JP2008186188A - タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器 - Google Patents

タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008186188A
JP2008186188A JP2007018364A JP2007018364A JP2008186188A JP 2008186188 A JP2008186188 A JP 2008186188A JP 2007018364 A JP2007018364 A JP 2007018364A JP 2007018364 A JP2007018364 A JP 2007018364A JP 2008186188 A JP2008186188 A JP 2008186188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
touch panel
sealing material
front panel
touch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007018364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4910726B2 (ja
Inventor
Shigeaki Maruyama
重明 丸山
Hiroto Kawaguchi
裕人 川口
Mikio Takenaka
幹雄 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007018364A priority Critical patent/JP4910726B2/ja
Publication of JP2008186188A publication Critical patent/JP2008186188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4910726B2 publication Critical patent/JP4910726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

【課題】塵埃の侵入を確実に防止しつつコストダウンおよび小電力化を図る上で有利なタッチパネルディスプレイ装置およびその製造方法並びに電子機器を提供する。
【解決手段】開口24の周囲で正面パネル22とタッチパネル28との間に、それら正面パネル22とタッチパネル28の双方に接触させてシール材40が配設されている。正面パネル22に接触するシール材40部分を正面パネル22に対して不動とし、かつ、タッチパネル28に接触するシール材40部分をタッチパネル28に対して不動とし、それら接触部分の間のシール材40部分を正面パネル22と可動パネルユニット14との相対変位に追従して変形させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器に関する。
入力装置ないし入出力装置として用いられるタッチパネルディスプレイ装置は、ソフトウェアによって入力画面を自由に構成できるため、機械的スイッチを用いて構成した入力装置では得られないフレキシビリティを備えており、また、軽量且つコンパクトに構成でき、機械的故障の発生頻度が低いなどの数々の利点を有することから、現在では、比較的大きな各種機械の操作パネルから、非常に小さな携帯機器の入出力装置に至るまで、広く利用されている。
多くのタッチパネルディスプレイ装置は、それを操作するユーザの指先が、平坦で滑らかなパネル面に触れるだけであるため、機械的スイッチを用いて構成した入力装置を操作するときに指先に感じるクリック感のような、指先の触覚によるユーザへのフィードバックが存在せず、そのことが装置の操作感を頼りないものにしていた。この点を改善するために、操作するユーザの指先に触覚をフィードバックするようにしたタッチパネルディスプレイ装置が開示されている(特許文献1参照)。
このタッチパネルディスプレイ装置は、ユーザの指先が接触するタッチパネルを振動させることによって、ユーザの指先に触覚を発生させるようにしたものである。
特開2003−288158号公報
ところで、このようなタッチパネルディスプレイ装置の具体的な構造として、筐体の内部に、ディスプレイパネルと該ディスプレイパネルの表示面に重ね合わされて一体的に設けられたタッチパネルとを備えた平板形状の可動パネルユニットをタッチパネルの表面に沿って変位可能に支持し、この可動パネルユニットを筐体内部に配設されたアクチュエータによってタッチパネルの表面に沿って振動させるものがある。
このような構造では、筐体は開口を有する枠状の正面パネルを有し、可動パネルユニットは、タッチパネルが開口に臨むように正面パネルの内側に配設される。
上記構造では、開口の周囲で正面パネルとタッチパネルとの間に形成される隙間から塵埃が筐体内部に侵入することを防止するために、隙間にゴムなどのシール材を設けることが考えられる。
しかしながら、このようなシール材は、可動パネルユニットの振動を阻害するため、アクチュエータの負荷が増大することになり、部品コストの増大を招くばかりでなく省電力化を図る上でも不利があった。
本発明は上述した事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、塵埃の侵入を確実に防止しつつコストダウンおよび小電力化を図る上で有利なタッチパネルディスプレイ装置およびその製造方法並びに電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のタッチパネルディスプレイ装置は、筐体と、筐体の内部に配設され、タッチパネルを備えた平板形状の可動パネルユニットと、前記タッチパネルの下方に配設されたディスプレイパネルと、前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って変位可能に支持する支持機構と、前記筐体の内部に配設され前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って振動させるアクチュエータとを備え、前記筐体は開口を有する正面パネルを有し、前記可動パネルユニットは、前記タッチパネルが前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設され、前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させてシール材が配設され、前記シール材は、前記可動パネルユニットの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分が前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分が前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所が前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形するとを特徴とする。
また本発明は、開口を有する正面パネルと、前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設されたタッチパネルと、前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させて配設されたシール材とを備え、前記タッチパネルの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所は前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形するタッチパネルディスプレイ装置の製造方法であって、前記シール材として、チクソ性および紫外線硬化性を有するゲル状のシリコン材を用い、前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに、ディスペンサーを用いて前記シリコン材を前記開口の周囲に沿った枠状に塗布し、紫外線を前記シリコン材に照射することによって硬化させ、これによりシール材を前記一方のパネルに接着して配設し、前記正面パネルまたは前記タッチパネルの他方のパネルを前記一方のパネルに近づけて前記シール材を圧縮するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、開口を有する正面パネルと、前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設されたタッチパネルと、前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させて配設されたシール材とを備え、前記タッチパネルの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所は前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形するタッチパネルディスプレイ装置の製造方法であって、前記シール材として、チクソ性および熱可塑性を有するスチレン系ゲルを用い、前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに、加熱されてゲル状となった前記スチレン系ゲルを、ディスペンサーを用いて前記開口の周囲に沿った枠状に塗布し、自然放熱することで前記スチレン系ゲルを硬化させ、これによりシール材を前記一方のパネルに接着して配設し、前記正面パネルまたは前記タッチパネルの他方のパネルを前記一方のパネルに近づけて前記シール材を圧縮するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、機器側筐体を有する電子機器であって、前記機器側筐体にはタッチパネルディスプレイ装置が組み込まれ、前記タッチパネルディスプレイ装置は、筐体と、筐体の内部に配設され、タッチパネルを備えた平板形状の可動パネルユニットと、前記タッチパネルの下方に配設されたディスプレイパネルと、前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って変位可能に支持する支持機構と、前記筐体の内部に配設され前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って振動させるアクチュエータとを備え、前記筐体は開口を有する正面パネルを有し、前記可動パネルユニットは、前記タッチパネルが前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設され、前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させてシール材が配設され、前記シール材は、前記可動パネルユニットの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分が前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分が前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所が前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形することを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータへの負荷を増大させずに、また、部品コストの増大を招くことなく、塵埃の侵入を防止でき、省電力化を図る上で有利となる。
(第1の実施の形態)
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態のタッチパネルディスプレイ装置10の平面図、図2は図1のAA線断面図、図3は正面パネル22を除いたタッチパネルディスプレイ装置10の構成を示す斜視図である。
図1乃至図3に示すように、タッチパネルディスプレイ装置10は、筐体12、可動パネルユニット14、支持機構16、アクチュエータ18、シール材40、アクチュエータ駆動制御部56(図4参照)などを含んで構成されている。
筐体12は、下フレーム20と、上フレーム21とを含んで構成されている。
下フレーム20は矩形板状の底壁20Aと、底壁20Aの4辺から起立された4つの側壁20Bとを備えている。
上フレーム21は、矩形枠状を呈し下フレーム20の外周よりも大きな大きさの矩形板状の正面パネル22と、正面パネル22の4辺から起立された4つの側壁23とを備えており、正面パネル22に矩形状の開口24が形成されている。
上フレーム21は4つの側壁23が、下フレーム20の4つの側壁20Bの外面に位置した状態で下フレーム20に取着されている。
可動パネルユニット14は、画像を表示するための制御信号が供給されることにより画像を表示するディスプレイパネル26と、ディスプレイパネル26の表示面2602に重ね合わされて一体的に設けられたタッチパネル28とを備え、矩形板状(平板形状)を呈している。
可動パネルユニット14は4つの端面14Aを有している。
本実施の形態では、ディスプレイパネル26は透過型の液晶ディスプレイ装置で構成されている。
詳細に説明すると、ディスプレイパネル26は、液晶層と該液晶層を挟む2枚のガラス基板からなるディスプレイ本体と、ディスプレイ本体の表示面2602と反対側に位置する背面に取着されディスプレイ本体を背面から表示面2602に向けて照明するバックライトとを含んで構成され、バックライトは前記ディスプレイ本体に一体的に取着されている。
ディスプレイパネル26は、バックライトが不要な反射型の液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置であってもよい。
タッチパネル28は、例えば2枚の透明なPETフィルムと、その2枚のフィルム間に透明電極フィルムを形成した、いわゆるフィルム−フィルムタイプのタッチパネルで構成されており、可動パネルユニット14の薄型化が図られている。
タッチパネル28の構造はフィルム−フィルムタイプに限定されるものではなく、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
タッチパネル28は、表示面2602の全域を覆う大きさを有し、表示面2602に重ね合わされて接着剤などによって接着されてディスプレイパネル26と一体的に設けられている。
したがって、本実施の形態では、可動パネルユニット14の表面1402、すなわちパネル面1402はタッチパネル28の表面で構成され、可動パネルユニット14の背面1404は前記バックライトの背面で構成されている。
支持機構16は、可動パネルユニット14を底壁20Aの底面2001と平行させ、表面1402を底壁20Aと反対側に臨ませた状態で、可動パネルユニット14をタッチパネル28の表面(ディスプレイパネル26の表示面2602)と平行な面に沿って変位可能に底壁20A上に支持するものである。
また、可動パネルユニット14は、4つの端面14Aのうち1つの端面14Aを下フレーム20の4つの側壁20Bのうちの1つの側壁20Bに臨ませるとともに、平行させた状態で支持機構16を介して底壁20Aの底面2001上に配設されている。
本実施の形態では、支持機構16は、可動パネルユニット14の背面1404の四隅に配置された弾性部材17で構成されている。
弾性部材17は、可動パネルユニット14と20Aとの間に設けられ、弾性部材17により可動パネルユニット14は、タッチパネル28が開口24内の所定位置(初期位置)に復帰するように付勢されている。
弾性部材17を構成する弾性材料は、可動パネルユニット14をできるだけ容易に変位させることができるようなものとすることが望ましく、それには、弾性材料として超低硬度の高分子ゲル材料から成るものとするとよい。
例えば、北川工業株式会社が「KGゲル(商標)」という製品名で市場に提供している、シート状の超低硬度の高分子ゲル材料は、弾性部材17の材料として特に適したものである。その具体例について述べると、例えば、厚さが1mmの「KGゲル(商標)」のシートを2mm角に切断することによって、高さが1mmの弾性体ブロックを形成し、その弾性体ブロックの上下両面を、両面接着シートなどを用いて底壁20Aと可動パネルユニット14の背面1404の四隅とに接着することにより弾性部材17は配置される。
弾性材料として高分子ゲル材料以外の適当な材料としては、例えば、種々のラバー材料、軟質ポリエチレン、それにシリコン樹脂などがある。
アクチュエータ18は、互いに対向した可動パネルユニット14の4つの端面14Aのうちの1つの端面14Aと、この端面14Aに対向する本体部20の側壁20Bとの間に配設されている。
アクチュエータ18は、その長手方向両端部がスペーサーブロック30を介して側壁20Bに連結されており、各スペーサーブロック30とアクチュエータ18の各端部との間、並びに、各スペーサーブロック30と側壁20Bとの間は、両面接着テープを用いて接着されている。
また、アクチュエータ18は、その長手方向中央部がスペーサーブロック32を介して可動パネルユニット14の端面14Aに連結されており、スペーサーブロック32とアクチュエータ18との間、並びに、スペーサーブロック24と可動パネルユニット14の端面14Aとの間は、両面接着テープを用いて接着されている。
このようにして支持構造体12の側壁20Bと可動パネルユニット14との間に取付けたアクチュエータ18に電圧を印加すると、このアクチュエータ18が屈曲変位を発生するため、その長手方向中央部が図3に矢印Aで示した方向(タッチパネル28の面方向)に変位して、可動パネルユニット14を矢印Bで示した方向(タッチパネル28の面方向)に変位させる。
この変位の向き及び大きさは、印加する電圧の極性及び大きさに対応したものとなる。また、こうして発生する可動パネルユニット14の変位の方向は、この可動パネルユニット14のパネル面1402に平行な平面に沿った方向である。従って、アクチュエータ18は、可動パネルユニット14を、そのパネル面1402に平行な平面に沿った方向に駆動するものである。
アクチュエータ18として、細長い板状の屈曲変位型圧電アクチュエータを使用することができる。この種の圧電アクチュエータとしては、バイモルフ型圧電アクチュエータや、モノモルフ型圧電アクチュエータが知られており、それらのうちではバイモルフ型の方が、より強力な駆動力を発揮できることから好ましく、また、単層バイモルフ型圧電アクチュエータと積層バイモルフ型圧電アクチュエータとでは、後者の方が低い電圧で駆動できることから、モバイル電子機器に用いるのにより適しているといえる。
そのため、本実施の形態では、アクチュエータ18として積層バイモルフ型圧電アクチュエータを使用している。
図4はタッチパネルディスプレイ装置10の構成要素である制御部及び電子回路を示すブロック図である。
符号50は、タッチパネルディスプレイ装置10を装備した電子機器の制御システムであり、タッチパネルディスプレイ装置10の制御部及び電子回路は、この制御システム50の制御下にある。
タッチパネルディスプレイ装置10の制御部及び電子回路には、可動パネルユニット14の一方の構成要素であるタッチパネル28に接続したタッチパネル回路52と、可動パネルユニット14の他方の構成要素であるディスプレイパネル26に接続したLCD駆動回路54と、アクチュエータ18を駆動制御するアクチュエータ駆動制御部56とが含まれている。
タッチパネル回路52は、一般的なタッチパネルに付随している回路であり、タッチパネルから得られる信号を処理することによって、タッチパネルのパネル面1402(可動パネルユニット14の表面1402)のユーザの指先が接触している位置を表す信号を発生させる。
また、このタッチパネル回路52は、タッチパネル28が接触圧を検出できるものである場合には、その接触圧を表す信号も発生するものであり、また、必要とあらば、パネル面1402の接触位置を表す信号に更に処理を施して、パネル面1402に接触している指先の移動速度や加速度を表す信号を発生させるものである。
タッチパネル回路52が発生する信号は、タッチパネル入力信号として、制御システム50へ供給されている。
LCD駆動回路54は、一般的な液晶ディスプレイパネルに付随している回路であり、制御システム50から受取る制御信号に従って、ディスプレイパネル26を駆動して視覚表示を行う。
アクチュエータ駆動制御部56は、中央処理装置及びメモリを備えたワンチップコンピュータと電子回路とで構成されており、制御システム50から制御信号を受取るためのインターフェース58を含んでいる。制御システム50から受取る制御信号は、出力タイミング信号と波形選択信号とを含むものである。アクチュエータ駆動制御部56はメモリ57を備えており、このメモリ57には、複数の波形の夫々に対応した、波形生成に必要なデータ(波形データ)が格納されている。アクチュエータ駆動制御部56は更に、波形生成機構59と、出力信号送出回路60と、パワーアンプ62とを備えている。
波形生成機構59は、ソフトウェアにより構成された機構であって、波形選択信号により指定された波形に対応したデータをメモリ57から読出し、その読出した波形データに従って波形を生成する。出力信号送出回路60は、波形生成機構59が生成した波形を有する出力信号を、出力タイミング信号により指定された期間に亘って送出するものである。
また、パワーアンプ62は、出力信号送出回路60の出力信号を増幅して、圧電アクチュエータ18へ駆動信号Sとして供給するものである。
図5の(A)〜(D)に、波形生成機構59で生成される波形の具体例を示した。図から明らかなように、それらは振動波形であり、その振幅、周期、及び波形は、一定のものもあれば変化するものもある。メモリ64に格納されている波形データには、振幅及び周期に関するデータも含まれている。そして、メモリ64に格納されている複数の波形に対応した波形データのうちから、波形選択信号により指定された波形の波形データが読出され、その波形を有する駆動信号Sがアクチュエータ18へ供給されるため、可動パネルユニット14は、その駆動信号Sの波形に従って、タッチパネル28のパネル面1402の面方向に沿って振動することになる。
駆動信号Sの周波数は例えば100Hzから300Hzであり、触覚フィードバックを与えるためには、1周期以上の駆動信号Sを与えればよい。
そして、この可動パネルユニット14の振動が、可動パネルユニット14の表面1402(パネル面1402)に触れているユーザの指先に、その駆動信号Sの波形に応じた触覚を発生させる。従って、換言するならば、アクチュエータ駆動制御部56は、可動パネルユニット14を駆動して複数の所定の振動パターンのうちから選択した振動パターンで振動させるものであり、また、それら複数の所定の振動パターンは、可動パネルユニット14のパネル面1402に接触しているユーザの指先に互いに異なった触覚を発生させるものであり、言い換えると、アクチュエータ駆動制御部56はアクチュエータ18に駆動信号Sを供給することでアクチュエータ18を駆動制御するものである。
可動パネルユニット14の振動振幅が10μm〜50μm程度になるようにして、指先にどのような触覚が発生するかを実際に試してみたところ、可動パネルユニット14のパネル面1402に触れている指先は、可動パネルユニット14が振動していることは鋭敏に知覚するが、可動パネルユニット14の振動方向を識別することはできなかった。一方、出力信号の波形の違いによって、明瞭に異なる触覚が発生することが判明した。また、可動パネルユニット14の振動パターン次第で、指先に擬似的な凹凸感や素材感を知覚させることが可能であることも判明した。
次に、本発明の要旨であるシール材40について詳細に説明する。
上述のように、可動パネルユニット14は、図2に示すように、タッチパネル28が開口24に臨むように正面パネル22の内側に配設され、開口24の周囲で正面パネル22とタッチパネル28との間に、それら正面パネル22とタッチパネル28の双方に接触させてシール材40が配設されている。
シール材40は、可動パネルユニット14の振動を阻害することなく開口24から筐体20内部への塵埃の侵入を防止するものである。
本実施の形態では、シール材40は、超低硬度シリコン材料あるいはスチレン系ゲルで形成され、開口24に沿って矩形枠状に延在している。
このようなスチレン系ゲルとして、例えば、北川工業株式会社の「KGゲル(商標)」を使用可能である。
すなわち、本実施の形態では、シール材40は弾性材料で形成されており、その硬度はJIS硬度で2程度である。
正面パネル22に接触するシール材40部分は正面パネル22に接着され、シール材40は、正面パネル22とタッチパネル28との間で圧縮されて配設されている。
シール材40は、可動パネルユニット14の振動時に、正面パネル22に接触するシール材40部分が、接着されていることから正面パネル22に対して不動であり、かつ、タッチパネル28に接触するシール材40部分が、タッチパネル28とシール材40との間に生じる摩擦力によりタッチパネル28に対して不動となっている。
したがって、シール材40は、可動パネルユニット14の振動時に、正面パネル22に接触するシール材40部分と、タッチパネル28に接触するシール材40部分との間のシール材40箇所が、正面パネル22と可動パネルユニット14との相対変位に追従して変形する。
本実施の形態によれば、開口24の周囲で正面パネル22とタッチパネル28との間に、それら正面パネル22とタッチパネル28の双方に接触させてシール材40を配設し、タッチパネル28の振動時に、正面パネル22やタッチパネル28に対してシール材40を摺動させず、正面パネル22に接触するシール材40部分を正面パネル22に対して不動とし、かつ、タッチパネル28に接触するシール材40部分をタッチパネル28に対して不動とし、それら接触部分の間のシール材40部分を正面パネル22と可動パネルユニット14との相対変位に追従して変形させるようにした。
そして、このシール材40の変形は、可動パネルユニット14の振動を阻害しない程度の極めて小さい力で行うことが可能である。
したがって、小さな力で可動パネルユニット14を振動させることができ、同時に、開口24を通しての筐体内への塵埃の侵入を防止できる。
したがって、アクチュエータへの負荷を増大させずに、また、部品コストの増大を招くことなく、塵埃の侵入を防止でき、省電力化を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態と同一の箇所、部材に同一の符号を付して説明する。
第1の実施の形態と同様に、可動パネルユニット14は、図2に示すように、タッチパネル28が開口24に臨むように正面パネル22の内側に配設され、開口24の周囲で正面パネル22とタッチパネル28との間に、それら正面パネル22とタッチパネル28の双方に接触させてシール材40が配設されている。
シール材40は、可動パネルユニット14の振動を阻害することなく開口24から筐体20内部への塵埃の侵入を防止するものである。
本実施の形態では、シール材40は、シリコン系材料を成形加工したもので形成され、開口24に沿って矩形枠状に延在している。
このようなシリコン系材料として、例えば、信越化学工業株式会社の「KE−1380A/B(商標)」を使用可能である。
すなわち、本実施の形態では、シール材40は弾性材料で形成されている。
シール材40は、第1の実施の形態と異なって接着されておらず、正面パネル22とタッチパネル28との間で単に圧縮されて配設されている。
シール材40は、可動パネルユニット14の振動時に、正面パネル22に接触するシール材40部分がタッチパネル28とシール材40との間に生じる摩擦力により正面パネル22に対して不動となっている。また、タッチパネル28に接触するシール材40部分が、タッチパネル28とシール材40との間に生じる摩擦力によりタッチパネル28に対して不動となっている。
したがって、シール材40は、可動パネルユニット14の振動時に、正面パネル22に接触するシール材40部分と、タッチパネル28に接触するシール材40部分との間のシール材40箇所が、正面パネル22と可動パネルユニット14との相対変位に追従して変形する。
図6(A)、(B)、(C)はシール材40の断面形状を示している。
図6(A)に示すシール材40の断面形状は、タッチパネル28に弾接される基部4002と、基部4002の中央から膨出しその先端が正面パネル22に弾接される凸部4004とで構成されている。
シール材40をこのような断面形状とすることで、基部4002をタッチパネル28に安定して接触させる上で有利となり、また、凸部4004が変形しやすいのでシール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となる。
図6(B)に示すシール材40の断面形状は、厚さ方向の中間部に位置する基部4010と、基部4010の一方の面の中央から膨出しタッチパネル28に弾接される凸部4012と、基部4010の他方の面の中央から膨出しその先端が正面パネル22に弾接される凸部4016とで構成されている。
シール材40をこのような断面形状とすることで、凸部4012、4014が変形しやすいのでシール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となる。
図6(C)に示すシール材40の断面形状は、タッチパネル28に弾接される基部4020と、基部4020の一方の面から間隔をおいて複数膨出しそれらの先端が正面パネル22に弾接される複数の凸部4022とで構成されている。
シール材40をこのような断面形状とすることで、基部4020をタッチパネル28に安定して接触させる上で有利となり、また、複数の凸部4022が変形しやすいのでシール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となる。
すなわち、上述のようにシール材40の断面を異形形状とすると、シール材40の断面を方形形状や円形形状とした場合に比較してシール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となり、シール材40の硬度を手で取り扱いやすい程度の硬度にした場合であっても、例えばJIS硬度で5程度とした場合であっても、シール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となる。
次に本発明の製造方法について説明する。
まず第1の製造方法から説明する。
シール材40として、チクソ性を有するゲル状の超低硬度シリコン材料あるいはスチレン系ゲルを用いる。
このようなスチレン系ゲルとして、例えば、北川工業株式会社の「KGゲル(商標)」を使用可能である。
このシール材40を、開口24の周囲で正面パネル22がタッチパネル28に臨む面に、または、開口24の周囲でタッチパネル28が正面パネル22に臨む面に矩形枠状に延在させる。
本実施の形態では、シール材40を、開口24の周囲で正面パネル22がタッチパネル28に臨む面に延在させた。
具体的には、塗布量が正確に管理できる公知のディスペンサーを用いてシール材40を幅が1mm程度、厚さが0.5mm乃至1mm程度となるように塗布した。
図7(A)は正面パネル22の背面図、(B)は(A)のAA線断面の例を示す拡大図、(C)は(A)のAA線断面の他の例を示す拡大図である。
この場合、図7(B)に示すように、シール材40を延在させる部分に、すなわち、シール材40の被接着箇所に、シール材40が接着されない他の箇所から突出して枠状に延在する平坦面2204を形成しておき、この平坦面2204にチクソ性を有するシール材40を延在させると、シール材40の広がりを防止し、厚さの大きいシール材40を得る上で有利となる。
また、図7(C)に示すように、シール材40を延在させる部分に、すなわち、シール材40の被接着箇所に、枠状に延在する平坦面2212を形成し、平坦面2212の延在方向と直交する幅方向の両側に、平坦面2212の幅方向の両側をシール材40が接着されない箇所との間で仕切る凹部2210を平坦面2212の延在方向に沿って形成しておき、この平坦面2212にチクソ性を有するシール材40を延在させると、シール材40の広がりを防止し、厚さの大きいシール材40を得る上で有利となる。
シール材40を平坦面2204、あるいは、平坦面2212に延在させたならば、シール材40を硬化させることで正面パネル22の内面と、この内面に接触するシール材40部分とを接着する。
シール材40の接着方法としては次の方法がある。
シール材40が紫外線硬化性を有するシリコン材の場合には、紫外線をシール材40に照射することによって硬化させ、これによりシール材40は平坦面2204あるいは平坦面2212に接着される。
また、シール材40が熱可塑性を有するスチレン系ゲルの場合には、加熱されてゲル状(液状)となったシール材40が塗布されたのち、シール材40を自然放熱することでシール材40は硬化し、これによりシール材40は平坦面2204あるいは平坦面2212に接着される。
これによりシール材40の正面パネル22への配設がなされる。
なお、従来と同様に下フレーム20に、可動パネルユニット14や支持機構16、アクチュエータ18などが組み込まれ、上述のようにシール材40が組み込まれた上フレーム21が下フレーム20に組み付けられ、正面パネル22とタッチパネル28とが近づけられてシール材40が圧縮されて配設される。
このような製造方法によれば、シール材40の配設が簡単になされ、タッチパネルディスプレイ装置10のコストダウンを図る上で有利となる。
また、上述のようにシール材40を、正面パネル22に塗布して硬化させるようにした場合には、硬化後のシール材40の硬度をJIS硬度で2程度と柔らかいものとしても、硬化後のシール材40を単独で手で取り扱う必要がないため、作業性が低下するおそれがなく、シール材40の変形時の抵抗を小さくする上で有利となる。
次に第2の製造方法について説明する。
シール材40として液状シリコンが成形されたものを用いる。
このシール材40は、単品として予め成形されている。詳細には、シール材40は、開口24の周囲を囲む矩形枠状に形成されている。
そして、タッチパネルディスプレイ装置10の組み立て時に、すなわち、従来と同様に下フレーム20に、可動パネルユニット14や支持機構16、アクチュエータ18などが組み込まれ、開口24の周囲に延在するようにタッチパネル28上にシール材40が配置され、上フレーム21が下フレーム20に組み付けられ、正面パネル22とタッチパネル28とが近づけられてシール材40が圧縮されて配設される。
このような製造方法によっても、シール材40の配設が簡単になされ、タッチパネルディスプレイ装置10のコストダウンを図る上で有利となる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、本発明に係るタッチパネルディスプレイ装置10を電子機器としての携帯電話機に適用したものである。
図8(A)、(B)は第5の実施の形態の携帯電話機2の説明図であり、第1の実施の形態と同様または同一の部分、部材については同一の符号を付して説明する。
携帯電話機2は、外装を構成する細長い矩形板状の機器側筐体202を有している。
図8(B)に示すように、タッチパネルディスプレイ装置10は機器側筐体202内に組み込まれ、機器側筐体202の上面の開口204から可動パネルユニット14の表面1402が外方に露出するように配置されている。
機器側筐体202の下端には、開閉蓋206がヒンジを介して揺動可能に取着されている。開閉蓋206は、図8(A)に示す可動パネルユニット14の表面1402の一部を覆う閉塞位置と、図8(B)に示す可動パネルユニット14の表面1402の全域を開放する開放位置とに揺動される。
開閉蓋206が図8(B)に示す開放位置に位置した状態で、開放蓋206が外方に臨む外面箇所にはテンキーや機能キーを含む複数の操作キー208が設けられている。
ユーザは、開閉蓋206を図8(B)に示す開放位置に位置させた状態で、タッチパネルディスプレイ装置10のディスプレイパネル26に表示される画面を視認しつつタッチパネル28をスタイラスあるいは指先で押圧操作することによりさまざまな操作を行う。
このような携帯電話機2においても第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論である。
特に、このような携帯電話機2では、屋外など塵埃が多い環境下で使用されることが多く、また、バッテリーで駆動されることから、塵埃の侵入が懸念され、また、低消費電力化が要求されるが、本実施の形態によれば塵埃の侵入を効果的に防止でき、また、アクチュエータ18の消費電力を抑制でき有利となる。
なお、タッチパネルディスプレイ装置10の筐体12あるいは正面パネル22の部分を、機器側筐体202と別体に構成してもよいし、機器側筐体202の部分で構成してもよいことは無論である。
(第4の実施の形態)
次に、図9を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。
図9は第4の実施の形態のタッチパネルディスプレイ装置10の断面図である。
第1乃至第3の実施の形態では、ディスプレイパネル26とタッチパネル28とが一体に結合されて可動パネルユニット14が構成されている場合について説明したが、本発明はそれらが一体化されていない場合にも無論適用可能である。
すなわち、図9に示すように、ディスプレイパネル26は、タッチパネル28の下方に離間した箇所に配置されている。
タッチパネル28がディスプレイパネル26に重なる位置にくるように可動パネルユニット14が配置されている。
なお、筐体12の底壁20Aにはディスプレイパネル26に対応した開口2010が形成されている。
また、タッチパネル28は透明で硬質なガラス板などのような基材60上に接合された形態のものが用いられている。
なお、図9において符号62はディスプレイパネル26の筐体を示している。この場合、ディスプレイパネル26の筐体62とタッチパネル28の筐体12を一体化し、あるいは、別体化するなど任意である。
このようにディスプレイパネル26とタッチパネル28とが離れて配置されたタッチパネルディスプレイ装置10にも本発明は適用され、第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
なお、実施の形態では、可動パネルユニット14をタッチパネル28の表面と平行な面に沿って変位可能に底壁20A上に支持する支持機構16として、弾性部材17を用いた場合について説明したが、このような支持機構16としては、従来公知のさまざまな機構が採用可能である。
例えば、可動パネルユニット14の背面1404と下フレーム20の底壁20Aとの間にコロを配置することで、前記コロによって可動パネルユニット14をタッチパネル28の表面と平行な面に沿って変位可能に底壁20A上に支持してもよい。その場合、可動パネルユニット14の端面14Aと下フレーム20の側壁20Bとの間にばねを配設することで、前記ばねによってタッチパネル28が開口24内の所定位置(初期位置)に復帰するように付勢すればよい。
また、実施の形態では、シール材40を弾性材料で形成した場合について説明したが、シール材40は、その変形が可動パネルユニット14の振動を阻害しない程度の極めて小さい力でなされるものであればよく、シール材40を塑性変形する材料で形成してもよいことは無論である。その場合、シール材40と正面パネル22やタッチパネル28との間に摩擦力が生じないのであれば、例えば、正面パネル22に接触するシール材40部分を正面パネル22に接着し、タッチパネル28に接触するシール材40部分をタッチパネル28に接着すればよい。
また、上述した実施の形態では、タッチパネルディスプレイ装置10が適用される電子機器として携帯電話機を例にとって説明したが、本発明は、携帯情報端末装置(PDA(Personal Digital Assistant))、カーナビゲーションシステム、ATM(現金自動預け払い機)、POS(販売時点情報管理システム)におけるレジ、アーケードゲームなどの遊技機器、家庭用ゲーム機器、携帯ゲーム機器、その他種々のゲーム機器などさまざまな電子機器に適用可能である。
本発明の実施の形態のタッチパネルディスプレイ装置10の平面図である。 図1のAA線断面図である。 正面パネル22を除いたタッチパネルディスプレイ装置10の構成を示す斜視図である。 タッチパネルディスプレイ装置10の構成要素である制御部及び電子回路を示すブロック図である。 (A)〜(D)は波形生成機構59で生成される波形の具体例を示す図である。 (A)、(B)、(C)はシール材40の断面形状を示す図である。 (A)は正面パネル22の背面図、(B)は(A)のAA線断面の例を示す拡大図、(C)は(A)のAA線断面の他の例を示す拡大図である。 (A)、(B)は第3の実施の形態の携帯電話機2の説明図である。 第4の実施の形態のタッチパネルディスプレイ装置10の断面図である。
符号の説明
2……携帯電話機、10……タッチパネルディスプレイ装置、12……筐体、14……可動パネルユニット、16……支持機構、18……アクチュエータ、22……正面パネル、24……開口、26……ディスプレイパネル、28……タッチパネル、40……シール材。

Claims (13)

  1. 筐体と、
    筐体の内部に配設され、タッチパネルを備えた平板形状の可動パネルユニットと、
    前記タッチパネルの下方に配設されたディスプレイパネルと、
    前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って変位可能に支持する支持機構と、
    前記筐体の内部に配設され前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って振動させるアクチュエータとを備え、
    前記筐体は開口を有する正面パネルを有し、
    前記可動パネルユニットは、前記タッチパネルが前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設され、
    前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させてシール材が配設され、
    前記シール材は、前記可動パネルユニットの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分が前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分が前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所が前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形する、
    ことを特徴とするタッチパネルディスプレイ装置。
  2. 前記シール材は弾性材料で形成され、
    前記シール材は、前記正面パネルと前記タッチパネルとの間で圧縮されて配設され、
    前記正面パネルに接触する前記シール材部分は、前記正面パネルと前記シール材との間に生じる摩擦力により前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は、前記タッチパネルと前記シール材との間に生じる摩擦力により前記タッチパネルに対して不動となっている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  3. 前記シール材は弾性材料で形成され、
    前記シール材は、前記正面パネルと前記タッチパネルとの間で圧縮されて配設され、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに接触する前記シール材部分は前記一方のパネルに接着され、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの他方のパネルに接触する前記シール材部分は前記他方のパネルに対して摩擦力により不動となっている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  4. 前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに接着され、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに接着されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  5. 前記シール材は塑性材料で形成され、
    前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに接着され、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに接着されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  6. 前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに接触する前記シール材部分は前記一方のパネルに接着され、
    前記シール材が接着される前記一方のパネルの被接着箇所は、前記シール材が接着されない他の箇所から突出して枠状に延在する平坦面で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  7. 前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに接触する前記シール材部分は前記一方のパネルに接着され、
    前記シール材が接着される前記一方のパネルの被接着箇所は枠状に延在する平坦面で形成され、
    前記平坦面の延在方向と直交する幅方向の両側に、前記平坦面の幅方向の両側を前記シール材が接着されない箇所との間で仕切る凹部が前記平坦面の延在方向に沿って延在している、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  8. 前記ディスプレイパネルと前記タッチパネルとが一体に結合されて前記可動パネルユニットが構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  9. 前記ディスプレイパネルは、前記タッチパネルの下方に離間した箇所に配置されている、
    前記タッチパネルが前記ディスプレイパネルに重なる位置にくるように前記可動パネルユニットが配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  10. 開口を有する正面パネルと、
    前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設されたタッチパネルと、
    前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させて配設されたシール材とを備え、
    前記タッチパネルの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所は前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形するタッチパネルディスプレイ装置の製造方法であって、
    前記シール材として、チクソ性および紫外線硬化性を有するゲル状のシリコン材を用い、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに、ディスペンサーを用いて前記シリコン材を前記開口の周囲に沿った枠状に塗布し、
    紫外線を前記シリコン材に照射することによって硬化させ、これによりシール材を前記一方のパネルに接着して配設し、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの他方のパネルを前記一方のパネルに近づけて前記シール材を圧縮するようにした、
    ことを特徴とするタッチパネルディスプレイ装置の製造方法。
  11. 開口を有する正面パネルと、
    前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設されたタッチパネルと、
    前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させて配設されたシール材とを備え、
    前記タッチパネルの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分は前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分は前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所は前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形するタッチパネルディスプレイ装置の製造方法であって、
    前記シール材として、チクソ性および熱可塑性を有するスチレン系ゲルを用い、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの一方のパネルに、加熱されてゲル状となった前記スチレン系ゲルを、ディスペンサーを用いて前記開口の周囲に沿った枠状に塗布し、
    自然放熱することで前記スチレン系ゲルを硬化させ、これによりシール材を前記一方のパネルに接着して配設し、
    前記正面パネルまたは前記タッチパネルの他方のパネルを前記一方のパネルに近づけて前記シール材を圧縮するようにした、
    ことを特徴とするタッチパネルディスプレイ装置の製造方法。
  12. 機器側筐体を有する電子機器であって、
    前記機器側筐体にはタッチパネルディスプレイ装置が組み込まれ、
    前記タッチパネルディスプレイ装置は、
    筐体と、
    筐体の内部に配設され、タッチパネルを備えた平板形状の可動パネルユニットと、
    前記タッチパネルの下方に配設されたディスプレイパネルと、
    前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って変位可能に支持する支持機構と、
    前記筐体の内部に配設され前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの表面に沿って振動させるアクチュエータとを備え、
    前記筐体は開口を有する正面パネルを有し、
    前記可動パネルユニットは、前記タッチパネルが前記開口に臨むように前記正面パネルの内側に配設され、
    前記開口の周囲で前記正面パネルと前記タッチパネルとの間に、それら正面パネルとタッチパネルの双方に接触させてシール材が配設され、
    前記シール材は、前記可動パネルユニットの振動時に、前記正面パネルに接触する前記シール材部分が前記正面パネルに対して不動であり、かつ、前記タッチパネルに接触する前記シール材部分が前記タッチパネルに対して不動であり、それら部分の間の前記シール材箇所が前記正面パネルと前記可動パネルユニットとの相対変位に追従して変形する、
    ことを特徴とする電子機器。
  13. 前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項12記載の電子機器。
JP2007018364A 2007-01-29 2007-01-29 タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器 Expired - Fee Related JP4910726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018364A JP4910726B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018364A JP4910726B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008186188A true JP2008186188A (ja) 2008-08-14
JP4910726B2 JP4910726B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39729198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007018364A Expired - Fee Related JP4910726B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4910726B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122720A (ja) * 2007-11-09 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 携帯電子機器
JP2011090424A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Namiki Precision Jewel Co Ltd 触感フィードバックタッチパネル
JP2011165172A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Samsung Mobile Display Co Ltd ハプティック機能を備えたディスプレイモジュール
JP2012190450A (ja) * 2011-02-24 2012-10-04 Kyocera Corp 電子機器
JP2012216206A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Kyocera Corp 電子機器
JP2012226743A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Sharp Corp タッチスクリーンデバイス
JP2012243190A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Tokai Rika Co Ltd 入力装置
JP2014160505A (ja) * 2009-01-28 2014-09-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置
WO2014132629A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 京セラ株式会社 触感呈示装置
JP2016018270A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 株式会社デンソー タッチパネル装置
JP2018529586A (ja) * 2015-09-15 2018-10-11 ベーア−ヘラー サーモコントロール ゲーエムベーハー 自動車用操作ユニット
JP2018169982A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 京セラディスプレイ株式会社 表示装置
KR20190035224A (ko) * 2017-09-26 2019-04-03 코웨이 주식회사 교차 배열된 홈을 갖는 pba 케이스
WO2020179229A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
WO2021079836A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社村田製作所 振動構造

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094389A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Sony Corp 入出力装置および入出力装置を有する電子機器
JP2005222326A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Smk Corp タブレット装置
JP2005222551A (ja) * 2004-02-02 2005-08-18 Volkswagen Ag <Vw> 入力装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094389A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Sony Corp 入出力装置および入出力装置を有する電子機器
JP2005222551A (ja) * 2004-02-02 2005-08-18 Volkswagen Ag <Vw> 入力装置
JP2005222326A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Smk Corp タブレット装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122720A (ja) * 2007-11-09 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 携帯電子機器
US10466521B2 (en) 2009-01-28 2019-11-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2014160505A (ja) * 2009-01-28 2014-09-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置
US9411421B2 (en) 2009-01-28 2016-08-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2011090424A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Namiki Precision Jewel Co Ltd 触感フィードバックタッチパネル
TWI512554B (zh) * 2010-02-10 2015-12-11 Samsung Display Co Ltd 具有觸控功能之顯示模組
JP2011165172A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Samsung Mobile Display Co Ltd ハプティック機能を備えたディスプレイモジュール
US8659536B2 (en) 2010-02-10 2014-02-25 Samsung Display Co., Ltd. Display module having haptic function
JP2012190450A (ja) * 2011-02-24 2012-10-04 Kyocera Corp 電子機器
JP2012216206A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Kyocera Corp 電子機器
JP2012226743A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Sharp Corp タッチスクリーンデバイス
JP2012243190A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Tokai Rika Co Ltd 入力装置
WO2014132629A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 京セラ株式会社 触感呈示装置
US9639160B2 (en) 2013-02-26 2017-05-02 Kyocera Corporation Tactile sensation providing device
JP2016018270A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 株式会社デンソー タッチパネル装置
JP2018529586A (ja) * 2015-09-15 2018-10-11 ベーア−ヘラー サーモコントロール ゲーエムベーハー 自動車用操作ユニット
JP2018169982A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 京セラディスプレイ株式会社 表示装置
KR20190035224A (ko) * 2017-09-26 2019-04-03 코웨이 주식회사 교차 배열된 홈을 갖는 pba 케이스
KR102540184B1 (ko) * 2017-09-26 2023-06-07 코웨이 주식회사 교차 배열된 홈을 갖는 pba 케이스
WO2020179229A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
WO2021079836A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社村田製作所 振動構造
JPWO2021079836A1 (ja) * 2019-10-23 2021-12-09 株式会社村田製作所 振動構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4910726B2 (ja) 2012-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4910726B2 (ja) タッチパネルディスプレイ装置、その製造方法および電子機器
JP4697095B2 (ja) タッチパネルディスプレイ装置、電子機器および遊技機器
US8310452B2 (en) Touch panel display apparatus, electronic device having touch panel display apparatus, and camera having touch panel display apparatus
JP4803105B2 (ja) 電子機器
JP5597583B2 (ja) タッチパネル装置及び電子機器
JP5919025B2 (ja) 電子機器
US7663604B2 (en) Input device and electronic device using the input device
JP2008130055A (ja) タッチパネルディスプレイ装置および駆動方法並びに電子機器
KR101443471B1 (ko) 장치
US10645834B2 (en) Apparatus and method for providing haptic and audio feedback in a touch sensitive user interface
JP2007034991A (ja) タッチパネルディスプレイ装置、タッチパネルディスプレイ装置を備えた電子機器、及びタッチパネルディスプレイ装置を備えたカメラ
JP4604902B2 (ja) 入出力装置及び入出力装置を備えた電子機器
WO2012114761A1 (ja) 電子機器
JP2008123429A (ja) タッチパネルディスプレイ装置および電子機器並びに遊技機器
US20150178038A1 (en) Method and apparatus for handling the display and audio component based on the orientation of the display for a portable device
JP6073071B2 (ja) 電子機器
KR20120063344A (ko) 햅틱 구동부 및 이를 구비하는 전자 장치
JP2012173955A (ja) 電子機器
JP5717387B2 (ja) 入力機能付き表示装置
JP5586787B2 (ja) 電子機器
KR20180078121A (ko) 표시장치
CN1319020C (zh) 具有振动功能的坐标输入装置
JP2012216204A (ja) 電子機器
JP2012203552A (ja) 入力装置、表示装置、および携帯端末
WO2020110737A1 (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090824

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091015

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees