JP2008181616A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008181616A
JP2008181616A JP2007015359A JP2007015359A JP2008181616A JP 2008181616 A JP2008181616 A JP 2008181616A JP 2007015359 A JP2007015359 A JP 2007015359A JP 2007015359 A JP2007015359 A JP 2007015359A JP 2008181616 A JP2008181616 A JP 2008181616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens holder
electromagnet
spherical aberration
guide shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007015359A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Sasaoka
寛正 笹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2007015359A priority Critical patent/JP2008181616A/ja
Publication of JP2008181616A publication Critical patent/JP2008181616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】短時間でのレンズの切り替えおよび高精度な球面収差補正を行うことを可能とし、かつレンズ駆動部の小型化を図る。
【解決手段】レンズ駆動部12は、ステッピングモータ21と、このモータの回転により光軸方向へ移動するリードナット22と、レンズホルダ26を光軸方向へ移動させるための電磁石27と、レンズホルダ26に設けられた永久磁石25とを備える。コイル27aに通電して電磁石27と永久磁石25との間に電磁力を生じさせ、この電磁力によりレンズホルダ26を高速で移動させてリードナット22の内壁へ当接させる。その後、電磁石27の通電状態を維持しつつ、ステッピングモータ21を所定量回転させることによって、リードナット22と共にレンズホルダ26を球面収差が最小となる位置まで低速で移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、DVDレコーダやパーソナルコンピュータ等において、光ディスクの情報を読み取るために用いられる光ピックアップ装置に関する。
一般に、複数メディアの取扱いが可能なDVDレコーダ等に用いられる光ピックアップ装置においては、光源から投射されたレーザ光をコリメータレンズで平行光にし、コリメータレンズを透過したレーザ光を対物レンズにより集光させて、記録層に光スポットを形成するようにしている。この場合、各メディアのカバー層の厚さの違いに起因して球面収差が発生し、再生信号が劣化するため、再生性能に悪影響を及ぼすこととなる。また、2層の記録層を有する光ディスクにおいて、第1層に対して球面収差が最小となるように光学系が設計されていると、第1層から第2層に切り替えて記録再生を行うために対物レンズを移動させた場合に、同様の球面収差が発生する。
この球面収差を補正する手段として、コリメータレンズを光軸方向に移動させる方法があり、その方法の1つとして、一端部がモータの回転軸に連結されたリードスクリューと、球面収差補正レンズを保持したレンズホルダを有し、モータの回転に伴うリードスクリューの回転によって、レンズホルダを光軸方向へ移動させる機能を備えた光ピックアップ装置がある(後掲の特許文献1参照)。
しかしながら、この方法によるレンズの移動手段は、モータの回転に伴うリードスクリューの回転力を光軸方向への駆動力に変換し、レンズホルダを光軸方向に移動させるため、リードスクリューの長さがレンズの移動距離に比べ長くなり、レンズ駆動部の小型化が困難であるという問題点がある。
また、異なるメディア間でレンズ位置を切り替えたり、同じメディアの複数の記録層間でレンズ位置を切り替えたりする場合、レンズを所定距離だけ移動させるには、モータを非常に多く回転させる必要があるため、レンズ位置の切り替えに時間がかかるという問題点も併せ持っている。
レンズ位置の切り替えに関する先行技術としては、例えば下記の特許文献2〜4に記載のものがある。特許文献2では、レンズを光軸方向に移動させる手段として、ステッピングモータとDCモータとを用いているが、これではレンズの移動時間の短縮に限界がある。特許文献3では、2つのレンズ間の距離を第1の電磁アクチュエータで調整するのと並行して、2つのレンズを一体で第2の電磁アクチュエータにより移動させるようにしている。しかし、球面収差の補正は電磁アクチュエータで行うので、レンズ位置の微調整が難しく、球面収差を精度良く補正するのは困難である。特許文献4では、コイルとマグネットとの間に作用する電磁力により、2つのエキスパンダレンズ間の距離を調整するようにしているが、この場合も電磁力だけではレンズ位置の微調整が難しく、球面収差を精度良く補正するのは困難である。
特開2006−147054号公報 特開昭64−70934号公報 特開2000−40237号公報 特開2005−166209号公報
本発明は、以上の問題に鑑み、短時間でのレンズの切り替えおよび高精度な球面収差補正を行うことを可能とし、かつレンズ駆動部の小型化を図ることのできる光ピックアップ装置を提供することを課題とする。
本発明では、レーザ光を投射する光源と、この光源から投射されたレーザ光の球面収差を補正するための球面収差補正レンズと、この球面収差補正レンズを保持するレンズホルダと、球面収差補正レンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、光ディスクの記録層で反射された反射光を受光する受光部と、球面収差補正レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、受光部の出力に基づいてレンズ駆動部の動作を制御する制御部とを備えた光ピックアップ装置において、レンズ駆動部は、モータと、このモータの回転により光軸方向へ移動するリードナットと、レンズホルダを光軸方向へ移動させるための第1の磁界発生手段と、レンズホルダに設けられた第2の磁界発生手段とを備える。レンズホルダは、第1の磁界発生手段と対向する部位に第2の磁界発生手段を有している。そして、制御部は、第1および第2の磁界発生手段の間に電磁力を生じさせ、この電磁力によりレンズホルダをリードナットの一方の内壁から他方の内壁へ高速で移動させて当該内壁へ当接させ、その後、電磁力が生じた状態を維持しつつ、モータを所定量回転させることによって、リードナットと共にレンズホルダを球面収差が最小となる位置まで低速で移動させる。
このようにすることで、レンズ駆動部は、レンズ切り替え動作を第1、第2の磁界発生手段間の電磁力により高速で行い、球面収差補正のための微調整をモータの回転により低速で行うことによって、短時間でのレンズの切り替えおよび高精度な球面収差の補正が実現可能となる。また、リードスクリューを短くすることによるレンズ駆動部の小型化に伴い、レンズ駆動部を搭載するスライドベースの小型化も実現できるため、複数のメディアを再生する機器においても、良好な再生機能と小型化を実現することができる。
本発明では、レンズホルダを移動自在に支持するガイドシャフトを設け、第1の磁界発生手段をガイドシャフトの端部に設けられた電磁石で構成し、第2の磁界発生手段を電磁石と対向する部位に設けられた永久磁石で構成することができる。この場合、ガイドシャフトを磁性材料から形成し、電磁石を、ガイドシャフトと、このガイドシャフトの端部に巻回されたコイルとで構成してもよい。このようにすると、ガイドシャフトの一部を電磁石の構成部品として利用することができるので、構成が簡単となり、また部品点数の削減によりコストダウンを図ることができる。
本発明の典型的な実施形態では、レーザ光を投射する光源と、この光源から投射されたレーザ光を平行光にするコリメータレンズと、コリメータレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、光ディスクの記録層で反射された反射光を受光する受光部と、コリメータレンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、受光部の出力に基づいてレンズ駆動部の動作を制御する制御部とを備えた光ピックアップ装置において、レンズ駆動部は、ステッピングモータと、このステッピングモータの回転により光軸方向へ移動するU字型のリードナットと、光軸方向へ延びる第1のガイドシャフトと、この第1のガイドシャフトと平行に設けられた第2のガイドシャフトと、第1のガイドシャフトの端部に設けられた電磁石と、レンズホルダに設けられた永久磁石とを備える。またコリメータレンズを保持するレンズホルダは、第1および第2のガイドシャフトに光軸方向へ移動自在に支持されていて、電磁石と対向する部位に永久磁石を有している。そして、制御部は、電磁石に電流を流すことにより電磁石と永久磁石との間に電流の向きに応じた電磁力を生じさせ、この電磁力によりレンズホルダをリードナットの一方の内壁から他方の内壁へ高速で移動させて当該内壁へ当接させ、その後、電磁石の通電状態を維持しつつ、ステッピングモータを所定量回転させることによって、リードナットと共にレンズホルダを球面収差が最小となる位置まで低速で移動させる。
本発明によれば、短時間でのレンズの切り替えおよび高精度な球面収差補正を可能とし、かつレンズ駆動部における小型化を図ることのできる光ピックアップ装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図である。ここでは、CD(Compact Disc)とDVD(Digital Versatile Disc)とBD(Blu-ray Disc;登録商標)の3種類のディスクに対応可能な、3波長互換型の光ピックアップ装置100を例に挙げる。
図1において、1aはCDとDVD用の光源であって、波長が780nmの赤外線レーザ光と650nmの赤色レーザ光をそれぞれ投射する2個の半導体レーザを備えている。1bはBD用の光源であって、波長が405nmの青紫色レーザ光を投射する半導体レーザを備えている。2aは光源1aに対応して設けられた回折格子、2bは光源1bに対応して設けられた回折格子である。3はダイクロイックプリズムであって、光源1aからのレーザ光を透過して直進させるとともに、光源1bからのレーザ光を反射して光路を90°変更させる。4はハーフミラーであって、ダイクロイックプリズム3を通った光を90°の角度でコリメータレンズ5側へ反射するとともに、コリメータレンズ5からの光はそのまま透過させる。コリメータレンズ5は、ハーフミラー4で反射されたレーザ光を平行光に変換するレンズであって、後述するように光軸方向(矢印ab方向)へ移動可能となっている。6はコリメータレンズ5を通った光を90°の角度で上向きに反射するアップミラーである。
7は対物レンズ8に入射するレーザ光の開口数を制限して、光ディスク13のディスク面に所定の大きさの光スポットを形成するためのアパーチャ、8はディスク面上にレーザ光を集光させる対物レンズである。9はアパーチャ7と対物レンズ8が組み込まれた可動アクチュエータである。10は光ディスク13のディスク面で反射した光を各光学部品4〜8を介して受光する受光部である。11は受光部10から出力される信号を処理して所定の制御を行う制御部、12は制御部11からの出力に基づいてコリメータレンズ5を駆動するレンズ駆動部である。
光源1aおよび1bから投射されたレーザ光は、回折格子2aおよび2b、ダイクロイックプリズム3を介してハーフミラー4で90°反射され、コリメータレンズ5に入射し、平行光に変換される。コリメータレンズ5の出射光は、アップミラー6、アパーチャ7および対物レンズ8を介して、光ディスク13の記録層に集光され、微小な光スポットを形成する。また光ディスク13の記録層で反射された反射光は、各光学部品4〜8を介して受光部10で受光される。受光部10から出力される信号は制御部11へ送られる。制御部11では、受光部10の出力信号に基づいてレンズ駆動部12を制御し、レンズ駆動部12によって後述するコリメータレンズ5の移動や微調整が行われる。また、制御部11は受光部10の出力信号に基づいてフォーカスエラーおよびトラッキングエラーを検出し、フォーカス制御やトラッキング制御などのサーボ制御を行うが、サーボ制御系は本発明に直接関与しないため、図1では図示を省略してある。
図2は、本発明の第1実施形態におけるコリメータレンズ5の駆動機構を示した図である。図中において、21はステッピングモータ、22はこのステッピングモータ21の回転軸21aに連結されたリードナット、23は第1のガイドシャフト、24は第2のガイドシャフト、25は永久磁石、26はコリメータレンズ5を保持するレンズホルダ、27は電磁石、27aはガイドシャフト23の端部に巻回されたコイルであって、これらは図1に示したレンズ駆動部12に備わっている。電磁石27は、本発明における第1の磁界発生手段の一実施形態を構成し、永久磁石25は、本発明における第2の磁界発生手段の一実施形態を構成している。
ステッピングモータ21は制御部11から送られてくるパルス信号に応じて所定量だけ回転する。ステッピングモータ21の回転軸21aは、ねじ部21bが形成されたリードスクリューとなっており、このねじ部21bがリードナット22の孔22cの内周に形成されたねじ部(図示省略)と螺合している。このため、回転軸21aが回転すると、その回転方向に応じて、リードナット22は矢印で示すa方向またはb方向に移動する。リードナット22は予め実験等により得られているデータに基づき、球面収差の補正に要するレンズ移動距離を勘案し、U字型に形成されている。ガイドシャフト23はコリメータレンズ5の光軸方向(ab方向)へ延びており、ガイドシャフト24はガイドシャフト23と平行に設けられている。ガイドシャフト23は磁性材料からなるが、ガイドシャフト24の材質は磁性・非磁性を問わない。これらのガイドシャフト23,24はレンズホルダ26を光軸方向へ移動自在に支持する。永久磁石25は、レンズホルダ26の電磁石27と対向する部位に設けられ、ここではレンズホルダ26のシャフト23貫通部に埋設されたリング状の磁石から構成される。永久磁石25の電磁石27と対面する側は、レンズホルダ26から露出していてもよいし、露出していなくてもよい。レンズホルダ26はコリメータレンズ5を保持する板状部材であって、例えば樹脂材料から形成されている。電磁石27はガイドシャフト23とコイル27aによって構成された電磁石であり、コイル27aに電流を流すことによって電磁石27と永久磁石25との間に電流の向きに応じた電磁力(吸引力または反発力)を生じさせ、この電磁力によりレンズホルダ26を図のa方向またはb方向へ移動させることができる。このように、ガイドシャフト23の一部を電磁石27の構成部品として利用すれば、構成が簡単となり、また部品点数の削減によりコストダウンを図ることができる。
次に、上述した実施形態における球面収差の補正について説明する。光ディスク13の記録層における光スポットの球面収差は、光スポットの反射光を受光した受光部10の出力に基づいて制御部11で検出される。検出された球面収差に対しては、コリメータレンズ5を光軸方向へ移動させて収差の補正を行う。例えば、光ディスク13が2層の記録層を有するメディアであって、第1層から第2層に切り替えて記録再生を行う場合の球面収差の補正にあたっては、コリメータレンズ5の移動は、次のような2段階で行われる。すなわち、制御部11は、レンズ駆動部12のコイル27aに予め設定した電流を流し、電磁石27と永久磁石25との間に吸引力または反発力を発生させ、レンズホルダ26を光軸方向(a方向またはb方向)に高速で移動させる。この移動によりレンズホルダ26はリードナット22と当接するが、その後もコイル27aは通電状態とし、レンズホルダ26とリードナット22との当接状態を維持する。次に、ステッピングモータ21の回転によりリードナット22を移動させ、レンズホルダ26をリードナット22と共に光軸方向(a方向またはb方向)に低速で移動させ、球面収差が最小となる位置でステッピングモータ21を停止させる。これにより、コリメータレンズ5の移動が完了し、球面収差が補正される。
図3は、光ディスク13の記録層の第1層に対して記録再生を行う場合の駆動機構の状態を示している。図3では図2と同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。この場合は、電磁石27の永久磁石25と対向する側にS極が形成されるようにコイル27aに電流を流す。これにより、電磁石27と永久磁石25の向かい合う面の極性が異なるため、電磁石27と永久磁石25との間に吸引力が働き、永久磁石25を備えたレンズホルダ26は、図2の状態から電磁石27に吸引されて、a方向の向きにリードナット22の一方の内壁22aまで高速で移動し、図3のように内壁22aに当接する。このとき、レンズホルダ26は電磁石27の吸引力により内壁22aに押し付けられる形で停止する。尚、停止後もコイル27aは通電状態であるため、リードナット22とレンズホルダ26との当接面において、レンズホルダ26に働く磁力が磁気バネとしての効果を発揮する。それに伴い当接面における隙間を無くす事ができるため、バックラッシュの防止が可能となる。これにより、従来使用していたスプリング(圧縮ばね)等のバックラッシュ対策部品の削減が実現できる。記録層の第1層に対して球面収差が最小となるように光学系が設計されている場合は、図3のレンズホルダ26の位置が基準位置となる。レンズホルダ26の位置を微調整する必要があるときは、図3の状態でステッピングモータ21を回転させることにより、レンズホルダ26をリードナット22と共に低速で移動させ、球面収差が最小となる位置でステッピングモータ21を停止させる。
図4は、光ディスク13の記録層の第2層に対して記録再生を行う場合の駆動機構の状態を示している。図4では図2と同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。この場合は、電磁石27の永久磁石25と対向する側にN極が形成されるようにコイル27aに電流を流す。これにより、電磁石27と永久磁石25の向かい合う面の極性が同一となるため、電磁石27と永久磁石25との間に反発力が働き、永久磁石25を備えたレンズホルダ26は、電磁石27からの反発力を受けて、図3の状態からb方向の向きに、リードナット22の他方の内壁22bまで高速で移動し、図4のように内壁22bに当接する。このとき、レンズホルダ26は電磁石27の反発力により内壁22bに押し付けられる形で停止する。尚、停止後もコイル27aは通電状態であるため、リードナット22とレンズホルダ26の当接面において、レンズホルダ26に働く磁力が磁気バネとしての効果を発揮する。それに伴い当接面における隙間を無くす事ができるため、バックラッシュの防止が可能となる。これにより、従来使用していたスプリング(圧縮ばね)等のバックラッシュ対策部品の削減が実現できる。レンズホルダ26がリードナット22の内壁22bに当接した後、制御部11で球面収差を検出し、ステッピングモータ21を回転させることにより、レンズホルダ26をリードナット22と共に低速で移動させて微調整を行い、球面収差が最小となる位置でステッピングモータ21を停止させる。これにより、記録層を第1層から第2層に切り替えたときの球面収差が補正される。
なお、図4の場合においては、永久磁石25を備えたレンズホルダ26と電磁石27との間に働く反発力は、コイル27aに流す電流量が一定の場合、互いの距離が離れていくに従って低下していく。このため、図3の状態でレンズホルダ26に対して働く磁力(吸引力)と同等の大きさの磁力(反発力)をレンズホルダ26に働かせることが出来ないが、対応策として、コイル27aに流す電流を所定量まで連続的に増やすことにより、図3の場合における磁力と同等の磁力をレンズホルダ26に働かせることができる。
このようにして、上述した実施形態においては、コリメータレンズ5の切り替え動作を電磁石27と永久磁石25との間の電磁力により高速で行い、球面収差補正のための微調整をステッピングモータ21の回転により低速で行うことによって、短時間でのレンズの切り替えおよび高精度な球面収差の補正が実現可能となる。また、リードスクリュー(回転軸21a)を短くすることによるレンズ駆動部12の小型化に伴い、レンズ駆動部12を搭載するスライドベース(図示省略)の小型化も実現できるため、複数のメディアを再生する機器においても、良好な再生機能と小型化を実現することができる。
図5は、本発明の第2実施形態におけるコリメータレンズ5の駆動機構を示した図である。図5では、図2と同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。この図5の実施形態において、電磁石27は、レンズホルダ26を支持する2本のガイドシャフト23と、これらのガイドシャフト23の端部にそれぞれ巻回されたコイル27aとによって構成される。2本のガイドシャフト23は、いずれも磁性材料から形成されている。2個の永久磁石25は、レンズホルダ26のシャフト23貫通部にそれぞれ埋設されており、図2の場合と同様に、リング状の磁石から構成される。その他の構成については、図2と同じであるので説明を省略する。
この第2実施形態においても、電磁石27と永久磁石25との間に働く吸引力または反発力により、レンズホルダ26を高速で短時間に移動させることができると共に、ステッピングモータ21の回転によりレンズホルダ26を微調整できるので、先の第1実施形態と同様の効果が得られる。また、これに加えて、電磁石27と永久磁石25がそれぞれ2つ設けられているため、電磁力を大きくしてレンズホルダ26をより高速に移動させることができる。さらに、電磁石27のどちらか一方がコイル27aの損傷等で機能しなくなった場合においても、他方がバックアップすることでレンズ駆動部12は有効に動作し、光ピックアップの機能を妨げることがない。
図6は、本発明の第3実施形態におけるコリメータレンズ5の駆動機構を示した図である。図6では、図2と同一部分または対応する部分に同一符号を付してある。この図6の実施形態において、27bはガイドシャフト23とは別個独立した磁性体であり、電磁石27は、磁性体27bと、この磁性体27bに巻回されたコイル27aとによって構成される。磁性体27bはガイドシャフト23と接していてもよいし、若干の距離を置いて離れていてもよい。また、本実施形態の場合、ガイドシャフト23は必ずしも磁性材料である必要はない。その他の構成については、図2と同じであるので説明を省略する。
この第3実施形態においても、電磁石27と永久磁石25との間に働く吸引力または反発力により、レンズホルダ26を高速で短時間に移動させることができると共に、ステッピングモータ21の回転によりレンズホルダ26を微調整できるので、先の第1実施形態と同様の効果が得られる。また、これに加えて、磁性体27bの材質や大きさを任意に選定できるので、電磁石27の設計の自由度が向上し、必要な電磁力を容易に得ることができる。
本発明では、上述した実施形態以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、上述した図4の実施形態におけるレンズホルダ26に働く磁力低下への対応策として、コイル27aの巻数を増やしてアンペアターンを増加させたり、電磁石27を構成するガイドシャフト23または磁性体27bに透磁率の高い材質を用いることにより、電磁力を増大させることができる。あるいは、これらの組合せによって、様々な条件下においても本発明を実施することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、球面収差補正レンズとしてコリメータレンズ5を例に挙げたが、図7に示すように、コリメータレンズ5とは別に、球面収差補正レンズとしてエキスパンダレンズ30を備えた光ピックアップ装置にも本発明を適用することができる。図7において、エキスパンダレンズ30は、凸レンズ31と凹レンズ32の組合せにより構成される。そして、一方のレンズ、例えば凹レンズ32が凸レンズ31に対して光軸方向に移動可能となっており、これによって球面収差補正を行う。そこで、コリメータレンズ5と凸レンズ31は固定とし、凹レンズ32に対して図2、図5、図6で示した駆動機構を設けて、凹レンズ32を光軸方向に移動させることで、前記の実施形態と同様の球面収差補正を行うことができる。
また、上述した実施形態では、1つの同一メディアに対して、第1層から第2層に切り替えて記録再生を行う場合の球面収差の補正について説明したが、記録再生するメディアが別の種類のものに交換された場合に、カバー層の厚さの違いによる球面収差を補正するためにコリメータレンズ等を移動させる場合にも、本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、第1の磁界発生手段として電磁石27を用い、第2の磁界発生手段として永久磁石25を用いた例を挙げたが、本発明はこれに限らず、第1の磁界発生手段として永久磁石を用いることもできる。この場合は、例えば永久磁石を回転可能に設けて、この磁石を180°回転させることにより、永久磁石25と対向する極をN極とS極に切り替えるようにすればよい。また、本発明では、第2の磁界発生手段として超小型の電磁石を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、レンズホルダ26を2本のガイドシャフト23,24に支持した例を挙げたが、ガイドシャフトを一方のみとし、他方のガイドシャフトの代わりにガイドレールを用いてもよい。さらには、2本のガイドシャフトをそれぞれガイドレールに置き換えてもよい。
また、上述した実施形態では、レンズ駆動部12に備わるモータとして、ステッピングモータ21を例に挙げたが、ステッピングモータ以外のモータを用いることも可能である。
さらに、上述した実施形態では、3波長互換型の光ピックアップ装置100を例に挙げたが、本発明は3波長以外の波長に対応する光ピックアップ装置にも適用することができる。
本発明に係る光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図である。 第1実施形態におけるコリメータレンズの駆動機構を示す図である。 レンズ駆動部の動作を説明する図である。 レンズ駆動部の動作を説明する図である。 第2実施形態におけるコリメータレンズの駆動機構を示す図である。 第3実施形態におけるコリメータレンズの駆動機構を示す図である。 他の実施形態におけるコリメータレンズとエキスパンダレンズを示す図である。
符号の説明
1a,1b 光源
5 コリメータレンズ
8 対物レンズ
10 受光部
11 制御部
12 レンズ駆動部
13 光ディスク
21 ステッピングモータ
22 リードナット
22a,22b 内壁
23,24 ガイドシャフト
25 永久磁石
26 レンズホルダ
27 電磁石
27a コイル
27b 磁性体
30 エキスパンダレンズ
100 光ピックアップ装置

Claims (4)

  1. レーザ光を投射する光源と、
    前記光源から投射されたレーザ光を平行光にするコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを保持するレンズホルダと、
    前記コリメータレンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、
    前記記録層で反射された反射光を受光する受光部と、
    前記コリメータレンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、
    前記受光部の出力に基づいて前記レンズ駆動部の動作を制御する制御部と、
    を備えた光ピックアップ装置において、
    前記レンズ駆動部は、ステッピングモータと、このステッピングモータの回転により前記光軸方向へ移動するU字型のリードナットと、前記光軸方向へ延びる第1のガイドシャフトと、この第1のガイドシャフトと平行に設けられた第2のガイドシャフトと、前記第1のガイドシャフトの端部に設けられた電磁石と、前記レンズホルダに設けられた永久磁石とを備え、
    前記レンズホルダは、前記第1および第2のガイドシャフトによって光軸方向へ移動自在に支持され、前記電磁石と対向する部位に前記永久磁石を有しており、
    前記制御部は、前記電磁石に電流を流すことにより当該電磁石と前記永久磁石との間に電流の向きに応じた電磁力を生じさせ、この電磁力により前記レンズホルダを前記リードナットの一方の内壁から他方の内壁へ高速で移動させて当該内壁へ当接させ、その後、前記電磁石の通電状態を維持しつつ、前記ステッピングモータを所定量回転させることによって、前記リードナットと共に前記レンズホルダを球面収差が最小となる位置まで低速で移動させることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. レーザ光を投射する光源と、
    前記光源から投射されたレーザ光の球面収差を補正するための球面収差補正レンズと、
    前記球面収差補正レンズを保持するレンズホルダと、
    前記球面収差補正レンズを透過したレーザ光を光ディスクの記録層に集光させる対物レンズと、
    前記記録層で反射された反射光を受光する受光部と、
    前記球面収差補正レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、
    前記受光部の出力に基づいて前記レンズ駆動部の動作を制御する制御部と、
    を備えた光ピックアップ装置において、
    前記レンズ駆動部は、モータと、このモータの回転により前記光軸方向へ移動するリードナットと、前記レンズホルダを光軸方向へ移動させるための第1の磁界発生手段と、前記レンズホルダに設けられた第2の磁界発生手段とを備え、
    前記レンズホルダは、前記第1の磁界発生手段と対向する部位に前記第2の磁界発生手段を有しており、
    前記制御部は、前記第1および第2の磁界発生手段の間に電磁力を生じさせ、この電磁力により前記レンズホルダを前記リードナットの一方の内壁から他方の内壁へ高速で移動させて当該内壁へ当接させ、その後、前記電磁力が生じた状態を維持しつつ、前記モータを所定量回転させることによって、前記リードナットと共に前記レンズホルダを球面収差が最小となる位置まで低速で移動させることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記レンズホルダを移動自在に支持するガイドシャフトを備え、
    前記第1の磁界発生手段は、前記ガイドシャフトの端部に設けられた電磁石であり、
    前記第2の磁界発生手段は、前記電磁石と対向する部位に設けられた永久磁石であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項3に記載の光ピックアップ装置において、
    前記ガイドシャフトは磁性材料からなり、
    前記電磁石を、前記ガイドシャフトと、このガイドシャフトの端部に巻回されたコイルとで構成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2007015359A 2007-01-25 2007-01-25 光ピックアップ装置 Pending JP2008181616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015359A JP2008181616A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015359A JP2008181616A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008181616A true JP2008181616A (ja) 2008-08-07

Family

ID=39725381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007015359A Pending JP2008181616A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008181616A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4980364B2 (ja) 駆動装置、光学ヘッド及び光ディスク記録再生装置
JP2010073227A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ
JP4785767B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2008181616A (ja) 光ピックアップ装置
JP2004110971A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置
US7366072B2 (en) Optical heads device and control method of optical head
JP2008103037A (ja) 光ピックアップ装置及びそれを備える光ディスク装置
JP2006147075A (ja) 光ヘッドおよびそれを用いた光学的情報記録再生装置
JP6118897B2 (ja) 光記録装置
JP3819987B2 (ja) 集積型光学ユニット
JP3899519B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4302581B2 (ja) 光学ヘッド
JP6556606B2 (ja) 光ピックアップ、及び光ディスク装置
JP2006277854A (ja) 光ピックアップ
JP2006031809A (ja) 光ピックアップ装置
JP2014093116A (ja) レンズ駆動装置及び光ピックアップ
JP2004055071A (ja) 光学ピックアップ装置、光学ピックアップ装置の製造方法及び記録再生装置
JP2005122778A (ja) 光ピックアップ装置およびそれに備わる球面収差補正部の調整方法
JP2006107615A (ja) 光学ヘッド
JP2009104707A (ja) 対物レンズアクチュエータ、光ピックアップおよび光ディスク装置
JP2014093117A (ja) レンズ駆動装置及び光ピックアップ
JP2007080310A (ja) レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置
JP2009277284A (ja) 光学ピックアップ及びディスク装置
JP2008010085A (ja) 光ピックアップ装置およびそれを用いた光ディスク装置
JP2005149650A (ja) 光ピックアップ装置