JP2010142072A - 間接活線作業用具収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 間接活線作業用具を落下させる虞無く確実に収納することができ、作業者がバケットから身体を乗り出すような危険な姿勢をとることなく、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を安全且つ容易に出し入れすることのできる間接活線作業用具収納装置を提供する。
【解決手段】 バケットの側壁に沿って配置されるベース体と、ベース体に対して接近又は重複した第一位置と第一位置の前方にある第二位置との間で位置変更可能に設けられた可動体とを備え、可動体が第一位置に位置した状態で、間接活線作業用具を収納可能な収納スペースが形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペースに対する間接活線作業用具の出し入れが不能になり、可動体が第二位置に位置した状態で、可動体が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具の出し入れが可能になるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高所作業車のバケット上で作業者が用いる間接活線操作棒や絶縁ヤットコ等の間接活線作業用具を収納するための間接活線作業用具収納装置に関する。
従来から、架線や電柱等の高所にあるものを対象に作業を行うに当たり、作業者は高所作業車のバケットに乗って各種作業を行うようにしている。そして、上述のような高所作業には、一方向に長手をなした電気絶縁性を有する棒状の本体部を備えた間接活線操作棒(ホットスティック)や絶縁ヤットコ等の間接活線作業用具が用いられる。
前記間接活線操作棒は、棒状の本体部の先端に作業内容に応じた各種先端工具が取り付けられるように構成されるとともに、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が形成されており、先端工具を取り換えることで種々の作業を行えるようになっている。
これに対し、絶縁ヤットコは、電気絶縁性を有する棒状の本体部の先端に対象物を挟持すべく互いに接離可能に構成された一対の挟持体が取り付けられるとともに、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が形成されており、該把持部に設けられたレバーを操作することで一対の挟持体が互いに接離して対象物の保持(挟持)とその解除とを行えるようになっている。
このように間接活線操作棒や絶縁ヤットコ等の間接活線作業用具は、共通して電気絶縁性を有する棒状の本体部を備えているため、作業者が通電状態にある架線等(活線)に対して所定距離離れた位置で作業を行うことができることから、作業者の安全性が確保されるとして、近年において間接活線作業用具を用いた間接活線作業が注目を集めている。
ところで、上記間接活線作業用具は、バケットを移動させるときや使用されないときに、バケット内のスペースの確保等の観点から、専用の収納袋に収納された状態でバケットに吊り下げられるのが一般的である。かかる収納袋は、開放した上部から間接活線作業用具(本体部)を挿入可能に構成された縦長の袋本体と、該袋本体に取り付けられた吊下用ロープとを備えており、該吊下用ロープがバケットに掛止されることで袋本体がバケットの外側に吊り下げられるようになっている。これにより、バケットの外側に吊り下げられた袋本体に間接活線作業用具を収納(挿入)しておくことで、バケット内のスペースを確保した上で、必要なときに間接活線作業用具を取り出せるようになっている。
しかしながら、上記構成の収納袋は、間接活線作業用具を取り出すときに、間接活線作業用具を上方に持ち上げて袋本体から抜き取らなければならないため、バケットの配置によって架線や電柱(電柱から延出した腕金等)が収納袋の上方に位置したときに架線や腕金等が邪魔になって間接活線作業用具を取り出せない場合がある。また、取り出し時に間接活線作業用具が高圧線等の架線に接触すると、作業者が間接活線作業用具を把持する箇所や環境等によっては感電事故が発生する虞もある。
そこで、縦長長方形の背面部の前面にその前面を囲う一組の縦長シートを設け、各縦長シートの後端部を背面部に固着し、各縦長シートの前端縁を係脱自在に止着して背面部と一組の縦長シートとの間に間接活線作業用具を収納するようにした収納袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1所載の収納袋は、一組の縦長シートの前端縁同士の止着を解除することで、前方が開放するようになっており、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を上方に持ち上げることなく前方に押し出すことで取り出せるようになっている。これにより、かかる収納袋は、間接活線作業用具を架線等に接触させることなく安全に取り出すことができる。
特開2000−103485号公報
しかしながら、上記構成の収納袋は、前面にある一対の縦長シートの前端縁同士を止着するようになっているため、バケットの外側に吊した状態で間接活線作業用具を出し入れする際に、作業者がバケットから身体を乗り出した姿勢で一対の縦長シートの前端縁同士の止着やその解除しなければならず、作業者に対する安全が十分と言えるものではなかった。
さらに、間接活線作業用具を出し入れする際に、作業者がバケットから身体を外側に乗り出した姿勢になると、縦長シートの前端縁同士の止着やその解除を円滑に行えないため、これらの作業中に間接活線作業用具を落下させてしまう虞もある。また、縦長シートの前端縁同士の止着が不完全であると、両縦長シートが開いてしまい、収納した間接活線作業用具が落下してしまう虞もある。
そこで、本発明は、間接活線作業用具を落下させる虞なく確実に収納することができ、また、作業者がバケットから身体を乗り出すような危険な姿勢をとることなく、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を安全且つ容易に出し入れすることのできる間接活線作業用具収納装置を提供することを課題とする。
本発明に係る間接活線作業用具収納装置は、高所作業車のバケット上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を収納可能に構成された間接活線作業用具収納装置であって、バケットの側壁に沿って配置されるベース体と、該ベース体に対して接近又は重複した第一位置と該第一位置の前方にある第二位置との間で位置変更可能に設けられた可動体とを備え、少なくとも可動体が第一位置に位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具を収納可能な収納スペースが形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペースに対する間接活線作業用具の出し入れが不能になるように構成される一方、可動体が第二位置に位置した状態で、収納スペースが開放可能になって可動体が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具の出し入れが可能になるように構成されていることを特徴とする。
なお、ここで、「棒状の本体部を備えた間接活線作業用具」とは、間接活線作業に用いられる工具であって、一方向に長手をなす棒状の本体部を備えた各種工具を意味する。すなわち、「棒状の本体部を備えた間接活線作業用具」とは、例えば、棒状の本体部の先端部に各種先端工具が取り付けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられた間接活線操作棒や、棒状の本体部の先端に対象物を挟持すべく互いに接離可能な一対の挟持体が設けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられ、該把持部に一対の挟持体を接離させるためのレバーが設けられた絶縁ヤットコ等の間接活線作業に用いられる各種工具を意味する。
上記構成の間接活線作業用具収納装置によれば、バケットの側壁に沿って配置されるベース体と、該ベース体に対して接近又は重複した第一位置と該第一位置の前方にある第二位置との間で位置変更可能に設けられた可動体とを備え、少なくとも可動体が第一位置に位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具を収納可能な収納スペースが形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペースに対する間接活線作業用具の出し入れが不能になるように構成されるので、可動体が第一位置にある状態で本体部が起立状態にある間接活線作業用具が何れの方向に倒れても(移動しても)収納スペース内に位置し、間接活線作業用具が出し入れする箇所から不用意に落下するといった不測の事態が発生することが確実に防止される。
そして、上記構成の間接活線作業用具収納装置は、可動体が第二位置に位置した状態で、収納スペースが開放可能になって可動体が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具の出し入れが可能になるに構成されているので、可動体に収納された間接活線作業用具を本体部の軸線と直交する方向に移動又は傾動させることで、間接活線作業用具を取り出すことができる。また、上記構成の間接活線作業用具収納装置は、間接活線作業用具を取り出すときの作業手順と逆の手順で間接活線作業用具を収納することができる。
このように、上記構成の間接活線作業用具収納装置は、間接活線作業用具を出し入れする時に間接活線作業用具をバケットから遠ざかる方向に移動させる必要がなく、また、バケットの前方側にある部分に対する操作(作業)を行う必要がないため、作業者がバケットから身体を外側に乗り出すような姿勢をとることなく、簡単な作業で間接活線作業用具の出し入れを行うことができ、作業者の安全を確保することができる。
本発明の一態様として、前記ベース体は、可動体を収納可能な収納部が形成され、該収納部は、前方及び上方に向けて開放して形成され、前記可動体は、前記収納スペースを画定した筒状壁体を有し、第一位置で少なくとも筒状壁体が収納部内に位置する一方、第二位置で少なくとも筒状壁体の上端側がベース体よりも前方に位置するように構成され、しかも、筒状壁体は、前記移動方向及び上下方向と直交する方向で間接活線作業用具の出し入れが可能となるように、第二位置でベース体よりも前方に位置する少なくとも上端側の壁部が開閉可能な扉体で構成されてもよい。このようにすれば、間接活線作業用具の脱落を確実に防止した上で出し入れも容易に行うことができる。
具体的には、上記構成の間接活線作業用具収納装置は、本体部が起立した姿勢(本体部の軸線が上下方向に延びた姿勢)となるように間接活線作業用具を可動体の収納スペースに収納することで、該間接活線作業用具は、収納スペースを画定する筒状壁体に取り囲まれた状態になる。そして、筒状壁体の少なくとも上端側が開閉可能な扉体で構成されているが、可動体が第一位置に位置した状態で筒状壁体がベース体の収納部内に位置するため、扉体が外側に向けて開放することが規制される。これにより、間接活線作業用具の出し入れが不能な状態で維持されるため、収納スペースに収納された間接活線作業用具が本体部の軸線の延びる方向に対して交差する何れの方向に移動又は傾動しても出し入れする箇所から落下することが一切ない。
そして、可動体が第二位置に位置すると、第一位置に位置した際にベース体の収納部内にあった筒状壁体の少なくとも上端側を構成する扉体がベース体の前方(ベース体の外側)に位置することになり、扉体が外側に向けて開放可能な状態となる。従って、扉体を開放することで、間接活線作業用具を収納スペースに対して出し入れすることができる。また、筒状壁体の少なくとも上端側が開閉可能な扉体で構成されるため、可動体が第二位置に位置した状態であっても、収納スペースに収納されて間接活線作業用具は、筒状壁体に取り囲まれた状態で維持することになり、上述の如く扉体を意図的に開放しない限り、間接活線作業用具が出し入れする側に倒れたとしても扉体に受けられ、不用意に脱落してしまうことが防止される。
なお、筒状壁体の壁部を扉体で構成する場合、扉体の開閉を規制する扉ロック手段を設けることが好ましい。このように扉ロック手段を設けることで、扉体が不用意に開放されることが確実に防止されるため、間接活線作業用具の落下事故の発生をより確実に防止することができる。
本発明の他態様として、前記可動体は、下端部がベース体に枢着され、前記移動方向及び上下方向と直交する方向に延びる軸回りで回転することで、第一位置と第二位置とに位置変更可能に構成されてもよい。このようにすれば、簡易な構成で可動体を第一位置と第二位置とに切り換えることができる。
本発明の別の態様として、前記可動体が第一位置にあるときに、該可動体の移動を規制するロック手段を更に備えてもよい。このようにすれば、バケットを移動させたときの衝撃等で可動体が不用意に間接活線作業用具を取り出すことのできる第二位置になってしまうのを確実に防止することができる。
以上のように、本発明に係る間接活線作業用具収納装置によれば、間接活線作業用具を落下させる虞なく確実に収納することができ、また、作業者がバケットから身体を乗り出すような危険な姿勢をとることなく、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を安全且つ容易に出し入れすることができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の第一実施形態に係る間接活線作業用具収納装置について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る間接活線作業用具収納装置(以下、単に収納装置という)は、図1(a)及び図1(b)に示す如く、高所作業車のバケットCに取り付けられるもので、バケットC上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを収納可能に構成されている。すなわち、収納装置1は、一方向に長手をなす棒状の本体部の先端部に各種先端工具が取り付けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられた間接活線操作棒(いわゆる、ホットスティック)や、一方向に長手をなす棒状の本体部の先端に対象物を挟持すべく互いに接離可能な一対の挟持体が設けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられ、該把持部に一対の挟持体を接離させるためのレバーが設けられた絶縁ヤットコ等を収納可能に構成されている。
ここで、収納装置1について具体的に説明すると、該収納装置1は、バケットCの側壁Wに沿って配置されるベース体2と、該ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと該第一位置Aの前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられた可動体3…とを備えている。該収納装置1は、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成される一方、可動体3…が第二位置Bに位置した状態で、収納スペース10が開放可能になって可動体3…が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具Tの出し入れが可能になるように構成されている。
本実施形態に係るベース体2は、可動体3…を収納可能な収納部20が形成されている。該収納部20は、可動体3…が位置変更可能となるように前方に向けて開放し、且つ、収納スペース10に収納された間接活線作業用具Tが上方に向けて延出可能となるように上方に向けて開放して形成されている。
具体的には、本実施形態に係るベース体2は、バケットCの側壁Wに沿って配置されるプレート状の背面部21と、該背面部21の下端から前方に延出した底部22と、該底部22の上面及び背面部21の前面に接続され、上下方向と直交する方向(横方向)に間隔をあけて配置された少なくとも二つの隔壁23…とを備えており、二つの隔壁23…間に可動体3…を収納する収納部20が形成されている。本実施形態に係る収納装置1は、可動体3…を複数備えている。これに伴い、ベース体2は、前記収納部20が可動体3…の数に対応して形成されている。すなわち、背面部21は、正面視において横長をなす長方形状に形成されるとともに、底部22が平面視において横長をなす帯板状に形成されており、前記隔壁23…が横方向(背面部21の長手方向)に間隔をあけて複数設けられている。これにより、ベース体2は、各隔壁23…間に可動体3…を収納可能な収納部20が形成されている。
該収納装置1は、可動体3…(及び収納部20)毎に間接活線作業用具Tを収納するための収納スペース10が形成されている。そして、間接活線作業用具Tの本体部の先端に各種先端工具が取り付けられたり、一対の挟持体が設けられたりすることを考慮して、本実施形態に係る収納装置1は、前記隔壁23…が厚肉に設定されている。すなわち、本実施形態に係る収納装置1は、複数の間接活線作業用具Tを各収納スペース10に収納したときに、本体部の先端に取り付けられた先端工具同士、或いは先端工具と挟持体とが干渉することがないように、収納部20の間隔を十分に確保すべく隔壁23…の厚みが厚肉に設定されている。なお、隔壁23…は、外観上厚肉になっていればよく、軽量化等を考慮すれば中空に形成することが好ましいことは言うまでもない。
前記ベース体2の底部22の上面には、図2(図2(a)、図2(b))及び図3(図3(a)、図3(b))に示す如く、突片(第一突片という)24が設けられている。かかる第一突片24は、可動体3…の後述する突片(第二突片307)と横方向で重なる(並ぶ)ように設けられており、第二突片307に挿通した軸25が挿通されるようになっている。すなわち、第一突片24には、軸25を挿通するための貫通穴(採番しない)が横方向に貫通して形成されている。
また、ベース体2には、可動体3…を第一位置Aで位置決めするためのロック手段26が設けられている。かかるロック手段26には、種々態様のものを採用することができ、本実施形態においては、図4に示す如く、可動体3…(後述する対向壁部301)を係止する係止部262を備え、該係止部262が上下方向に移動することで、第一位置Aにある可動体3…を係止して該可動体3…の移動を規制した状態と、第一位置Aにある可動体3…に対する係止を解除して該可動体3…の移動を許容する状態とに切り替わるようになっている。
具体的には、ロック手段26は、収納部20を画定する二つの隔壁23…のうちの一方の隔壁23…上に設けられている。かかるロック手段26は、隔壁23…の上面から下方に向けて穿設された穴27内に挿入される軸体260と、該軸体260に連設され、収納部20と前記穴27とを連通させるように隔壁23…の壁面上に設けられた開口(採番しない)を介して収納部20内に延びる延出部261と、該延出部261の先端に連設された係止部262とを備えている。
かかるロック手段26は、軸体260を軸線方向に移動させることで、係止部262が収納部20の対向壁部301を係止した状態と、対向壁部301に対する係止が解除された状態とに切り替わるようになっている。すなわち、該ロック手段26は、係止部262が対向壁部301と重なって可動体3…を係止した状態と、係止部262が対向壁部301との重なりが解除されて可動体3…の係止を解除した状態とに切り替わるようになっている。本実施形態に係るロック手段26は、隔壁23…の穴27(後述する大径穴270)内に内装された付勢手段266によって、常態において係止部262が可動体3…を係止する位置に位置するようになっている。
具体的に説明すると、隔壁23…に穿設された穴27は、付勢手段としてのコイルバネ266を収納する大径穴270と、該大径穴270に対して同心になるように大径穴270の両側に形成された小径穴271とが連なった段付き穴状に形成されている。これに対し、軸体260は、前記穴27に挿入される小径軸部263と、小径軸部263よりも大径に設定され、該小径穴271の上端に連設された摘持部264とで構成されており、小径軸部263の軸線方向の途中位置にコイルバネ266を受ける鍔部265が形成されている。
そして、コイルバネ266は、隔壁23…の上面側にある小径穴271と大径穴270との境界にある内面と鍔部265との間に介在するように、小径軸部263に外嵌された状態で大径穴270に内装されている。これにより、ロック手段26は、コイルバネ266の付勢力が鍔部265に作用する結果、常態において係止部262が対向壁部301と重なる(対向壁部301を係止する)下方位置に位置するようになっており、作業者が摘持部264を引き上げて係止部262が対向壁部301と重ならない位置(対向壁部301に対する係止が解除される位置)に移動しても、元の位置(係止部262が対向壁部301を係止する位置)に復帰するようになっている。
上記構成のベース体2は、高所作業車のバケットCに対して直接固定してもよいが、本実施形態においては、図1乃至図3に示す如く、上端部の背面(後面)側にバケットCの側壁Wに掛止させるフック200が設けられており、バケットCに対して着脱可能に構成されている。かかるフック200は、横方向に間隔をあけて二つ以上(本実施形態においては、二つ)設けられる。
前記可動体3…は、上述の如く、ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと、ベース体2の前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられる。本実施形態に係る収納装置1は、ベース体2に収納部20が形成されているため、可動体3…は、収納部20内に位置することでベース体2に対して重複することになる第一位置Aと、ベース体2(主として背面部21)の前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられている。
そして、収納装置1は、上述の如く、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成されるとともに、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成されるが、本実施形態に係る収納装置1は、可動体3…が第一位置A及び第二位置Bの何れに位置しても収納スペース10が形成された状態で維持するようになっている。すなわち、本実施形態に係る可動体3…は、本体部が起立状態になるように間接活線作業用具Tを配置可能な収納スペース10を画定する筒状壁体30を備えている。
筒状壁体30は、収納部20の形態及びサイズに対応して形成されており、本実施形態においては、角筒状に形成されている。すなわち、筒状壁体30は、可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、外周の一面を除いてベース体2(背面部21、底部22、及び二つの隔壁23…)と対向した状態で収納部20に収納できるように形成されている。
前記筒状壁体30は、図2及び図3に示す如く、可動体3の移動方向及び上下方向と交差する方向で間接活線作業用具Tの出し入れが可能となるように、第二位置Bでベース体2よりも前方に位置する少なくとも上端側の壁部が開閉可能な扉体304a,304bで構成されており、該扉体304a,304bが開放することで間接活線作業用具Tを出し入れできるようになっている。すなわち、本実施形態に係る筒状壁体30は、上述の如く、角筒状に形成されており、その外周を構成する四つの壁部のうちの一つの壁部の上端側が開閉可能な扉体304a,304bで構成されている。
本実施形態に係る筒状壁体30は、略矩形状をなしたプレート状の可動体底部300と、該可動体底部300の両端縁に沿って起立し、互いに間隔をあけて対向する一対の対向壁部301,302と、可動体底部300の一側端に沿って起立し、一対の対向壁部301,302の一端同士を連結する連結壁部303とを備えている。また、本実施形態に係る可動体3…は、該可動体3…の移動方向と直交する方向の壁部(前記連結壁部303と対向する壁部)の少なくとも上端側が開放可能な扉体304a,304bで構成されている。すなわち、該可動体3…は、一対の対向壁部301,302の他端間を閉塞する壁部として、一対の扉体304a,304bが設けられている。各扉体304a,304bは各対向壁部301の他端にヒンジ306を介して取り付けられ、上下方向に延びる軸回りで内外何れの方向にも回転できるようになっている。なお、本実施形態に係る可動体3…は、各扉体304a,304bが板状に形成されている。
前記ヒンジ306には、バネ等の付勢手段(図示しない)が内装されており、扉体304a,304bが開かれると付勢手段によって扉体304a,304bが閉じるようになっている。すなわち、扉体304a,304bは、一対の対向壁部301,302間を自動的に閉じるように設けられている。
そして、本実施形態に係る可動体3…は、上述の如く、第一位置Aと第二位置Bとに位置変更するために、連結壁部303及び扉体304a,304bをベース体2の隔壁23…と対向させた状態で筒状壁体30が収納部20に配置された上で、下端部(筒状壁体30の可動体底部300)がベース体2(底部22)に枢着されている。すなわち、本実施形態に係る可動体3…は、底部22の下面に前記第二突片307が設けられており、第一突片24に挿通された軸25が第二突片307に挿通されている。これにより、本実施形態に係る可動体3…は、軸(枢着軸)25回りで回転することで、全体が収納部20内に位置する第一位置Aと、上端側がベース体2よりも外側に位置する第二位置Bとに切り替わるようになっている。
そして、本実施形態に係る収納装置1は、上述の如く、可動体3…の下端側がベース体2に枢着され、第一位置Aで筒状壁体30(可動体3…)の全体が収納部20内に位置するように構成されているため、第二位置Bで筒状壁体30の下端側が収納部20内に残った状態になる。これに伴い、前記一対の扉体304a,304bは、可動体3…が第二位置Bに位置したときに開閉できるように、ベース体2(隔壁23…)と重複する部分を除いて設けられている。なお、本実施形態に係る可動体3…は、筒状壁体30の下端側であって、第二位置Bで隔壁23…と重複する領域(三角形状又は台形状の領域)には、一対の対向壁部301,302の他端間を閉塞する閉塞壁部305が固着されており、その閉塞壁部305を除く領域の壁部として一対の扉体304a,304bが設けられている。
そして、本実施形態に係る可動体3…は、図3に示す如く、第二位置Bで扉体304a,304bが不用意に開くのを防止する扉ロック手段31を備えている。かかる扉ロック手段31は、間接活線作業用具Tが可動体3(収納スペース10)内に収納された状態で、扉体304a,304bをロックする一方、可動体3(収納スペース10)内に収納した間接活線作業用具Tを持ち上げたときに扉体304a,304bのロックを解除するようになっている。
具体的には、扉ロック手段31は、可動体底部300上に配置されたバネ310と、該バネ310上に配置される内部底プレート311と、該内部底プレート311の上下方向の移動に連動して上下動するロック部材312と、ロック部材312及び内部底プレート311を連結した上下方向に延びる連結バー313と、扉体304a,304bに取り付けられ、前記ロック部材312が係合可能に構成された取付金具314とを備えている。
本実施形態に係る扉ロック手段31は、前記バネ310に圧縮コイルバネが採用されており、内部底プレート311上に間接活線作業用具Tが乗ったときにバネ310が縮む一方、内部底プレート311上から間接活線作業用具Tが取り除かれた状態でバネ310が伸長して内部底プレート311が上方に押し上げられるようになっている。
そして、前記連結バー313は、対向壁部301の内面に固定されたガイド313aに沿って軸線方向に移動自在に設けられており、下端部が前記内部底プレート311に連結されている。ロック部材312は、連結バー313の上端に連設され、該連結バー313の軸線と直交方向に延びるベースプレート312aと、該ベースプレート312aの下面から下方に向けて延びる軸状のピン312bとで構成されている。
そして、前記取付金具314は、前記ピン312bが挿入される穴314aが上下方向に貫通して形成されており、該穴314aが前記ピン312bと略同心になるように配置されている。なお、本実施形態において、扉体304a,304bが一対設けられているため、前記連結バー313、ロック部材312、取付金具314は、扉体304a,304b毎に設けられている。
上記構成の扉ロック手段31は、間接活線作業用具Tが可動体3…に収納され、内部底プレート311上に間接活線作業用具Tが乗ったときに、その重さによって内部底プレート311が押し下げられる結果、連結バー313を介してロック部材312も下方に押し下げられ、該ロック部材312のピン312bが取付金具314の穴314aに挿入されて扉体304a,304bがロックされた状態になるように構成されている。
また、該扉ロック手段31は、可動体3…から間接活線作業用具Tが取り出される際に該間接活線作業用具Tが上方に持ち上げられたときに、内部底プレート311が間接活線作業用具Tの重さから開放されてバネ310の付勢で上方に持ち上げられる結果、ロック部材312についても連結バー313を介して上方に持ち上げられ、取付金具314の穴314aに挿入されていたロック部材312のピン312bが該穴314aから抜け出て扉体304a,304bのロックが解除された状態になるように構成されている。
本実施形態に係る収納装置1は、以上の構成からなり、続いて、該収納装置1の使用態様(及び作用)について説明することとする。
本実施形態に係る収納装置1は、図1(a)及び図2(a)に示す如く、前記フック200が高所作業車のバケットCの上端部(側壁W…の上端部)に掛けられ、該バケットCの外側に吊される。そして、作業者がバケットCに乗って作業位置に移動するに当り、間接活線作業用具Tが各可動体3…(筒状壁体30内)に収納される。このとき、各間接活線作業用具Tは、本体部が起立した姿勢で、該本体部の基端側又は先端側(通常は、先端側)が可動体3…(筒状壁体30)の開放した上部から上方に延出した状態になる。
そして、バケットCが作業位置に到達して各種作業を行うために、作業者が収納装置1(可動体3…)から間接活線作業用具Tを取り出すことになる。このとき、作業者は、図1(b)及び図2(b)に示す如く、第一位置Aの可動体3…を第二位置Bに位置変更させる。具体的には、ロック手段26による可動体3…の位置決めを解除した上で、間接活線作業用具Tを介して可動体3…を間接的に操作、或いは可動体3…を直接的に操作し、可動体3…を軸(枢着軸)25回りで回転させて上端側がベース体2よりも外側に位置することになる第二位置Bに位置変更させる。この状態で、筒状壁体30の扉体304a,304b(一対の対向壁部301,302の他端間)がベース体2(隔壁23…)と対向せずに開放可能な状態(ベース体2の隔壁23…と干渉しない状態)になる。本実施形態に係る収納装置1は、上述の如く、扉ロック手段31を備えているため、第二位置Bになっても扉体304a,304bは不用意に開放されることがなく、間接活線作業用具Tは筒状壁体30(対向壁部301、連結壁部303、扉体304a,304b)に囲まれた状態が維持され、間接活線作業用具Tが可動体3…内で傾いた(下端側を支点にして傾いた)としても不用意に落下することがない(図3(a)参照)。
そして、図3(b)に示す如く、作業者が可動体3…に収納した間接活線作業用具Tを僅かに(バネ310の付勢で内部底プレート311が上限位置に移動できる程度)持ち上げると、内部底プレート311がバネ310によって押し上げられ、これに伴ってロック部材312が上方に移動する。これにより、ロック部材312のピン312bが取付金具314の穴314aから抜け出ることになり、一対の扉体304a,304bに対するロックが解除される。
このように扉体304a,304bに対するロックが解除されると、作業者の意思によって扉体304a,304bを開放することができるが、扉体304a,304bが間接活線作業用具Tの出し入れする箇所を閉じた状態で維持するため、可動体3…が第二位置Bに位置した状態であっても、収納スペース10に収納された間接活線作業用具Tは、筒状壁体30に取り囲まれた状態で維持することになる。これにより、作業者が扉体304a,304bを意図的に開放しない限り、間接活線作業用具Tが出し入れする側に倒れたとしても扉体304a,304bに受けられる結果、不用意に脱落してしまうことが防止される。
そして、間接活線作業用具Tを扉体304a,304bと対応する位置にまで持ち上げた状態にし、該間接活線作業用具Tの本体部の軸線と交差する方向に移動させる。すなわち、収容スペース10内にある間接活線作業用具Tを全体に横方向に移動させるか、間接活線作業用具Tを傾動させることで扉体304a,304bを外側に押すと、筒状壁体30の壁部(扉体304a,304b)が開放した状態になり、間接活線作業用具Tを取り出すことができる。
本実施形態に係る収納装置1は、ヒンジ306内に付勢手段が内装されることで、開放した扉体304a,304bが元の位置に復帰するように構成されているため、間接活線作業用具Tが取り出されると扉体304a,304bが自動的に元の位置に復帰して一対の対向壁部301,302間を閉塞した状態になる。この状態においては、内部底プレート311がバネ310に付勢によって押し上げられた状態になっているため、扉体304a,304bが元の位置に復帰してもロックされることはない。なお、間接活線作業用具Tを取り出した後に、可動体3…を第一位置Aに戻してもよいし、そのまま第二位置Bにしておいてもよい。
そして、作業者が作業を行った後、間接活線作業用具Tを可動体3…に収納するには、可動体3…を第二位置Bにしておき、間接活線作業用具Tを起立状態にして扉体304a,304bに押し当ることで、扉体304a,304bを可動体3…の内側に向けて回転させて開放状態にしつつ間接活線作業用具Tを可動体3内(収容スペース10)に収納する。この場合、間接活線作業用具Tが可動体3…(筒状壁体30)内に完全に位置した状態で、扉体304a,304bはヒンジ306の付勢手段によって元の位置に復帰することになる。
そして、間接活線作業用具Tを内部底プレート311上に載置すると、図3(a)に示す如く、該間接活線作業用具Tの重さが内部底プレート311を支持したバネ310の付勢力に勝り、内部底プレート311が下方に押し下げられ、これに伴ってロック部材312も下方に向けて移動することになる。このとき、扉体304a,304bが元の位置に復帰して取付金具314がロック部材312の配置に対応した配置になっているため、上述の如く、ロック部材312が下方に移動すると、ロック部材312のピン312bが取付金具314の穴314aに挿入した状態になり、扉体304a,304bがロックされた状態になる。
これにより、可動体3…(筒状壁体30)内に収納された間接幹線作業用具Tが前後左右に傾いても壁部(対向壁部301、連結壁部303、扉体304a,304b)に受けられる状態になる結果、間接活線作業用具Tが落下するといった不測の事態が発生することが防止される。
しかる後、図1(a)及び図2(a)に示す如く、第二位置Bにある可動体3…を第一位置Aにした上で、ロック手段26で可動体3…の移動を規制する。これにより、バケットCを地上に或いは他の作業位置に向けて移動させても可動体3…がバケットCの移動(衝撃等)に伴って第二位置Bになることが防止される。すなわち、可動体3…がベース体2の収納部20に位置する状態が維持されることで、可動体3…の開放可能な側面(扉体304a,304b)がベース体2の隔壁23…と対向した状態になる結果、扉体304a,304bや扉ロック手段31の有無に関係なく間接活線作業用具Tが落下するといった不測の事態が発生することが確実に防止される。
以上のように、本実施形態に係る収納装置1は、高所作業車のバケットC上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを収納可能に構成された収納装置1であって、バケットCの側壁Wに沿って配置されるベース体2と、該ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと該第一位置Aの前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられた可動体3…とを備え、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成される一方、可動体3…が第二位置Bに位置した状態で、収納スペース10が開放可能になって可動体3…が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具Tの出し入れが可能になるように構成されているので、間接活線作業用具Tを落下させる虞なく確実に収納することができ、また、作業者がバケットCから身体を乗り出すような危険な姿勢をとることなく、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを安全且つ容易に出し入れすることができる。
特に、前記ベース体2は、可動体3…を収納可能な収納部20が形成され、該収納部20は、可動体3…が位置変更可能となるように前方に向けて開放し、且つ、収納スペース10に収納された間接活線作業用具Tが上方に向けて延出可能となるように上方に向けて開放して形成され、前記可動体3…は、前記収納スペース10を画定した筒状壁体30を有し、第一位置Aで少なくとも筒状壁体30が収納部20内に位置する一方、第二位置Bで少なくとも筒状壁体30の上端側がベース体2よりも前方に位置するように構成され、しかも、筒状壁体30は、前記移動方向及び上下方向と直交する方向で間接活線作業用具Tの出し入れが可能となるように、第二位置Bでベース体2よりも前方に位置する少なくとも上端側が開閉可能な扉体304a,304bで構成されているので、間接活線作業用具Tの脱落を確実に防止した上で出し入れも容易に行うことができる。
そして、扉体304a,304bの開閉を規制する扉ロック手段31を設けたので、扉体304a,304bが不用意に開放されることを確実に防止することができ、これによって間接活線作業用具Tの落下事故の発生をより確実に防止することができる。
また、前記可動体3…は、下端部がベース体2に枢着され、前記移動方向及び上下方向と直交する方向に延びる軸回りで回転することで、第一位置Aと第二位置Bとに位置変更可能に構成したので、簡易な構成で可動体3…を第一位置Aと第二位置Bとに切り換えることができる。
さらに、前記可動体3…が第一位置Aにあるときに、該可動体3…の移動を規制するロック手段26を備えているので、バケットCを移動させたときの衝撃等で可動体3…が不用意に間接活線作業用具Tを取り出すことのできる第二位置Bになってしまうのを確実に防止することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置(収納装置)について説明する。なお、本実施形態に係る収納装置は、第一実施形態に係る収納装置と基本的な技術思想が共通しているため、第一実施形態に係る収納装置と共通の構成、或いは相当する構成を備えている。従って、以下の説明において、第一実施形態に係る収納装置と共通の構成、或いは相当する構成については、第一実施形態と同一名称及び同一符号を付すこととする。
本実施形態に係る収納装置1は、図5(a)及び図5(b)に示す如く、高所作業車のバケットCに取り付けられるもので、バケットC上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを収納可能に構成されている。すなわち、収納装置1は、一方向に長手をなす棒状の本体部の先端部に各種先端工具が取り付けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられた間接活線操作棒(いわゆる、ホットスティック)や、一方向に長手をなす棒状の本体部の先端に対象物を挟持すべく互いに接離可能な一対の挟持体が設けられる一方、本体部の基端側に作業者が把持する把持部が設けられ、該把持部に一対の挟持体を接離させるためのレバーが設けられた絶縁ヤットコ等を収納可能に構成されている。
ここで、収納装置1について具体的に説明すると、該収納装置1は、バケットCの側壁Wに沿って配置されるベース体2と、該ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと該第一位置Aの前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられた可動体3…とを備えている。該収納装置1は、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成される一方、可動体3…が第二位置Bに位置した状態で、収納スペース10が開放可能になって可動体3…が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具Tの出し入れが可能になるように構成されている。
本実施形態に係るベース体2は、可動体3…を収納可能な収納部20が形成されている。該収納部20は、可動体3…が位置変更可能となるように前方に向けて開放し、且つ、収納スペース10に収納された間接活線作業用具Tが上方に向けて延出可能となるように上方に向けて開放して形成されている。
具体的には、本実施形態に係るベース体2は、バケットCの側壁Wに沿って配置されるプレート状の背面部21と、該背面部21の下端から前方に延出した底部22と、該底部22の上面及び背面部21の前面に接続され、上下方向と直交する方向(横方向)に間隔をあけて配置された少なくとも二つの隔壁23…とを備えており、二つの隔壁23…間に可動体3…を収納する収納部20が形成されている。本実施形態に係る収納装置1は、可動体3…を複数備えている。これに伴い、ベース体2は、前記収納部20が可動体3…の数に対応して形成されている。すなわち、背面部21は、正面視において横長をなす長方形状に形成されるとともに、底部22が平面視において横長をなす帯板状に形成されており、前記隔壁23…が横方向(背面部21の長手方向)に間隔をあけて複数設けられている。これにより、ベース体2は、各隔壁23…間に可動体3…を収納可能な収納部20が形成されている。
該収納装置1は、可動体3…(及び収納部20)毎に間接活線作業用具Tを収納するための収納スペース10が形成されている。そして、間接活線作業用具Tの本体部の先端に各種先端工具が取り付けられたり、一対の挟持体が設けられたりすることを考慮して、本実施形態に係る収納装置1は、前記隔壁23…が厚肉に設定されている。すなわち、本実施形態に係る収納装置1は、複数の間接活線作業用具Tを各収納スペース10に収納したときに、本体部の先端に取り付けられた先端工具同士、或いは、先端工具と挟持体とが干渉することがないように、収納部20の間隔を十分に確保すべく隔壁23…の厚みが厚肉に設定されている。なお、隔壁23…は外観上厚肉になっていればよく、軽量化等を考慮すれば中空に形成することが好ましいことは言うまでもない。
そして、本実施形態においても、図6(図6(a)、図6(b))に示す如く、ベース体2には、可動体3…が第一位置Aで位置決めするためのロック手段26が設けられている。かかるロック手段26には、種々態様のものを採用することができ、本実施形態に係るロック手段26は、図7に示す如く、可動体3…(本実施形態においては後述する閉塞部材320)を係止する係止部262を備え、該係止部262が上下方向に移動することで、第一位置Aにある可動体3…を係止して該可動体3…の移動を規制した状態と、第一位置Aにある可動体3…に対する係止を解除して可動体3…の移動を許容する状態とに切り替わるようになっている。
具体的には、ロック手段26は、収納部20を画定する二つの隔壁23…のうちの一方の隔壁23…上に設けられている。かかるロック手段26は、隔壁23…の上面から下方に向けて穿設された穴27内に挿入される軸体260と、該軸体260に連設され、収納部20と前記穴27とを連通させるように隔壁23…の壁面上に設けられた開口(採番しない)を介して収納部20内に延びる延出部261と、該延出部261の先端に連設された係止部262とを備えている。
かかるロック手段26は、軸体260を軸線方向に移動させることで、係止部262が収納部20の閉塞部材320を係止した状態と、閉塞部材320に対する係止が解除された状態とに切り替わるようになっている。すなわち、該ロック手段26は、係止部262が閉塞部材320に挿入されて可動体3…を係止した状態と、係止部262が閉塞部材320に対する挿入が解除されて可動体3…の係止を解除した状態とに切り替わるようになっている。本実施形態に係るロック手段26は、隔壁23…の穴27(後述する大径穴270)内に内装された付勢手段266によって、常態において係止部262が可動体3…を係止する位置に位置するようになっている。
具体的に説明すると、隔壁23…に穿設された穴27は、付勢手段としてのコイルバネ266を収納する大径穴270と、該大径穴270に対して同心になるように大径穴270の両側に形成された小径穴271とが連なった段付き穴状に形成されている。これに対し、軸体260は、前記穴27に挿入される小径軸部263と、小径軸部263よりも大径に設定され、該小径穴271の上端に連設された摘持部264とで構成されており、小径軸部263の軸線方向の途中位置にコイルバネ266を受ける鍔部265が形成されている。
そして、コイルバネ266は、隔壁23…の上面側にある小径穴271と大径穴270との境界にある内面と鍔部265との間に介在するように、小径軸部263に外嵌された状態で大径穴270に内装されている。これにより、ロック手段26は、コイルバネ266の付勢力が鍔部265に作用する結果、常態において係止部262が閉塞部材320(後述する係止用穴320a)に挿入される下方位置に位置するようになっており、作業者が摘持部264を引き上げて係止部262が閉塞部材320(係止用穴320a)から抜け出た位置(閉塞部材320に対する係止が解除される位置)に移動しても、元の位置(係止部262が閉塞部材320を係止する位置)に復帰するようになっている。
上記構成のベース体2は、高所作業車のバケットCに対して直接固定してもよいが、本実施形態においても、図5及び図6に示す如く、上端部にバケットCの側壁Wに掛止させるためのフック200が設けられている。かかるフック200は、横方向に間隔をあけて二つ以上(本実施形態においては、二つ)設けられる。
前記可動体3…は、上述の如く、ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと、ベース体2の前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられる。そして、本実施形態に係る収納装置1は、ベース体2に収納部20が形成されているため、可動体3…は、収納部20内に位置することでベース体2に対して重複することになる第一位置Aと、ベース体2(主として背面部21)の前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられている。
収納装置1は、上述の如く、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成されるとともに、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成されるが、本実施形態に係る収納装置1は、可動体3…が第一位置A及び第二位置Bの何れに位置しても収納スペース10が形成された状態で維持するようになっている。すなわち、本実施形態に係る可動体3…は、本体部が起立状態になるように間接活線作業用具Tを配置可能な収納スペース10を画定する筒状壁体30を備えている。
筒状壁体30は、収納部20の形態及びサイズに対応して形成されており、本実施形態においては、角筒状に形成されている。すなわち、筒状壁体30は、可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、外周の一面を除いてベース体2(背面部21、底部22、及び二つの隔壁23…)と対向した状態で収納部20に収納できるように形成されている。
前記筒状壁体30は、図6に示す如く、前記移動方向及び上下方向と交差する方向で間接活線作業用具Tの出し入れが可能となるように、第二位置Bでベース体2よりも前方に位置する部分の壁部が開閉可能な扉体304a,304bで構成されており、該扉体304a,304bが開放することで間接活線作業用具Tを出し入れできるようになっている。すなわち、本実施形態に係る筒状壁体30は、上述の如く、角筒状に形成されており、その外周を構成する四つの壁部のうちの一つの壁部の全体が開閉可能な扉体304a,304bで構成されている。
本実施形態に係る筒状壁体30は、略矩形状をなしたプレート状の可動体底部300と、該可動体底部300の両端縁に沿って起立し、互いに間隔をあけて対向する一対の対向壁部301,302と、可動体底部300の一側端に沿って起立し、一対の対向壁部301,302の一端同士を連結する連結壁部303(図9参照)とを備えている。また、本実施形態に係る可動体3…は、該可動体3…の移動方向と直交する方向の壁部(前記連結壁部303と対向する壁部)が開放可能な扉体304a,304bで構成されている。すなわち、該可動体3…は、一対の対向壁部301,302の他端間を閉塞する壁部としての一対の扉体304a,304bが設けられている。各扉体304a,304bは、各対向壁部301の他端にヒンジ306を取り付けられ、各扉体304a,304bが上下方向に延びる軸回りで内外何れの方向にも回転できるようになっている。
前記ヒンジ306には、バネ等の付勢手段(図示しない)が内装されており、扉体304a,304bが開かれると付勢手段によって扉体304a,304bが閉じるようになっている。すなわち、扉体304a,304bは、一対の対向壁部301,302間を自動的に閉じるように設けられている。
本実施形態に係る可動体3…は、ベース体2の収納部20に筒状壁体30全体又は略全体が収納される第一位置Aと、筒状壁体30全体又は略全体がベース体2よりも外側に位置する第二位置Bとに位置変更可能に構成されている。これに伴い、ベース体2の底部22の上面には、スライドレール40が設けられている。かかるスライドレール40は、背面部21側から前方に向けて延びるように配置されている。そして、該スライドレール40には、種々態様のものを採用することができるが、本実施形態においては、一方向に延びるレール本体400と、該レール本体400に沿って移動自在なスライダー401とを備えたものが採用されており、前記レール本体400にベース体2の底部22が固定される一方、スライダー401に可動体3…(筒状壁体30の可動体底部300)が固定されている。これにより、可動体3…は、スライドレール40によってスライドさせることで、第一位置Aと第二位置Bとに位置変更できるようになっている。なお、本実施形態で採用したスライドレール40は、レール本体400とスライダー401との間にボール(採番しない)が介装されており、スライダー401の移動を円滑に行えるようになっている(図9参照)。
本実施形態に係る収納装置1は、採用したスライドレール40をタイプや配置等の関係上、可動体3…が第一位置Aになったときに、可動体3…とベース体2(背面図)との間に空間が形成されてしまうことから、可動体3…(筒状壁体30)の上端には、第一位置Aになったときに背面部21との間に形成される隙間(空間)を閉塞するための閉塞部材320が設けられており、該閉塞部材320には、ロック手段26の係止部262が挿入される係止用穴320aが上下方向に穿設されている。
そして、本実施形態に係る収納装置1は、上述の如く、可動体3…がスライド可能に設けられ、第一位置Aで可動体3…(筒状壁体30)全体又は略全体が収納部20内に位置する一方で、第二位置Bで可動体3…(筒状壁体30)全体又は略全体がベース体2よりも外側に位置するように構成されているため、一対の扉体304a,304bは、一対の対向壁部301,302間全体を開閉できるように設けられている。
本実施形態において、前方側に位置する一方の対向壁部301に枢着された一方の扉体304bは、上下方向に長手をなす長方形状に形成され、背面部21側に位置する他方の対向壁部301に枢着された他方の扉体304aも、上下方向に長手をなす長方形状に形成されている。すなわち、本実施形態において、一対の扉体304a,304bは、同形状に形成されており、対称的に配置されている。
そして、本実施形態に係る可動体3…は、図8(図8(a)、図8(b))に示す如く、第二位置Bになったときに扉体304a,304bが不用意に開くのを防止する扉ロック手段31が設けられている。
かかる扉ロック手段31は、間接活線作業用具Tが可動体3…(収容スペース10)に収納された状態で、扉体304a,304bをロックする一方、可動体3…内に収納した間接活線作業用具Tを押し下げたときに扉体304a,304bのロックを解除するようになっている。具体的には、かかる扉ロック手段31は、可動体底部300上に配置されたバネ310と、該バネ310上に配置される内部底プレート311と、該内部底プレート311上に設けられたロック部材312と、扉体304a,304bに取り付けられ、前記ロック部材312が係合可能に構成された取付金具314とを備えている。
本実施形態に係る扉ロック手段31は、前記バネ310に圧縮コイルバネが採用されており、内部底プレート311上に間接活線作業用具Tが乗ったときに該間接活線作業用具Tの重さに対抗してバネ310が伸長状態で維持する一方、内部底プレート311が間接活線作業用具Tを介して下方に押されたときにバネ310が縮むように構成されている。
ロック部材312は、内部底プレート311の上面に固定されたベースプレート312aと、該ベースプレート312aの上面から上方に向けて延びる軸状のピン312bとで構成されている。そして、前記取付金具314は、前記ピン312bが挿入される穴314aが上下方向に貫通して形成されており、該穴314aが前記ピン312bと略同心になるように配置されている。なお、本実施形態において、扉体304a,304bが一対設けられているため、ロック部材312、取付金具314は、扉体304a,304b毎に設けられている。
そして、上記構成の扉ロック手段31は、間接活線作業用具Tが可動体3…に収納され、内部底プレート311上に間接活線作業用具Tが乗ったときに、バネ310の付勢力が間接活線作業用具Tの重さに勝って内部底プレート311が定位置で維持するため、内部底プレート311が前記定位置にある状態で該ロック部材312のピン312bが取付金具314の穴314aに挿入され、扉体304a,304bがロックされた状態になるようになっている。また、該扉ロック手段31は、可動体3…から間接活線作業用具Tが取り出される際に該間接活線作業用具Tを押し下げると、内部底プレート311が間接活線作業用具Tに押され、該内部底プレート311に固定されたロック部材312も下方に押し下げられた状態となり、取付金具314の穴314aに挿入されていたロック部材312のピン312bが該穴314aから抜け出て扉体304a,304bのロックが解除されるようになっている。
そして、本実施形態に係る扉ロック手段31は、間接活線作業用具Tによる内部底プレート311に対する押し下げが解除されると、バネ310の付勢で該内部底プレート311が押し上げられ、これに伴ってロック部材312が取付金具314に対応する元の配置に戻ってしまう構成である。そのため、開放した扉体304a,304bが元の状態(対向壁部301間を閉塞した状態)に戻るまでにロック部材312が元の配置に戻り、取付金具314とロック部材312とが干渉することを考慮し、図9に示す如く、ロック部材312のピン312bは先端部の扉体304a,304b側がテーパ状に形成されている。また、本実施形態においては、ピン312bに加え、可動体3…の内部側に位置する取付金具314の外面、及び穴314aを画定する内周面の下端側もテーパ状に形成されている。
これにより、ロック部材312が元の位置に戻った状態で、扉体304a,304bが元の位置に戻ってきてピン312bと取付金具314とが干渉したときに、互いのテーパ部分(ピン312b体のテーパ部分と取付金具314の外面上にあるテーパ部分)が接触し、扉体304a,304bが元の状態に戻ろうとする力の分力がロック部材312を押し下げるように作用する。従って、ロック部材312を介して内部底プレート311が下方に押し下げられることになり、扉体304a,304bが元の状態に戻ったときに取付金具314の穴314aにピン312bが挿入され、扉体304a,304bがロックされた状態(外側に向けて開放されることが阻止された状態)になる。
また、間接活線作業用具Tを可動体3…内に収納するために、扉体304a,304bが外側から押されたときは、取付金具314の穴314aを画定する内面のテーパ部分とピン312bのテーパ部分とが接触し、扉体304a,304bが可動体3…内に向けて移動しようとする力の分力がロック部材312を押し下げるように作用する。従って、ロック部材312を介して内部底プレート311が下方に押し下げられることになり、扉体304a,304bが可動体3…の内部側に向けて移動(回転)できる状態になる。
なお、扉体304a,304bが可動体3…の内部に向けて回転した状態から元の状態に戻ろうとすると、扉体304a,304bとロック部材312のピン312bと干渉することになるが、この状態においては、間接活線作業用具Tが内部底プレート311上に位置するため、該間接活線作業用具Tで一時的に内部底プレート311を押し下げることで取付金具314とロック部材312との干渉が解除され、扉体304a,304bが元の状態に復帰することになる。従って、扉体304a,304bが元の状態に復帰したときに、内部底プレート311に対する押し下げを解除することで、取付金具314の穴314aにピン312bが挿入された状態になって扉体304a,304bが外側に開放することが規制される。
本実施形態に係る収納装置1は、以上の構成からなり、続いて、該収納装置1の使用態様(及び作用)について説明することとする。
本実施形態に係る収納装置1は、図5(a)及び図6(a)に示す如く、前記フック200が高所作業車のバケットCの上端部(側壁W…の上端部)に掛けられ、該バケットCの外側に吊される。そして、作業者がバケットCに乗って作業位置に移動するに当り、間接活線作業用具Tが各可動体3…(筒状壁体30内)に収納される。このとき、各間接活線作業用具Tは、本体部が起立した姿勢で、該本体部の基端側又は先端側(通常は、先端側)が可動体3…(筒状壁体30)の開放した上部から上方に延出した状態になる。
そして、バケットCが作業位置に到達して各種作業を行うために、作業者が収納装置1(可動体3…)から間接活線作業用具Tを取り出すことになる。このとき、作業者は、図5(b)及び図6(b)に示す如く、第一位置Aの可動体3…を第二位置Bに位置変更させる。具体的には、ロック手段26による可動体3…の位置決めを解除した上で、間接活線作業用具Tを介して可動体3…を間接的に操作、或いは可動体3…を直接的に操作し、可動体3…を枢着軸回りで回転させて上端側がベース体2よりも外側に位置することになる第二位置Bに位置変更させる。この状態で、筒状壁体30の扉体304a,304b(一対の対向壁部301,302の他端間)がベース体2(隔壁23…)と対向せずに開放可能な状態(ベース体2の隔壁23…と干渉しない状態)になる。本実施形態に係る収納装置1は、上述の如く、扉ロック手段31を備えているため、第二位置Bになっても扉体304a,304bは不用意に開放されることがなく、間接活線作業用具Tは筒状壁体30(対向壁部301、連結壁部303、扉体304a,304b)に囲まれた状態が維持され、間接活線作業用具Tが可動体3…内で傾いた(下端側を支点にして傾いた)としても不用意に落下することがない(図8(a)参照)。
そして、図8(b)に示す如く、作業者が間接活線作業用具Tを押し下げると、内部底プレート311がバネ310の付勢力に対抗して押し下げられ、これに伴ってロック部材312が下方に向けて移動する。これにより、ロック部材312のピン312bが取付金具314の穴314aから抜け出ることになり、一対の扉体304a,304bに対するロックが解除される。
そして、間接活線作業用具Tで内部底プレート311を押し下げつつ、該間接活線作業用具Tを本体部の軸線と交差する方向に移動(傾動)させる。すなわち、可動体3…内にある間接活線作業用具Tを全体に横滑りさせるか、間接活線作業用具Tを傾動させることで扉体304a,304bを外側に押す。そうすると、筒状壁体30の扉体304a,304bが間接活線作業用具Tに押され、扉体304a,304bが開放した状態になり、間接活線作業用具Tを取り出すことができる。
本実施形態に係る収納装置1は、ヒンジ306内に付勢手段が内装されることで、開放した扉体304a,304bが元の位置に復帰するように構成されているため、間接活線作業用具Tが取り出されると扉体304a,304bが自動的に元の位置に復帰して一対の対向壁部301,302間を閉塞した状態になる。このとき、ロック部材312が内部底プレート311を介してバネ310の付勢によって押し上げられた状態になっているため、元に戻ろうとする扉体304a,304bに取り付けられた取付金具314のテーパ部分とピン312bのテーパ部分とが接触し、扉体304a,304bが元に戻ろうとするときの力の分力の作用でロック部材312が押し下げられる。そうすると、扉体304a,304bの移動が許容された状態になるため、扉体304a,304bが元の位置に復帰し、取付金具314の穴314aにロック部材312のピン312bが挿入された状態になる(図9参照)。なお、本実施形態においても、間接活線作業用具Tを取り出した後に、可動体3…を第一位置Aに戻してもよいし、そのまま第二位置Bにしておいてもよい。
そして、作業者が作業を行った後、間接活線作業用具Tを可動体3…に収納するには、可動体3…を第二位置Bにしておき、間接活線作業用具Tを起立状態にして扉体304a,304bに押し当てると、扉体304a,304bが筒状壁体30の内側に向けて回転して開放状態になる。本実施形態に係る収納装置1は、上述の如く、間接活線作業用具Tを取り出した後に、取付金具314の穴314aにロック部材312のピン312bが挿入された状態になるが、ピン312bにテーパ部分が形成されているため、扉体304a,304bが外側から押されると、取付金具314の穴314aの内周面(テーパ部分)とピン312bのテーパ部分とが接触することになり、扉体304a,304bに作用した力の分力でロック部材312が押し下げられ、扉体304a,304bが内側に向けて移動して開放状態になる。
そして、間接活線作業用具Tが可動体3…内に完全に位置した状態で、扉体304a,304bはヒンジ306の付勢手段によって元の位置に復帰することになる。このとき、ロック部材312はバネ310の付勢で元の状態に復帰しているため、扉体304a,304bが元の位置に復帰しようとすると該扉体304a,304bとロック部材312とが干渉してしまう。そのため、作業者は、可動体3…内に位置した間接活線作業用具Tで内部底プレート311を押し下げてロック部材312を下方に移動させ、扉体304a,304bとロック部材312との干渉を解除する。そして、扉体304a,304bが元の位置に復帰した後に内部底プレート311に対する押し下げを解除すると、取付金具314の穴314aにロック部材312のピン312bが挿入された状態となり、扉体304a,304bが外側に向けて開放されることが規制された状態になる。
これにより、可動体3…(筒状壁体30)内に収納された間接幹線作業用具Tが前後左右に傾いても壁部(対向壁部301、連結壁部303、扉体304a,304b)に受けられる状態になる結果、間接活線作業用具Tが落下するといった不測の事態が発生することが防止される。
しかる後、図5(a)及び図6(a)に示す如く、第二位置Bにある可動体3…を第一位置Aにした上で、ロック手段26で可動体3…の移動を規制する。これにより、バケットCを地上に或いは他の作業位置に向けて移動させても可動体3…がバケットCの移動に伴って第二位置Bになることが防止される。すなわち、可動体3…がベース体2の収納部20に位置する状態が維持されることで、可動体3…の開放可能な側面(扉体304a,304b)がベース体2の隔壁23…と対向した状態になる結果、扉体304a,304bや扉ロック手段31の有無に関係なく間接活線作業用具Tが落下するといった不測の事態が発生することが確実に防止される。
以上のように、本実施形態に係る収納装置1は、高所作業車のバケットC上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを収納可能に構成された間接活線作業用具収納装置1であって、バケットCの側壁Wに沿って配置されるベース体2と、該ベース体2に対して接近又は重複した第一位置Aと該第一位置Aの前方にある第二位置Bとの間で位置変更可能に設けられた可動体3…とを備え、少なくとも可動体3…が第一位置Aに位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具Tを収納可能な収納スペース10が形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペース10に対する間接活線作業用具Tの出し入れが不能になるように構成される一方、可動体3…が第二位置Bに位置した状態で、収納スペース10が開放可能になって可動体3…が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具Tの出し入れが可能になるように構成されているので、間接活線作業用具Tを落下させる虞なく確実に収納することができ、また、作業者がバケットCから身体を乗り出すような危険な姿勢をとることなく、棒状の本体部を備えた間接活線作業用具Tを安全且つ容易に出し入れすることができる。
特に、前記ベース体2は、可動体3…を収納可能な収納部20が形成され、該収納部20は、可動体3…が位置変更可能となるように前方に向けて開放し、且つ、収納スペース10に収納された間接活線作業用具Tが上方に向けて延出可能となるように上方に向けて開放して形成され、前記可動体3…は、前記収納スペース10を画定した筒状壁体30を有し、第一位置Aで少なくとも筒状壁体30が収納部20内に位置する一方、第二位置Bで少なくとも筒状壁体30の上端側がベース体2よりも前方に位置するように構成され、しかも、筒状壁体30は、前記移動方向及び上下方向と直交する方向で間接活線作業用具Tの出し入れが可能となるように、第二位置Bでベース体2よりも前方に位置する少なくとも上端側が開閉可能な扉体304a,304bで構成されているので、間接活線作業用具Tの脱落を確実に防止した上で出し入れも容易に行うことができる。
そして、扉体304a,304bの開閉を規制する扉ロック手段31を設けたので、扉体304a,304bが不用意に開放されることを確実に防止することができ、これによって間接活線作業用具Tの落下事故の発生をより確実に防止することができる。
また、前記可動体3…は、スライドレール40を介してスライド可能に設けられているので、簡易な構成で可動体3…を第一位置Aと第二位置Bとに切り換えることができる。
また、前記可動体3…が第一位置Aにあるときに、該可動体3…の移動を規制するロック手段26を更に備えているので、バケットCを移動させたときの衝撃等で可動体3…が不用意に間接活線作業用具Tを取り出すことのできる第二位置Bになってしまうのを確実に防止することができる。
尚、本発明の間接活線作業用具収納装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記第一実施形態において、筒状壁体30の外面を構成する四つの壁部のうちの一つの壁部として、第二位置Bでベース体2(収容部20)内に残る下端側(閉塞壁部305)を除いた領域を開閉可能な扉体304a,304bで構成し、間接活線作業用具Tを通過させる領域を最大限確保するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図10に示す如く、可動体3…の上端側の略半分の領域を開閉可能な扉体304a,304bで構成してもよい。但し、このようにすれば、間接活線作業用具Tを取り出す際に、第一実施形態のものよりも上方にまで持ち上げる必要があるため、第一実施形態と同様に、第二位置Bにしたときに外部に露呈する領域の大部分を開放可能に構成することが好ましい。
また、上記各実施形態において、扉体304a,304bを板材で構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、横方向に延びるように配置した棒状のもの(ゲートバー)であってもよい。
また、上記各実施形態において、筒状壁体30の壁部を開放可能とすべく、可動体3…の移動方向と直交する方向にある一面(壁部)を開閉可能な扉体304a,304bで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図11に示す如く、可動体3…自体を移動方向(回転又はスライドする方向)と直交する方向にある一面を開放状態にしたもの、すなわち、可動体3を横断面が略コの字状に形成した上で、開放した部分が可動体3の移動方向と直交する方向に向くように配置し、該可動体3を回転又はスライド(図においては、第一実施形態と同様に回転)可能に構成してもよい。
このようにしても、可動体3…が第一位置Aにしたときに開放した部分がベース体2(隔壁23…)と対向して閉塞され、可動体3…とベース体2(隔壁23…)とで収納スペース10が形成された状態になり、間接活線作業用具Tの脱落は確実に防止される。その一方で、可動体3…を第二位置Bに位置変更させると、開放した部分が外側に位置し、間接活線作業用具Tを可動体3…の移動方向及び上下方向と交差する方向で出し入れすることができる。
また、可動体3を第二位置Bに位置させても、可動体3…が横断面コの字状に形成されることから、開放した部分以外で間接活線作業用具Tを受け止めることができため、作業者が開放した部分に向けて間接活線作業用具Tを移動させない限り脱落は防止される。特に、第一実施形態のように可動体3…の下端側をベース体2に枢着すれば、上述の如く、可動体3…の下端側が収容部20(ベース体2)内に残った状態になるため、隔壁23…によっても間接活線作業用具Tが受けられ、間接活線作業用具Tの脱落が防止される。
上記第一実施形態において、連結壁部303が隔壁23…と対向するように筒状壁体30(可動体3…)を配置し、該可動体3…の下端部を枢着することで、可動体3…全体が収納部20内に位置する第一位置Aと、可動体3…の上端側がベース体2よりも外側に位置する第二位置Bとに切換可能に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図12に示す如く、可動体3…自体を横断面コの字状に形成し、開放した部分をベース体2側に向けて配置した上で、該可動体3…をスライド可能に構成したり、該可動体3…の下端部をベース体2に枢着して回転可能に構成したりしてもよい。このようにしても、可動体3…が第一位置Aに位置したときに、可動体3…の内部空間(開放した部分)がベース体2によって閉塞されて収納スペース10になり、可動体3…が第二位置Bに位置したときに、ベース体2と可動体3…との間に間隙ができ、当該間隙を介して間接架線作業用具Tの出し入れを行うことができる。
また、上記各実施形態のようにベース体2を背面部21、底部22、及び隔壁23…で構成するとともに、可動体3…をプレート上に構成し、上記各実施形態と同様に可動体3…の下端部をベース体2に枢着したり、可動体3…をスライド可能に構成したりしてもよい。このようにしても、可動体3…がベース体2に接近又は重複して隔壁23…間を閉塞する第一位置Aと、可動体3…がベース体2の前方にある第二位置Bとで位置変更可能に構成されることで、可動体3…が第一位置Aにあるときに、ベース体2内の空間(隔壁23…間の空間)が閉じられて間接活線作業用具Tを収納する収納スペース10となる一方で、可動体3…が第二位置Bにあるときに、ベース体2と可動体3…との間に間隙ができ、当該間隙を介して間接架線作業用具Tの出し入れを行うことができる。
また、これとは逆に、ベース体2をプレート状に形成するとともに、可動体3…を横断面コの字状に形成して開放した部分をベース体2側に向けて配置し、上記各実施形態と同様に可動体3…の下端部をベース体2に枢着したり、可動体3…をスライド可能に構成したりしてもよい。このようにしても、可動体3…が第一位置Aにあるときに、可動体3…の開放した空間がベース体2に閉じられて間接活線作業用具Tを収納する収納スペース10となる一方で、可動体3…が第二位置Bにあるときに、ベース体2と可動体3…との間に間隙ができ、当該間隙を介して間接架線作業用具Tの出し入れを行うことができる。従って、第一位置Aは、ベース体2に対して可動体3…が重複することになる位置(収納部20に収納される位置)に限定されるものではなく、ベース体2に対して可動体3…が接近(接触)できる位置であってもよい。
上記各実施形態において、ベース体2にフック200を取り付け、バケットCに掛止するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ベースに吊下げ用の紐を取り付け、この紐をバケットCに掛止してベース体2(収納装置1)をバケットCに吊り下げるようにしてもよい。また、収納装置1は、バケットCに着脱可能なものに限定されるものではなく、ベース体2をバケットCの側壁Wにボルト等で固定しても勿論よい。
上記各実施形態において、ロック手段26や扉ロック手段31を設けたが、これらの構成は種々変更可能であり、また、必要に応じて適宜設けるようにすればよい。但し、可動体3…の不要な移動や、扉体304a,304bの不要な開放を防止するには、これらを設けることが好ましいことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、複数の間接活線作業用具Tのそれぞれを独立して収納できるように、収納スペース10を複数独立で形成したが、収納装置10は、収納スペース10を複数独立して形成したものに限定されるものではなく、例えば、一つの間接活線作業用具Tを収納できる収納スペース10を一つ形成されたものであってもよい。このようにした場合であって、複数の間接活線作業用具Tを収納する場合には、複数の収納装置1をバケットCに装備すればよい。
本発明の第一実施形態に係る間接活線作業用具収納装置を高所作業車のバケットに取り付けた状態の斜視図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体の一つを第二位置に位置させた状態の斜視図を示す。 第一実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体のみを断面にした断面側面図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体を第二位置に位置させた状態を示す。 第一実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体及び可動体を断面にして扉体の内面側を示す断面側面図であって、(a)は、扉体がロックされた状態を示し、(b)は、扉体のロックが解除された状態を示す。 第一実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のロック手段を説明するための部分断面図を示す。 本発明の第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置を高所作業車のバケットに取り付けた状態の斜視図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体の一つを第二位置に位置させた状態の斜視図を示す。 第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体のみを断面にした断面側面図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体を第二位置に位置させた状態を示す。 第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のロック手段を説明するための部分断面図を示す。 第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置の部分断面図であって、(a)は、扉体がロックされた状態を示し、(b)は、扉体のロックが解除された状態を示す。 第二実施形態に係る間接活線作業用具収納装置の可動体の部分拡大断面図を含む部分断面図を示す。 本発明の他実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体のみを断面した断面側面図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体を第二位置に位置させた状態を示す。 本発明の別の実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体のみを断面した断面側面図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体を第二位置に位置させた状態を示す。 本発明のさらに別の実施形態に係る間接活線作業用具収納装置のベース体のみを断面した断面側面図であって、(a)は、可動体を第一位置に位置させた状態を示し、(b)は、可動体を第二位置に位置させた状態を示す。
符号の説明
1…間接活線作業用具収納装置(収納装置)、2…ベース体、3…可動体、10…収納スペース、20…収納部、21…背面部、22…底部、23…隔壁、24…第一突片、25…軸、26…ロック手段、27…穴、30…筒状壁体、31…扉ロック手段、40…スライドレール、200…フック、260…軸体、261…延出部、262…係止部、263…小径軸部、264…摘持部、265…鍔部、266…コイルバネ、270…大径穴、271…小径穴、300…可動体底部、301,302…対向壁部、303…連結壁部、304a,304b…扉体、305…閉塞壁部、306…ヒンジ、307…第二突片、310…バネ、311…内部底プレート、312…ロック部材、312a…ベースプレート、312b…ピン、313…連結バー、313a…ガイド、314…取付金具、314a…穴、320…閉塞部材、320a…係止用穴、400…レール本体、401…スライダー、A…第一位置、B…第二位置、C…バケット、T…間接幹線作業用具、W…側壁

Claims (4)

  1. 高所作業車のバケット上で作業者が使用する棒状の本体部を備えた間接活線作業用具を収納可能に構成された間接活線作業用具収納装置であって、バケットの側壁に沿って配置されるベース体と、該ベース体に対して接近又は重複した第一位置と該第一位置の前方にある第二位置との間で位置変更可能に設けられた可動体とを備え、少なくとも可動体が第一位置に位置した状態で、本体部が起立するように間接活線作業用具を収納可能な収納スペースが形成され、且つ、上下方向と交差する方向での収納スペースに対する間接活線作業用具の出し入れが不能になるように構成される一方、可動体が第二位置に位置した状態で、収納スペースが開放可能になって可動体が位置変更する際の移動方向及び上下方向と交差する方向での間接活線作業用具の出し入れが可能になるように構成されていることを特徴とする間接活線作業用具収納装置。
  2. 前記ベース体は、可動体を収納可能な収納部が形成され、該収納部は、前方及び上方に向けて開放して形成され、前記可動体は、前記収納スペースを画定した筒状壁体を有し、第一位置で少なくとも筒状壁体が収納部内に位置する一方、第二位置で少なくとも筒状壁体の上端側がベース体よりも前方に位置するように構成され、しかも、筒状壁体は、前記移動方向及び上下方向と直交する方向で間接活線作業用具の出し入れが可能となるように、第二位置でベース体よりも前方に位置する少なくとも上端側の壁部が開閉可能な扉体で構成されている請求項1に記載の間接活線作業用具収納装置。
  3. 前記可動体は、下端部がベース体に枢着され、前記移動方向及び上下方向と直交する方向に延びる軸回りで回転することで、第一位置と第二位置とに位置変更可能に構成されている請求項1又は2に記載の間接活線作業用具収納装置。
  4. 前記可動体が第一位置にあるときに、該可動体の移動を規制するロック手段を更に備えている請求項1乃至3の何れか1項に記載の間接活線作業用具収納装置。
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