JP2008194264A - モータ - Google Patents

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英治 檜脇
Hiroyuki Inoue
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Abstract

【課題】ステータ自体が簡単な改良にて放熱機能を発揮し発熱を抑えやすいものとする。
【解決手段】樹脂材料によってモールドされたステータ5aを有し、このステータ5aの少なくとも軸方向端面5dにおける樹脂モールド部分31の形状を凹凸形状としたことにより、上記の目的を達成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、洗濯機などの固定部に取り付けられるステータと、洗濯機などの駆動用の軸に取り付けられるロータとを有したモータに関するものである。
このようなモータは、例えば図9、図10に示すようなドラム型洗濯機などに採用されている。このドラム型洗濯機は、洗濯機本体51内にサスペンション構造によって弾性支持された水槽52内に、多数の孔53が形成された回転ドラム54が配設され、回転ドラム54はモータ55によって回転駆動され、洗濯機本体51の正面側に開閉自在に設けられた扉56を開くことにより水槽52の正面開口部及び回転ドラム54の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム54内から出し入れできるように構成されている。また、扉56を開いて回転ドラム54内に洗濯物を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始させると、水槽52内には給水系57から給水がなされ、給水された水は孔53を通じて回転ドラム54内にも所要量の水が給水される。モータ55により回転ドラム54が所定回転速度で回転駆動されると、回転ドラム54内に収容された洗濯物は回転ドラム54の内周面に設けられた攪拌突起58に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下することにより、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられることにより洗濯がなされる。この洗濯工程の後、汚れた洗濯水は排水系59により排水され、新たに給水された水を用いてすすぎ工程が実施され、すすぎ工程が終了すると回転ドラム54を高速回転させて脱水工程が実施される。これらの工程は所定の制御手順に基づいて自動実行される。
ところで、従来、洗濯工程やすすぎ工程を第1の回転数で回転ドラムを正逆回転駆動して実行するための正逆回転可能な第1のモータと、脱水工程を第2の回転数で回転ドラムを第2の速度で一方向に連続回転させる第2のモータとを水槽の背面に取り付け、Vベルトにて回転ドラムに回転を伝達する駆動方式(例えば、特許文献1参照。)や、水槽の背面に取り付けたモータの回転を回転ドラムの回転軸に直接伝達させる駆動方式(例えば、特許文献2参照。)、さらに、水槽の背面に取り付けるモータを、ステータの内周にロータを配したインナロータ式のモータ(例えば、特許文献3参照。)、あるいはロータの外周にロータを配したアウタロータ式のモータ(例えば、特許文献4参照。)等により回転ドラムを駆動する方式がある。
なお、図9は上記従来のドラム式洗濯機のインナロータ方式のモータ55を使用した状態を示し、図10は上記従来のドラム式洗濯機のアウタロータ方式のモータ55を使用した状態を示している。いずれの場合においても、モータ55は水槽52の背面である外底面にステータ60を取り付け、ロータ61を回転ドラム54の回転軸62に取り付けている。
一方、特許文献1は、冷却ファンの冷却風を冷却ダクトで送ることによって、特許文献1は水槽を主体とする揺動体が揺動するのに影響なく、2つのモータに冷却風を確実に当ててモータの発熱を抑える技術を開示している。
特開平10−263271号公報 特開2006−43105号公報 特開2005−168116号公報 特開2004−216166号公報
しかし、特許文献1に記載のような冷却技術では洗濯機本体内への設置機器が増大し、 大型化、重量化、コスト上昇といった原因になる。そこで、付帯機器なしにモータの発熱を抑えるためにモータ自体に冷却機能を付与できれば好適である。
本発明者はこれを種々に試みているが、ロータ61が図10に示すアウタロータタイプである場合、特に、発熱源であるステータ60の外周のロータ61は、ステータ回転軸62に取り付けるための天井を有して、ステータ60の洗濯機などへの取り付け方向反対側から覆う形態になる。このため、ステータ60の熱は特に逃げにくく、モータの発熱を抑えにくい。従って、モータをより高トルクで駆動したい場合に大きな問題となる。
例えば、ロータ61の天井部に通気穴を周方向に配設したり、天井部の内面に放射状のリブを設けてステータ60との間の空気を攪拌するようにしても、ステータ60側の熱は奪い難く冷却効果はさほど上がらない。
これに対し、本発明者は、ステータをモールドしている樹脂材料は空気よりも熱伝導性が高いことに着目し、ステータ自体で放熱機能が高まる新たな形態を見出し、モータの発熱を大きく低減できる技術を知見した。
本発明の目的は、そのような新たな知見のもとに、ロータがステータを覆う形態においてステータ自体が簡単な改良により放熱機能を発揮し発熱を抑えやすいモータを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るモータは、樹脂材料によってモールドされたステータを有し、このステータの少なくとも軸方向端面における樹脂モールドの形状を凹凸形状としたことを特徴としている。
このような構成では、ステータは発熱源となるが、ステータをモールドしている樹脂モールドの、少なくともロータとの径方向での空隙に関係なく軸方向端面を凹凸形状として表面積を増大させられ、樹脂モールドは空気よりも熱伝導性が高い性質を活かした高い放熱作用が得られる。
さらに、前記凹凸形状が、少なくとも周方向に配設されたほぼ径方向に延びる溝を持って形成してあることを特徴とすることにより、径方向の溝は多数設けやすいことを利用して、樹脂モールドにおける軸方向端面の表面積を容易に増大して放熱作用を高められる。
さらに、前記凹凸形状が、径方向に適数設けられたほぼ円周方向の溝を持って形成してあることを特徴とすることにより、それ単独では径方向の凹凸が周方向に連続しての表面積の増大を図って冷却効果を高められる。また、径方向の溝との併用によっては、樹脂モールドにおける軸方向端面の表面積をさらに増大して放熱効果を高められる。
さらに、ステータの外周にロータを有することを特徴とすることにより、ステータはその固定部への取り付け方向反対側の軸方向端部側からロータに覆われることになり、ロータとの間に熱が篭りやすくなるが、樹脂モールドの特に熱が篭りやすい前記取り付け方向反対側の軸方向端部での放熱作用の高まりにより、モータの発熱を抑えられる。しかも、径方向の溝によってはロータに随伴する空気の流れにほぼ直交してその流れを掻き乱し、接触空気の更新を図るので冷却効果を高められるし、周方向の溝との併用では、径方向の溝でロータに随伴する空気の流れの攪拌による接触空気の更新を図りながらも、周方向の溝によりロータに随伴する空気の流れの通りをよくすることによる接触空気の更新も図れるので、放熱効果をさらに高められる。
さらに、ステータの内周および外周の双方にロータを有することを特徴とすることにより、ステータ外周のロータに加え、ステータの内周のデッドスペースを利用してステータ内周にもロータを配置して1つのステータとの間で電磁作用を営ませることで、モータが特に大型化することなくモータトルクを倍化して、しかも、ステータはその固定部への取り付け方向反対側の軸方向端部側から内外周にわたってロータに覆われることになり、ロータとの間に熱が篭りやすくなるが、樹脂モールドの特に熱が篭りやすい前記取り付け方向反対側の軸方向端部での放熱作用の高まりにより、モータの発熱を抑えられる。
さらに、ロータはステータの前記軸方向端面および外周を覆うように、少なくともステータの外周に設けられ、ステータにおける樹脂モールドの、ロータと対向する軸方向端面またはおよび外周面に、周方向に対して垂直な方向から傾斜した溝を周方向に配設したことを特徴とすることにより、ステータの樹脂モールドにおけるロータと対向する軸方向端面での既述した凹凸による放熱作用、またはおよび、外周面でのティースを避けた位置にてロータとの空隙に関係なく設けられる前記凹凸による放熱性を得るのに加え、周方向に配設した溝の周方向に対して垂直な方向からの傾斜によって、ロータに随伴している空気の流れに対しその流れの方向に応じた推進力を与えられ、接触空気をスムーズかつ活発に更新させて放熱作用をさらに高められる。
本発明のモータによれば、ステータをモールドしている樹脂モールドの、少なくともロータとの径方向での空隙に関係なく自由に選択した凹凸形状により表面積を増大という簡単でコストの掛からない、また特にかさ張るようなことのない改良により、樹脂モールドは空気よりも熱伝導性が高い性質を活かした高い放熱作用が得られるので、発熱源となるステータの発熱を抑えられ、その分だけ高トルクでの運転ができる。しかも、樹脂モールドの軸方向での層厚はステータ、ロータ間の径方向の空隙によるような制限はないので、冷却の優先度に応じ凹凸の段差を増大して放熱性能を必要十分に高められる。
以下本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯機につき図1〜図8を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態のドラム式洗濯機は既述した基本構成を有し、図1に示すように洗濯機本体1内にサスペンション構造によって弾性支持された水槽2内に、多数の孔3が形成された回転ドラム4が配設されている。回転ドラム4はモータ5によって回転駆動され、洗濯機本体1の正面側に開閉自在に設けられた扉6を開くことにより水槽2の正面開口部及び回転ドラム4の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム4内から出し入れできる。また、扉6を開いて回転ドラム4内に洗濯物を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始させると、水槽2内には給水系7から給水がなされ、給水された水は孔3を通じて回転ドラム4内にも所要量の水が給水される。モータ5により回転ドラム4が例えば40rpm程度の回転速度で回転駆動されると、回転ドラム4内に収容された洗濯物は回転ドラム4の内周面に設けられた攪拌突起8に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下することにより、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられることにより洗濯がなされる。この洗濯工程の後、汚れた洗濯水は排水系11により排水され、新たに給水された水を用いてすすぎ工程が実施される。すすぎ工程が終了すると回転ドラム4を例えば1000rpm程度で高速回転させて脱水工程が実施される。これらの工程は所定の制御手順に基づいて自動実行される。なお、本実施の形態のドラム式洗濯機は、送風機12により水槽2および回転ドラム4内の空気を吸引して除湿および加熱を順次に行い乾いた高温空気として水槽2および回転ドラム4内に送風することを繰り返す乾燥系13を装備したドラム式洗濯乾燥機といわれるドラム式洗濯機としてあり、前記脱水工程後に乾燥工程も自動実行され る。
このような自動実行のために、操作パネル14からのモード設定や制御プログラムに従い、マイクロコンピュータを搭載した制御基板9などの制御装置によってモータ5、給水系7、排水系11、乾燥系13を自動制御して洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程を行う機能を有している。なお、給水系7は電磁弁の開閉によって実線矢印で示すように適時に給水でき、また給水を利用して洗剤収容部の洗剤を水槽2内に適時に投入できるようになっている。排水系11は電磁弁の開閉によって洗濯工程終了時、すすぎ工程終了時など必要なときに一点鎖線矢印で示すように排水できるようになっている。乾燥系13は水槽2および回転ドラム4内の空気を送風機12によって図1、図2に示す破線矢印で示すように循環させる循環経路において、水槽2および回転ドラム4からの導入空気中の糸くずなどを捕集し除塵するフィルタ15、除塵後の導入空気を除湿する除湿部16、除湿後の空気を加熱して渇いた高温空気とする加熱部17を有し、送風機12は加熱部17の下流に配置し湿気の影響を受けにくくしている。図示例では除湿部16、加熱部17は圧縮機18により冷媒を循環されて循環空気と熱交換を行う蒸発器および凝縮器であり、空気調和機19を構成するものとしてある。しかし、これに限られることはない。
回転ドラム4は回転軸4aに水槽2の背面に取り付けたモータ5が直結されて、水槽2と共に、開口側から底部側に向けて回転軸方向を水平方向から角度θ=20±10°に傾斜させて設置し、水平方向での設置の場合に比べ、回転ドラム4を同じ高さに設置しても開口が斜め上向きとなることで屈んだりする無理な姿勢を取らずに洗濯物を容易に出し入れできる。特に、本発明者等の経験からは傾斜角度θは20±10°とすることにより、子供(幼児を除く)から大人までの身長差があっても、車椅子利用者であっても、洗濯物の出し入れの作業が最も行い易い状態が得られる。また、回転ドラム4内に給水された水が背面側に溜まって少ない水量でも深い貯水状態が得られる利点もある。なお、図1に示す例では回転軸4aは回転ドラム4の背面に直結してモータ5の回転を伝達するようにしているが、これに限られることはない。
ここで、本実施の形態の前記モータ5は、図4〜図6に示すように、周方向に配した複数の取り付け手段30により水槽2の背面に複数の箇所で取り付けられたステータ5aと、前記回転軸4aに接続され水槽2の背面部に回転自在に支持されたロータ5bとを有している。ステータ5aは図4に示すように径方向に延びたティース20aを持ったコア20に巻線124を巻きつけている。なお、図4では、巻線124が周方向に施されたトロイダル巻線方式を採用した場合を示している。ロータ5bはティース20aに対向する磁石22とこれに対応するコア23とを有している。また、ステータ5aおよびロータ5bのいずれも樹脂材料でモールドした樹脂モールド部分31、37を有している。樹脂モールド部分31、37の材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂など、必要とされる絶縁階級や使用環境に応じて様々な材料を適用可能であるが、発煙、発火といった安全面から考えると、難燃材、望ましくは不燃材を適用するのが良い。本発明において対象としている洗濯機の例においては、例えば不飽和ポリエステルなどを適用するのが好適である。
モータ5はステータ5aがその周方向に配した複数の取り付け手段30により水槽2の背面に取り付けられて、水槽2内の回転ドラム4に回転を伝達する回転軸4aに取り付けられたロータ5bとの間の三相交流による電磁作用によって、ロータ5bを回転させられる。これにより少なくとも回転軸4aを介して回転ドラム4を駆動し、洗濯工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程などを実行することができる。
また、本実施の形態のロータ5bは、さらに、図1、図5に示すようにステータ5aの外側および内側に配設された磁石22およびそれに対応する図5に示すコア23を持ったインナロータ5b1とアウタロータ5b2とを有したものとしている。これにより、1つのステータ5aによって内外周のコア23を持ったインナロータ5b1およびアウタロータ5b2との間で電磁作用をなし、前記振動、騒音の低減の妨げになるようなことなく、ステータ5a内周側に回転軸4aの軸受部24との間に得られるデッドスペースを活かして モータトルクを増大させられる。これによって、負荷の高い駆動を安定して実行できる。
さらに詳述すると、取り付け手段30は図4、図5に示すように、ステータ5aを樹脂材料によりモールドした樹脂モールド部分31の水槽2への取り付け側である軸方向端面の外周に外方に延びて形成した取り付け足32と、この取り付け足32を水槽2の背面に設けた金属製の取り付け座体33に螺子締結するボルト34などの締結具類とで構成している。このために各取り付け足32には図4、図5に示すように取り付け孔32aが設けられ、図4に示すようにこの取り付け孔32aに反水槽2側からボルト34を通して水槽2の背面にボルト止めなどして設けたステ−タ取り付け座体33の螺子孔33aにねじ合わせて締結することにより、ステータ5aを水槽2の背面に確固に取り付けるようにしている。
また、ロータ5bも図4〜図6に示すように樹脂材料によってモールドされた樹脂モールド部分37を有し、この樹脂モールド部分37におけるステータ5aの反水槽2側に被さる天井部37aの中央部に金属製のボス38をインサートして形成した取り付け孔37bを形成している。この取り付け孔37bを前記軸受部24に軸受された回転軸4aの反水槽2側である後端部に、双方のセレーション部37b1、4a1ないしはキーとキー溝を係合させる回り止め作業を伴い嵌め合わせた後、押えワッシャ39を当てがいボルト40などの締結具類にて回転軸4aに締結することにより、ロータ5bを回転軸4aに確固に取り付けるようにしてある。しかし、モータ5の洗濯機本体1への取り付けを伴う組み立ての手順は種々に選択できる。また、回り止め手段やステータ5aとロータ5bとの空隙の位置決め手段も種々な手法のものを採用することができる。
ところで、モータ5は既述のようにステータ5aの内外周にインナロータ5b1、5b2を配してモータトルクを高めても、ステータ5aが有する巻線124発熱源となり発熱を抑えられなければ駆動トルクが制限される。これに対応するのに、本実施の形態では、ステータ5aが空気よりも熱伝導性のより前記樹脂材料によってモールドされた樹脂モールド部分31を有していることに着目して、ステータ5aの少なくとも軸方向端面5dにおける樹脂モールド部分31の形状図3〜図5に示す例、図7に示す例のように凹凸形状としている。これにより、巻線124は発熱源となるが、ステータ5aをモールドしている樹脂モールド部分31の、少なくともロータ5bとの径方向での空隙に関係なく軸方向端面5dを凹凸形状として表面積を増大させられ、樹脂モールド部分31は空気よりも熱伝導性が高い性質を活かして、巻線124から発生した熱に対する高い放熱作用が得られる。この結果、ステータ5aをモールドしている樹脂モールド部分31の、少なくともロータ5bとの径方向での空隙に関係なく自由に選択した凹凸形状により表面積を増大するという簡単でコストの掛からない、特にかさ張ることもない改良により、樹脂モールド部分31は空気よりも熱伝導性が高い性質を活かした高い放熱作用が得られて、発熱源となるステータ5aの発熱を抑えられ、その分だけ高トルクでの運転ができる。
図3〜図5に示す例での前記凹凸形状は、少なくとも周方向に配設されたほぼ径方向に延びる溝41を持って形成してある。これにより、径方向の溝41は多数設けやすいことを利用して、樹脂モールド部分31における軸方向端面5dの表面積を容易に増大して放熱作用を高められる。これに代えて、図7に示すような周方向の溝42を径方向に適数設けた凹凸形状としてもよく、これ単独では径方向の凹凸が周方向に連続しての表面積の増大を図って冷却効果を高められる。特に、図7に示す例のように径方向の溝41と、周方向の溝42とを併用した凹凸形状によっては、樹脂モールド部分31における軸方向端面の表面積をさらに増大して放熱効果を高められる。なお、より具体的に径方向の溝41と周方向の溝42の数あるいは位置の決定方法について考えると、熱容量を可能な限り減少させることなく表面積を大きくできるように溝41と溝42を決定することとなるが、熱のこもり方や伝わり方は、発熱源となる巻線124の数や位置によっても大きく左右されることから、巻線124の仕様すなわちモータ5の仕様などに応じて、本発明に示した溝41および溝42を適切に配置することが、設計上重要であると言える。
ここで、ロータ5bが少なくともステータ5aの外周に配したアウタロータ5b2を有するもので、ステータ5aの洗濯機本体1などへの取り付け方向反対側の軸方向端部側から天井部37aが図4に示すように被さる形態をなしていると、ロータ5bとの間に熱が篭りやすくなるが、樹脂モールド部分31の特に熱が篭りやすい前記取り付け方向反対側の軸方向端面5dでの放熱作用の高まりにより、モータ5の発熱を抑えられるし、径方向の溝41によってはロータ5bに随伴する空気の流れにほぼ直交してその流れを掻き乱し、接触空気の更新を図れるので冷却効果を高められる。また、周方向の溝42との併用では、径方向の溝41でロータ5bに随伴する空気の流れの攪拌による接触空気の更新を図りながらも、周方向の溝42によりロータ5bに随伴する空気の流れの通りをよくすることによる接触空気の更新も図れるので、放熱効果をさらに高められる。
また、本実施の形態のように、アウタロータ5b2に加え、ステータ5aの内周にインナロータ5b1を有するものであると、既述のように特に大型化することなくモータトルクを倍化して、しかも、ステータ5aはその固定部への取り付け方向反対側の軸方向端部側から内外周にわたってロータ5bに覆われることになり、ロータ5bとの間に熱が篭りやすくなるが、樹脂モールド部分31の特に熱が篭りやすい前記取り付け方向反対側の軸方向端面5dでの放熱作用の高まりにより、モータ5の発熱を抑えられる。これによって、モータ5のトルクアップを利用した高トルクでの運転を保証することができる。
特に、図7に示すようにロータ5bの天井部37aに図4〜図6に示すような窓43や、ステータ5aの軸方向端面5dに対向する内面に図4、図6に示すような径方向のリブ44が設けられていると、ロータ5b内面での空気の随伴性、攪拌性、出入り作用が、ステータ5aの軸方向端面5dにおける凹凸形状によるロータ5bに随伴している空気の流れに対する掻き乱しによる接触空気の更新、出入り効果を相乗的に高めるので、放熱作用、冷却作用がさらに促進される。
また、ステータ5aにおける樹脂モールド部分31の、ロータ5bと対向する軸方向端面5dまたはおよび外周面5eに、周方向に対して垂直な方向から傾斜した図7、図5に仮想線で示すような溝45を周方向に配設することもできる。これにより、ステータ5aの樹脂モールド部分31におけるロータ5bと対向する軸方向端面5dでの既述した凹凸による放熱作用、またはおよび、外周面5eでのティース20aを避けた位置にてロータ5bとの空隙に関係なく設けられる前記凹凸による放熱性を得るのに加え、周方向に配設した溝45の周方向に対して垂直な方向からの傾斜によって、ロータ5bに随伴している空気の流れに対しその流れの方向に応じた推進力を与えられ、接触空気をスムーズかつ活発に更新させて放熱作用をさらに高められる。特に、ロータ5bの窓43やリブ44との協働によれば、空気のロータ5b内外での出入り作用を格段に高めて積極的な冷却が図れる。
ところで、回転ドラム4の回転軸方向を水平方向から角度θ=30±5°に傾斜させて設置している関係から、水平方向での設置の場合に比べ洗濯物が回転軸方向にも低い位置に集まりやすい傾向を示す。このような傾向性も含め、絡み、捩れの発生を大きく改善し機械力の働きを高めながら皺も生じ難くすることを意図して、本実施の形態ではトルクアップしたモータ5の特性を活かして、回転ドラム4に対する制御基板9による駆動制御に関し、回転ドラム4の90°を超え180°未満での急正弧回転、急逆弧回転を40rpm〜60rpm程度の回転速度で交互に繰り返す正逆弧回転駆動モードを備え、回転ドラム4の回転によって持ち上げられた洗濯物がその自重が勝る高さから落下する挙動を示す回転速度で回転ドラム4の連続回転を正逆交互に繰り返す正逆連続回転駆動モードと併用できるようにしている。従って、これら両駆動モードを必要に応じどのようにも実行することができる。
特に、正逆弧回転駆動モードは過酷で駆動負荷が大きいが、上記のように改良したモー タ5であれば、十分なトルクで安定して実行することができ、回転ドラム4の90°を超え180°未満の弧回転により洗濯物を最大限90°を超えて180°未満まで持ち上げられるし、この弧回転駆動を正逆交互に行うことで、洗濯物の持ち上げの最終時点ないしはその近傍で回転の反転のための減速ないしは制動状態が生じて洗濯物に与えられていた回転慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム内面から確実かつ瞬時に剥がして落すことができるし、正逆交互の弧回転駆動によって洗濯物の持ち上げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動において左右交互に入れ換えられるので、洗濯物の解し作用を高められるし、機械力を満遍なく及ぼすことができる。また、正逆弧回転駆動モードは駆動負荷が大きいが駆動負荷の低い正逆連続回転駆動モードを併用した分機械的負荷を軽減しながら、正逆連続回転駆動モードにおける洗濯物の絡み、捩れ、皺より、洗濯物に対する機械力付与の不均衡を正逆弧回転駆動モードの実行割合に応じて是正できるし、両モードによって洗濯やすすぎ中の洗濯物に異なった2通りの挙動、具体的には正逆弧回転駆動モードによってはしっかりした手もみ洗いの挙動を、正逆連続回転駆動モードによっては洗濯物を大きく連続に動かしむら無く洗う均一な洗い挙動を与えられる。
特に、正逆弧回転駆動モードでは、回転ドラム4の90°を超え180°未満の弧回転により図4に示す洗濯物21を図8(a)の丸付き符号2、4、6に例示する破線位置から実線位置へと最大限90°を超えて180°未満まで持ち上げられる。また、この弧回転駆動を図8(a)に示す丸付き符号2、4、6、4、6・・の順に正逆交互に行うことで、図8(a)に示す丸付き符号3、5のように、洗濯物21の持ち上げの最終時点である実線位置ないしはその近傍で回転の反転のための減速ないしは制動状態が生じて洗濯物21に与えられていた慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム4の内面から破線位置から実線位置への矢印で示すような放物線を描いて確実かつ瞬時に剥がして落すことができる。しかも、正逆交互の弧回転駆動によって洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動において図8(b)に示すように左右交互に入れ換えられるので、洗濯物21の解し作用を高められるし、機械力を洗濯物21に及ぼすことができる。
この結果、回転ドラム4の弧回転により洗濯物21を回転ドラム4の左右片側上部まで持ち上げることを正逆交互に行い、洗濯物21の持ち上げの最終時点ないしはその近傍での減速ないしは制動状態にて洗濯物21をその慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム4の内面から確実かつ瞬時に剥がして回転ドラム4の左右反対側に落すことの繰り返しにより、弧回転ごとに洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置を左右交互に入れ換え、洗濯物21の解し作用を高めて絡みはもとより捩れや回転ドラム4の内面への貼り付きを防止し、洗濯物21の取り出しが容易で洗濯物21に皺が付くのを大幅に緩和することができる。また、洗濯物21に機械力を及ぼすことができるし叩き作用による叩き洗い効果、叩きすすぎ効果、叩きによる皺伸ばし効果のある洗濯物21の落下回数を大幅に増大するので、洗い効果を始めとするドラム式洗濯機が行う各工程での機能を高められる。従って、このような正逆弧回転駆動モードを乾燥工程で実行することにより、脱水工程で洗濯物21が洗濯工程、すすぎ工程終了時の絡み、捩れ、皺より状態にて回転ドラム4内面に強く押し付けられて脱水後の状態で示すように貼り付き強く癖付けられることがあっても、洗濯物21の持ち上げ位置および落し位置の左右交互の入れ換えと、それによる洗濯物21同士の左右入れ換えを伴う高い解し作用、機械力の作用によってスムーズに解しながら洗濯物21個々へ乾燥した高温空気が及ぶようにすることができるのでむら無く短時間に乾燥させられる。また、水無し状態での洗濯物21の落下時の叩き作用による皺伸ばしを伴い個々の洗濯物21の解れによる拡がりと繊維の再生が図れるので仕上がり状態を大きく高められる。
本発明は、モータの発熱源となるステータの放熱を図るのに実用して、ステータ自体の簡単な改良にて自己放熱性を高めステータの発熱を抑えられる。
本発明の実施の形態に係るモータを適用したドラム式洗濯機の要部構成を示す断面図である。 図1のドラム式洗濯機の内部を見た背面図である。 図1のドラム式洗濯機のモータ取り付け部分のほぼ半部を示す断面図である。 図1のモータの1つの例を水槽の背面への取り付け状態で示す断面図である。 図4のモータのステータとロータとを分解した斜視図である。 図4のモータにおけるロータの背面図である。 図1のモータの他の例を示す平面図および断面図である。 図1のドラム式洗濯機での正逆連続回転駆動モードでの工程図および洗濯物の挙動説明図である。 インナロータタイプのモータを採用した従来のドラム式洗濯機を示す断面図である。 アウタロータタイプのモータを採用した従来のドラム式洗濯機を示す断面図である。
符号の説明
1 洗濯機本体
5 モータ
5a ステータ
5b ロータ
5b1 インナロータ
5b2 アウタロータ
5c 受面
20 コア
20a ティース
22 磁石
23 コア
26a センサ
31、37 樹脂モールド部分

Claims (6)

  1. 樹脂材料によってモールドされたステータを有し、このステータの少なくとも軸方向端面における樹脂モールドの形状を凹凸形状としたことを特徴とするモータ。
  2. 前記凹凸形状が、少なくとも周方向に配設されたほぼ径方向に延びる溝を持って形成してある請求項1に記載のモータ。
  3. 前記凹凸形状が、径方向に適数設けられたほぼ円周方向の溝を持って形成してある請求項2に記載のモータ。
  4. ステータの外周にロータを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. ステータの内周および外周の双方にロータを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ。
  6. ロータはステータの前記軸方向端面および外周を覆うように、少なくともステータの外周に設けられ、ステータにおける樹脂モールドの、ロータと対向する軸方向端面またはおよび外周面に、周方向に対して垂直な方向から傾斜した溝を周方向に配設した請求項1に記載のモータ。
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