JP6444821B2 - 車両 - Google Patents
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Description
機体左右中心に対して機体左右方向一方側に偏倚して配置される操舵操作用のステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの操作をアシスト可能な電動パワーステアリングユニットと、が備えられ、
前記電動パワーステアリングユニットに、前記ステアリングホイールに連動連結され、前記ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されて車輪側に連動連結されるリンク機構と、前記ステアリングホイールの操作に応じて前記リンク機構に補助動力を供給可能なアシスト装置と、が備えられ、
前記ステアリングホイールの近傍における機体左右中心寄りの箇所に配置された操作レバーと、
前記操作レバーに連動連結される機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸と、
前記回動軸に連動連結される操作ケーブルと、が備えられ、
前記操作ケーブルの基端部が、前記アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置しているものである。
しかし、操作レバーに、機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸を連動連結し、その回動軸に操作ケーブルを連動連結して、操作ケーブルの基端部が、アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置するようにしている。これにより、操作ケーブルが、アシスト装置とは離れた箇所に位置し、操作ケーブルとアシスト装置とが干渉しにくいものとなる。
したがって、本発明によれば、電動パワーステアリングユニットを、操作系との干渉を回避した状態で好適に配置できる。
前記回動軸が、前記リンク機構の近傍を横切るように配置されていると好適である。
前記回動軸を回動可能に支持するフレーム体が備えられ、
前記リンク機構が、前記回動軸と前記フレーム体との間を通過するように配置されていると好適である。
前記リンク機構に連繋されるとともに、車軸に連動連結されるラックアンドピニオン機構が備えられ、
前記操作ケーブルが、前記ラックアンドピニオン機構よりも後方側の箇所を通過するように配索されている。
前記リンク機構に、ユニバーサルジョイントを介して連動連結される複数のリンク部材が備えられ、
前記複数のリンク部材に、前記ステアリングホイールの回動操作軸に連動連結される第一リンク部材と、前記第一リンク部材の下端部側に連動連結される第二リンク部材と、が備えられ、
前記アシスト装置が、前記第一リンク部材の下方に位置するとともに、前記第二リンク部材に対して補助動力を供給するように構成されていると好適である。
前記アシスト装置に、電動モータと、前記電動モータを制御する制御装置と、が備えられ、
前記電動モータ及び前記制御装置が、前記リンク機構に対して、前記操作ケーブルとは反対側に配置されていると好適である。
前記制御装置が、フロントリッドの後方に位置する運転パネル内に配置され、
前記制御装置の周囲を覆うカバーが備えられていると好適である。
図1、図2に示される作業車としての多目的車両(「車両」の一例)は、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いられるものである。多目的車両には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪11(「車輪」の一例)と、駆動可能な左右一対の後車輪12と、左右の前車輪11及び左右の後車輪12により走行可能な走行機体が備えられている。走行機体の前後中央部には、運転部13が備えられている。走行機体における運転部13の後部には、荷台14が備えられている。走行機体における荷台14よりも下方には、エンジン15等を有する原動部16が備えられている。
図3〜図6等に示される電動パワーステアリングユニット23は、いわゆるコラムアシスト式に構成されている。電動パワーステアリングユニット23には、リンク機構55と、アシスト装置56と、が備えられている。アシスト装置56には、バッテリ(図示なし)等の電力により駆動される電動モータ57と、電動モータ57の出力を減速する減速機構57Aと、電動モータ57を制御する制御装置58と、が備えられている。制御装置58は、ECU(Electronic Control Unit)により構成されている。電動モータ57及び減速機構57Aは、フレーム体52のモータ支持部52Dに支持されている。制御装置58は、横向きフレーム42に支持されている。
図3、図4等に示されるように、変速レバー22は、ステアリングホイール21の右側に配置されている。つまり、変速レバー22は、ステアリングホイール21の近傍における機体左右中心C1寄りの箇所に配置されている。つまり、変速レバー22とチルトレバー24とは、ステアリングホイール21の左右中心C2に対して左右に振り分けて配置されている。
図4に示されるように、変速レバー22に連動連結される回動軸72は、リンク機構55の第一リンク部材61の近傍を横切るように配置されている。電動モータ57及び制御装置58は、リンク機構55に対して、操作ケーブル73とは反対側に配置されている。
図6に示されるように、制御装置58は、フロントリッド26の後方に位置する運転パネル20内に配置されている。図7等に示されるように、制御装置58の周囲を覆うカバー76が備えられている。図6に示されるように、制御装置58は、ラジエータカバー30の後方、且つ、運転パネル20の前方に配置されている。ラジエータカバー30により、ラジエータ27を冷却した空気が制御装置58側に向かうことを防止され、且つ、前方から飛散する水をラジエータカバー30により遮断して制御装置58にかかることが防止される。そして、運転パネル20により、運転部13側から制御装置58側に水等が侵入することが防止される。
図7に示されるように、制御装置58は、支持ステー77にボルト連結等により取り付けられている。支持ステー77には、樹脂製のカバー76とゴム製のシール部材79とが取り付けられる。支持ステー77に、カバー76とシール部材79を取り付けることにより、制御装置58の横側部側、上部側、及び、後部側がカバー76により覆われ、制御装置58の下部側が、シール部材79により覆われる。
まず、制御装置58が取り付けられている支持ステー77の上端部を、横向きフレーム42に溶接して固定することにより、支持ステー77の位置決めを行う。次に、シール部材79の切り込み部80に、制御装置58に接続される電気信号や電力を伝達可能な電線部81を挟み込む。切り込み部80は、端部に至る切れ目80Aと、電線部81の径に合わせた孔部80Bとを有している。そして、カバー76を、ボルト等の締結具76Aにより支持ステー77に連結して、カバー76、シール部材79、支持ステー77により、制御装置58の周囲を全て覆う。
図1、図2に示されるように、パーキングブレーキ25は、運転座席17の側部側に配置されている。図8に示されるように、パーキングブレーキ25は、支持ブラケット85に連結支持されており、支持ブラケット85には、パーキングブレーキ25のオン状態を検出可能なパーキングスイッチ25Aが支持されている。パーキングブレーキ25と、支持ブラケット85と、パーキングスイッチ25Aとは、予め組み立てられたアッシ86を構成している。アッシ86の支持ブラケット85を、下部フレーム33に備えられる組付ステー87に、ボルト・ナット等の締結具88により、取り付けることにより、パーキングブレーキ25の組み付けを容易に行うことができる。
以下、本発明の別実施形態について説明する。上記実施形態と下記の各別実施形態とは、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
21 :ステアリングホイール
22 :変速レバー(操作レバー)
23 :電動パワーステアリングユニット
26 :フロントリッド
52 :フレーム体
55 :リンク機構
56 :アシスト装置
57 :電動モータ
58 :制御装置
60 :ユニバーサルジョイント
61 :第一リンク部材
62 :第二リンク部材
66 :ラックアンドピニオン機構
72 :回動軸
73 :操作ケーブル
74 :基端部
76 :カバー
C1 :機体左右中心
C2 :ステアリングホイールの左右中心
X1 :横軸心
Claims (7)
- 機体左右中心に対して機体左右方向一方側に偏倚して配置される操舵操作用のステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの操作をアシスト可能な電動パワーステアリングユニットと、が備えられ、
前記電動パワーステアリングユニットに、前記ステアリングホイールに連動連結され、前記ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されて車輪側に連動連結されるリンク機構と、前記ステアリングホイールの操作に応じて前記リンク機構に補助動力を供給可能なアシスト装置と、が備えられ、
前記ステアリングホイールの近傍における機体左右中心寄りの箇所に配置された操作レバーと、
前記操作レバーに連動連結される機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸と、
前記回動軸に連動連結される操作ケーブルと、が備えられ、
前記操作ケーブルの基端部が、前記アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置している車両。 - 前記回動軸が、前記リンク機構の近傍を横切るように配置されている請求項1に記載の車両。
- 前記回動軸を回動可能に支持するフレーム体が備えられ、
前記リンク機構が、前記回動軸と前記フレーム体との間を通過するように配置されている請求項1または2に記載の車両。 - 前記リンク機構に連繋されるとともに、車軸に連動連結されるラックアンドピニオン機構が備えられ、
前記操作ケーブルが、前記ラックアンドピニオン機構よりも後方側の箇所を通過するように配索されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両。 - 前記リンク機構に、ユニバーサルジョイントを介して連動連結される複数のリンク部材が備えられ、
前記複数のリンク部材に、前記ステアリングホイールの回動操作軸に連動連結される第一リンク部材と、前記第一リンク部材の下端部側に連動連結される第二リンク部材と、が備えられ、
前記アシスト装置が、前記第一リンク部材の下方に位置するとともに、前記第二リンク部材に対して補助動力を供給するように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両。 - 前記アシスト装置に、電動モータと、前記電動モータを制御する制御装置と、が備えられ、
前記電動モータ及び前記制御装置が、前記リンク機構に対して、前記操作ケーブルとは反対側に配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両。 - 前記制御装置が、フロントリッドの後方に位置する運転パネル内に配置され、
前記制御装置の周囲を覆うカバーが備えられている請求項6に記載の車両。
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