JP2008187218A - 受信装置、無線装置、オフセットキャンセル方法 - Google Patents

受信装置、無線装置、オフセットキャンセル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信信号の増幅利得を有する場合でも効果的に直流オフセット成分を除去すること。
【解決手段】この受信装置は、受信信号に残留する直流オフセット量を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、受信信号から第1の直流オフセット量を除去する第1の直流オフセット除去部と、第1の直流オフセット除去部から出力される信号を増幅する増幅器と、記憶部に記憶された直流オフセット量および増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、増幅器が増幅した信号から第2の直流オフセット量を除去する第2の直流オフセット除去部とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信の受信技術に関し、特に、受信信号に残留する直流オフセット成分を除去することのできる受信装置、無線装置、オフセットキャンセル方法に関する。
無線通信に用いる無線装置、特に受信装置においては、受信した信号の周波数をベースバンドへ直接変換するダイレクトコンバージョン方式が広く用いられている。ダイレクトコンバージョン方式では、受信信号にローカル信号を乗算してベースバンド信号を得るため、ローカル信号の漏れなどにより直流オフセット成分が発生することがあり、受信特性を劣化する原因となる。このため、直流オフセット成分を除去する必要がある。
一般に、直流オフセット成分の除去には、直流オフセットキャンセラが使われている。直流オフセットキャンセラの例としては、取り得る増幅利得の全ての設定についてあらかじめ直流オフセット量を測定して、各利得の直流オフセット量をメモリに保持しておくものがある。すなわち、増幅利得を切り替えた場合に、あらかじめ保持しておいた対応する直流オフセット量をメモリから読み出し、増幅器の出力から、当該読み出した直流オフセット量を減算するものである(例えば特許文献1参照)。
特開2002−94346号公報
上記した従来の直流オフセットキャンセラでは、増幅器で発生する直流オフセット成分を増幅器の出力側で除去している。したがって、例えば無線信号をベースバンド信号に変換する周波数変換器で発生した直流オフセット成分のように、増幅器の入力側で既に発生している直流オフセット成分を増幅前に除去することはできない。直流オフセット成分を含んだ信号を増幅器で増幅すると、直流オフセット成分によって信号が飽和してしまい、受信特性が大幅に劣化してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題を解決のためになされたものであり、受信信号の増幅利得を有する場合でも効果的に直流オフセット成分を除去することのできる受信装置、無線装置、直流オフセットキャンセル方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る受信装置は、受信信号に残留する直流オフセット量を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、受信信号から第1の直流オフセット量を除去する第1の直流オフセット除去部と、第1の直流オフセット除去部から出力される信号を増幅する増幅器と、記憶部に記憶された直流オフセット量および増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、増幅器が増幅した信号から第2の直流オフセット量を除去する第2の直流オフセット除去部とを具備している。なお、増幅器が増幅した信号をデジタル信号に変換するA/D変換部をさらに備え、第2の直流オフセット除去部が、記憶部に記憶された直流オフセット量および増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、A/D変換部がデジタル信号に変換した信号から第2の直流オフセット量を除去してもよい。
本発明の第2の態様に係る無線装置は、本発明の第1の態様に係る受信装置と、受信信号に対応する送信信号を送信する送信装置と、受信信号および送信信号を送受信するアンテナとを具備している。
本発明の第3の態様に係るオフセットキャンセル方法は、受信信号に残留する直流オフセット量を記憶部に記憶させ、記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、受信信号から第1の直流オフセット量を除去し、第1の直流オフセット量が除去された信号を所定の増幅率の増幅器で増幅し、記憶部に記憶された直流オフセット量および増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、増幅器が増幅した信号から第2の直流オフセット量を除去することを具備している。
本発明によれば、受信信号の増幅利得を有する場合でも効果的に直流オフセット成分を除去することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この実施形態の受信装置1は、RF部10、周波数変換部20、Iチャネル処理部30、Qチャネル処理部40および信号復調部120を具備している。
RF部10は、アンテナ100、高周波増幅部(RFアンプ)102およびバンドパスフィルタ(BPF)104を備え、電波を受信して所望の受信信号を出力する。アンテナ100は、この受信装置1が受信する電波を受信する。RFアンプ102は、アンテナ100が受信した高周波信号を所定のレベルまで増幅するアンプである。BPF104は、RFアンプ102が増幅した受信信号から不要な周波数帯の信号を除去して、所望の周波数帯の信号のみを通過させるフィルタである。
周波数変換部20は、ミキサ106、ミキサ206、局部発振部108およびπ/2移相部142を備え、高周波の受信信号をベースバンドの信号に変換する。局部発振部108は、BPF104を通過した受信信号をベースバンド信号に変換するためのローカル信号を生成する。局部発振部108は、生成したローカル信号をミキサ106およびπ/2移相部142に供給する。ミキサ106は、BPF104を通過した受信信号と局部発振部108が発振したローカル信号とをミキシングしてIチャネルのベースバンド信号に変換する。π/2移相部142は、局部発振部108が発振したローカル信号の位相をπ/2移相する制御を行ってミキサ206に与える。ミキサ206は、BPF104を通過した受信信号とπ/2移相部142が位相を制御したローカル信号とをミキシングしてQチャネルのベースバンド信号に変換する。
Iチャネル処理部30は、ローパスフィルタ(LPF)110、ベースバンド増幅部(アンプ)114およびアナログ−デジタル変換部(ADC)118を備え、ベースバンドのIチャネル信号をデジタル信号に変換して信号復調部120に与える。Iチャネル処理部30は、さらに、減算器112/113/116、乗算器122、第3乗算値設定部124、積分器126、メモリ制御部128、メモリ129、乗算器130、第1乗算値設定部132、デジタル−アナログ変換器(DAC)134、乗算器136、第2乗算値設定部138、DAC140を有しており、ベースバンドのIチャネル信号に残留する直流オフセット成分を除去する。
LPF110は、ミキサ106が変換したベースバンド信号に含まれる所望信号以外の不要周波数成分を除去する。アンプ114は、LPF110を通過したベースバンド信号を、デジタル変換するために必要なレベルまで増幅する。ADC118は、アンプ114が増幅したベースバンド信号をデジタル信号に変換する。ADC118によりデジタル信号に変換されたIチャネル信号は、信号復調部120に供給される。
減算器112/113は、アンプ114の入力側に接続され、ベースバンドのIチャネル信号に含まれる直流オフセット成分を除去する。より具体的には、減算器112は、アンプ114の入力とLPF110の出力との間に接続され、LPF110から出力されるIチャネル信号に含まれる直流オフセット成分を除去する。減算器113は、ミキサ106の出力とLPF110の入力との間に接続され、ミキサ106から出力されるIチャネル信号に含まれる直流オフセット成分を除去する。減算器112および113は、いずれか一方を省略してもよいし、両方備えていてもよい。
減算器116は、アンプ114の出力側に配置され、同じくベースバンドのIチャネル信号に含まれる直流オフセット成分を除去する。より具体的には、減算器116は、アンプ114の出力とADC118の入力との間に接続され、アンプ114が増幅したIチャネル信号に含まれる直流オフセット成分を除去する。
乗算器122は、ADC118によりデジタル信号に変換されたIチャネル信号を第3乗算値設定部124により与えられる第3の乗算値と乗算する。第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値は、直流オフセット成分を除去するための時間を調整する係数である。第3乗算値設定部124は、自己の内部メモリに第3の乗算値を保持して乗算器122に与えてもよいし、外部から動的に設定可能としてもよい。積分器126は、乗算器122により乗算処理された信号を積分する。
メモリ制御部128は、メモリ129に対しデータを書き込み、あるいはメモリ129からデータを読み出す。メモリ制御部128は、積分器126により積分されたデータをメモリ129に書き込む。また、メモリ制御部128は、メモリ129からデータを読み出して乗算器130/136に送る機能をも有している。さらに、メモリ制御部128は、更新制御部242からの指示信号に基づいて、メモリ129への読み書きを制御可能に構成されている。
乗算器130および136は、メモリ129から読み出されたデータと第1および第2乗算値設定部132および138から与えられる第1および第2乗算値それぞれとを乗算する。第1および第2乗算値設定部132および138は、自己の内部メモリに第1および第2の乗算値を保持して乗算器130および136に与えてもよいし、外部から動的に設定可能としてもよい。あるいは、アンプ114の増幅率を可変として当該増幅率と連動して設定可能としてもよい。第1乗算値設定部132および第2乗算値設定部138が与える第1乗算値および第2乗算値は、アンプ114の増幅度から決定される乗算係数であり、第1乗算値と第2の乗算値との関係は、数式1を満足するものとする。
Figure 2008187218
DAC134および140は、乗算器130および136が乗算したそれぞれのデータをアナログデータに変換して、対応する減算器112/113および減算器116に与える。すなわち、DAC134および140は、減算器112/113/116が除去する直流オフセット成分に対応するアナログのオフセット量を生成して減算器112/113/116に与える作用をする。
更新制御部242は、メモリ制御部128がメモリ129を書き込みタイミング、すなわちデータの更新タイミングを決定してメモリ制御部129にメモリの読み書き処理を指示する機能を有する。
Qチャネル処理部40は、Iチャネル処理部30と共通の構成を有している。すなわち、Qチャネル処理部40は、LPF210、アンプ214およびADC218を備え、ベースバンドのQチャネル信号をデジタル信号に変換して信号復調部120に与える。Qチャネル処理部40は、さらに、減算器212/213/216、乗算器222、第3乗算値設定部224、積分器226、メモリ制御部228、メモリ229、乗算器230、第1乗算値設定部232、DAC234、乗算器236、第2乗算値設定部238、DAC240を有しており、ベースバンドのQチャネル信号に残留する直流オフセット成分を除去する。なお、Qチャネル処理部40を構成する各要素の機能はIチャネル処理部30における対応する各要素と共通するから、以下においてはIチャネル処理部30について代表して説明し、重複する説明を省略する。
信号復調部120は、ベースバンドのIチャネル信号およびQチャネル信号をそれぞれ所望の方式で復調し、元の送信データを再現する復調器である。
続いて、図2を参照して、この実施形態の受信装置1の動作を説明する。図2は、この実施形態の受信装置1の動作を示すフローチャートである。以下の説明においては、ミキサ106が変換した受信信号に含まれる直流オフセット量が10.99であるものとし、DAC134/140の精度である最下位ビット(以下「LSB」と称する)が1であるものとする。また、メモリ129にはすでに直流オフセット量の10.99が記憶されており、アンプ114の増幅率が100倍であるものとする。さらに、説明を簡単にするため、第1の乗算値を1、ADC118の精度を無限(量子化誤差なし)とし、第2の乗算値をアンプ114の増幅率と同一の100(=第2の乗算値/第1の乗算値)とする。
RFアンプ102は、アンテナ100が受信した受信信号を増幅してBPF104に送る。BPF104は、RFアンプ102が増幅した受信信号から所望の帯域の信号を通過させる。すなわち、RF部10は、アンテナ100が受けた電波から所望の帯域の受信信号を受信する(S301)。
局部発振部108は、BPF104が通過させる信号をベースバンドの信号に変換するためのローカル信号を生成し、ミキサ106およびπ/2移相部142に供給する。また、π/2移相部142は、局部発振部108から供給されたローカル信号の位相をπ/2だけ変位させてミキサ206に供給する。ミキサ106は、BPF104を通過した受信信号と局部発振部108が生成したローカル信号とをミキシングしてベースバンドの信号に変換する。同様に、ミキサ206は、BPF104を通過した受信信号とπ/2移相部142が位相を変位させたローカル信号とをミキシングしてベースバンドの信号に変換する。すなわち、周波数変換部20は、受信した受信信号の周波数をベースバンドの信号(Iチャネル信号とQチャネル信号)に変換する(S302)。
ミキサ106が変換したベースバンドの受信信号は、減算器113に入力される。減算器113は、入力された受信信号から、DAC134から送られる直流オフセット量を示す値を減算してLPF110に出力する。ここで、DAC134が与える直流オフセット量は、除去すべき直流オフセット量のうち大まかな値(DAC134の精度のうち最下位ビット以上のレベルの値)を与えるものとする。すなわち、減算器113は、ベースバンドに変換された受信信号から、DAC134の動作上可能なレベルの直流オフセット量を除去する作用をする(S303)。
LPF110は、減算器113が出力した受信信号から、所望信号の帯域外の信号を除去し、減算器112に入力する。減算器112は、入力された受信信号から、DAC134から送られる直流オフセット量を示す値を減算してアンプ114に出力する。減算器112は、減算器113と対応し、共通の作用をする。すなわち、減算器112および113は、LPF110の入力側および/または出力側において、受信信号から、大まかなレベルの直流オフセット成分を除去する作用をする。したがって、減算器112および113は、少なくともいずれか一方が備えられていればよい。ここで、減算器112および/または113は、直流オフセット量のうち1以上の成分を除去できるから、前述の直流オフセット量10.99のうち10を除去することができる。その結果、直流オフセット量0.99が受信信号に残留することになる。
アンプ114は、減算器112(あるいはLPF110)から送られる受信信号を所定の増幅度で増幅する。アンプ114は、例えば受信信号レベルなどに応じて増幅度を制御可能としたアンプでもよい(S304)。アンプ114は、増幅した受信信号を減算器116に出力する。アンプ114は、直流オフセット成分も増幅するから、受信信号に残留した直流オフセット量0.99は増幅率100で増幅される。その結果、アンプ114から出力される受信信号には、0.99×100=99の直流オフセット量が残留することになる。
減算器116は、アンプ114から受けた受信信号から、DAC140から送られる直流オフセット量を示す値を減算してADC118に出力する。ここで、DAC140が与える直流オフセット量は、除去すべき直流オフセット量のうち細かな値(DAC134の制度のうち最下位ビット以下のレベルであって、アンプ114による増幅を加味した値)を与えるものとする。すなわち、減算器116は、ベースバンド信号に変換され増幅された受信信号から、増幅により増加した直流オフセット量を除去する作用をする(S305)。ここで、第2の乗算値は100であるから、乗算器136が、第2の乗算値100とメモリ129に記憶された直流オフセット量10.99のうち0.99とを乗算することで、減算器116が除去する直流オフセット量は99となる。すなわち、アンプ114の出力に残留した直流オフセット成分が減算器116により除去されることになる。
ADC118は、減算器116から送られる信号をデジタル信号に変換する(S306)。デジタル信号に変換された信号は、信号復調部120に送られてIチャネル信号として復調されるとともに、乗算器122に送られる。
乗算器122は、ADC118がデジタル化した受信信号と第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値とを乗算して積分器126に送る(S307)。積分器126は、第3の乗算値が乗算された受信信号を積分する(S308)。積分された積分値はメモリ制御部128に送られる。
メモリ制御部128は、所定の書き替えタイミングで受け取った積分値をメモリ129に書き込む(S309)。ここで、メモリ制御部128がメモリ129のデータを書き換えるタイミングは、更新制御部242から与えられる。
乗算器130は、減算器112および/または113が除去するオフセット量に対応するデータをメモリ129から読み出し、第1乗算値設定部132が与える第1の乗算値と乗算してDAC134に送る。同様に、乗算器136は、減算器116が除去するオフセット量に対応するデータをメモリ129から読み出し、第2乗算値設定部138が与える第2の乗算値と乗算してDAC140に送る。DAC134および140は、送られたそれぞれのデータをアナログデータに変換して減算器112/113/116に送る。すなわち、メモリ129のデータが書き換えられることにより、減算器112/113/116が減算する第1および第2の直流オフセット値も更新されることになる(S310)。
なお、減算器213からDAC240までの各要素の動作は、上記した減算器113からDAC140までの各要素の動作と共通するから、説明を省略する。
このように、この実施形態の受信装置1では、減算器112/113により大まかな直流オフセット成分(上記説明では10)が除去され、減算器116により細かな直流オフセット成分(上記説明では増幅後の99)が除去される。このことは、DAC134/140のLSBの精度の緩和を可能とすることを意味しており、高価な高精度DACを設ける必要がなくなる。
なお、上記説明では、アンプ114の増幅率と想定した増幅率(=第2の乗算値/第1の乗算値)とが同一であるとして説明したが、現実には一致するとは限らない。例えば、上記説明での条件下で、想定した増幅率が100、実際のアンプ114の増幅率が103である場合、アンプ114が出力する直流オフセット成分の量は101.97(=0.99×103)となる。そうすると、減算器116は、全ての直流オフセット量を除去することができない。これは、減算器116が、減算器112/113で除去しきれない直流オフセット成分を除去することから、1LSBの精度×増幅率である1×100=100以下の残留成分を除去するためである。
かかる場合、数式1に示したように、第2の乗算値と第1の乗算値との比を、アンプ114の増幅率以上の値となるように設定すればよい。例えば、第1の乗算値を1、第2の乗算値を105としておくと、減算器116は、1LSBの精度×増幅率である1×105以下の残留オフセットを除去することが可能となる。したがって、上記の例で言えば、アンプ114が出力する直流オフセット成分の量101.97は除去可能となる。
ただし、残留する直流オフセット量よりも除去する量が多くなることにより、逆に直流オフセット成分が生ずる結果となる。これは、後述する乗算器122・第3乗算値設定部124・積分器126のフィードバックループにより、メモリ129に記憶される直流オフセット成分が最終的に103.95に収束することで、残留オフセットを除去することが可能となる。
ここで、メモリ129の更新動作について説明する。この実施形態に係る受信装置1では、メモリ129に受信信号処理系全体で生ずる直流オフセット量が記憶され、更新可能とされている。メモリの更新の頻度は、直流オフセット量の時間変化が直流オフセット成分より小さい場合には、電源投入時などにメモリ制御部128を動作させ、メモリ値を更新すればよい。また、直流オフセットの時間変化が直流オフセット成分より十分小さい場合には、受信装置1の出荷時に一度メモリ値を設定(更新)すればよい。
図3は、受信装置1の出荷時等使用前に1回だけメモリ値の設定を行う動作例を示すフローチャートである。この動作例では、更新制御部242は、受信装置1の電源状態を常に監視している(S311)。更新制御部242は、電源オンを検知すると、受信装置1が出荷時の状態か否か(既にメモリ値設定を行ったか否か)を判定する(S312)。既にメモリ値設定済みである場合(S312のNo)、メモリ値設定を行わない。
出荷時状態、すなわち、メモリ設定を行っていない状態の場合(S312のYes)、更新制御部242は、メモリ値の設定動作を行う。乗算器122は、ADC118から送られる受信信号と第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値とを乗算しており、積分器126は、乗算結果を積分している(S313)。更新制御部242からの指示に基づき、メモリ制御部128は、積分結果をメモリ129に記憶させる(S314)。
乗算器130および136は、それぞれ対応するメモリ値を読み出して第1および第2の乗算値と乗算し、DAC134および140に与える。DAC134および140は、受け取ったデータそれぞれをアナログデータに変換して減算器112/113/116に与える。その結果、減算器112・113・116が減算する直流オフセット量が更新される(S315)。
更新制御部242は、タイマーを備えており、直流オフセット値が収束して残留する直流オフセット量が全て除去されるまでの所定の収束時間とタイマーカウント値とを比較している(S316)。カウント値が収束時間に達しない場合(S316のYes)、乗算器122の乗算、積分器126の積分(S313)、メモリ制御部128およびメモリ129のメモリ書き込み(S314)、更新されたメモリ値によって更新された直流オフセット量による減算(S315)が繰り返される。
カウント値が収束時間に達すると(S317のNo)、更新制御部242は、図示しない電源部に電源オフを指示して処理を終了する(S317)。このような動作により、受信装置1の出荷時に1度電源をオンとするだけで直流オフセット量の初期設定を行うことができる。
続いて、図4を参照して他の動作例について説明する。図4は、受信装置1の電源をオンにした際にメモリ値の設定を行う動作例を示すフローチャートである。この動作例においても、更新制御部242は、受信装置1の電源状態を常に監視している(S321)。更新制御部242は、電源オンを検知すると(S321のYes)、メモリ値の設定動作を行う。乗算器122は、ADC118から送られる受信信号と第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値とを乗算しており、積分器126は、乗算結果を積分している(S322)。更新制御部242からの指示に基づき、メモリ制御部128は、積分結果をメモリ129に記憶させる(S323)。
乗算器130および136は、それぞれ対応するメモリ値を読み出して第1および第2の乗算値と乗算し、DAC134および140に与える。DAC134および140は、受け取ったデータそれぞれをアナログデータに変換して減算器112/113/116に与える。その結果、減算器112/113/116が減算する直流オフセット量が更新される(S324)。
更新制御部242は、タイマーを備えており、直流オフセット値が収束して残留する直流オフセット量が除去されるまでの所定の収束時間とタイマーカウント値とを比較している。カウント値が収束時間に達しない場合(S325のYes)、乗算器122の乗算、積分器126の積分(S322)、メモリ制御部128およびメモリ129のメモリ書き込み(S323)、更新されたメモリ値によって更新された直流オフセット量による減算(S324)が繰り返される。
カウント値が収束時間に達すると(S325のNo)、更新制御部242は、電源の状態監視を開始する(S326)。電源がオフとなった場合(S326のYes)、処理を終了する。この動作例では、電源をオンにする度にメモリ値の更新が行われる。したがって、受信装置1の直流オフセット成分の時間変化(周囲の温度などによる変化など)が比較的大きい場合に有効である。
続いて、図5を参照してさらに他の動作例について説明する。図5は、受信装置1の電源をオンにした際に加えて、所定の時間間隔で直流オフセット量の更新を行う動作例を示すフローチャートである。この動作例においても、更新制御部242は、受信装置1の電源状態を常に監視している(S331)。更新制御部242は、電源オンを検知すると(S331のYes)、メモリ値の設定動作を行う。乗算器122は、ADC118から送られる受信信号と第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値とを乗算しており、積分器126は、乗算結果を積分している(S332)。更新制御部242からの指示に基づき、メモリ制御部128は、積分結果をメモリ129に記憶させる(S333)。
乗算器130および136は、それぞれ対応するメモリ値を読み出して第1および第2の乗算値と乗算し、DAC134および140に与える。DAC134および140は、受け取ったデータそれぞれをアナログデータに変換して減算器112/113/116に与える。その結果、減算器112/113/116が減算する直流オフセット量が更新される(S334)。
更新制御部242は、タイマーを2つ備えており、直流オフセット値が収束して残留する直流オフセット量が除去されるまでの所定の収束時間と第1のタイマーのカウント値とを比較している。カウント値が収束時間に達しない場合(S335のYes)、乗算器122の乗算、積分器126の積分(S332)、メモリ制御部128およびメモリ129のメモリ書き込み(S333)、更新されたメモリ値によって更新された直流オフセット量による減算(S334)が繰り返される。
カウント値が収束時間に達すると(S335のNo)、更新制御部242は、電源の状態監視を開始する(S336)。電源がオン状態の場合(S336のNo)、更新制御部242は、第2のタイマーのカウント値が所定の設定時間を経過したかを判定する(S337)。設定時間を経過した場合(S337のYes)、ステップ332からのメモリ値更新処理を再開する。設定時間を経過しない場合(S337のNo)、電源の状態監視を継続する(S336)。電源がオフとなった場合(S336のYes)、処理を終了して電源監視に戻る(S331)。この動作例では、電源をオンにする度に加えて、あらかじめ設定した時間間隔でメモリ値の更新が行われる。したがって、受信装置1の直流オフセット成分の時間変化(周囲の温度などによる変化など)が大きい場合に有効である。
続いて、図6を参照してさらに他の動作例について説明する。図6は、受信装置1の電源をオンにしている間、常に直流オフセット量の更新を行う動作例を示すフローチャートである。この動作例においても、更新制御部242は、受信装置1の電源状態を常に監視している(S341)。更新制御部242は、電源オンを検知すると(S341のYes)、メモリ値の設定動作を行う。乗算器122は、ADC118から送られる受信信号と第3乗算値設定部124が与える第3の乗算値とを乗算しており、積分器126は、乗算結果を積分している(S342)。更新制御部242からの指示に基づき、メモリ制御部128は、積分結果をメモリ129に記憶させる(S343)。
乗算器130および136は、それぞれ対応するメモリ値を読み出して第1および第2の乗算値と乗算し、DAC134および140に与える。DAC134および140は、受け取ったデータそれぞれをアナログデータに変換して減算器112/113/116に与える。その結果、減算器112/113/116が減算する直流オフセット量が更新される(S344)。
更新制御部242は、常に電源状態を監視している(S345)。電源がオンである間(S345のNo)、更新制御部242は、メモリ制御部128に対して常にメモリ値更新を指示する。すなわち、ステップ342ないし344が繰り返される。電源がオフとなった場合(S345のYes)、処理を終了して電源状態の監視を継続する(S341)。この動作例では、受信装置1が動作している間中メモリ値の更新が行われる。したがって、周囲の環境や受信状態などの変化が著しく大きい場合に有効である。
なお、上記各動作例では、直流オフセット量の収束を時間の経過により判定しているが、これには限定されない。すなわち、ADC118の出力を監視して、ADC118が飽和しないレベルに達したことを検出して動作を終了するように構成してもよい。
次に、この実施形態の受信装置1における直流オフセットキャンセル動作の原理について説明する。図7は、この実施形態の受信装置1のうち、直流オフセットキャンセラとして動作する要素(乗算器122から減算器112/113/116までのループを構成する各要素)を模式化したブロック図である。
図7の加算素子354と遅延素子355は、図1に示す積分器126と対応する。同様に、減算器351は、減算器112/113と対応し、乗算値Kをもつ乗算手段352は、アンプ114と対応し、乗算値Kを乗算する乗算手段353は、第1ないし第3の乗算値を乗算する乗算器130/136/122と対応している。この時の伝達関数は数式2で表すことができる。
Figure 2008187218
ここで、サンプリング周期をTとした時、ループ全体の周波数特性は数式3となる。
Figure 2008187218
すなわち、KおよびKにより、周波数特性が変化することがわかる。Kを増幅器の増幅率、Kを各乗算器での乗算値と置き換えて考えると、増幅器の利得および乗算値の値により、フィードバックループ全体の周波数特性を決定することができる。このカットオフ周波数を高域に設定すると、高速に直流オフセットをキャンセルことができるが、信号成分の低周波領域の信号を除去してしまう。反対に、カットオフ周波数を低域に設定すると、信号成分の低周波領域の信号の除去量が減少し受信特性を改善することができるが、直流オフセットを高速にキャンセルできなくなってしまう。すなわち、直流オフセットキャンセラの高速動作性と受信特性にはトレードオフの関係となるため、この関係を最適にするようにカットオフ周波数が決定され、カットオフ周波数から増幅器の増幅率および第1ないし第3の乗算値を決めることができる。
続いて、図8および図9を参照して、この実施形態のメモリ129、乗算器130および136、DAC134および140の具体的な構成例を詳細に説明する。図8および図9は、メモリ129に記憶された直流オフセット値がDAC134および140によりアナログの直流オフセット量となるまでの様子を示すブロック図である。
この実施形態の受信装置1では、メモリ129に記憶された値が乗算器130および136に与えられ、乗算器130および136は、それぞれ大まかな直流オフセット量および増幅率を加味した細かな直流オフセット量の生成を担っている。ここで、メモリ129に記憶されたデータのうち、乗算器130および乗算器136それぞれへの振り分け(割り当て)は、直流オフセット成分が重畳されたベースバンド信号がADC118の入力範囲を超えて歪まないように設定すればよい。
例えば、第1の乗算値を1(=2)とし、第2の乗算値を8(=2)とし、DAC134および140の1LSBの精度を同じものとして分解能を8ビットとする。図8に示すように、メモリ129は、16ビットのデータを記憶している。
ここで、乗算器130は、メモリ129の最上位ビットから8ビットを読み出し、乗算器130は、第1の乗算値が1であるからそのままDAC134にデータを送る。DAC134が8ビットであるため、メモリ値の16ビットのうち下位の8ビットを用いることができないから、減算器112/113ではオフセット成分を完全に除去できず、直流オフセットが残留する。この残留したオフセット成分はアンプ114により増幅され減算器116に入力される。
乗算器136は、メモリ129の残りの下位ビットを用いて残留直流オフセット成分を生成する。すなわち、乗算器136は、第2の乗算値が2であるから、乗算結果(図中362)の上位8ビットをDAC140に送る。DAC140も8ビットであるから、図中362に示すデータのうち上位8ビットを用いて直流オフセット量を生成する。減算器116は、この直流オフセット量を用いて残留した直流オフセット成分を除去する。
図8に示すように、第1および第2の乗算値を2のべき乗とすると、乗算はビットシフト演算をすればよいことがわかる。図9は、乗算器130および136に代えてビットシフト演算器371および372を用いた構成例である。
一般に乗算値が2であるときには、メモリ129に記憶された16ビットのデータのうち、乗算器130が用いる上位ビットを除いて、上位からmビットを切り出すことにより、DAC140の入力値とすることができる。図9に示す例では、第2の乗算値が2であるので、メモリ129に記憶された16ビットのデータのうち、ビットシフト演算器372が上位9ビット目から3ビットを切り出し、その出力をDAC140に入力する。これは、図8に示す構成で乗算器130および136による乗算を行なった場合の結果と同じになる。すなわち、あらかじめ第1および第2の乗算値を2のべき乗とし、乗算器に代えてビットシフト演算器を備えることにより、メモリのビット切り出しを行なえばよくなる。この例では乗算器が不要となるため回路規模を削減することが可能となり、コストを削減することができる。
以上説明したように、この実施形態の受信装置1では、増幅器の前後で直流オフセットを除去するので、直流オフセット成分を精密に除去することができる。またこの実施形態の受信装置1では、増幅器の入力側で除去する直流オフセット量と、出力側で除去する直流オフセット量とを算出する際に、増幅器の増幅率以上の比となる乗算値をそれぞれに乗算するので、アナログ回路の素子ばらつきがある場合においても、直流オフセットを除去することが可能となり、受信特性の改善することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、この実施形態の受信装置2は、第1の実施形態における減算器116をADC118の入力側ではなく、出力側(減算器416/516)に配置し、当該減算器416/516に対応するDACを省略したものである。かかる構成においても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、アンプ114の出力側における直流オフセット成分の除去がデジタル信号ベースで可能となるため、DACを省略する等、回路構成を簡単にすることができる。なお、図10に示すADC118の入力側にさらに減算器を設けて、アンプ114の出力側において2段階の直流オフセット成分の除去を行ってもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図11は、本発明の第3の実施形態に係る無線装置の構成を示すブロック図である。図11に示すように、この実施形態の無線装置3は、アンテナ1と、送信信号と受信信号とを分配するアンテナ分配器502と、本発明の第1の実施形態に係る受信装置1と、対応する送信装置503とを備えている。この実施形態の無線装置3によれば、第1の実施形態に係る受信装置1を備えたので、精密な直流オフセット成分除去を実現することができる。なお、受信装置1に代えて、本発明の第2の実施形態に係る受信装置2を備えてもよいことは言うまでもない。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る受信装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る受信装置のメモリ記憶値の更新動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る受信装置のメモリ記憶値の更新動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る受信装置のメモリ記憶値の更新動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る受信装置のメモリ記憶値の更新動作を示すフローチャートである。 オフセット除去についての原理を説明するためのブロック図である。 第1の実施形態に係る受信装置のオフセット量補正部の具体例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る受信装置のオフセット量補正部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…受信装置、100…アンテナ、102…RFアンプ、104…BPF、106…ミキサ、112/113/116…減算器、110…LPF、114…アンプ、118…ADC、120…信号復調部、122…乗算器、124…第3乗算値設定部、126…積分器、128…メモリ更新部、129…メモリ、130/136…乗算器、132…第1乗算値設定部、134/140…DAC、138…第2乗算値設定部、242…更新制御部。

Claims (9)

  1. 受信信号に残留する直流オフセット量を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、前記受信信号から前記第1の直流オフセット量を除去する第1の直流オフセット除去部と、
    前記第1の直流オフセット除去部から出力される信号を増幅する増幅器と、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量および前記増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、前記増幅器が増幅した信号から前記第2の直流オフセット量を除去する第2の直流オフセット除去部と
    を具備したことを特徴とする受信装置。
  2. 前記第2の直流オフセット除去部から出力される信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部により変換された信号を積分する積分器と、
    前記積分器により得られた積分値を前記直流オフセット量として前記記憶部に記憶させる制御部と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記制御部は、前記積分器により得られた積分値を所定のタイミングで前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2記載の受信装置。
  4. 前記第1の直流オフセット除去部は、前記直流オフセット量に第1の乗算値を乗算する第1の乗算器と、前記第1の乗算器により得られたデータをアナログデータに変換して前記第1の直流オフセット量を生成する第1のD/A変換部とを備え、
    前記第2の直流オフセット除去部は、前記直流オフセット量に、前記第1の乗算値および前記増幅率を乗じた値以上の値の第2の乗算値を乗算する第2の乗算器と、前記第2の乗算器により得られたデータをアナログデータに変換して前記第2の直流オフセット量を生成する第2のD/A変換部とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 請求項1記載の受信装置と、
    前記受信信号に対応する送信信号を送信する送信装置と、
    前記受信信号および前記送信信号を送受信するアンテナと
    を具備したことを特徴とする無線装置。
  6. 受信信号に残留する直流オフセット量を記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、前記受信信号から前記第1の直流オフセット量を除去し、
    前記第1の直流オフセット量が除去された信号を所定の増幅率の増幅器で増幅し、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量および前記増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、前記増幅器が増幅した信号から前記第2の直流オフセット量を除去すること
    を具備したことを特徴とするオフセットキャンセル方法。
  7. 前記第2の直流オフセット量が除去された信号をA/D変換器でデジタル信号に変換し、
    前記A/D変換器で変換された信号を積分器で積分し、
    前記積分器により積分された積分値を前記直流オフセット量として前記記憶部に記憶させること
    をさらに具備したことを特徴とする請求項6記載のオフセットキャンセル方法。
  8. 前記積分器により積分された積分値の前記記憶部への記憶は、所定のタイミングで行われることを特徴とする請求項7記載のオフセットキャンセル方法。
  9. 受信信号に残留する直流オフセット量を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量に基づいて第1の直流オフセット量を生成し、前記受信信号から前記第1の直流オフセット量を除去する第1の直流オフセット除去部と、
    前記第1の直流オフセット除去部から出力される信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器が増幅した信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記記憶部に記憶された直流オフセット量および前記増幅器の増幅率に基づいて第2の直流オフセット量を生成し、前記A/D変換部がデジタル信号に変換した信号から前記第2の直流オフセット量を除去する第2の直流オフセット除去部と
    を具備したことを特徴とする受信装置。
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