JP2008179233A - クローラ式作業車両 - Google Patents

クローラ式作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2008179233A
JP2008179233A JP2007013887A JP2007013887A JP2008179233A JP 2008179233 A JP2008179233 A JP 2008179233A JP 2007013887 A JP2007013887 A JP 2007013887A JP 2007013887 A JP2007013887 A JP 2007013887A JP 2008179233 A JP2008179233 A JP 2008179233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
tilt
shaft
steering column
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007013887A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Komatsu
正和 小松
Keiichi Hayashi
恵一 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2007013887A priority Critical patent/JP2008179233A/ja
Publication of JP2008179233A publication Critical patent/JP2008179233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ステアリングハンドルに、リバーサレバーおよび円錐リンク機構を設けるとともに、さらに、ステアリングハンドルコラムとチルトガイドを一体成形したチルト機構を設けて、操作性、作業性および安全性を向上させたクローラ式トラクタを提供する
【解決手段】ステアリングハンドル9が、ステアリングコラム100に、前後進切換機構7に連係するリバーサレバー12を備えるとともに、ステアリングコラム100の下方には、ステアリング軸101と、副変速レバー16と、旋回用HSTポンプ72とを連係させる円錐リンク機構14を備え、かつ、ステアリングコラム100と、円錐リンク機構14との間には、ステアリングハンドル9の位置を摺動可能とさせるチルト機構13を備える。そして、チルト機構13のチルトガイド122を、ステアリングコラム100と一体成形する。
【選択図】図5

Description

本発明は、運転席前方に、車両の操向を司るステアリングハンドルを備えるクローラ式作業車両に関するものであり、より詳細には、ステアリングハンドルは、ステアリングコラムに、前後進切換機構に連係するリバーサレバーを備えるとともに、ステアリングコラムの下方には、ステアリング軸と、副変速レバーと、旋回用HSTポンプと、を連係させる円錐リンク機構を備え、かつ、ステアリングコラムと、円錐リンク機構との間には、ステアリングハンドルの位置を摺動可能とさせるチルト機構を備えることに関する。
図9に示すように、従来のクローラ式トラクタ(作業車両)には、例えば、運転席前方のダッシュボード200後端部に、車両の操向を司るステアリングハンドル201を備え、該ステアリングハンドル201の側部に前後進切換機構に連係するリバーサレバー202を設けるとともに、ステアリングハンドル201のハンドル軸203と、副変速レバー204と、旋回用HSTポンプ205とを連係させる円錐リンク機構206を設けて、作業者がハンドル操作を行いながら作業視線を変えることなく容易にリバーサレバー202で車両の前後進切換操作ができるとともに、車両旋回時には、円錐リンク機構206により副変速操作の走行速度に応じた左右走行クローラの回転差にして、旋回フィーリングを良好にさせる(特許文献1)ものがある。
特開2004−148888号公報
しかし、このようなクローラ式トラクタ(作業車両)では、リバーサレバーの操作性や旋回フィーリングは優れるものの、作業者の体格や好みなどに合わせてステアリングハンドルを最適な操作位置にするために、該ステアリングハンドルの設置位置を摺動させる(チルトさせる)ことができず、作業性、操作性および安全性が低下するといった問題があった。また、前記とは逆に、ステアリングハンドルをチルトさせるチルト機構を有するものもあるが、この場合は、ステアリングハンドル近傍にリバーサレバーが設けられていない、もしくは、円錐リンク機構が備えられておらず、操作性や作業性が低下する他、チルト機構が複数の部品から成るためにステアリングハンドルへの取付など組立性が悪いという問題もある。
そこで、この発明の目的は、ステアリングハンドルに、リバーサレバーおよび円錐リンク機構を設けるとともに、さらに、ステアリングハンドルコラムとチルトガイドを一体成形したチルト機構を設けて、操作性、作業性および安全性を向上させたクローラ式トラクタを提供することにある。
このため、請求項1に記載の発明は、運転席前方に、車両の操向を司るステアリングハンドルを備えるクローラ式作業車両において、前記ステアリングハンドルは、ステアリングコラムに、前後進切換機構に連係するリバーサレバーを備えるとともに、前記ステアリングコラムの下方には、ステアリング軸と、副変速レバーと、旋回用HSTポンプと、を連係させる円錐リンク機構を備え、かつ、前記ステアリングコラムと、前記円錐リンク機構との間には、前記ステアリングハンドルの位置を摺動可能とさせるチルト機構を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクローラ式作業車両において、前記チルト機構のチルトガイドを、前記ステアリングコラムと一体成形することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、運転席前方に、車両の操向を司るステアリングハンドルを備えるクローラ式作業車両において、ステアリングハンドルは、ステアリングコラムに、前後進切換機構に連係するリバーサレバーを備えるとともに、ステアリングコラムの下方には、ステアリング軸と、副変速レバーと、旋回用HSTポンプとを連係させる円錐リンク機構を備え、かつ、ステアリングコラムと、円錐リンク機構との間には、ステアリングハンドルの位置を摺動可能とさせるチルト機構を備えるので、作業者がハンドル操作を行いながら作業視線を変えることなく容易にリバーサレバーで車両の前後進切換操作ができるとともに、車両旋回時には、円錐リンク機構により副変速操作の走行速度に応じた左右走行クローラの回転差にして、旋回フィーリングを良好にさせ、さらには作業者の体格などに合わせてステアリングハンドルを最適な操作位置に摺動させることができる。従って、操作性、作業性および安全性を向上させたクローラ式トラクタを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、チルト機構のチルトガイドを、ステアリングコラムと一体成形するので、ステアリングコラムにチルトガイドを後付けする必要がなく、迅速かつ容易にステアリングハンドルにチルト機構を取付けることができる。従って、組立性を向上させたクローラ式トラクタを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は本発明の一実施例に係るクローラ式トラクタの左側面図、図2は同トラクタの平面図、図3は駆動部の断面側面図、図4は駆動部の断面平面図である。
まず、クローラ式トラクタ1の概略構成について説明する。図1〜2に示すように、車両1前部には、エンジン3を覆うボンネット2と、このボンネット2の後方には、車両1の操縦を行うためのキャビン4が配設される。このキャビン4内には、前端部に配設されるダッシュボード11後方に車両1の操向を司るステアリングハンドル9およびステアリングハンドル9の後方に運転席8がそれぞれ配置される。そして、運転席8の左右には、車両1の走行や不図示の作業機の上げ下げなどを操作するための主変速レバー、副変速レバーおよびPTO操作レバーなどの図示しない各種レバーが配設される。
そして、キャビン4を支持する4本のフレームと、該フレーム間に設けられた窓ガラスおよびドアガラスを有するキャビン4が運転席8全体を覆うように形成される。また、運転席8の両側部であって、キャビン4の外側には、左右燃料タンク6が配設される。さらに、運転席8への昇降用のステップ10がキャビン4の下方に設けられるとともに、車両1の後方には、作業に応じて取り外し可能な図示しない作業機が取付けられ、この作業機によりプラウや、ロータリーなどの作業を行うものである。また、車両1の下部には車両1を走行させる左右一対のクローラ式走行装置80が配設される。
クローラ式走行装置80は、進行方向に延設された左右クローラフレーム81および、このクローラフレーム81間を連結する2本の図示しないサイドフレームからなり、クローラフレーム81の前端に不図示の左右フロントアクスルケースが固設され、この左右フロントアクスルケースに支持された左右車軸89に左右駆動スプロケット60が支持される。また、クローラフレーム81の後端には、左右従動アイドラ85が回転自在に支持され、これら駆動スプロケット60と、従動アイドラ85との外周間をクローラベルト88が巻装されるとともに、駆動スプロケット60と、従動アイドラ85との前後間には、それぞれ4つのイコライザ転輪86が回転自在に支持される。
以下、図3〜4を用いて、まず、クローラ式トラクタ1の走行および伝動系統について説明する。エンジン3の出力軸に、前後進切換機構21、主変速ギヤ変速機構22および副変速用ギヤ変速機構23、走行伝動軸24、差動機構25を介してクローラ式走行装置80の左右車軸89を連結させて車両1の走行を行うとともに、前後進切換機構21の前後進出力軸26にPTOクラッチ27、PTO変速用ギヤ変速機構28を介し、後ミッションケース30a後方に突出させるPTO出力軸29を連結させ、機体後方に装設させる農作業機に動力が伝えられる。
また、後ミッションケース30aとエンジン3との間の伝動ケース30bに、前後進切換機構21および主変速用ギヤ変速機構22を内設させ、前後進切換機構21の入力軸31をダンパ32を介して、エンジン3の出力軸に連結させるとともに、前後進切換機構21の前後進出力軸26に主変速用ギヤ変速機構22の主変速軸33が連結される。
さらに、後ミッションケース30aの前部に副変速用ギヤ変速機構23および後ミッションケース30aの後部にPTO変速用ギヤ変速機構28を内設させ、主変速軸33に副変速用ギヤ変速機構23の副変速軸34を連結させ、副変速軸34後端に1対のベベルギヤ35を介して走行ブレーキ36のブレーキ軸37を連結させ、副変速軸34前端には中間軸38を介して走行伝動軸24の後端が連結される。
次に、前ミッションケース30cには、左右遊星ギヤ機構39を備える差動機構25を内設させ、走行伝動軸24の前端にデフ入力軸40、ベベルギヤ41、遊星ギヤ入力軸42を介して左右遊星ギヤ機構39を連結させ、走行伝動軸24からの走行変速出力を左右遊星ギヤ機構39および遊星ギヤ出力軸43を介して左右車軸89に伝え、左右クローラ式走行装置80を略同一速度で同一方向に駆動して車両1を前進または後進走行させる構成とされる。
また、機体を旋回させる旋回用の油圧変速機構(HST)の旋回用HSTポンプ44および旋回用HSTモータ45を分割配置させるもので、例えば、伝動ケース30bの右外側に旋回用HSTポンプ44を並設させ、主変速軸33前端に3つ1組の伝達ギヤ46を介して旋回用HSTポンプ44のポンプ軸を連結させて、主変速後の動力をポンプ軸に入力させるとともに、前ミッションケース30cの前面に旋回用HSTモータ45を固設させ、この旋回用HSTモータ45のモータ軸を左右逆転ベベルギヤ49および左右ギヤ軸50を介して左右遊星ギヤ機構39に連結させ、旋回用HSTポンプ44および旋回用HSTモータ45により変速する操向出力を、左右遊星ギヤ機構39を介して左右車軸89に伝えて、左右クローラ式走行装置80を略一定速度で駆動するとともに、主変速の変速段の走行速度に左右クローラ式走行装置80の回転差を比例させ、主変速の変速段を切換えても同じ旋回半径で左方向あるいは右方向に機体を旋回させる構成とされる。
さらに、車両1のキャビン4内には、不図示のエアコンなどを備えることができる。この場合、エンジン3に前記エアコン駆動による負荷がかるため、このエンジン3の回転数を電子制御する不図示のコントローラが設けられる。このコントローラによって前記エアコンのそれぞれ図示しないコンデンサを冷却する冷却ファンの回転数を、エンジン3の回転数に比例する構成にし、前記コントローラは、エンジン3のアイドリング回転数を、前記エアコン停止時よりもエアコン作動時に上昇させ、前記コントローラが、不図示のコンプレッサの吐出冷媒圧力を検出する図示しない圧力センサにより検出された冷媒圧力の高さに比例するように、エンジン3のアイドルアップ時の回転数の高さを設定する構成にしてもよい。
次に、本願発明である、リバーサレバー、円錐リンク機構およびチルト機構を備えるステアリングハンドルについて、その具体的構成を説明する。図5は、リバーサレバー、円錐リンク機構およびチルト機構を備えるハンドル操縦部を示す左側面図、図6は円錐リンク機構の模式図、図7はチルトガイドを示したハンドル操縦部の左側面図、図8はチルト機構をステアリングコラム後方から見た背面図である。
図5に示すように、ハンドル操縦部15は、運転席8の前方であって、ダッシュボード11の後端部に連設させて、車両1の後方に向け傾斜して設けられ、上部から順にステアリングハンドル9、リバーサレバー12、チルト機構13、円錐リンク機構14などから構成される。
このステアリングハンドル9は、ステアリングコラム100内に、一端をステアリングハンドル9に連設させたステアリング軸101を内設し、ステアリング軸101の他端は、円錐リンク機構14に接続される。
そして、ステアリングコラム100の、例えば左側部(前後左右どの側部であってもよい)には、リンク12aを介して前後進切換機構7に接続されるリバーサレバー12が突出して設けられる。このリバーサレバー12の回動操作により、前後進切換機構7の図示しない油圧多板式前後進クラッチを入切するリバーサバルブを切換操作して、前述したように車両1の前後進切換が行われる。
円錐リンク機構14は、図6に示すように、副変速レバー16を操向ポンプ44の変速アーム73に連結させるもので、ステアリングハンドル9のステアリング軸101に小径ギヤ102およびセクタギヤ103を介し、操向入力軸104を連結させ、操向入力軸104下端に自在継手を介して入力支点軸105を連結させ、入力支点軸105に操向入力部材106を固定させ、軸受部材107に一端を回転自在に片持ち支持させる水平状の変速入力軸108の他端に、操向入力部材106を回転自在に取付け、操向入力部材106を操向入力軸104周りに回転自在に支持させる。
この操向入力軸104の正逆転によって操向入力部材106を略垂直な操向入力軸104の軸芯回りに正逆転させるとともに、変速入力軸108の正(逆)転によって略水平な左右方向の変速入力軸108の軸芯回りに入力支点軸105および操向入力部材106を一方向傾動状態に回転させ、垂直方向の操向入力軸104の軸芯と左右水平方向の変速入力軸108の軸芯とが直角交叉する交点に各軸104,106の自在継手の連結部を取付けて、ステアリングハンドル9の操向入力軸104の正逆転操作により操向入力軸104の軸芯回りに操向入力部材106が正逆転される。
さらに、ステアリングコラム100の下方後側に副変速操作軸109を回転自在に軸支させ、左右方向に略水平に横架させる副変速操作軸109の左側端を変速リンク110およびロッド111を介して副変速レバー16に連結させ、副変速レバー16を車両1の前後方向に摺動させる変速操作によって主変速操作軸109を正逆転させるとともに、ロッド形副変速部材112および下リンク113を介して変速入力軸108に副変速操作軸109を連結させ、副変速レバー16による副変速操作軸109の正(逆)転操作により入力支点軸105が変速入力軸108の軸芯回りに一方向傾動状態に回転される。
また、筒軸形の操向出力軸114を操向操作軸115に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材116を操向出力軸114に固定させるとともに、ロッド形操向結合部材117の上端部を操向入力部材106に自在継手形操向入力連結部118を介して連結させ、球関継手形操向出力連結部119を介して操向結合部材117の下端部を操向出力部材116に連結させ、走行進路を変更させる円錐リンク機構14が構成される。
そして、操向出力軸114に操向リンク120および操向出力ロッド121を介して旋回用HSTポンプ72の変速アーム72aを連結させて、変速アーム72aの正逆転操作により旋回用HSTポンプ72の図示しない可動斜板の傾斜角度調節を行って、旋回用HSTモータ73の回転数制御および正逆転切換を行い、ステアリングハンドル9による操向角度(旋回半径)の変更および左右旋回方向の切換が行われる。
その結果、副変速レバー16の最高速(3速など)時に入力支点軸105(円錐リンク機構14底面部14aの底面角α)を最大(α≒26゜)また最低速(1速)時に最小(α≒10゜)と傾けるように設定して、副変速レバー16を最高速にした場合と、最低速にした場合とにおいて、同一のステアリングハンドル9の操向角度では、副変速の最高速時に左右クローラ式走行装置80の回転差を標準より大、最低速時に標準より小とさせて、最高速時での旋回半径をより小さくして旋回半径を確保した状態、および低速時での旋回を緩やかなものとさせて、副変速の最高速時と、最低速時とのそれぞれの操作フィーリングが良好な構成とされる。
次に、チルト機構13は、ステアリングハンドル9の設置位置を作業者の体格や好みに応じて車両1の前後方向に摺動させるものであり、図5に示すように、チルトガイド122およびチルトアーム123などから構成される。
これは、まず、上下に分離して設けられたステアリングコラム100と、円錐リンク機構14との間であって、ステアリングコラム100の、例えば左側板100b前端部には、前方かつ斜め下方に延設されたチルトガイド122の一端が溶接などによりステアリングコラム100と一体成形で取付けられる。このチルトガイド122の前端部は、後述するチルトアーム123の段付ボルト127が嵌入される、図7に示すような前方に突設される溝124aを有する上下方向に並ぶ複数の歯型溝124が設けられる。なお、歯型溝124の溝124aの数は、ステアリングハンドル9のチルト位置数に対応する構成とされる。
また、ステアリングコラム100と、円錐リンク機構14との間であって、円錐リンク機構14上には、図7〜8に示すように、前端部に取付板125aを有し、側部には上端がステアリングコラムの底板100aに接触しない高さで略垂直に2本の平行な接続板125b,125cを設けた円錐リンクステー125が固設される。
そして、取付板125aが、ダッシュボード11後端部にボルト締結などで固定される結果、円錐リンク機構14がダッシュボード11に固定されるとともに、ステアリングコラム100の左側板100c、右側板100dそれぞれの内側面を、接続板125b,125cそれぞれの外側面と互いに接触させて、左側板100cと接続板125bおよび、右側板100dと接続板125cのそれぞれを段付きボルト126で締結し、ステアリングコラム100と、円錐リンク機構14とが連結される。
ここで、作業者がステアリングハンドル9を車両1の前方向もしくは後方向にチルトさせる場合には、まず、レバー128を上方に引き上げることでリンク129が摺動し、不図示の係止ピンによるステアリングハンドル9における固定位置(チルト位置)のロックが解除される。ステアリングコラム100は、段付きボルト126を回動支点とし、ステアリングハンドル9に追従して車両1の前方向aもしくは後方向bに摺動される。
そして、ステアリングコラム100の前方向aへの摺動に伴い、ステアリングコラム100の前端に有するチルトガイド122は下方向a´に摺動し、ステアリングコラム100を後方向bへ摺動させた場合にはチルトガイド122が上方向b´に摺動される。
このとき、ダッシュボード11の側板内側面(図中では左側板の内側面であるが、右側板の内側面でもよい)に取り付けられたチルトアーム123の上端部に有する段付きボルト127が、チルトガイド122の前端部に有する複数の歯型溝124の中で、ステアリングハンドル9のチルト位置に対応した溝124aに嵌合されてステアリングハンドル9のチルト位置が定まる。そして、レバー128を下方に引き下げることでリンク129を摺動させ、前記係止ピンによりステアリングハンドル9が当該固定チルト位置で固定される。
以上のような構成にすることで、作業者がステアリングハンドル9のハンドル操作を行いながら作業視線を変えることなく、容易にリバーサレバー12で車両1の前後進切換操作ができるとともに、車両1の旋回時には、円錐リンク機構14により副変速操作の走行速度に応じた左右クローラ式走行装置80の回転差にして、旋回フィーリングを良好にさせ、さらには作業者の体格などに合わせてステアリングハンドル9を最適な操作位置にチルトさせることができる。また、チルトガイド122がステアリングコラム100に一体成形されているため、ステアリングコラム100にチルトガイド122を後付けする必要がなく、迅速かつ容易にステアリングハンドル9にチルト機構13を取付けることができる。
以上詳述したように、この例のクローラ式トラクタ1は、運転席8前方に、車両1の操向を司るステアリングハンドル9を備え、ステアリングハンドル9は、ステアリングコラム100に、前後進切換機構7に連係するリバーサレバー12を備えるとともに、ステアリングコラム100の下方には、ステアリング軸101と、副変速レバー16と、旋回用HSTポンプ72とを連係させる円錐リンク機構14を備え、かつ、ステアリングコラム100と、円錐リンク機構14との間には、ステアリングハンドル9の位置を摺動可能とさせるチルト機構13を備えるものである。加えて、チルト機構13のチルトガイド122を、ステアリングコラム100と一体成形する。
また、上述の例では、作業車両の一例としてクローラ式トラクタ(農作業車両)について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、農作業車両としてコンバインなど、また、建設作業車両として、バックホー、ブルトーザなど、ステアリングハンドルを備えたあらゆる作業車両に適用することができる。
本発明の一例としての、クローラ式トラクタを示す左側面図である。 クローラ式トラクタの平面図である。 駆動部の断面側面図である。 駆動部の断面平面図である。 リバーサレバー、円錐リンク機構およびチルト機構を備えるハンドル操縦部を示す左側面図である。 円錐リンク機構の模式図である。 チルトガイドを示したハンドル操縦部の左側面図である。 チルト機構をステアリングコラム後方から見た背面図である。 従来のトラクタのハンドル操作系を示す側面模式図である。
符号の説明
9 ステアリングハンドル
11 ダッシュボード
13 チルト機構
14 円錐リンク機構
12 リバーサレバー
100 ステアリングコラム
100a 底板
100c 左側板
100d 右側板
101 ステアリング軸
122 チルトガイド
123 チルトアーム
124 歯型溝
124a 溝
125 円錐リンクステー
125a 取付板
125b,125c 接続板
126,127 段付ボルト
128 レバー
129 リンク
a 前方向
b 後方向
a´ 下方向
b´ 上方向

Claims (2)

  1. 運転席前方に、車両の操向を司るステアリングハンドルを備えるクローラ式作業車両において、
    前記ステアリングハンドルは、ステアリングコラムに、前後進切換機構に連係するリバーサレバーを備えるとともに、前記ステアリングコラムの下方には、ステアリング軸と、副変速レバーと、旋回用HSTポンプと、を連係させる円錐リンク機構を備え、かつ、前記ステアリングコラムと、前記円錐リンク機構との間には、前記ステアリングハンドルの位置を摺動可能とさせるチルト機構を備えることを特徴とする、クローラ式作業車両。
  2. 前記チルト機構のチルトガイドを、前記ステアリングコラムと一体成形することを特徴とする、請求項1に記載のクローラ式作業車両。
JP2007013887A 2007-01-24 2007-01-24 クローラ式作業車両 Pending JP2008179233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013887A JP2008179233A (ja) 2007-01-24 2007-01-24 クローラ式作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013887A JP2008179233A (ja) 2007-01-24 2007-01-24 クローラ式作業車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008179233A true JP2008179233A (ja) 2008-08-07

Family

ID=39723475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007013887A Pending JP2008179233A (ja) 2007-01-24 2007-01-24 クローラ式作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008179233A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106143587A (zh) * 2016-08-18 2016-11-23 安徽泗州拖拉机制造有限公司 一种大马力拖拉机的转向控制装置及控制方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085614A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 移動農機
JP2001255951A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 走行車両の操向装置
JP2002187558A (ja) * 2000-12-19 2002-07-02 Seirei Ind Co Ltd 農作業機のハンドル防振装置
JP2003040133A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Iseki & Co Ltd クローラ型作業車両の操向制御装置
JP2004009898A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングの跳ね上げ装置
JP2004148888A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd クローラ形トラクタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085614A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 移動農機
JP2001255951A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 走行車両の操向装置
JP2002187558A (ja) * 2000-12-19 2002-07-02 Seirei Ind Co Ltd 農作業機のハンドル防振装置
JP2003040133A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Iseki & Co Ltd クローラ型作業車両の操向制御装置
JP2004009898A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Fuji Kiko Co Ltd ステアリングの跳ね上げ装置
JP2004148888A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd クローラ形トラクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106143587A (zh) * 2016-08-18 2016-11-23 安徽泗州拖拉机制造有限公司 一种大马力拖拉机的转向控制装置及控制方法
CN106143587B (zh) * 2016-08-18 2019-08-06 安徽泗州拖拉机制造有限公司 一种大马力拖拉机的转向控制装置及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6889782B2 (en) Tractor
EP1745972B1 (en) Tractor
JP6444821B2 (ja) 車両
US20100200323A1 (en) Work vehicle
WO2007049368A1 (ja) 小型クローラ式トラクタ
JP2008179233A (ja) クローラ式作業車両
JP4606424B2 (ja) クローラ式作業車両
JP3943448B2 (ja) クローラ形トラクタ
JP2007185984A (ja) 小型クローラ式トラクタ
JP2008184016A (ja) クローラ式作業車両
JP2008195318A (ja) クローラ式作業車両
EP1308369A1 (en) Working vehicle
JP4537967B2 (ja) トラクタの変速操作装置
JP2007263259A (ja) 作業車の連係構造
JP2007076459A (ja) トラクタの変速操作装置
JP2003002228A (ja) トラクタ
JP4286162B2 (ja) トラクタの伝動装置
JP5006016B2 (ja) 作業車両
JP4672886B2 (ja) トラクタ
JP4056054B2 (ja) クローラ形トラクタ
JP3892890B2 (ja) コンバインの操作装置
JP2006232142A (ja) 作業車両の旋回制御装置
JP2006240316A (ja) 作業車両の操向操作部
JP5069976B2 (ja) クローラ式作業車両
JP5133633B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110520

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20110721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120306

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02