JP2008194403A - 通路接続用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】通路接続用アダプタに設けたシール部材が、この通路接続用アダプタを機器のケーシングに着脱する際に損傷しないようにする。
【解決手段】テレスコープ状に連結したアダプタ本体51と延長通路部55とには、アダプタ本体51側に円錐形状の第1のテーパ面57と第2のテーパ面58が形成され、延長通路部55に第3のテーパ面59を設けて、第1のテーパ面57と第3のテーパ面59との間にシール部材61を装着した断面がV字形状のシール装着溝60が形成されており、最引き出し位置では、第3のテーパ面59が第1のテーパ面57から離間してシール装着溝60の溝底部が深く、最引き込み位置では第1のテーパ面57と第3のテーパ面59との間のシール装着溝60はほぼ完全なV字状となって、シール部材61が拡径する。
【選択図】図4

Description

本発明は、所定の機器に設けた通路に、流体の給排その他の操作を行うために、配管等の手段を着脱可能に接続するための通路接続用アダプタに関するものである。
例えば、医療用内視鏡には、挿入部の先端に開口する複数の管路なり通路なりが設けられている。この管路や通路の代表的なものとして、処置具挿通チャンネルがある。処置具挿通チャンネルは鉗子その他の処置具を体内に挿入するためのガイドとなるものであり、処置具により体内組織の採取や患部の治療等が施される。挿入部の先端には観察窓が設けられており、この観察窓が体液等で汚損されたときには、送気送水通路及びこの送気送水通路に接続したノズルから水及び加圧エアを噴出させて汚損物を除去し、もって観察窓による視野を良好に保つようにする。また、体内の汚物を吸引除去する吸引通路も設けられる。ただし、通常は、この吸引通路は独立の通路として構成するのではなく、処置具挿通チャンネルを兼用することになる。このために、処置具挿通チャンネルは本体操作部における所定の位置に設けた処置具導入部に通じるが、この処置具挿通チャンネルから吸引通路を分岐させて、ユニバーサルコード内に延在し、吸引源に通じる通路を構成する。さらに、これら以外にも、補助噴射通路を設ける構成としたものもある。
前述した各管路等のうち、送気送水通路及び吸引通路への流体の給排は、本体操作部に設けた流体制御弁により制御されるものである。流体制御弁は、送気送水バルブと吸引バルブとから構成され、本体操作部を把持する手の指で操作される。このために、送気送水バルブと吸引バルブとは相互に近接した位置に配設される。これらのバルブは、それぞれ必要な通路を接続した弁ケーシングに弁部材を装着したものであり、術者等がこの弁部材を操作するために、本体操作部のハウジングから突出するように操作ボタンが設けられている。従って、送気送水通路及び吸引通路は、内視鏡という機器に設けた機器内通路であり、本体操作部に設けた弁ケーシングはこれら機器内通路が接続される接続部を有するケーシングである。そして、これら弁ケーシングには送気送水バルブ及び吸引バルブの弁部材が着脱可能に装着される。
内視鏡の使用後には、洗浄・消毒が行われる。送気送水通路及び吸引通路からなる内視鏡内通路を洗浄するために、送気送水バルブ及び吸引バルブの弁部材及び操作ボタンを取り外し、内視鏡内通路が接続されている弁ケーシングにおける接続部を外部に開口させる。この状態で、洗浄液,消毒液,滅菌液等といった液体(以下、薬液という)を供給する手段を接続した洗浄アダプタをこの弁ケーシングの接続部に装着することによって、内視鏡内通路が洗浄される。
この洗浄アダプタの構成としては、例えば特許文献1に示されたものが知られている。この洗浄アダプタは、内部に薬液を流通させる通路を有し、全体が概略円筒形状の部材であり、弁ケーシングの接続部に所定の嵌合長をもって挿入することにより接続される。そして、洗浄アダプタの外周面には円環状のシール溝が形成されており、このシール溝にはOリングからなるシール部材が装着される。そして、洗浄アダプタが弁ケーシング内に挿入されると、シール部材が弁ケーシング内面に押し付けられるようになる結果、薬液の供給手段から薬液を供給したときに、この薬液が外部に漏れ出すことなく確実に内視鏡内通路に流入する。
特開2006―55325号公報
ところで、前述したように、洗浄アダプタと弁ケーシングとの間のシール機能をより高度に発揮させ、しかもこの洗浄アダプタを弁ケーシングに確実に固定するために、装着時におけるシール部材の圧縮量をできるだけ大きくしなければならない。このためには、洗浄アダプタが弁ケーシング内に挿入される前の段階では、つまりシール部材が自由状態となっているときには、このシール部材の外径が弁ケーシングの開口径より十分大きくする必要がある。そうすると、洗浄アダプタを弁ケーシングに挿入するときに、この弁ケーシングの接続部を構成する開口端位置でシール部材を急激に縮径させなければならない。このときに、弁ケーシングの端部エッジと洗浄アダプタのシール溝のエッジとの間にシール部材が噛み込まれて、このシール部材をせん断する方向の力が作用する。この状態で、洗浄アダプタを無理に弁ケーシング内に押し込むと、シール部材が破損するおそれがある。しかも、内視鏡は使用の都度、洗浄及び消毒を行う必要があり、このために洗浄アダプタの着脱が頻繁に行われるので、シール部材には繰り返しダメージが与えられて、早期に破損乃至断裂してしまう等といった不都合がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ケーシングの接続部への着脱時に、シール部材が損傷しないようにした通路接続用アダプタを提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、内部に機器内通路を有する機器に形成され、この機器内通路に連通し、開口端側が大径となった段差形状の接続部を有するケーシングに着脱可能に連結される通路接続用アダプタであって、流体通路を形成したアダプタ本体と、このアダプタ本体に前記流体通路の軸線方向に移動可能に連結され、この流体通路に通じる連通路を有する延長通路部とからなり、前記アダプタ本体の先端部と前記延長通路部の基端部との外周面には、相対向する円錐形状のテーパ面を形成することにより円環状凹部からなるシール装着溝が形成され、前記シール装着溝には、前記延長通路部を前記アダプタ本体から引き出すと、外径が前記ケーシングの接続部の大径部内径と同じかそれより小さく、前記延長通路部を前記アダプタ本体に当接する位置まで引き込むと、この接続部の大径部の内径より大きくなるように拡径する弾性部材からなる円環状のシール部材が装着されており、前記延長通路部が前記接続部に挿入されて、前記シール部材がこの接続部の大径部の内周壁に対面する位置となった後にその段差部と当接して、前記アダプタ本体に引き込まれる方向に押動されることにより、前記シール部材が前記大径部の内周壁に押圧される構成したことをその特徴とするものである。
本発明に係る通路接続用アダプタは、機器内通路を有する各種の機器に着脱可能に装着されるものである。そして、この通路接続用アダプタに設けた流体通路を機器内通路と接続させて、流体の供給や排出が行われる。従って、通路接続用アダプタには、その流体通路に液体や気体からなる流体を供給する配管または負圧吸引力を作用させる配管やシリンジ等の機構が接続される。これらの配管や機構はアダプタ本体と一体に設けることができるが、分離可能に接続されるものであっても良い。機器内通路が連通するケーシングは、弁部材が着脱可能に装着される弁ケーシング、その他の部材が着脱可能に装着されるケーシングまたは通路接続用アダプタを着脱するためにのみ設けたケーシング等、いずれであっても差し支えない。ただし、弁ケーシングにおける先端の接続部は、その開口端側が大径となり、所定の深さ位置で縮径する段差を有する形状のものである必要がある。
通路接続用アダプタは、アダプタ本体に延長通路部を所定のストローク分だけ引き出し可能なテレスコープ状に連結したものからなり、この通路接続用アダプタのアダプタ本体が挿入される接続部における大径部の挿入長が十分長ければ、通路接続用アダプタは接続部への接続状態で安定する。これだけで安定性が得られない場合には、アダプタ本体をケーシングに対して着脱可能なアダプタ固定手段を設ける。アダプタ固定手段は、接続部の構成に応じて適宜の構造のものを採用することができる。例えば、接続部における開口端部にフランジ部が形成されている場合には、フランジ部より大きい透孔部と、フランジ部と接続部の外径との間の寸法を有する透孔部とを連設する構成としたものとすることができ、またスナップアクション作用で固定されるもの等とすることができる。
通路接続用アダプタは、医療用内視鏡に着脱可能に接続される洗浄用のアダプタとして構成することができる。即ち、医療用内視鏡には、その挿入部の先端に開口している送気送水チューブや、吸引通路(処置具挿通チャンネルと共用される場合を含む)が設けられており、これらの機器内通路は、本体操作部において、送気送水バルブ及び吸引バルブの弁ケーシングに接続される。洗浄及び消毒のために、弁ケーシングに装着した弁部材は着脱可能となっているので、これらの弁部材を脱着して、通路接続用アダプタとしての洗浄用アダプタを装着することができる。
このように、送気送水バルブの弁ケーシングと吸引バルブの弁ケーシングとは、通常、本体操作部に並設されることから、これら2箇所に装着される洗浄用アダプタはそれぞれ個別的なものとすることもできるが、2つの洗浄用アダプタを連結部材により連結することもできる。連結部材で連結する場合には、各洗浄アダプタのアダプタ本体間に連結部材を装着する。
以上のように構成することによって、通路接続用アダプタをケーシングの接続部に装着したときに、シール部材が接続部内に挿入された後に拡径するので、ケーシングの開口端と通路接続用アダプタとの間にシール部材が噛み込まれて、せん断力等が作用することがなく、損傷や断裂等を生じさせないように保護される。
以下、図面に基づいて本発明の実施の一形態について説明する。本実施の形態においては、通路接続用アダプタが装着される機器の一例として内視鏡であり、この内視鏡に適用される通路接続用アダプタは洗浄用アダプタとする。なお、本発明の通路接続用アダプタは、内視鏡以外の機器にも適用できるものであり、また通路接続用アダプタは洗浄用アダプタに限定されるものではない。
まず、図1に内視鏡に設けられる管路なり通路なりの概略構成を示す。図中において、1は本体操作部、2は体腔内等への挿入部、3はユニバーサルコードである。ユニバーサルコード3の先端部にはコネクタ4が設けられており、このコネクタ4は制御装置5(光源装置や映像信号処理回路を含むのが一般的である)に着脱可能に連結される。本体操作部1には、送気送水バルブ6及び吸引バルブ7が装着されており、また処置具導入部8が設けられている。
内視鏡の管路としては、処置具挿通チャンネル10と、送気管11,送水管12及び吸引通路13が主なものであり、これらで機器内通路が構成される。処置具挿通チャンネル10は、その基端部が処置具導入部8に接続され、先端部は挿入部2の先端面に開口している。送気管11及び送水管12は、共に送気送水バルブ6に接続されており、それらの先端は、そのままで、または両管路を合流させた上で、ノズル14によって図示しない観察窓に向けられる。送気管11及び送水管12における送気送水バルブ6から基端側は、ユニバーサルコード3のコネクタ4にまで延在される。そして、送水管12は、送水タンク15からの供給配管16に接続される。
制御装置5にはエアポンプ17が装着されており、このエアポンプ17からの空気配管18は送気管11に着脱可能に接続されている。また、送気管11は、送水タンク15の液面を加圧するための加圧配管19とも接続可能な構成となっている。さらに、吸引通路13は、本体操作部1内において、処置具挿通チャンネル10に合流しており、吸引バルブ7を介してユニバーサルコード3のコネクタ4まで引き回されて、図示しない吸引源に着脱可能に接続されている。
送気送水バルブ6及び吸引バルブ7は、ハウジング1a(図2参照)に固定的に設けた弁ケーシング20,30を有し、弁ケーシング20の位置で、送気管11と送水管12とは上流側と下流側とに区画されており、また弁ケーシング30は吸引通路13を下流側と上流側とに分けている。そして、弁ケーシング20,30内には弁部材21,31が装着され、これら弁部材21,31を操作することにより、前述した各経路の切り換えが行われる。
以上のように構成される内視鏡の各管路、特に送気管11,送水管12及び吸引通路13の内部を洗浄するために、送気送水バルブ6及び吸引バルブ7の弁部材21,31は、弁ケーシング20,30から取り外し可能となっている。そして、これらの弁ケーシング20,30に、弁部材21,31に代えて、図2及び図3に示したように、洗浄アダプタユニット40が装着される。洗浄アダプタユニット40は、2つの洗浄用アダプタ50,50を連結部材41で連結したものから構成される。ここで、本実施の形態では、弁ケーシング20と弁ケーシング30とが実質的に同じ構成であるために、洗浄アダプタユニット40を構成する両洗浄用アダプタ50は同じ構成となっている。従って、弁ケーシングのが異なっておれば、それぞれに適した構成の洗浄用アダプタとして構成する。
図2から明らかなように、送気送水バルブ6及び吸引バルブ7の弁ケーシング20,30は、ハウジング1aに開口する部位が大径部20a,30aであって、途中で段差部20b,30bが形成されて、ハウジング1aの内部に位置する部位は縮径された小径部20c,30cとなっている。また、大径部20a,30aにはフランジ部22,32が連結して設けられている。
連結部材41は、両洗浄用アダプタ50,50を固定的に保持するものであって、この連結部材41には、アダプタ固定手段として、スライド式のアダプタ固定板42が装着されている。このアダプタ固定板42は、2箇所の挿通孔42a,42aを有するものであり、これらの挿通孔42aは、弁ケーシング20及び30のハウジング1aからの突出部分に形成したフランジ部22,32に係合することによって、洗浄アダプタユニット50が固定的に保持されることになる。そして、アダプタ固定板42は、連結部材41に対して、洗浄用アダプタ50の軸線と直交する方向にのみ移動可能に連結されている。
このために、アダプタ固定板42の挿通孔42aは、フランジ部22,32より大径の部位と、フランジ部22,32と弁ケーシング20及び30との間の大きさを有する部位とを連設する構成となっている。そして、アダプタ固定板42には立ち上がり部42bが形成されており、この立ち上がり部42bと連結部材41の側面との間には、圧縮ばね43が弾装されており、この圧縮ばね43の付勢力に抗してアダプタ固定板42を押動することにより、挿通孔42aにフランジ部22,32を通過させ、その後に圧縮ばね43に対する押動力を解除すると、このアダプタ固定板42が移動して、その挿通孔42aの小径の部位がフランジ部22,32と係合する位置に移行する。これによって、アダプタ固定板42は弁ケーシング20,30から抜け出さないように固定される。
洗浄用アダプタ50はアダプタ本体51を有し、このアダプタ本体51には軸線方向に貫通する流体通路52が形成されている。アダプタ本体51の一側端部には、洗浄液,消毒液,滅菌液等といった薬液を供給するために、例えば配管やシリンジ等の薬液供給手段が着脱可能に接続されるルアーロック部を有する連結用筒体53が連結されており、この連結用筒体53の内部通路は流体通路52と連通している。
図3から明らかなように、アダプタ本体51の流体通路52において、連結用筒体53の連結側とは反対側は拡径されて拡大通路部52aとなっており、端部近傍の位置で再び縮径されている。そして、この縮径部の周囲は円環状のストッパ壁54となっている。従って、アダプタ本体51には延長通路部55がテレスコープ状に連結されて、所定の長さ分だけ引き出し可能となっている。この延長通路部55の先端は、流体通路52の拡大通路部52aに臨んでおり、延長通路部55は、流体通路52と常時連通する通路56が設けられている。さらに、延長通路部55には、その流体通路52内に導入されている側の端部には、拡大通路部52aの内径より小さいが、ストッパ壁54の内径より大きい直径のフランジ部55aが形成されている。
アダプタ本体51の延長通路部55を連結した側の端部外周面は、連続的に縮径される方向に傾斜する円錐形状の第1のテーパ面57となっている。この第1のテーパ面57はこのアダプタ本体51の厚み方向の中間位置まで形成されており、この位置からは内向きに傾斜する第2のテーパ面58となっている。従って、第1のテーパ面57から第2のテーパ面58への移行部がアダプタ本体51の最突出部となる。一方、延長通路部55は、前述したフランジ部55aの形成部から途中位置までは円筒部となっているが、この円筒部から端部に向けて外向きに傾斜する円錐形状の第3のテーパ面59となっている。この第3のテーパ面59の傾斜角は、アダプタ本体51の第2のテーパ面58とほぼ同一の角度となっている。従って、延長通路部55は、アダプタ本体51に対して、フランジ部55aがストッパ壁54に当接する位置まで引き出すことができ、この状態から延長通路部55をアダプタ本体51側に向けて押し込むと、第3のテーパ面59が第2のテーパ面58に当接する位置まで引き込まれる。
アダプタ本体51と延長通路部55との間には、第1のテーパ面57と第3のテーパ面59とによって、図2に示したように、断面がV字形状となった円環状のシール装着溝60が形成され、このシール装着溝60には、断面が円形で、リング形状の弾性部材からなるシール部材61が装着されている。図2に示したように、延長通路部55をアダプタ本体51側に引き込んで、第3のテーパ面59を第2のテーパ面58に当接させると、第1のテーパ面57と第3のテーパ面59との間にほぼ完全なV字状のシール装着溝が形成される。これが最引き込み位置であり、第2のテーパ面58は延長通路部55に対するストッパとして機能する。一方、図3に示したように、延長通路部55が引き出された状態では、シール装着溝60は完全なV字形状の溝とはならない。また、延長通路部55のフランジ部55aがアダプタ本体51に設けたストッパ壁54に規制された位置が延長通路部55の最引き出し位置である。この最引き出し位置では、第3のテーパ面59が第1のテーパ面57から離間することになり、実質的にシール装着溝60の溝底部が深くなる。従って、シール装着溝60内において、シール部材61は、最引き込み位置ではシール部材61は拡径し、最引き出し位置では縮径することになる。なお、シール部材61の縮径状態において、シール装着溝60内に位置している限りは、弾性的に多少拡径された状態となっている方が望ましい。
洗浄用アダプタ50は、その延長通路部55の全体と、アダプタ本体51の端部近傍の部位とが弁ケーシング20,30における大径部20a,30aに挿入されるようにして組み付けられる。ただし、段差部20b,30bの位置を超えて、小径部20c,30c内までは進入することはない。
次に、洗浄用アダプタ50と弁ケーシング20,30との寸法関係について、図4に基づいて説明する。弁ケーシング20,30の大径部20a,30aの直径寸法(具体的には、大径部20a,30a内に設けたフランジ部22,32の内径)をdとし、開口端位置から段差部20b,30bまでの深さをhとする。一方、最引き込み位置でのシール部材61の外径をD1(同図に実線で示す)とし、最引き出し位置でのシール部材61の外径をD2(同図に仮想線で示す)とする。さらに、引き出し位置としたときの延長通路部55の端面からシール部材61の装着位置までの間隔をH、最引き出し位置から最引き込み位置までの延長通路部55の移動ストロークをSとする。さらにまた、最引き出し位置での第2のテーパ面58と第3のテーパ面59との間隔をGとする。
そこで、最引き出し位置でのシール部材61の外径D1を弁ケーシング20,30の大径部20a,30aの直径寸法dとほぼ同じか、それより僅かに大きくする。これによって、この外径D1と最引き込み位置での外径D2との径差分が洗浄用アダプタ50を弁ケーシング20,30に装着したときのシール部材61の圧縮代となる。そして、大径部20a,30aの深さ寸法より、引き出し位置での延長通路部55の端面からシール部材61の装着位置までの間隔Hを小さくする。これによって、シール部材61には大径部20a,30aの内部に入り込むまでは、外力が作用することがなく挿入される。そして、シール部材61は、大径部20a,30a内に入り込んだ後に、軸線方向に移動することなく拡径が始まり、その後に移動ストロークSの終端部に至るまでシール部材61が拡径する。さらに、最引き出し位置での第2のテーパ面58と第3のテーパ面59との間隔Gをシール部材61が外径D2となっているときの直径より小さくすることによって、シール部材61がアダプタ本体51と延長通路部55との間に挟み込まれることはない。
従って、洗浄アダプタユニット40を構成する洗浄用アダプタ50を、そのアダプタ本体51から延長通路部55を引き出した最引き出し位置とした状態で、つまりこの洗浄用アダプタ50に装着したシール部材61の外径が弁ケーシング20,30の大径部20a,30aの開口径とほぼ同じ寸法となっているときに、弁ケーシング20,30内に挿入されるので、シール部材61に対して、実質的にせん断方向の力等が作用することはない。
洗浄用アダプタ50の延長通路部55の先端面が段差部20b,30bに当接する位置にまで挿入されると、その位置で延長通路部55は停止する。その後、さらに洗浄用アダプタ50を押し込むように操作すると、アダプタ本体51が単独で進行する。これによって、延長通路部55がアダプタ本体51内に引き込まれるようになる。その結果、シール装着溝60の溝底部が浅くなり、シール部材61が第1,第3のテーパ面57,59に沿ってせり上がるようにして拡径するようになる。これによって、シール部材61が弁ケーシング20,30の大径部20a,30aの内面に押圧されて、弾性変形する。ここで、間隔Gはシール部材61の直径より小さくなっているので、シール部材61が第2のテーパ面58と第3のテーパ面59との間に挟みこまれることがなく、円滑かつ確実に拡径方向に弾性変形することになる。
延長通路部55に形成した第3のテーパ面59がアダプタ本体51の第2のテーパ面58と当接すると、この延長通路部55が最引き込み位置となり、それ以上アダプタ本体51側に引き込まれることはない。このときには、シール部材61は、弁ケーシング20,30の内面と、アダプタ本体51における第1のテーパ面57及び延長通路部55に設けた第3のテーパ面59とからなる断面が三角形の空間内で圧縮され、しかもこの状態に保持されるから、連結用筒体53,流体通路52及び延長通路部55の通路56から弁ケーシング20,30の内部に至る流路におけるシール性が極めて高くなる。
なお、洗浄用アダプタ50を弁ケーシング20,30に挿入する際には、アダプタ固定板42を圧縮ばね43の付勢力に抗して押動して、挿通孔42aが弁ケーシング20,30に設けたフランジ部22,32の位置を通過させる。そして、前述した最引き込み位置となった後に、アダプタ固定板42に対する押動力を解除する。その結果、フランジ部22,32がアダプタ固定板42と連結部材41との間に挟持されて、洗浄用アダプタ50は弁ケーシング20,30に固定される。
そこで、洗浄用アダプタ50から弁ケーシング20,30内に洗浄液等の薬液を供給することによって、送気管11,送水管12や、吸引通路13及び処置具挿通チャンネル10を含む吸引経路の内部を洗浄することができる。これらの経路の流路断面積は小さいものであり、薬液を供給すると、管路抵抗等により経路内の圧力が高くなるが、洗浄用アダプタ50と弁ケーシング20,30との接続部から薬液が漏れ出す等といった不都合を生じることがなく、実質的に全量の薬液が経路に供給されることになり、管路内の洗浄能力が極めて高くなる。そして、洗浄が終了すると、アダプタ固定板42による洗浄用アダプタ50の固定を解除し、弁ケーシング20,30からこれら洗浄用アダプタ50を引き出すだけで、その取り外しが行われる。
以上のように、洗浄用アダプタ50を弁ケーシング20,30に装着するに当って、洗浄用アダプタ50に装着したシール部材61が部材間に挟み込まれて、せん断する方向の外力が作用するようなことがなく、シール性を高めるために、シール部材61の圧縮量を大きくしても、破損や断裂等といったダメージを受けることがなく、その耐久性が著しく向上する。
内視鏡の管路構成を示す説明図である。 弁ケーシングに洗浄アダプタユニットを分離した状態を示す断面図である。 弁ケーシングに洗浄アダプタユニットを装着した状態を示す断面図である。 弁ケーシングと洗浄用アダプタとの各部の寸法関係を示す説明図である。
符号の説明
1 本体操作部
1a ハウジング
6 送気送水バルブ
7 吸引バルブ
10 処置具挿通チャンネル
11 送気管
12 送水管
13 吸引通路
20,30 弁ケーシング
20a,30a 大径部
20b,30b 段差部
20c,30c 小径部
21,31 弁部材
22,32 フランジ部
40 洗浄アダプタユニット
41 連結部材
42 アダプタ固定板
50 洗浄用アダプタ
51 アダプタ本体
52 流体通路
54 ストッパ壁
55 延長通路部
57 第1のテーパ面
58 第2のテーパ面
59 第3のテーパ面
60 シール装着溝
61 シール部材

Claims (5)

  1. 内部に機器内通路を有する機器に形成され、この機器内通路に連通し、開口端側が大径となった段付き形状の接続部を有するケーシングに着脱可能に連結される通路接続用アダプタであって、
    流体通路を形成したアダプタ本体と、このアダプタ本体に前記流体通路の軸線方向に移動可能に連結され、この流体通路に通じる連通路を有する延長通路部とからなり、
    前記アダプタ本体の先端部と前記延長通路部の基端部との外周面には、相対向する円錐形状のテーパ面を形成することにより円環状凹部からなるシール装着溝が形成され、
    前記シール装着溝には、前記延長通路部を前記アダプタ本体から引き出すと、外径が前記ケーシングの接続部の大径部内径と同じかそれより小さく、前記延長通路部を前記アダプタ本体に当接する位置まで引き込むと、この接続部の大径部の内径より大きくなるように拡径する弾性部材からなる円環状のシール部材が装着されており、
    前記延長通路部が前記接続部に挿入されて、前記シール部材がこの接続部の大径部の内周壁に対面する位置となった後にその段差部と当接して、前記アダプタ本体に引き込まれる方向に押動されることにより、前記シール部材が前記大径部の内周壁に押圧される
    構成としたことを特徴とする通路接続用アダプタ。
  2. 前記アダプタ本体には流体供給手段が着脱可能に接続されるものであり、この流体供給手段から前記機器内通路に流体を供給可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の通路接続用アダプタ。
  3. 前記アダプタ本体は前記ケーシングに着脱可能に固定されるアダプタ固定手段を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の通路接続用アダプタ。
  4. 前記機器は医療用内視鏡であって、前記機器内通路は、この内視鏡の挿入部の先端に開口する1乃至複数の管路が設けられ、前記ケーシングは弁部材が着脱可能に装着される弁ケーシングであり、前記管路はこの弁ケーシングに接続される構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通路接続用アダプタ。
  5. 前記弁ケーシングは2箇所設けられており、一方の弁ケーシングには送気送水バルブの弁部材が、また他方の弁ケーシングには吸引バルブの弁部材が着脱可能に接続されるようになっており、これらの弁ケーシングに形成した接続部に装着される延長通路部を連結して設けたアダプタ本体は、連結部材により連結する構成としたことを特徴とする請求項4記載の通路接続用アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016518202A (ja) * 2013-05-02 2016-06-23 メディカート インターナショナル リミテッド 医療用付属品ホルダ

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