JP2008193394A - 音響再生方法および音響再生システム - Google Patents

音響再生方法および音響再生システム Download PDF

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Abstract

【課題】スピーカを聴取者の近傍に設置して音響を再生する場合に、聴取者の耳が高い音圧にさらされることを防止できるようにする。
【解決手段】距離センサ12Lによって、左スピーカ11Lと聴取者1の左耳2Lとの距離を計測し、距離センサ12Rによって、右スピーカ11Rと聴取者1の右耳2Rとの距離を計測する。聴取者1が居眠りをするなどによって、左耳2Lが左スピーカ11Lに接触または接近し、または右耳2Rが右スピーカ11Rに接触または接近して、いずれか一方の距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、再生音量を所定値以下に絞る。これと並行して、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに供給される音声信号のレベルを監視し、そのレベルが所定時間内で所定サンプル数以上に渡って所定値以上となったとき、聴取者に警告をする。
【選択図】図1

Description

この発明は、スピーカによって音響を再生する方法およびシステムに関する。
スピーカによって音響を再生する場合、従来、スピーカは聴取者に対して一定距離以上離して設置するが、例えば、一対のスピーカを聴取者の側方の聴取者に近い位置に設置することが考えられる。
例えば、特許文献1(特開2006−345480号公報)には、聴取者の左右の耳の近傍にスピーカユニットを、振動板の前後から出る音を加算できるように、バッフル板に取り付けることなく保持し、入力音声信号を仮想音源処理して、上記スピーカユニットによってマルチチャンネルサラウンド音声を再生することが示されている。
マルチチャンネルサラウンド対応ではなくても、聴取者が車両や航空機の座席で音楽を聴く場合などに、一対のスピーカを聴取者の側方の聴取者に近い位置に設置して音響を再生することが考えられる。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2006−345480号公報
スピーカによって音響を再生する場合、上記のように従来は、スピーカを聴取者に対して一定距離以上、具体的には1m以上離して設置することが常識であったが、上述したようにスピーカを聴取者の近傍に設置すると、問題がある。
具体的に、音響再生中に、聴取者が、居眠りをして、または目を覚ましているが、頭を左右方向に傾け、耳をスピーカに接触または接近させることである。
このとき、スピーカでの再生音量が高く、しかも、聴取者の耳がスピーカに接触または接近した状態が、ある時間以上に渡って継続すると、聴取者の耳が高い音圧にさらされることになり、聴取者の耳を保護する観点から、好ましくない。
そこで、この発明は、スピーカを聴取者の近傍に設置して音響を再生する場合に、聴取者の耳が高い音圧にさらされることを防止することができるようにしたものである。
この発明の音響再生方法は、
スピーカと聴取者の耳との距離を計測し、その距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、再生音量を所定値以下に絞ることを特徴とする。
上記の音響再生方法では、音響再生中に、聴取者が、居眠りをし、または目を覚ましているが、頭を左右方向に傾けて、耳をスピーカに接触または接近させ、しかも、その状態が所定時間以上に渡って継続すると、音響再生システムの制御によって、再生音量が所定値以下に絞られる。したがって、聴取者の耳が高い音圧にさらされることが防止される。
以上のように、この発明によれば、スピーカを聴取者の近傍に設置して音響を再生する場合に、聴取者の耳が高い音圧にさらされることを防止することができる。
[1.システム構成:図1〜図5]
(1−1.システム全体:図1)
図1は、この発明の音響再生システムの一例を示す。
この例は、音楽などの音声を再生するだけでなく、映像も再生するものであり、具体的には、テレビおよびDVD(Digital Versatile Disc)の映像および音声を再生するシステムである。
この例のシステムは、スピーカ装置10、バイブレータ20、音声出力側送受信機30、テレビ放送受信装置50、DVD記録再生装置60、ディスプレイ装置70、およびソース側送受信機80によって構成される。
スピーカ装置10は、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rを、互いに例えば60cm程度の距離で対向し、それぞれ聴取者1の左耳2Lおよび右耳2Rと対向するように設置し、左スピーカ11Lの外側に距離センサ12Lを配置し、右スピーカ11Rの外側に距離センサ12Rを配置したものである。
左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rは、例えば、それぞれエンクロージャ(スピーカボックス)を持たないものとする。
距離センサ12Lは、左スピーカ11Lと聴取者1の左耳2Lとの距離を計測し、距離センサ12Rは、右スピーカ11Rと聴取者1の右耳2Rとの距離を計測するものである。
通常の状態では、図示するように、聴取者1の頭は、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに対して、ほぼ真ん中に位置し、左スピーカ11Lと聴取者1の左耳2Lとの距離と、右スピーカ11Rと聴取者1の右耳2Rとの距離とは、ほぼ等しい。
バイブレータ20は、後述のように聴取者1に警告をするために、聴取者1の身体に振動が与えるものである。
例えば、聴取者1が車両や航空機の座席で映像および音声を視聴する場合、バイブレータ20は、座席の適切な箇所に取り付ける。
音声出力側送受信機30は、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに音声信号ALおよびARを供給し、距離センサ12Lおよび12Rの出力電圧VlおよびVrを取り込み、駆動信号VDによってバイブレータ20を駆動するほか、後述のようにソース側送受信機80との間で信号を送受する。
テレビ放送受信装置50は、地上デジタル放送などのテレビ放送を受信し、テレビの映像信号および音声信号を出力する。その出力の映像信号はディスプレイ装置70に送出され、音声信号はソース側送受信機80に送出される。
また、テレビ放送受信装置50の出力の映像信号および音声信号は、DVDへの記録用にDVD記録再生装置60に送出される。
DVD記録再生装置60は、これに装填されたDVDに映像信号および音声信号を記録するとともに、DVDから映像信号および音声信号を再生するものである。
DVD記録再生装置60の出力の再生映像信号は、ディスプレイ装置70に送出され、再生音声信号は、光信号に変換されて、ソース側送受信機80に送出される。
ディスプレイ装置70は、液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルなどによって構成される。
ソース側送受信機80は、テレビ放送受信装置50およびDVD記録再生装置60の出力の音声信号を取り込み、DVD記録再生装置60に後述のような制御信号を送出するほか、後述のように音声出力側送受信機30との間で信号を送受する。
この例のシステムでは、以下の3つのモード中のいずれかによって音響が再生される。
(a)第1は、テレビの映像および音声を受信しているだけで、DVD記録再生装置60でテレビの映像および音声を記録していない場合である。このモードを、記録OFFモードと称する。
(b)第2は、テレビの映像および音声を受信しているとともに、DVD記録再生装置60でテレビの映像および音声を記録している場合である。このモードを、記録ONモードと称する。
(c)第3は、DVD記録再生装置60で映像および音声を再生している場合である。このモードを、DVD再生モードと称する。
(1−2.音声出力側送受信機およびソース側送受信機:図2)
図2に、音声出力側送受信機30およびソース側送受信機80の一例を示す。
音声出力側送受信機30は、CPU31を有し、そのバス34に、プログラムやデータが書き込まれるROM32、およびプログラムやデータが展開されるRAM33が接続されて、制御部41が構成される。
さらに、バス34には、距離センサ12Lおよび12Rの出力電圧VlおよびVrを取り込んで処理する入力インタフェース35、音声処理部42、音声信号ALおよびARを左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに送出する出力インタフェース36、駆動信号VDを出力する駆動回路43、および送受信部38が接続され、出力インタフェース36に音量調整器37が設けられ、送受信部38にアンテナ39が接続される。
ソース側送受信機80は、CPU81を有し、そのバス84に、プログラムやデータが書き込まれるROM82、およびプログラムやデータが展開されるRAM83が接続されて、制御部91が構成される。
さらに、バス84には、テレビ音声出力を取り込む入力インタフェース85、上記の光信号を受信してDVD音声出力を取り込む受光部86、DVD記録再生装置60に制御信号を送出する出力インタフェース87、音声処理部92、および送受信部88が接続され、送受信部88にアンテナ89が接続される。
ソース側送受信機80では、テレビ放送受信装置50の出力の音声信号が、入力インタフェース85によって取り込まれ、DVD記録再生装置60の出力の再生音声信号が、受光部86によって取り込まれ、それぞれ、音声処理部92で処理されて、送受信部88によって音声出力側送受信機30に送信される。
音声処理部92では、モノラル音声信号、ステレオ音声信号、および5.1チャンネルなどのマルチチャンネルのサラウンド音声信号が、それぞれ、定められた位置に音像が定位されるように処理される。
音声出力側送受信機30では、ソース側送受信機80から送信された音声信号が、送受信部38によって受信され、音声処理部42で処理されて、出力インタフェース36によって、音声信号ALおよびARとして左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに供給される。
また、音声出力側送受信機30では、距離センサ12Lおよび12Rの出力電圧VlおよびVrが、入力インタフェース35によって取り込まれ、さらに制御部41によって後述のように演算され、その演算後の距離計測値が、送受信部38によってソース側送受信機80に送信される。
さらに、音声出力側送受信機30では、出力インタフェース36の状態から、制御部41によって再生音量が検出され、その再生音量検出値が、送受信部38によってソース側送受信機80に送信される。
ソース側送受信機80では、音声出力側送受信機30から送信された距離計測値および再生音量検出値が、送受信部88によって受信され、制御部91によって、再生音量を絞るべきか否かが判断される。
そして、ソース側送受信機80の制御部91は、再生音量を絞るべきと判断したときには、再生音量を絞るべき旨のコマンドを、送受信部88によって音声出力側送受信機30に送信するとともに、そのときのDVD記録再生装置60の状態に応じた制御信号を、出力インタフェース87によってDVD記録再生装置60に送出する。
音声出力側送受信機30の制御部41は、上記のコマンドを受信したら、再生音量を所定値以下とするように出力インタフェース36を制御する。
また、ソース側送受信機80の制御部91は、音声出力側送受信機30に送信する音声信号のレベルを監視して、後述の条件を満たしたとき、警告をすべき旨のコマンドを、送受信部88によって音声出力側送受信機30に送信し、音声出力側送受信機30の制御部41は、そのコマンドを受信したら、駆動回路43から駆動信号VDを出力させる。
(1−3.距離計測:図3〜図5)
図3に、距離センサ12Lおよび12Rによる距離計測の一例を示す。
この例では、距離センサ12Lおよび12Rは、それぞれ、距離センサ12として示すように、物体5に光15を照射し、物体5で反射した光16を受光して、その受光量を検出するものである。
図4に示すように、距離センサ12と物体5との距離Dxが大きくなるに従って、受光量が減少し、距離センサ12の出力電圧Voutが低下する。したがって、出力電圧Voutから、距離Dxを知ることができる。このような距離センサ自体は、公知である。
図1の例のシステムでは、このような原理を利用して、距離センサ12Lによって、左スピーカ11Lと聴取者1の左耳2Lとの距離を計測し、距離センサ12Rによって、右スピーカ11Rと聴取者1の右耳2Rとの距離を計測する。
この場合、聴取者1の左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに対する位置関係は、図5(A)(B)(C)に示すように変化し得る。
図5(A)は、聴取者1の頭が、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rに対して、真ん中に位置し、左スピーカ11Lと聴取者1の左耳2Lとの距離と、右スピーカ11Rと聴取者1の右耳2Rとの距離とが、それぞれDcで表されるように、等しいときである。
したがって、距離センサ12Lの出力電圧をVl、距離センサ12Rの出力電圧をVr、両者の差の電圧をVdとすると、このとき、Vd=Vl−Vr=0である。
図5(B)は、聴取者1が居眠りをするなどによって、聴取者1の頭が左側に傾き、左耳2Lが左スピーカ11Lに接触しているときである。
このとき、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離は最小、右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離は最大となり、電圧Vdは、Vd=Vl−Vr=Vmaxで表されるように、正の最大値となる。
図5(C)は、逆に、聴取者1の頭が右側に傾き、右耳2Rが右スピーカ11Rに接触しているときである。
このとき、右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離は最小、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離は最大となり、電圧Vdは、Vd=Vl−Vr=−Vmaxで表されるように、負の最大値となる。
図1の例のシステムでは、音声出力側送受信機30の制御部41で、距離センサ12Lの出力電圧Vlと距離センサ12Rの出力電圧Vrとの差の電圧Vdを算出する。これによれば、距離の検出感度が2倍になる。
音声出力側送受信機30の制御部41は、この電圧Vdを示す信号を、距離計測値としてソース側送受信機80に送信し、ソース側送受信機80の制御部91は、この電圧Vdの絶対値が所定値Vth以上であるとき、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離、または右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離が、所定値Dth以下であると判断する。もちろん、Vth<Vmaxとし、Dth<Dcとする。具体的に、Dthは、数cm以下、例えば2cmに設定する。
[2.音響再生方法:図6〜図10]
(2−1.距離計測による再生音量の制御:図6および図7)
図1の例のシステムで音響を再生する際、ソース側送受信機80の制御部91は、音声出力側送受信機30から送信された距離計測値、すなわち上記の電圧Vdから、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離、または右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離が、所定時間以上に渡って上記の所定値Dth以下となったとき、音声出力側送受信機30にコマンドを送信して、左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rでの再生音量を所定値以下に絞る。
図6および図7に、この場合にソース側送受信機80の制御部91が実行する監視制御処理の一例を示す。
なお、以下において、「距離が所定値Dth以下ではない(所定値Dthを超える)」とは、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離、および右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離の、いずれもが、所定値Dthを超えることであり、「距離が所定値Dth以下である」とは、左スピーカ11Lと左耳2Lとの距離、および右スピーカ11Rと右耳2Rとの距離の、いずれか一方のみが、所定値Dth以下であることである。
ソース側送受信機80の制御部91は、システムの電源がONにされることによって監視制御処理を開始して、まずステップ111で、時間計測用カウンタのカウント値Ctを0にし、次にステップ112で、音声出力側送受信機30から送信された距離計測値を読み込み、次にステップ113で、その距離計測値から、距離が所定値Dth(例えば上記のように2cm)以下であるか否かを判断する。
そして、距離が所定値Dth以下ではないときには、ステップ113からステップ111に戻って、カウント値Ctを0にして、時間の計測を開始し直す。
一方、距離が所定値Dth以下であるときには、ステップ113からステップ114に進んで、カウント値Ctを1だけインクリメントし、さらにステップ115に進んで、カウント値Ctが60を超えたか否かを判断する。
そして、カウント値Ctが60を超えていなければ、ステップ115からステップ116に進んで、1秒間待機した上で、ステップ112に戻って、次の距離計測値を読み込み、ステップ113で、その距離計測値から、距離が所定値Dth以下であるか否かを判断する。
一方、カウント値Ctが60を超えたら、距離が60秒間以上に渡って所定値Dth以下となったものとして、ステップ115からステップ117に進んで、再生音量を所定値以下に絞ることを指示するコマンドを音声出力側送受信機30に送信する。
これによって、音声出力側送受信機30の制御部41は、再生音量を所定値以下に絞り、聴取者1の左耳2Lおよび右耳2Rが高い音圧にさらされることが防止される。
ソース側送受信機80の制御部91は、ステップ117で音声出力側送受信機30にコマンドを送信したら、さらにステップ121に進んで、当該システムが上記(c)のDVD再生モードであるか否かを判断し、DVD再生モードであるときには、ステップ122に進んで、DVD記録再生装置60にポーズ状態とすべき旨を指示する制御信号を送出して、ステップ125に進む。
これによって、DVD記録再生装置60では、DVDからの映像および音声の再生が停止され、聴取者1は、目を覚ましたとき、居眠りをした直後の部分から映像および音声を直ちに再生視聴することができる。
当該システムが上記(c)のDVD再生モードではないときには、ソース側送受信機80の制御部91は、ステップ121からステップ123に進んで、当該システムが上記(a)の記録OFFモードであるか否かを判断し、記録OFFモードであるときには、ステップ124に進んで、DVD記録再生装置60にテレビの映像および音声を記録すべき旨を指示する制御信号を送出して、ステップ125に進む。
これによって、DVD記録再生装置60では、テレビ放送受信装置50で受信されたテレビの映像および音声がDVDに記録され、聴取者1は、目を覚ましたとき、居眠りをしている間に見逃していた映像および聴き逃していた音声を再生視聴することができる。
当該システムが、DVD再生モードではなく、記録OFFモードでもないとき、すなわち上記(b)の記録ONモードであるときには、ステップ123から、そのままステップ125に進む。
ステップ125では、対応処理として、その後の聴取者1の操作などに応じた処理を実行する。
以上の監視制御処理は、距離が所定時間以上に渡って所定値Dth以下となったとき、再生音量が所定値以下になっているか否かにかかわらず、再生音量を所定値以下に絞ることを指示するコマンドを音声出力側送受信機30に送信する場合であるが、このとき、音声出力側送受信機30から送信された再生音量検出値から、再生音量が所定値を超えていると判断したときにのみ、再生音量を所定値以下に絞ることを指示するコマンドを音声出力側送受信機30に送信するように構成してもよい。
(2−2.音声信号レベルの監視による警告または音量制御:図8〜図10)
図1の例のシステムでは、ソース側送受信機80の制御部91は、上述した距離計測による再生音量の制御と並行して、音声出力側送受信機30に送信する音声信号のレベルを監視し、そのレベルが所定時間内で所定サンプル数以上に渡って所定値以上となったとき、聴取者1に警告をし、または再生音量を所定値以下に絞る。
例えば、ソース側送受信機80の制御部91は、デジタル信号とされている音声信号の1サンプルごとの数値の絶対値を1024サンプル分、加重平均した値を、1単位サンプルのレベル値として、図8に示すように、各単位サンプルのレベル値を検出する。
音声信号の標本化周波数が48kHzであるとき、1秒間では約47個の、1分間では約2812個の、単位サンプルが得られる。
その中で、最大値に対して−6dBの値Lhより高いレベル値の単位サンプルが1分間に1000個以上あったとき、ソース側送受信機80の制御部91は、音声信号が高レベル領域にあると判断する。
さらに、ソース側送受信機80の制御部91は、音声出力側送受信機30から送信された再生音量検出値で示される再生音量も考慮して、上記のように音声信号が高レベル領域にあり、かつ再生音量が比較的大きな所定値Nを超えるとき、聴取者1への警告を指示するコマンド、または再生音量を所定値N以下に絞ることを指示するコマンドを音声出力側送受信機30に送信する。
所定値Nは、聴取者1の耳に与えられる音圧が100dBSPL以下となる値とすることが望ましい。
図9および図10に、ソース側送受信機80の制御部91が実行する以上のような監視制御処理の一例を示す。
この例では、ソース側送受信機80の制御部91は、システムの電源がONにされることによって監視制御処理を開始して、まずステップ131で、タイマーをセットし、単位サンプル計数用カウンタのカウント値Csを0にする。
次に、ステップ132で、音声出力側送受信機30に送信する音声信号の単位サンプルのレベル値を検出し、さらにステップ133に進んで、そのレベル値が上記の値Lhより高いか否かを判断する。
そして、単位サンプルのレベル値が上記の値Lhより高いときには、ステップ133からステップ134に進んで、カウント値Csを1だけインクリメントして、ステップ135に進み、単位サンプルのレベル値が上記の値Lh以下であるときには、ステップ133から、そのままステップ135に進む。
ステップ135では、タイマーの時間が60秒を過ぎているか否かを判断し、60秒を過ぎていないときには、ステップ132に戻って、音声信号の次の単位サンプルのレベル値を検出し、ステップ133で、そのレベル値が上記の値Lhより高いか否かを判断する。
タイマーの時間が60秒を過ぎているときには、ステップ135からステップ136に進んで、カウント値Csが1000を超えたか否かを判断する。
そして、カウント値Csが1000を超えていなければ、音声出力側送受信機30に送信する音声信号は高レベル領域にないと判断して、ステップ136からステップ131に戻って、タイマーをセットし直し、カウント値Csを0にして、音声信号レベルの監視を一から始める。
一方、カウント値Csが1000を超えたときには、ステップ136からステップ137に進んで、音声出力側送受信機30から送信された再生音量検出値を取り込み、さらにステップ138に進んで、その再生音量検出値から、そのときの再生音量が上記の所定値Nを超えているか否かを判断する。
そして、そのときの再生音量が所定値N以下であるときには、ステップ138からステップ131に戻って、音声信号が高レベル領域にないときと同様に、音声信号レベルの監視を一から始めるが、そのときの再生音量が所定値Nを超えているときには、ステップ138からステップ139に進んで、聴取者1に警告を行うように指示するコマンドを音声出力側送受信機30に送信する。
これによって、音声出力側送受信機30の制御部41は、駆動回路43によりバイブレータ20を駆動して、再生音量が大きいことを聴取者1に警告する。
その警告に従って聴取者1が再生音量を下げることによって、周囲に迷惑がかからないようにすることができる。
なお、この場合の警告の方法としては、バイブレータ20を駆動して聴取者1の身体に振動を与える方法のほかに、システム内に存在する音声データによって左スピーカ11Lおよび右スピーカ11Rから警告音を出力させ、またはディスプレイ装置70の画面上に再生音量が大きいことを文字や画像で表示するなどの方法を用いることもできる。
また、警告をする代わりに、または警告と共に、上述したように再生音量を所定値以下に絞るようにしてもよい。
この発明のシステムの一例を示す図である。 図1のシステム中の送受信機の一例を示す図である。 距離センサによる距離計測の原理の一例を示す図である。 距離とセンサ出力電圧との関係の一例を示す図である。 スピーカと聴取者の耳との距離の変化の様子を示す図である。 距離計測による監視制御処理の一例の一部を示す図である。 距離計測による監視制御処理の一例の一部を示す図である。 音声信号レベルを監視する方法の一例を示す図である。 音声信号レベル監視および警告の処理の一例の一部を示す図である。 音声信号レベル監視および警告の処理の一例の一部を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (9)

  1. スピーカと聴取者の耳との距離を計測し、その距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、再生音量を所定値以下に絞ることを特徴とする音響再生方法。
  2. 請求項1の音響再生方法において、
    上記距離として、左スピーカと聴取者の左耳との距離、および右スピーカと聴取者の右耳との距離を計測し、それぞれの距離の差の絶対値が、所定時間以上に渡って所定値以上となったとき、再生音量を所定値以下に絞ることを特徴とする音響再生方法。
  3. 請求項1の音響再生方法において、
    上記スピーカに供給される音声信号のレベルを監視し、そのレベルが所定時間内で所定サンプル数以上に渡って所定値以上となったとき、聴取者に警告をし、または再生音量を所定値以下に絞ることを特徴とする音響再生方法。
  4. 請求項1の音響再生方法において、
    上記スピーカに供給される音声信号は、音声信号再生装置で記録媒体から再生されるものであり、
    上記距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、上記音声信号再生装置をポーズ状態とする、
    ことを特徴とする音響再生方法。
  5. 請求項1の音響再生方法において、
    上記スピーカに供給される音声信号は、音声信号受信装置で受信されるものであり、
    上記距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、音声信号記録装置に対して上記音声信号受信装置で受信された音声信号を記録させる、
    ことを特徴とする音響再生方法。
  6. スピーカと、
    このスピーカと聴取者の耳との距離を計測する距離センサと、
    この距離センサによって計測された距離が所定時間以上に渡って所定値以下となったとき、再生音量を所定値以下に絞る制御部と、
    を備えることを特徴とする音響再生システム。
  7. 請求項6の音響再生システムにおいて、
    上記スピーカとして、左スピーカおよび右スピーカを有し、
    上記距離センサとして、上記左スピーカと聴取者の左耳との距離を計測する左側距離センサ、および上記右スピーカと聴取者の右耳との距離を計測する右側距離センサを有し、
    上記制御部は、上記左側距離センサによって計測された距離と上記右側距離センサによって計測された距離との差の絶対値が、所定時間以上に渡って所定値以上となったとき、再生音量を所定値以下に絞る、
    ことを特徴とする音響再生システム。
  8. 請求項6の音響再生システムにおいて、
    上記制御部は、上記スピーカに供給される音声信号のレベルを監視し、そのレベルが所定時間内で所定サンプル数以上に渡って所定値以上となったとき、聴取者に警告をし、または再生音量を所定値以下に絞ることを特徴とする音響再生システム。
  9. 請求項6の音響再生システムにおいて、
    当該の音響再生システムは、信号源からの音声信号を送信するソース側送受信機と、このソース側送受信機から送信された音声信号を受信して上記スピーカに供給する音声出力側送受信機とを備えることを特徴とする音響再生システム。
JP2007025553A 2007-02-05 2007-02-05 音響再生方法および音響再生システム Pending JP2008193394A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107103801A (zh) * 2017-04-26 2017-08-29 北京大生在线科技有限公司 远程三维场景互动教学系统及控制方法
WO2023001673A3 (de) * 2021-07-19 2023-04-27 Kaetel Systems Gmbh Vorrichtung und verfahren für die schallversorgung in einem raum

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