JP2008194869A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品出荷時等の初期稼動前においてヘッドランクのバラツキを調整する工程を省略できる印刷装置を提供すること。
【解決手段】抵抗検出装置71dがCPU71aの制御下で動作してサーマルヘッド42bの抵抗値を検出し、電力供給制御装置としてのCPU71aがサーマルヘッド42bの検出抵抗値に基づいて、印刷用電源71cからの電力をサーマルヘッド42bに供給させる。よって、テープ印刷装置10の製造時の組立工程において、サーマルヘッド42bの抵抗値を計測して印刷部駆動回路71に通電量の補正量を記憶させる等の工程が不要となり、テープ印刷装置10の製造を迅速で信頼性の高いものとできる。
【選択図】図4

Description

本発明は、サーマルヘッドによって印刷に関連する対象を加熱することによって各種印刷を行う印刷装置に関する。
印字装置用のサーマルヘッド通電装置として、抵抗分割された電圧と基準値とを比較することによって電池電圧を検出するものが存在する(特許文献1参照)。この際、ヘッドへの通電時間をヘッドランクの違いに応じて補正するが、抵抗分割を行う分圧器に可変抵抗を組み込んで、ヘッドランクのバラツキを考慮した補正が行われるようにしている。
また、サーマルヘッドを用いた装置として、多孔性の樹脂の表面にインク透過性の部分と、インク不透過性の部分とを形成して印版を作製する製版装置がある(特許文献2参照)。この装置では、ヘッドランク指定用のスイッチの設定を読み込んでそれに対応する演算式を設定し、サーマルヘッドに通電を行う毎に電圧検出値を演算式に当てはめて通電時間を算出する。
また、熱転写プリンタを使用した印字装置として、印刷装置の製造前にサーマルヘッドの抵抗値を予め計測し、この抵抗値に対応するヘッドランクをジャンパ部に設定するものが存在する(特許文献3等参照)。
特開平6−155792号公報 特開平10−109394号公報 特開平11−1028号公報の第63段落
しかし、上記第1の装置、すなわち分圧器に可変抵抗を組み込んで電池電圧を監視するサーマルヘッド通電装置では、製品出荷時等において、ヘッドランクのバラツキに応じて可変抵抗値を適切な値に調整する必要があり、製造工程が煩雑化するとともに製造後の調整が容易でなくなる。
また、上記第2の装置、すなわちヘッドランク指定用のスイッチを備えた製版装置でも、製品出荷時等において、ヘッド抵抗の計測を行ってスイッチの初期設定を行う必要がある。
また、上記第3の装置、すなわちヘッドランクをジャンパ部に設定する印字装置も、サーマルヘッドの抵抗値を予め計測してランクを決定する必要がある。
そこで、本発明は、製品出荷時等の初期稼動前においてヘッドランクのバラツキを調整する工程を省略できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る印刷装置は、印刷に関連する対象を加熱するサーマルヘッドと、サーマルヘッドに供給すべき電力を発生する印刷用電源と、サーマルヘッドの抵抗値を検出する抵抗検出装置と、抵抗検出装置によって検出したサーマルヘッドの抵抗値に基づいて、印刷用電源からの電力をサーマルヘッドに供給させる電力供給制御装置とを備える。
上記印刷装置では、抵抗検出装置がサーマルヘッドの抵抗値を検出し、電力供給制御装置が検出したサーマルヘッドの抵抗値に基づいて印刷用電源からの電力をサーマルヘッドに供給させるので、印刷装置の製造時の組立工程においてサーマルヘッドの抵抗値を計測して制御回路に通電量の補正量を記憶させる等の工程が不要となり、印刷装置の製造を迅速で信頼性の高いものとできる。
本発明の具体的な態様又は観点によれば、上記印刷装置において、抵抗検出装置が、サーマルヘッドの初期稼動の前にサーマルヘッドの抵抗値を検出する。この場合、初期稼動後はサーマルヘッドの抵抗値を検出する必要が原則として無くなり、以後適正な通電量でサーマルヘッドを動作させて印刷を行うことができる。
本発明の別の態様では、サーマルヘッドの抵抗の想定値とサーマルヘッドに対する通電の適正時間とを関連付けた通電量設定情報を記憶する記憶部と、通電量設定情報を参照して、抵抗検出装置によって検出した実測の抵抗値から適正な通電時間を求めて記憶部に保管させる通電設定部とをさらに備える。この場合、サーマルヘッドの実測の抵抗値が様々である場合であっても、適正な通電時間を直ちに決定できる。そして、このように決定した適正な通電時間の保管値に基づいて、サーマルヘッドを駆動して印刷の濃さを適切なものとできる。
本発明のさらに別の態様では、抵抗検出装置が、サーマルヘッドに対して直列に接続される抵抗測定用の挿入抵抗と、挿入抵抗を短絡させることができる制御スイッチと、サーマルヘッドに印加されている電圧に相当する値を検出する電圧センサとを含み、通電設定部が、非短絡状態の挿入抵抗とサーマルヘッドとに印刷用電源の電圧を印加した場合において電圧センサの検出値を読み取る。この場合、制御スイッチの切り替えだけで、サーマルヘッドの抵抗に相当する電圧検出値を得る測定モードと、サーマルヘッドを駆動して印刷を行わせる印刷モードとを切り替えることができる。
本発明のさらに別の態様では、電圧センサが、サーマルヘッドに印加されている電圧をデジタルデータに変換するA/Dコンバータである。この場合、A/Dコンバータによってサーマルヘッドの抵抗値に相当するデジタル値を簡易に得ることができ、サーマルヘッドへの通電時間を簡易かつ精密に設定することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る印刷装置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置であるテープ印刷装置の全体を示した斜視図である。また、図2(A)は、図1のテープ印刷装置の開閉蓋を開蓋したときの斜視図であり、図2(B)は、テープ印刷装置に装填されるテープカートリッジを示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、このテープ印刷装置10は、上下2分割の装置ケース20により外殻が形成され、開閉蓋となる上側ケース21と、テープカートリッジCが装填されるポケット41等の機構部が配設された下側ケース22とにより構成されている。
上側ケース21の上面には、その手前側にキーボード33が、奥手右側にディスプレイ34がそれぞれ配設されており、テープカートリッジCの脱着時以外は、閉蓋状態で使用される。
キーボード33は、下側ケース22内に内蔵された制御系に対するデータ、指令等の情報を入力するためのものとなっている。このキーボード33には、文字、記号、数字等(以下、総称して「キャラクタ」という)を含むテキスト情報を入力するための文字キー群31のほか、各種の動作モードなどを指定するための機能キー群32等が配列されている。また、機能キー群32には、図外の〔電源〕キー、印刷動作を指示するための〔印刷〕キー、テキスト情報入力時のデータ確定や改行および選択画面における各種モードの選択指示のための〔選択〕キー、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面36の表示範囲を移動させるための〔カーソル〕キーのほか、予め装置内に記憶されていない文字や記号等を「外字」として作成するための〔外字〕キーなどが含まれる。
ディスプレイ34は、様々なキャラクタを横方向に1行又は複数行で表示可能な表示画面36を有し、下側ケース22内に内蔵された制御系による処理結果や指令等を表示できるようになっている。すなわち、ディスプレイ34は、処理対象となるキャラクタ列を選択したり、ユーザがキーボード33からデータや各種指令・指示等を入力してキャラクタ列を編集したり、その結果等を視認したりする際などに用いられる。
下側ケース22には、テープカートリッジCを装着するためのポケット41が設けられており、テープカートリッジCは、上側ケース(開閉蓋)21を開放した状態でポケット41に対して着脱される。テープカートリッジCには、カートリッジケース51の内部に一定の幅のテープTとインクリボンRとが収容されているほか、ポケット41に配設されたヘッドユニット42を差し込むための貫通孔53が形成されている。また、相異なる幅等のテープTの種別を識別できるように、ポケット41には、マイクロスイッチ等のテープ識別センサ43が設けられており、テープTの種別や設定情報を検出できるようになっている。
また、テープTは、印刷対象であるテープ状部材に相当するものであり、裏面に接着面が形成され、それが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープTとインクリボンRは、貫通孔53の位置で相互に重なり合った状態で走行するとともに、テープTのみが外部に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるようになっている。
ポケット41の適所に設けたヘッドユニット42には、サーマルヘッドから成る印刷ヘッド42aが内蔵されており、テープカートリッジCがポケット41に装填された状態で、印刷ヘッド42aが、テープカートリッジCの貫通孔53から露出しているインクリボンRの裏面に当接するようになっている。そして、印刷ヘッド42aを発熱駆動することにより、所望の文字等からなるキャラクタ列がテープTの表面に印刷される。
また、下側ケース22の左側部には、ポケット41と装置外部とを連通するテープ排出口44が形成され、このテープ排出口44には、送り出したテープTを切断するテープカッタ45が臨んでいる。また、ポケット41には、装着されたテープカートリッジCの被駆動部が係合する駆動軸47,48等が設けられており、内蔵された送りモータ(不図示)を駆動源として、これらの駆動軸47,48により、テープカートリッジC内のテープTおよびインクリボンRの送りが行われ、かつ、これらに同期して印刷ヘッド42aを駆動することで、印刷が行われる。また、印刷完了後、テープTの送りが続行されテープTに設定された切断位置がテープカッタ45の位置まで送られる。
このように構成されたテープ印刷装置10の一般的な使用方法について説明すると、ユーザが、ポケット41にテープカートリッジCを装填した後、ディスプレイ34により入力・編集結果を確認しながらキーボード33を用いて所望の文字や記号等キャラクタを含む印刷情報を入力し、印刷を指示する。この指示により、テープカートリッジCからテープTが繰り出され、印刷ヘッド42aによりテープTに所望の印刷が行われた後、印刷済み部分がテープ排出口44から随時外部に送り出される。そして、印刷が完了すると、余白分を含むテープ長の位置までテープ送りが行われ、所定の位置でテープTがカットされることによりラベルが作成される。
次に、図3を参照して、図1等に示すテープ印刷装置10の制御系の構成について説明する。テープ印刷装置10は、ユーザとのインタフェースになるキーボード33やディスプレイ34、テープ種類の検出を行うためのテープ識別センサ43のほかに、印刷ヘッド42aや送りモータ55を駆動する印刷部駆動回路71と、テープカッタ45に切断動作を行わせるカッタモータ56を駆動する切断部駆動回路72と、データや演算結果等を保管するための記憶部73と、以上の回路部分を制御しつつ適宜動作させる制御処理部77とを備える。以上において、印刷ヘッド42a及び印刷部駆動回路71は、テープTに印刷を行うための印刷手段として機能し、テープカッタ45、カッタモータ56、及び切断部駆動回路72は、テープTを切断するカッタ機構として機能する。
ここで、制御処理部77は、マイコンチップ等で構成される制御手段であり、記憶部73は、ROMやRAMを備えるICで構成される。ROMは、制御処理部77で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域と、文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御データ領域と、テープ印刷装置10に用意されているキャラクタのフォントデータを記憶するCGデータ領域とを有する。また、RAMは、電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくように図外のバックアップ回路によって電源の供給を受けており、各種レジスタ群のほか、ユーザがキーボード33から入力したキャラクタ等のテキストデータを記憶するテキストデータ領域、テキストデータを印字する際のフォーマットを記憶するフォーマットデータ領域、バッファ領域等の各種記憶領域等を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
そして、制御処理部77は、上記の構成により、記憶部73に設けたROM内の制御プログラムに従って動作し、キーボード33等から各種検出信号、各種指令、各種データ等の入力を受け、記憶部73に設けたRAMからの各種データ等を処理し、ディスプレイ34、印刷部駆動回路71、切断部駆動回路72等に制御信号を出力することにより、表示画面36に必要な表示を行わせるとともに、印刷ヘッド42aを制御して所定の印刷条件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置10全体を制御している。
図4は、図3に示す印刷部駆動回路71の一部として組み込まれる印刷制御部71Aの回路構成を説明する図である。印刷制御部71Aは、印刷作業を制御するためのCPU71aと、CPU71aでの作業に必要な情報を一時的又は恒常的に保持する記憶部であるメモリ71bと、印刷ヘッド42aを加熱するための印刷用電源71cとを備える。なお、印刷制御部71Aによる制御の対象となる印刷ヘッド42aは、回路要素として、サーマルヘッド42bに相当する発熱体抵抗R2と、この発熱体抵抗R2への通電を制御するスイッチである通電トランジスタTr2とを内蔵している。これにより、CPU71aの制御下、発熱体抵抗R2としてのサーマルヘッド42bを、任意のタイミングで適当な発熱量で加熱することができるようになっている。なお、図面では省略しているが、サーマルヘッド42bは、多数の発熱体抵抗R2を並列に配列してパターンの印刷を可能にしたものであり、発熱体抵抗R2ごとにスイッチとしての通電トランジスタTr2がそれぞれ接続されている。
また、印刷制御部71Aは、サーマルヘッド42bの抵抗を検出するための抵抗検出装置71dとして、サーマルヘッド42bを構成する多数の発熱体抵抗R2を集約した印刷用電源71c側の結線点において直列に接続される単一の挿入抵抗R1と、挿入抵抗R1を短絡させることができる制御スイッチである迂回トランジスタTr1と、サーマルヘッド42bに印加されている電圧値を検出してデジタルデータに変換するA/Dコンバータ71eと、迂回トランジスタTr1への印加電圧を調整するための抵抗Ra,Rbとを備える。A/Dコンバータ71eは、サーマルヘッド42bに印加されているアナログ電圧を対応するデジタル値に変換する電圧センサとしての役割を有する。なお、印刷ヘッド42aから延びる抵抗Rcは、通電トランジスタTr2への供給電流を調整するためのものとなっている。
CPU71aは、印刷用電源71cからの電力をサーマルヘッド42bに供給させるための制御を行っている電力供給制御装置であり、図3に示す制御処理部77から加熱点に関する情報及び加熱タイミングを指示するデータを受け取るための印刷データポートPDと、メモリ71bとの間でデータの授受を行うための保管データポートDATAと、サーマルヘッド42bの発熱体抵抗R2を通電状態とするためのストローブポートPと、サーマルヘッド42bを構成する多数の発熱体抵抗R2のうちいずれに通電するかを選択する信号を出力するドット選択ポートSと、迂回トランジスタTr1をオフにしてサーマルヘッド42bへの印加電圧をチェックするためのチェックポートCと、A/Dコンバータ71eの出力を受信するANOレジスタポートANOとを備える。なお、以上において、ドット選択ポートSは、通電ドット選択信号をサーマルヘッド42bの選択回路に出力し、この選択回路は、通電ドット選択信号に対応する特定の通電トランジスタTr2がストローブポートPからのストーブ制御信号に応じて動作すること、すなわち特定の発熱体抵抗R2への給電を許容する。
図5は、印刷制御部71Aの動作を説明するフローチャートである。この場合、印刷制御部71Aは、サーマルヘッド42bの抵抗に相当する電圧検出値を得て通電時間を設定する測定モードで動作する。なお、以下の処理は、初期稼働時前、具体的には、例えばテープ印刷装置10の工場出荷時等において、初期化後に最初に行われる通電時に自動的に行われる。
まず、CPU71aは、チェックポートCをLに設定して、迂回トランジスタTr1をオフにする(ステップS11)。これにより、挿入抵抗R1と発熱体抵抗R2とを印刷用電源71cに対して直列に接続することができる。
次に、CPU71aは、ドット選択ポートSを介して試験用に通電状態にさせるべき発熱体抵抗R2に対応する通電トランジスタTr2を選択し、ストローブポートPをLからHに切り替えて通電トランジスタTr2をオンにする(ステップS12)。これにより、測定用に直列に接続された挿入抵抗R1と、選択された通電トランジスタTr2に対応する1つの発熱体抵抗R2とに印刷用電源71cの電圧V1を印加することになる。
次に、CPU71aは、A/Dコンバータ71eの変換出力を読取る(ステップS13)。この変換出力は、発熱体抵抗R2に印加されるアナログの分圧値V2をデジタルデータに変換したものとなっている。
次に、CPU71aは、ストローブポートPをHからLに切り替えて、通電トランジスタTr2をオフにする(ステップS14)。これにより、発熱体抵抗R2等に試験的に電圧を印加する回路が遮断され、発熱体抵抗R2に電流が流れなくなって計測が終了する。
次に、CPU71aは、通電設定部として、ステップS13で得たデジタルデータに基づいて発熱体抵抗R2の抵抗値を計算する(ステップS15)。すなわち、挿入抵抗R1の抵抗値をR1、発熱体抵抗R2の抵抗値をR2として、
R2=R1×V2/(V1−V2)
を求める。ここで、抵抗値R1や電圧V1は既知であり、メモリ71bに保管されている。ただし、このステップS15では、発熱体抵抗R2の抵抗値を直接計算する必要はなく、A/Dコンバータ71eが出力するデジタルデータをサーマルヘッド42bの抵抗値に対応するランク付けに利用することもできる。すなわち、A/Dコンバータ71eが出力するデジタルデータが最も高い数値範囲内である場合、サーマルヘッド42bを第1ヘッドランクとし、同デジタルデータが次に高い数値範囲内である場合、サーマルヘッド42bを第2ヘッドランクとし、同デジタルデータがその次に高い数値範囲内である場合、サーマルヘッド42bを第3ヘッドランクとするといった手法によって、サーマルヘッド42bのランク付けを行う。
なお、以上の説明では、ドット選択ポートSから出力される通電ドット選択信号によって1つの通電トランジスタTr2を選択し、この通電トランジスタTr2に対応する発熱体抵抗R2の抵抗値を計測しているが、ドット選択ポートSの出力を切替えつつ通電トランジスタTr2を順次選択し、各通電トランジスタTr2に対応する発熱体抵抗R2の抵抗値をA/Dコンバータ71eによって順次計測することもできる。この場合、サーマルヘッド42bを構成する全ての発熱体抵抗R2の抵抗値を平均化した平均抵抗値を得ることができ、この平均抵抗値によってサーマルヘッド42bのランク付けを行うこともできる。このような平均抵抗値を用いた場合、個々の発熱体抵抗R2が有する抵抗値のバラツキの影響を受けない計測が可能になる。
次に、CPU71aは、通電設定部として、ステップS15で得た発熱体抵抗R2の抵抗値(平均抵抗値を含む)又はランク付けに基づいて、サーマルヘッド42bすなわち発熱体抵抗R2に対する通電時間であるストローブ幅STを算出して、メモリ71bに保管する(ステップS16)。この際、CPU71aは、メモリ71bに保管されている換算テーブルを参照する。この換算テーブルは、例えばサーマルヘッド42bの抵抗の想定値やランク付けと、サーマルヘッド42bに対する通電の適正時間とを関連付けた通電量設定情報となっている。
図6は、メモリ71bに保管されている換算テーブルの一例を説明する図である。メモリ71bに保管されている換算テーブルM1は、例えば抵抗範囲の欄と、ストローブ幅の欄とを備え、サーマルヘッド42bをランク分けする抵抗値の範囲A1〜A2(Ω),B1〜B2(Ω),C1〜C3(Ω),…に対応して、ストローブ幅の時間Ta(mS),Tb(mS),Tc(mS),…が指定されている。なお、メモリ71bには、換算テーブルM1のほか、ステップS16で算出したストローブ幅STに関するストローブ幅情報M2や、抵抗値R1や電圧V1に関する抵抗算出情報M3も保管されている。
図7は、印刷制御部71Aの動作を説明するフローチャートである。この場合、印刷制御部71Aは、サーマルヘッド42bを駆動して実際に印刷を行わせる印刷モードで動作する。
まず、CPU71aは、チェックポートCをHに設定して、迂回トランジスタTr1をオンにする(ステップS21)。これにより、挿入抵抗R1を短絡させて挿入抵抗R1を迂回する回路を形成することができ、サーマルヘッド42bの発熱体抵抗R2のみを印刷用電源71cに接続することができる。
次に、CPU71aは、メモリ71bに保管したストローブ幅情報M2を参照して、ストローブ幅を読み出す(ステップS22)。つまり、サーマルヘッド42bの適正な通電時間が読み出される。
次に、CPU71aは、印字の内容に対応して、ドット選択ポートSによって転写位置に対応する通電トランジスタTr2すなわち発熱体抵抗R2を選択し、ストローブポートPをLからHに切り替えて、通電トランジスタTr2をオンにする(ステップS23)。これにより、サーマルヘッド42bのうち印字に対応する特定の発熱体抵抗R2に印刷用電源71cの電圧V1を印加して加熱することになる。
次に、CPU71aは、通電トランジスタTr2をオンにしてからストローブ幅に対応する時間が経過したか否かを判断する(ステップS24)。ストローブ幅に対応する時間が経過している場合、次のステップS25に進むが、ストローブ幅に対応する時間が経過していない場合、通電トランジスタTr2のオンすなわちサーマルヘッド42bへの通電を継続する。
ストローブ幅に対応する時間の経過を確認したステップS25において、CPU71aは、ストローブポートPをHからLに切り替えて、通電トランジスタTr2をオフにする。これにより、サーマルヘッド42bの加熱が終了する。
次に、CPU71aは、通電の完了を制御処理部77に出力するとともに、制御処理部77は、印刷部駆動回路71を介して送りモータ55を適宜動作させてテープ送りを行わせる(ステップS27)。これにより、テープカートリッジCからテープTが1ドット分送り出される。
次に、制御処理部77は、印字が完了したか否かを確認し(ステップS27)、印字が完了していない場合、ステップS23〜S25の処理をCPU71a等に繰り返させる。一方、印字が完了している場合、制御処理部77は、印刷部駆動回路71を介して送りモータ55を適宜動作させて余白送りを行った後、切断部駆動回路72を介してカッタモータ56を適宜動作させる(ステップS29)。これにより、テープカッタ45に切断動作を行わせることができ、所定の位置でテープTがカットされ、ラベル作成が完了する。
図8は、図7の動作の変形例を説明する図である。この場合、図7で行った動作の前に、まず印字電圧のチェックを行う(ステップS31)。印刷用電源71cの電圧V1が使用によって徐々に低下することを考慮したものである。この際、CPU71aは、チェックポートCをLに設定して、迂回トランジスタTr1をオフにするとともに、ドット選択ポートSによってチェック対象である通電トランジスタTr2すなわち発熱体抵抗R2を選択し、ストローブポートPをLからHに切り替えて、通電トランジスタTr2をオンにする。次に、CPU71aは、A/Dコンバータ71eの変換出力を読取る。この変換出力は、発熱体抵抗R2に印加されるアナログの分圧値V2をデジタルデータに変換したものとなっているが、チェック対象の発熱体抵抗R2については、電圧低下が生じている場合、初期値の分圧値V2から低下した分圧値V2’に対応するデジタルデータが読取られる。
次に、CPU71aは、ストローブポートPをHからLに切り替えて、通電トランジスタTr2をオフにするとともに、ステップS31で得た分圧値V2’が許容範囲内を超えている否かを判断する。分圧値V2’が許容範囲外の場合、CPU71aは、ステップS13で得たデジタルデータに基づいてストローブ幅STを修正する(ステップS32)。具体的には、新しいストローブ幅をST’とすると、この値ST’は(V2/V2’)2×STで与えられる。新しいストローブ幅ST’は、メモリ71bに設けたストローブ幅情報M2に更新して保管される。
以上の説明では、ドット選択ポートSによって1つの通電トランジスタTr2を選択し、この通電トランジスタTr2に対応する発熱体抵抗R2の分圧値を計測しているが、ドット選択ポートSの出力を切替えつつ通電トランジスタTr2を順次選択し、各発熱体抵抗R2の分圧値を順次計測することもできる。この場合、サーマルヘッド42bを構成する全ての発熱体抵抗R2に関する分圧値を平均化した平均分圧値を得ることができ、この平均分圧値を基準として印字電圧の低下をチェックすることができる。
なお、以後のステップS21〜S29は、図7で説明したステップS21〜S29と同様であるので、説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のテープ印刷装置10では、抵抗検出装置71dがCPU71aの制御下で動作してサーマルヘッド42bの抵抗値を検出し、電力供給制御装置としてのCPU71aがサーマルヘッド42bの検出抵抗値に基づいて印刷用電源71cからの電力をサーマルヘッド42bに供給させる。よって、テープ印刷装置10の製造時の組立工程においてサーマルヘッド42bの抵抗値を計測して印刷部駆動回路71に通電量の補正量を記憶させる等の工程が不要となり、テープ印刷装置10の製造を迅速で信頼性の高いものとできる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図4の回路構成は単なる例示であり、サーマルヘッド42bに対して直列に電流計を計測時のみ接続してこれに流れる電流量からサーマルヘッド42bの抵抗値に関連する値を検出することができる。
また、A/Dコンバータ71eの入力側に回路を切断可能な分割抵抗を配置することもでき、この場合、サーマルヘッド42bに挿入抵抗R1を直列接続する必要が無くなる。つまり、サーマルヘッド42bが加熱するものの、サーマルヘッド42bに印刷用電源71cを直結して電圧を検出することができ、サーマルヘッド42bの抵抗を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。 (A)は、図1のテープ印刷装置の開蓋状態を示す外観斜視図であり、(B)は、テープ印刷装置に装填されるテープカートリッジを示す外観斜視図である。 図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図である。 図3に示す印刷部駆動回路の一部の回路構成を説明する図である。 図1のテープ印刷装置の動作例を説明するフローチャートである。 メモリに保管されている換算テーブルの一例を説明する図である。 図1のテープ印刷装置の動作例を説明するフローチャートである。 図7の動作例の変形例を説明するフローチャートである。
符号の説明
10…テープ印刷装置、 20…装置ケース、 21…上側ケース、 22…下側ケース、 33…キーボード、 34…ディスプレイ、 36…表示画面、 41…ポケット、 42…ヘッドユニット、 42a…印刷ヘッド、 42b…サーマルヘッド、 44…テープ排出口、 45…テープカッタ、 51…カートリッジケース、 55…送りモータ、 56…カッタモータ、 71…印刷部駆動回路、 71A…印刷制御部、 71a…CPU、 71b…メモリ、 71c…印刷用電源、 71d…抵抗検出装置、 71e…A/Dコンバータ、 72…切断部駆動回路、 73…記憶部、 77…制御処理部、 M1…換算テーブル、 M2…ストローブ幅情報、 M3…抵抗算出情報、 R…インクリボン、 T…テープ、 Tr1…迂回トランジスタ、 Tr2…通電トランジスタ

Claims (5)

  1. 印刷に関連する対象を加熱するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに供給すべき電力を発生する印刷用電源と、
    前記サーマルヘッドの抵抗値を検出する抵抗検出装置と、
    前記抵抗検出装置によって検出した前記サーマルヘッドの抵抗値に基づいて、前記印刷用電源からの電力を前記サーマルヘッドに供給させる電力供給制御装置と
    を備える印刷装置。
  2. 前記抵抗検出装置は、前記サーマルヘッドの初期稼動の前に前記サーマルヘッドの抵抗値を検出する請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記サーマルヘッドの抵抗の想定値と前記サーマルヘッドに対する通電の適正時間とを関連付けた通電量設定情報を記憶する記憶部と、前記通電量設定情報を参照して、前記抵抗検出装置によって検出した実測の抵抗値から適正な通電時間を求めて前記記憶部に保管させる通電設定部とをさらに備える請求項1及び請求項2のいずれか一項記載の印刷装置。
  4. 前記抵抗検出装置は、前記サーマルヘッドに対して直列に接続される抵抗測定用の挿入抵抗と、前記挿入抵抗を短絡させることができる制御スイッチと、前記サーマルヘッドに印加されている電圧に相当する値を検出する電圧センサとを含み、
    前記通電設定部は、非短絡状態の前記挿入抵抗と前記サーマルヘッドとに前記印刷用電源の電圧を印加した場合において前記電圧センサの検出値を読み取る請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記電圧センサは、前記サーマルヘッドに印加されている電圧をデジタルデータに変換するA/Dコンバータである請求項4記載の印刷装置。
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