JP6444821B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6444821B2
JP6444821B2 JP2015133948A JP2015133948A JP6444821B2 JP 6444821 B2 JP6444821 B2 JP 6444821B2 JP 2015133948 A JP2015133948 A JP 2015133948A JP 2015133948 A JP2015133948 A JP 2015133948A JP 6444821 B2 JP6444821 B2 JP 6444821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering wheel
linked
link
link mechanism
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015133948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017013688A (ja
Inventor
浩 高木
浩 高木
別所 弘樹
弘樹 別所
貴史 小松
貴史 小松
健介 岡部
健介 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2015133948A priority Critical patent/JP6444821B2/ja
Priority to US15/165,005 priority patent/US9796406B2/en
Publication of JP2017013688A publication Critical patent/JP2017013688A/ja
Priority to US15/726,642 priority patent/US10457317B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6444821B2 publication Critical patent/JP6444821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

本発明は、機体左右中心に対して機体左右方向一方側に偏倚して配置される操舵操作用のステアリングホイールが備えられた車両に関する。
従来の車両が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両には、ステアリングホイールの操作をアシスト可能な油圧パワーステアリングユニットが備えられている。油圧パワーステアリングユニットには、ステアリングホイールの直下に配置される油圧コントローラと、油圧コントローラから下方に向けて延出される圧油ホース(特許文献1の「ポンプ側圧油ホース」「シリンダ側圧油ホース」)と、が備えられている。
特開2012−11800号公報
しかし、従来の技術で用いられている油圧パワーステアリングユニットは、作動油を用いて駆動する構造であるため、例えば、圧油ホースから油漏れを生じるおそれがあったり、メンテナンス性があまり良くなかったりするという不利がある。このような不利を回避するために、油圧パワーステアリングユニットの代わりに、作動油を用いない電動パワーステアリングユニットの採用が検討される。
ところが、電動パワーステアリングユニットは、油圧パワーステアリングユニットと基本構造が大きく異なるため、電動パワーステアリングユニットを採用するにあたり、油圧パワーステアリングユニットにおける操作系の配置をそのまま流用すると、電動パワーステアリングユニットと操作系とが互いに干渉するおそれがあった。
このような点に鑑み、電動パワーステアリングユニットを、操作系との干渉を回避した状態で好適に配置できる車両の提供が望まれていた。
本発明の車両は、
機体左右中心に対して機体左右方向一方側に偏倚して配置される操舵操作用のステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの操作をアシスト可能な電動パワーステアリングユニットと、が備えられ、
前記電動パワーステアリングユニットに、前記ステアリングホイールに連動連結され、前記ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されて車輪側に連動連結されるリンク機構と、前記ステアリングホイールの操作に応じて前記リンク機構に補助動力を供給可能なアシスト装置と、が備えられ、
前記ステアリングホイールの近傍における機体左右中心寄りの箇所に配置された操作レバーと、
前記操作レバーに連動連結される機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸と、
前記回動軸に連動連結される操作ケーブルと、が備えられ、
前記操作ケーブルの基端部が、前記アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置しているものである。
本発明によると、ステアリングホイールに連動連結されるとともに車輪側に連動連結されるリンク機構に対して、アシスト装置による補助動力を供給することにより、電動パワーステアリングユニットは、ステアリングホイールの操作をアシストするようになっている。リンク機構は、ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されており、操作レバーは、ステアリングホイールの近傍における機体左右中心寄りの箇所に配置されている。つまり、操作レバーは、ステアリングホイールに対して、ステアリングホイールからリンク機構が延出される側と同じ側に配置されている。このため、操作レバーの直下に、操作レバーに連動連結された操作ケーブルが延出される配置であると、操作ケーブルが、リンク機構に補助動力を供給するアシスト装置と干渉するおそれがある。
しかし、操作レバーに、機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸を連動連結し、その回動軸に操作ケーブルを連動連結して、操作ケーブルの基端部が、アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置するようにしている。これにより、操作ケーブルが、アシスト装置とは離れた箇所に位置し、操作ケーブルとアシスト装置とが干渉しにくいものとなる。
したがって、本発明によれば、電動パワーステアリングユニットを、操作系との干渉を回避した状態で好適に配置できる。
上記構成において、
前記回動軸が、前記リンク機構の近傍を横切るように配置されていると好適である。
本構成によれば、操作レバーに連動連結される回動軸が、電動パワーステアリングユニットのリンク機構の近傍を横切るように配置されているので、回動軸に連動連結される操作ケーブルの基端部が、ステアリングホイールからリンク機構が延出される側とは反対側に位置するものとなり、操作ケーブルとリンク機構との干渉を回避した配置を実現できる。
上記構成において、
前記回動軸を回動可能に支持するフレーム体が備えられ、
前記リンク機構が、前記回動軸と前記フレーム体との間を通過するように配置されていると好適である。
本構成によれば、操作レバーに連動連結される回動軸は、フレーム体に支持されており、その回動軸とフレーム体との間には、空間が生じている。その空間を、電動パワーステアリングユニットのリンク機構が通過するように配置している。これにより、操作レバーに連動連結される回動軸と、電動パワーステアリングユニットのリンク機構とを、干渉を回避した態様で、コンパクトに配置できる。
上記構成において、
前記リンク機構に連繋されるとともに、車軸に連動連結されるラックアンドピニオン機構が備えられ、
前記操作ケーブルが、前記ラックアンドピニオン機構よりも後方側の箇所を通過するように配索されている。
本構成によれば、操作ケーブルを、ラックアンドピニオン機構よりも後方側の箇所を通過するように配索しているので、操作ケーブルとラックアンドピニオン機構との干渉を好適に回避できる。
上記構成において、
前記リンク機構に、ユニバーサルジョイントを介して連動連結される複数のリンク部材が備えられ、
前記複数のリンク部材に、前記ステアリングホイールの回動操作軸に連動連結される第一リンク部材と、前記第一リンク部材の下端部側に連動連結される第二リンク部材と、が備えられ、
前記アシスト装置が、前記第一リンク部材の下方に位置するとともに、前記第二リンク部材に対して補助動力を供給するように構成されていると好適である。
本構成によれば、電動パワーステアリングユニットにおいて、第一リンク部材の下端部側に連動連結される第二リンク部材にアシスト装置による補助動力が供給される。そして、リンク機構の全体が、ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されているので、第一リンク部材にアシスト装置による補助動力を供給するような態様と比べて、アシスト装置を、操作レバーに連繋される操作ケーブルから離して配置することができる。このため、アシスト装置と操作ケーブルとの干渉を好適に回避できる。
上記構成において、
前記アシスト装置に、電動モータと、前記電動モータを制御する制御装置と、が備えられ、
前記電動モータ及び前記制御装置が、前記リンク機構に対して、前記操作ケーブルとは反対側に配置されていると好適である。
本構成によれば、アシスト装置の電動モータ及び制御装置が、リンク機構に対して、操作レバーに連動連結される操作ケーブルとは反対側に配置されているので、操作ケーブルが、電動モータや制御装置と干渉することを回避できる。
上記構成において、
前記制御装置が、フロントリッドの後方に位置する運転パネル内に配置され、
前記制御装置の周囲を覆うカバーが備えられていると好適である。
本構成によれば、フロントリッド内には走行機体の走行時の泥跳ね等により下方から水等が浸入するおそれがある。このフロントリッド内に、アシスト装置の制御装置が配置されている。しかし、制御装置の周囲をカバーで覆うようにしているので、制御装置に水等が掛かることを防止できる。
多目的車両を示す左側面図である。 多目的車両を示す平面図である。 電動パワーステアリングユニットの周辺を示す平面図である。 電動パワーステアリングユニットの周辺を示す正面図である。 電動パワーステアリングユニットの周辺を示す左側面視の断面図である。 電動パワーステアリングユニットの周辺を示す右側面視の断面図である。 制御装置の周辺を示す斜視図である。 パーキングレバーの周辺を示す斜視図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
図1、図2に示される作業車としての多目的車両(「車両」の一例)は、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いられるものである。多目的車両には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪11(「車輪」の一例)と、駆動可能な左右一対の後車輪12と、左右の前車輪11及び左右の後車輪12により走行可能な走行機体が備えられている。走行機体の前後中央部には、運転部13が備えられている。走行機体における運転部13の後部には、荷台14が備えられている。走行機体における荷台14よりも下方には、エンジン15等を有する原動部16が備えられている。
運転部13には、操縦者が着座する運転座席17、運転座席17の横側に隣接して配置され、搭乗者が着座可能な補助席18、足場となる搭乗ステップ19、各種機器が備えられる運転パネル20等が備えられている。また、運転部13には、操作系として、操舵操作を行うためのステアリングホイール21、変速操作を行うための変速レバー22(「操作レバー」の一例)、ステアリングホイール21の操作をアシスト可能な電動パワーステアリングユニット23、ステアリングホイール21の角度姿勢を変更するためのチルトレバー24、運転座席17に対して補助席18と反対側に隣接して配置されるパーキングブレーキ25等が備えられている。ステアリングホイール21と変速レバー22とは、運転パネル20を貫通する態様で備えられている。
運転部13の前方には、開閉可能なフロントリッド26が備えられている。図1、図5、図6に示されるように、フロントリッド26内には、エンジン15の冷却水を冷却するためのラジエータ27が配置されている。ラジエータ27の後部側には、ファン(図示なし)と、ファンを覆うファンシュラウド28が備えられている。ファンの駆動によりフロントリッド26に形成された通気口部29から外気が吸入され、ラジエータ27が冷却される。ラジエータ27の後部側には、ラジエータカバー30が支持されている。ラジエータカバー30は、ラジエータ27を冷却した空気が運転部13側へ向かうことを防止するように構成されている。
図1、図2に示されるように、運転部13は、保護フレーム31に周囲を囲われて保護されている。保護フレーム31には、左右一対の側面視逆U字状の上部フレーム32、左右一対の側面視U字状の下部フレーム33が備えられている。上部フレーム32と、下部フレーム33とは、夫々、パイプフレームにより構成されている。また、保護フレーム31には、左右の上部フレーム32の前上部間に架設される横向きの前上フレーム35、左右の上部フレーム32の後上部間に架設される横向きの後上フレーム34、上部フレーム32の前側下端部と下部フレーム33の前側上端部とを連結する前連結部材36、上部フレーム32の後側下端部と下部フレーム33の後側上端部とを連結する後連結部材38、等が備えられている。左右の上部フレーム32の間には、運転座席17の後方において、前後向きの面を有する縦向きの窓部材39、及び、前後向きの面を有する縦向きの防護パネル40が、夫々、架設されている。左右の後連結部材38の下端部間には、横向きのパイプフレームにより構成される横フレーム41が架設されている。また、図2に示される左右の前連結部材36同士を連結する機体横方向に沿って延びる横向きフレーム42(図4〜図6参照)が備えられている。横向きフレーム42は、運転パネル20内に位置している。
図1、図2に示される荷台14は、荷を載置可能な載置状態と、荷を排出可能なダンプ状態と、に切り換え可能に構成されている。荷台14は、横向きの軸芯周りに揺動することにより、前端部を上昇させて、後端部側から荷を排出可能なダンプ状態とすることができる。荷台14の状態変更は、例えば、油圧式アクチュエータの駆動により行うことができる。
ここで、本実施形態では、「機体左右方向一方側」が機体左側、「機体左右他方側」が機体右側にあたる。
図2に示されるように、原動部16には、エンジン15と、収容体43に収容されるベルト式無段変速機構44と、ミッションケース45に収容されるギヤ式変速機構46と、が備えられている。図2から理解されるように、エンジン15の動力は、ベルト式無段変速機構44に入力されて、エンジン15の回転速度に応じて無段階に変速される。そして、ベルト式無段変速機構44の動力は、ギヤ式変速機構46に出力される。ギヤ式変速機構46は、変速レバー22の操作により、ベルト式無段変速機構44から入力された動力を前進動力に変換して出力する前進状態(前進一速状態、及び、前進二速状態)、ベルト式無段変速機構44から入力された動力を後進動力に変換して出力する後進状態、ベルト式無段変速機構44から入力された動力を伝達しない中立状態を、夫々、現出可能となっている。ギヤ式変速機構46の動力は、後車軸47に伝達され、後車軸47から左右の後車輪12に伝達される。また、ギヤ式変速機構46の動力は、動力取出軸48、推進軸49等を介して、前車軸50に伝達され、前車軸50から左右の前車輪11に伝達可能となっている。動力取出軸48は、エンジン15の下方に位置している。ギヤ式変速機構46に備えられるクラッチ機構(図示なし)を切り状態にすると、左右の後車輪12のみに動力を伝達し、左右の前車輪11側に動力を伝達しない二輪駆動状態が現出される。一方、そのクラッチ機構(図示なし)を入り状態にすると、左右の後車輪12及び左右の前車輪11に動力を伝達する二輪駆動状態が現出される。
図2〜図4に示されるように、ステアリングホイール21は、機体左右中心C1に対して機体左側に偏倚して配置されている。ステアリングホイール21は、ステアリングフレーム51に回動自在に支持されている。ステアリングフレーム51は、機体フレーム側の横向きフレーム42に支持されるフレーム体52に支持されている。
図4等に示されるように、フレーム体52には、横向きフレーム42に連結支持される連結支持部52A、一対のステアリング支持部52B、一対の回動軸支持部52C、モータ支持部52D、ガイド支持部52E等が備えられている。一対のステアリング支持部52B、一対の回動軸支持部52C、モータ支持部52D、ガイド支持部52Eは、夫々、連結支持部52Aに支持されている。ステアリングフレーム51は、一対のステアリング支持部52Bに対して揺動軸心X2周りに揺動可能となるように支持されている。
図2〜図4に示されるように、ステアリングフレーム51の左側に、チルトレバー24が備えられている。チルトレバー24をロック位置に操作することにより、流体圧シリンダ53の伸縮を阻止して、ステアリングホイール21の姿勢が固定されるロック状態にすることができる。また、チルトレバー24をロック解除位置に操作することにより、流体圧シリンダ53の伸縮を許容して、横向きの揺動軸心X2周りにステアリングホイール21を揺動して姿勢変更可能なロック解除状態にすることができる。このように、チルトレバー24を操作することにより、横向きの揺動軸心X2周りにステアリングホイール21を揺動して姿勢変更し、ステアリングホイール21を所望の角度姿勢に変更できる。
図2〜図4に示されるように、ステアリングフレーム51の右側に、変速レバー22が備えられている。変速レバー22を案内するガイド部材54は、フレーム体52のガイド支持部52Eに支持されている。
〔電動パワーステアリングユニットについて〕
図3〜図6等に示される電動パワーステアリングユニット23は、いわゆるコラムアシスト式に構成されている。電動パワーステアリングユニット23には、リンク機構55と、アシスト装置56と、が備えられている。アシスト装置56には、バッテリ(図示なし)等の電力により駆動される電動モータ57と、電動モータ57の出力を減速する減速機構57Aと、電動モータ57を制御する制御装置58と、が備えられている。制御装置58は、ECU(Electronic Control Unit)により構成されている。電動モータ57及び減速機構57Aは、フレーム体52のモータ支持部52Dに支持されている。制御装置58は、横向きフレーム42に支持されている。
リンク機構55は、ステアリングホイール21に連動連結され、ステアリングホイール21の左右中心C2側から機体左右中心C1側に向けて延出されて前車輪11側に連動連結されるようになっている。リンク機構55は、ステアリングホイール21の回動操作軸59に、ユニバーサルジョイント60を介して連動連結されている。
リンク機構55には、ユニバーサルジョイント60を介して連動連結される複数のリンク部材が備えられている。複数のリンク部材には、ステアリングホイール21の回動操作軸59に連動連結される第一リンク部材61と、第一リンク部材61の下端部側に連動連結される第二リンク部材62と、第二リンク部材62の下端部側に連動連結される第三リンク部材63と、が備えられている。第三リンク部材63は、ラックアンドピニオン機構66に連動連結されている。第一リンク部材61と、第二リンク部材62とは、ユニバーサルジョイント60を介して連動連結されている。第二リンク部材62と、第三リンク部材63とは、ユニバーサルジョイント60を介して連動連結されている。
第二リンク部材62には、ハンドル側回動軸64と、ラック側回動軸65と、が備えられている。ハンドル側回動軸64は、ステアリングホイール21の回動操作と連動して回動する。また、ラック側回動軸65は、ハンドル側回動軸64の回動操作に応じた電動モータ57の駆動により、回動されるように構成されている。ハンドル側回動軸64には、電動モータ57の出力を減速機構57Aで減速した動力が出力される。
図3〜図6等に示されるように、リンク機構55に連繋されるとともに、前車輪11を駆動する前車軸50(「車軸」の一例)に連動連結されるラックアンドピニオン機構66が備えられている。
つまり、ステアリングホイール21は、リンク機構55を介して、ラックアンドピニオン機構66に機械的に連結されている。
図3、図4に示されるように、機体左右方向において、ラックアンドピニオン機構66の左右中心は、機体左右中心C1と略同じ箇所に位置している。
図4、図5等に示されるように、ラックアンドピニオン機構66には、第三リンク部材63と一体的に作動するピニオンギヤ部67と、ピニオンギヤ部67に咬み合うラック部68と、ラック部68から夫々左右に延びるラックバー69と、が備えられている。ラックバー69の外端部には、前車輪11に固定されるナックルアーム70が相対回動自在に連動連結されている。ピニオンギヤ部67の作動によりラック部68が駆動され、ラックバー69が機体左右方向に移動する。ラックバー69の移動により、ナックルアーム70が揺動され、前車輪11の操舵角度が変更される。
アシスト装置56は、第一リンク部材61の下方に位置するとともに、第二リンク部材62に対して補助動力を供給するように構成されている。アシスト装置56は、ステアリングホイール21の操作に応じてリンク機構55に補助動力を供給可能となっている。具体的には、第二リンク部材62のハンドル側回動軸64の回動操作量及び回動操作速度をポテンショメータからなる回動センサ71により検出する。そして、回動センサ71により検出された情報に基づいて、制御装置58は、アシスト量を算定し、算定したアシスト量で電動モータ57を駆動し、減速機構57Aにより減速された動力によって、ラック側回動軸65を回動駆動する。
〔変速レバーについて〕
図3、図4等に示されるように、変速レバー22は、ステアリングホイール21の右側に配置されている。つまり、変速レバー22は、ステアリングホイール21の近傍における機体左右中心C1寄りの箇所に配置されている。つまり、変速レバー22とチルトレバー24とは、ステアリングホイール21の左右中心C2に対して左右に振り分けて配置されている。
図4〜図6等に示されるように、変速レバー22の揺動基端部に連動連結される回動軸72が備えられている。回動軸72は、円形断面を有するパイプ材により構成されている。変速レバー22の揺動基端部には、回動軸72の右端部側が連動連結されている。回動軸72は、フレーム体52の一対の回動軸支持部52Cに両持ち状態で回動可能に支持されている。回動軸72は、変速レバー22に連動連結され、機体左右方向に沿った横軸心X1周りに回動可能に構成されている。回動軸72の左端部側には、操作ケーブル73が備えられている。
図4に示されるように、回動軸72の左端部側に、操作ケーブル73の基端部74が連動連結されている。操作ケーブル73は、ミッションケース45内のギヤ式変速機構46に連繋されている。操作ケーブル73は、ラックアンドピニオン機構66よりも後方側の箇所を通過するように配索されている。操作ケーブル73の基端部74は、アシスト装置56よりも機体左側寄りの箇所に位置している。
図4に示されるように、リンク機構55の第一リンク部材61は、回動軸72とフレーム体52の連結支持部52Aとの間を通過するように配置されている。
図4に示されるように、変速レバー22を横軸心X1周りに揺動すると、回動軸72が横軸心X1周りに回動し、回動軸72に連結される揺動リンク75が揺動操作される。揺動リンク75により、操作ケーブル73が押し引き操作され、ギヤ式変速機構46の変速操作が行われる。操作ケーブル73は、運転部13の下方を通過して、ギヤ式変速機構46に至るように配索されている。
〔電動ステアリングユニットと変速レバーとの関係について〕
図4に示されるように、変速レバー22に連動連結される回動軸72は、リンク機構55の第一リンク部材61の近傍を横切るように配置されている。電動モータ57及び制御装置58は、リンク機構55に対して、操作ケーブル73とは反対側に配置されている。
〔制御装置の配置について〕
図6に示されるように、制御装置58は、フロントリッド26の後方に位置する運転パネル20内に配置されている。図7等に示されるように、制御装置58の周囲を覆うカバー76が備えられている。図6に示されるように、制御装置58は、ラジエータカバー30の後方、且つ、運転パネル20の前方に配置されている。ラジエータカバー30により、ラジエータ27を冷却した空気が制御装置58側に向かうことを防止され、且つ、前方から飛散する水をラジエータカバー30により遮断して制御装置58にかかることが防止される。そして、運転パネル20により、運転部13側から制御装置58側に水等が侵入することが防止される。
〔制御装置のカバーについて〕
図7に示されるように、制御装置58は、支持ステー77にボルト連結等により取り付けられている。支持ステー77には、樹脂製のカバー76とゴム製のシール部材79とが取り付けられる。支持ステー77に、カバー76とシール部材79を取り付けることにより、制御装置58の横側部側、上部側、及び、後部側がカバー76により覆われ、制御装置58の下部側が、シール部材79により覆われる。
カバー76の取り付け手順は、以下のとおりである。
まず、制御装置58が取り付けられている支持ステー77の上端部を、横向きフレーム42に溶接して固定することにより、支持ステー77の位置決めを行う。次に、シール部材79の切り込み部80に、制御装置58に接続される電気信号や電力を伝達可能な電線部81を挟み込む。切り込み部80は、端部に至る切れ目80Aと、電線部81の径に合わせた孔部80Bとを有している。そして、カバー76を、ボルト等の締結具76Aにより支持ステー77に連結して、カバー76、シール部材79、支持ステー77により、制御装置58の周囲を全て覆う。
ここで、図7に示されるように、シール部材79の外周部に溝部83が形成されており、溝部83にカバー76の下端部に位置する嵌め込み縁部84を嵌め込むようになっている。これにより、電線部81をカバー76の外側に引き出すことを可能としながら、制御装置58の外側を隙間なく覆うことが可能となり、制御装置58に水かかりが生じることを回避でき、その結果、被水による制御装置58の内部短絡を防止できる。
〔パーキングブレーキについて〕
図1、図2に示されるように、パーキングブレーキ25は、運転座席17の側部側に配置されている。図8に示されるように、パーキングブレーキ25は、支持ブラケット85に連結支持されており、支持ブラケット85には、パーキングブレーキ25のオン状態を検出可能なパーキングスイッチ25Aが支持されている。パーキングブレーキ25と、支持ブラケット85と、パーキングスイッチ25Aとは、予め組み立てられたアッシ86を構成している。アッシ86の支持ブラケット85を、下部フレーム33に備えられる組付ステー87に、ボルト・ナット等の締結具88により、取り付けることにより、パーキングブレーキ25の組み付けを容易に行うことができる。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。上記実施形態と下記の各別実施形態とは、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、「操作レバー」の一例として変速レバー22が例示されているが、これに限られない。例えば、アクセルレバー、チルトレバー等の他の「操作レバー」であってもよい。
(2)上記実施形態では、「機体左右方向一方側」が機体左側、「機体左右他方側」が機体右側にあたるものが例示されているが、これに限られない。例えば、「機体左右方向一方側」が機体右側、「機体左右他方側」が機体左側にあたるものであってもよい。つまり、上記実施形態とは、左右が逆の構造であってもよい。
(3)上記実施形態では、操舵対象となる「車輪」として前車輪11が例示されているが、これに限られず、操舵対象となる「車輪」が後車輪12であってもよい。
(4)上記実施形態では、リンク機構55が、回動軸72とフレーム体52との間を通過するように配置されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、リンク機構55が、回動軸72の後方を通過するように配置されていてもよい。
(5)上記実施形態では、第二リンク部材62にアシスト装置56が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、第二リンク部材62ではなく、第一リンク部材61、第三リンク部材63、ラックアンドピニオン機構66のいずれかにアシスト装置56が備えられていてもよい。
(6)上記実施形態では、リンク機構55に、第一リンク部材61、第二リンク部材62、第三リンク部材63が備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、リンク機構55を構成するリンク部材の数を2つ、または4つ以上にしたものであってもよい。
本発明は、多目的車両以外にも、トラクタ、コンバイン、田植機、建設機械等の種々の車両に利用可能である。
20 :運転パネル
21 :ステアリングホイール
22 :変速レバー(操作レバー)
23 :電動パワーステアリングユニット
26 :フロントリッド
52 :フレーム体
55 :リンク機構
56 :アシスト装置
57 :電動モータ
58 :制御装置
60 :ユニバーサルジョイント
61 :第一リンク部材
62 :第二リンク部材
66 :ラックアンドピニオン機構
72 :回動軸
73 :操作ケーブル
74 :基端部
76 :カバー
C1 :機体左右中心
C2 :ステアリングホイールの左右中心
X1 :横軸心

Claims (7)

  1. 機体左右中心に対して機体左右方向一方側に偏倚して配置される操舵操作用のステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールの操作をアシスト可能な電動パワーステアリングユニットと、が備えられ、
    前記電動パワーステアリングユニットに、前記ステアリングホイールに連動連結され、前記ステアリングホイールの左右中心側から機体左右中心側に向けて延出されて車輪側に連動連結されるリンク機構と、前記ステアリングホイールの操作に応じて前記リンク機構に補助動力を供給可能なアシスト装置と、が備えられ、
    前記ステアリングホイールの近傍における機体左右中心寄りの箇所に配置された操作レバーと、
    前記操作レバーに連動連結される機体左右方向に沿った横軸心周りに回動可能な回動軸と、
    前記回動軸に連動連結される操作ケーブルと、が備えられ、
    前記操作ケーブルの基端部が、前記アシスト装置よりも機体左右方向一方側寄りの箇所に位置している車両。
  2. 前記回動軸が、前記リンク機構の近傍を横切るように配置されている請求項1に記載の車両。
  3. 前記回動軸を回動可能に支持するフレーム体が備えられ、
    前記リンク機構が、前記回動軸と前記フレーム体との間を通過するように配置されている請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記リンク機構に連繋されるとともに、車軸に連動連結されるラックアンドピニオン機構が備えられ、
    前記操作ケーブルが、前記ラックアンドピニオン機構よりも後方側の箇所を通過するように配索されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両。
  5. 前記リンク機構に、ユニバーサルジョイントを介して連動連結される複数のリンク部材が備えられ、
    前記複数のリンク部材に、前記ステアリングホイールの回動操作軸に連動連結される第一リンク部材と、前記第一リンク部材の下端部側に連動連結される第二リンク部材と、が備えられ、
    前記アシスト装置が、前記第一リンク部材の下方に位置するとともに、前記第二リンク部材に対して補助動力を供給するように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両。
  6. 前記アシスト装置に、電動モータと、前記電動モータを制御する制御装置と、が備えられ、
    前記電動モータ及び前記制御装置が、前記リンク機構に対して、前記操作ケーブルとは反対側に配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両。
  7. 前記制御装置が、フロントリッドの後方に位置する運転パネル内に配置され、
    前記制御装置の周囲を覆うカバーが備えられている請求項6に記載の車両。
JP2015133948A 2015-07-02 2015-07-02 車両 Active JP6444821B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133948A JP6444821B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 車両
US15/165,005 US9796406B2 (en) 2015-07-02 2016-05-26 Electric power steering unit with offset link mechanism
US15/726,642 US10457317B2 (en) 2015-07-02 2017-10-06 Electric power steering unit with offset link mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133948A JP6444821B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013688A JP2017013688A (ja) 2017-01-19
JP6444821B2 true JP6444821B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=57828995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133948A Active JP6444821B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6444821B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114802427A (zh) * 2017-09-13 2022-07-29 洋马动力科技有限公司 作业车辆
JP6914786B2 (ja) * 2017-09-13 2021-08-04 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両
US11267387B2 (en) 2018-05-28 2022-03-08 Kubota Corporation Work vehicle
JP7413221B2 (ja) * 2020-03-10 2024-01-15 株式会社クボタ 作業車両

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4934208A (en) * 1988-11-09 1990-06-19 Chrysler Corporation Vehicle transmission shifter
JP3185896B2 (ja) * 1992-03-06 2001-07-11 マツダ株式会社 車両用自動変速機の操作装置
JP3358984B2 (ja) * 1997-12-26 2002-12-24 株式会社アツミテック 自動変速機用コラムシフト装置
JPH11278086A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機用変速操作装置
JP3987315B2 (ja) * 2001-09-27 2007-10-10 株式会社クボタ 走行車両の操縦装置
JP2005014741A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP4459082B2 (ja) * 2005-02-28 2010-04-28 本田技研工業株式会社 パワーステアリング装置付きの不整地走行用低床式小型車両
US8919489B2 (en) * 2010-12-07 2014-12-30 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017013688A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10457317B2 (en) Electric power steering unit with offset link mechanism
US6283220B1 (en) Remote control vehicle
JP6444821B2 (ja) 車両
JP2007022379A (ja) 作業運搬車
JP2008182913A (ja) 作業車両
JP3488125B2 (ja) 乗用型芝刈機
JP6858684B2 (ja) 作業車
JP2008184016A (ja) クローラ式作業車両
JP3140009B2 (ja) 油圧駆動式フォークリフト
JP4323000B2 (ja) 作業車
WO2016185795A1 (ja) クローラトラクタ
JP2019051752A (ja) 作業車両
WO2023119888A1 (ja) 電動作業車
US11370289B2 (en) Work vehicle
JP7479245B2 (ja) 線材支持装置及び作業車
JP6912331B2 (ja) 作業車両
JP4343854B2 (ja) 作業車
WO2023119873A1 (ja) 電動作業車
JP5950516B2 (ja) 作業車両
JP5079478B2 (ja) 作業車両
JP2021185765A (ja) 乗用型圃場作業車
JP2022101316A (ja) 作業車
JP2006160078A (ja) 作業車両の燃料タンク
WO2019054247A1 (ja) 作業車両
JP2008179233A (ja) クローラ式作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6444821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150