JP3119226U - ケーシングハンドリングマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、重量のあるケーシングを、現場にある削孔機に容易に装脱着できるケーシングハンドリング装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】上記課題を解決するため、外周が磁性体のケーシングを装脱着し且つ移動させる装置において、ブーム先端に設けた吊架手段を介してマグネットを装備し、該マグネットによりケーシングを着脱自在に装着し、且つ操作盤を操作することによりケーシングのバランスを取りながら設定位置に移動させてなることを特徴とするケーシングハンドリングマシン。
【選択図】図2
【解決手段】上記課題を解決するため、外周が磁性体のケーシングを装脱着し且つ移動させる装置において、ブーム先端に設けた吊架手段を介してマグネットを装備し、該マグネットによりケーシングを着脱自在に装着し、且つ操作盤を操作することによりケーシングのバランスを取りながら設定位置に移動させてなることを特徴とするケーシングハンドリングマシン。
【選択図】図2
Description
本発明は、削孔機とケーシングにより地盤を削孔する際に、該ケーシングを現場にて装脱着するための装置に関するものである。
従来よりアンカー孔、薬液注入孔、水抜き孔等のために地盤を削孔する際に、削孔機に搭載されたドリフターにより、ケーシングを作動させて削孔を行っている。削孔の際には、対象となる地盤の地質条件等により単管または二重管により削孔を行なうが、単管削孔の場合はケーシングまたはボーリングロッド、二重管削孔の場合は外管のケーシングおよび内管のボーリングロッドによって削孔を行うのが一般的である。
削孔に使用するケーシングは通常1〜2m程度のため、地盤に打設したケーシングの後端のネジに次のケーシングを螺合させて継ぎ足しながら、所定位置までの削孔をしている。また削孔完了後は、ケーシングを引き抜きの際に1本ずつ切り離し、架台等所定の場所に格納している。
削孔に使用するケーシングは通常1〜2m程度のため、地盤に打設したケーシングの後端のネジに次のケーシングを螺合させて継ぎ足しながら、所定位置までの削孔をしている。また削孔完了後は、ケーシングを引き抜きの際に1本ずつ切り離し、架台等所定の場所に格納している。
ケーシングを継ぎ足す際には、図4に示すように、通常2人程度で架台等により該ケーシングWを持ち上げ、抱きかかえるようにして削孔機1の所定位置まで運び、削孔機1のドリフター4と先行しているケーシングWの間に該ケーシングWを装着している。ケーシングWを引き抜く際は、その逆の行程が必要となる。
また、ケーシングの脱着を人力以外で行う方法として、例えば図5に示すように、該ケーシングWを把持する吊り上げ用クランプCが使用されているが、該ケーシングWの置き場である架台等から脱着を行う削孔機までの移動方法についての説明は何もされていない。削孔機の架台等におけるケーシングWの継ぎ足し作業は、細かい上げ下げやバランスを保持しながらの作業が伴うためにクレーンあるいはホイスト等の装置を使用しての吊り下げ作業はなじまない。
特開平4−209198号公報
上記ケーシングにあっては、例えば標準的な二重管の仕様では、主として鋼製で外管を形成するケーシングパイプと内管のインナーロッドとの組み合わせからなるもので、ケーシングパイプ径はφ133mm、インナーロッド径はφ96mmである。また標準的な長さでは重量が外管40〜50kg/本、内管30〜40kg/本である。上記重さのケーシングを人力で抱えるように持ち運び所定位置へセットするには、重量があり作業に困難を伴うと同時に腰痛の原因となったり、また、移動中に落下したり、脱着中に削孔機の回転部に巻き込まれる等の危険な作業である。
本考案は、上記した問題点を解決するため、上記重量のあるケーシングを削孔機に容易に装脱着できる装置を提供することを目的とするものである。
本考案は上記課題を解決するため、外周が磁性体のケーシングを装脱着し、且つ移動させる装置において、ブーム先端に設けた吊架手段を介してマグネットを装備し、該マグネットによりケーシングを着脱自在に装着し、且つ操作盤のスイッチにより装置のブームを上昇あるいは下降させ、横に移動したい位置でバランス状態にブームを保持し、ブームを横移動させることにより該ケーシングを所定位置に移動させてなるケーシングハンドリングマシンを特徴とする。
また、操作盤はブームの先端部に形成し、該操作盤に配設したボタンの操作により、該ケーシングの上下移動及びバランス状態を制御してなるケーシングハンドリングマシンを特徴とする。
更に、本体は、キャタピラを有する自走式とし、ケーシングを数本格納可能な装置を搭載したケーシングハンドリングマシンを特徴とする。
また、マグネットは、永磁リフティングマグネットとしたケーシングハンドリングマシンを特徴とする。
更に、マグネットにレバーを設け、該レバーの回動によりマグネットが可動するケーシングハンドリングマシンを特徴とする。
本考案は、ケーシングを削孔機に装脱着する手段としてマグネットを使用しているので、その持ち上げ及び所定位置への据え付けが容易に行なわれ、また、重量物を扱うことによって生じていた作業員の腰痛等の身体的損傷を回避でき、更に、削孔機に巻き込まれる等の災害から開放されることになった。
更に、ケーシングを削孔機に据え付けるための昇降等の各種操作は、手元に位置する操作盤のボタンを作業員が操作することにより簡単且つ安全に行うことができ、細かい操作もスムーズに行うことが可能となった。
また、ケーシングハンドリングマシンをキャタピラを有する自走式としたことにより地盤の悪い場所や傾斜地でも対応することができ、機動性が確保でき、且つ多種多様な削孔機に使用することが可能となった。
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。
図1は、クローラ式の削孔機1と自走式ケーシング架台搭載型ケーシングハンドリングマシン2とを示す図で、削孔対象地盤Eに対して垂直にセットされたガイドセル3上に、該ケーシングハンドリングマシン2により吊り上げた二重管ケーシングW(以下二重管ケーシングを対象として説明する)を装着する状態を示した正面図である。
図2は、削孔対象地盤Eが斜面で、斜面に沿って設置した足場上に定置式の削孔機1とケーシングハンドリングマシン2を置いて削孔している。この様にケーシングWの装着は、図1に示す垂直状態、図2に示す傾斜状態の他、水平状態でも良い。
図2に示すように、削孔機1のガイドセル3上を、前後方向に移動するドリフター4によりケーシングパイプW1を作動させ削孔する工程において、先行するケーシングパイプW1がドリフター4の移動範囲を超えてしまうと、そのままではそれ以上の削孔が不可能となる。そこで、一旦ドリフター4とケーシングパイプW1を切り離し、ドリフター4をガイドセル3上の最後方まで後退させた後、削孔機1とは別の場所に格納してあるケーシングパイプW2をケーシングハンドリングマシン2によりガイドセル3上まで移動してセットし、ケーシングパイプW1の後端にケーシングパイプW2を螺合することにより削孔が可能となる。
上記ケーシングハンドリングマシン2は、支点を中心として折曲自在なブーム5、該ブーム5の先端側の所定範囲において摺動且つ昇降自在とした吊架装置6、該吊架装置6先端のマグネット7、上記吊架装置6及びマグネット7を手元において操作する操作盤8並びに自走手段9とより構成している。
該ブーム5は軸10を支点として折曲自在とされ、該ブーム5の杆11の先端部にはマグネット7を吊架している。
上記した二重管ケーシングWは鋼管製のため磁性体であり、マグネット7に吸着される。杆11の先端部から吊架されたマグネット7は二重管ケーシングWを着磁し、杆11の先端部の操作盤8の操作により該二重管ケーシングWを各方向へ移動させることができ、少なくとも約150kgまでのものを簡単に操作することができる。
該マグネット7は永磁マグネットを使用することができる。該マグネット7の着磁側の形状は、その一部或いは相当部分を該ケーシングパイプW1の外形形状にほぼ一致させることが可能な把持形式の湾曲形状のもの、或いは他の形状として水平形状のもの等様々な形状のものが適宜選択される。
図3は、本考案のケーシングハンドリングマシン2と、該ケーシングハンドリングマシン2における吊架装置6から吊架されたマグネット7の一実施例が示されている。図6(a)はケーシングハンドリングマシン2の側面図、図3(b)はマグネット7の側面図、図3(c)は同正面図を示している。12はマグネット製把持部を示し、13はレバーを示している。該レバー13の回動により該マグネット製把持部12を可動させ、二重管ケーシングWを把持したり開放したりすることを可能としている。
ケーシング架台14に載置した二重管ケーシングWを該マグネット7により吸着して吊り上げ、上下の作業のしやすい位置で操作盤8のバランスボタンを押すことにより吊下装置11がバランス状態となり、ケーシングWを容易に移動して所定の位置へ設置することができる。上記ケーシング架台14は、ケーシングハンドリングマシン2と一体としてもよいが、別体であっても良い。
上記ケーシングハンドリングマシン2の各種操作は以下のようにして行う。
操作盤8には、緑、赤及び黒のボタンが装備され、その各々は所定の操作を行うように予め設定されている。
操作盤8には、緑、赤及び黒のボタンが装備され、その各々は所定の操作を行うように予め設定されている。
まず、リフティングマグネット7により二重管ケーシングWの重心を掴む。該リフティングマグネット7に形成されているレバー8の回動操作により装脱着を行うことができるようにされている。
次に、該緑のボタンを押圧することにより該二重管ケーシングWは上昇することになる。ボタンの押圧が継続する間は上昇することになり、この時点で何等かの力が二重管ケーシングWに作用しても横方向或いは下方向等の異方向へは移動しない。
所定の位置まで上昇した時点で緑のボタンの押圧をやめ黒のボタンを押圧するとバランスが維持確保されることになる。この状態では作業者による弱い力によっても該二重管ケーシングWを前後左右方向に自由に移動させることができる。
次に、赤のボタンを押圧すると、二重管ケーシングWは降下する。所定の位置に達した時点で赤のボタンの押圧をやめるとその降下が停止し、所定の位置にケーシングパイプWを設置することができる。
上記のようにして作業員1名が操作盤8を操作しながら所定の場所に装着し、移動させることになる。該作業員が負担する二重管ケーシングWの重量は70kgから5kg操作力)に軽減されるので、簡単に操作できるとともに微調整操作も容易である。
上記実施例では二重管ケーシングに添って説明したが、本考案は二重管ケーシングに限定されるものではなく、様々なケーシングに対応することができるものである。
1 削孔機
2 ケーシングハンドリングマシン
3 ガイドセル
4 ドリフター
5 ブーム
6 吊架装置
7 リフティングマグネット
8 操作盤
9 自走手段
10 軸
11 杆
12 マグネット製把持部
13 レバー
14 ケーシング架台
2 ケーシングハンドリングマシン
3 ガイドセル
4 ドリフター
5 ブーム
6 吊架装置
7 リフティングマグネット
8 操作盤
9 自走手段
10 軸
11 杆
12 マグネット製把持部
13 レバー
14 ケーシング架台
Claims (5)
- 外周が磁性体のケーシングを装脱着し、且つ移動させる装置において、ブーム先端に設けた吊架手段を介してマグネットを装備し、該マグネットによりケーシングを着脱自在に装着し、且つ操作盤のスイッチにより装置のブームを上昇あるいは下降させ、横に移動したい位置でバランス状態にブームを保持し、ブームを横移動させることにより該ケーシングを所定位置に移動させてなることを特徴とするケーシングハンドリングマシン。
- 操作盤はブームの先端部に形成し、該操作盤に配設したボタンの操作により該ケーシングの上下移動及びバランス状態を制御してなることを特徴とする請求項1に記載のケーシングハンドリングマシン。
- 本体は、キャタピラを有する自走式とし、ケーシングを数本格納可能な装置を搭載したことを特徴とする請求項1又は2に記載のケーシングハンドリングマシン。
- マグネットは、永磁リフティングマグネットとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1記載のケーシングハンドリングマシン。
- マグネットにレバーを設け、該レバーの回動によりマグネットが可動することを特徴とする請求項1〜4の何れか1記載のケーシングハンドリングマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010287U JP3119226U (ja) | 2005-12-05 | 2005-12-05 | ケーシングハンドリングマシン |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110593780A (zh) * | 2019-10-22 | 2019-12-20 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 一种钻杆吊取装置及钻机 |
JP2020143517A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社トーテック | 道路コーン設置回収装置 |
JP2021050567A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 原工業株式会社 | 削孔用ボーリングロッドの移載装置 |
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2005
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