JP2008192931A - 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路 - Google Patents

複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008192931A
JP2008192931A JP2007027281A JP2007027281A JP2008192931A JP 2008192931 A JP2008192931 A JP 2008192931A JP 2007027281 A JP2007027281 A JP 2007027281A JP 2007027281 A JP2007027281 A JP 2007027281A JP 2008192931 A JP2008192931 A JP 2008192931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
transformer
inductor
core
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007027281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4878562B2 (ja
Inventor
Masao Nagano
正雄 永野
Mitsuaki Hirakawa
三昭 平川
Toshihisa Shimizu
敏久 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007027281A priority Critical patent/JP4878562B2/ja
Priority to US12/068,310 priority patent/US7808355B2/en
Priority to DE602008001735T priority patent/DE602008001735D1/de
Priority to EP08002185A priority patent/EP1962303B1/en
Publication of JP2008192931A publication Critical patent/JP2008192931A/ja
Priority to US12/849,918 priority patent/US8138744B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4878562B2 publication Critical patent/JP4878562B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F37/00Fixed inductances not covered by group H01F17/00
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/34Special means for preventing or reducing unwanted electric or magnetic effects, e.g. no-load losses, reactive currents, harmonics, oscillations, leakage fields
    • H01F27/38Auxiliary core members; Auxiliary coils or windings
    • H01F27/385Auxiliary core members; Auxiliary coils or windings for reducing harmonics
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/10Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M3/145Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/155Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/156Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators
    • H02M3/158Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators including plural semiconductor devices as final control devices for a single load
    • H02M3/1584Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators including plural semiconductor devices as final control devices for a single load with a plurality of power processing stages connected in parallel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】インダクタとトランスを複合的に組付けて一体化させ、構成的に必要な部分だけで構成しかつ不要な部分を排除し、小型・軽量化を達成でき、無駄なスペースを削減できる複合型トランスを提供する。
【解決手段】この複合型トランスは、トランス用コア11と、トランス用コアに対して設けられる第1コイル12と第2コイル13と、第1コイルに巻回された第1および第2のインダクタ用コア14A,14Bと、第2コイルに巻回された第3および第4のインダクタ用コア14C,14Dとを備える。トランス用コアと第1コイルと第2コイルとによってトランスが構成され、第1コイルと第1および第2のインダクタ用コアとによって第1インダクタが構成され、第2コイルと第3および第4のインダクタ用コアとによって第2インダクタが構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路に関し、特に、1つの構造体でインダクタとトランスの機能を備え、昇降圧回路に好適な複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路に関する。
従来より、様々な昇圧回路が提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2)。図22は、従来例である昇圧回路100の回路構成図を示す。
図22に示すように、昇圧回路100は、入力側平滑コンデンサ102と、コイル(インダクタ)101と、スイッチ素子103と、ダイオード104と、出力側平滑コンデンサ105とを有する。入力側平滑コンデンサ102は、負極端子106と正極端子である入力端子107との間に接続され、出力側平滑コンデンサ105は、負極端子106と正極端子である出力端子108との間に接続されている。2つの負極端子106の間は直流基準線110が設けられている。入力端子107と出力端子108との間にはコイル101およびダイオード104が接続されている。スイッチ素子103は、コイル101およびダイオード104のノード109と直流基準線110との間に接続されている。ここで、スイッチ素子103は、例えば、MOSFETとバイボーラ型の両特性を有するIGBT等のトランジスタである。スイッチ素子103のゲート・ソース端子に対しては、図示しない制御装置からゲート信号SG111が供給され、スイッチ素子103のオン・オフ制御が行われる。
入力端子107と負極端子106との間には、所定の入力電圧が印加されている。そして、スイッチ素子103がオンとされると、入力側平滑コンデンサ102に蓄電された電荷に基づきコイル101、スイッチ素子103、ノードb、ノードaのループで電流が流れる。この際、コイル101は励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。続いてスイッチ素子103がオフとされると、コイル101に蓄積された磁気エネルギが出力側平滑コンデンサ105側に放出される。この結果、入力端子107と負極端子106との間の入力電圧よりも大きな出力電圧が、出力端子108と負極端子106との間に発生する。出力電圧の大きさは、入力電圧およびスイッチングデューティ等に依存する。
上記の昇圧回路100では、単独のコイル101に磁気エネルギを一旦貯めて昇圧を行うので、磁気飽和させずに十分な磁気エネルギを蓄積させるためにコイル101は非常に大型で重いものとなってしまう。また、昇圧回路100において昇圧率を上げようとすると、コイル101の磁気飽和の発生や昇圧率の低下を招くおそれがあった。
そこで、本出願人は、磁気飽和を回避しつつ、コイル(インダクタ)を小型・軽量にすることができ、昇圧率を連続的に可変可能な昇降圧型のDC/DCコンバータを提案した(特許文献3)。
図23は、特許文献3に記載されたDC/DCコンバータ200の回路構成図を示す。図23に示すように、従来例であるDC/DCコンバータ200は、インダクタL0とトランス(変圧器T1)とを1つずつ備えている。図23で221はコアであり、222はダイオードである。次に、図24および図25に、DC/DCコンバータ200に適用可能な周知のインダクタとトランスの一例を示す。
図24の(A)はDC/DCコンバータ200に適用可能なインダクタ230の斜視図であり、図24の(B)はインダクタ230の模式的な平面図である。また図25の(A)はDC/DCコンバータ200に適用可能なトランス240の斜視図であり、図25の(B)はトランス240の模式的な平面図である。
図24の(A)と(B)に示すように、インダクタ230は、コア232と絶縁体234と巻線236を備える。巻線236は端子236a,236bを備える。絶縁体234はコア232と巻線236を絶縁している。そして、図24の(A)に示すように、巻線236は、コア232の中央部に設けられたセンターコア238の周りに巻かれている。
図25の(A)と(B)に示すように、トランス240は、コア242と巻線244,246を備える。巻線244,246はそれぞれ端子244a,244b,246a,246bを有し、絶縁シート等によって互いに絶縁された状態でセンターコア248の周りに巻かれている。
図24の(A)に示した端子236aは図23に示した入力端子TA1に接続される。また図25の(A)に示した端子244aと端子246aは共に図24の(A)に示した端子236bに接続される。さらに図25の(A)に示した端子244bは図23に示したスイッチ素子SW1に接続され、図25の(A)に示した端子246bは図23に示したスイッチ素子SW3に接続される。
特開2003−111390号公報 特開2003−216255号公報 特開2006−149054号公報
上記のようにDC/DCコンバータを構成するインダクタおよびトランスをそれぞれ別体として設ける場合、DC/DCコンバータの小型化、軽量化が困難となる。また、図24および図25に示すような周知のインダクタ230、トランス240を使用した場合、これらではコイル(巻線)の「はみ出し部分(図24(B)と図25(B)の平面図においてコアからはみ出た巻線部分)」や「つなぎ部分(図24の端子236bと図25の端子244b,246bとの接続部分)」の体積が大きいため、コイルを流れる電流によって生じる磁束が分散されてしまう。これは、はみ出し部分やつなぎ部分が大きいと、コイルを電流が流れる際にコアを通過する磁束が相対的に少なくなっているためである。このため、コイル体積に比して(相互)インダクタンスが低い値に止まってしまうという結果を招く。このこともDC/DCコンバータの小型化・軽量化を困難にする。またインダクタとトランスを接続するつなぎ部分が大きいと、その抵抗による損失で電力変換効率が低下してしまうといった問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、インダクタおよびトランスの両機能を備えた小型・軽量の復号型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路を提供することを目的とする。
本発明に係る複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の複合型トランス(請求項1に対応)は、第1および第2の2つのコイルと、第1コイルおよび第2コイルが巻回されたトランス用コアと、第1コイルおよび第2コイルのうちのいずれか1つに関連づけられた少なくとも1つのインダクタ用コアとを備えるように構成される。
この複合型トランスは、1つの構造体において、トランスとして機能する部分とインダクタとして機能する部分を組み込むように構成される。そのため、用意された2つのコイルを共通のコイルとして使用し、2つのコイルの各々における複数の巻線でトランスとして利用する部分とインダクタとして利用する部分とを設定する。
第2の複合型トランス(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第1コイルおよび第2コイルの少なくともいずれか一方は、トランス用コアの少なくとも一方の側面から外側に延設され、当該コイル延設部にインダクタ用コアを設けたことを特徴とする。この構成では、トランス用コアと第1コイルと第2コイルから成るトランスの基本的構造において、第1コイルまたは第2コイルにおいて上記のごときコイル延設部を設け、当該コイル延設部にインダクタ用コアを付加することで、インダクタを付加的に実現する。
第3の複合型トランス(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第1コイルおよび第2コイルはトランス用コアの両側側面から外側へ延設されたコイル部分を有し、第1コイルの両側のコイル延設部のそれぞれにインダクタ用コアを設け、かつ第2コイルの両側のコイル延設部のそれぞれにインダクタ用コアを設けたことを特徴とする。
第4の複合型トランス(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第1コイルと第2コイルのそれぞれは矩形リング形状に形成され、第1コイルと第2コイルの各々における対向する一対の辺部をトランス関連部分として用い、他の対向する一対の辺部をインダクタ関連部分として用いることを特徴とする。
第5の複合型トランス(請求項5に対応)は、トランス用コアと、トランス用コアに対して設けられる第1コイルと、トランス用コアに対して設けられる第2コイルと、第1コイルに巻回された第1および第2のインダクタ用コアと、第2コイルに巻回された第3および第4のインダクタ用コアとを備えるように構成される。トランス用コアと第1コイルと第2コイルとによってトランスが構成され、第1コイルと第1および第2のインダクタ用コアとによって第1インダクタが構成され、第2コイルと第3および第4のインダクタ用コアとによって第2インダクタが構成される。
第6の複合型トランス(請求項6に対応)は、上記の第5の構成において、好ましくは、トランスのために設けられた第1コイルを第1インダクタのコイルとして共用し、トランスのために設けられた第2コイルを第2インダクタのコイルとして共用することを特徴とする。
第7の複合型トランス(請求項7に対応)は、上記の第5の構成において、好ましくは、トランス用コアは中央磁路部とその両側の側方磁路部とから成り、第1コイルと中央磁路部の上側位置に設けられ、第2コイルは中央磁路部の下側位置に設けられることを特徴とする。
第8の複合型トランス(請求項6に対応)は、上記の第5の構成において、好ましくは、第1コイルはトランス用コアの両側側面から外側へ延設され、当該両側のコイル延設部のそれぞれに第1および第2のインダクタ用コアを巻回し、第2コイルはトランス用コアの両側側面から外側へ延設され、当該両側のコイル延設部のそれぞれに第3および第4の前記インダクタ用コアを巻回したことを特徴とする。
上述した各複合型トランスでは、従来では個別な電気部品として構成されるトランスとインダクタを、トランス用コアからはみ出たコイルの巻線の渡り部分を利用し、トランスのコイルをインダクタのコイルとして共通化して利用し、空間的に無駄な部分をなくし、空間を有効に活用することが可能となる。この結果、トランスとインダクタを合わせた巻線長を短くでき、IR損失の低減効果も得られる。
本発明によれば、電気回路要素であるトランスとインダクタを複合的に組付けて1つの構造体として一体化させ、構成的に必要な部分だけで構成しかつ不要な部分を排除し、空間を有効に活用することにより小型・軽量化を達成することができ、かつ無駄なスペースを削減することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図4を参照して本発明に係る複合型トランスの形状・構造を説明する。ここで、図1は複合型トランスの外観図を示し、図2は複合型トランスの正面図を示し、図3は複合型トランスの平面図を示し、図4は図2におけるA方向矢視図(但しインダクタ用コアを除く)を示している。
複合型トランス1は、フェライト等で作られたトランス用コア11を備える。トランス用コア11は、中央磁路部11aと、中央磁路部11aに平行な状態でその両側に位置する側方磁路部11b,11cを有している。トランス用コア11は、トランス(変圧器)で変圧作用を生じさせる鉄心として機能とする。トランス用コア11の中央磁路部11aには上側箇所と下側箇所の2箇所にコイル12とコイル13がそれぞれ巻設されている。コイル12,13は、銅板等で形成され、それぞれトランスの1次巻線(L1)および2次巻線(L2)として機能する。コイル12,13は、所定の厚みおよび幅を有する長形のプレート状部材を螺旋巻き形状にして形成され、巻数は例えば4である。トランス用コア11とコイル12,13によってトランス(変圧器)10が構成される。
上記のコイル12,13の素材は例えば銅、アルミニウム、銀である。コイル12,13を銀で形成した場合には、抵抗値を非常に小さくすることができる。またコイル12,13をアルミニウムで形成した場合には、コイルを非常に軽量にすることができる。
上記のトランス10において、コイル12,13は、図3に示すごとくその平面形状は長方形の環形状であり、かつ螺旋の形状を有している。なおコイル12,13は円環形状等、他の形状であってもよい。コイル12,13の平面形状において、その長方形の環形状は、トランス用コア11に平行な辺15aが短辺部分となっており、トランス用コア11に直交する辺15bは長辺部分になっている。長辺部分15bはトランス用コア11に直交して両側に延設される。図3に示すごとく、トランス用コア11の図3中の左右両側には、コイル12,13に基づき、その2つの長辺部分15bの各端部とその間の短辺部分15aとによってコ字型部分が現れるように形成されている。
上記の2つのコイル12,13は、長形の板状部材を折り曲げたような形状を有するように形成されているが、これに限定されない。例えば、線状部材を巻回することにより作ることができる。
図3に示すごとく、上側に位置する螺旋形状のコイル12は入力端子12aと出力端子12bを有する。コイル12において、例えば、入力端子12aは下側に位置し、出力端子12bは上側に位置している。また下側に位置する螺旋形状のコイル13aは入力端子13aと出力端子13bを有する。コイル13において、例えば、入力端子13aは上側に位置し、出力端子13bは下側に位置している。なお、図3に示したコイル12の入力端子12aと出力端子12b、コイル13の入力端子13aと出力端子13bは、その他の図1,2,4等では図示を省略している。
さらに、図3に示された4箇所の斜線領域31,32,33,34で示されたコイル12,13の各々に対応する部分については、図5〜図7で示された電気的回路構成との関係で、後で説明される。
上記のトランス10のトランス用コア11において、コイル12,13におけるトランス用コア11の左右両側の外側領域に位置する上記コ字型部分に対してインダクタ用コア(14A,14B,14C,14D)が設けられる。コイル12,13の当該コ字型部分は、トランス10の観点から見ると、各コイルまたは当該コイルを形成する巻線のはみ出し部分である。上下のコイル12,13について左右両側のコ字型部分は全部で4箇所であるので、4つのインダクタ用コア14A〜14Dがトランス10に対して付設される。各インダクタ用コア14A〜14Dは、例えば4巻きのコイル12,13の4つの短辺部分15aのすべてを巻回するように配置されている。各インダクタ用コア14A〜14Dとトランス用コア11との間は、隣接する磁束を分離するため、所要寸法の隙間(ギャップ)G1が形成されている。また上側のインダクタ用コア14A,14Bと、対応する下側のインダクタ用コア14C,14Dとの間には、上下に位置する磁束を分離するため、所要寸法の隙間(ギャップ)G2が形成される。上下のインダクタ用コアにおいて両磁束を分離することにより、適切な磁路構成になるように調整している。なお上記の隙間G1,G2は例えば0.5mmである。
前述したトランス用コア11、およびインダクタ用コア14A〜14Dは、それぞれ、材質的にフェライト、粉末パーマロイ、けい素鋼板、アモルファス鋼板、金属パーマロイ等で形成することができる。但し、インダクタ用コア14A〜14Dに粉末パーマロイ以外の素材(フェライト、けい素鋼板、アモルファス鋼板、金属パーマロイ等)を使用する場合には、インダクタ用コア14A〜14Dに非常に小さなギャップを高精度に加工形成しなければならない。そこで、本実施形態では、インダクタ用コア14A〜14Dを粉末パーマロイで形成した。またトランス用コア11およびインダクタ用コア14A〜14Dをすべて粉末パーマロイで形成すると、一種類の材料で実現できる反面、トランスとしてのインダクタが小さくなってしまう。そこで、本実施形態の場合には、トランス用コア11についてはフェライトで形成した。この結果、高精度なギャップ加工を不要とすると同時に、安価で鉄損を低く抑え、磁気飽和が生じにくい複合型トランス1を実現することができる。
上記のインダクタ用コア14A〜14Dとコイル12,13とが形成する構造について、コイル側から見ると、各コイル12,13の両側の短辺部分15aを環状のインダクタ用コア14A〜14Dの内周側の矩形の孔H1に貫通させた関係を有している。
上記の構造に基づき、インダクタ用コア14A〜14Dと対応するコイル12,13とによって2つのインダクタ20が形成される。換言すると、トランス10を構成するトランス用コア11と2つのコイル12,13に対して、トランス用コア11の両側に2つずつ総計で4つのインダクタ用コア14A〜14Dを配置し、上側の1次巻線であるコイル12を上側の2つのインダクタ用コア14A,14Bの内周孔H1に貫通させ、かつ下側の2次巻線であるコイル13を下側の2つのインダクタ用コア14C,14Dの内周孔H1に貫通させることにより、トランス10に対して第1と第2の2つのインダクタ20が付加される。1つのトランス10と2つのインダクタ20が1つのトランス用コア11を基礎にして複合的に組み付けられ、1つの電気的構造体(複合型トランス1)に基づいてトランスとインダクタの2つの電気的要素を実現している。
他の観点から説明すると、上記の複合型トランス1は、トランス用コア11とコイル12,13からトランス10の基本的構造において、コイル12,13をトランス用コア11の両側側面から外側に延設させ、当該コイル延設部を利用してインダクタ用コア14A,14B,14C,14Dを付設し、インダクタ20を付加するようにしたものである。
なお複合型トランスにおいて、コイル12における2つのインダクタ用コア14A,14B、コイル13における2つのインダクタ用コア14C,14Dについては、それぞれ、2つのインダクタ用コアのうちのいずれか1つのみを選択して設けるようにしてもよい。さらに複合型トランスにおいて、4つのインダクタ用コア14A,14B,14C,14Dのうちの少なくともいずれか1つを選択して設けるようにしてもよい。インダクタ用コアを設けないコイルにおいては、上記の外側への延設部を形成することを省略することができる。
なお上記の複合型トランス1では、トランス用コア11、コイル12,13、インダクタ用コア14A〜14Dの位置関係および取付け関係が説明されたが、図1〜図4ではインダクタ用コア等を固定するための締結具等の図示は省略されている。
また、例えばテフロン(登録商標)型の樹脂シートでギャップG1,G2を形成し、トランス用コア11やインダクタ用コア14A〜14Dと樹脂シートとの間は、エポキシ系の接着剤で接着することで、複合型トランス1の構造を保持することができる。このような樹脂シートや接着剤は、複合型トランス1の使用時の状況を考慮して、絶縁体であって透磁率が低く、100〜120℃程度の耐熱性を有している材料を用いることが望ましい。またギャップG1,G2を一定に維持できる程度の剛性を有するものが望ましい。これらの条件を満たすものであれば、テフロン(登録商標)製の樹脂シートやエポキシ接着剤に限らず、他の材料を用いてもよい。
本実施形態に係る複合型トランス1では、コイル12,13に発生する全磁束のうち図3の領域S1,S6に生じる磁束を主としてインダクタとして使用するようにしている。またコイル12,13に発生する全磁束のうち図3の領域S5に生じる磁束を主としてトランスとして使用するようにしている。図3に示すように、従来漏れ磁束が形成されていた領域S1,S6の部分に対して大きな面積でカバーするようにインダクタ用コア14A〜14Dを設けることで、有効な磁路が形成される。図3に示すような領域S1,S5,S6の断面積、トランス用コア11およびインダクタ用コア14A〜14Dの磁路長、さらにコア11,14A〜14Dの材質を適宜に組み合わせることで、複合型トランス1が小型であっても、トランスやインダクタとしてそれぞれ機能させるために必要な磁束を効率的に確保することができる。
次に、上記のごとき形状と構造を有する複合型トランス1の磁気的特性と電気的配線構造の観点から説明する。この説明では、上記の図3と、磁気的な作用関係を示した図5および図6と、電気的な模式図を示す図7とを参照して説明を行う。図5および図6で示される複合型トランスは、前述した複合型トランス1と実質的に同一の構成を有している。図5は上記の図2に対応し、図6は上記の図4に対応している。図5と図6において、前述の複合型トランス1における同一要素には同一の符号を付している。なお、図7の模式図の図示の簡単化の関係上、図5と図7においてコイル12,13の巻数を4ではなくほぼ2.5としている。
最初にトランス10の作用について説明する。図5と図6に示すごとくコイル12において、その入力端子12aから出力端子12bへ向かって通電方向記号41a,41bおよび矢印41cに示すように電流41が流れたとする。この電流41によって、トランス用コア11における中央磁路部11aとその両側の側方磁路部11b,11cにおいては、図6に示すごとく、主に矢印42に示されるように磁束が生じる。
また同様に、図5と図6に示すごとく、電流41と異なるタイミングで、コイル13において、その入力端子13aから出力端子13bへ向かって通電方向記号43a,43bおよび矢印43cに示すように電流43が流れたとする。この電流43によって、図6に示すごとく、主としてトランス用コア11における中央磁路部11aとその両側の側方磁路部11b,11cにおいて矢印44に示されるように磁束が生じる。トランス用コア11の中央磁路部11aと側方磁路部11b,11cにおける磁束42の向きと磁束44の向きは逆向きとなっている。
以上の電気磁気的関係は、コイル12に流れる電流41およびコイル13に流れる電流43の向きが反対になると反対になる。
上記のごとくコイル12に電流41が流れ、またはコイル13に電流43が流れて、トランス用コア11の中央磁路部11aと側方磁路部11b,11cで磁束42または磁束44が発生すると、コイル12とコイル13との間において磁気的な相互作用が生じ、変圧作用が生ずる。このように2つのコイル12,13とトランス用コア11とによって前述のトランス10として機能する部分が形成される。なお、磁束42と磁束44は説明の便宜上、発生する磁束の主な部分を代表として示している。
コイル12,13における図3に示した斜線領域31,32は、コイル12,13の各巻線において電流41,43が流れたとき、トランス用コア11での磁束の発生に主として寄与する領域である。すなわち、コイル12,13の斜線領域31,32はトランス10としての機能を実現する部分となる。
次に、インダクタ20の作用について説明する。上記のごとくコイル12に電流41が流れ、またはコイル13に電流43が流れると、図5に示すごとく、電流41によって2つのインダクタ用コア14A,14Bのそれぞれに主として磁束51A,51Bに代表される磁束が生じ、電流43によって2つのインダクタ用コア14C,14Dのそれぞれに主として磁束51C,51Dに代表される磁束が生じる。すなわちインダクタ用コア14A,14Bは、コイル12に電流41が流れる時に磁気エネルギ(磁束51A,51B)を生じさせ、コイル12と2つのインダクタ用コア14A,14Bとにより前述の第1のインダクタ20として機能する部分が形成される。またインダクタ用コア14C,14Dは、コイル13に電流43が流れる時に磁気エネルギ(磁束51C,51D)を生じさせ、コイル13と2つのインダクタ用コア14C,14Dとにより前述の第2のインダクタ20として機能する部分が形成される。
コイル12,13における図3に示した斜線領域33,34は、コイル12,13の各巻線において電流41,43が流れたとき、インダクタ用コア14A,14B,14C,14Dでの磁束の発生に主として寄与する領域である。すなわち、コイル12,13の斜線領域33,34が主に機能してインダクタ20としての機能を実現する部分となる。
上記のごとく複合型トランス1は、トランス10のコイル12,13を利用し、当該コイルをインダクタのコイルとして共通化し、トランス10のコイル12,13にインダクタ用コア14A〜14Dを付設するだけで、トランス10とインダクタ20を一体構造体として実現することができる。これにより、小型かつ軽量の複合型トランス1を実現することができる。さらに直方体形状を組み合わせた複合型トランス1によれば、高いスペース効率で限られた空間に設置することができる。
上記の1つのトランス10と2つのインダクタ20を含む複合型トランス1の等価回路を示すと、図7に示すようになる。図7の等価回路は、図5の構成に基づいて表現されている。複合型トランス1の等価回路は、コイル12とコイル13とトランス用コア11と4つのインダクタ用コア14A〜14Dから表現される。
コイル12に対応する回路要素については、入力端子12aと出力端子12bの間はトランス10に寄与する部分とインダクタ20に寄与する部分に分けられる。トランス10に寄与する部分は、トランス用コア11に関係する前述の領域31,32に対応するコイル12の巻線部分T11,T12,T13,T14,T15である。これらの巻線部分T11,T12,T13,T14,T15の具体的な構造部分は図5に示されている。インダクタ20に寄与する部分は、インダクタ用コア14Aの領域33に対応するコイル12の巻線部分T21,T23,T25と、インダクタ用コア14Bの領域34に対応するコイル12の巻線部分T22,T24,T26である。コイル12の複数の巻線部分は、入力端子12aから出力端子12bに向かって、T21,T11,T22,T12,T23,T13,T24,T14,T25,T15,T26の順序で連続し、1つのコイル12を形成している。また図7では、インダクタ用コア14Aとインダクタ用コア14Bの各々についても、巻線部分T21,T23,T25,T22,T24,T26の各々に応じて交互に分割して示されている。
またコイル13に対応する回路要素については、入力端子13aと出力端子13bの間が、上記したコイル12の場合と同様に、トランス10に寄与する部分とインダクタ20に寄与する部分に分けられる。トランス10に寄与する部分は、トランス用コア11に関係する前述の領域31,32に対応するコイル13の巻線部分T31,T32,T33,T34,T35である。これらの巻線部分T31,T32,T33,T34,T35の具体的な構造部分は図5に示されている。インダクタ20に寄与する部分は、インダクタ用コア14Cの領域33に対応するコイル13の巻線部分T41,T43,T45と、インダクタ用コア14Dの領域34に対応するコイル13の巻線部分T42,T44,T46である。コイル13の複数の巻線部分は、入力端子13aから出力端子13bに向かって、T41,T31,T42,T32,T43,T33,T44,T34,T45,T35,T46の順序で連続し、1つのコイル13を形成している。また図7では、インダクタ用コア14Cとインダクタ用コア14Dの各々についても、巻線部分T41,T43,T45,T42,T44,T46の各々に応じて交互に分割して示されている。
次に、前述した複合型トランス1を非常に有効に利用できる回路例の1つとしてDC/DCコンバータの回路の動作例について説明する。
図8に基づきDC/DCコンバータ16の回路構成について説明する。図8で、DC/DCコンバータ16は2ポート回路(四端子回路)として示されている。昇圧型のDC/DCコンバータの場合にはその左側ポートが低電圧側の入力ポート、その右側ポートが高電圧側の出力ポートとなる。また降圧型のDC/DCコンバータの場合には、高電圧側の上記右側ポートが入力ポートとなり、低電圧側の上記左側ポートが出力ポートとなり、昇圧型の場合と反対になる。
DC/DCコンバータ16は、平滑コンデンサC1と、インダクタ(コイル)L11,L12と、トランス(変圧器)T1と、4つのスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4と、平滑コンデンサC2とから構成される。
インダクタL11,L12とトランスT1から成る回路部分には、上記の複合型トランス1が用いられている。インダクタL11,L12はそれぞれ第1および第2のインダクタ20に相当し、トランスT1はトランス10に相当している。インダクタL11,L12の接続点P1は、図7に示した左端の接続点P1と一致している。
平滑コンデンサC1は共通基準端子(通常ではアース端子)E1と端子TA1との間に接続され、平滑コンデンサC2は共通基準端子E1と端子TA2との間に接続されている。端子TA1に直流電圧V1が入力されると、端子TA2には直流電圧V2が出力される。直流電圧V1,V2の間の大小関係はV1<V2である。端子TA1,TA2は共に正極(プラス)端子である。
トランスT1はコア(フェライトコア、鉄心等)21と1次巻線L1と2次巻線L2とによって構成される。コア21は上記のトランス用コア11に相当し、1次巻線L1は第1コイル12に相当し、2次巻線L2は第2コイル13に相当する。1次巻線L1と2次巻線L2は逆巻き結線による接続関係で接続される。1次巻線L1と2次巻線L2の巻数比は好ましくは1:1である。図5で示す1次巻線L1と2次巻線L2の各々に付されたドット記号は電圧が誘起されたときの高電位側を示している。コア21としてフェライトコアを使用すると、高周波に対応できかつコア部を軽量化することができる。
上記のトランスT1では、コア21を介して1次巻線L1と2次巻線L2が磁気的に結合されている。また1次巻線L1と2次巻線L2の巻数比が1:1であるので、一方の巻線に励磁電流が流れると、他方の巻線には1次、2次巻き線の比に対応した電圧が誘起される。例えばスイッチ素子SW1がオンして、入力電圧V1に基づきインダクタL11と1次巻線L1に電流が流れると、その変化に応じてインダクタL11と1次巻線L1に電圧が誘起される。さらに1次巻線L1に励磁電流が流れると、相互誘導作用で2次巻線L2にも電圧が誘起される。従って端子TA2側に対しては、入力電圧V1とインダクタL12の電圧と2次巻線L2の誘起電圧が加算された電圧が生じ、昇圧動作が行われる。以上のことは、トランスT1の2次巻線L2に通電を行うためのスイッチ素子SW3をオンするときにも同様である。但し、この場合には、インダクタL12の代わりにインダクタL11の電圧が適用される。
上記4つのスイッチ素子SW1〜SW4のそれぞれには、例えば大電流および高耐圧が可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Mode Transistor)が用いられる。なお高周波対応が必要な場合等、必要に応じて、MOSFETを使用してもよい。スイッチ素子SW1〜SW4はコレクタ、エミッタ、ゲートの端子を有する。また各スイッチ素子SW1〜SW4のコレクタ・エミッタ間にはエミッタからコレクタに向かって順方向のダイオード22が並列に設けられている。
端子TA1すなわち平滑コンデンサC1の上端子にはインダクタL11,L12の一端が接続され、インダクタL11の他端にはトランスT1における1次巻線L1の一端子が接続され、インダクタL12の他端にはトランスT1における2次巻線L2の一端子が接続される。端子TA1と端子TA2との間には並列T型回路が設けられる。この並列T型回路は、インダクタL11と1次巻線L1とスイッチ素子SW1,SW2とから成る第1のT型回路と、インダクタL12と2次巻線L2とスイッチ素子SW3,SW4とから成る第2のT型回路とによって形成される。
上記第1のT型回路で、1次巻線L1の端子aと共通基準端子E1との間にはスイッチ素子SW1のコレクタ・エミッタ間が接続され、同端子aと端子TA2との間にはスイッチ素子SW2のエミッタ・コレクタ間が接続される。また第2のT型回路で、2次巻線L2の端子bと共通基準端子E1との間にはスイッチ素子SW3のコレクタ・エミッタ間が接続され、同端子bと端子TA2との間にはスイッチ素子SW4のエミッタ・コレクタ間が接続される。4つのスイッチ素子SW1〜SW4のゲートG1,G2,G3,G4には図示しない制御装置から各スイッチ素子のオン・オフ動作を制御するためのゲート信号SG1,SG2,SG3,SG4が与えられる。
次に上記の昇降圧型のDC/DCコンバータ16の動作を説明する。図9〜図14を参照して昇圧動作を説明し、図15〜図20を参照して降圧動作を簡易に説明する。
最初に図9〜図14を参照して昇圧動作を説明する。DC/DCコンバータ16が昇圧動作を行うには、図9に示されるように、スイッチ素子SW1,SW3の各ゲートに前述のゲート信号SG1,SG3を与え、スイッチ素子SW1,SW3をオン・オフ動作させる。また昇圧時、スイッチ素子SW2,SW4の各ゲートにはオフ信号(OFF)のみを与え、スイッチ素子SW2,SW4は常にオフ状態に保持される。昇圧型DC/DCコンバータ16では、図9に示すごとく直流電圧V1が入力電圧となる。昇圧動作は、左側の端子TA1に入力された直流電圧V1が変換され、右側の端子TA2からV1以上の電圧値の直流電圧V2が出力される。DC/DCコンバータ16において昇圧動作は、左側の低電圧側から右側の高電圧側に向かって順方向に行われる。
上記のゲート信号SG1,SG3の信号波形図を図10に示す。ゲート信号SG1,SG3は同じ周期(t1)および同じデューティ(DUTY:t2)のパルス波形の信号であり、かつ位相は半周期ずらして設定されている。ゲート信号SG1,SG3によってスイッチ素子SW1,SW3は交互にオン・オフ動作を繰り返す。スイッチ素子SW1,SW3のオン動作時間を決めるデューティ(t2)は、スイッチ素子SW1,SW3を50%以下で任意に変化させることにより、出力電圧V2は入力電圧V1の1〜2倍の範囲で昇圧される。なお、デューティ比は50%以上として、スイッチSW1,SW3が同時にオンになるラップ時間が存在するようなスイッチング制御を行ってもよい。この場合、インダクタL11,L12の性能(インダクタ定数など)に応じて2倍を超える昇圧率を達成することも可能である。
次に図11〜図14を参照して昇圧動作を詳述する。図11は、DC/DCコンバータ16でスイッチ素子SW1のみをオンしてトランスT1の1次巻線L1に通電させるときの回路各部の電流の流れを示している。また図13はDC/DCコンバータ16でスイッチ素子SW3のみをオンしてトランスT1の2次巻線L2に通電させるときの回路各部の電流の流れを示している。
図11に示したDC/DCコンバータ16において、スイッチ素子SW1のゲートにはスイッチ素子SW1をオン・オフさせるゲート信号SG1が供給される。図12に示すごとくゲート信号SG1がオン(ON)であるとき、スイッチ素子SW1はオン動作する。端子TA1には直流電圧V1が入力されているので、スイッチ素子SW1がオン動作すると、トランスT1の1次巻線L1には励磁電流I1が流れる。この励磁電流I1は、端子TA1、インダクタL11、1次巻線L1、スイッチ素子SW1のルートを流れる。ゲート信号SG1がオンである間、励磁電流I1は次第に増加する。ゲート信号SG1がオフ(OFF)になると、電流I1は減少する。図12に示した電流I1における破線部分I1−1はインダクタL11で蓄積されたエネルギが放出された結果流れる電流部分である。破線部分I1−1の電流は、インダクタL11のインダクタンスが大きいほど、時間をかけて減少する。この電流は、1次巻線L1、スイッチ素子SW2のダイオード22を通って端子TA2へ流れる。
トランスT1の1次巻線L1に上記のごとき励磁電流I1が流れると、2次巻線L2に相互誘導作用に基づき負荷電流I2が生じる。負荷電流I2はスイッチ素子SW4のダイオード22を経由して端子TA2へ流れる。2次巻線L2の負荷電流I2は、図12に示すごとく励磁電流I1と実質的に同形の変化特性で生じ、かつ巻数比(1:1)に基づき実質的に同じ値で生じる。負荷電流I2によって平滑コンデンサC2は充電され、その結果、端子TA2には電流I2に基づき直流電圧V2が出力される。
次に図13の動作例を説明する。図13に示したDC/DCコンバータ16において、スイッチ素子SW3のゲートにはスイッチ素子SW3をオン・オフさせるゲート信号SG3が供給される。図14に示すごとくゲート信号SG3がオン(ON)であるとき、スイッチ素子SW3はオン動作する。端子TA1には直流電圧V1が入力されており、スイッチ素子SW3がオン動作すると、トランスT1の2次巻線L2には励磁電流I3が流れる。この励磁電流I3は、端子TA1、インダクタL12、2次巻線L2、スイッチ素子SW3のルートを流れる。ゲート信号SG3がオンである間、励磁電流I3は次第に増加する。ゲート信号SG3がオフ(OFF)になると、電流I3は減少する。図14に示した電流I3における破線部分I3−1はインダクタL12で蓄積されたエネルギが放出された結果流れる電流部分である。破線部分I3−1の電流は、インダクタL12のインダクタンスが大きいほど、時間をかけて減少する。この電流は、2次巻線L2、スイッチ素子SW4のダイオード22を通って端子TA2へ流れる。
トランスT1の2次巻線L2に上記のごとき励磁電流I3が流れると、1次巻線L1に相互誘導作用に基づき負荷電流I4が流れる。1次巻線L1の負荷電流I4は、図14に示すごとく電流I3と実質的に同形の変化特性で生じ、かつ巻数比(1:1)に基づき実質的に同じ値で生じる。負荷電流I4によって平滑コンデンサC2は充電され、その結果、端子TA2には励起電流I4に基づき直流電圧V2が出力される。
以上のごとく、上記DC/DCコンバータ16の昇圧動作によれば、磁気相殺型の回路構成部(L1,L2,21)を有するため、第1に、スイッチ素子SW1がオンし、かつスイッチ素子3がオフすると、1次巻線L1には励磁電流が流れ、2次巻線L2には負荷電流が流れる。第2に、スイッチ素子SW3がオンし、かつスイッチ素子SW1がオフすると2次巻線L2には励磁電流が流れ、1次巻線L1には負荷電流が流れる。このようにトランスT1には正負交互に励磁が行われることになり、コアの磁束密度領域をより多く使用することができる。従って従来に比較し小さいコアであってもより大きな電力を扱うことができる。すなわち昇圧型DC/DCコンバータ16の小型化を達成することができる。加えて、インダクタL11,L12およびトランスT1の電気回路部分に前述の複合型トランス1を使用したため、トランス部分の小型化および軽量化を達成することができる。
次に図15〜図20を参照してDC/DCコンバータ16の降圧動作を説明する。DC/DCコンバータ16が降圧動作を行うには、図15に示されるように、スイッチ素子SW2,SW4の各ゲートに前述のゲート信号SG2,SG4を与え、スイッチ素子SW2,SW4をオン・オフ動作させる。また降圧時、スイッチ素子SW1,SW3の各ゲートにはオフ信号(OFF)のみを与え、スイッチ素子SW1,SW3は常にオフ状態に保持される。降圧型DC/DCコンバータ16では、図15に示すごとく直流電圧V2が入力電圧となる。降圧動作は、右側の端子TA2に入力された直流電圧V2が変換され、左側の端子TA1からV2以下の電圧値の直流電圧V1が出力される。DC/DCコンバータ16において降圧動作は、右側の高電圧側から左側の低電圧側に向かって逆方向に行われる。
上記のゲート信号SG2,SG4の信号波形図を図16に示す。ゲート信号SG2,SG4は同じ周期(t1)および同じデューティ(DUTY:t2)のパルス波形の信号であり、かつスイッチ素子SW2,SW4が同時にオンにならないように位相はずらして設定されている。ゲート信号SG2,SG4によってスイッチ素子SW2,SW4は交互にオン・オフ動作を繰り返す。スイッチ素子SW2,SW4のオン動作時間は決めるデューティ(t2)は、スイッチ素子SW2,SW4が、同時にオンになるのを避けるため、50%以下で任意に変化させることが可能である。これにより、出力電圧V1は入力電圧V2の1倍〜0.5倍の範囲で所望の値に降圧される。
次に図17〜図20を参照して降圧動作を詳述する。図17は、DC/DCコンバータ16でスイッチ素子SW2のみをオンして変圧器T1の1次巻線L1に通電させるときの回路各部の電流の流れを示している。また図19はDC/DCコンバータ16でスイッチ素子SW4のみをオンしてトランスT1の2次巻線L2に通電させるときの回路各部の電流の流れを示している。
図17に示したDC/DCコンバータ16において、スイッチ素子SW2のゲートにはスイッチ素子SW2をオン・オフさせるゲート信号SG2が供給される。図18に示すごとくゲート信号SG2がオン(ON)であるとき、スイッチ素子SW2はオン動作する。端子TA2には直流電圧V2が入力されているので、スイッチ素子SW2がオン動作すると、トランスT1の1次巻線L1には励磁電流I11が流れる。この励磁電流I11は、端子TA2、スイッチ素子SW2、1次巻線L1、インダクタL11、端子TA1のルートを流れる。ゲート信号SG2がオンである間、励磁電流I11は次第に増加する。ゲート信号SG2がオフ(OFF)になると、電流I11は減少する。図18に示した電流I11における破線部分I11−1はインダクタL0で蓄積されたエネルギが放出された結果流れる電流部分である。破線部分I11−1の励磁電流は、インダクタL11のインダクタンスが大きいほど、時間をかけて減少する。この励磁電流は、スイッチ素子SW1のダイオード22、1次巻線L1、インダクタL11を通って端子TA1へ流れる。
トランスT1の1次巻線L1に上記のごとき励磁電流I11が流れるとき、V2−V1>V1の場合には2次巻線L2に相互誘導作用に基づき負荷電流I12が生じ、V2−V1<V1の場合には負荷電流は生じない。負荷電流I12は、スイッチ素子SW3のダイオード22を経由して端子TA1へ流れる。2次巻線L2の負荷電流I12は、図18に示すごとく励磁電流I11と実質的に同形の変化特性で生じ、かつ巻数比(1:1)に基づき実質的に同じ値で生じる。負荷電流I12によって平滑コンデンサC1は充電され、その結果、端子TA1には電流I12に基づき直流電圧V1が出力される。
次に図19の動作例を説明する。図19に示したDC/DCコンバータ16において、スイッチ素子SW4のゲートにはスイッチ素子SW4をオン・オフさせるゲート信号SG4が供給される。図20に示すごとくゲート信号SG4がオン(ON)であるとき、スイッチ素子SW4はオン動作する。端子TA2には直流電圧V2が入力されており、スイッチ素子SW4がオン動作すると、トランスT1の2次巻線L2には励磁電流I13が流れる。この励磁電流I13は、端子TA2、スイッチ素子SW4、2次巻線L2、インダクタL12のルートを流れる。ゲート信号SG4がオンである間、励磁電流I13は次第に増加する。ゲート信号SG4がオフ(OFF)になると、電流I13は減少し、最後にゼロになる。図20に示した電流I13における破線部分I13−1はインダクタL12で蓄積されたエネルギが放出された結果流れる電流部分である。破線部分I13−1の電流は、インダクタL12のインダクタンスが大きいほど、時間をかけて減少する。この電流は、スイッチSW3のダイオード22、2次巻線L2、インダクタL12を通って端子TA1へ流れる。
トランスT1の2次巻線L2に上記のごとき励磁電流I13が流れるとき、V2−V1>V1の場合には1次巻線L1に相互誘導作用に基づき負荷電流I14が生じ、V2−V1<V1の場合には負荷電流は生ぜず、0になる。1次巻線L1の負荷電流I14は、図20に示すごとく励磁電流I13と実質的に同形の変化特性で生じ、かつ巻数比(1:1)に基づき実質的に同じ値で生じる。負荷電流I14によって平滑コンデンサC1は充電され、その結果、端子TA1には電流I14に基づき直流電圧V1が出力される。
以上のごとく、上記DC/DCコンバータ16の降圧動作によれば、磁気相殺型の回路構成部(L1,l2,21)を有するため、第1に、スイッチ素子SW2がオンし、かつスイッチ素子4がオフすると、1次巻線L1には励磁電流が流れ、2次巻線L2には負荷電流が流れる。第2に、スイッチ素子SW4がオンし、かつスイッチ素子SW2がオフすると2次巻線L2には励磁電流が流れ、1次巻線L1には負荷電流が流れる。このようにトランスT1には正負交互に励磁が行われることになり、コアの磁束密度領域をより多く使用することができる。従って、従来に比較し小さい巻線(コイル)であってもより大きな電力を扱うことができる。すなわち降圧型DC/DCコンバータ16の小型化を達成することができる。
図21は、図8に示したDC/DCコンバータ16の等価的な回路である。図21のような回路を構成する場合、通常、インダクタとトランスの部分は別々に形成される。すなわち、図21のB1のブロック部分(インダクタL22)とB2のブロック部分(トランス)は別構成とされる。しかしながら、本発明の複合型トランス1によれば、図8に示すごとくインダクタL11,L12とトランスT1とがコンパクトに一体形成されるため、図21の回路に比して、部品減(コイルの数等)や回路全体のサイズや重量が低減されたDC/DCコンバータ16を実現することができる。
また端子TA1から出力される直流電圧V1は、入力電圧V2に対する出力電圧V1の降圧機能により、インダクタL12に基づく電圧と、トランスT1の2次巻線L2による電圧との和として実現される。その結果、DC/DCコンバータ16による降圧動作は、ゲート信号SW2,SW4のデューティ(t2)を50%以下で可変にすることにより、入力電圧V2を1倍〜0.5倍の範囲で所望の値に降圧することが可能となる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る複合型トランスは、電気自動車等の電源部に使用されるDC/DCコンバータ内のインダクタおよびトランスの電気回路要素として利用される。
本発明の実施形態に係る複合型トランスの全体の概観図である。 本発明の実施形態に係る複合型トランスの正面図である。 本発明の実施形態に係る複合型トランスの平面図である。 図2におけるインダクタ用コアを除いて見たA方向矢視図である。 複合型トランスにおけるコイル電流の流れと磁気的特性とを示す複合型トランスの正面図である。 複合型トランスにおけるコイル電流の流れと磁気的特性とを示す図4と同様な図である。 複合型トランスの電気的な等価回路を示す回路図である。 本発明の複合型トランスを利用したDC/DCコンバータの実施例を示す電気回路図である。 DC/DCコンバータを昇圧型として用いる場合の構成図である。 DC/DCコンバータを昇圧型として用いる場合のゲート信号SG1,SG3の波形図である。 DC/DCコンバータの昇圧動作を説明するための第1の昇圧動作例を示す図である。 DC/DCコンバータの第1の昇圧動作例における波形図である。 DC/DCコンバータの昇圧動作を説明するための第2の昇圧動作例を示す図である。 DC/DCコンバータの第2の昇圧動作例における波形図である。 DC/DCコンバータを降圧型として用いる場合の構成図である。 DC/DCコンバータを降圧型として用いる場合のゲート信号SG2,SG4の波形図である。 DC/DCコンバータの降圧動作を説明するための第1の降圧動作例を示す図である。 DC/DCコンバータの第1の降圧動作例における波形図である。 DC/DCコンバータの降圧動作を説明するための第2の降圧動作例を示す図である。 DC/DCコンバータの第2の降圧動作例における波形図である。 図8に示したDC/DCコンバータの等価的な回路を示す電気回路図である。 従来のDC/DCコンバータを示す電気回路図である。 従来の他のDC/DCコンバータを示す電気回路図である。 従来のDC/DCコンバータに適用される周知のインダクタを示し、(A)は斜視図であり、(B)は平面図である。 従来のDC/DCコンバータに適用される周知のトランスを示し、(A)は斜視図であり、(B)は平面図である。
符号の説明
1 複合型トランス
10 トランス
11 トランス用コア
12,13 コイル
14A〜14D インダクタ用コア
16 DC/DCコンバータ

Claims (8)

  1. 第1および第2の2つのコイルと、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルが巻回されたトランス用コアと、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルのうちのいずれか1つに関連づけられた少なくとも1つのインダクタ用コアと、
    を備えることを特徴とする複合型トランス。
  2. 前記第1コイルおよび前記第2コイルの少なくともいずれか一方は、前記トランス用コアの少なくとも一方の側面から外側に延設され、当該コイル延設部に前記インダクタ用コアを設けたことを特徴とする請求項1記載の複合型トランス。
  3. 前記第1コイルおよび前記第2コイルは前記トランス用コアの両側側面から外側へ延設されたコイル部分を有し、前記第1コイルの両側の前記コイル延設部のそれぞれに前記インダクタ用コアを設け、かつ前記第2コイルの両側の前記コイル延設部のそれぞれに前記インダクタ用コアを設けたことを特徴とする請求項2記載の複合型トランス。
  4. 前記第1コイルと前記第2コイルのそれぞれは矩形リング形状に形成され、前記第1コイルと前記第2コイルの各々における対向する一対の辺部をトランス関連部分として用い、他の対向する一対の辺部をインダクタ関連部分として用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合型トランス。
  5. トランス用コアと、
    前記トランス用コアに対して設けられる第1コイルと、
    前記トランス用コアに対して設けられる第2コイルと、
    前記第1コイルに巻回された第1および第2のインダクタ用コアと、
    前記第2コイルに巻回された第3および第4のインダクタ用コアとを備え、
    前記トランス用コアと前記第1コイルと前記第2コイルとによってトランスが構成され、前記第1コイルと第1および第2の前記インダクタ用コアとによって第1インダクタが構成され、前記第2コイルと第3および第4の前記インダクタ用コアとによって第2インダクタが構成されることを特徴とする複合型トランス。
  6. 前記トランスのために設けられた前記第1コイルを前記第1インダクタのコイルとして共用し、前記トランスのために設けられた前記第2コイルを前記第2インダクタのコイルとして共用することを特徴とする請求項5記載の複合型トランス。
  7. 前記トランス用コアは中央磁路部とその両側の側方磁路部とから成り、前記第1コイルと前記中央磁路部の上側位置に設けられ、前記第2コイルは前記中央磁路部の下側位置に設けられることを特徴とする請求項5記載の複合型トランス。
  8. 前記第1コイルは前記トランス用コアの両側側面から外側へ延設され、当該両側のコイル延設部のそれぞれに第1および第2の前記インダクタ用コアを巻回し、前記第2コイルは前記トランス用コアの両側側面から外側へ延設され、当該両側のコイル延設部のそれぞれに第3および第4の前記インダクタ用コアを巻回したことを特徴とする請求項5記載の複合型トランス。
JP2007027281A 2007-02-06 2007-02-06 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路 Expired - Fee Related JP4878562B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007027281A JP4878562B2 (ja) 2007-02-06 2007-02-06 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路
US12/068,310 US7808355B2 (en) 2007-02-06 2008-02-05 Combined type transformer and buck-boost circuit using the same
DE602008001735T DE602008001735D1 (de) 2007-02-06 2008-02-06 Kombinierter Wandler und diesen anwendender Aufwärts-Abwärtswandler
EP08002185A EP1962303B1 (en) 2007-02-06 2008-02-06 Combined type transformer and buckboost circuite using the same
US12/849,918 US8138744B2 (en) 2007-02-06 2010-08-04 Combined type transformer and buck-boost circuit using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007027281A JP4878562B2 (ja) 2007-02-06 2007-02-06 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008192931A true JP2008192931A (ja) 2008-08-21
JP4878562B2 JP4878562B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=39495950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007027281A Expired - Fee Related JP4878562B2 (ja) 2007-02-06 2007-02-06 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7808355B2 (ja)
EP (1) EP1962303B1 (ja)
JP (1) JP4878562B2 (ja)
DE (1) DE602008001735D1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284647A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器、および電力変換回路
JP2012054484A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器
JP2012054485A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器
JP2012134266A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Toyota Central R&D Labs Inc 複合磁気部品及びそれを用いたスイッチング電源装置
US8659272B2 (en) 2009-08-05 2014-02-25 Honda Motor Co., Ltd. Bidirectional boost-buck DC-DC converter
WO2014141371A1 (ja) * 2013-03-12 2014-09-18 三菱電機株式会社 電圧変換回路
JP2019079955A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 アルプスアルパイン株式会社 複合平滑インダクタおよび平滑化回路

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080067990A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Intersil Americas Inc. Coupled-inductor assembly with partial winding
US20080315982A1 (en) * 2007-06-08 2008-12-25 Intersil Americas Inc. Coupled-inductor core for unbalanced phase currents
US8963521B2 (en) 2007-06-08 2015-02-24 Intersil Americas LLC Power supply with a magnetically uncoupled phase and an odd number of magnetically coupled phases, and control for a power supply with magnetically coupled and magnetically uncoupled phases
US8704500B2 (en) * 2007-08-14 2014-04-22 Intersil Americas LLC Sensing a phase-path current in a multiphase power supply such as a coupled-inductor power supply
US8320136B2 (en) * 2007-08-31 2012-11-27 Intersil Americas Inc. Stackable electronic component
JP5189620B2 (ja) * 2010-06-29 2013-04-24 三菱電機株式会社 Dc/dc電力変換装置
FR2963508B1 (fr) * 2010-07-30 2012-08-31 IFP Energies Nouvelles Convertisseur dc/dc quadratique double boost bidirectionnel en courant
KR101749325B1 (ko) * 2011-08-02 2017-06-21 한국전자통신연구원 토폴로지 설정이 가능한 dc-dc 컨버터 장치
AT512064B1 (de) * 2011-10-31 2015-11-15 Fronius Int Gmbh Hochstromtransformator, transformatorelement, kontaktplatte und sekundärwicklung sowie verfahren zur herstellung eines solchen hochstromtransformators
JP5714528B2 (ja) * 2012-03-19 2015-05-07 株式会社豊田中央研究所 電力変換器および電源システム
AT515687B1 (de) * 2014-03-10 2015-11-15 Egston System Electronics Eggenburg Gmbh Spulenanordnung und Verfahren zum Ansteuern einer Spulenanordnung
JP2017221073A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 Ntn株式会社 Dc/dcコンバータ
US10541600B2 (en) 2016-06-10 2020-01-21 Ntn Corporation Power factor improvement device
JP6533342B2 (ja) * 2016-07-14 2019-06-19 アルプスアルパイン株式会社 複合平滑インダクタおよび平滑化回路
KR20180016850A (ko) 2016-08-08 2018-02-20 현대자동차주식회사 통합형 자성체 장치 및 그를 포함하는 dc-dc 컨버터
US10732206B2 (en) * 2018-04-02 2020-08-04 Abb Schweiz Ag Current sensor and method of assembly
JP6888601B2 (ja) * 2018-11-13 2021-06-16 トヨタ自動車株式会社 双方向電力変換器、電気自動車、及び、双方向電力変換器の制御方法
JP7156118B2 (ja) 2019-03-20 2022-10-19 株式会社デンソー モータシステム
US11552568B2 (en) * 2019-03-21 2023-01-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Switching regulator and power management unit including the same
EP4008051A1 (en) 2019-08-02 2022-06-08 Eaton Intelligent Power Limited Resonant power converter for wide range voltage switching
US11728740B2 (en) 2021-06-14 2023-08-15 Apple Inc. Flyback converters with improved magnetic configurations
US11695345B2 (en) * 2021-06-14 2023-07-04 Apple Inc. Power converter magnetic configurations

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03181108A (ja) * 1989-12-11 1991-08-07 Hitachi Ltd 障害波防止変圧器
JPH07106140A (ja) * 1993-10-07 1995-04-21 Murata Mfg Co Ltd コモンモードチョークコイル
JPH10223458A (ja) * 1997-02-12 1998-08-21 Bandou Denki Kk 電源トランス
JP2000306746A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 電源トランス
JP2000306744A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 電源トランス

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2344294A (en) * 1940-12-18 1944-03-14 Gen Electric Electromagnetic induction apparatus
US2644109A (en) * 1950-10-02 1953-06-30 Miller Electric Mfg Variable current welding transformer
US2771587A (en) * 1953-11-12 1956-11-20 Gen Electric Inductive device
US3128443A (en) * 1958-08-06 1964-04-07 Gen Electric Reactive transformers
US3175175A (en) * 1960-01-22 1965-03-23 Basic Product Corp Unitary transformer and saturable reactor
US3278878A (en) * 1964-01-27 1966-10-11 Sylvania Electric Prod Leakage reactance transformer
US3271714A (en) * 1965-01-15 1966-09-06 Westinghouse Electric Corp Electrical inductive apparatus having means to prevent contamination
US3289280A (en) * 1965-11-19 1966-12-06 Gen Electric Method of making a shell transformer
US3657678A (en) * 1970-06-08 1972-04-18 Carl A Schwenden Multi-purpose, multi-voltage transformer
US4470006A (en) * 1982-09-30 1984-09-04 Drapp Joseph W Transformer
US4592133A (en) * 1985-03-28 1986-06-03 Westinghouse Electric Corp. Method of constructing an electrical transformer
US4859978A (en) * 1988-04-29 1989-08-22 Electric Power Research Institute, Inc. High-voltage windings for shell-form power transformers
DE4010473A1 (de) 1990-03-31 1991-10-02 Vogt Electronic Ag Drossel-trafokombination zum betreiben von metalldampfhochdruck (mhd)-lampen aus bordnetzen von fahrzeugen
US5789907A (en) * 1991-03-29 1998-08-04 Top Gulf Coast Corporation Variable impedence transformer
GB9112435D0 (en) * 1991-06-10 1991-07-31 Gec Alsthom Ltd Distribution transformers
US5481238A (en) * 1994-04-19 1996-01-02 Argus Technologies Ltd. Compound inductors for use in switching regulators
JPH07297055A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd チョークコイル
US6046664A (en) * 1998-03-05 2000-04-04 Century Manufacturing Company Welding power supply transformer apparatus and method
JP2003111390A (ja) 2001-09-28 2003-04-11 Rohm Co Ltd Dc/dcコンバータ
AU2003203619A1 (en) * 2002-04-23 2003-11-06 Puretec Co., Ltd Method and device for cooling high voltage transformer for microwave oven
US6784781B1 (en) * 2003-04-08 2004-08-31 General Electric Company Reactor and ballast system
JP4098299B2 (ja) 2004-11-18 2008-06-11 本田技研工業株式会社 Dc/dcコンバータ
JP2006345633A (ja) 2005-06-08 2006-12-21 Sony Corp スイッチング電源回路

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03181108A (ja) * 1989-12-11 1991-08-07 Hitachi Ltd 障害波防止変圧器
JPH07106140A (ja) * 1993-10-07 1995-04-21 Murata Mfg Co Ltd コモンモードチョークコイル
JPH10223458A (ja) * 1997-02-12 1998-08-21 Bandou Denki Kk 電源トランス
JP2000306746A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 電源トランス
JP2000306744A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 電源トランス

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284647A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器、および電力変換回路
US8659272B2 (en) 2009-08-05 2014-02-25 Honda Motor Co., Ltd. Bidirectional boost-buck DC-DC converter
JP2012054484A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器
JP2012054485A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 複合型変圧器
JP2012134266A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Toyota Central R&D Labs Inc 複合磁気部品及びそれを用いたスイッチング電源装置
WO2014141371A1 (ja) * 2013-03-12 2014-09-18 三菱電機株式会社 電圧変換回路
JP6038282B2 (ja) * 2013-03-12 2016-12-07 三菱電機株式会社 電圧変換回路
JP2019079955A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 アルプスアルパイン株式会社 複合平滑インダクタおよび平滑化回路
JP7050456B2 (ja) 2017-10-25 2022-04-08 アルプスアルパイン株式会社 複合平滑インダクタおよび平滑化回路

Also Published As

Publication number Publication date
EP1962303A3 (en) 2009-02-11
US7808355B2 (en) 2010-10-05
US20080297126A1 (en) 2008-12-04
EP1962303A2 (en) 2008-08-27
JP4878562B2 (ja) 2012-02-15
US8138744B2 (en) 2012-03-20
DE602008001735D1 (de) 2010-08-26
EP1962303B1 (en) 2010-07-14
US20100320982A1 (en) 2010-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4878562B2 (ja) 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路
JP5081063B2 (ja) 複合型変圧器、および電力変換回路
JP6198994B1 (ja) 電力変換装置
JP5426961B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP7126210B2 (ja) リアクトル、電源回路
JP2017195684A (ja) マルチフェーズ型コンバータ用リアクトル
US20150235754A1 (en) Ferrite inductors for low-height and associated methods
JP5611470B2 (ja) 電圧変換回路
Kroics et al. Multiphase interleaved DC-DC converter with directly and inversely coupled inductors
JP6533342B2 (ja) 複合平滑インダクタおよび平滑化回路
JP6038282B2 (ja) 電圧変換回路
JP7235795B2 (ja) 電力変換装置の制御装置
JP5715408B2 (ja) 電源用チョークコイル
JP7246028B2 (ja) リアクトル、コア部材、及び電源回路
JP2001319817A (ja) チョークコイル
US20220130588A1 (en) Reactor and electric power conversion device
JP3207529U (ja) チョークコイル用磁心
JP2016119752A (ja) 電力変換装置
JP2020025040A (ja) マルチフェーズコンバータ用結合インダクタ
JP2020043300A (ja) 結合インダクタおよびスイッチング回路
JP2016119754A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees