JP2010172140A - 組立式検電器の連結用補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】検電作業に用いられる長尺の組立式検電器の送電鉄塔上での組み立てを簡易・安全・確実に行う。
【解決手段】組立式検電器(50)を構成する連結棒(52)に突起をなすストッパ部(20)を取り付け、また前記ストッパ部を取り付けた連結棒の通り抜けを可能とするためのスリット(12)又は溝部(28)が形成された短筒(14)が設けられた補助具本体(30)を送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定することで、短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記スリット又は溝部を通り前記補助具本体を抜ける。
【選択図】図4
【解決手段】組立式検電器(50)を構成する連結棒(52)に突起をなすストッパ部(20)を取り付け、また前記ストッパ部を取り付けた連結棒の通り抜けを可能とするためのスリット(12)又は溝部(28)が形成された短筒(14)が設けられた補助具本体(30)を送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定することで、短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記スリット又は溝部を通り前記補助具本体を抜ける。
【選択図】図4
Description
本発明は組立式検電器の連結用補助具に関し、より詳細には検電作業に用いられる長尺の組立式検電器の送電鉄塔上での組み立てを簡易・安全・確実に行うために用いられる組立式検電器の連結用補助具に関する。
架空送電線や碍子等の保守点検作業を行う前には、感電事故を防止して作業員の安全を確保するために送電線路が死線状態(停電状態)にあることを確認する必要がある。このような目的のために使用される検電器としては、例えば、特許文献1の「自動復帰型コヒーラ検電器」や特許文献2の「検電器」のような構成の装置が提案されている。
特許文献1の「自動復帰型コヒーラ検電器」も特許文献2の「検電器」も、プローブ(検電子)を電線に接近させるか接触させ、被測定電線が活線状態にあるときは、検電本体に設けた発光素子を点滅表示させたり、これと同時にブザーなどの音響素子を駆動することで、被測定電線の検電を行っている。このような検電器は主として低圧電線の検電用として使用され、プローブは短く固定式である場合が多い。
これに対し高圧架空電線用の検電器としては、非特許文献1、非特許文献2に示すような伸縮式の検電器が主に使用される。
非特許文献1および非特許文献2の検電器は、何れもプローブが検電本体に対して入れ子式に伸縮自在となっており、伸張時には数メートル(2〜5m程度)までプローブが延びるようになっている。そのため送電線工事のようなときにでも、作業員が鉄塔に昇り送電線の間近にまで近づかなくとも、張架された高圧送電線の活線状態を調べることができる。被測定電線が活線状態であれば、検電本体に設けられた表示素子が点灯(点滅)したり内蔵ブザーが駆動されることで、検電結果を視覚的および聴覚的に知ることができる。
非特許文献1および非特許文献2の検電器は、何れもプローブが検電本体に対して入れ子式に伸縮自在となっており、伸張時には数メートル(2〜5m程度)までプローブが延びるようになっている。そのため送電線工事のようなときにでも、作業員が鉄塔に昇り送電線の間近にまで近づかなくとも、張架された高圧送電線の活線状態を調べることができる。被測定電線が活線状態であれば、検電本体に設けられた表示素子が点灯(点滅)したり内蔵ブザーが駆動されることで、検電結果を視覚的および聴覚的に知ることができる。
さらに超高圧架空送電線用の検電器では、超高圧架空送電線路で使用される碍子装置が大型であることから、送電鉄塔腕金上から検電作業を行うためには7m程度の全長が必要とされる。このように非常に長尺となる超高圧架空送電線用の検電器は、強度確保の観点から入れ子式ではなく組み立て式(連結式)となっている。
図7に超高圧架空送電線用の検電器の分解斜視図を示した。この検電器は太さが3cm程度で長さが1.5m程度の真っ直ぐな絶縁性の5本の連結棒を、一の連結棒の端部を他の連結棒の端部に挿し嵌めるように連結接続することで、全長が7m程度となるようになっている。挿し嵌めるように連結接続した連結棒は接続箇所に形成されたストッパによって容易には分解しないようになっている。また検電器の末端には落下防止ロープを結びつけるための環が設けられている。
さらにこの検電器はその先端部分の検電棒が着脱自在となっており、検電作業後にこれをアース用クランプに付け替えて、保守点検作業中に送電線をアースするために用いることができるようになっている。
特開2002−221542号公報
特開2002−257870号公報
長谷川電機工業社製高圧検電器(HSS−6)
ジェフコム社製高低圧検電器(SEC−7000L)
図7に超高圧架空送電線用の検電器の分解斜視図を示した。この検電器は太さが3cm程度で長さが1.5m程度の真っ直ぐな絶縁性の5本の連結棒を、一の連結棒の端部を他の連結棒の端部に挿し嵌めるように連結接続することで、全長が7m程度となるようになっている。挿し嵌めるように連結接続した連結棒は接続箇所に形成されたストッパによって容易には分解しないようになっている。また検電器の末端には落下防止ロープを結びつけるための環が設けられている。
さらにこの検電器はその先端部分の検電棒が着脱自在となっており、検電作業後にこれをアース用クランプに付け替えて、保守点検作業中に送電線をアースするために用いることができるようになっている。
このように超高圧架空送電線路用の検電器は非常に長尺であるため、作業者は分解した検電器を専用の袋に入れこれを背負って送電鉄塔を昇り、検電器を使用する直前にこれを送電鉄塔上で組み立てやる必要があった。ここで検電器を構成する連結棒はそれぞれが3kg程度もあり、また比較的長尺でもあるため一人でこれを組み立てることは困難であった。そのため、これまでは2人の作業員が協力して検電器の組み立てを行う必要があり作業効率が悪いといった問題があった。
なお組み立てた検電器による検電作業は、作業員が手でその全重量を支えながら、送電鉄塔腕金上から下向きに吊り下げるようにして架空送電線に検電器先端の検電棒を接触させることによって行われていた。
なお組み立てた検電器による検電作業は、作業員が手でその全重量を支えながら、送電鉄塔腕金上から下向きに吊り下げるようにして架空送電線に検電器先端の検電棒を接触させることによって行われていた。
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、超高圧架空送電線路用の検電器の組み立て・使用を送電鉄塔上で1人の作業員が容易かつ確実に行うことを可能とするための組立式検電器の連結用補助具を提供することにある。
上述の問題を解決するため本発明は、複数の連結棒(52)を一直線に連結接続して構成される組立式検電器(50)を送電鉄塔(60)上で組み立てる際に使用するための組立式検電器の連結用補助具であって、前記連結棒に取り付けられるストッパ部(20)と、送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定される補助具本体(30)と、からなり、前記ストッパ部は連結棒の長手軸方向と垂直方向に突出する突起であり、前記補助具本体は前記枠体の外径より大きく前記突起部の外径より小さな内径で、かつ、前記ストッパ部の通り抜けを可能とするためのスリット(12)が形成された薄肉の短筒(14)と、該短筒をその軸が垂直方向を向いた状態で送電鉄塔の腕金に固定し、かつ、前記スリットとつながる切り欠き(16)が形成された台座(18)からなり、前記短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記スリットおよび切り欠きを通り前記補助具本体を抜ける、ことを特徴とする。
ここで、前記短筒(14)の上辺には、短筒に挿し入れた連結棒(52)を前記ストッパ部(20)により吊り下げ状態で安定して支持するための窪み(22)が形成されている、ことも好ましい。
さらに、前記ストッパ部(20)は前記連結棒(52)に挿し嵌められる円環状の枠体(24)と該枠体から外側に突出しその先端が屈曲して下側に伸長する突起部(26)とからなる、ことが好ましい。
また本発明は、複数の連結棒(52)を一直線に連結接続して構成される組立式検電器(50)を送電鉄塔(60)上で組み立てる際に使用するための組立式検電器の連結用補助具であって、前記連結棒に取り付けられるストッパ部(20)と、送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定される補助具本体(30)と、からなり、前記ストッパ部は連結棒の長手軸方向と垂直方向に突出する突起であり、前記補助具本体は前記枠体の外径より大きく前記突起部の外径より小さな内径で、かつ、前記ストッパ部の通り抜けを可能とするための溝部(28)が形成された厚肉の短筒(14)と、該短筒をその軸が垂直方向を向いた状態で送電鉄塔の腕金に固定する台座(18)からなり、短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記溝部を通り前記補助具本体を抜ける、ことを特徴とする。
ここで、前記補助具本体(30)の溝部(28)は短筒(14)の上辺とつながる軸方向に形成した第一溝(28a)と短筒の下辺とつながる軸方向に形成した第二溝(28b)とを短筒の周方向に形成した第三溝(28c)でつなげたものであり、前記第一溝は第三溝との連結箇所より下側に伸長して形成されている、ことが好ましい。
なお、前記台座(18)は送電鉄塔(60)の腕金を構成するL字鋼を把持して掛け止めるための把持部(32)と、該把持部と直角をなしかつ前記短筒(14)が固定された座面部(34)と、からなり、該把持部と座面部とは蝶番(36)により連結されることで折り畳み可能となっている、ことも好ましい。
本発明によれば、各連結棒にストッパ部を取り付け、また送電鉄塔の腕金に台座を用いて短筒を固定し、この短筒に連結棒を挿し入れてやることで、連結棒はストッパ部が短筒の上辺と当接することによって吊り下げられた状態で支持されるため、他の連結棒を吊り下げた状態の連結棒の上端側に容易に連結接続してやることができる。2本の連結棒を連結接続した後には、これを所定の角度に軸回転させて位置合わせをすることで、一の連結棒のストッパ部を短筒のスリットおよび台座の切り欠き又は短筒の溝部を通り抜けさせて落とし込み、今度は連結接続した他の連結棒のストッパ部が短筒の上辺と当接することで連結接続した2本の連結棒が吊り下げられた状態で支持される。この動作を繰り返すことによって5本の連結棒を次々と連結接続して検電器を組み立てることができる。
このように本発明の連結用補助具を用いることで、連結棒を吊り下げた状態で支持して次々と連結接続することができるため、一人の作業員によっても容易かつ確実に検電器の組み立てを送電鉄塔上で行うことができるようになる。
なお検電器による架空送電線の検電は、組み立てた検電器を本発明の連結用補助具に吊り下げたまま行われるが、短筒の内径を連結棒の外形よりも一周り大きき形成することで、吊り下げた検電器を若干揺動させることが可能となるため、連結用補助具の真下から若干架空送電線がずれた位置に通っていたとしても、検電器を若干傾けることでその先端(下端)を架空送電線に接触させてやることができる。
このように本発明の連結用補助具を用いることで、連結棒を吊り下げた状態で支持して次々と連結接続することができるため、一人の作業員によっても容易かつ確実に検電器の組み立てを送電鉄塔上で行うことができるようになる。
なお検電器による架空送電線の検電は、組み立てた検電器を本発明の連結用補助具に吊り下げたまま行われるが、短筒の内径を連結棒の外形よりも一周り大きき形成することで、吊り下げた検電器を若干揺動させることが可能となるため、連結用補助具の真下から若干架空送電線がずれた位置に通っていたとしても、検電器を若干傾けることでその先端(下端)を架空送電線に接触させてやることができる。
ここで、前記短筒の上辺に窪みを形成してやることで、短筒に挿し入れた連結棒をストッパ部により吊り下げ状態で支持する際の安定性を高めてやることができる。
さらに、ストッパ部を連結棒に挿し嵌められる円環状の枠体と枠体から外側に突出しその先端が下側に屈曲して伸長する突起部とから構成してやることで、既存の連結棒にストッパ部を後付けしてやることができ、また、短筒に挿し入れて吊り下げ状態で支持した連結棒が短筒から容易に突起部が外れてしまわないようにすることができる。
ここで、補助具本体の溝部を屈曲させて形成し、また第一溝が第三溝との連結箇所よりも下側に伸長させることで、連結棒のストッパ部を誤って溝部に位置合わせしてしまった場合でも、そのまま連結棒が抜け落ちてしまうことを防止することができる。
なお、台座部を把持部と座面部とから構成しこれらを折り畳み可能とすることで、運搬時の便宜を図ることができる。
本発明の組立式検電器の連結用補助具は、主として超高圧の架空送電線の検電を行うための長尺の組立式検電器(連結式検電器)を、送電鉄塔上で組み立てる際にその補助を行うためのものであり、また組み立てた検電器を架空送電線に接触させる作業を補助するものでもある。
以下、本発明の組立式検電器の連結用補助具の好ましい実施例について具体的に説明する。
以下、本発明の組立式検電器の連結用補助具の好ましい実施例について具体的に説明する。
図1(a)は第一の実施例の組立式検電器の連結用補助具の補助具本体の斜視図であり、図1(b)は連結用補助具のストッパ部を連結棒に取り付けた状態を表した斜視図である。また図2は補助具本体の平面図、図3は送電鉄塔の腕金に補助具本体を取り付け連結棒を挿し入れた様子を示した斜視図である。
図1(a)に示した補助具本体30は、ステンレス鋼などの1mm程度の厚さの金属板を加工することで製作されているが、鋼材に限られず樹脂などを用いて製作してやることも可能である。この補助具本体30は、送電鉄塔60の腕金を構成するL字鋼を把持して掛け止めるための把持部32と把持部と直角をなすこととなる座面部34とからなる台座18と、台座の座面部に取り付けられた短筒14とから構成されている。
台座18の把持部32は送電鉄塔60腕金のL字鋼の端部に上側から挿し込むことで取り付けられるもので、縦×横が10cm×3cm程度の短冊状の金属板をL字鋼の厚みよりも若干狭い空間ができるように二つ折りに形成したものである。ここで折り曲げて対向させた二片の一方が他方よりも長くなっており、また短い片の先端側はL字鋼を挿し込みやすくするために、押し広げられて若干広い空間となるようになっている。
台座18の座面部34は縦×横が10cm×5cm程度の短冊状の金属板でありその中央部には直径が3.5cm(検電器50の連結棒52の直径は3cm程度とする)の丸穴が形成されており、また、この丸穴の左右には座面部34の長手方向にそれぞれ5mm程度径方向外側に伸長する切り欠き16が形成されている。
2つの把持部32は、直角まで開くことができる蝶番36を用いて座面部34の一長辺の左右両側に取り付けられる。すなわち把持部32と座面部34とは重ねるように折り畳み可能であり、また蝶番36を開くことで把持部と座面部とが直角をなすようになっている。
台座18の座面部34は縦×横が10cm×5cm程度の短冊状の金属板でありその中央部には直径が3.5cm(検電器50の連結棒52の直径は3cm程度とする)の丸穴が形成されており、また、この丸穴の左右には座面部34の長手方向にそれぞれ5mm程度径方向外側に伸長する切り欠き16が形成されている。
2つの把持部32は、直角まで開くことができる蝶番36を用いて座面部34の一長辺の左右両側に取り付けられる。すなわち把持部32と座面部34とは重ねるように折り畳み可能であり、また蝶番36を開くことで把持部と座面部とが直角をなすようになっている。
短筒14は、厚さが1mm程度の薄肉でその内径が3.5cmで軸方向長さが3cm程度の円筒を加工したものであり、台座18の座面部34の丸穴に位置合わせをした上でその軸が座面部34の法線方向となるように溶接等の手段によって取り付けられている。この短筒14には座面部34の丸穴の左右に形成された切り欠き16に対応する位置に、幅5mm程度の2本のスリット12が短筒を二分割するように軸方向に形成されている。
またこの短筒14の上辺には、幅5mm程度で深さ1cm程度の窪み22が形成されている。この窪み22は次に説明するストッパ部20を落とし込むことで、短筒14に挿し入れた連結棒52を吊り下げ状態で安定して支持するためのものである。
なおこの短筒14を台座18の座面部34に溶接等の手段によって堅固に固定してしまうのではなく、座面部に対して短筒が若干揺動可能な支持構造としてやることで、これに挿し入れた検電器50(連結棒52)がある程度揺動自在となるようにしてやることも好ましい。この支持構造としては、座面部34と短筒14との間に柔軟なゴムなどを介してやる構造や、短筒をその外周から径方向左右に伸びる軸によって座面部に軸支してやる構造などが考えられる。
またこの短筒14の上辺には、幅5mm程度で深さ1cm程度の窪み22が形成されている。この窪み22は次に説明するストッパ部20を落とし込むことで、短筒14に挿し入れた連結棒52を吊り下げ状態で安定して支持するためのものである。
なおこの短筒14を台座18の座面部34に溶接等の手段によって堅固に固定してしまうのではなく、座面部に対して短筒が若干揺動可能な支持構造としてやることで、これに挿し入れた検電器50(連結棒52)がある程度揺動自在となるようにしてやることも好ましい。この支持構造としては、座面部34と短筒14との間に柔軟なゴムなどを介してやる構造や、短筒をその外周から径方向左右に伸びる軸によって座面部に軸支してやる構造などが考えられる。
各連結棒52の端部近傍に取り付けられるストッパ部は、連結棒52に挿し嵌められる円環状の枠体24と枠体から外側に突出しその先端が下側に屈曲して伸長する突起部26とから構成されている。
枠体24は連結棒52に挿し嵌められた後に容易に外れたり移動したりすることのないよう連結棒にネジ止めされるが、そのネジの頭部を突起部26として利用するようになっている。そのためこのネジの頭部は直径が3mm程度で各辺が5mm程度となるようにL字型に屈曲して形成されている。なおこのネジはその頭部先端が下側に屈曲して伸長するようにして枠体24および連結棒52に螺合される。
ここで検電器50の末端となる連結棒52に取り付けられるストッパ部20は、ワンタッチでスライド移動・固定が可能な構造としてやることが好ましい。その構造としては、例えば、枠体24の内周面をゴムとし、枠体がその内周面と連結棒52との摩擦によって連結棒52に仮固定されるようにし、枠体を強く引っ張ることでそのスライド移動可能とするものなどが考えられる。
さらに突起部26を形成するネジにはその頭部の屈曲箇所に、落下防止ロープ(図示せず)を掛け止めるための小環27が設けられている。
枠体24は連結棒52に挿し嵌められた後に容易に外れたり移動したりすることのないよう連結棒にネジ止めされるが、そのネジの頭部を突起部26として利用するようになっている。そのためこのネジの頭部は直径が3mm程度で各辺が5mm程度となるようにL字型に屈曲して形成されている。なおこのネジはその頭部先端が下側に屈曲して伸長するようにして枠体24および連結棒52に螺合される。
ここで検電器50の末端となる連結棒52に取り付けられるストッパ部20は、ワンタッチでスライド移動・固定が可能な構造としてやることが好ましい。その構造としては、例えば、枠体24の内周面をゴムとし、枠体がその内周面と連結棒52との摩擦によって連結棒52に仮固定されるようにし、枠体を強く引っ張ることでそのスライド移動可能とするものなどが考えられる。
さらに突起部26を形成するネジにはその頭部の屈曲箇所に、落下防止ロープ(図示せず)を掛け止めるための小環27が設けられている。
以上に説明した補助具本体30とストッパ部20とからなる連結用補助具は次のように使用される。図4は本実施例の連結用補助具の使用方法を示した図である。
まず、予め検電器50を構成する5本の連結棒52に、それぞれストッパ部20を取り付けておく。ストッパ部20の取り付け位置は、連結棒52を吊り下げたときに上側(手元側)となる端部近傍とする。
まず、予め検電器50を構成する5本の連結棒52に、それぞれストッパ部20を取り付けておく。ストッパ部20の取り付け位置は、連結棒52を吊り下げたときに上側(手元側)となる端部近傍とする。
次に送電鉄塔60に補助具本体30を取り付ける。送電鉄塔60に昇った作業者は検電対象である架空送電線の真上に位置する腕金のL字鋼の端部を、補助具本体30を上側から被せるようにしてその把持部32の空間に挿し込み、腕金に補助具本体を取り付けてやる。なおこのとき補助具本体30は折り畳んだ状態から把持部32と座面部34とが直角をなすように蝶番36を開いておいてやる。またこの補助具本体30には誤ってこれを落下させることがないように、送電鉄塔60に結び付けた落下防止紐(図示せず)を取り付けてやることが好ましい。
そして一本の連結棒52を取り出し、そのストッパ部20の小環27に落下防止ロープを掛け止めた後、その連結棒をその先端から補助具本体30の短筒14に挿し入れてやる。短筒14に挿し入れた連結棒52は、そのストッパ部20の突起部26が短筒14上辺に形成された窪み22に落とし込まれ、これにより短筒に挿し入れた連結棒52が吊り下げられた状態で安定して支持される(図4(a)参照)。
それから一の連結棒52から落下防止ロープを取り外し、新たに取り出した他の連結棒52のストッパ部20の小環27に落下防止ロープを掛け止めてやる。それからこの他の連結棒52の先端を補助具本体30に吊り下げた一の連結棒52の後端(上端)に挿し嵌めるようにして連結接続してやる(図4(a)参照)。
そして連結した連結棒52を若干持ち上げることで、一の連結棒に取り付けたストッパ部20の突起部26を窪み22から引き抜き(図4(b)参照)、その状態で連結した連結棒52を若干軸周りに回転させて短筒14に形成したスリット12に位置合わせする(図4(c)参照)。そして、ストッパ部20の突起部26を短筒のスリット12および座面部34の切り欠き16を通り抜けさせることで、一の連結棒が補助具本体30の短筒を完全に通り抜けさせる。一の連結棒52が補助具本体30を通り抜けた後は、他の連結棒に取り付けたストッパ部20によって連結接続した連結棒が補助具本体(の短筒14上辺の窪み22)に吊り下げられた状態で支持される。
なお一の連結棒52が補助具本体30を通り抜ける際に、他の連結棒のストッパ部20が短筒14のスリット12を通り抜けてしまわないよう注意を要する。
なお一の連結棒52が補助具本体30を通り抜ける際に、他の連結棒のストッパ部20が短筒14のスリット12を通り抜けてしまわないよう注意を要する。
以上の作業を繰り返して行うことで5本の連結棒52を次々と連結接続し、全長が7m程度となる検電器50を組み立ててやる。組み立てられた検電器50は末端の連結棒52のストッパ部20によって補助具本体30の短筒14上辺の窪み22に吊り下げられた状態で支持されるが、短筒の内径は連結棒の直径よりも一周り大きく形成されているため、吊り下げた検電器50を若干揺動させることができ、これにより連結用補助具の真下から架空送電線が若干ずれた位置に通っていたとしても、検電器を若干傾けることでその先端(下端)を架空送電線に接触させて検電してやることができる。また検電器50の末端となる連結棒52のストッパ部20を、ワンタッチでスライド移動・固定可能としてやれば、補助具本体30から吊り下がる部分の検電器の長さを調節でき、検電作業をより容易に行えるようにしてやることができる。
なお以上の手順を逆に行うことで検電器50の分解を行うことができる。
なお以上の手順を逆に行うことで検電器50の分解を行うことができる。
このように本実施例の組立式検電器の連結用補助具によれば、非常に長尺となる超高圧架空送電線路用検電器の送電鉄塔上での組み立てを、一人の作業員によっても容易かつ確実に行うことができるため作業効率を向上させることができ、また検電器による検電作業を組み立てた検電器を補助具本体に吊り下げた状態のまま行うことができるため、作業者の負担を減らすことができる。
図5(a)は第二の実施例の組立式検電器の連結用補助具の補助具本体の斜視図であり、図5(b)は連結用補助具のストッパ部を連結棒に取り付けた状態を表した斜視図である。また図6は図5(a)のX−X断面矢視図である。
なお実施例1と同様の構成については、実施例1と同様の符号を付すことで重複する説明を省略する。
なお実施例1と同様の構成については、実施例1と同様の符号を付すことで重複する説明を省略する。
本実施例の組立式検電器50の連結用補助具の補助具本体30は、図5(a)に示したようにその短筒14が内径が3.5cm程度で肉厚が5mm程度、長さが5cm程度の円筒であり、その内周面には次に説明するストッパ部20を通り抜けさせるための溝部28が形成されている。
この溝部28は幅が5mm程度で深さが3mm程度の溝であり、図6に示したように短筒14の上辺とつながる(下辺とはつながらない)軸方向に形成した第一溝28aと短筒の下辺とつながる(上辺とはつながらない)軸方向に形成した第二溝28bとを短筒の周方向に形成した第三溝28cでつなげたものであり、第一溝28aは第三溝28cとの連結箇所よりも下側に伸長して形成されている。すなわちこの溝部28は略hの字型をなしている。ここで第一溝28aが第三溝28cとの連結箇所よりも下側に伸長するものとしたのは、実施例1の短筒14の窪み22の代わりにこの下側に伸長した部分を利用するためである。
なお本実施例の補助具本体30の台座18には実施例1のような切り欠きは設けられていない。
なお本実施例の補助具本体30の台座18には実施例1のような切り欠きは設けられていない。
図5(b)に示したストッパ部20は実施例1とほぼ同様の構成であるが、実施例1のように突起部26は屈曲しておらず、枠体24の左右から径方向外側に5mm程度伸張する真っ直ぐな突起となっている。なお実施例1で突起部26に設けられていた小環27は本実施例の突起部には設けられておらず、落下防止ロープを掛け止めるための環が別途各連結棒の末端に設けられている(図示せず)。
このように本実施例の組立式検電器の連結用補助具によれば、このストッパ部の突起部が短筒の内周面に屈曲して形成された溝部を通り抜けることにより、連結棒が補助具本体の短筒を通り抜け可能となるため、実施例1と同様に次々と連結棒を連結接続して、検電器を送電鉄塔上で容易かつ確実に組み立てることができる。
なお本発明の組立式検電器の連結用補助具の各部の形状や大きさなどは、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができるのは勿論である。
12 スリット
14 短筒
16 切り欠き
18 台座
20 ストッパ部
22 窪み
24 枠体
26 突起部
27 小環
28 溝部
28a 第一溝
28b 第二溝
28c 第三溝
30 補助具本体
32 把持部
34 座面部
36 蝶番
50 組立式検電器
52 連結棒
60 送電鉄塔
14 短筒
16 切り欠き
18 台座
20 ストッパ部
22 窪み
24 枠体
26 突起部
27 小環
28 溝部
28a 第一溝
28b 第二溝
28c 第三溝
30 補助具本体
32 把持部
34 座面部
36 蝶番
50 組立式検電器
52 連結棒
60 送電鉄塔
Claims (6)
- 複数の連結棒(52)を一直線に連結接続して構成される組立式検電器(50)を送電鉄塔(60)上で組み立てる際に使用するための組立式検電器の連結用補助具であって、
前記連結棒に取り付けられるストッパ部(20)と、
送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定される補助具本体(30)と、からなり、
前記ストッパ部は連結棒の長手軸方向と垂直方向に突出する突起であり、
前記補助具本体は前記枠体の外径より大きく前記突起部の外径より小さな内径で、かつ、前記ストッパ部の通り抜けを可能とするためのスリット(12)が形成された薄肉の短筒(14)と、該短筒をその軸が垂直方向を向いた状態で送電鉄塔の腕金に固定し、かつ、前記スリットとつながる切り欠き(16)が形成された台座(18)からなり、
前記短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記スリットおよび切り欠きを通り前記補助具本体を抜ける、ことを特徴とする組立式検電器の連結用補助具。 - 前記短筒(14)の上辺には、短筒に挿し入れた連結棒(52)を前記ストッパ部(20)により吊り下げ状態で安定して支持するための窪み(22)が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の組立式検電器の連結用補助具。
- 前記ストッパ部(20)は前記連結棒(52)に挿し嵌められる円環状の枠体(24)と該枠体から外側に突出しその先端が屈曲して下側に伸長する突起部(26)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の組立式検電器の連結用補助具。
- 複数の連結棒(52)を一直線に連結接続して構成される組立式検電器(50)を送電鉄塔(60)上で組み立てる際に使用するための組立式検電器の連結用補助具であって、
前記連結棒に取り付けられるストッパ部(20)と、
送電鉄塔の腕金に着脱自在に固定される補助具本体(30)と、からなり、
前記ストッパ部は連結棒の長手軸方向と垂直方向に突出する突起であり、
前記補助具本体は前記枠体の外径より大きく前記突起部の外径より小さな内径で、かつ、前記ストッパ部の通り抜けを可能とするための溝部(28)が形成された厚肉の短筒(14)と、該短筒をその軸が垂直方向を向いた状態で送電鉄塔の腕金に固定する台座(18)からなり、
短筒に挿し入れられた連結棒は前記ストッパ部により吊り下げ状態で支持される一方、所定の角度に軸回転させて位置合わせすることで前記溝部を通り前記補助具本体を抜ける、ことを特徴とする組立式検電器の連結用補助具。 - 前記補助具本体(30)の溝部(28)は短筒(14)の上辺とつながる軸方向に形成した第一溝(28a)と短筒の下辺とつながる軸方向に形成した第二溝(28b)とを短筒の周方向に形成した第三溝(28c)でつなげたものであり、前記第一溝は第三溝との連結箇所より下側に伸長して形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の組立式検電器の連結用補助具。
- 前記台座(18)は送電鉄塔(60)の腕金を構成するL字鋼を把持して掛け止めるための把持部(32)と、該把持部と直角をなしかつ前記短筒(14)が固定された座面部(34)と、からなり、
該把持部と座面部とは蝶番(36)により連結されることで折り畳み可能となっている、ことを特徴とする請求項1又は4に記載の組立式検電器の連結用補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009013551A JP2010172140A (ja) | 2009-01-23 | 2009-01-23 | 組立式検電器の連結用補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009013551A JP2010172140A (ja) | 2009-01-23 | 2009-01-23 | 組立式検電器の連結用補助具 |
Publications (1)
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JP2010172140A true JP2010172140A (ja) | 2010-08-05 |
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ID=42703705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009013551A Withdrawn JP2010172140A (ja) | 2009-01-23 | 2009-01-23 | 組立式検電器の連結用補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010172140A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111162470A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-15 | 国家电网有限公司 | 一种变电站保护压板巡检装置 |
CN111983290A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-24 | 贵州电网有限责任公司 | 一种组合式验电器 |
JP2021167129A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 東日本電気エンジニアリング株式会社 | 碍子交換補助具 |
CN113851993A (zh) * | 2021-11-04 | 2021-12-28 | 国网福建省电力有限公司将乐县供电公司 | 一种10kV开关柜验电辅助装置 |
-
2009
- 2009-01-23 JP JP2009013551A patent/JP2010172140A/ja not_active Withdrawn
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