JP2008180133A - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタの再生機会を増大させる。
【解決手段】エンジンEの排気通路21に、排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタ24およびフィルタ24の温度を上昇させるための酸化触媒22とが配設される。フィルタ24に捕集された微粒子が所定量以上となったときに、エンジン冷却水温度が第1所定温度(再生実行温度)以上であることを条件として、燃料噴射弁9からポスト噴射を行うことにより酸化触媒22に未燃燃料を供給して、フィルタ24の再生が行われる。イグニッションスイッチ46のONからOFFまでの間の走行時間が所定値以下の場合には、前記第1所定温度が低い温度に変更される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気浄化装置に関するものである。
ディーゼルエンジンにおいては、排気ガス中の微粒子(パティキュレート)が大気に放出されるのを防止するために、排気通路に微粒子を捕集するためのフィルタを設けることが一般的となっている。そして、フィルタに捕集された微粒子が所定量以上になると、フィルタの目詰まり防止のために、この微粒子を燃焼させてフィルタを再生させる必要がある。このフィルタの再生のため、フィルタに酸化触媒を担持させたりフィルタの上流の排気通路に酸化触媒を配設して、排気通路に供給した未燃燃料を酸化触媒で燃焼させることによって発生する高温を利用して、フィルタに捕集された微粒子を燃焼させることも行われている(例えば、特許文献1参照)。フィルタ再生のための未燃燃料の排気通路への供給は、例えば、エンジン燃焼室での燃焼を意図したメイン噴射の噴射時期よりも遅れた時期に、酸化触媒での燃焼を意図したポスト噴射によって行なうことができる。
なお、特許文献2には、エンジンの減速時には、酸化触媒を冷却することになる排気ガスの流量が低下することに起因して酸化触媒が高温になり過ぎる事態を防止するために、減速時に排気流量を増量補正することが開示されているが、この特許文献1に開示の技術は、フィルタの再生機会を増大させるという技術とは相違するものである。
特開平8−42326号公報 特開2004−190668号公報
ところで、フィルタの再生のためには、エンジンが暖機状態、つまり酸化触媒やフィルタがある程度以上高温であることが効果的な再生を行う上で好ましく、このため、エンジン冷却水温度が所定温度(例えば80度C)以上であることを条件として、フィルタの再生を実行しているというのが実情である。したがって、短時間走行を繰り返すのみで、長時間走行を行わないときは、酸化触媒の温度は勿論のこと、エンジンの温度そのものも十分上昇しない状態が継続され、フィルタの再生を行う機会が極めて限定されることとなって、フィルタの目詰まりという問題が深刻になる。特に、タクシー仕様車において往々にして見られるように、短時間走行した後にエンジン停止状態での長時間の客待ちを行う、というような運転態様を繰り返すようなときは、フィルタの再生を行う機会が全くない場合すらあり、フィルタの目詰まりという問題が極めて顕著になる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、フィルタの再生機会を増大できるようにしたディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
エンジンの排気通路に設けられ、排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタおよび該フィルタの温度を上昇させるための酸化触媒と、
前記フィルタに捕集された微粒子が所定量以上となったときに、エンジン冷却水温度が第1所定温度以上であることを条件として、前記酸化触媒に未燃燃料を供給して前記フィルタの再生を行わせる再生手段と、
イグニッションスイッチのONからOFFまでの間の走行時間に関連するパラメータを検出する走行時間検出手段と、
前記走行時間検出手段によって検出される走行時間が所定値以下の場合には、前記第1所定温度を低い温度に変更する温度変更手段と、
を備えているようにしてある。
上記解決手法によれば、走行時間が短いときは、再生実行条件として第1所定温度が低下されるので、この分再生を行う機会が増大されることになる。なお、エンジン冷却水温度が低い分再生効率は悪くなるが、フィルタの目詰まりによる走行不能という事態を避ける上ではやむを得ないものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記温度変更手段は、前記走行時間検出手段で検出される走行時間に加えて走行開始時のエンジン冷却水温度をもパラメータとして、前記第1所定温度を変更する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、走行開始時のエンジン冷却水温度度をも加味して第1所定温度が変更されるので、例えば走行時間が同じであっても、走行開始時の冷却水温度が高いほど第1所定温度を高くすることにより、再生機会を増大させつつも、再生効率を極力悪化させないようにする上で好ましいものとなる。
前記再生手段による再生実行時に、エンジンの吸気通路に設けた吸気絞り弁を閉じ方向に駆動すると共に、該吸気絞り弁の閉じ量をエンジン回転数、エンジン負荷が小さいほど大きくする絞り弁制御手段を備え、
前記温度変更手段は、前記吸気絞り弁の閉じ量が大きいほど前記第1所定温度の低下度合を小さくする、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、再生時には、吸気を絞ることによって排気系の温度上昇を図って再生効率を高めることができ、しかも吸気絞り弁の閉じ量を、エンジン回転数とエンジン負荷とをパラメータとして最適に設定することができる。また、吸気を絞るほど(閉じ量大ほど)第1所定温度を相対的に高い温度に設定して、燃焼性の悪化を抑制することができる。
前記走行時間検出手段によって検出される走行時間が所定時間以下となる頻度が所定頻度以上のとき、運転者に再生を促すための報知手段が設けられている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、第1所定温度の変更のみでは再生が実行されない場合でも、運転者に再生を促して、フィルタの目詰まりを防止する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、フィルタの再生機会を増大させて、フィルタの目詰まり防止の上で好ましいものとなる。
図1において、Eは、多気筒ディーゼルエンジン(エンジン本体)で、1はシリンダブロック、2はシリンダヘッド、3はピストン、4は燃焼室である。シリンダヘッド2には、吸気ポート5および排気ポート6が形成され、吸気ポート5は吸気弁7によって開閉され、排気ポート6は排気弁8によって開閉される。また、シリンダヘッド2には、燃焼室4に臨ませて、燃料噴射弁9が配設されている。
吸気ポート5に連なる吸気通路11は、その途中にサージタンク12を有する。サージタンク12の上流側の吸気通路は1本の共通吸気通路11Aとされて、この共通吸気通路11Aには、上流側から下流側へ順次、エアクリーナ13、吸気量センサ14,排気ターボ式過給機15のコンプレッサホイール15a、インタークーラ16,吸気絞り弁17,吸気温度センサ18,吸気圧力センサ19が配設されている。また、サージタンク12よりも下流側の吸気通路は、各気筒に対して個々独立して連なる独立吸気通路11Bとされている。
排気ポート6に連なる排気通路21(各気筒からの独立排気通路が合流された共通排気通路)には、その上流側から下流側へ順次、排気ターボ式過給機15のタービンホイール15b、酸化触媒22,圧力センサ23,微粒子を捕集するためのフィルタ24,圧力センサ25,温度センサ26,酸素濃度センサ27が配設されている。
前記燃料噴射弁9は、高圧で燃料噴射を行うもので、このため、燃料ポンプ31からの高圧燃料を貯溜したコモンレール32が設けられて、このコモンレール32に対して、燃料配管33を介して燃料噴射弁9が接続されている。なお、図1中、34はエンジン回転数センサ、35はクランク角センサ、36はエンジン冷却水温度センサである。
吸気通路11と排気通路21とは、EGR通路41を介して接続されている。EGR通路41の吸気通路11への接続部位は、吸気圧力センサ19とサージタンク12との間に設定されている。また、EGR通路41の排気通路21への接続部位は、タービンホイール15bの上流側(排気ポート6側)に設定されている。このEGR通路41には、EGRクーラ42とEGR弁43とが接続されている。
図2は、フィルタ24の再生に関連した制御を行うための制御系統をブロック図的に示すもので、Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、前述した各種センサ等23,25,26,34〜36からの信号の他、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ45からの信号およびイグニッションスイッチ46のON、OFF信号が入力される。また、コントローラUは、燃料噴射弁9および吸気絞り弁17を制御する他、運転者に対して再生を促すためのブザー、ランプ等の報知手段47を制御する。なお、図2では、フィルタ24の再生に直接的には関係しない部分の入出力関係は省略してある。
コントローラUは、フィルタ24での微粒子捕集量を、排気圧力センサ23での検出圧力と排気圧力センサ25での検出圧力との差圧に基づいて決定するものとなっている。
コントローラUによる燃料噴射制御は、例えば次のように実行される。まず、フィルタ24での微粒子捕集量が所定量(例えば最大捕集量の70%)未満のときは、メイン噴射のみを行って、排気通路21への未燃燃料を積極的に供給するためのポスト噴射は実行されないものとなる。メイン噴射の燃料噴射時期は、燃焼室4で噴射燃料が燃焼されるタイミングとされる。また、メイン噴射での燃料噴射量は、基本的にアクセル開度とエンジン回転数とによって決定された後、冷却水温度や吸気温度等による補正が行われて最終噴射量とされ、この最終噴射量でもって燃料噴射弁9から燃料噴射される。なお、実施形態では、図3に示すように、メイン噴射の前に少量のパイロット噴射を実行するようにしてあり、図3におけるパイロット噴射とメイン噴射との合計した噴射量が、上記最終噴射量となるように設定されている(パイロット噴射なしのときは、最終噴射量が全てメイン噴射量とされる)。
フィルタ24での捕集量が所定量以上になると、フィルタ24を再生させるために、酸化触媒22に対して未燃燃料を供給するためのポスト噴射が実行されるが、再生実行条件として、例えばエンジン冷却水温度が第1所定温度以上というように条件設定され、しかもこの第1所定温度が変更されるようになっている(第1所定温度の変更の点については後述する)。ポスト噴射の一態様が、図3に示される。ポスト噴射は、膨張行程(つまり燃焼室4での燃焼に関与しないタイミング)に実行されて、図3に示す態様では、ポスト噴射1からポスト噴射3までの3回に分けての分割噴射とされている。このポスト噴射によって噴射された燃料は、燃焼室4では燃焼されずに、全てそのまま排気通路21へ供給されて、酸化触媒22で燃焼されることになる。そして、酸化触媒22での燃焼によって、フィルタ24に導入される排気ガス温度が十分に高温となって、フィルタ24に捕集されていた微粒子が燃焼され、フィルタ24の再生が行われることになる。ポスト噴射での噴射量は、例えばアクセル開度とエンジン回転数とに基づいてオープン制御するようにしてもよく、あるいは酸素濃度センサ27で検出される酸素濃度が目標酸素濃度となるようにフィードバック制御するようにしてもく、このようなオープン制御とフィードバック制御とを温度センサ26で検出される温度に応じて選択的に使い分けるようにしてもよい(温度センサ26で検出される温度が所定温度以上のときフィードバック制御を選択)。
再生実行条件としての前記第1所定温度は、イグニッションスイッチ46のONからOFFまでの間の走行時間(走行1回当たりの走行時間)に応じて変更される。より具体的には、例えば、図4に示すように、イグニッションスイッチ46がONされてからOFFされたとき1回当たりの走行時間が短いほど、第1所定温度が低く設定される。この場合、第1所定温度には上限値と下限値とを設定して、この上限値と下限値との間でもって、走行時間が短いほど第1所定温度が低くなるように連続可変的に変化されるようにしてある。なお、図4に示す1回当たりの走行時間は、平均走行時間としてある。すなわち、イグニッションスイッチ46のONからOFFへの変化を1回の走行(ドライビング)とカウウントして、このカウウント数が所定回数(例えば10回)となったときに、1回の走行についての平均走行時間を求めるようにしてある。なお、実施形態では、走行時間には、アイドル運転を行っている時間は含まれないものとされている。
図7は、前述したフィルタ24の再生を行う制御例を示すフローチャートであり、以下このフローチャートについて説明する。なお、以下の説明でSはステップを示す。まず、S1でデータ入力された後、S2において、イグニッションスイッチ46がONされているか否かが判別される。このS2の判別でYESのときは、S3において、今回の走行時間がカウントされる(走行している限り、走行時間がカウントアップされる)。
上記S3の後、S4において、メイン噴射量が決定されると共に、メイン噴射が実行される。S4の後、S5において、2つの圧力センサ23と25との検出値の差圧に基づいて、フィルタ24での微粒子の捕集量が決定(推定)される。
上記S5の後、S6において、S5で決定された微粒子の捕集量が、第1所定量β(実施形態ではほぼ0に近い値に設定)未満であるか否かが判別される。このS6の判別でYESのときは、S7において、再生フラグが0にリセットされた後、S8において、ポスト噴射量が0に設定される(再生不実行)。
前記S6の判別でNOのときは、S9において、S3で決定された捕集量が第2所定量α(例えば最大捕集量の70%)以上であるか否かが判別される。このS9の判別でYESのときは、フィルタ24の再生を実行すべき1つの条件が満足されたときであり、このときは、まずS10において、図4に示すマップから、走行時間(平均走行時間)に応じて、第1所定温度となる再生実行水温が決定される。この後、S11において、水温センサ36で検出される実際のエンジン冷却水温度が、S10で決定された再生実行水温以上であるか否かが判別される。このS11の判別でNOのときは、再生を行わないときであり、このときは、図12に移行して、ポスト噴射の噴射量が0に設定される(再生不実行)。
前記S11の判別でYESのときは、S13において、再生が開始されたことを示すべく、再生フラグが1にセットされる。この後、S14において、再生を行うべく、ポスト噴射が実行される。この後、S15において、再生中に極力排気系の温度を上昇させるべく、吸気絞り弁17の開度が閉方向に制御される。この、吸気絞り弁17の閉じ量は、例えば、図6に示すように、エンジン回転数とエンジン負荷としてのアクセル開度とをパラメータとして設定することができ、エンジン回転数が小さいほど、あるいはエンジン負荷が小さいほど、吸気絞り弁17の閉じ量が大きくされる(開度が小さくされる)。なお、図6では、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータとする領域がε1〜ε5の5つの領域に分けられているが、吸気絞り弁17の開度は、例えば、領域ε1では0〜20%、領域ε2では20〜40%、領域ε3では40〜60%、領域ε4では60〜80%、領域ε5では80〜100%とされる。なお、各領域ε1〜ε5において、吸気絞り弁17の開度を連続可変的に変更することもできる。
前記S9の判別でNOのときは、S16において、再生フラグが1であるか否かが判別される。このS16の判別でYESのときはS14へ移行され、S16の判別でNOのときはS7へ移行される。
前記S2の判別でNOのとき、つまりイグニッションスイッチ46がOFFされたときは、S17において、1回の走行当たりの平均値となる平均走行時間が算出される。この後、S18において、再生が終了しているか否かが判別される(再生フラグが0である場合に再生終了となる)。このS18の判別でNOのときは、S19において、平均走行時間が記憶される。勿論、この記憶されている平均走行時間が、図4の走行時間として用いられるものである。上記S18の判別でNOのときは、S20において、平均走行時間の記憶値がクリアされる。
図5は、本発明の第2の実施形態を示すものであり、第1所定温度としての再生実行水温を、走行時間(平均走行時間)に加えて、再生開始時の実際のエンジン冷却水温度をもパラメータとして決定するようにしたものであり、走行時間が短いほど、また再生開始時の冷却水温度が低いほど、第1所定温度が低くなるように設定してある。より具体的には、図5において、領域δ1〜δ5の5つの領域に分けられているが、第1所定温度としての再生実行水温は、例えば、領域δ1では40〜50度C、領域δ2では50〜60度C、領域δ3では60〜70度C、領域δ4では70〜80度C、領域δ5では80〜90度Cとされる。なお、各領域δ1〜δ5において、再生実行水温を連続可変的に変更することもできる。図5の実施形態においては、図7のS10において、図5に示すマップにしたがって再生実行水温を決定すればよい。
図8は、本発明の第3の実施形態を示すものであり、走行時間が、短い走行時間として設定された所定時間T1(例えば10分)以下となる走行回数が所定回数(例えば10回)となったときに、車室内に設けたブザー、ランプ等の報知手段47を作動させて、運転者に対して再生を促すようにしたものである。この図8のフローチャートは、例えば、図7のフローチャートに対する割り込み処理、あるいは図7のS9の直後、あるいはS12の後に実行される処理として実行される。
まず、図8のS21においてデータ入力された後、S22において、前回の走行時間が所定時間T1以下であるか否かが判別される。このS22の判別でYESのときは、所定時間T1以下となる走行回数Cがカウントアップされる。この後、S24において、上記走行回数Cが所定回数以上であるか否かが判別される。このS24の判別でYESのときは、S25において、運転者に対して再生を促すための報知手段47が作動される。
図8のフローチャートの変形として、前回の走行時間が再生を十分に行える長い所定時間以上である場合には、S23でのカウント回数をクリアするようにしてもよい。また、S25での報知の前提として、フィルタ24での微粒子の捕集量が相当に多くなっていることを確認する処理を行うようにしてもよい。さらに、所定回数(例えば20回)の走行回数を設定して、この所定回数に対して走行時間が短い所定時間T1以下となる回数の割合が所定割合(例えば40%以上)であるときに、S25での報知を行うようにしてもよい。
図9は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態では、再生を促すための報知領域を、再生実行温度とフィルタ24の微粒子捕集量とをパラメータとして設定してある。すなわち、図9において、左方側の領域が報知を行う領域であり、右方側の領域が報知をしない領域である。この図9において、パラメータとしての再生実行温度は、例えば、図4あるいは図5のマップに基づいて得られたものが用いられる。図9から明かなように、再生実行水温が低いほどフィルタ堆積量が小さくなるまで報知を行って、再生のための運転を促すようになっている。なお、この報知は、フィルタ堆積量が所定値以上に多くなったときに行われる通常の報知とは別のものである。
ここで、運転者に再生を促すための報知を行う時期としては、例えば図4において、走行時間(平均行時間)が例えば12分以下のとき、あるいは下限値温度になる10分以下のとき、というように設定することもできる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。ポスト噴射は、1回のみの噴射としてもよく、また分割噴射するときは分割回数を適宜変更できる。酸化触媒22は、フィルタ24と別個に設けることなく、フィルタ24に担持させることによってフィルタ24と一体的に設けるようにしてもよい。なお、フィルタ24の再生実行条件として、酸化触媒22の温度(温度センサ26の検出温度)が所定温度(例えば260度C)以上という条件設定することもできる。
走行時間に応じた再生実行水温の変更に際して、再生時の吸気絞り弁17の開度が小さいほど(閉じ量が大きいほど)、再生実行水温が高くなるように補正するようにしてもよい(燃焼性悪化を抑制)。すなわち、例えば、走行時間に応じて基本の再生実行水温を例えば図4のマップから決定して、この決定された再生実行水温を、吸気絞り弁17の開度に応じて補正すればよい。なお、再生時の吸気絞り弁17の開度は、例えば図6に示すマップのように決定すればよい。フローチャートに示す各ステップあるいはステップ群は、その機能内容を示す名称に手段の文字を付して表現できるものである。イグニッションスイッチ46のONからOFFまでの走行時間を検出するためのパラメータとしては、走行時間に関連してくるパラメータであれば適宜のものを採択することができ、例えば走行距離を用いることもできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用されたエンジンの全体系統図。 本発明による制御系統例を示すブロック図。 排気系に未燃燃料を供給するためのポスト噴射の一例をメイン噴射と共に示す特性図。 走行時間に応じて再生実行温度を変更する一例を示す図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、走行時間と再生開始時の冷却水温度度とに応じて再生実行温度を変更する一例を示す図。 再生時における吸気絞り弁の開度変更例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態を示す図。
符号の説明
E:エンジン本体
U:コントローラ
4:燃焼室
9:燃料噴射弁
11:吸気通路
21:排気通路
22:酸化触媒
23:排気圧力センサ
24:フィルタ
25:排気圧力センサ
26:排気温度センサ
46:イグニッションスイッチ
47:報知手段

Claims (4)

  1. エンジンの排気通路に設けられ、排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタおよび該フィルタの温度を上昇させるための酸化触媒と、
    前記フィルタに捕集された微粒子が所定量以上となったときに、エンジン冷却水温度が第1所定温度以上であることを条件として、前記酸化触媒に未燃燃料を供給して前記フィルタの再生を行わせる再生手段と、
    イグニッションスイッチのONからOFFまでの間の走行時間に関連するパラメータを検出する走行時間検出手段と、
    前記走行時間検出手段によって検出される走行時間が所定値以下の場合には、前記第1所定温度を低い温度に変更する温度変更手段と、
    を備えていることを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. 請求項1において、
    前記温度変更手段は、前記走行時間検出手段で検出される走行時間に加えて走行開始時のエンジン冷却水温度をもパラメータとして、前記第1所定温度を変更する、ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  3. 請求項1において、
    前記再生手段による再生実行時に、エンジンの吸気通路に設けた吸気絞り弁を閉じ方向に駆動すると共に、該吸気絞り弁の閉じ量をエンジン回転数、エンジン負荷が小さいほど大きくする絞り弁制御手段を備え、
    前記温度変更手段は、前記吸気絞り弁の閉じ量が大きいほど前記第1所定温度の低下度合を小さくする、
    ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  4. 請求項1において、
    前記走行時間検出手段によって検出される走行時間が所定時間以下となる頻度が所定頻度以上のとき、運転者に再生を促すための報知手段が設けられている、ことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
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