常態、150で240時間加熱放置した後、又は121℃、2気圧、蒸気が飽和した状態で30時間放置した後のものである。
(はんだ耐熱性の評価)
試料Aは20mm角に切断して用いた。試料Aのはんだ耐熱性は、常態、又は40℃湿度90%の状態で8時間放置後、それぞれ評価した。その評価方法としては、上記環境下に置いた後の試料Aを用いて、280℃又は300℃に加温したはんだ浴に1分間、銅箔側を下にして試料を浮かべた後の、ふくれ、はがれ等の外観異常の有無から評価した。評価は、○:ふくれ、はがれ等の外観異常無し、×:ふくれ、はがれ等の外観異常有りとした。
(難燃性の評価)
試料Bを用いてUL94難燃性規格に準拠して難燃性グレードを測定した。
Figure 2008195828
本発明の接着フィルムの一実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1…接着フィルム、2…接着層、3…支持体。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1a)又は(1b)で表されるジイミドジカルボン酸、下記一般式(1c)で表されるジイミドジカルボン酸及び下記一般式(1d)で表されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸混合物と、芳香族ジイソシアネートとを反応させて得られる変性ポリアミドイミド樹脂と、
    熱硬化性樹脂と、
    有機リン化合物と、
    を含有する、接着剤組成物。
    Figure 2008195828

    [式(1a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、
    式(1b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、
    式(1c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、
    式(1d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。]
  2. 前記Zは下記一般式(2a)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(2b)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(21)、(22)、(23)、(24)、(25)又は(26)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(2d)で表される2価の有機基であり、前記芳香族ジイソシアネートは下記一般式(3a)、(3b)、(3c)、(3d)又は(3e)で表される化合物である、請求項1に記載の接着剤組成物。
    Figure 2008195828

    [式(2a)中、Xは下記一般式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)又は(18)で表される2価の有機基を示し、
    式(2b)中、nは1〜70の整数を示し、
    式(23)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、メトキシ基、メチル基又はハロゲン化メチル基を示し、
    式(24)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基又はカルボニル基を示し、
    式(25)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、
    式(2d)中、R及びRはそれぞれ独立に2価の有機基を示し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を示し、nは1〜50の整数を示す。]
    Figure 2008195828
  3. 前記ジイミドジカルボン酸混合物は、下記一般式(4a)又は(4b)で表されるジアミン、下記一般式(4c)表されるジアミン及び下記一般式(4d)で表されるジアミンを含むジアミン混合物と、シクロヘキサントリカルボン酸無水物とを反応させて得られる混合物である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
    Figure 2008195828

    [式(4a)中、Zは芳香環を有する2価の有機基を示し、
    式(4b)中、Zは2価の脂肪族基を示し、
    式(4c)中、Zは脂環構造を有する2価の有機基を示し、
    式(4d)中、Zはシロキサン結合を有する2価の有機基を示す。]
  4. 前記Zは下記一般式(2a)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(2b)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(21)、(22)、(23)、(24)、(25)又は(26)で表される2価の有機基であり、前記Zは下記一般式(2d)で表される2価の有機基である、請求項3に記載の接着剤組成物。
    Figure 2008195828

    [式(2a)中、Xは下記一般式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)又は(18)で表される2価の有機基を示し、
    式(2b)中、nは1〜70の整数を示し、
    式(23)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、メトキシ基、メチル基又はハロゲン化メチル基を示し、
    式(24)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基又はカルボニル基を示し、
    式(25)中、Xは炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜3のハロゲン化脂肪族炭化水素基、スルホニル基、オキシ基、カルボニル基又は単結合を示し、
    式(2d)中、R及びRはそれぞれ独立に2価の有機基を示し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を示し、nは1〜50の整数を示す。]
    Figure 2008195828
  5. 前記一般式(4c)で表されるジアミンのアミン当量は50〜200g/molであり、前記一般式(4d)で表されるジアミンのアミン当量は200〜2500g/molである、請求項3又は4に記載の接着剤組成物。
  6. 前記一般式(4b)で表されるジアミンのアミン当量は200〜2500g/molである、請求項3〜5のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  7. 前記変性ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して、前記熱硬化性樹脂を5〜100質量部含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  8. 前記変性ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して、前記有機リン化合物を1〜50質量部含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  9. 前記熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂と硬化剤とを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  10. 前記有機リン化合物は下記一般式(5a)又は(5b)で表されるリン酸エステル化合物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
    Figure 2008195828

    [式(5a)中、nは10〜50の整数を示し、
    式(5b)中、Wは単結合、炭素数1〜5のアルキレン基、チオ基、スルホニル基、オキシ基、又はアゾ基を示し、nは10〜50の整数を示す。]
  11. 支持体と、前記支持体上に形成された請求項1〜10のいずれか一項に記載の接着剤組成物からなる接着層とを備える、接着フィルム。
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