JP2008193620A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カラー原稿画像における特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く、簡潔に、実行することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示する概略カラーパレット表示手段206と、カラーパレットの任意の領域を選択する領域選択手段203と、前記領域選択手段203により選択された選択領域を拡張または縮小する領域範囲指定手段208と、前記領域範囲指定手段208により拡張または縮小された領域を選択領域として決定する選択領域決定手段209とを備え、前記画素データ変換手段204は、前記画像データに対して前記選択領域決定手段209によって選択決定された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】 認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示する概略カラーパレット表示手段206と、カラーパレットの任意の領域を選択する領域選択手段203と、前記領域選択手段203により選択された選択領域を拡張または縮小する領域範囲指定手段208と、前記領域範囲指定手段208により拡張または縮小された領域を選択領域として決定する選択領域決定手段209とを備え、前記画素データ変換手段204は、前記画像データに対して前記選択領域決定手段209によって選択決定された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カラー原稿画像における特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウト機能を備えた画像処理装置に関する。
会議等で配布された資料等に、前記会議等で打ち合わせられた特記事項等を特定の色のペン等で追記するようなことが日常的に行なわれている。しかし、後に他の関係者等に前記資料を複写して配布したい場合に、前記追記された内容を消去しておきたいときがある。このようなときのために、従来、カラー原稿画像における特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウト機能を備えた画像処理装置、つまり、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去する画素データ変換手段を備えた画像処理装置が提案されている。例えば、特許文献1のように、カラー原稿画像からR,G,Bの何れかまたはそれらの組合せの色成分を一律に除去するものが提案されている。
しかし、従来技術のように、カラー原稿画像から一律にR,G,Bの何れか、または、それらの組合せの色成分を除去するような場合には、消去したい対象画像を正確に指定することは困難であり、前記対象画像の消去残りや、他の画像の消失等の問題が発生していた。
また、従来技術においては、特定の色成分を除去した画像を記録用紙等に出力しない限り確認することができず、カラー原稿画像から満足のできるような特定の色成分を除去した画像を得るためには、前記色成分の除去と記録用紙への出力といった作業を複数回繰り返すこととなり、非常に作業が煩雑となることが問題となっていた。
本発明は、従来欠点に鑑み、カラー原稿画像における特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く、簡潔に、実行することができる画像処理装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像処理装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、入力された画像データに含まれる特定色の画素データを変換する画素データ変換手段を備えた画像処理装置であって、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示する概略カラーパレット表示手段と、カラーパレットの任意の領域を選択する領域選択手段と、前記領域選択手段により選択された選択領域を拡張または縮小する領域範囲指定手段と、前記領域範囲指定手段により拡張または縮小された領域を選択領域として決定する選択領域決定手段とを備え、前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記選択領域決定手段によって選択決定された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する点にある。
上述の構成によれば、前記概略カラーパレット表示手段により、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示し、前記領域選択手段により任意の領域が選択され、前記領域範囲指定手段により選択された領域を拡張または縮小し前記選択領域決定手段により選択領域を決定することで、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去することができる。前記領域範囲指定手段により選択された領域を拡張または縮小することで、選択された領域を微調節することができるため、除去したい所定の色成分を選択するとともに、除去すべきでない色成分を残すように調整して指定することができる。よって、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く実行することができるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記領域選択手段により選択された選択領域の隣接領域及び選択領域をさらに複数領域に区分した領域に夫々の代表色を表示する詳細カラーパレット表示手段を備え、前記領域範囲指定手段は、前記領域選択手段により選択された選択領域を拡張または縮小する点にある。
上述の構成によれば、前記領域選択手段により選択された選択領域の隣接領域及び選択領域をさらに複数領域に区分した領域を表示することにより、選択された選択領域を更に微小な領域に分割することができるため、広い範囲の複数の色から、順次、狭い範囲の複数の色、更には、特定の単一色として分割することができる。また、詳細カラーパレット表示手段によって表示された前記微小な領域の代表色を表示するカラーパレットから特定の微小な領域を選択することができるため、必要に応じて、入力された画像データから、前記広い範囲の複数の色や、前記狭い範囲の複数の色、更には、前記特定の単一色を特定色として選択して除去することができるのである。
また、複数領域に区分した領域に選択したい特定色がない場合であっても、選択領域の隣接領域が表示されているため、隣接領域を選択することができ、さらに、選択された隣接領域を複数領域に区分することで、煩雑な動作を行うことなく除去したい所定の色成分を選択することができるようになる。つまり、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く実行することができるのである。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを前記画像データに含まれる他の色の画素データに置換処理する点にある。
上述の構成によれば、除去したくない画素データが、マーカ等により画素データの色成分が変化している場合であっても、前記色成分を前記除去したくない画素データに置換することにより、除去したくない画素データを残し、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く実行することができるのである。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記画像データにおける地肌色を算出する地肌色算出手段を備え、前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを前記地肌色算出手段により算出された地肌データに置換処理する点にある。
上述の構成によれば、前記画素データ変換手段は、前記画像データにおける前記領域選択手段によって選択された選択領域に含まれる色の画素データを地肌の色となる画素データに置換処理することで、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するため、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を確実に除去することができるのである。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記画像データをサムネイル画像として表示するサムネイル画像表示手段と、表示されたサムネイル画像の領域を指定するサムネイル画像領域指定手段を備え、前記画素データ変換手段は、前記サムネイル画像領域指定手段により指定された領域の画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する点にある。
上述の構成によれば、表示されたサムネイル画像の領域を指定することにより、前記画像データに含まれる特定色の画素データにおいて、前記サムネイル画像の特定の領域のみ所定の色成分を除去したい場合、指定領域において所定の色成分を除去することができるため、同じ所定の色成分で除去したくない画素データを残すことができる。つまり、入力された画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを簡潔に実行することができるのである。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第五特徴構成に加えて、前記サムネイル画像表示手段は、前記画素データ変換手段による変換処理後の画像データをサムネイル画像として表示する点にある。
上述の構成によれば、サムネイル画像表示手段が、前記が素データ変換手段により特定色の画素データから所定の色成分が除去された画像データをサムネイル画像として表示するため、ユーザは、前記画像データを記録用紙等に出力することなく、前記画像データをサムネイル画像として確認することができるため、入力された画像データにおける特定色の画素データから、順次、新たな色成分の除去を試すことができるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、カラー原稿画像における特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを精度良く、簡潔に、実行することができる画像処理装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による画像処理装置をデジタル複写機に適用した実施形態について説明する。前記デジタル複写機は、図2に示すように、原稿の画像データを読み取る画像読取部1と、前記画像読取部1により読み取られた原稿画像データに所定の処理を施して出力画像データを生成する出力画像データ生成部2と、前記出力画像データ生成部2からの出力画像データに基づいて出力用紙である記録紙10に画像を形成して出力する画像形成部3と、複写機の各種ジョブの動作モードを設定するモード設定キーや設定されたジョブを起動するプリントスイッチなどが配置され、前記モード設定キーによる設定情報などが表示されるタッチパネル式の液晶表示部を備えた操作部4とを備えて構成されている。
前記画像読取部1は、原稿が載置される原稿トレイ12と、前記原稿トレイ12に載置された原稿を給紙する原稿給紙部(図示せず)と、前記原稿給紙部により給紙された原稿の画像を読み取るCCDリニアセンサ(図示せず)とを備えて構成されている。
前記画像形成部3は、前記出力画像データに基づいて感光体60にトナー画像を形成するトナー画像形成部6と、前記形成されたトナー画像が転写される記録紙10を搬送する搬送部7と、前記転写された記録紙10上のトナー像を内部に挿入設置された加熱ヒータ(不図示)と温度センサ(不図示)により所定温度に加熱された定着ローラ8aにより加熱溶融して定着する定着部8とを備えて構成されている。
前記トナー画像形成部6は、前記感光体60と、前記感光体60の周囲に順に配置され、表面を均一にコロナ帯電する帯電チャージャー61と、帯電された前記感光体60を露光して静電潜像を形成するプリントヘッド62と、前記形成された静電潜像にトナーを静電付着させてトナー像を顕像化する現像部63と、前記トナー像を記録紙10に転写する転写部と、転写後に前記感光体60に残存するトナーを除去するクリーニング部64と、前記感光体60表面の残留電位を落して均一にする除電ランプ65とを備えて構成されている。尚、前記現像部63には、カラー画像を生成可能とするため、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色の現像ブロックが配置されている。
前記搬送部7は、夫々サイズの異なる記録紙10が収容された一般給紙カセット11a或いは任意に異なるサイズの記録紙10が設置される手差しカセット11bから前記記録紙10を1枚ずつ搬送する給紙搬送部7aと、前記給紙された記録紙10を前記転写部に搬送し、トナー像が転写された前記記録紙10を前記定着部8に向けて搬送する転写搬送部7bと、前記定着部8を通過した前記記録紙10をフェースアップで排紙トレイ9に排紙する第一排紙部7cと、フェイスダウン方式で排出する第二排紙部7dと、前記第二排紙部7dを経由して前記画像読取部1に搬送する第三排紙部7eと、両面プリント用の再搬送部7fとを備えて構成され、夫々には搬送用のローラが設けられている。
前記操作部4は、前記画像読取部1の手前側に配置され、図3に示すように、左側に画像表示部としてのタッチパネル式のカラー液晶表示部26を備え、また右側に種々の操作入力キー群24を備えている。前記操作入力キー群24は、例えば、コピー枚数などを設定する数値入力キー21、スタートキー22、クリア/ストップキー23、カーソルキー29、リセットキー19等の複写動作の基本制御キー群と、特殊モード設定キー25等により構成されている。
上述したデジタル複写機の制御部は、図4に示すように、前記画像読取部1による原稿の読取動作を制御する画像読取制御部1Aと、前記出力画像データ生成部2と、前記画像形成部3を制御する画像形成制御部3Aと、前記操作部4の入出力信号を制御する操作制御部4Aと、上述の各制御ブロック、つまり、前記画像読取制御部1Aと前記出力画像データ生成部2と前記画像形成制御部3Aと前記操作制御部4Aとのタイミングを制御して複写動作などの実行を管理するシステム制御部5とを備えて構成され、前記各制御ブロック、つまり、前記画像読取制御部1Aと前記出力画像データ生成部2と前記画像形成制御部3Aと前記操作制御部4Aと前記システム制御部5には、夫々CPU及びCPUによる動作プログラムが格納されたROMなどが設けられている。
前記画像読取制御部1Aは、原稿給紙部101を駆動して前記原稿トレイ12に載置された原稿を給紙するとともに、CCDリニアセンサ102により読み取られた原稿画像に対応するアナログ信号をA/D変換手段103によりデジタルデータに変換して得られた画像データを、所定の変換テーブルが設けられた入力画像処理手段104によりシェーディング補正し、γ補正するように構成されている。
前記出力画像データ生成部2は、前記入力画像処理手段104から出力された画像データを記憶して前記画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去する画像処理装置として主要部となる画像処理部20と、前記所定の色成分が除去された画像データに対して空間フィルタ処理、中間調処理、拡縮処理等の画像データ変換処理を行なう画像変換部21と、前記画像変換部21からの出力画像データを前記プリントヘッド62に対する駆動信号に変換するデータ変換手段22とを備えて構成され、前記変換された駆動信号が前記プリントヘッド62の駆動回路に出力されるように構成されている。
上述のデジタル複写機では、前記原稿トレイ12に原稿を載置し、前記操作部4に複写枚数、出力用紙サイズ、複写倍率などのモード設定キーを適切に設定操作した後にプリントスイッチを押圧操作することにより複写動作が開始される。即ち、前記システム制御部5は、前記画像読取制御部1Aに原稿画像の読取りコマンドを出力して、前記画像処理部2に読取られた画像データに基づいた出力画像の生成コマンドを出力し、前記画像出力制御部3Aに画像出力コマンドを出力する。前記画像出力制御部3Aは、前記搬送部7を駆動して前記一般給紙カセット11a或いは前記手差しカセット11bから記録紙10を搬送させた後に、所定のタイミングで前記画像出力制御部3Aに画像データ出力コマンドを出力して前記プリントヘッド62を駆動する。前記プリントヘッド62により露光された前記感光体60にトナー画像が形成されると、前記トナー像が前記記録紙10に転写され、前記定着部8で定着処理された後に前記複写機外に排出される構成となっている。
前記画像処理部20は、図1に示すように、前記入力画像処理手段104から出力された画像データを原画像データとして記憶する画像データ記憶手段201と、前記原画像データにおける主要色としての地肌の色を算出する地肌色算出手段202と、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示する概略カラーパレット表示手段206と、カラーパレットの任意の領域を選択する領域選択手段203と、前記領域選択手段203で選択された選択領域の隣接領域及び選択領域をさらに複数領域に区分した夫々の代表色を表示する詳細カラーパレット表示手段207と、前記領域選択手段203により選択された選択領域を拡張または縮小する領域範囲指定手段208と、前記領域範囲指定手段208により拡張または縮小された領域を選択領域として決定する選択領域決定手段209と、前記原画像データにおける特定色の画素データから前記選択領域決定手段209により決定された所定の色成分を除去する画素データ変換手段204と、前記原画像データまたは前記画素データ変換手段204によって特定色の画素データから所定の色成分が除去された画像データに基づいたサムネイル画像を前記カラー液晶表示部26に表示するサムネイル画像表示手段205と、前記サムネイル画像の領域を指定するサムネイル画像領域指定手段210とを備えて構成されている。
前記地肌色算出手段202は、図5に示すように、R,G,B毎に前記原画像データにおける濃度ヒストグラムを生成し、前記各濃度ヒストグラムに基づいて前記原画像データにおける主要色としての地肌の色を算出するもので、例えば、前記R,G,B夫々の濃度ヒストグラムにおける最も度数が大きくなっている濃度値Rm、Gm、Bmを検出し、前記濃度値Rm、Gm、Bmからなる色を前記原画像データにおける地肌の色として算出するように構成されている。
前記概略カラーパレット表示手段206は、図7(a)に示すように、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を前記カラー液晶表示部26にカラーパレットとして表示するよう構成されている。
前記詳細カラーパレット表示手段207は、図7(b)に示すように、前記概略カラーパレット表示手段206により前記カラー液晶表示部26に表示された複数の領域から選択された選択領域の隣接領域及び選択領域をさらに複数領域に区分した領域に夫々の代表色を新たなカラーパレットとして表示するよう構成され、前記領域に含まれる認識可能な色が一色となるまで前記領域の分割と前記カラーパレットの表示、更には、前記領域の選択が可能なように構成されている。
前記領域範囲指定手段208は、図7(c)に示すように、前記概略カラーパレット表示手段206により表示されているカラーパレットから所定の色成分C322が選択されたとき、前記所定の色成分C322を拡張する拡張キーEと前記所定の色成分C322を縮小する縮小キーSを操作することにより、前記所定の色成分C322を拡張または縮小するように構成されている。このとき、前記所定の色成分C322の領域が縮小されたように表示される。
前記選択領域決定手段209は、図7(d)に示すように、前記領域範囲指定手段208により所定の色成分を拡張または縮小することで除去したい所定の色成分が決定したとき、決定キーDを押下することで除去する所定の色成分を決定するよう構成されている。このとき、前記所定の色成分C322の領域が拡張されたように表示される。
前記領域選択手段203は、前記概略カラーパレット表示手段206及び前記詳細カラーパレット表示手段207により、前記カラー液晶表示部26に表示されたカラーパレットから、ユーザにより前記操作部4を介して選択された代表色に対応する領域を選択するよう構成されている。
前記認識可能な色空間Scは、例えば、前記原画像データがR,G,Bに対して夫々8bitデータであった場合には、図6に示すように、R,G,B夫々が256階調からなる三次元の色空間Scで表すことができる。
また、前記認識可能な色空間Scの分割は、例えば、前記各階調に基づいて凡そ均等に八領域に分割するように構成され、前記分割された領域から特定の領域Scnが選択されると、更に、前記領域Scnを前記各階調に基づいて凡そ均等に八領域に分割するように構成されている。
前記カラーパレットは、例えば、前記カラー液晶表示部26のカラーパレット表示エリアEcに、図7(a)及び図7(d)に示すように、所定の順序で前記代表色Ai,Bi,Ci,Di,Ei(但し、1≦i≦5)が並べて表示されるように構成されている。
前記概略カラーパレット表示手段206により表示されたカラーパレットの領域C3が前記領域選択手段203により選択されると、前記詳細カラーパレット表示手段207は、領域C3の隣接領域B2,B3,B4,C2,C4,D2,D3,D4及び領域C3を9分割した領域C3ab(但し、1≦a,b≦3)を表示するよう構成されている。
前記領域C3abの何れかにユーザが選択したい代表色がある場合、例えば、領域C322が前記操作部4を介して前記領域選択手段203により選択されると、前記詳細カラーパレット表示手段207は、更に、領域C322の隣接領域C3C3ab(但し、1≦a,b≦3)及び領域C322を9分割した領域を表示するよう構成されている。
前記領域C3abにユーザが選択したい代表色がない場合、ユーザは前記操作部4を介して前記領域選択手段203により領域C3abに隣接した隣接領域B2,B3,B4,C2,C4,D2,D3,D4を選択する。隣接領域の何れかが選択されると、前記詳細カラーパレット表示手段207は、選択された隣接領域の隣接領域及び選択された隣接領域を9分割したカラーパレットを表示するよう構成されている。
または、前記領域C322を拡張または縮小したい場合、図7(b)に示すように、領域C322が選択された状態で、拡張キーEまたは縮小キーSを押下することにより、領域C322の領域は、図7(c)及び図7(d)に示すように拡大または縮小されて表示される。領域C322が前記拡張キーE及び縮小キーSにより除去したい色成分となると、決定キーDを押下することで置換処理をおこなう。
前記代表色は、例えば、前記領域がRではRx階調からRy階調、BではBx階調からBy階調、GではGx階調からGy階調を表す領域であった場合には、Rを(Rx+Ry)/2階調、Gを(Gx+Gy)/2階調、Bを(Bx+By)/2階調とした色とすることができる。
前記画素データ変換手段204は、前記原画像データから、前記選択手段203によって選択された選択領域に含まれる色の画素データとなっている画素を検出し、前記検出した画素の画素データを前記地肌色算出手段202によって算出された地肌の色に置換処理することで、前記原画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを実施するように構成されている。
前記サムネイル画像表示手段205は、前記原画像データ、または、前記画素データ変換手段204によって前記原画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分が除去された画像データをサムネイル画像として前記カラー液晶表示部26のサムネイル画像表示エリアEsに表示するもので、ユーザが前記サムネイル画像により所定の色成分が除去された結果を確認することが可能なように構成されている。
前記サムネイル画像領域指定手段210は、図8(a)に示すように、前記サムネイル画像手段205によりサムネイル画像表示エリアEsに表示されたサムネイル画像Tを、前記操作部4を介して、前記サムネイル画像表示エリアEsに表示されたサムネイル画像Tの縦、及び、横に配置されたサムネイル画像指定領域カーソルの始点Ts、及び終点Teを操作することにより、サムネイル画像領域Tcを指定することができる。前記画素データ変換手段201は、指定された前記サムネイル画像領域Tcの画像データに対して前記領域選択手段203によって選択された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理するよう構成されている。
尚、前記サムネイル画像領域指定手段210は、図8(b)に示すように、サムネイル画像Tが一定の間隔でセル状のエリアに分割されており、前記操作部4を介して、サムネイル画像領域Tcを選択するように構成されていてもよい。このような構成にすることで、サムネイル画像領域Tcを複数設定することができる。
以下、前記画像処理部20の動作について図9のフローチャートに基づいて説明する。前記画像形成装置がスキャナ編集モードに入ると(SA1)、前記画像データ記憶部201に前記入力画像処理手段104から出力された画像データが原画像データとして記憶され、前記操作入力キー群24等を介してユーザにより前記原画像データに対するドロップアウト機能が選択されると、前記地肌色算出手段202は、R,G,B毎に前記原画像データにおける濃度ヒストグラムを生成し(SA2)、前記R,G,B夫々の濃度ヒストグラムにおける最も度数が大きくなっている濃度値Rm、Gm、Bmを検出し、前記濃度値Rm、Gm、Bmからなる色を前記原画像データにおける地肌の色として算出する(SA3)。
前記サムネイル画像表示手段205は、前記カラー液晶表示部26のサムネイル画像表示エリアEsに前記原画像データに基づいたサムネイル画像を表示する(SA4)。
前記サムネイル画像において領域を指定する場合、前記サムネイル画像領域指定手段210は、地肌の色に置換処理する領域を指定する(SA5)。
前記概略カラーパレット表示手段206は、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を前記カラー液晶表示部26に概略カラーパレットとして表示する(SA6)。また、ユーザが前記操作部4を介して、前記領域選択手段203により代表色が選択されると(SA7)、前記詳細カラーパレット表示手段207は、前記カラー液晶表示部26に選択された前記代表色の隣接する代表色及び選択された前記代表色を複数領域に分割し、前記各領域の代表色を詳細カラーパレットとして表示する(SA8)。
地肌の色に置換処理する代表色が選択された場合(SA9)、前記選択領域決定手段209により地肌の色に置換処理する代表色が決定され(SA10)、前記画素データ変換手段204は、前記原画像データから、前記領域選択手段203によって選択された選択領域に含まれる色の画素データとなっている画素を検出し、前記検出した画素の画素データを前記地肌色算出手段202によって算出された地肌の色に置換処理することで、前記原画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分を除去するドロップアウトを実施する(SA11)。
前記サムネイル画像表示手段205は、前記ドロップアウトされた画像データに基づいたサムネイル画像を前記カラー液晶表示部26のサムネイル画像表示エリアEsに表示する(SA12)。
ユーザにより前記ドロップアウトされた画像データに基づいたサムネイル画像が確認され、前記選択領域決定手段209によりOKとされたとき(SA13/Yes)、前記ドロップアウトされた画像データは画像形成装置本体の内部ハードディスクのフォルダに格納され(SA16)、前記画像変換部21へ出力され終了する。
ユーザにより前記サムネイル画像が確認され、前記ユーザが所定の色成分を微調整したいとき、前記領域選択指定手段208により、所定の色成分を微小に拡張または縮小させる(SA14/Yes)。
前記領域選択指定手段208より拡張または縮小された所定の色成分は、前記選択領域決定手段209により決定される(SA15)。決定されると、前記所定の色成分は前記画素データ変換手段204によって、前記検出した画素の画素データを前記地肌色算出手段202によって算出された地肌の色に置換処理される(SA11)
ユーザにより前記操作部4を介してOKとされるまで、前記ステップSA11から前記ステップSA15の動作を繰り返す。また、選択した所定の色成分を拡張または縮小せずに特定色を他の所定の色成分に変更したいときは(SA14/No)、再度詳細カラーパレットから除去する色成分を選択する(SA8)。
尚、原画像データにおける特定色の画素データから所定の色成分が除去された最終的な画像データは、画像形成装置本体の内部ハードディスクのフォルダに格納され(SA14)前記画像変換部21へ出力され終了する。
以下、別の実施形態について説明する。上述では、前記選択手段203は、認識可能な色空間を複数の領域に順次分割し、色数が順次減少していく場合について説明したが、ユーザの選択により、一度選択された色が含まれる領域をそのまま確保した上で、他の領域における色を追加することが可能な構成としてもよい。種々の色を特定色として同時にドロップアウトすることが可能となり好ましい。
上述の実施形態では、認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割したものを説明したが、認識可能な色空間とは、Lab表色系やXYZ表色系等、任意の表色系において画像形成装置により認識可能な色空間であればよい。
上述の実施形態では、詳細カラーパレット表示手段207により表示された詳細カラーパレットから所定の色成分を選択し、前記所定の色成分を拡張または縮小させるものを説明したが、図10(a)に示すように概略カラーパレット表示手段206により表示される概略カラーパレットから代表色を選択し前記代表色を拡張または縮小するように構成されていてもよい。さらに、図10(b),図10(c)に示すように、R,G,B毎に個別のキーを設け、R,G,B成分を区別して所定の色成分の拡張または縮小を行うように構成してもよい。
上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
4:操作部
20:画像処理部
21:画像変換部
104:入力画像処理手段
201:画像データ記憶手段
202:地肌色算出手段
203:領域選択手段
204:画素データ変換手段
205:サムネイル画像表示手段
206:概略カラーパレット表示手段
207:詳細カラーパレット表示手段
208:領域選択範囲指定手段
209:選択領域決定手段
210:サムネイル画像領域選択手段
20:画像処理部
21:画像変換部
104:入力画像処理手段
201:画像データ記憶手段
202:地肌色算出手段
203:領域選択手段
204:画素データ変換手段
205:サムネイル画像表示手段
206:概略カラーパレット表示手段
207:詳細カラーパレット表示手段
208:領域選択範囲指定手段
209:選択領域決定手段
210:サムネイル画像領域選択手段
Claims (6)
- 入力された画像データに含まれる特定色の画素データを変換する画素データ変換手段を備えた画像処理装置であって、
認識可能な色空間を複数の色空間領域に分割し、各色空間領域の代表色を表示する概略カラーパレット表示手段と、カラーパレットの任意の領域を選択する領域選択手段と、前記領域選択手段により選択された選択領域を拡張または縮小する領域範囲指定手段と、前記領域範囲指定手段により拡張または縮小された領域を選択領域として決定する選択領域決定手段とを備え、前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記選択領域決定手段によって選択決定された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する画像処理装置。 - 前記領域選択手段により選択された選択領域の隣接領域及び選択領域をさらに複数領域に区分した領域に夫々の代表色を表示する詳細カラーパレット表示手段を備え、前記領域範囲指定手段は、前記領域選択手段により選択された選択領域を拡張または縮小する請求項1記載の画像処理装置。
- 前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを前記画像データに含まれる他の色の画素データに置換処理する請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像データにおける地肌色を算出する地肌色算出手段を備え、前記画素データ変換手段は、前記画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを前記地肌色算出手段により算出された地肌データに置換処理する請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像データをサムネイル画像として表示するサムネイル画像表示手段と、表示されたサムネイル画像の領域を指定するサムネイル画像領域指定手段を備え、前記画素データ変換手段は、前記サムネイル画像領域指定手段により指定された領域の画像データに対して前記領域選択手段によって選択された領域に含まれる色の画素データを所定の画素データに置換処理する請求項1から4の何れかに記載の画像処理装置。
- 前記サムネイル画像表示手段は、前記画素データ変換手段による変換処理後の画像データをサムネイル画像として表示する請求項5記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007028659A JP2008193620A (ja) | 2007-02-08 | 2007-02-08 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2008193620A true JP2008193620A (ja) | 2008-08-21 |
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ID=39753245
Family Applications (1)
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JP2007028659A Pending JP2008193620A (ja) | 2007-02-08 | 2007-02-08 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008193620A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020053735A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置、画像読取装置及びプログラム |
-
2007
- 2007-02-08 JP JP2007028659A patent/JP2008193620A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020053735A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置、画像読取装置及びプログラム |
JP7159744B2 (ja) | 2018-09-25 | 2022-10-25 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 画像処理装置、画像読取装置及びプログラム |
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