JP2020025040A - マルチフェーズコンバータ用結合インダクタ - Google Patents

マルチフェーズコンバータ用結合インダクタ Download PDF

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阿部 徹
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徹 阿部
直樹 芦谷
Naoki Ashiya
直樹 芦谷
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【課題】 磁心部分の構造が簡単で、磁心の形成が容易で、小型化が可能なマルチフェーズコンバータ用結合インダクタを提供することが出来る。【解決手段】環状磁心に4つのコイルを設けたマルチフェーズコンバータ用結合インダクタであって、 前記環状磁心は短辺部と長辺部とがそれぞれ対向する矩形状であって、それぞれの長辺部には極性が同じとなる2つのコイルが配置され、一方の長辺部に配置された2つのコイルと他方の長辺部に配置された2つのコイルとは逆極性となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング電源回路に用いられるインダクタに関し、特にはインターリーブ方式のマルチフェーズコンバータ用結合インダクタに関する。
スイッチング電源回路は、電力回路において回路電圧を昇圧あるいは降圧する電圧変換器であって、走行用モータを備えた電気自動車(EV)等において、電池と走行用モータを駆動するインバータとの間や、電池と異なる電池との間等での電圧変換に用いられる。大電流化に伴い、シングルフェーズ方式のスイッチング電源回路を複数並列に重ね、複数の昇圧回路あるいは複数の降圧回路を互いに異なる位相で多相(マルチフェーズ)動作させるインターリーブ方式のスイッチング電源回路(以下マルチフェーズコンバータと呼ぶ)が採用される場合が多くなっている。
マルチフェーズコンバータでは、単純には、シングル方式と比べて昇圧回路の数に応じて部品点数が増え、コストの増加、回路の大型化を招いてしまう。用いられる部品の中でインダクタは磁心とコイルで構成され、回路を構成するスイッチング素子等の半導体部品と比べると、回路に占める体積が非常に大きい。この為、各相のインダクタを一つの部品として複合化することで部品点数の低下、回路の大型化を防ぐことが検討されてきた。
図5にインターリーブ方式のスイッチング電源回路に採用されるインダクタの一例を示す。このインダクタ1は特許文献1に記載されている。一対のE型磁心212が互いに向き合うように対向し、磁気結合する2つのコイル216が設けられている。2つのインダクタを複合し1つの部品(結合インダクタ)として小型化している。コイル間の磁気結合の程度は、磁心の中央脚部の間に設けられたギャップ空間232の間隔によって決まる。例えば4相のコンバータであれば4つのインダクタが必要となるが、この場合、2つの結合インダクタで済むので、電源回路の大型化を抑制するのに有効である。
図6に他のインダクタの構成を示す。このインダクタは特許文献2に記載されている。図示した例では、方形環状の磁心562の内側空間に十字形状の磁心510を配置した構成となっている。磁心510は、その略中央から4つの脚部が均等な角度(約90°)で磁心562に向かって放射状に伸び、前記脚部のそれぞれにはコイル521、522、523、524が設けられていて、各コイルは磁気結合している。この様な構成によれば、4相のコンバータであっても1つの結合インダクタで4つのインダクタを構成できて、電源回路の大型化を抑制するのに一層有効である。
特開2012−65453号公報 特開2017−195726号公報
引用文献1や引用文献2の結合インダクタは、スイッチング電源回路の大型化を抑制するのに有効ではあるが、更なる電源回路の小型化が求められている。それに伴って、結合インダクタもまた小型化が要求されている。そこで本発明では、磁心部分の構造が簡単でその形成が容易で、小型化が可能な結合インダクタを提供することを目的とする。
環状磁心に4つのコイルを設けたマルチフェーズコンバータ用結合インダクタであって、
前記環状磁心は短辺部と長辺部とがそれぞれ対向する矩形状であって、それぞれの長辺部には極性が同じとなる2つのコイルが配置され、一方の長辺部に配置された2つのコイルと他方の長辺部に配置された2つのコイルとは逆極性となる、マルチフェーズコンバータ用結合インダクタである。
また、前記環状磁心の少なくとも一部が圧粉磁心で構成されることが好ましい。
本発明によれば、磁心部分の構造が簡単で、磁心の形成が容易で、小型化が可能であるマルチフェーズコンバータ用結合インダクタを提供することができる。
本発明の一実施例に係る結合インダクタの平面図である。 本発明の一実施例に係る結合インダクタの側面図である。 本発明の一実施例に係る結合インダクタに用いる磁心の斜視図である。 マルチフェーズコンバータの等価回路である。 従来の結合インダクタの一例を示す斜視図である。 従来の結合インダクタの他の例を示す平面図である。
本発明の結合インダクタの実施形態について説明するが、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されない。図1は本発明の一実施形態を示す結合インダクタの平面図であり、図2はその側面図である。図3は本発明の結合インダクタに用いる環状磁心の一例を示す斜視図である。また図4は結合インダクタを用いたマルチフェーズコンバータの構成例を示す回路図である。
本発明の結合インダクタは、環状磁心20と、4つのコイル11、12、13、14を備える。環状磁心20は短辺部と長辺部とがそれぞれ対向するように構成された矩形状であって、一方の長辺部には2つのコイル11、14が配置され、他方の長辺部には2つのコイル12、13が配置される。
詳細は後述するが、異なる極性となるコイル11とコイル13が環状磁心20の略中央を中心点とする略点対称の位置に配置され、また同様に異なる極性となるコイル12とコイル14が環状磁心20の略中央を中心点とする略点対称の位置に配置されている。また環状磁心20の一方の長辺部に、同じ極性となるコイル11とコイル14とが間隔Sをもって並んで配置され、他方の長辺部に同じ極性となるコイル12とコイル13とが間隔Sをもって並んで配置されている。また各コイル11、12、13、14はインダクタンスが略等しくなるように巻線条件等を同じとしていている。
なお環状磁心の略中央とは矩形状の磁心を平面的に見て、その外形を基準にして決められる点である。例えば図1に示す結合インダクタでは、対向する2つの長辺部の間を2等分する線分と、対向する2つの短辺部の間を2等分する線分との交点を略中央としている。ここで略中央とは、完全に中央に位置するのに加えて、中央から多少の位置がずれているものまで含む。また略点対称とは、点対称を含み、発明の効果が得られる程度の対称性を含み、多少位置がずれているものまで含む。
図4に示したマルチフェーズコンバータは、4相方式の降圧コンバータであり、結合インダクタ1、入力コンデンサ101、出力コンデンサ102、第1スイッチング素子103a〜103d、第2スイッチング素子104a〜104d、及び制御回路(図示なし)から構成される。
第1スイッチング素子103a、第2スイッチング素子104a、コイル11で構成されるインダクタL1、入力コンデンサ101、出力コンデンサ102で第1降圧回路が構成され、入力コンデンサ101、出力コンデンサ102を共通とし、第1スイッチング素子103b、第2スイッチング素子104b、コイル12で構成されるインダクタL2で第2降圧回路が形成される。同様に、第1スイッチング素子103c、第2スイッチング素子104c、コイル14で構成されるインダクタL4で第3降圧回路が形成され、第1スイッチング素子103d、第2スイッチング素子104d、コイル13で構成されるインダクタL3で第4降圧回路が形成される。
第1〜第4の降圧回路を並列に接続し、互いに異なる位相で多相(マルチフェーズ)動作させる。第1降圧回路と第2降圧回路の駆動位相差は90°であり、第2降圧回路と第3降圧回路の駆動位相差は90°であり、第3降圧回路と第4降圧回路の駆動位相差は90°であり、第4降圧回路と第1降圧回路の駆動位相差は90°である。
マルチフェーズコンバータにおいて結合インダクタ1が、コイル11とコイル14とを同じ極性となるように、コイル12とコイル13とを同じ極性となるように、そしてコイル11とコイル14との極性と、コイル12とコイル13との極性とが逆極性となるように接続される。このように構成することでコイル間の直流成分は相殺され、直流重畳特性に優れる結合インダクタが得られる。
そして、コイル11で構成されるインダクタL1とコイル14で構成されるインダクタL4との位相差が180°となり、コイル12で構成されるインダクタL2とコイル13で構成されるインダクタL3との位相差が180°となるように結合インダクタを使用する。この場合、コイル11で構成されるインダクタL1とコイル14で構成されるインダクタL4を入れ換えても良い。また、コイル12で構成されるインダクタL2とコイル13で構成されるインダクタL3を入れ換えても良い。
構造上、近接して配置されるコイル11とコイル14間の結合係数、及びコイル12とコイル13間の結合係数Aは、逆極性のコイル間(例えば、コイル11とコイル12間やコイル14とコイル13間)の結合係数Bよりも相対的に高く成り易いが、結合係数Aと結合係数Bとは同程度となるようにするのが好ましい。結合係数A、Bは0.2〜0.7であるのが好ましく、結合係数Aはコイル間の空間Sで規定される距離で調整することが出来る。また結合係数Bは磁心の短辺部の長さで規定されるコイル間の距離で調整することが出来る。
図示した例では、環状磁心20を一体の矩形状としているが、U字状、L字状あるいはI字状に分割された磁心片(ブロック)を組み合わせて形成しても良い。その場合、各ブロックは接着剤、粘着テープ、金具等で固定されて一体化すればよい。図示した環状磁心の断面は四角形であるが、円形等となっていても良い。なお、部分的な円形等となっていても良い。本発明の結合インダクタでは簡単な構造の磁心を使用することが出来て、組み立ても容易である。
また環状磁心20に、飽和磁束密度Bsが0.8T以上のFeNi系合金、FeAlSi系合金、FeSiCB系アモルファス合金、FeSiCuNbB系ナノ結晶合金等のFe系軟磁性合金を用いるのが好ましい。これ等の磁性体材料は、飽和磁束密度Bsと振幅透磁率μaが大きく、絶縁処理された粉末で供することで、渦電流損失を低減して高周波での磁心損失を低減する。また、高圧でプレス成形して圧粉磁心とした場合に実効透磁率μeは45〜85と実用的なものが得られるので好ましい。また圧粉磁心であれば磁気ギャップが磁路に分散されるので漏洩磁束を低減できる。また環状磁心の一部をソフトフェライト等の他の磁性体材料で構成しても良い。
各コイルに用いる導線は、単線、多芯の区別は無いが、線径は電流値で決定され、発熱等の低減を考慮すれば、導体として単線のエナメル線よりも多芯のエナメル線(撚り線)を用いるのが好ましい。
このような構成によれば、環状磁心20に4つのコイル11、12、13、14を近接して配置することが出来て、結合インダクタ1を小型に構成することが出来る。いずれのコイルを基準としても、結合係数の関係が変わらないようにマルチフェーズコンバータを構成できるので、各相を流れる電流振幅が均一になり、出力電圧の制御や過電流保護の安定化の点で好ましい。また、本発明の結合インダクタを使用したマルチフェーズコンバータは小型となり、また脈動電流を小さくしてリップルを低減することが出来る。
1 結合インダクタ
11、12、13、14 コイル
20 環状磁心

Claims (2)

  1. 環状磁心に4つのコイルを設けたマルチフェーズコンバータ用結合インダクタであって、
    前記環状磁心は短辺部と長辺部とがそれぞれ対向する矩形状であって、それぞれの長辺部には極性が同じとなる2つのコイルが配置され、一方の長辺部に配置された2つのコイルと他方の長辺部に配置された2つのコイルとは逆極性となる、マルチフェーズコンバータ用結合インダクタ。
  2. 前記環状磁心の少なくとも一部が圧粉磁心で構成された、請求項1に記載のマルチフェーズコンバータ用結合インダクタ。

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