JP2008182846A - 吊り具 - Google Patents

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秀則 三津井
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Abstract

【課題】簡単な操作であり、ホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げできる吊り具を提供する。
【解決手段】吊り具1は、工具部91、操作部92、及び柄部93を備えるホットスティック9を着脱自在に保持して吊り下げる。吊り具1は、吊り下げ可能な掛止体1aを先端部に有する主軸部材11と、主軸部材11に直交する横軸部材12と、を備える。又、横軸部材12の両翼に結合するU字状の第1アーム13とL字状の第2アーム14を備える。吊り具1は、第1アーム13が操作部92に向かい、第2アーム14が工具部91に向かうように、ホットスティック9の重心から離れた操作部92の近傍の柄部93を第1アーム13及び第2アーム14で保持して、ホットスティック9を吊り下げる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吊り具に関する。特に、配電線高圧活線作業の間接活線工法に用いられるホットスティック(絶縁操作棒)を着脱自在に保持して吊り下げる吊り具の構造に関する。
架空線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、高圧ゴム手袋などの保護具を着用した作業者が、通電中の架空線を直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、ホットスティックなどを用いて、作業者が通電中の架空線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。近年では、作業環境の改善の観点から、直接活線工法から間接活線工法へと転換が進行している。
例えば、ホットスティックは、先端部に配電工事を行う工具を備えており、この工具を手許の操作部で遠隔操作できる。配電工事を行う作業者は、ホットスティックを用いて、架空線を切断、又は接続することができる。
このようなホットスティックを用いた間接活線工法において、高所作業車の作業台からホットスティックを操作する場合に、作業者の労力を軽減して作業効率を向上させることが可能なホットスティックの支持装置が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による支持装置は、高所作業車に配設され、ホットスティックを支持する。そして、高所作業車は、メインブームと、作業者が搭乗できる作業台と、を備えている。メインブームは、車体に設けられ、昇降及び起伏が自在である。作業台は、メインブームの先端部に取り付けられている。
又、特許文献1による支持装置は、サブブームとアーム部材とホルダを備えている。サブブームは、メインブームの先端部に取り付けられている。アーム部材は、この基端部がサブブームに取り付けられ、バランス装置を介して延びた先端部を所望の位置に並進移動及び所望の角度に回転移動して停止状態を維持することが可能となっている。ホルダは、アーム部材の先端部に取り付けられ、ホットスティックを保持している。
特許文献1によるホットスティックの支持装置を用いれば、高所作業車の作業台からホットスティックで作業する場合において、ホットスティックが作業者に代わって支持されるので、作業者の労力は軽減されて作業効率が向上できる、としている。
特開2000−188808公報
特許文献1による発明は、高所作業車が駐車可能な平地での間接活線工法による配電工事を前提としている。しかし、例えば、山間部などでは高所作業車が駐車困難な場合がある。又、緊急工事の場合は、高所作業車の手配が間に合わない場合もある。
このように、高所作業車が利用困難な場合は、作業者は電柱に登って間接活線工法による配電工事を行うことになる。このような電柱での作業は、ホットスティックによる作業を中断して作業位置を変えるときに、ホットスティックを電柱に一時的に預けておく必要がある。又、ホットスティックによる作業を終えて、次の作業に取りかかる場合も、再びの作業に備えて、ホットスティックを電柱に預けておく必要があった。
従来は、作業者がホットスティックを収納具、又は収納袋に入れて昇柱し、この収納具、又は収納袋を電柱に係止して、ホットスティックを取り出し、又は収納していた。しかし、電柱での作業では、収納具、又は収納袋から長尺のホットスティックを出し入れすることは容易ではないという問題がある。簡単な操作で、長尺のホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げる吊り具が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、簡単な操作であり、ホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げることができ、ホットスティックの脱落が困難な吊り具を提供することを目的とする。
本発明者らは、離間するU字型アームとL字型アームとの間にホットスティックの柄部を挿抜することにより、操作が容易であり、長尺のホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げ可能であり、ホットスティックの脱落が困難なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たなホットスティック用の吊り具を発明するに至った。
(1) 架空線を配電工事する工具を取り付け可能な工具部、この工具部の工具を遠隔操作する操作部、及び前記工具部と前記操作部とを連結する長尺の管体からなる柄部を備えるホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げる吊り具であって、吊り下げ可能な円環状の掛止体を先端部に有する棒状の主軸部材と、この主軸部材の基端部から当該主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延びる棒状の横軸部材と、前記横軸部材の先端部が屈曲されて前記主軸部材と対向して略平行に延び、更に当該横軸部材と略直角に開角されて反転するように湾曲して前記主軸部材が先端部から基端部に向かう方向と同じ方向に延びるU字状の第1アームと、前記横軸部材と略直角に開角して前記主軸部材の基端部から当該主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延び、更に屈曲されて前記主軸部材と対向して略平行に前記第1アームと逆向きに延びるL字状の第2アームと、を備え、前記第1アームと前記第2アームとは、前記ホットスティックの柄部を受容可能に所定距離、離間し、前記第1アームは、前記柄部の一方の半円弧面を受け入れ可能に開口し、前記第2アームは、前記柄部の他方の半円弧面を受け入れ可能に開口し、前記第1アームが前記操作部に向かい、前記第2アームが前記工具部に向かうように、前記ホットスティックの重心から離れた前記操作部の近傍の前記柄部を前記第1アーム及び前記第2アームで保持して当該ホットスティックを吊り下げる吊り具。
(1)の発明による吊り具は、ホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げる吊り具である。ホットスティックは、工具部と操作部と柄部を備えている。工具部は、架空線を配電工事する工具を取り付け可能となっている。操作部は、工具部の工具を遠隔操作できる。柄部は、工具部と操作部とを連結し、長尺の管体からなっている。
(1)の発明による吊り具は、棒状の主軸部材と棒状の横軸部材を備えている。主軸部材は、吊り下げ可能な円環状の掛止体を先端部に有している。横軸部材は、主軸部材の基端部から主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延びている。
又、(1)の発明による吊り具は、U字状の第1アームとL字状の第2アームを備えている。第1アームは、横軸部材の先端部が屈曲されて主軸部材と対向して略平行に延びている。更に、第1アームは、横軸部材と略直角に開角され、反転するように湾曲して主軸部材が先端部から基端部に向かう方向と同じ方向に延びている。第2アームは、横軸部材と略直角に開角し、主軸部材の基端部から主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延びている。更に、第2アームは、屈曲されて主軸部材と対向して略平行に第1アームと逆向きに延びている。
更に、(1)の発明による吊り具は、第1アームと第2アームとがホットスティックの柄部を受容可能に所定距離、離間している。第1アームは、柄部の一方の半円弧面を受け入れ可能に開口している。第2アームは、柄部の他方の半円弧面を受け入れ可能に開口している。
そして、(1)の発明による吊り具は、第1アームが操作部に向かい、第2アームが工具部に向かうように、ホットスティックの重心から離れた操作部の近傍の柄部を第1アーム及び第2アームで保持して、ホットスティック(以下、HSということがある)を吊り下げる。
ここで、HSの工具部に取り付けられる工具は、架空線の導通状態の有無を間接的に検出する「検電器」であってよく、高圧カットアウト用の開閉装置を操作する「操作工具」であってよく、架空線を接続する「圧着工具」であってよく、架空線の電流を間接的に測定する「電流計」であってよく、工具を操作部で遠隔操作できる。工具部は、複数種類の工具を着脱自在としてもよく、専用の工具を固定してもよい。後述するように、この吊り具は、操作部側を上方とし、工具部を下方として柄部を保持して、HSを吊り下げる。したがって、HSの吊り下げ姿勢が反転しないように、工具部側の重量と操作部側の重量とのバランスに留意することが好ましい。又、極度に重い工具は、工具部から取り外して、別途、工具袋に収納し、この工具袋を携帯して柱上で配電工事を行うことが好ましい。
HSの柄部は、工具部と操作部を電気絶縁している。一般的に、HSの柄部は、非導電性の合成樹脂パイプで構成、又は被覆されている。そして、柄部の内部は、工具部と操作部とを機械的に連結しているが、電気的には絶縁している。このように構成されたHSを使用して、間接活線工法による配電工事を行うことができる。
主軸部材、横軸部材、第1アーム、及び第2アームは、一体で構成されることが好ましく、後述するように、延伸された金属棒を折り曲げ成形してよく、前述の構成要素の端部同士を溶接で固定してもよい。(1)の発明による吊り具は、剛体の金属棒で構成されることが好ましいが、複合素材を使用するなど、合成樹脂棒を必ずしも排除しない。ここで、剛体の吊り具とは、外部から力が働いたときに、その変形が無視できることを意味している。剛体の吊り具は、適正な力学的強度が担保されている。
電柱に設けられた昇柱用ボルトに円環状の掛止体を吊り下げてもよく、後述するように、電柱に設置されるフックに円環状の掛止体を吊り下げてもよい。円環状の掛止体とフックの間に係脱自在なリングを介在することが好ましく、吊り具は、姿勢の変動が容易となる。
第1アームは、柄部の一方の半円弧面を受け入れ可能に開口しているとは、第1アームの基端部と先端部とが、柄部の直径より大きく離間していることであってよく、第1アームの開口を通過して、柄部の一方の半円弧面が第1アームに受け入れられる。
第2アームは、柄部の他方の半円弧面を受け入れ可能に開口しているとは、第2アームの先端部と主軸部材とが、柄部の直径より大きく離間していることであってよく、第2アームの開口を通過して、柄部の他方の半円弧面が第2アームに受け入れられる。
第1アームの開口と第2アームの開口とは、互いに相反する向きに開口しているといってよく、柄部の一方の半円弧面が第1アームに当接でき、柄部の他方の半円弧面が第2アームに当接できる。
そして、第1アームが操作部に向かい、第2アームが工具部に向かうように、HSの重心から離れた操作部の近傍の柄部を第1アーム及び第2アームで保持してよく、(1)の発明による吊り具は、HSの自重で容易に吊り下げることができる。
掛止体を電柱に吊り下げると、第1アームが下方に開口し、第2アームが上方に開口するように、吊り具が配置される。そして、電柱上において、HSは以下の手順で吊り具に吊り下げられる。
最初に、操作部が上方に、工具部が下方になるように、HSを配置する。次に、HSの柄部と吊り具の横軸部材が交差するように、HSと吊り具を相対的に対向配置する。この場合、第1アームが上方に開口し、第2アームが下方に開口するように、吊り具を吊り下げた状態から反転するように移動すると、操作が容易である。次に、HSの重心から離れた操作部の近傍の柄部と、吊り具の横軸部材とが、相互に近づくように柄部の前記部位を第1アームと第2アームとの間に挿入する。
次に、柄部が吊り具の横軸に当接した後は、柄部に対して相対的に吊り具を直角程度に回動する。この時点では、第1アームが操作部に向かい、第2アームが工具部に向かうように、HSと吊り具とは相対配置されている。次に、柄部が第1アーム及び第2アームに受け入れられ、HS及び吊り具を開放すると、吊り具と一体になってHSの姿勢が変化する。これらの一連の動作は、HSを把持し、吊り具を回動及び移動させることが好ましい。速やかに、吊り具をHSに取り付けることができる。
次に、柄部が第1アーム及び第2アームに受け入れられ、HSを開放すると、吊り具と一体になってHSの姿勢が変化する。すなわち、HSは、操作部が上方に、工具部が下方になるように、吊り下げ配置される。ここで、HSは、垂下方向に対して僅かな角度で傾斜配置される。又、吊り具は、第1アームが上方に、第2アームが下方になるように、吊り下げ配置される。同様に、吊り具の横軸は、垂下方向に対して僅かな角度で傾斜配置される。
HSが吊り具に吊り下げられた状態では、HSには吊り具から脱落する力(重力)が作用するが、第1アームが操作部に阻止されて、HSの脱落が防止される。柄部と操作部の境界には、柄部の直径より大きいフランジが設けられているからである。
又、HSが吊り具に吊り下げられた状態において、HSは、第1アームを支点とし、HSの重心を力点として、柄部に第2アームが向かう力が作用していると考えることができる。又、HSは、第2アームを支点とし、HSの重心を力点として、柄部に第1アームが向かう力が作用していると考えることもできる。第1アームは、HSの垂直分力を担保し、第2アームは、HSの水平分力を担保していると、考えることもできる。いずれにしても、人為的に解除しない限り、HSは、第1アーム及び第2アームから離脱することは困難である。
吊り具からHSを取り外す場合は、前記と逆の手順を実行すればよく、吊り具を取り外す場合は、HSを把持し、吊り具を回動及び移動させることが好ましい。速やかに、吊り具をHSから取り外すことができる。
このように、(1)の発明による吊り具は、互いに相反する向きに開口するU字状の第1アームとL字状の第2アームを備え、ホットスティックの柄部を容易に着脱可能であり、ホットスティックが吊り具に吊り下げられた状態において、ホットスティックが容易に脱落しない吊り具を提供できる。
(2) 前記掛止体を除く前記主軸部材、前記横軸部材、前記第1アーム、及び前記第2アームは、衝撃保護材で被覆されている(1)記載の吊り具。
衝撃保護材は、比較的軟質のプラスチックチューブであってよく、掛止体を除く主軸部材、横軸部材、第1アーム、及び第2アームを被覆できる。プラスチックチューブは、分割されて、各構成要素の先端部から挿入される。プラスチックチューブは、熱収縮チューブであってもよい。
衝撃保護材は、貼着可能な比較的軟質のプラスチックテープであってもよく、掛止体を除く主軸部材、横軸部材、第1アーム、及び第2アームをプラスチックテープで巻回して、被覆できる。
(2)の発明による吊り具は、掛止体を除く主軸部材、横軸部材、第1アーム、及び第2アームが衝撃保護材で被覆されているので、ホットスティックの柄部の損傷を防止できる。
(3) 前記第1アーム及び前記第2アームは、前記柄部が滑り困難にゴム体で被覆されている(1)記載の吊り具。
(3)の発明による吊り具は、ホットスティックの柄部が不用意に滑動することを防止できる。
(4) 前記第1アームは、第1キャップを先端部に備え、前記第2アームは、第2キャップを先端部に備え、前記第1キャップと前記第2キャップとは、互いに識別可能に彩色している(1)から(3)のいずれかに記載の吊り具。
(4)の発明による吊り具は、第1アームと第2アームのいずれかが先頭になることを識別できる。又、第1アーム及び第2アームの先端部にキャップを被せることにより、安全である。第1キャップと第2キャップは、ゴム体であってもよく、プラスチックキャップであってもよい。
(5) 一方の面と他方の面の一端側が相互に着脱自在な帯状の面ファスナを更に備え、この面ファスナの他端側は、当該一方の面が外側になるように前記横軸部材を巻回して繋止し、前記面ファスナの中間部は、当該一方の面が外側になるように前記柄部を巻回し、前記面ファスナの一端側は、当該面ファスナの他端側に係止される(1)から(4)のいずれかに記載の吊り具。
(5)の発明による吊り具は、面ファスナを使用して、ホットスティックを横軸部材に確実に係止できる。又、面ファスナを使用して、ホットスティックに吊り具を係止でき、持ち運びに便利である。
(6) 延伸された金属棒が折り曲げ成形される(1)から(5)のいずれかに記載の吊り具。
(6)の発明による吊り具は、製造が容易である。
(7) 前記掛止体は、電柱に設置されるフックに吊り下げられる(1)から(6)のいずれかに記載の吊り具。
(6)の発明による吊り具は、電柱での配電工事において、多用されるフックに吊り下げられることが好ましい。
本発明による吊り具は、互いに相反する向きに開口するU字状の第1アームとL字状の第2アームを備え、ホットスティックの柄部を容易に着脱可能であり、ホットスティックが吊り具に吊り下げられた状態において、ホットスティックが容易に脱落しない吊り具を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による吊り具の一実施形態を示す斜視外観図である。図2は、前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具に帯状の面ファスナを取り付けた状態図である。図3は、前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具が電柱に吊り下げられた状態図である。図4は、前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具がホットスティックを受け入れ可能に反転している状態図である。図5は、前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具がホットスティックを吊り下げている状態図である。図6は、本発明に係る吊り具に吊り下げられるホットスティックの正面図である。
最初に、本発明に係るホットスティックの構成を説明する。図6において、ホットスティック9は、工具部91と操作部92と柄部93を備えている。工具部91は、架空線を配電工事する工具9aを取り付け可能となっている。操作部92は、工具部91の工具9aを遠隔操作できる。柄部93は、工具部91と操作部92とを連結し、長尺の管体からなっている。
図6において、工具部91には、工具9aとしてチャックが取り付けられている。操作部92で遠隔操作することにより、チャックで架空線を把持できる。柄部93は、工具部91と操作部92を電気絶縁している。工具部91と操作部92とは、機械的に連結しているが、電気的には絶縁している。このように構成されたホットスティック9を使用して、間接活線工法による配電工事を行うことができる。
次に、本発明による吊り具の構成を説明する。図1において、吊り具1は、棒状の主軸部材11と棒状の横軸部材12を備えている。主軸部材11は、吊り下げ可能な円環状の掛止体1aを先端部に有している。横軸部材12は、主軸部材11の基端部から主軸部材11の軸方向に対して直交する方向に延びている。
又、図1に示されるように、吊り具1は、U字状の第1アーム13とL字状の第2アーム14を備えている。第1アーム13は、横軸部材12の先端部が屈曲されて、主軸部材11対向して略平行に延びている。更に、第1アーム13は、横軸部材12と略直角に開角され、反転するように湾曲して主軸部材11が先端部から基端部に向かう方向と同じ方向に延びている。第2アーム14は、横軸部材12と略直角に開角し、主軸部材11の基端部から主軸部材11の軸方向に対して直交する方向に延びている。更に、第2アーム14は、屈曲されて主軸部材11と対向して略平行に第1アーム13と逆向きに延びている。
更に、図1に示されるように、吊り具1は、第1アーム13と第2アーム14とが、ホットスティック9の柄部93を受容可能に所定距離、離間している。第1アーム13は、柄部93の一方の半円弧面を受け入れ可能に開口している。第2アーム14は、柄部93の他方の半円弧面を受け入れ可能に開口している。
図1の実施形態において、吊り具1は、延伸された金属棒が折り曲げ成形されている。この金属棒の始端から所定の長さで略直角に屈曲成形された縦片14aと横片14bとで、第2アーム14が形成されている。更に、横片14bの先端部は、略直角に屈折されて第1主軸部材11aを形成している。そして、第1主軸部材11aの先端部が円弧に形成されて、掛止体1aを形成している。掛止体1aの先端部は、第1主軸部材11aと略平行に延びる第2主軸部材11bを形成している。
図1において、第1主軸部材11aと第2主軸部材11bとは、主軸部材11を構成している。第1主軸部材11aと第2主軸部材11bとは、リング1bで束ねられており、相互に離反しないようになっている。第2主軸部材11bの先端部は、略直角に屈折されて、横軸部材12を形成している。
図1において、横軸部材12の先端部は、略直角に屈曲成形されて、第2主軸部材11bと略平行に延びる第1縦片13aを形成している。第1縦片13aの先端部は円弧に形成されて、円弧アーム13bを形成している。そして、円弧アーム13bの先端部は、第1縦片13aと略平行に延びる第2縦片13cを形成している。第1縦片13a、円弧アーム13b、及び第2縦片13cは、第1アーム13を構成している。又、第2縦片13cの先端部は、折り曲げ成形された金属棒の終端となっている。
図1において、掛止体1aを除く主軸部材11、横軸部材12、第1アーム13、及び第2アーム14は、プラスチックチューブなどの衝撃保護材2で被覆されている。掛止体1aを除く吊り具1は、衝撃保護材2で被覆されているので、ホットスティック9の柄部93の損傷を防止できる。
図1において、第1アーム13及び第2アーム14は、柄部93が滑り困難にゴム体(図示せず)で被覆されてもよく、ホットスティック9の柄部93が不用意に滑動することを防止できる。
更に、図1において、第1アーム13は、第1キャップ13kを先端部に備えている。一方、第2アーム14は、第2キャップ14kを先端部に備えている。そして、第1キャップ13kと第2キャップ14kとは、互いに識別可能に彩色している。吊り具1は、第1アーム13と第2アーム14のいずれかが先頭になることを識別できる。又、第1アーム13及び第2アーム14の先端部にキャップを被せることにより、安全である。
図1において、吊り具1は、帯状の面ファスナ3を更に備えることもできる。面ファスナ3は、一方の面(オモテ面)31と、他方の面(ウラ面)32の一端側3aが相互に着脱自在となっている。そして、図2に示されるように、面ファスナ3の他端側3cは、一方の面31が外側になるように、横軸部材12を巻回して繋止している。面ファスナ3の他端側3cは、工具針で相互に固定されている。面ファスナ3の中間部3bは、一方の面31が外側になるように柄部93を巻回してよく、面ファスナ3の一端側3aは、面ファスナ3の他端側3cに係止することができる。
図1又は図2において、吊り具1は、面ファスナ3を使用して、ホットスティック9を横軸部材12に確実に係止できる。又、面ファスナ3を使用して、ホットスティック9に吊り具1を係止でき、持ち運びに便利である。
次に、本発明による吊り具の操作手順を説明する。図3において、電柱4に設けられた昇柱用ボルト4aにフック5が吊り下げられている。そして、フック5は、係脱自在なリング6を介在して、掛止体1aを吊り下げている。図3において、第1アーム13が下方に開口し、第2アーム14が上方に開口するように、吊り具1が配置されている。
図3において、最初に、操作部92が上方に、工具部91が下方になるように、ホットスティック9を配置する(図6参照)。次に、ホットスティック9の柄部93と吊り具1の横軸部材12が交差するように、ホットスティック9と吊り具1を相対的に対向配置する(図1参照)。この場合、図4に示されるように、第1アーム13が上方に開口し、第2アーム14が下方に開口するように、吊り具1を吊り下げた状態から反転するように移動すると、操作が容易である。次に、ホットスティック9の重心から離れた操作部92の近傍の柄部93と、吊り具1の横軸部材12とが、相互に近づくように柄部93の前記部位を第1アーム13と第2アーム14との間に挿入する。
図4において、次に、柄部93が吊り具1の横軸部材12に当接した後は、柄部93に対して相対的に吊り具1を直角程度に回動する(図1参照)。この時点では、第1アーム13が操作部92に向かい、第2アーム14が工具部91に向かうように、ホットスティック9と吊り具1とは相対配置されている。
図4において、次に、柄部93が第1アーム13及び第2アームに受け入れられ、ホットスティック9及び吊り具1を開放すると、吊り具1と一体になってホットスティック9の姿勢が変化する(図5参照)。これらの一連の動作は、ホットスティック9を把持し、吊り具1を回動及び移動させることが好ましい。速やかに、吊り具1をホットスティック9に取り付けることができる。
図4において、次に、柄部93が第1アーム13及び第2アーム14に受け入れられ、ホットスティック9を開放すると、吊り具1を回動中心としてホットスティック9が旋回し、吊り具1と一体になってホットスティック9の姿勢が変化する(図5参照)。図5において、ホットスティック9は、操作部92が上方に、工具部91が下方になるように、吊り下げ配置されている(図6参照)。
図5において、ホットスティック9は、垂下方向に対して僅かな角度で傾斜配置される。又、吊り具1は、第1アーム13が上方に、第2アーム14が下方になるように、吊り下げ配置されている。同様に、吊り具1の横軸部材12は、垂下方向に対して僅かな角度で傾斜配置されている。
図5において、ホットスティック9が吊り具1に吊り下げられた状態では、ホットスティック9には吊り具1から脱落する力(重力)が作用している。しかし、第1アーム13が操作部92に阻止されて、ホットスティック9の脱落が防止される。柄部93と操作部92の境界には、柄部93の直径より大きいフランジ92fが設けられているからである。
図5において、吊り具1からホットスティック9を取り外す場合は、前記と逆の手順を実行すればよく、吊り具1を取り外す場合は、ホットスティック9を把持し、吊り具1を回動及び移動させることが好ましい。速やかに、吊り具1をホットスティック9から取り外すことができる。より具体的には、図5の状態から、ホットスティック9を僅かに持ち上げ、吊り具1を操作部92から離間させた後に、ホットスティック9を反時計方向に回転させることにより、吊り具1をホットスティック9から取り外すことができる。
次に、本発明による吊り具の作用を説明する。図5において、ホットスティック9が吊り具1に吊り下げられた状態において、ホットスティック9は、第1アーム13を支点とし、ホットスティック9の重心を力点として、柄部93に第2アーム14が向かう力が作用していると考えることができる。
図5において、又、ホットスティック9は、第2アーム14を支点とし、ホットスティック9の重心を力点として、柄部93に第1アーム13が向かう力が作用していると考えることもできる。第1アーム13は、ホットスティック9の垂直分力を担保し、第2アーム14は、ホットスティック9の水平分力を担保していると、考えることもできる。いずれにしても、人為的に解除しない限り、ホットスティック9は、第1アーム13及び第2アーム14から離脱することは困難である。
本発明による吊り具は、互いに相反する向きに開口するU字状の第1アームとL字状の第2アームを備え、ホットスティックの柄部を容易に着脱可能であり、ホットスティックが吊り具に吊り下げられた状態において、ホットスティックが容易に脱落しない吊り具を提供できる。
本発明による吊り具の一実施形態を示す斜視外観図である。 前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具に帯状の面ファスナを取り付けた状態図である。 前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具が電柱に吊り下げられた状態図である。 前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具がホットスティックを受け入れ可能に反転している状態図である。 前記実施形態による吊り具の斜視外観図であり、吊り具がホットスティックを吊り下げている状態図である。 本発明に係る吊り具に吊り下げられるホットスティックの正面図である。
符号の説明
1 吊り具
1a 掛止体
9 ホットスティック
9a 工具
11 主軸部材
12 横軸部材
13 第1アーム
14 第2アーム
91 工具部
92 操作部
93 柄部

Claims (7)

  1. 架空線を配電工事する工具を取り付け可能な工具部、この工具部の工具を遠隔操作する操作部、及び前記工具部と前記操作部とを連結する長尺の管体からなる柄部を備えるホットスティックを着脱自在に保持して吊り下げる吊り具であって、
    吊り下げ可能な円環状の掛止体を先端部に有する棒状の主軸部材と、
    この主軸部材の基端部から当該主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延びる棒状の横軸部材と、
    前記横軸部材の先端部が屈曲されて前記主軸部材と対向して略平行に延び、更に当該横軸部材と略直角に開角されて反転するように湾曲して前記主軸部材が先端部から基端部に向かう方向と同じ方向に延びるU字状の第1アームと、
    前記横軸部材と略直角に開角して前記主軸部材の基端部から当該主軸部材の軸方向に対して直交する方向に延び、更に屈曲されて前記主軸部材と対向して略平行に前記第1アームと逆向きに延びるL字状の第2アームと、を備え、
    前記第1アームと前記第2アームとは、前記ホットスティックの柄部を受容可能に所定距離、離間し、
    前記第1アームは、前記柄部の一方の半円弧面を受け入れ可能に開口し、
    前記第2アームは、前記柄部の他方の半円弧面を受け入れ可能に開口し、
    前記第1アームが前記操作部に向かい、前記第2アームが前記工具部に向かうように、前記ホットスティックの重心から離れた前記操作部の近傍の前記柄部を前記第1アーム及び前記第2アームで保持して当該ホットスティックを吊り下げる吊り具。
  2. 前記掛止体を除く前記主軸部材、前記横軸部材、前記第1アーム、及び前記第2アームは、衝撃保護材で被覆されている請求項1記載の吊り具。
  3. 前記第1アーム及び前記第2アームは、前記柄部が滑り困難にゴム体で被覆されている請求項1記載の吊り具。
  4. 前記第1アームは、第1キャップを先端部に備え、
    前記第2アームは、第2キャップを先端部に備え、
    前記第1キャップと前記第2キャップとは、互いに識別可能に彩色している請求項1から3のいずれかに記載の吊り具。
  5. 一方の面と他方の面の一端側が相互に着脱自在な帯状の面ファスナを更に備え、
    この面ファスナの他端側は、当該一方の面が外側になるように前記横軸部材を巻回して繋止し、
    前記面ファスナの中間部は、当該一方の面が外側になるように前記柄部を巻回し、
    前記面ファスナの一端側は、当該面ファスナの他端側に係止される請求項1から4のいずれかに記載の吊り具。
  6. 延伸された金属棒が折り曲げ成形される請求項1から5のいずれかに記載の吊り具。
  7. 前記掛止体は、電柱に設置されるフックに吊り下げられる請求項1から6のいずれかに記載の吊り具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244552A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Chugoku Electric Power Co Inc:The 補助グリップ、及び当該補助グリップを装着した共用操作棒
JP2017022888A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 中国電力株式会社 操作棒仮固定器具

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