JP6696871B2 - サーマルプリンタを内蔵する電子機器、判別方法およびプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、サーマルプリンタを内蔵する電子機器、判別方法およびプログラムに関し、特にたとえば、キャッシュレジスタ(金銭登録機)のような、サーマルプリンタを内蔵する電子機器、判別方法およびプログラムに関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1では、常時変動するサーマルヘッド温度と環境温度に合せたテーブルを用意し、そのテーブルを参照して通電パルス数を決定してヘッドの制御を行うようにしている。
特開2012‐166371号公報[B41J 2/365, 2/36]
最近では、コストの安いサーマルプリンタを付け替えて使用することも行われているが、このような場合、上記のテーブルも異なるため、現在どのサーマルプリンタを装着しているかをその都度、カバーを開けて、あるいは取り出して、確認する必要がある。上記の特許文献1では、人の作業で判別するしか方法がなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、サーマルプリンタを内蔵する電子機器、判別方法およびプログラムを提供することである。
この発明の他の目的は、装着されているサーマルプリンタを自動的に判別することができる、サーマルプリンタを内蔵する電子機器、判別方法およびプログラムを提供することである。
第1の発明は、各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵する電子機器であって、サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録している第1記憶手段、および内蔵しているサーマルプリンタの温度センサで検出した温度データと判別用データとに基づいて、内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する判別手段を備える、電子機器である。
第1の発明では、たとえばキャッシュレジスタ(10)のような電子機器は、内蔵するサーマルプリンタ(20)を異なる種類のサーマルプリンタと交換可能に構成されている。サーマルプリンタ(20)はサーマルヘッド(24)を含み、そのサーマルヘッド(24)にはたとえばサーミスタのような温度センサ(26)が付属される。第1記憶手段(36、42)には、サーマルプリンタの種類と、テスト印字したときの温度特性に相関する判別用データを予め登録しておく。そして、判別手段(30、S9、S11、S15、S17)は、テスト印字を実行したときに温度センサ(26)で検出した温度データと上記判別用データとに基づいて、そのとき内蔵しているサーマルプリンタが第1記憶手段(30、42)に登録している種類のサーマルプリンタかどうか判別する。
第1の発明によれば、テスト印字を実行してサーマルヘッドに付属している温度センサで温度を検出するだけで、そのとき内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別することができる。そのため、サーマルプリンタに部品や回路の追加なしにサーマルプリンタの機種を判別できるので、キャッシュレジスタの製造時あるいはサービス時における作業を改善することができる。つまり、サーマルプリンタの種類(機種)を確認する作業と確認後の制御パラメータの設定作業を省くことができ、サーマルプリンタの種類が変わってもスムーズに対応することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、サーマルプリンタの制御パラメータを予め登録している第2記憶手段、および判別手段の判別結果が第2記憶手段に登録されているサーマルプリンタのどれかを示すとき、第2記憶手段に登録している制御パラメータのうち該当する制御パラメータを設定する設定手段をさらに備える、電子機器である。
第2の発明では、第2記憶手段(36、44)は、第1記憶手段に予め登録しているサーマルプリンタの種類毎にたとえば、加速テーブル、最大印字速度、通電ブロック数などの制御パラメータを予め登録しておく。そして、判別手段の判別の結果に応じて、設定手段(30、S13、S19)が、判別したサーマルプリンタのための制御パラメータを第2記憶手段から選択して、選択した制御パラメータを設定する。
第2の発明によれば、サーマルプリンタの種類(機種)を判別する作業と判別後の制御パラメータの設定作業を省くことができ、サーマルプリンタの種類が変わってもスムーズに対応することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、判別用データは、テスト印字で得られる温度上昇値および温度下降値の少なくとも一方であり、判別手段は温度センサで検出した温度データと温度上昇値および温度下降値の少なくとも一方を比較して、内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する、電子機器である。
第3の発明では、第1記憶手段に予め登録される判別用データは、テスト印字で得られる温度上昇値(T1)および温度下降値(T2)の少なくとも一方であり、判別手段は、内蔵しているサーマルプリンタでテスト印字を実行させたときに温度センサから得られる温度上昇値および温度下降値の少なくとも一方と比較することによって、サーマルプリンタの種類を判別する。
第3の発明によれば、温度データと判別用データを比較するだけで、簡単に、サーマルプリンタの種類を判別できる。
第4の発明は、各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵する電子機器におけるサーマルプリンタ判別方法であって、サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録しておき、そして内蔵しているサーマルプリンタの温度センサで検出した温度データと判別用データとに基づいて、内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する、判別方法である。
第5の発明は、各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵し、サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録する記憶手段を備える電子機器のコンピュータで実行される判別プログラムであって、コンピュータを、内蔵しているサーマルプリンタの温度センサで検出した温度データと判別用データとに基づいて、内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する判別手段として機能させる、判別プログラムである。
第4の発明および第5の発明のいずれにおいても、第1の発明と同様の効果が期待できる。
この発明によれば、装着されているサーマルプリンタを自動的に判別することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例が適用される電子機器の一例であるキャッシュレジスタを概略的に示す図解図である。 図2は図1実施例のキャッシュレジスタの電気的構成の一例を示すブロック図である。 図3は第1実施例で用いるサーマルプリンタの温度特性の一例を示す図解図である。 図4は判別テーブルの一例を示す図解図である。 図5はパラメータテーブルの一例を示す図解図である。 図6は図1実施例のキャッシュレジスタにおけるサーマルプリンタ判別処理の一例を示すフロー図である。 図7は第2実施例で用いるサーマルプリンタの温度特性の一例を示す図解図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例が適用される電子機器の一例であるキャッシュレジスタ10は、ドロワ14上に設置された本体12を含み、本体12の前面傾斜面の右上にはディスプレイ16が設けられる。このディスプレイ16の背面側には、客用のディスプレイ18が表示面を反対に向けて設置される。
ディスプレイ16より左には、サーマルプリンタ20が、印刷済みのペーパが外部に排出されるように、本体12に内蔵される。
上記の傾斜面の手前側には、オペレータが金額などの数値を打ち込むためのキーボード22が設けられる。ただし、図示はしていないが、商品のバーコードを読み取るためのハンディスキャナなどの付属品も設けられている。
サーマルプリンタ20は、たとえば図2に示すように、サーマルヘッド24を有する。サーマルヘッド24は、印字のための抵抗体からなる発熱素子を有し、発熱素子は1素子が1ドットを形成し、必要なドット密度で、複数の発熱素子が主走査方向(紙幅方向。すなわち、後述の紙送りモータ28による紙送り方向と直交する方向)に直線状に配列されている。
サーマルヘッド24に付属して、サーマルヘッド24の温度を計測するための、たとえばサーミスタのような温度センサ26が設けられる。この温度センサ26は通常、サーマルヘッド24の温度を検出することによって、サーマルヘッド24に通電すべきパルス幅を補正するために使用される。
サーマルプリンタ20はさらに、上述のペーパを送るための紙送りモータ28を含む。ただし、サーマルプリンタ20のこのような構成は既によく知られたところであり、ここではこれ以上の説明はしない。
キャッシュレジスタ10は、図2に示すように、CPU30を含み、CPU30はバス32を介して、前述のキーボード22からの操作データ(キーデータ)を受け取るとともに、さらに表示制御回路34に接続される。表示制御回路34は、VRAM等を有し、CPU30の制御に従って、ディスプレイ16(および18)に合計金額などの必要な金額情報を表示する。
CPU30は、さらにバス32を介してメモリ36にアクセスでき、メモリ36には、基本的なプログラムたとえばOS(Operating System)や必要なデータなどの他、この第1実施例のサーマルプリンタの種類(機種)を判別するための判別プログラム38、上述の温度センサ26で測定した温度データなどの測定データを一時的に記憶するための測定値バッファ40、図4に示す判別テーブル42さらには図5に示すパラメータテーブル44などの記憶場所が形成されている。
なお、メモリ36には、後述のような時間計測のためのタイマ領域や、状態判定のためのフラグ領域なども必要に応じて形成されている。
サーマルプリンタ20には、CPU30から印字データが与えられると共に、サーマルヘッド24の上述の発熱素子(図示せず)にパルス電圧を印加するためのパルス通電回路46が設けられる。パルス通電回路46は、CPU30からの命令に従って、所要の大きさの電圧パルスで必要な発熱素子を選択的に駆動する。
サーマルプリンタ20の紙送りモータ28はモータ駆動回路48で駆動される。一例として紙送りモータ28がステッピングモータである場合、モータ駆動回路48は、CPU30からの命令に従って、必要な数の電圧パルスで紙送りモータ28を駆動する。
なお、サーマルプリンタ20に設けられている上述の温度センサ26が検知した温度は、A/D変換器50によって変換されて、温度データとして、CPU30すなわち測定値バッファ40に取り込まれる。
サーマルプリンタ20は、たとえば図3に示すように、パルス通電回路46から図3(a)のような電圧パルスが与えられると、パルスのハイレベルの期間に発熱素子が発熱する。
通常、サーマルプリンタ20のサーマルヘッド24では、印字期間において図3(a)のような通電パルスが印加されると、図3(b)および図3(b’)の温度特性に示すように、その温度が室温(常温)から徐々に上昇し、印字期間の終了と共に通電パルスを停止するとそ、の後温度は徐々に室温まで下降する。ただし、このようなサーマルヘッドの温度特性は、図3(b)および図3(b’)を比較すればわかるように、サーマルプリンタの機種、仕様毎に異なる。
具体的には、印字期間においてサーマルヘッド24に一定の通電パルスを与えてテスト印字を行った場合、温度上昇値T1(一例として、20‐30℃程度)および印字終了から一定時間後の温度下降値T2(一例として、10‐20℃程度)がサーマルヘッド24の種類によって異なる。
この発明は、このようなサーマルヘッドの温度特性の相違を利用して、現在装着されているサーマルプリンタがどの機種のものかを判別する。
図4に示す判別テーブル42には、一定の通電パルスパターンでテスト印字した際の温度上昇値T1および温度下降値T2を、判別用データとして、「T1a」、「T1b」、…および「T2a」、「T2b」、…などのように、サーマルプリンタの機種(図4では「AA」、「BB」、…で示す。)毎に予め設定しておく。この判別テーブル42は前述のように、図5に示すパラメータテーブル44と共に、キャッシュレジスタ10のメモリ36に予め設定されている。
パラメータテーブル44では、サーマルプリンタの機種「AA」、「BB」、…毎に、実際に印字するときの各機種固有の制御パラメータたとえば、加速テーブルAC、最大印字速度、通電ブロック数等が設定されている。
加速テーブルは、紙送りの開始から印刷時の速度(印刷速度)に達するまでにステッピングモータである紙送りモータ28を加速するためのパルス数を設定したテーブルである。
最大印字速度は最大紙送り速度であり、1秒間にどの程度の紙送りで印字ができるかを示す数値であり、実施例では50mm/s、60mm/sである。
通電ブロック数は、一度に加熱できる1行中のブロック数を示す。サーマルヘッド24の発熱素子である抵抗体には1素子当たり数mAの電流が流れるので、1行全部の発熱素子を発熱させる場合にはかなりの電流が一度に流れ、そのために電源容量を大きくする必要がある。比較的小さい電源を使うためには、一度に発熱させる素子数を制限する必要がある。そのために1行中の全発熱素子を複数のブロックに分け、何個のブロックの発熱素子を一度に駆動できるかを示す数値が、ここでの通電ブロック数である。実施例の場合、機種「AA」のサーマルプリンタでは一度に通電できるのは1ブロックだけであるが、機種「BB」のサーマルプリンタでは2ブロック同時に通電することができる。
メモリ36には、たとえば図6に示すフローチャートのような判別プログラム38が設定されていて、この判別プログラムに従った判別処理では、CPU30(図3)は、最初のステップS1で、テスト用に設定している一定の通電パルスパターンで、サーマルヘッドを駆動してテスト印字する。なお、通常の印字では温度センサ26が検知したサーマルヘッド24の温度に応じて通電パルスのバルス幅の補正を行うが、図6に示す判別処理においては、ステップS1でテスト印字を行う際にはそのようなパルス幅補正は行わない。
テスト印字を行うとき、サーマルヘッドの温度が温度センサ26で検出されて、CPU30に温度データが入力される。ステップS3で、CPU30は、このようにして入力される温度データから、温度上昇値T1を検出して、測定値バッファ40(図3)に記憶する。
その後、所定時間、たとえば2‐3秒の経過をステップS5で検出した後、ステップS7で、温度下降値T2を検出する。この温度下降値T2も測定値バッファ40に記憶される。
次のステップS9で、CPU30は、ステップS3で検出した温度上昇値T1が、判別テーブル42に記憶されている温度上昇値T1aと等しいかどうか判断する。ここでは、T1がT1aと完全に同じである場合の他、T1やT1aの許容誤差範囲内で等しいかどうか判断する。つまり、T1がT1aと実質的に等しいかどうか判断する。このことは以下の判断においても同様である。
このステップS9で“YES”を判断すると、CPU30は、次のステップS11でステップS7で取得した温度下降値T2が、判別テーブル42に設定されている温度下降値T2aと実質的に等しいかどうか判断する。
ステップS11で“YES”が判断されるということは、そのとき装着されているサーマルプリンタが、判別テーブル42に設定している機種「AA」のサーマルプリンタであることを意味する。したがって、CPU30は、次のステップS13において、パラメータテーブル44において機種「AA」のサーマルプリンタを選択し、制御パラメータとしてその機種「AA」のサーマルプリンタについての各パラメータ、加速テーブルACa、最大印字速度50mm/s、通電ブロック数「1」等を、を設定する。したがって、このキャッシュレジスタ10においては、以後、サーマルプリンタ20として、機種「AA」のサーマルプリンタが装着されているものとして動作する。
先のステップS9で“NO”を判断したとき、CPU30は、ステップS15でステップS3で検出した温度上昇値T1が、判別テーブル42に記憶されている温度上昇値T1bと実質的に等しいかどうか判断する。
このステップS15で“YES”を判断すると、CPU30は、次のステップS17でステップS7で取得した温度下降値T2が、判別テーブル42に設定されている温度下降値T2bと実質的に等しいかどうか判断する。
ステップS17で“YES”が判断されるということは、そのとき装着されているサーマルプリンタが、判別テーブル42に設定している機種「BB」のサーマルプリンタであることを意味する。したがって、CPU30は、次のステップS19において、パラメータテーブル44において機種「BB」のサーマルプリンタを選択し、その機種「BB」のサーマルプリンタについての各パラメータ、加速テーブルACb、最大印字速度60mm/s、通電ブロック数「2」等を、制御パラメータとして設定する。したがって、このキャッシュレジスタ10においては、以後、サーマルプリンタ20として、機種「BB」のサーマルプリンタが装着されているものとして動作する。
ただし、ステップS15またはステップS17で“NO”が判断された場合、そのとき装着されているサーマルプリンタが判別テーブル42に設定されていないサーマルプリンタ、つまり、装着が予定されていないサーマルプリンタの可能性がある。あるいは、装着が予定されている機種「AA」、「BB」、…のサーマルプリンタではあるが、特にサーマルヘッド関連の故障が発生している可能性がある。このような場合、CPU30は、ステップS19で、サーマルプリンタが異常である旨の警告を、たとえばディスプレイ16に表示する。
なお、図6に示す実施例の判別処理は、初回電源投入時または所定の操作(たとえばキー操作)に応じて、1回または2回以上実行される。
第1実施例によれば、複数のサーマルプリンタを取り換え可能に内蔵するキャッシュレジスタにおいて、サーマルヘッドの温度特性を測定し、事前に登録してある各サーマルヘッドの温度特性(判別用データ)と比較することにより、現在装着しているサーマルプリンタを自動的にかつ容易に判別することができる。
サーマルプリンタに通信機能が付加されていれば、CPU30との信号の授受を通じてそのような判別も容易に行えるが、通信機能を付加することはサーマルプリンタのコストアップにつながり、好ましくない。
この第1実施例では、サーマルプリンタに部品や回路の追加なしにサーマルプリンタの機種を判別できるので、キャッシュレジスタの製造時あるいはサービス時における作業を画期的に改善することができる。つまり、サーマルプリンタの種類(機種)を確認する作業と確認後の制御パラメータの設定作業を省くことができ、サーマルプリンタの種類が変わってもスムーズに対応することができる。
なお、図6に示した判別処理のフロー図では、同じ結果が得られる場合には、ステップの順番は任意に変更可能である。
なお、上述の実施例では、図4に示す判別テーブル42に2以上の判別用データを設定しておき、テスト印字の結果がその2以上の判別用データのどれに対応するかに基づいて、2以上の種類のサーマルプリンタのどれが装着されているかを判別し、図5に示すパラメータテーブル44に設定されている2以上の制御パラメータのうちの該当する1つの制御パラメータを設定するようにした。したがって、たとえば、標準品と廉価品、旧バージョン品と新バージョン品のように、互換性のあるサーマルプリンタのどちらを装着しても、装着されているサーマルプリンタを簡単に判別して、適切に使うことができる。
ただし、判別テーブル42には1つだけの判別用データを設定しておいてもよい。この場合には、その1つの判別用データを用いて、所定のサーマルプリンタが装着されているかどうかを判別することができる。つまり、テスト印字の結果がその1つの判別用データに対応するかどうかを判断し、両者が対応すると判断したときは、所定のサーマルプリンタが装着されていると判別することができる。両者が対応していないときには、違う種類のサーマルプリンタが装着されているか、サーマルプリンタが故障しているか、などを判断することができる。
判別テーブル42の判別用データが1つの場合には、図5に示すパラメータテーブル44には、上記所定のサーマルプリンタのための1つだけの制御パラメータを設定しておけばよい。つまり、所定のサーマルプリンタが装着されていることを判別したとき、パラメータテーブル44から制御パラメータを読み出して設定すればよい。
ただし、判別テーブル42に1つしか判別用データが設定されていない場合でもパラメータテーブル44に2以上の制御パラメータを設定することもできる。その場合、たとえば機種(仕様)の違うキャッシュレジスタに同じパラメータテーブルを設定しておくことで、装着すべきサーマルプリンタが違うキャッシュレジスタにも同じ判別プログラム38を共通に利用できる。
[第2実施例]
上述の第1実施例では、一定の通電パターンでテスト印字したときの温度上昇値T1および温度下降値T2を計測し、それらを予め判別テーブル42に登録している判別用データと比較して、現在装着しているサーマルプリンタの種類を判別するようにした。つまり、第1実施例では、サーマルプリンタの温度特性の「温度」を判別用データとして用いた。
これに対して、第2実施例では、サーマルプリンタの温度特性の「時間」を判別用データとして用いる。
すなわち、テスト印字の開始からたとえば図7(b)に示す温度上昇値T1に達するまでに掛かった時間t1やその後の温度下降値T2まで温度が下降するに要する時間t2を、図2のメモリ36に設けたタイマ(図示せず)で計測し、判別テーブル42に予め登録している判別用データ(時間データ)と比較することで、そのとき装着しているサーマルプリンタを判別するようにしてもよい。この場合にも、テスト印字用の通電パターンは一定のパターンとする。
具体的には、図6のステップS9およびS11において、温度上昇値T1までの時間t1を比較し、ステップS15およびS17において、温度下降値T2までの時間t2を比較すればよい。
この第2実施例においても、複数のサーマルプリンタを取り換え可能に内蔵するキャッシュレジスタにおいて、サーマルヘッドの温度特性を測定し、事前に登録してある各サーマルヘッドの温度特性(判別用データ)と比較することにより、現在装着しているサーマルプリンタを自動的にかつ容易に判別することができる。
[第3実施例]
上述の第1および第2実施例では、判別テーブル42にサーマルヘッドすなわちサーマルプリンタの温度特性の「温度」や「時間」を判別用データとして設定し、その判別用データと測定値とを比較してサーマルプリンタの種類を判別するようにした。
これに対して、第3実施例では、たとえば図3(b)に示す温度上昇値T1に達する温度の正の勾配および温度下降値T2に達する温度の負の勾配をたとえば直線近似の関数として判別テーブル42に判別用データとして予め設定しておき、テスト印字に伴って計測した温度勾配と判別用データである関数とに基づいて、サーマルプリンタを判別する。
第3実施例では、直線近似の関数を用いるので、計算が簡単で、CPU30の負担を大きくすることがない。
この第3実施例においても、複数のサーマルプリンタを取り換え可能に内蔵するキャッシュレジスタにおいて、測定したサーマルヘッドの温度特性と、事前に登録してある各サーマルヘッドの温度特性相関の判別用データ(関数データ)をに基づいて、現在装着しているサーマルプリンタを自動的にかつ容易に判別することができる。
なお、上述の実施例ではいずれも、テスト印字で得られる温度上昇値T1(またはそれに関連する時間t1もしくはそれに関連する関数)および温度下降値T2(またはそれに関連する時間t2もしくはそれに関連する関数)を温度特性に相関する判別用データとして用いてサーマルプリンタの種類を判別するものとして説明した。しかしながら、温度特性に相関する判別用データとして、温度上昇値T1(またはそれに関連する時間t1もしくはそれに関連する関数)および温度下降値T2(またはそれに関連する時間t2もしくはそれに関連する関数)の少なくとも一方のみを用いてサーマルプリンタの種類を判別することも可能である。たとえば、図6のステップS9およびS15を実行するだけでサーマルプリンタの機種が「AA」か「BB」かを判別し、あるいは図6のステップS11およびS17を実行するだけでサーマルプリンタの機種が「AA」か「BB」かを判別する。
なお、上述の実施例はいずれも、サーマルプリンタを内蔵したキャッシュレジスタを例に挙げて説明した。しかしながら、複数の種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵できる電子機器としては、実施例のキャッシュレジスタに限定されることはない。サーマルプリンタを交換可能に内蔵できる任意の電子機器にこの発明は適用できる。
10 …キッヤシュレジスタ
20 …サーマルプリンタ
24 …サーマルヘッド
26 …温度センサ
30 …CPU
42 …判別テーブル
44 …パラメータテーブル

Claims (5)

  1. 各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵する電子機器であって、
    サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録している第1記憶手段、および
    内蔵しているサーマルプリンタの前記温度センサで検出した温度データと前記判別用データとに基づいて、前記内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する判別手段を備える、電子機器。
  2. 前記サーマルプリンタの制御パラメータを予め登録している第2記憶手段、および
    前記判別手段の判別結果が前記第2記憶手段に登録されているサーマルプリンタのどれかを示すとき、前記第2記憶手段に登録している前記制御パラメータのうち該当する制御パラメータを設定する設定手段をさらに備える、請求項1記載の電子機器。
  3. 前記判別用データは、テスト印字で得られる温度上昇値および温度下降値の少なくとも一方であり、前記判別手段は前記温度センサで検出した温度データと前記温度上昇値および温度下降値の少なくとも一方を比較して、前記内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する、請求項1または2記載の電子機器。
  4. 各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵する電子機器におけるサーマルプリンタ判別方法であって、
    サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録しておき、そして
    内蔵しているサーマルプリンタの前記温度センサで検出した温度データと前記判別用データとに基づいて、前記内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する、判別方法。
  5. 各々が温度センサが付属されたサーマルヘッドを有する、異なる種類のサーマルプリンタを交換可能に内蔵し、サーマルプリンタの種類と温度特性に相関する少なくとも1つの判別用データを予め登録する記憶手段を備える電子機器のコンピュータで実行される判別プログラムであって、
    前記コンピュータを、内蔵しているサーマルプリンタの前記温度センサで検出した温度データと前記判別用データとに基づいて、前記内蔵しているサーマルプリンタの種類を判別する判別手段として機能させる、判別プログラム。
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