JP5672739B2 - 音響処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、省電力機能を備えた音響処理装置に関する。
近時、AV機器には、省電力機能が搭載されたものがある。
例えば、特許文献1に記載の受像機は、視聴者が視聴領域から離れた場合には、画面の輝度を段階的に下げ、最終的に黒画面にすることで消費電力を抑制する機能を備えている。
特許文献2に記載の再生装置は、6チャンネルの音声再生回路を備えており、2チャンネルのデータしか記録されていないDVDを再生する場合には、4チャンネル分の音声回路の電源をオフにして、必要以外の電力を抑制する機能を備えている。
特開2008−244917号公報 特開2000−207817号公報
しかしながら、特許文献2に記載の再生装置は、聴取者の移動を検出することができず、再生モード中には、DVDにデータが記録されているチャンネルの音声出力回路の電源を常にオンにしている。そのため、再生装置で6チャンネルの音声信号が記録されたDVDを再生中に聴取者がDVDの再生中に聴取領域から離れると、6チャンネルでの再生は不要であるが、6チャンネルの音声出力回路の電源がオンの状態で維持されるので、電力消費を抑制することができなかった。
そこで、この発明は、聴取者の移動を検出して電力消費を抑制する音響処理装置を提供することを目的とする。
この発明の音響処理装置は、信号処理部に分配された音声信号を増幅部で増幅して、複数の放音部で音声信号を放音する。また、複数の収音部で音声を収音して収音信号を生成し、音源位置検出部は複数の収音部が収音した音声信号に基づいて、音源の位置を検出する。制御部は、この音源の位置と、チャンネル情報通知部により通知された入力音声信号のチャンネル数の情報と、に基づいて、信号処理部に音声信号を分配させる。また、制御部は、複数の増幅部のうち音声信号が分配されない増幅部を停止させる。聴取者は聴取中に動いたり声を発したりして、何らかの音を発する音源となるので、この音を検出することで、聴取者の位置を検出できる。音響処理装置は、聴取者の位置に応じて音声信号を分配するので、聴取者が聴取領域におらず音響効果を体感できないときに、無駄に音声を再生して電力を浪費するのを防止できる。
上記構成において、音響処理装置は、有人検出部で、放音部から収音部に至る音響帰還系のインパルス応答の変化を監視し、このインパルス応答の変化に基づいて人の有無を検出する。このとき、放音部が放音して収音部に回り込む音声は不要なため、この回り込み音声を打ち消すためにエコーキャンセル部を設けて、信号処理部が分配する音声信号から疑似エコー信号を生成し、この疑似エコー信号を用いて収音部が生成した収音信号の回り込み音声をキャンセルする。制御部は、有人検出部が人のいないことを検出した場合、増幅部をすべて停止させる。このように、音響処理装置は、人の有無によって増幅部を停止させるので、聴取者がいないときに無駄に音声を放音するのを防止して、電力消費を抑制できる。また、音により聴取者の有無を検出するので、周囲の明るさの影響を受けることなく、確実に聴取者(人)の有無を検出できる。
この発明によれば、聴取者の移動を検出して電力消費を抑制できる。
音響処理装置の接続及び配置の概略を示す図である。 音響処理装置の構成を示すブロック図である。 音響処理装置の処理を説明するためのフローチャートである。 エコーキャンセラの構成を示すブロック図である。 インパルス応答による聴取者の有無検出の概念を説明するための図である。 音源と複数のマイクロフォンとの位置関係を示す図である。 リスニングルームにおける聴取者の位置を示す図である。 音響処理装置の設定を示す表である。 リスニングルームにおける聴取者の位置を示す図である。 音響処理装置の設定を示す表である。
以下、本発明の実施形態に係る音響処理装置について説明する。図1は、音響処理装置の接続及び配置の概略を示す図である。図1に示すように、音響処理装置1には、コンテンツ再生装置3と、5つのスピーカ11〜スピーカ15(放音部に相当)と、2つの無指向性のマイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−2(収音部に相当)と、が接続されている。
コンテンツ再生装置3は、テレビチューナや、CD・DVD等の光ディスク再生装置等のようなオーディオ信号を出力する装置である。
聴取者Uは、リスニングルーム90の中央部に設定された聴取位置91で、コンテンツ再生装置3が再生したコンテンツの音声や音楽を聴取できる。聴取位置91の周囲には、スピーカ11〜スピーカ15を、一例としてITU−R BS・775勧告に基づくスピーカ配置で配置している。コンテンツ再生装置3がコンテンツを再生して5chのオーディオ信号を出力したときには、音響処理装置1は、スピーカ11からLch音声、スピーカ12からCch音声、スピーカ13からRch音声、スピーカ14からSLch音声、及びスピーカ15からSRch音声をそれぞれ放音する。このとき、聴取者Uは、スピーカ11〜スピーカ15に囲まれた聴取領域92内、特に聴取位置91では、各スピーカが放音した音声をマルチチャンネルのサラウンドサウンドとして聴取できる。一方、聴取者Uは、聴取領域92の外では、各スピーカが放音した音声をサラウンドサウンドとして聴取することができない。
スピーカ11とスピーカ12の間、及びスピーカ12とスピーカ13の間には、所定の間隔でマイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−2を設置している。音響処理装置1は、聴取者の有無や聴取者の位置を検出するセンサとして、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−2を使用する。すなわち、音響処理装置1は、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−2で音声を収音し、聴取者の有無に応じて内蔵する増幅器(アンプ)の電源をオンまたはオフする。また、聴取者の位置に応じて音声を放音させるスピーカを切り換える。
音響処理装置1は、上記の機能を実現するために、以下の構成を備えている。図2は、音響処理装置の構成を示すブロック図である。図3は、音響処理装置の処理を説明するためのフローチャートである。図4は、エコーキャンセラの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、音響処理装置1は、デコード部21(チャンネル情報通知部に相当)、信号処理部23、増幅部25、エコーキャンセル部27、有人検出部29、音源位置検出部31、及び制御部33を備えている。増幅部25は、増幅器25L、増幅器25C、増幅器25R、増幅器25SL、及び増幅器25SRを備えている。エコーキャンセル部27は、エコーキャンセラ27−1〜エコーキャンセラ27−Nを備えており、それぞれマイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nが接続されている。なお、図1には、N=2の場合を示している。また、音響処理装置1には、マイクロフォンを2つ以上接続すれば良い。マイクロフォンの接続数が多い方が、音源位置の特定や音源有無の検出の精度を高くできる。
なお、図2において、アナログ音声信号をデジタル変換するA/Dコンバータや、デジタル音声信号をアナログ変換するD/Aコンバータなどの表記は省略している。
図3に示すように、コンテンツ再生装置3は、コンテンツの再生操作を受け付けると(S1:Y)、コード化されているデジタルオーディオ信号を音響処理装置1のデコード部21に出力する(S2)。
デコード部21は、デジタルオーディオ信号が入力されると(S11:Y)、デジタルオーディオ信号に含まれている信号のチャンネル数を確認して、チャンネル数の情報を制御部33に出力する(S12)。また、デコード部21は、入力されたデジタルオーディオ信号をデコードして信号処理部23に出力する(S13)。
制御部33は、オーディオ信号が5チャンネルの場合には(S14:Y)、信号のミックスダウンやチャンネルの入れ替えを行わずに正規のチャンネル(Lch、Cch、Rch、SLch、SRch)に各オーディオ信号を出力(分配)するように指示する制御信号を信号処理部23に出力する。また、制御部33は、全増幅器を動作させる制御信号を増幅部25に出力する。信号処理部23は、増幅部25とエコーキャンセル部27に5チャンネルのオーディオ信号を出力し、スピーカ11〜スピーカ15から音声を放音する(S15)。続いて、制御部33は、ステップS19を行う。
制御部33は、オーディオ信号が2チャンネルの場合には(S14:N、S16:Y)、信号処理部23に信号のミックスダウンやチャンネルの入れ替えを行わずに正規のチャンネル(Lch、Rch)に各オーディオ信号を出力(分配)するように指示する制御信号を出力する。また、制御部33は、増幅部25に増幅器25Lと増幅器25Rをオンにして、残りの3つの増幅器をオフにする制御信号を出力する。信号処理部23は、増幅部25とエコーキャンセル部27に2チャンネルのオーディオ信号を出力し、スピーカ11とスピーカ13から音声が放音される(S17)。これにより、増幅部25において消費電力が抑制される。続いて、制御部33は、ステップS19を行う。
制御部33は、オーディオ信号が1チャンネルの場合には(S14:N、S16:N)、信号処理部23に疑似ステレオ信号の生成と出力(分配)を指示する制御信号を出力する。また、制御部33は、増幅部25に増幅器25Lと増幅器25Rをオンにして、残りの3つの増幅器25C,25SL,25SRをオフにする制御信号を出力し、スピーカ11とスピーカ13から音声が放音される(S18)。これにより、増幅部25において消費電力が抑制される。続いて、制御部33は、ステップS19を行う。
音響処理装置1は、リスニングルーム90における聴取者Uの位置や有無を、以下の構成により検出する。
エコーキャンセル部27は、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nに回り込むスピーカ11〜スピーカ15が放音した音声をキャンセル(消去)する。エコーキャンセラ27−1〜エコーキャンセラ27−Nは同じ構成であり、図4に示すように、例えばエコーキャンセラ27−1は、疑似エコー信号生成部271と適応パラメータ設定部272と加算器273を備えている。
疑似エコー信号生成部271は、信号処理部23が出力したオーディオ信号と、適応パラメータ設定部272からの適応パラメータと、を用いて、リスニングルーム90の音響環境に依存するインパルス応答に基づく疑似エコー信号を生成し、加算器273に出力する。
加算器273は、マイクロフォン17−1の収音信号から擬似エコー信号を減算することでエコーキャンセル処理を行い、エコーキャンセル後の収音信号を出力する。エコーキャンセル後の収音信号は、適応パラメータ設定部272および音源位置検出部31に出力される。このようにエコーキャンセル処理が行われることで、聴取者Uがリスニングルーム90内で発声したり動作音を発生させたりした場合に、スピーカ11〜15から放音された音声の影響を受けることなく、聴取者Uから発生した音を確実に取得することができる。これにより、音源位置検出部31での有人検出を、より確実に行うことができる。
適応パラメータ設定部272は、エコーキャンセル後の収音信号に基づいて既知の方法で適応パラメータを設定する。適応パラメータ設定部272は、適応パラメータを、擬似エコー信号生成部271および有人検出部29に出力する。
図4に示す有人検出部29は、エコーキャンセル部27から所定間隔で送られてくるエコーキャンセル処理用の適応パラメータ、すなわちスピーカ11〜スピーカ15からマイクロフォン17−1に至る音響帰還系のインパルス応答の変化量を監視する。例えば、無人状態のリスニングルーム90に聴取者Uが入室して有人状態になると、音響伝達経路の環境が変化し、反射音の到達時間も変化するため、インパルス応答は変化する。また、聴取者Uが座った状態で首を動かしたり席から立ち上がったりする等、聴取者Uが動くと、音響伝達経路の環境が変化して、反射音の到達時間が変化するため、インパルス応答が変化する。このように、インパルス応答が変化すると言うことは、音響空間であるリスニングルーム90に変化が生じたことを意味し、聴取者Uが有無を推定できる。よって、有人検出部29は、インパルス応答の変化を検知することで、人(聴取者U)が存在するか否か(有人状態か無人状態か)を検出することができる。有人検出部29は、人(聴取者U)の検出結果を制御部33に出力する。
ここで、インパルス応答による聴取者Uの有無検出の概念を示す。図5は、インパルス応答による聴取者の有無検出の概念を説明するための図であり、(A)は放音される音の波形例、(B)は(A)の放音に対する無人環境時のエコーの波形例、(C)は(B)の場合のインパルス応答波形、(D)は(A)の放音に対する有人環境時のエコーの波形例、(E)は(D)の場合のインパルス応答波形を示す。なお、本図は一例を簡略的に示すものであり、現実的にはより複雑なエコーが収音されるが、ここでは省略している。
まず、無人状態では、スピーカ11〜スピーカ15のいずれかから図5(A)に示すような音声が放音された場合、図5(B)に示すような1つのピークからなる音声(直接音)が、マイクロフォン17−1またはマイクロフォン17−2で収音される。したがって、無人状態では、図5(C)に示すような時間軸上において先頭にピークを有し、徐々に減衰するインパルス応答が得られる。そして、このインパルス応答により無人状態の適応パラメータが設定されている。このような無人環境の適応パラメータは、例えば、事前に測定して記憶しておけばよい。
一方、有人状態では、スピーカ11〜スピーカ15のいずれかから図5(A)に示すような放音が行われた場合、図5(D)に示すような1つのピークからなる音声(直接音)と、聴取者Uに反射した1つのピークからなる音声(間接音)と、がマイクロフォン17−1またはマイクロフォン17−2で収音される。この収音した音声において、最初に収音した遅延時間が短い側のピークを含む音声(直接音)が無人状態と同じであるが、2番目に収音した遅延時間が長い側の音声(間接音)が聴取者Uからの反射音であり、有人状態を表す音声である。したがって、有人状態では、図5(E)に示すような複数のピークを有するインパルス応答が得られる。そして、このインパルス応答により有人状態の適応パラメータが設定されている。この有人状態の適応パラメータは、インパルス応答が異なることからもわかるように、上述の無人状態の適応パラメータとは異なる。
したがって、このような適応パラメータの変化を検出することで、有人検出することができ、逆に適応パラメータの変化が無いことを検出することで、無人状態の継続を検出することができる。
なお、上記の説明では、有人状態では、スピーカが音を放音すると、マイクロフォンは聴取者Uに反射した1つのピークからなる音声(間接音)を収音するものとして説明したが、実際には聴取者Uからの反射音だけでなく、部屋の壁や家具などに反射して複数の反射音(間接音)がマイクロフォンで収音されるので、聴取者Uからの反射音を特定する必要がある。この場合、上記のように無人の状態で予め適応パラメータを測定して記憶しておき、所定タイミング毎に取得する適応パラメータと無人状態の適応パラメータとの差を検出すると良い。2つの適応パラメータに差があれば有人状態であり、差がなければ無人状態であることを検出する。この方法を用いれば、聴取者Uの有無を確実に検出できる。
なお、インパルス応答が少しでも変化すれば聴取者Uが存在すると判定しても良いし、所定の閾値を超える変化があれば聴取者Uが存在すると判定しても良い。また、有人検出部29が遅延量を測定するタイミング(測定時間間隔)、及び遅延量の変化を測定するタイミングは、どのようなタイミングであっても良いが、疑似エコー信号生成部271または他のエコーキャンセラ27−2〜エコーキャンセラ27−Nの疑似エコー信号生成部に収音信号が入力されたとき(所定レベル以上の収音信号が入力されたとき)に、これをトリガとし、その後収音信号が入力されなくなるまで周期的に(例えば数100ms毎に)測定すれば良い。
また、音響処理装置1は、以下の構成により、リスニングルーム90に聴取者Uがいる場合に聴取者Uの位置を検出する。
音源位置検出部31には、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nが収音して、エコーキャンセル部27(エコーキャンセラ27−1〜エコーキャンセラ27−N)でエコーが除去された音声が入力される。
図6は、音源と複数のマイクロフォンとの位置関係を示す図である。図7は、リスニングルームにおける聴取者の位置を示す図であり、図7(A)は聴取者が聴取位置にいる状態、図7(B)は聴取者がリスニングルームにいない状態、図7(C)は聴取者が聴取領域外の右側にいる状態、図7(D)は聴取者が聴取領域外の左側にいる状態を示している。図8は、音響処理装置の設定を示す表である。
図6に示すように、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nで音声を収音した際、音源250から発せられた音声は、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nと音源との距離に応じた伝搬時間で伝搬する。そのため、マイクロフォン17−1〜マイクロフォン17−Nの収音タイミングに差が生じる。音源位置検出部31は、これを利用して音源の位置を検出する。各マイクロフォンの距離(間隔)は予め判っているので、各マイクロフォンの収音タイミングの差を測定することで、周知の三角測量法により音源位置を特定できる。
また、スピーカ11〜スピーカ13のいずれかからパルス音(インパルス)を放音してから、聴取者Uに反射した音声をマイクロフォン17−1とマイクロフォン17−2で収音するまでの時間を計測することで、周知の三角測量法により聴取者Uの位置を特定できる。
音源位置検出部31は、検出した音源(話者)の位置が、聴取領域92の内か外かを検出して、その結果を制御部33に出力する。
図3に示すように、制御部33は、有人検出部29の出力信号を確認し(S19)、有人検出部29の検出結果が有人状態の場合には(S20:Y)、さらに、音源位置検出部31の出力信号を確認する(S21)。制御部33は、音源(話者)の検出結果が、聴取領域92内に音源(話者)有りの場合には(S22:Y)、図7(A)に示すような状態であるので、信号処理部23と増幅部25に制御信号を出力せずに、現在再生中の状態を維持する(S23)。そして、制御部33は、デコード部21から、オーディオ信号の入力が停止したことを通知されるまで(S24:N)、ステップS19〜ステップS24の処理を繰り返す。
制御部33は、デコード部21から、オーディオ信号の入力が停止したことを通知されると(S24:Y)、増幅部25に全増幅器をオフにする制御信号を出力して、処理を終了する(S25)。
一方、制御部33は、ステップS19において有人検出部29の出力信号を確認した結果、有人検出部29の検出結果が無人状態の場合には(S20:N)、図7(B)に示すように聴取者Uがリスニングルーム90内にいないと判断する。そして、増幅部25に増幅器をすべてオフにする制御信号を出力し(S26)、ステップS19以降の処理を行う。これにより、増幅部25の全増幅器は停止し、スピーカ11〜スピーカ15からは放音されず、増幅部25の電力消費が抑制される。例えば、増幅部25の各増幅器の消費電力が10Wの場合、5chの音声を放音しているときには消費電力は50Wであるが、上記のように、聴取者Uがリスニングルーム90内にいない時には増幅部25の消費電力を0Wにすることができる。
また、制御部33は、ステップS21において音源位置検出部31の出力信号を確認した結果、聴取領域92内に音源(話者)無しの場合には(S22:N)、図7(C)と図7(D)に示すように、聴取者Uはリスニングルーム90内にいるが聴取領域92の外に移動したと判断する。この場合、聴取者Uが聴取領域外にいるので、音響処理装置1がサラウンドサウンドやステレオサウンドを放音しても、聴取者Uは聴取領域内にいるときのように音響効果を体感できない。そのため、音響処理装置1は、信号処理部23に、オーディオ信号を1チャンネルにミックスダウンしてCchに分配(出力)するように指示する制御信号を出力する。また、制御部33は、増幅部25に対して、増幅器25Cをオンにして残りの4つの増幅器をオフにする制御信号を出力し(S27)、ステップS19以降の処理を行う。これにより、スピーカ12から音声が放音され、増幅部25の増幅器25Cだけが動作するので、5chの音声信号を放音している場合、消費電力を10Wに抑制できる。
以上の説明における各設定をまとめると、図8に示す表のようになる。
このように、音響処理装置1は、聴取者Uが聴取領域92の外やリスニングルーム90の外に移動したことを検出すると、増幅部25の動作を停止または制限するので、電力の消費を抑制できる。
次に、音響処理装置1では、以下のように設定することも可能である。図9は、リスニングルームにおける聴取者の位置を示す図であり、図9(A)は聴取者が聴取位置にいる状態、図9(B)は聴取者が聴取領域外においてドアに向かって移動中の状態、図9(C)は聴取者がリスニングルーム外にいる状態、図9(D)は聴取者が聴取領域外において聴取位置に向かって移動中の状態を示している。図9は、音響処理装置の設定を示す表である。
図9に示すように、リスニングルーム90の右側にドア95が有る場合、聴取者Uが移動してリスニングルーム90に入退室する際には、以下のように音響処理装置1の設定を切り換えるようにすることも可能である。
図9(A)に示すように、聴取者Uが聴取領域92内にいるときは、図7(A)で説明した場合と同様に、音響処理装置1は、オーディオ信号のチャンネル数に応じて、各スピーカ11〜スピーカ15から音声を放音させる。
図9(B)に示すように、聴取者Uがドア95の方向に移動していることを検出したときには、音響処理装置1は、スピーカ11からLch(Lchのミックスダウン信号またはLchの疑似信号)を放音し、スピーカ14からRch(Rchのミックスダウン信号またはRchの疑似信号)を放音する。これにより、聴取者Uには、右耳にはRchの音声が聞こえ、左耳にはLchの音声が聞こえるので、聴取者Uがリスニングルーム90を退出するまで、ステレオ音声を聴取させることができる。また、このとき、増幅部25の増幅器25Lと増幅器25SLをオンにして残りの3つの増幅器をオフにすることで、電力消費を抑制できる。
図9(C)に示すように、聴取者Uがリスニングルーム90から退出すると、図7(B)の場合と同様、増幅部25の全増幅器をオフにする。これにより、聴取者Uに聞こえない音声を無駄に放音するのを防止して、電力消費を抑制できる。
図9(D)に示すように、聴取者Uがドア95から聴取位置91の方向に移動していることを検出したときには、音響処理装置1は、スピーカ11からRch(Rchのミックスダウン信号またはRchの疑似信号)を放音し、スピーカ14からLch(Lchのミックスダウン信号またはLchの疑似信号)を放音する。これにより、聴取者Uには、右耳にはRchの音声が聞こえ、左耳にはLchの音声が聞こえるので、聴取者Uがリスニングルーム90に入室して、聴取領域92内に移動するまで、ステレオ音声を聴取させることができる。また、このとき、増幅部25の増幅器25Lと増幅器25SLをオンにして残りの3つの増幅器をオフにすることで、電力消費を抑制できる。
以上の説明における各設定をまとめると、図10に示す表のようになる。
なお、上記の説明では、リスニングルーム90の右壁にドア95が設けられている場合を説明したが、リスニングルーム90の左壁にドアが設けられている場合も、同様に設定すると良い。
なお、以上の説明では、マイクロフォンは常に収音できる構成としたが、これにかぎるものではなく、例えば、聴取者Uがリスニングルーム90から退出したら、増幅部25とともにエコーキャンセル部27やマイクロフォン17−1〜17−Nの電源をオフにすると良い。このとき、聴取者Uの入室を検出できる所定の間隔で、増幅部25のいずれかの増幅器、エコーキャンセル部27、及びマイクロフォン17−1〜17−Nを起動して、スピーカからインパルスを放音して、聴取者Uの有無を検出するように構成すると良い。これにより、電力消費をさらに抑制できる。
1−音響処理装置 3−コンテンツ再生装置 11〜15スピーカ 17−1〜17−N−マイクロフォン 21−デコード部 23−信号処理部 25−増幅部 27−エコーキャンセル部 29−有人検出部 31−音源位置検出部 33−制御部

Claims (3)

  1. 音声信号を分配する信号処理部と、
    前記信号処理部から分配された音声信号をそれぞれ増幅する複数の増幅部と、
    前記複数の増幅部がそれぞれ増幅した音声信号をそれぞれ入力して放音する複数の放音部と、
    音声を収音して収音信号を生成する複数の収音部と、
    前記複数の収音部が収音した音声信号に基づいて、音源の位置を検出する音源位置検出部と、
    入力音声信号のチャンネル数の情報を通知するチャンネル情報通知部と、
    前記音源位置検出部の検出結果と、前記チャンネル情報通知部から通知された情報と、に基づいて、前記信号処理部に前記音声信号を分配させるとともに、前記複数の増幅部のうち前記音声信号が分配されない増幅部を停止させる制御部と、
    を備えた音響処理装置であって、
    前記制御部は、前記音源の位置が聴取領域外である場合、前記信号処理部に、音声信号をミックスダウンして分配させることを特徴とする音響処理装置
  2. の有無を検出する有人検出部を備え、
    前記制御部は、前記有人検出部が人がいないことを検出した場合、前記増幅部をすべて停止させる、請求項1に記載の音響処理装置。
  3. 前記信号処理部が分配する音声信号から疑似エコー信号を生成し、この疑似エコー信号を用いて前記収音部が生成した収音信号のエコーをキャンセルするエコーキャンセル部を備え、
    前記有人検出部は、前記放音部から前記収音部に至る音響帰還系のインパルス応答の変化を監視し、このインパルス応答の変化に基づいて人の有無を検出する請求項2に記載の音響処理装置。
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