JP2008186584A - 半導体記憶装置及びそのリフレッシュ制御方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びそのリフレッシュ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】待機時の電源電流を低減して低消費電力化を図るともにチップ面積の増大を抑止するダイナミック型の半導体記憶装置の提供。
【解決手段】ノーマル動作時にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線をRAM101に記憶しておき、セルフリフレッシュへのエントリ時、ノーマル動作期間中にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータを読み出しデータに対する検査ビットを符号器115で付加して検査ビット領域に書き込み、電源投入後の最初のセルフリフレッシュエントリの初期化処理として、ワード線単位でメモリセルのデータ保持時間の検査を行い、該検査結果に基づきワード線のリフレッシュ周期の設定値を決定し該設定値をRAM101に書き込むことでワード線毎のリフレッシュ周期の設定が行われ、リフレッシュ動作による誤り検出時、誤り訂正回路で誤りを訂正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、データ保持のためにリフレッシュを要するメモリセルを有するダイナミック型半導体記憶装置及びそのリフレッシュ制御方法に関する。
DRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)において、データの保持動作のみを行う待機(スタイバイ時)の消費電流を低減するには、リフレッシュ動作(リフレッシュアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルからビット線に読み出されたデータをセンスアンプで増幅しビット線を介してリストアする)時の電流の低減が不可欠である。
大容量、微細化の進むDRAMでは、メモリセルのデータ保持時間(「リテンションタイム」という)の最悪値をプロセス的に改善する試みがなされている。また、回路設計上の対策としては、一部のメモリセルについてリテンションタイムが不足していることを補うために、冗長セルを用いた救済セット数を、例えば1バンク(例えば64メガビット)あたり、100セット以上具備しておく手法や、DRAMデバイスのパッケージ組み立て後であっても、冗長セルへの置換が可能となるように、アンチ・ヒューズ(Anti Fuse)により救済する手法が開発されている。ただし、リテンションタイムが200ms(ミリ秒)、300msと限界に近くなった場合には、予期せぬノイズ等(ソフトエラーも含む)によるホールド不良(「リテンションタイム変動不良」という)が発生する可能性もあり、上記以外の手法による技術の確立が必要である。
また、DRAMデバイスのコスト面から見た場合には、チップサイズのペナルティー(リテンションタイム確保のための回路の増分)を、数%程度に抑える必要がある。
ユーザの側から見た場合には、待機時モード(Self Refresh)へのエントリ(Entry)、エグジット(Exit)の際に、DRAMデバイスの仕様(インタフェース)を、従前の製品と変えない(互換性を保つ)ことも必要である。その上、待機時モード(Self Refresh)へのエントリ、エグジットを頻繁に繰り返す顧客(携帯電話端末等)への適用に対しては、待機時モード(Self Refresh)へのエントリ、エグジットの際の動作電流を低減することも必要とされる。
ダイナミック型RAM(DRAM)のリフレッシュ制御として、後記特許文献1には、リフレッシュアドレスが共通に割り当てられた複数のワード線毎にメモリセルの情報保持時間(リテンションタイム)に対応させられた2以上のリフレッシュ周期によりリフレッシュを行うことで、大幅な低消費電力化を実現するようにした構成が開示されている。これは、一部のリテンションタイムが不足するメモリセルだけを、短周期(例えば100ms程度)でリフレッシュし、残りのメモリセルを長周期(例えば1s程度)でリフレッシュすることにより、DRAMの待機時電流の低減を図るものである。ウェハー検査時に、メインワード線(MWL)単位でリフレッシュ周期の選別を行い、短周期か長周期かを、DRAMに内蔵されるPROM(PROMアレーは、適応リフレッシュコントローラを構成する)に記録する。セルフリフレッシュにエントリすると、全メインワード線を長周期でリフレッシュを行い、つづいて短周期のメインワード線を短周期でリフレッシュを行い、時間Tで再び長周期によるリフレッシュを繰り返す。セルフリフレッシュエグジットでエグジットする。
図22は、後記特許文献1記載の適応リフレッシュ制御を説明するための流れ図(本願発明者らが作成した図)である。セルフリフレッシュにエントリすると(ステップS601)、全メインワード線を長周期Tでリフレッシュを行い(ステップS602)、つづいて、リフレッシュ周期が短周期(T/N)としてPROMに登録されているメインワード線を短周期(T/N)でリフレッシュを行い(ステップS603)、セルフリフレッシュをエグジットしない場合(ステップS604のNO分岐)、短周期(T/N)でのリフレッシュをN回繰り返し(ステップS604、S605)、時間Tで、再び長周期によるリフレッシュを繰り返す(ステップS605、S606)。ステップS604、S606でセルフリフレッシュをエグジットする場合、ステップS607のセルフリフレッシュエグジット処理へ移行する。
データの保持動作のみを行う動作モードへのエントリ時に、ECC(Error Correcting Code;誤り訂正符号)回路を用いて、全ビットを符号化し(検査用ビットを生成して記憶し)、検査ビットを用いた誤り訂正動作によるエラー発生の許容範囲内でリフレッシュ周期を長くしてリフレッシュ動作を行い、データ保持動作モードから通常動作へ戻る(エグジット)場合、ECC回路により、上記データと検査ビットを用いて誤り訂正動作を行うことで、メモリセルのリテンションタイム以上の周期でリフレッシュをする技術が、例えば後記特許文献2に開示されている。後記特許文献2では、データ保持動作モード時(スタンバイ時)に、チップ内全領域を、長周期(例えば1s程度)でリフレッシュし、DRAMの待機時電流を低減する。図23は、上記特許文献2による待機時のリフレッシュ制御を説明するための流れ図(本願発明者らが作成した図)である。
低消費電力モード(SSR)のエントリ時に、全ビット符号化を行い(ステップS701、S702)、エグジット時に全ビット復号による訂正動作を行っている(ステップS705、S706)。
特開平08−306184号公報(第4、第5頁、第1図) 特開2002−56671号公報(第3頁、第1図)
ところで、上記特許文献1等に記載される適応リフレッシュは下記記載の問題点を有している(以下は、本願発明者らの検討結果による)。
(A)高温(例えばT=85℃)下で、256MビットDRAMをメインワード線の32Kビット単位で長周期(例えば1s)、短周期(例えば100ms)のリフレッシュ周期の選別を行うものとする。この場合、リテンションタイムが1s以下のメモリセル20000ビットにより、短周期(100ms)のリフレッシュを要するメインワード線(MWL)が1バンク(64Mビット)程度に増大する。このため、待機時電流の低減効果は、3/4にとどまる。
(B)ウエハーテスト(ウエハープローバでの試験)により、リフレッシュ周期の選別を行っても、パッケージ組立以降の工程で、リテンションタイムの変動が起こった場合には、選別不良となる。
(C)さらに、T=85℃の高温では、リテンションタイムが200ms近くまで低下する場合があり、リフレッシュを頻繁に行うと、待機時電流の低減の対策にはならない。
上記特許文献2による待機時のリフレッシュ制御は、以下の問題点を有している(以下は、本願発明者らの検討結果による)。
(A)図23に示したように、低消費電力モード(Super Self Refresh;「SSR」ともいう)のエントリ時に、全ビット符号化を行い(ステップ703)、エグジット時に全ビット復号による誤り訂正動作(ステップ705)を行っている。このため、ユーザーがエントリ、エグジットを繰り返す場合に消費電流が増大する。
(B)誤り訂正動作の期間(図23のステップS705等)は、外部からのコマンド受付を禁止する時間(エグジットタイムとして例えば400ms程度)を設定する必要が生じる。そのため、低消費電力モードのエグジットの仕方に、従来のセルフリフレッシュとは、異なる仕様の規定が必要となる。
したがって、本発明の主たる目的は、スタンバイ時の低消費電力化を実現し、チップ面積の増大を抑止する半導体記憶装置及びそのリフレッシュ制御方法を提供することにある。
本願で開示される発明は、上記目的を達成するため、概略以下のように構成される。
本発明の1つの側面(アスペクト)に係る半導体記憶装置は、複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えてなるメモリアレイと、予め定められた複数のリフレッシュ周期のうち前記各ワード線に対応したリフレッシュ周期の設定値をそれぞれ記憶する記憶回路と、電源投入後の予め定められた所定のセルフリフレッシュ・モードのエントリに際して、前記ワード線単位にメモリセルのデータ保持時間の検査を行い、該検査結果に基づき、前記ワード線毎のリフレッシュ周期の設定値を決定して前記記憶回路に記録する制御を行う回路を備えている。
本発明の他の側面(アスペクト)に係る半導体記憶装置は、ノーマル・モードでの動作中にアクセスしたロウアドレスに対応するワード線を記録しておく記憶回路を備え、前記セルフリフレッシュ・モードのエントリ時、前記セルフリフレッシュの前の前記ノーマル動作期間中にアクセスしたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータを読み出し、前記データに対する検査ビットを付加して、前記メモリセルアレイに設けられた検査ビット領域に書き込む制御を行う回路を備えている。
本発明の他の側面(アスペクト)に係る半導体記憶装置は、複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えてなるメモリアレイと、予め定められた複数のリフレッシュ周期のうち前記各ワード線に対応したリフレッシュ周期の設定値をそれぞれ記憶する記憶回路と、電源投入後の予め定められた所定のセルフリフレッシュ・モードのエントリに際して、前記ワード線単位にメモリセルのデータ保持時間の検査を行い、該検査結果に基づき、前記ワード線毎のリフレッシュ周期の設定値を決定して前記記憶回路に記録する制御を行う回路を備えている。
本発明に係る半導体記憶装置は、前記セルフリフレッシュにおいて、メモリセルのフェイルを検出する検出回路と、誤りが検出されたメモリセルのデータを訂正する訂正回路と、誤りが検出されたメモリセルが接続するワード線のリフレッシュ周期の設定値を変更し、前記記憶回路に記録する制御を行う回路をさらに備えている。
本発明のさらに他の側面(アスペクト)に係る半導体記憶装置は、リフレッシュアドレスを生成する回路と、リフレッシュ周期を生成する回路と、を有するセルフリフレッシュコントロール回路を備え、前記リフレッシュ周期を生成する回路は、所定のリフレッシュ周期でのリフレッシュに際して前記誤り検出回路での誤り検出結果に基づき、前記リフレッシュ周期を可変に制御する。例えば、長周期、短周期のそれぞれのリフレッシュ周期の各種別に対して、周期の長さ(時間)を、所定の割合で、短期化、又は長期化させる。
本発明の他の側面(アスペクト)に係る方法は、複数本のビット線と、複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルをアレイ状に備えるメモリアレイを含む半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法において、
ノーマル動作モードでの動作中にアクセスしたロウアドレスに対応するワード線を記憶回路に記憶しておくステップと、
セルフリフレッシュ・モードのエントリ時、前記セルフリフレッシュの前の前記ノーマル動作期間中にアクセスしたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータを読み出し、前記データに対する検査ビットを付加して、前記メモリセルアレイに設けられた検査ビット領域に書き込む制御を行うステップと、
電源投入後のセルフリフレッシュ・モードのエントリの初期化処理として、前記ワード線単位でメモリセルのデータ保持時間の検査を行うステップと、
該検査結果に基づき、前記ワード線のリフレッシュ周期の設定値を決定し、該設定値を記憶回路に書きこむステップと、
を含む。
上記本発明に係る方法において、前記メモリアレイ内に、同一ビット線に接続する、データ格納用の複数のメモリセルに対して、同一ビット線に接続する少なくとも1つのダミーセルを設け、
前記ワード線単位でのリフレッシュ周期を設定するにあたりリフレッシュ周期の検査対象のワード線に接続するメモリセルのデータを、前記ダミーセルにコピーするステップと、
前記ワード線に対して、予め定められた複数のリフレッシュ周期について、メモリセルに誤りが検出されるか検査を行って、リフレッシュ周期を選別するステップと、
前記ワード線でのリフレッシュ周期の設定終了後、前記ダミーセルにコピーしておいたデータを前記メモリセルに戻すステップと、
を含む、ようにしてもよい。
本発明に係る方法において、前記セルフリフレッシュ動作時に、一のリフレッシュ周期でリフレッシュを行うステップと、
前記リフレッシュによりメモリセルのデータに誤りが検出された場合、誤りを訂正し、前記ワード線のリフレッシュ周期を前記一のリフレッシュ周期よりも短周期のリフレッシュ周期に設定するステップと、
を含むようにしてもよい。
本発明に係る方法においては、セルフリフレッシュ・モードからノーマルモードへ退出するとき、メモリアレイに対して、バーストモードでのリフレッシュを行い、誤りが検出されたセルのデータの誤りを訂正して書き込むステップを含むようにしてもよい。
本発明のさらに別の側面(アスペクト)に係る方法は、複数本のビット線と、複数本のワード線と、前記複数本のビット線と前記複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えるメモリアレイを有する半導体記憶装置のデータコピー方法であって、コピー元の一のワード線を活性化して、前記一のワード線に接続するメモリセルの保持データを、前記メモリセルが接続するビット線に接続するセンスアンプで増幅し、コピー先の1つ又は複数のワード線を活性化し、前記センスアンプで増幅されたデータを、コピー先の1つ又は複数のワード線に接続するメモリセルにリストアし、前記一のワード線に接続するメモリセルの保持データの前記コピー先のワード線に接続するメモリセルへのコピーが行われる。
本発明によれば、スタンバイ時の電源電流を低減することができ、低消費電力化を実現することができる。
また、本発明によれば、セルフリフレッシュエントリ時に、ノーマル時にアクセスされたロウアドレスのセルデータのみを選択的に符号化しており、低消費電力化を実現することができる。
また、本発明によれば、電源投入後、ワード線ごとに最適なリフレッシュを可変に設定することができ、製品出荷後の適応リフレッシュを実現可能としている。
さらに本発明によれば、バンクあたり1つのECC回路を具備することでチップ面積の増大を抑止低減している。
そして、本発明によれば、メモリセルアレイとセンスアンプ間のビット線に、簡易な構成のエラー検出回路を設けることで、チップ面積の増大を抑止低減している。
さらに、本発明によれば、リフレッシュ周期を、リフレッシュ動作時における誤り検出結果に基づき動的に可変制御する構成としたことにより、リフレッシュ周期を、デバイスの動作(周囲)温度に応じて、簡易且つ的確に補正することができる。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく、本発明の原理及び実施例について図面を参照して説明する。
本発明に係る半導体記憶装置においては、電源投入後のノーマル動作時おいて、アクセスしたロウアドレスに対応するワード線を記憶回路に記憶しておく(図1のステップS101)。セルフリフレッシュ・モードのエントリ時(図1のステップS102)、前記セルフリフレッシュの前の前記ノーマル動作期間中にアクセスしたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータを符号化する(図1のステップS103)。
電源投入後のセルフリフレッシュ・モードの一回目のエントリの際の初期化処理として、ワード線単位でリフレッシュ周期を選別する(図1のステップS104)。
セルフリフレッシュ・モードの初期化後のセルフリフレッシュ動作時には、短周期T/Nに設定されたワード線(サブワード線)のリフレッシュをN回行うと、引き続き長周期Tでメモリアレイのリフレッシュを行う。
長周期のリフレッシュ周期でリフレッシュを行い(図1のステップS105)、該リフレッシュによりメモリセルのデータに誤りが検出された場合(図1のステップS106)、誤りを訂正し(図1のステップS107)、前記ワード線のリフレッシュ周期を前記一のリフレッシュ周期よりも短周期のリフレッシュ周期に設定する(図1のステップS108)。さらに、セルフリフレッシュ・モードからノーマルモードへ退出するとき(ステップS110、S112のYes分岐)、前記バンクに対してバーストモードでのリフレッシュを行い、誤りが検出されたセルのデータの誤りを訂正して書き込む制御が行われる(ステップS113)。
本発明においては、メモリアレイ内に、同一ビット線に接続する、データ格納用の複数のメモリセルに対して、同一ビット線に接続する少なくとも1つのダミーセルを設け、ワード線単位でのリフレッシュ周期を設定するにあたりリフレッシュ周期の検査対象のワード線に接続するメモリセルのデータを、前記ダミーセルにコピーし、前記ワード線に対して、予め定められた複数のリフレッシュ周期について、メモリセルに誤りが検出されるか検査を行って、リフレッシュ周期を選別し、ワード線でのリフレッシュ周期の設定終了後、前記ダミーセルにコピーしておいたデータを前記メモリセルに戻す制御が行われる。以下実施例に即して詳説する。
図1は、本発明の一実施例のリフレッシュ制御方法を説明するための図である。以下、図1を参照して、本発明の一実施例のリフレッシュ制御方法について説明する。ステップS101の通常動作(ノーマル動作モード)時には、アクセスしたロウ(ROW)アドレスを、記憶部に記録しておく。次のステップS102でセルフリフレッシュへエントリしたときに、ノーマル時に、アクセスしたロウアドレス領域のセルデータのみを符号化する(ECC回路による検査ビットを生成記憶する)(ステップS103)。符号化するアドレス領域を限定することで、セルフリフレッシュへエントリ動作に要する消費電流を低減しており、かかる構成は、本発明の主たる特徴の1つをなしている。
セルフリフレッシュ・モードに入ったステップS104では、ワード線毎のリフレッシュ周期の選別を行う。すなわち、DRAMデバイスの電源投入後、好ましくは一回目のセルフリフレッシュエントリの際に、リフレッシュ周期の選別を行う。電源投入後、最初のセルフリフレッシュエントリ時に、メモリアレイのサブワード線(SWL)単位で、予め定められた複数(例えば2値又は4値等)のリフレッシュ周期のうちいずれか一つを設定し、適応リフレッシュを実現している。これにより、待機時電流を低減する。かかる構成も、本発明の主たる特徴の1つをなしている。
次のステップS105では、長周期Tでリフレッシュ動作を行う。
つづくステップS106で長周期Tのリフレッシュによりセルデータに誤りがあるか否かチェックし、誤りがある場合、ステップS107で誤り訂正を行い、ステップS108で当該サブワード線のメモリセルのリフレッシュ周期を短周期(例えばTの1/N)に更新する。
セルフリフレッシュのエグジットが指示されない場合(ステップS110のNO分岐)、短周期でのリフレッシュを、N回繰り返す(ステップS110、S111、S109のループ)。時間T経過後(ステップS111のYES分岐)、セルフリフレッシュのエグジットが指示されない場合(ステップS112のNO分岐)、ステップS105に移行し、長周期Tのリフレッシュを行う。
セルフリフレッシュのエグジット時には、メモリアレイ(バンク)のバーストモードでのリフレッシュ及び誤り訂正を行う(ステップS113)。バンクのワード線の本数が8K本の場合、8K分のバーストリフレッシュ及び誤り訂正を行う。これにより、セルフリフレッシュ・モードにおいて誤りが発生した場合のメモリセルの保持データを訂正した上で、セルフリフレッシュからノーマルモードへ移行する(ステップS114)。
なお、上記ステップS113では、リフレッシュによりビット線に読み出されたセルデータをECC回路を用いて、誤り検出、及び誤り訂正を行い、誤り訂正を行ったメモリセルに接続するサブワード線に関するリフレッシュ周期を、短周期に変更する。セルフリフレッシュのエグジット時にバーストリフレッシュ及び誤り訂正を行う構成も、本発明の主たる特徴の1つをなしている。
上記リフレッシュ制御により、本実施例によれば、市場不良率を例えば200ppm以下に抑えることができる。なお、図1では、簡単のため、リフレッシュ周期として長周期(T)と短周期(T/N)の2値の構成に基づき説明したが、例えば4値等、2値よりも多数のリフレッシュ周期についても、同様の制御が行われる。
また、本実施例によれば、以下の手法により、DRAMデバイスのチップサイズの増加を、抑える。
チップ内のセルへ、サブワード線(SWL)毎のリフレッシュ周期を記録することにより、チップ面積の増加を抑える。なお、本実施例では、1つのメインワード線に対応する複数のサブワード線毎に、リフレッシュ周期を個別に設定することができる。
チップ内のメモリセルに、ノーマル時にアクセスが行われたロウ(Row)アドレスの情報を記録することにより、チップ面積の増加を抑えている。
以下、本発明の半導体記憶装置の一実施例の構成を説明する。図2は、本発明の一実施例をなす半導体記憶装置の構成を示す図であり、クロック同期型のDRAMに本発明を適用したものである。図2を参照すると、本発明の一実施例の半導体記憶装置は、ビット線BLとワード線WLの交差部にメモリセル(トランジスタTrと容量C)を有するメモリアレイで構成されるバンク100と、ロウアドレスのアクセス情報及びリフレッシュ周期情報の記憶部をなすRAM(ランダムアクセスメモリ)101と、ロウアドレス(図2に示す例では15ビット)をデコードし、選択されたワード線を駆動するワードドライバを有するロウデコーダ102と、RAM101及びメモリアレイ100のビット線に接続されるセンスアンプ103と、を備えている。さらに、ロウアドレスを入力するロウアドレスバッファ105と、カラムアドレス(図2に示す例では9ビット)を入力するカラムアドレスバッファ106と、カラムアドレスデコーダ104と、クロック生成器107と、コマンドデコーダ108と、セルフリフレッシュコントローラ110と、データコントロール回路109とを備えている。さらに、本実施例の半導体記憶装置は、メモリアレイのセンスアンプ103に対応させて設けられた誤り検出器113を備え、バンクを構成する複数のメモリアレイに共通に設けられる復号器114及び符号器115を備えている。すなわち、図2に示す例では、復号器114及び符号器115は1バンクあたり1組設けられ、誤り検出器113は1メモリアレイに対して1つ設けられている。さらに、本実施例の半導体記憶装置は、不図示のアドレスカウンタを有し、リフレッシュアドレスを生成してロウデコーダ102に出力するセルフリフレッシュ・コントローラ110は、リフレッシュ周期生成器(リフレッシュタイマー)111と、リフレッシュ周期生成器111を制御してリフレッシュ周期を温度特性に基づき可変制御する温度補正器112と、を備えている。ロウデコーダ102は、リフレッシュ動作時は、セルフリフレッシュ・コントローラ110からのリフレッシュアドレス(15ビット)を選択し、それ以外の時は、ロウアドレスバッファ105からのロウアドレス出力(15ビット)を選択するマルチプレクサ(不図示)を有する。
制御端子に入力される制御信号は、チップセレクト信号/CS、ロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WEが入力される。信号DQMは、データの入出力を制御する制御信号である。CLKは、同期用のクロック信号である。CKEはクロックイネーブル信号であり、CKEがハイレベルであれば、次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジは有効とされ、CKEがロウレベルであれば、無効とされ、ロウレベル状態で待機(スタンバイ)状態とされる。DQMは、入出力データDQのマスク操作を行うための信号であり、DQM端子がハイレベルのとき出力バッファ(不図示)はハイインピーダンス状態とされる。データコントロール回路109は、コマンドデコーダ108によりリード・ライトコマンドのデコード結果、DQM信号、内部クロック信号に基づき、DQ端子(図に示す例では16ビット)からの書き込みデータの入力、セルアレイからの読み出しデータの出力を制御する。
RAM101は、各ロウ(ROW)アドレスに対応して、ノーマル時にアクセスされたロウアドレスのアクセス情報を格納するとともに、ロウアドレスに対応させてリフレッシュの種別情報を格納する。RAM101は、ロウデコーダ102の選択ワード線で選択される。すなわち、アクセスアドレスと同一のロウアドレスにより選択される。
図2に示す例において、1メモリアレイのワード線の本数は、例えば215=8Kとされ、カラムアドレスは、2=512=0.5Kとされ(センスアンプ103の出力は512本)、1バンクあたり16メモリアレイ(8K×0.5K=4Kビット)を有し、データは16ビットとされる。すなわち、1バンクは、4K×16=64Mビットの容量からなり、半導体記憶装置は、4つのバンク構成とされ、256MビットDRAMデバイスを構成している。なお、図2では、簡単のため1バンクの1メモリアレイのみが示されている。
本実施例では、DRAMと同一チップ上に搭載される誤り訂正回路(ECC回路)として、巡回符号を用いており、各バンクの各々に対して、ECC回路を構成する符号器115、復号器114が設けられている。一方、誤り検出器113は、1メモリアレイあたり、1つ設けられている。本実施例において、誤り検出器113は、後述するように、センスアンプ103とメモリアレイの間のビット線に接続する構成として配設されているが、簡単のため、センスアンプ103に接続する構成で図示されている。また、図2に示す例では、誤り検出器113からの誤り検出信号(チェックビット線)は、コマンドデコーダ108に接続され、コマンドデコーダ108は、誤り検出器113で誤り検出時、リード動作を行って復号器114で誤り訂正を行わせる制御を行う。
図3は、図2に示した本実施例の半導体記憶装置の動作を説明するための模式図であり、通常アクセス時におけるアドレス記録の動作と構成を説明するための図である。なお、バンク(メモリアレイ)のワード線の本数は8K(8096本)、バンク100の1つのメモリアレイあたりの図示されないビット線対は512本(対)とされ、1つのバンク100あたり、16個のメモリアレイ構成(16×512=8K)、1バンクで64Kビットのメモリ容量とされ、さらに、メモリアレイの8Kのワード線は、例えば256本のワード線を単位に32個のサブアレイに区分されている。
コマンドデコーダ108からのアクティブコマンド(ACT;バンクアクティブコマンド)により、ロウデコーダ102が活性化され、ロウデコーダ102は、入力されたロウアドレスをデコードし、ロウデコーダ102で選択されたワード線に対応するメインワードドライバ(MWD)120がメインワード線MWLを駆動し、メインワード線MWLに接続する、16個のメモリアレイ毎の各サブワードドライバ(SWD)121は、対応するサブワード線(SWL)を活性化する。なお、図に示すように、メモリアレイは、カラムアドレス信号512本に対応し、1バンク、16×512=8Kのカラムアドレス信号を有する。選択メインワード線MWLに対応するワードドライバ(WD)122がRAM101のワード線WLを活性化させ、当該ロウアドレスにアクセスがあったことを書き込む。例えば、RAM101の選択ワード線WLのメモリセルにデータ”1”が書き込まれる。
図4は、図2に示した本実施例における符号化の際のアレイ構成の一例を示す図である。データ領域は、256ビット×512ビット(サブワード線256本、ビット線512本)=128Kのメモリセル領域100Aと、ビット線を共通として、センスアンプ103に接続され、8本サブワード線でアクセスされるダミーセル領域100Cと、メモリセル領域100Aのメモリセルとサブワード線を共通とし、512ビットのデータに対して16ビットのパリティを格納するパリティ領域100Bを備えている。図4に示すように、本実施例では、符号長528、情報点数512の1重誤り訂正が可能なハミング(Hamming)符号からなる。ダミーセル100Cは、サブワード線(不図示)で選択される。
本実施例では、サブワード線で選択されたメモリセル領域100A、パリティ領域100Bのセルデータを、センスアンプ103で増幅し、サブワード線で選択されたダミーセル100Cのセルにリストアすることで、データをコピーする。
また、ダミーセル領域100Cにコピーされたデータを、メモリセル領域100Aとパリティ100Bのセルに書き込む。すなわち、図1のステップS104のリフレッシュ周期の選別において、リフレッシュアドレスに対応するサブワード線のセルデータを、一旦ダミーセル領域100Cにコピーしたのち、リフレッシュアドレスを所定の周期でリフレッシュし、データに誤りがある場合、当該サブワード線のリフレッシュ周期を短周期に設定し、ダミーセル領域100Cにコピーされたデータを、リフレッシュアドレスに対応するサブワード線のセルデータとして戻す制御が行われる。ダミーセル領域100Cは短周期あるいは最短周期でリフレッシュされる。
また、図1のステップS103に示すように、セルフリフレッシュ・モードへのエントリ後、アクセス対象のロウアドレスのメモリセルのハミング符号のパリティ(検査ビット)が、図2の符号器115によって生成され、アクセス対象のロウアドレスのパリティセル100B(図4参照)に書き込まれる。符号器115は、1バンク100あたり1セット配設される。
図5は、図2に示した本実施例におけるリフレッシュの動作と構成を説明するための図である。図5に示す例では、リフレッシュ周期は4値とされ、RAM101には2ビットでリフレッシュ周期の種別が指定される。
図5を参照すると、デコーダ123は、リフレッシュアドレスに対応するワード線WLでアクセスされるRAM101から読み出された、該当するサブワード線のリフレッシュ周期を入力して、デコードし、デコード結果に基づき、メモリアレイのサブワード線単位に、サブワードドライバ(SWD)121の活性化を制御する。
リフレッシュ時には、セルフリフレッシュコントローラ110からのリフレッシュアドレスがロウデコーダ102に供給され、メインワードドライバ120を介して選択メインワード線を活性化する。RAM用のワードドライバ122がRAM101の選択ワード線WLを活性化し、RAM101から読み出されたリフレッシュ周期情報(例えば4値の場合、2ビット)をデコーダ123でデコードし、デコード結果に基づき、リフレッシュの制御を行う。
512本のビット線対のメモリアレイが16アレイある場合、1つのメインワード線に接続する16個のサブワード線に対して、RAM101には、1本のワード線WLあたり16×2=32ビットのセルが配設される。本実施例によれば、16個のメモリアレイのサブワード線(8K)毎に、4種のリフレッシュ周期の1つ(2ビットで指定される)が設定される。すなわち、RAM101には、バンク100のメモリアレイのサブワード線毎に、リフレッシュ周期の種別情報が設定され、デコーダ123は、該当するサブワード線のリフレッシュ周期の種別をデコードし、デコード結果に基づき、サブワードドライバの活性化を制御する。セルフリフレッシュ・コントローラ110は、セルフリフレッシュ動作時、図1に流れ図で示したように、短周期T/N(図1のS109)がN回で長周期T(例えば図1のS105)のリフレッシュを行う制御を行っており、現在のリフレッシュが、長周期であるか、短周期であるかその周期の種別を管理しており、この情報は、リフレッシュ動作時、デコーダ123にも供給される。すなわち、図5のデコーダ123は、RAM101から読み出されたリフレッシュ周期情報が、現在のリフレッシュアドレスに対応するリフレッシュ周期と一致している場合に、リフレッシュアドレスに対応するサブワードドライバを活性化する。短周期T/Nのリフレッシュの場合、同じメインワード線に接続するサブワード線のうち、短周期に設定されたサブワードドライバ121は活性化してリフレッシュを行うが、長周期Tに設定されているサブワードドライバ121’は活性化せずリフレッシュは行わない等のサブワード線毎のリフレッシュ制御を行うことができる。
図6は、図2に示した本実施例におけるリフレッシュ動作中の誤り検出と誤り訂正動作を説明するための図である。図6を参照すると、サブワード線単位で、誤りの検出と訂正が行われる。メモリアレイ内に1ビットエラー検出器130を備えている。リフレッシュ動作時、セルフリフレッシュコントローラ110からのリフレッシュアドレスをロウデコーダ102でデコードし、リフレッシュアドレスに対応するメインワード線MWLに接続するサブワード線を活性化し、センスアンプ(図2の103)による増幅とリストアが行われる。1ビットエラー検出器130の出力を受けた復号器124では、1ビットエラー検出器130でエラーを検出したとき、誤り訂正を行い、誤り訂正後のデータを、センスアンプ(図2の103)を介してメモリセルに書き込む制御を行う。また、復号器124からの出力を受けて、誤り訂正を行ったサブワード線のリフレッシュ周期を短周期に更新して、ライトバッファ125から、RAM101のメモリセルのうちワード線WLで選択され、該サブワード線に対応するメモリセルに記録する。なお、図6に示す例では、1ビットエラー検出器130は、例えば256本のワード線単位、512本のビット線対からなる1つのサブアレイあたり1つ設けられており、8Kワード線の1メモリアレイ(32サブアレイ)には、32個の1ビットエラー検出器130が配設され、32個の1ビットエラー検出器130は、図2の誤り検出器113に対応しており、1バンクあたり、誤り検出器113は16個設けられる(1ビットエラー検出器130は1バンクあたり512個設けられる)。一方、図6の復号器124は、図2の復号器114に対応している。RAM101において、リフレッシュ周期の情報は各2ビットよりなり、1本のワード線WLに接続されるセルとして、16×2個のセルを有する。
図7は、図6に示したアレイ内に設けられる1ビットエラー検出器130の回路構成の一例を示す図である。図7を参照すると、メモリアレイ100の一側に拡延されてなる、相補のビット線対BL0B、BL0T、ビット線対BL2B、BL2T、ビット線対BL4B、BL4T、…に接続するセンスアンプ(SA0、SA2、SA4、…)が配置されており、メモリアレイ100の他側に拡延されてなる、ビット線対BL1B、BL1T、ビット線対BL3B、BL3T、検査ビット用のビット線対BLPB、BLPT、…に接続するセンスアンプ(不図示のSA0、SA2、SA4、…)が配置されており、ビット線対に接続されるセンスアンプの差動出力は、カラム選択線YS0、YS2、…がゲートに接続されるカラムスイッチを介してローカル入出力線(Local I/O)に接続される。1ビットエラー検出器(図6の130)は、メモリアレイ100と、ビット線に接続するセンスアンプとの間に設けられ、出力が共通にワイヤード接続形式で、チェックビットに接続されたXOR回路からなる。すなわち、ビット線BL0Bにゲートが接続されたMOSトランジスタM00、M01と、ビット線BL0Tにゲートが接続されたMOSトランジスタM02、M03と、を備え、MOSトランジスタM00、M02のドレインは電源線H(VDL)に接続され、MOSトランジスタM01、M03のドレインは電源線L(VSS)に接続され、MOSトランジスタM00、M03のソースは共通接続され、MOSトランジスタM01、M02のソースは共通接続されている。ビット線BL1B、BL1Tについても、図示されないセンスアンプSA1とXOR回路を備えている。ビット線BL2B、BL2Tについても、BL2Bにゲートが接続されたMOSトランジスタM20、M21と、ビット線BL2Tにゲートが接続されたMOSトランジスタM22、M23とを備え、MOSトランジスタM20、M22のドレインは、MOSトランジスタM00、M03の共通ソースに接続され、MOSトランジスタM21、M23のドレインは、MOSトランジスタM01、M02の共通ソースに接続され、MOSトランジスタM20、M23のソースは共通接続され、MOSトランジスタM21、M22のソースは共通接続されている。
ビット線対BL0T、BL0B、BL2T、BL2B、BL4T、BL4B、…が同一の値(ハイレベル、ロウレベル)のとき、例えば、トランジスタM02、M03(M22、M23、M42、M43)がオン、トランジスタM00、M01(M20、M21、M40、M41)がオフし(単位回路でオン・オフするトランジスタは同一の組み合わせ)、検査線(チェックビット)Tには、ロウレベルが伝達される構成とされる。例えば1対のビット線対の出力が他のビット線対と異なる値のとき、検査線(チェックビット)Tには、ハイレベルが伝達され、一致検出回路(排他的論理和)として機能する。すなわち、サブワード線に接続される検査対象ビットが同一の場合、検査線(チェックビット)Tにはロウレベルが出力され、1ビット誤りがある場合、検査線(チェックビット)Tには、ハイレベルが出力され、1ビットエラー検出器(図6の130)として機能する。アレイの両側にセンスアンプが設けられる構成では、アレイ単位に、2ビットのチェックビット線が、図6の復号器124に出力される。1バンクあたり、図7のチェックビット線は、16×2本出力され、図2のコマンドデコーダ108に入力される。
図8は、図1のステップS104のリフレッシュ周期(長周期Tと短周期T/Nの2値)の選別を説明するための図である。
ステップS201では、リフレッシュ周期(データ保持時間)について試験対象のサブワード線のメモリセルの保持データを、該メモリセルと共通のビット線に接続されセンスアンプを共通とするダミーセル(図4の100C)にコピーする。
次のステップS202では、試験対象のサブワード線のメモリセルに、セル電位がハイレベルとなるデータ(「Physical 1」という)を書き込む。
次のステップS203は、ダミーセルのリフレッシュを短周期(例えばT/N)で行う。
次のステップS204では、試験対象のサブワード線のメモリセルに関してリフレッシュ周期tref=Tで、セルデータのエラーが検出されたかチェックする。エラーが検出された場合、ステップS205にて、当該サブワード線のリフレッシュ周期をTから短周期T/Nに変更し、変更したリフレッシュ周期情報(2ビット)を、RAM101に書き込んだ後、次のステップS206へ移る。一方、試験対象のサブワード線のメモリセルに関してリフレッシュ周期tref=Tでエラーが検出されない場合には、RAM101の内容は更新せず、ステップS206へジャンプする。
ステップS206では、ダミーセルから、検査対象のサブワード線のメモリセルへデータをコピーし、元のセル情報に復元する。
本実施例において、試験対象のサブワード線のリフレッシュ周期の決定は、例えば短周期から長周期側に、順次延ばしながら、エラーが検出されたか否かのチェックが行われ、エラーが検出された場合、リフレッシュ周期を、エラーが発生したリフレッシュ周期よりも短周期に設定する制御によって行われる。
図9は、検査対象のサブワードのメモリセルのセル情報のコピーを説明するための図である。図9(A)に示すように、メモリセル領域100Aの検査対象のサブワード線SWLのデータがダミーセル領域100Cへコピーされる。
図9(B)に示すように、コピー元のサブワード線SWLを活性化し(高電位とし)、センスアンプでビット線対に出力されたセルデータを増幅し、コピー先のサブワード線SWLを活性化し、センスアンプで差動増幅されたセルデータは、当該ビット線対を介して、コピー元のメモリセルにリストアされるとともに、コピー先のダミーセルに書き込まれる。
また、図9(C)に示すように、試験対象のサブワード線SWLのメモリセルのリフレッシュ周期(エラー検出時間)を長周期Tとすると、コピー元のデータが書き込まれたダミーセルは、短周期(T/N)でリフレッシュする。これは、試験対象のサブワード線SWLのメモリセルのデータが、セルリークにより失われた場合であっても、ダミーセルにコピーされたデータを、確実に保持するためである。
図10は、本実施例の電源投入(パワーオン)後、一回目のセルフリフレッシュ時における消費電流を、ノーマル、セルフリフレッシュ・エントリ、セルフリフレッシュ・エグジット、ノーマルという半導体記憶装置の内部状態の推移に対応させて図示したものである。ノーマル動作から、セルフリフレッシュ・エントリに際して、全ビットではなく、ノーマル時に、アクセスしたロウアドレスのメモリセルに対してのみ、該メモリセルのセルデータを読み出し、パリティを生成し、該ロウアドレスのメモリセルに書き込む動作を行う。セルフリフレッシュ・エントリでの初期化(リフレッシュ周期の選別)を実行した後、セルフリフレッシュ動作時、長周期(T)でリフレッシュを行う。このとき、ECCによるエラー検出を行い、エラーがあった場合、誤り訂正を行い(図1のステップS107参照)、該サブワードのリフレッシュ周期を短周期とする。リフレッシュ周期が短周期T/Nのサブワード線をN個分リフレッシュを行い、つづいて、長周期Tのリフレッシュを行う。セルフリフレッシュ・エグジットのエグジットタイムに、バースト・リフレッシュによる誤り検出と誤り訂正を行う(図1のステップS113)。すなわち、セルフリフレッシュ・エグジット直前のリテンションタイム変動ビット(リテンションタイムが変動しセルリークによりリフレッシュ時にエラーとなったビット)の誤り訂正を行う。かかる構成により、セルフリフレッシュ時には、低消費電流とされている。
図11は、本実施例において、電源投入後2回目以降のセルフリフレッシュ時における消費電流をノーマル、セルフリフレッシュエントリ、セルフリフレッシュエグジット、ノーマルという内部状態の推移に対応させて図示したものである。ノーマル動作から、セルフリフレッシュエントリに際して、ノーマル時にアクセスしたロウアドレスのメモリセルに対してのみ、該メモリセルのセルデータを読み出し、パリティを生成して、該ロウアドレスのメモリセルに書き込む動作を行う。図10に示した、一回目のセルフリフレッシュとは相違して、電源投入後2回目以降のセルフリフレッシュ時には、図10に示した初期化(例えばリフレッシュ周期の選別)は行わない。これ以外は、一回目と同じである。
図12は、256M−DRAMデバイスのリフレッシュ周期(横軸、対数スケール)と、256M−DRAMデバイスの待機時電源電流ICC6との関係を示す図である。図12には、実装置でのリテンションタイムの累積度数分布から、ポアソン分布を前提として、待機時電源電流ICC6(「セルフリフレッシュ電流」ともいう)を導出した結果が示されている。ただし、温度は85度とする。
図12の曲線Aは、通常リフレッシュtREF=100ms、ICC6=440μAである。図12の曲線Bは、サブワード線単位でのリフレッシュ周期が2値(tREFは、短周期=100msと長周期1sの2種)の適応リフレッシュの特性であり、ICC6=70μAである。図12の曲線Cはサブワード線単位でのリフレッシュ周期が4値(tREFは、短周期100msと、長周期1s、2s、4sの計4種)の適応リフレッシュの特性であり、ICC6=50μAである。図12の曲線Dは、リフレッシュ周期とICC6との関係を示す特性である。
同一条件下で、従来DRAMのセルフリフレッシュ電流(ICC6)が440uAであるのに対し、SSRが60uA、本実施例のECC付き適応リフレッシュが70uAとなる。
本実施例によれば、サブワード線単位での長周期と短周期の選択制御による適応リフレッシュにより、短周期のリフレッシュを行うメモリセルは、バンク内のメモリセル(256M)の数%程度に抑えることができる。これにより、セルフリフレッシュ電流が低減可能とされる。
また、本実施例によれば、ECC回路によりセルフリフレッシュ中のリテンションタイム変動不良によるフェイルを検出し、誤り訂正を行うことで、DRAMデバイスのパッケージ組み立て後(したがって製品出荷後)の不良発生を抑えことができる。
図13は、図2に示した本実施例の半導体記憶装置において、リフレッシュ周期を4値とした場合の適応リフレッシュの処理手順を説明する流れ図である。図13を参照すると、最初のステップS301で、長周期Tでリフレッシュを行う。
次に、ステップS302で、長周期Tでリフレッシュを行ったセルに誤りがあるかチェックする。
ステップS302で誤りがない場合には、ステップS303にて、リフレッシュ周期T/Lでリフレッシュを行い、ステップS304で、周期T/Lでリフレッシュを行ったセルに誤りがあるかチェックする。ステップS304のチェックで誤りがない場合、ステップS305にて、リフレッシュ周期をT/LMとし、ステップS306で、周期T/LMでリフレッシュを行ったセルに誤りがあるかチェックする。ステップS306で誤りがある場合、次のステップS307で誤り訂正を行い、リフレッシュ周期の種別を、1/Nとする。
上記ステップS302で、誤りがある場合、誤り訂正を行い、リフレッシュ周期を短縮し、Tの1/LMNとする(ステップS308)。
また上記ステップS304で誤りがある場合、誤り訂正を行い、リフレッシュ周期を短縮し、周期Tの1/MNとする(ステップS309)。
ステップS310、S311により、リフレッシュ周期T/LMNでのリフレッシュをN回行う。
リフレッシュ周期T/LMNでN回リフレッシュを行ったあと、ステップS312で、リフレッシュ周期T/LMのリフレッシュをMN回行ったか否か判定し、MN回行っていない場合、ステップS305に戻り、リフレッシュ周期T/LMのリフレッシュをMN回行う。
さらに、ステップS313で、リフレッシュ周期T/LのリフレッシュをLMN回行ったか否か判定し、LMN回行っていない場合、ステップS303に戻り、リフレッシュ周期T/LのリフレッシュをLMN回行う。
図14及び図15は、4値の適応リフレッシュの処理手順を説明する流れ図である。図15に示すように、リフレッシュ周期として、昇順に、T/(LMN)、T/(MN)、T/N、Tの4値を有する。また、図15に示すように、ダミーセル(図4の100C)は、最短周期T/(LMN)でリフレッシュを行うものとする。
ステップS401では、試験対象のサブワード線SWLのメモリセルのデータをダミーセルにコピーする。
次のステップS402では、試験対象のサブワード線SWLのメモリセルにデータ(Physical 1)を書き込む。
次のステップS403では、ダミーセルを、最短周期T/(LMN)でリフレッシュを行う。
次のステップS404では、試験対象のサブワード線SWLをリフレッシュ周期tref=T/(MN)とした場合のエラーを検出する。
ステップS404でエラーが検出された場合、ステップS405において、リフレッシュ周期をT/(LMN)に変更し、RAM101(図2、図6参照)の当該サブワード線に対応するセルに書き込み、ステップS410へ移行する。
ステップS404でエラーがない場合、ステップS406に移行し、試験対象のサブワード線SWLのリフレッシュ周期tref=T/Nでのエラーを検出する。
ステップS406でエラーがある場合、ステップS407にて、リフレッシュ周期をT/(MN)に変更し、RAM101(図2、図6参照)の当該サブワード線に対応するセルに書き込み、ステップS410へ移行する。
ステップS406でエラーがない場合、ステップS408にて、試験対象のサブワード線SWLのリフレッシュ周期tref=Tでのエラーを検出する。ステップS408でエラーがある場合、ステップS409にて、リフレッシュ周期をT/(N)に変更し、RAM101(図2、図6参照)の当該サブワード線に対応するセルに書き込み、ステップS410へ移行する。ステップS408でエラーがない場合、ステップS410へ移行する。
ステップ410では、ダミーセルから検査対象のサブワード線のメモリセルへ元のデータをコピーする。
図16は、4値適応リフレッシュにおいて、電源投入(パワーオン)後、1回目のセルフリフレッシュにおける内部状態と消費電流の関係を示す図である。ノーマル動作から、セルフリフレッシュエントリ時、アクセスしたロウアドレスのデータのパリティを生成し、パリティ領域に書き込む。電源投入後、4値適応リフレッシュの初期化は、全ビットのリードを3回行う。初期化後、待機状態となり、T/(LMN)、T/(MN)、T/N、Tの周期でリフレッシュを行う。このうち、T/(MN)、T/N、Tのリフレッシュ周期(相対的に長い周期)については、ECCによる誤り検出と誤り訂正を行う。セルフリフレッシュエグジット時、エグジットタイムには、誤り検出と誤り訂正を行う。
図17は、本発明の第2の実施例における4値適応リフレッシュにおいて、電源投入後2回目のセルフリフレッシュにおける内部状態と消費電流の関係を示す図である。図17に示すように、図16の電源投入後1回目の初期化(リフレッシュ周期の選別処理)が省略され、4種のリフレッシュ周期(T/(LMN)、T/(MN)、T/(N)、T)によるセルフリフレッシュ動作が行われる。
図18は、比較例(特許文献2の記載の方式による256M−DRAM)と、本実施例による256M−DRAMとを対比して示した比較表である。
本実施例では、チップサイズは、7.2%増とされる。サブワード線SWL単位のリフレッシュ周期の情報とノーマル時にアクセスしたロウアドレスの情報をDRAMのメモリセルへ記録することにより、チップサイズ増加は7.2%抑えられる。
本実施例において、待機時の電源電流ICC6は、50μAである。
本実施例では、セルフリフレッシュ・エントリ時間は、200ms、エントリ電流は60mAである。比較例では、セルフリフレッシュ・エントリ時間は400ms、エントリ電流は60mAである。
本実施例では、セルフリフレッシュの一回目のエントリの時間は、64sである。電流は、560μAである。比較例では、400ms、60mAである。
本実施例、比較例とにおいてエグジット電流(セルフリフレッシュモードからノーマルモードへのエグジット時の電源電流)は、60mAである。
セルフリフレッシュのエグジット時間の仕様変更要素は、本実施例では、6.5ms、比較例では、400msである。すなわち、本実施例において、セルフリフレッシュのエグジット時の8Kバーストリフレッシュと誤り訂正を行う場合、セルフリフレッシュのエグジット時間として10ms以下を要する。本実施例において、セルフリフレッシュのエグジット時の8Kバーストリフレッシュと誤り訂正を行わない場合には、仕様変更要素としてのエグジット時間は存在しない。
本実施例と、比較例は、ともに、携帯電話端末に対応可である。
本実施例ではパワーオフは不可、比較例では、対応可である。
本実施例では、セルフリフレッシュのエントリ時、アクセスのあったロウアドレスの全ビットをリードし、ハミング符号の符号化を行って書き込む。セルフリフレッシュのエグジット時、全ビットバーストリフレッシュを一回行う。比較例では、セルフリフレッシュのエントリ時、積符号の符号化を行い(全ビットリード2回)、セルフリフレッシュのエグジット時、積符号の復号化を行う(全ビットリード2回)。
本実施例では、電源投入後、一回目のエントリでは、4値適応リフレッシュの初期化は、全ビットのリードを3回行う。比較例では、通常のエントリと同様とされる。
なお、サブワード線単位にリフレッシュ周期を記憶する回路は、図2に示したRAM101に限定されるものでなく、サブワード線分の情報を記憶するフリップフロップ群(SRAMであってもよい)、レジスタファイル等であってもよい。また、ノーマル動作時に、アクセスアドレスを記憶管理するRAM101も、フリップフロップ群、レジスタファイル等で構成してもよい。
図19は、本発明の別の実施例をなす半導体記憶装置の構成を示す図である。図19において、図2に示した要素と同等の要素には同一の参照符号が付されている。本実施例は、セルフリフレッシュ動作時に、誤り検出によりリフレッシュ周期の温度補正を行う機能を具備している。以下では、本実施例と、図2に示した前記実施例との相違点を中心に説明する。図19を参照すると、本実施例は、誤り検出器113からの誤り検出結果に基づき、セルフリフレッシュコントローラ110のリフレッシュ周期生成器111Aを制御して、リフレッシュ周期を変更する制御を行うようにしたものである。これ以外の構成は、前記実施例と同様である。
図20は、本実施例の動作を説明するための流れ図である。図19及び図20を参照して、本実施例の動作を説明する。なお、以下では、リフレッシュ周期は、説明の簡単化のため、長周期Tと短周期T/N(Nは所定の正整数)の2値として説明を行う。
ノーマル動作時に、アクセスされたロウアドレスをRAM101に記憶する(ステップS501)。ステップS502のセルフリフレッシュエントリ時に、セルフリフレッシュエントリの前のノーマル時にアクセスされたロウアドレスのデータを符号器115で符号化し(図1のステップS103に対応)、電源投入後最初のセルフリフレッシュエントリの場合、リフレッシュ周期を選別する(図1のステップS104に対応)。つづいて、ステップS503で長周期Tでリフレッシュを行う。ステップS504で誤りチェックを行い、誤りがある場合、ステップS505で誤り訂正を行う。そして、誤りが検出されたサブワード線のリフレッシュ周期を1/Nとして短周期T/Nに変更してRAM101の該当セルを更新し(ステップS506)、さらに、全リフレッシュ周期の基準周期TをT’=T−ΔTに変更する(ステップS507)。セルフリフレッシュコントローラ110のリフレッシュ周期生成器111Aでは、長周期Tのリフレッシュ周期を、T−ΔTとし、短周期T/Nを、(T−ΔT)/Nとする。この例では、リフレッシュ周期は、長周期、短周期の場合とも、同一の割合で短期化されている。
一方、ステップS504で誤りが検出されない場合、リフレッシュ周期を、T+ΔTと長く設定し、その結果、誤りが検出された場合(ステップS508の誤りチェックの結果「あり」)、全リフレッシュ周期の変更は行わず、誤りがない場合、全リフレッシュ周期の基準周期TをT’=T+ΔTに変更する(ステップS509)。セルフリフレッシュコントローラ110のリフレッシュ周期生成器111Aでは、長周期Tのリフレッシュ周期を、T+ΔTとし、短周期T/Nを、(T+ΔT)/Nとする。この例では、リフレッシュ周期は、長周期、短周期の場合とも、同一の割合で長期化されている。
つづいて、ステップS510で短周期T/Nのリフレッシュを行い、セルフリフレッシュエグジットの指示がない限り、N回の短周期T/Nのリフレッシュで長周期Tのセルフリフレッシュを行う(ステップS511〜S513、S503)。セルフリフレッシュのエグジット時には、8Kワードのバーストリフレッシュと誤り訂正を行う(ステップS514)。
図21(A)、図21(B)は、本実施例における半導体記憶装置の内部状態の遷移と消費電流の関係を説明するための図である。なお、図21(A)、(B)では、簡単のため、半導体記憶装置に電源投入後2回目以降のセルフリフレッシュについて示されており、セルフリフレッシュエントリの際に、ノーマル時にアクセスされたロウアドレスのセルデータの符号化を行うが、リフレッシュ周期の選別(初期化処理)は行われない。なお、前述したように、電源投入後最初のセルフリフレッシュについては、セルフリフレッシュエントリの際に、リフレッシュ周期の選別処理(初期化処理)が挿入される。図21(A)に示すように、セルフリフレッシュ中、温度が上昇する等して、長周期Tでのリフレッシュ時に、誤りを検出した場合、全リフレッシュ周期をTからT−ΔTに変更し、短期化させる。一方、図21(B)に示すように、セルフリフレッシュ中、温度が低下する等して、長周期Tでのリフレッシュ時に、誤りを検出しない場合、全リフレッシュ周期をTからT+ΔTに変更し、長期化させる。前述したように、セルフリフレッシュエグジット時に、1バンク8Kワードのバーストリフレッシュと誤り訂正を行う。
本発明に係る半導体記憶装置は、クロック同期型DRAMに限定されるものでなく、非同期型のDRAMのほか、メモリ混載型LSI、擬似SRAM等にも適用することができる。
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の半導体記憶装置の動作を説明する流れ図である。 本発明の一実施例の半導体記憶装置の全体構成を示す図である。 本発明の一実施例におけるロウアドレスのRAMへの記録を説明するための図である。 本発明の一実施例における符号化を説明するための図である。 本発明の一実施例におけるリフレッシュ情報の読み出しを説明するための図である。 本発明の一実施例の誤り検出と誤り訂正を説明するための図である。 本発明の一実施例の1ビットエラー検出器の構成を示す図である。 本発明の一実施例のリフレッシュ周期の選別を説明するための流れ図である。 (A)乃至(C)は、本発明の一実施例のダミーセルへのコピーを説明するための図である。 本発明の一実施例における内部状態の遷移の消費電流の関係(電源投入後1回目)を説明するための図である。 本発明の一実施例における内部状態の遷移の消費電流の関係(電源投入後2回目以降)を説明するための図である。 本発明の一実施例の256M−DRAMのリフレッシュ周期と待機時電源電流ICC6の関係を説明するための図である。 本発明の第2の実施例の4値適応リフレッシュ周期の処理を説明するための流れ図である。 本発明の第2の実施例の4値適応リフレッシュ周期の選別処理を説明するための流れ図である。 本発明の第2の実施例の4値適応リフレッシュ周期の選別処理を説明するための図である。 本発明の第2の実施例における内部状態の遷移の消費電流の関係(電源投入後1回目)を説明するための図である。 本発明の第2の実施例における内部状態の遷移の消費電流の関係(電源投入後2回目以降)を説明するための図である。 本発明の第2の実施例の4値適応リフレッシュと、比較例とを比較して説明するための図である。 本発明の第3の実施例の全体構成を示す図である。 本発明の一実施例の動作を説明する流れ図である。 本発明の第2の実施例における内部状態の遷移の消費電流の関係(電源投入後2回目以降)を説明するための図である。 従来のリフレッシュ制御を説明するための流れ図である。 従来のリフレッシュ制御を説明するための流れ図である。
符号の説明
100 バンク(メモリアレイ)
100A メモリセル領域
100B パリティ領域
100C ダミーセル領域
101 RAM
102 ロウデコーダ
103 センスアンプ
104 カラムアドレスデコーダ
105 ロウアドレスバッファ
106 カラムアドレスバッファ
107 クロック生成器
108 コマンドデコーダ
109 データコントロール回路
110 セルフリフレッシュコントローラ
111、111A リフレッシュ周期生成器
112 温度補正器
113 誤り検出器
114 復号器
115 符号器
120 メインワード線用のワードドライバ
121 サブワード線用のワードドライバ
122 RAMワード線用のワードドライバ
123 デコーダ
124 復号器
125 ライトバッファ
130 1ビットエラー検出器

Claims (29)

  1. 複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えるメモリアレイと、
    ノーマル・モードで動作時にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線を記録しておく記憶回路と、
    ノーマル・モードからセルフリフレッシュ・モードのエントリ時に、前記セルフリフレッシュ・モードにエントリする前の前記ノーマル・モードで動作期間中にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータの誤り訂正用の符号を生成し、所定の記憶領域に書き込む符号化回路と、
    リフレッシュアドレスで選択されるワード線に接続するメモリセルのデータに誤りがあるか検出する誤り検出回路と、
    誤りが検出されたメモリセルのデータを訂正する復号回路と、
    を備えている、ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. リフレッシュアドレスを生成する回路と、
    リフレッシュ周期を生成する回路と、
    前記リフレッシュ周期の温度特性を補正する回路と、
    を有するセルフリフレッシュコントロール回路をさらに備えている、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記誤り検出回路で誤りが検出されたメモリセルが接続する前記ワード線に対するリフレッシュ周期の設定値を変更し、変更した設定値を、前記ワード線のリフレッシュ周期を記憶する前記記憶回路に記録する制御を行う回路と、
    をさらに備えている、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. リフレッシュアドレスを生成する回路と、
    リフレッシュ周期を生成する回路と、
    を有するセルフリフレッシュコントロール回路を備え、
    前記リフレッシュ周期を生成する回路は、所定のリフレッシュ周期でのリフレッシュに際して前記誤り検出回路での誤り検出結果に基づき、前記リフレッシュ周期の長さを可変に制御する、ことを特徴とする請求項1又は3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記リフレッシュ周期を生成する回路は、前記誤り検出回路で誤りが検出された場合、前記リフレッシュ周期を所定の割合で短期化させる、ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 前記リフレッシュ周期を生成する回路は、前記誤り検出回路で誤りが検出されない場合には、前記リフレッシュ周期を所定の割合で長期化させる、ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  7. 前記メモリアレイが、同一ビット線に接続する、データ格納用の複数のメモリセルに対して、前記同一ビット線に接続する少なくとも1つのダミーセルを備え、
    前記ワード線単位でのリフレッシュ周期を設定するにあたり、データ保持時間の検査対象のワード線に接続するメモリセルの保持データを、前記ダミーセルにコピーした後、前記検査対象のワード線に接続するメモリセルに対して、複数のリフレッシュ周期についてメモリセルの保持データに誤りが検出されるか検査を行うことで、前記検査対象のワード線に対するリフレッシュ周期を選別し、
    前記検査対象のワード線に対するリフレッシュ周期を決定した後、前記ダミーセルにコピーしておいたデータを、前記検査対象のワード線に接続する前記メモリセルに戻す、制御を行う、構成とされている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記検査対象のワード線を活性化して、前記検査対象のワード線に接続するメモリセルの保持データを、前記メモリセルが接続するビット線に接続するセンスアンプで増幅した後、前記ダミーセルが接続するワード線を活性化し、前記センスアンプで増幅されたデータを、前記ダミーセルにリストアすることで、前記ダミーセルへのコピーが行われる、ことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
  9. 前記ダミーセルが接続するワード線を活性化し、前記ダミーセルの保持データを前記ダミーセルが接続するビット線に接続するセンスアンプで増幅した後、前記検査対象のワード線を活性化し、前記センスアンプで増幅されたデータを、前記検査対象のワード線のメモリセルにリストアすることで、前記ダミーセルのデータが前記検査対象のワード線のメモリセルへ戻される、ことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
  10. 誤り検出用のデータとして、メモリセルの読み出し値がハイレベルとされる値(Physical 1)が、リフレッシュ周期検査対象の前記ワード線に接続するメモリセルに書き込まれる、ことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
  11. 前記誤り検出回路が、前記メモリアレイ内の複数本のビット線毎に、1ビットエラーを検出する検出回路を備えている、ことを特徴とする請求項1又は3記載の半導体記憶装置。
  12. 前記メモリアレイとセンスアンプ間に配設されるビット線対の一方に制御端子が接続され、一端が共通接続された第1、第2のスイッチ素子と、前記ビット線対の他方に制御端子が接続され、一端が共通接続された第3、第4のスイッチ素子と、
    を有し、前記第1、第3のスイッチ素子の他端は互いに交差接続され、前記第2、第4のスイッチ素子の他端は互いに交差接続されてなる単位回路を有し、
    複数のビット線対の一側端部の前記単位回路の前記第1、第2のスイッチ素子の一端は、チェックビット用の信号線に接続され、前記第3、第4のスイッチ素子の一端は前記チェックビット用の信号線の相補線に接続され、前記第1、第3のスイッチ素子の交差接続された他端は、隣の単位回路の前記第1、第2のスイッチ素子の一端に接続され、前記第2、第4のスイッチ素子の交差接続された他端は、隣の単位回路の前記第3、第4のスイッチ素子の一端に接続され、
    前記複数のビット線対の他側端部の単位回路の前記第1、第3のスイッチ素子の交差接続された他端は、チェックビット出力線に接続されている、ことを特徴とする請求項11記載の半導体記憶装置。
  13. 前記誤り検出回路を、前記メモリセルアレイに対応させて備え、
    前記符号化回路と前記復号回路との組を、複数のメモリアレイからなる1バンクについて、1組備えている、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  14. 1つのバンクが複数のメモリアレイを有し、
    前記メモリアレイ毎の前記誤り検出器は、前記メモリアレイ内の複数本のビット線毎に、1ビットエラーを検出する検出器を有する、ことを特徴とする請求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 1つのバンクが複数のメモリアレイを有し、1つのメインワード線に対して、複数のメモリアレイ毎にサブワード線が設けられる階層型のワード線構成を有し、
    ロウアドレスにアクセスされたか否かの情報を、前記メインワード線毎に、前記記憶回路に記録する、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  16. 前記誤り検出器は、前記サブワード線に関するリフレッシュ周期の検査時に、あるリフレッシュ周期で誤りが検出された場合、前記サブワード線のリフレッシュ周期を、前記あるリフレッシュ周期よりも短周期のリフレッシュ周期に更新し、前記更新値を、サブワード線のリフレッシュ周期を記憶する記憶回路の設定値として記録する回路を有する、ことを特徴とする請求項14記載の半導体記憶装置。
  17. ロウアドレスをデコードしワード線を選択するロウデコーダを備え、
    前記ロウデコーダで選択されたワード線に対応して選択されるセルを有するランダムアクセス型の記憶回路を有し、
    ロウアドレスにアクセスしたか否かの情報を、前記ロウデコーダで選択されたワード線で選択されるセルに書き込み、及び、読み出す構成とされてなる、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  18. 前記セルフリフレッシュ・モードから前記ノーマル・モードへ退出(エグジット)するとき、前記メモリアレイをバーストモードでリフレッシュし、その際、誤りが検出されたセルのデータの誤りを訂正して書き込む、ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  19. 複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルをアレイ状に備えるメモリアレイを含む半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法において、
    ノーマル・モードで動作時にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線を、前記ワード線に対応させて記憶回路に記憶するステップと、
    ノーマル・モードからセルフリフレッシュ・モードのエントリ時、前記セルフリフレッシュ・モードにエントリする前の前記ノーマル・モードで動作期間中にアクセスされたロウアドレスに対応するワード線に接続するメモリセルのデータに検査ビットを付加し、前記メモリアレイに付加された検査ビット領域に書き込む制御を行うステップと、
    リフレッシュアドレスで選択されるワード線に接続するメモリセルのデータに誤りがあるか誤り検出回路で検出するステップと、
    誤りが検出されたメモリセルのデータを訂正するステップと、
    を含む、ことを特徴とする半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  20. 誤りが検出されたメモリセルが接続する前記ワード線に対するリフレッシュ周期の設定値を変更し、変更した設定値を、前記ワード線に対応させて前記記憶回路に記録する制御を行うステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項19記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  21. 所定のリフレッシュ周期でのリフレッシュにおける誤り検出結果に基づき、前記リフレッシュ周期の長さを所定の割合で可変に制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項19又は20記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  22. 誤りが検出された場合、セルフリフレッシュのリフレッシュ周期を所定の割合で短期化させる制御を行うステップを含む、請求項21記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  23. 誤りが検出されない場合には、セルフリフレッシュのリフレッシュ周期を所定の割合で長期化させる制御を行うステップを含む、請求項21又は22記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  24. 前記検査ビット領域は、前記ワード線でアクセスされるメモリ領域に設けられている、ことを特徴とする請求項19記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  25. 複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えてなるメモリアレイと、
    前記メモリセルに保持されているデータに誤りがあるか検出する誤り検出回路と、
    リフレッシュ動作における前記誤り検出回路での誤り検出結果に基づき、前記リフレッシュ周期の長さを可変に制御する回路と、
    を備えている、ことを特徴とする半導体記憶装置。
  26. 前記誤り検出回路が、前記メモリアレイ内の複数本のビット線に対応して1ビットエラーを検出する検出回路を備えている、ことを特徴とする請求項25記載の半導体記憶装置。
  27. 前記誤りが検出されたメモリセルのデータの誤りを訂正する回路をさらに備えている、ことを特徴とする請求項25又は26記載の半導体記憶装置。
  28. 複数本のビット線と複数本のワード線の交差部に、データ保持のためにリフレッシュを必要とするメモリセルを複数個アレイ状に備えてなるメモリアレイを有する半導体記憶装置のリフレッシュの制御方法において、
    リフレッシュ動作時に、前記メモリセルに保持されているデータに誤りがあるか検出するステップと、
    前記誤り検出結果に基づき、前記リフレッシュ周期の長さを可変に制御するステップと、
    を含む、ことを特徴とする半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
  29. 前記誤りが検出されたメモリセルのデータの誤りを訂正するステップを含む、ことを特徴とする請求項28記載の半導体記憶装置のリフレッシュ制御方法。
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