JP2008179227A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動部と機器本体とを接続するフレキシブル基板の幅を細くすることが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】カーナビ1は、機器本体2と、機器本体2の内外を移動自在な表示ユニット3と、を備えている。機器本体2は、表示ユニット3を移動させるとともに表示ユニット3に映像を表示させる駆動機構4と、この駆動機構4とフレキシブル基板40を介して接続されたマザー基板32と、マザー基板32に設けられたコネクタ33と駆動機構4に設けられたコネクタ31との双方で構成される接触式コネクタ34と、を有している。このカーナビ1は、表示ユニット3が機器本体2外で使用される際の電力供給及び信号伝送を、接触式コネクタ34を介して行い、かつ、表示ユニット3を機器本体2の内外に移動させる際の駆動機構4への電力供給のみをフレキシブル基板40を介して行う。
【選択図】図8
【解決手段】カーナビ1は、機器本体2と、機器本体2の内外を移動自在な表示ユニット3と、を備えている。機器本体2は、表示ユニット3を移動させるとともに表示ユニット3に映像を表示させる駆動機構4と、この駆動機構4とフレキシブル基板40を介して接続されたマザー基板32と、マザー基板32に設けられたコネクタ33と駆動機構4に設けられたコネクタ31との双方で構成される接触式コネクタ34と、を有している。このカーナビ1は、表示ユニット3が機器本体2外で使用される際の電力供給及び信号伝送を、接触式コネクタ34を介して行い、かつ、表示ユニット3を機器本体2の内外に移動させる際の駆動機構4への電力供給のみをフレキシブル基板40を介して行う。
【選択図】図8
Description
本発明は、例えば自動車等の移動体に装着されるとともに、機器本体に対して出し入れ自在に設けられた表示部などの移動部を備えた電子機器に関する。
従来から、移動体としての自動車には、図9に示す電子機器としてのナビゲーション装置(以下カーナビと呼び、例えば、特許文献1を参照。)101が取り付けられることがある。カーナビ101は、箱状の機器本体102と、この機器本体102に出し入れ自在な移動部としての表示ユニット103と、を備えている。
上記機器本体102は、開口部102aを有する扁平な箱状に形成されており、前述した自動車のインストルメントパネルに取り付けられる。この機器本体102は、ナビゲーションユニット、テレビチューナや、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤなどを収容している。
上記表示ユニット103は、扁平な板状に形成されており、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示パネルを備えている。この表示ユニット103は、前記表示パネルに前述したナビゲーションユニットからの映像や、DVDプレーヤが再生した映像や、テレビチューナが受信したテレビ映像などを表示する。
また、上記機器本体102は、表示ユニット103を開口部102aを通して機器本体102の内外に出し入れするとともに表示ユニット103への電力供給(主にバックライトを点灯させるため。)及び信号伝送(上記映像を表示させるため。)を行う駆動機構104と、この駆動機構104とフレキシブル基板140を介して接続されたマザー基板132などを備えている。また、このフレキシブル基板140は、その一端が駆動機構104に接続されかつ他端がマザー基板132の開口部102a寄りの位置に接続されているとともに、その他端側の部分(図9(a),(b),(c)中の点線で囲った部分S)がマザー基板132上のシールドケース135等に貼り付けられている。その理由は、後述するように、表示ユニット103や駆動機構104が近傍を移動するので、フレキシブル基板140が浮き上がって接触しないようにするためである。
上記駆動機構104は、駆動機構104自身が移動することにより、表示ユニット103を、前記表示パネルが下方に相対する状態で機器本体102に収容した収容位置(図9(a)に示す。)と、前記表示パネルの表面に沿って機器本体102外に一旦移動させて該機器本体102外に位置付けた露出位置(図9(b)に示す。)と、に亘って移動させる。また、駆動機構104は、表示ユニット103を前述した露出位置から表示ユニット103の駆動機構104側の一端部を中心として回転させて、前記表示パネルを使用者に対して相対させる(図9(c)に示す。)。また、駆動機構104が開口部102aから離れた機器本体102の奥側に移動することで上記フレキシブル基板140は直線状に伸ばされた状態となり(図9(a)に示す。)、駆動機構104が開口部102aに近づく方向に移動することで上記フレキシブル基板140がU字状に曲げられた状態となる(図9(b)に示す。)。
上述したカーナビ101は、機器本体102内に表示ユニット103を収容した状態で駆動機構104が前記表示パネルの表面に沿って表示ユニット103を機器本体102外の露出位置に一旦移動させる。そして、駆動機構104が表示ユニット103の駆動機構104側の一端部を中心としてこの表示ユニット103を回転させて前記表示パネルを前述した自動車の乗員などに相対させる。そして、駆動機構104が表示ユニット103に前述した電力供給及び信号伝送を行うことにより、ナビゲーションユニットからの映像や、DVDプレーヤが再生した映像や、テレビチューナが受信したテレビ映像などを前記表示パネルに表示する。
特開2004−306903号公報
前述したカーナビ101は、データ量が多い映像を表示させることから、ライン数の多い(配線数の多い)幅広のフレキシブル基板140を用いる必要があった。しかしながら、このようにフレキシブル基板140の幅が広くなると、フレキシブル基板140のマザー基板132上のシールドケース135等への貼り付け位置が少しずれただけでも、駆動機構104が移動する際にフレキシブル基板140に生じるよじれが大きくなってしまう。よじれることによりフレキシブル基板140が浮き上がり、表示ユニット103に接触して前記表示パネルなどを傷付けてしまうことを防ぐために、即ちよじれを生じさせないために、フレキシブル基板140を高い位置決め精度で貼り付けなければならなかった。また、フレキシブル基板140の幅が広くなると、当然フレキシブル基板のコスト増大を招くばかりか、マザー基板132上のシールドケース135等への貼り付け面積も増えるので、カーナビ101を回収して解体する際にフレキシブル基板140をシールドケース135等から剥がし難くなるという問題があった。
本発明の目的は、例えば、移動部と機器本体とを接続するフレキシブル基板の幅を細くすることが可能な電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、機器本体と、該機器本体の内外に移動自在となる移動部と、を備えた電子機器において、前記機器本体内に収容する収容位置と、前記収容位置から前記機器本体外に露出した露出位置と、に亘って前記移動部を移動させるとともに、当該移動部とともに移動する駆動機構と、前記駆動機構に接続されかつ前記駆動機構に前記移動部を移動させるための電力を供給するフレキシブル基板と、前記駆動機構と前記機器本体との双方に設けられるとともに前記移動部が前記露出位置に位置付けられた状態で互いに接触することにより、前記移動部に必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタと、を備えていることを特徴とする電子機器である。
以下、本発明の一実施形態にかかる電子機器を説明する。本発明の一実施形態にかかる電子機器は、駆動機構に接続されかつ駆動機構に移動部を機器本体の内外に移動させるための電力のみを供給するフレキシブル基板と、駆動機構と機器本体との双方に設けられて互いに接触することにより移動部を機器本体外で使用するのに必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタと、を備えていることから、フレキシブル基板のライン数を従来よりも格段に少なくすることができ、フレキシブル基板の幅を従来よりも大幅に細くすることができる。このことにより、この電子機器の組立て時におけるフレキシブル基板の位置決め作業を容易にすることができるとともに、この電子機器の解体時におけるフレキシブル基板の取り外し作業を容易にすることができる。
また、本実施形態の電子機器は、前記移動部が、映像を前記電子機器の使用者に向かって表示して視認させる表示部を有していても良い。この場合、映像を表示させるための電力供給及び映像信号の伝送を接触式コネクタを用いて行うようにすることで、フレキシブル基板のライン数を格段に少なくすることができ、フレキシブル基板の幅を従来よりも大幅に細くすることができる。
また、本実施形態の電子機器は、前記移動部の前記使用者に対する角度を調整可能に形成していても良い。この場合、移動部を変位させるのに必要な駆動機構への電力供給を接触式コネクタを用いて行うようにすることで、フレキシブル基板のライン数を格段に少なくすることができ、フレキシブル基板の幅を従来よりも大幅に細くすることができる。
本発明の一実施例を、図1ないし図8に基づいて説明する。電子機器としてのカーナビゲーション装置(以下、カーナビと呼ぶ)1は、図1などに示すように、自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)Dなどに装着される。
上記カーナビ1は、図2ないし図5に示すように、機器本体2と、機器本体2の内外に出し入れ自在に設けられた移動部としての表示ユニット3と、を備えている。
上記機器体2は、扁平な箱状に形成されているとともに、インパネDに取り付けられる。機器本体2は、インパネDに装着された際に自動車の乗員室側に相対向する表面に、開口部2aとDVD―ROMやDVDビデオなどを出し入れする挿入口2bとを設けている。なお、以下、図2などに示す前述した自動車の車幅方向を矢印Xで示し、前述した自動車の前後方向を矢印Yで示し、前述した自動車の高さ方向を矢印Zで示す。更に、図示例では、カーナビ1の幅方向が矢印Xと一致し、カーナビ1の奥行き方向が矢印Yと一致し、カーナビ1の厚み方向が矢印Zと一致している。
上記表示ユニット3は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)などからなる文字や画像などの映像を運転者などに向かって表示して視認させるための表示部としての表示パネル3aと、この表示パネル3aを収容する筐体部材3bなどを備えている。表示ユニット3は、図6及び図8(a)に示すように、機器本体2内に、表示パネル3aが下方に相対した状態で収容される。この図6及び図8(a)に示した表示ユニット3の位置を本明細書では「収容位置」と呼ぶ。また、表示ユニット3は、後述の駆動機構4により、前記収容位置と、機器本体2外に位置付けられた「露出位置」(図7、図8(b)に示す。)と、に亘って移動自在である。また、表示ユニット3は、後述の駆動機構4により、前記露出位置と、図7の二点鎖線及び図8(c)に示す「視認位置」と、に亘って角度が変更される(変位される。)。また、表示パネル3aは、後述のナビゲーションユニット、DVDプレーヤ、テレビチューナなどからの映像を表示する。
また、前述した機器本体2の表面には、図1及び図2に示すように、操作部13が設けられている。操作部13は、複数の操作ボタン14などを備えている。これらの操作ボタン14即ち操作部13は、表示パネル3aに表示する映像を、ナビゲーションユニットからの映像と、DVDプレーヤからの映像と、テレビチューナからの映像とを切り換えるためなどに用いられる。また、操作ボタン14即ち操作部13は、機器本体2内から表示ユニット3を出し入れするためなどに用いられる。このため、操作ボタン14即ち操作部13は、視認位置にある表示ユニット3を収容位置に移動させるための指令を発する。
また、上記機器本体2は、図6及び図7などに示すように、上記表示ユニット3を開口部2aを通して機器本体2の内外に出し入れするとともに、この表示ユニット3が機器本体2外に位置付けられた状態で該表示ユニット3に映像を表示させる駆動機構4と、この駆動機構4とフレキシブル基板40を介して接続されたマザー基板32と、このマザー基板32と駆動機構4とを電気的に接続する接触式コネクタ34などを備えている。また、このマザー基板32は、前述したナビゲーションユニット、DVDプレーヤ、テレビチューナ、及びカーナビ1全体の制御を司る制御部、後述のコネクタ33などを有している。
上記ナビゲーションユニットは、前記自動車の走行距離センサから該自動車のタイヤの回転に対応して車速パルス信号が入力するとともに、前述した矢印Y方向の加速度を検出する加速度センサや、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などを備えている。ナビゲーションユニットは、前述した加速度センサやGPSなどを用いて、自動車の位置を測定したり、自動車の移動方向などを算出して、自動車の位置や移動方向などを示す映像を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。また、上記DVDプレーヤは、周知のDVD(Digital Versatile Disk)―ROM(Read Only Memory)やDVDビデオなどを再生して、これらのDVD―ROMやDVDビデオなどからの映像を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。また、テレビチューナは、テレビ放送を受信して得た映像を表示ユニット3の表示パネル3aに表示する。
上記制御部は、予め定めたプログラムにしたがって各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)、CPUのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM、各種のデータを格納するとともにCPUの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM等を有して構成されている。
上記駆動機構4は、図6及び図7に示すように、固定部5と、スライド部12と、回動部15と、第1スイッチ16と、第2スイッチ17と、これら各種部品の配線などを行う基板30と、後述のコネクタ31と、を備えている。
上記固定部5は、ラック20を備えている。ラック20は、機器本体2内に収容されかつ該機器本体2に固定されている。ラック20は、直線状に形成されており、その長手方向は、前述した矢印Y即ち自動車の前後方向と平行に配置されている。ラック20は、機器本体2の矢印Y方向の全長に亘って設けられている。
上記スライド部12は、スライドシャーシ21と、駆動源としてのモータ22と、ウォーム歯車23とを備えている。スライドシャーシ21は、板金などで構成されており、表示ユニット3の機器本体2寄りの端部3cを矢印Xを中心として回転自在に支持している。モータ22は、スライドシャーシ21に固定されている。モータ22の出力軸にはウォーム24が取り付けられている。ウォーム歯車23は、スライドシャーシ21に矢印Xを中心として回転自在に支持されている。ウォーム歯車23は、ウォーム24とラック20との双方と噛み合っている。
上述した構成によって、上記スライド部12は、モータ22が例えば正転駆動すると、ラック20上をウォーム歯車23が走行して、スライドシャーシ21即ち表示ユニット3を機器本体2内から開口部2aを通して機器本体2外に向かって移動させる。スライド部12は、モータ22が例えば逆転駆動すると、ラック20上をウォーム歯車23が走行して、スライドシャーシ21即ち表示ユニット3を機器本体2外から開口部2aを通して機器本体2内に向かって移動させる。
上記回動部15は、モータ25と、連結歯車26と、回動軸用歯車27とを備えている。モータ25は、スライドシャーシ21に固定されており、その出力軸にピニオン28が取り付けられている。連結歯車26は、スライドシャーシ21に矢印Xを中心として回転自在に支持されており、ピニオン28と噛み合っている。回動軸用歯車27は、表示ユニット3の前述した端部3cに固定されている。回動軸用歯車27は、連結歯車26と噛み合っている。
上述した構成によって、上記回動部15は、例えば、モータ25が正転駆動すると、前述した端部3cを中心として、矢印X回りに表示ユニット3を回転させる。回動部15は、モータ25が逆転駆動すると、前述した端部3cを中心として、矢印X回りに表示ユニット3を回転させる。
上記第1スイッチ16は、機器本体2内の開口部2aから離れた側の奥に配置されている。第1スイッチ16は、機器本体2内に表示ユニット3が収容されて、該表示ユニット3が収容位置に位置付けられると、スライドシャーシ21によって押圧されてオンとなる。第1スイッチ16は、表示ユニット3が収容位置よりも露出位置寄り即ち開口部2a寄りに位置付けられると、スライドシャーシ21から押圧されずにオフとなる。第1スイッチ16は、オン及びオフを示す情報を前述した制御部に向かって出力する。第1スイッチ16は、表示ユニット3が収容位置に位置付けられているか否かを検出して、検出結果を制御部に向かって出力する。
上記第2スイッチ17は、機器本体2内の開口部2a寄りの箇所に配置されている。第2スイッチ17は、機器本体2外に表示ユニット3が位置付けられて、該表示ユニット3が露出位置に位置付けられると、スライドシャーシ21によって押圧されてオンとなる。第2スイッチ17は、表示ユニット3が露出位置よりも収容位置寄り即ち開口部2aの奥寄りに位置付けられると、スライドシャーシ21から押圧されずにオフとなる。第2スイッチ17は、オン及びオフを示す情報を前述した制御部に向かって出力する。第2スイッチ17は、表示ユニット3が露出位置に位置付けられているか否かを検出して、検出結果を制御部に向かって出力する。
上記基板30は、絶縁板の表面に銅箔による配線パターンが施された周知のプリント基板である。この基板30はスライドシャーシ21に取り付けられている。また、この基板30には、一端がマザー基板32に接続されたフレキシブル基板40の他端が接続されているとともに、一端が表示ユニット3に接続された図示しないフレキシブル基板の他端が接続されている。さらに、上述したモータ22,25はこの基板30に接続されている。さらに、この基板30は、後述の接触式コネクタ34によりマザー基板32と電気的に接続される。
上述した構成によって、駆動機構4は、モータ22が例えば正転駆動することによりウォーム歯車23がラック20上を走行して、表示ユニット3を機器本体2内に収容された収容位置(図8(a)に示す。)から機器本体2外に排出された露出位置(図8(b)に示す。)に向かって、矢印Y即ち機器本体2の奥行き方向に沿って移動させる。また、モータ22が例えば逆転駆動することによりウォーム歯車23がラック20上を走行して表示ユニット3を前述の露出位置から収容位置に向かって、矢印Y即ち機器本体2の奥行き方向に沿って移動させる。こうして、駆動機構4は、機器本体2内に収容された収容位置と、機器本体2内から排出された露出位置とに亘って、表示ユニット3を移動させる。また、このように表示ユニット3を移動させるモータ22への電力供給は、後述のフレキシブル基板40を介して行われる。
また、上記駆動機構4は、モータ25が例えば正転駆動することにより機器本体2内から排出されて露出位置に位置付けられた表示ユニット3を、前述した端部3cを中心として回転させて、表示パネル3aが乗員室内の乗員などと相対する視認位置(図7中に二点鎖線で示すとともに図8(c)に示す。)に向かって変位させる。また、駆動機構4は、モータ25が例えば逆転駆動することにより、前述した視認位置に位置付けられた表示ユニット3を、前述した端部3cを中心として回転させて、表示パネル3aが下方に相対する露出位置に向かって変位させる。このように、駆動機構4は、表示ユニット3を立ち上げて又は立ち下げて、露出位置と視認位置とに亘って、表示ユニット3を変位させる。また、このように表示ユニット3を変位させるモータ25への電力供給は、後述の接触式コネクタ34を介して行われる。
また、上述した構成によって、上記駆動機構4は、表示ユニット3が視認位置に位置付けられている状態において、後述の接触式コネクタ34を介して供給された電力を表示ユニット3に供給するとともに、後述の接触式コネクタ34を介して伝送された電気信号を表示ユニット3に伝送することにより、表示パネル3aに、ナビゲーションユニット、テレビチューナ、DVDプレーヤなどの映像を表示させる。
上記マザー基板32は、機器本体2内に取り付けられているとともに、矢印X方向及び矢印Y方向に沿って、機器本体2内に収容された状態の表示ユニット3及びスライドシャーシ21と相対して配されている。即ちマザー基板32は機器本体2の一部をなしている。このマザー基板32は、表面に銅箔による配線パターンが施された絶縁板と、この絶縁板上に載置された上記ナビゲーションユニット、DVDプレーヤ、テレビチューナ、制御部、及び後述のコネクタ33などで構成されている。
上記フレキシブル基板40は、絶縁フィルム上に配線パターンが形成されたものであり、屈曲性を有している。このフレキシブル基板40は、一端がマザー基板32の開口部2a近傍に接続されており、他端が基板30に接続されている。このことから、スライドシャーシ21が開口部2aから離れた機器本体2の奥側に移動することでフレキシブル基板40は直線状に伸ばされた状態となり、駆動機構4が開口部2aに近づく方向に移動することでフレキシブル基板40がU字状に曲げられた状態となる。また、フレキシブル基板40の一端側は、表示ユニット3などに干渉することがないように、マザー基板32上のシールドケース35に接着されている。さらに、前述したフレキシブル基板40の他端は、基板30の配線パターンを介して上記モータ22と接続されている。即ち、フレキシブル基板40は、モータ22を駆動させるための電力、即ち表示ユニット3を移動させるための電力、をマザー基板32から基板30に供給する。また、このようなフレキシブル基板40は、本実施形態においては、6ライン程度で構成されているとともに幅が5mm程度に形成されている。
上記接触式コネクタ34は、駆動機構4に設けられたコネクタ31と、マザー基板32に設けられたコネクタ33と、により構成されている。このコネクタ31は、上記基板30から矢印Z方向に沿ってマザー基板32に向かって突出しているとともに、絶縁性のコネクタハウジングとこのコネクタハウジングの表面に取り付けられた複数の端子とを有している。前記端子は導電性の金属で構成されている。また、この端子は、基板30の配線パターンを介してモータ25及び表示ユニット3の電子部品と接続されている。また、コネクタ33は、マザー基板32の開口部2a近傍に接続されているとともに、絶縁性のコネクタハウジングとこのコネクタハウジングに収容された端子とを有している。前記端子は導電性の金属板が折り曲げられるなどして構成されているとともに、バネ構造を有しており、一部がコネクタハウジング外に露出している。
上記構成の接触式コネクタ34は、図7に示すように、表示ユニット3が前記露出位置に位置付けられた際にコネクタ31の端子とコネクタ33の端子とが接触して、基板30とマザー基板32とを電気的に接続する。そして、接触式コネクタ34は、モータ25を駆動させるための電力、即ち表示ユニット3の角度を調整するための電力と、表示パネル3aに各種映像を表示させるための電力(バックライトを点灯させるための電力など。)と、をマザー基板32から基板30に供給するとともに、表示パネル3aに各種映像を表示させるための電気信号をマザー基板32から基板30に伝送する。また、このような接触式コネクタ34は、本実施形態においては、50ピン程度で構成されている。
上記構成のカーナビ1は、図8(a)に示すように、表示ユニット3が収容位置に位置付けられた状態で、操作部13の操作ボタン14などから表示ユニット3を機器本体2外に排出して視認位置に位置付ける命令が入力されると、上記制御部がモータ22を正転駆動させ、上述した駆動機構4によって、表示ユニット3を矢印Yに沿って移動させて徐々に機器本体2外に排出させる。そして、図8(b)に示すように、表示ユニット3が露出位置に位置付けられて第1スイッチ16がオフとなり第2スイッチ17がオンとなると、制御部がモータ22を停止させる。また、表示ユニット3が露出位置に位置付けられることにより、コネクタ31とコネクタ33とが接触し、マザー基板32と基板30とが電気的に接続される。そして、第2スイッチ17がオンとなってから所定時間経過すると、制御部がモータ25を正転駆動させ、駆動機構4が表示ユニット3を図8(c)に示す視認位置まで立ち上げる。また、このモータ25を駆動させる電力は、接触式コネクタ34を介してマザー基板32から供給される。
さらに、表示ユニット3が図8(c)に示す視認位置に位置付けられた状態において、接触式コネクタ34と基板30とを介してマザー基板32から表示ユニット3に供給された電力により表示パネル3aのバックライトが点灯されるとともに、接触式コネクタ34と基板30とを介してマザー基板32から表示ユニット3に映像を表示させるための電気信号(映像データ)が伝送されて、表示パネル3aにナビゲーションユニット、DVDプレーヤ、テレビチューナなどの映像が表示される。
また、表示ユニット3が視認位置に位置付けられた状態で、操作部13から表示ユニット3の向きを変更する命令が入力されると、制御部がこの命令通りにモータ25を駆動させて、駆動機構4により表示ユニット3の向きを変更する。さらに、制御部が、操作ボタン14からの命令にしたがって、ナビゲーションユニットとDVDプレーヤとテレビチューナからの映像のうち表示パネル3aに表示するものを適宜変更する。
また、表示ユニット3が視認位置に位置付けられた状態で、操作部13の操作ボタン14などから表示ユニット3を機器本体2内に収容する命令(収容位置に移動せるための指令)が入力されると、制御部がRAMに記憶された情報から表示ユニット3の向きを示す情報を読み出して、表示ユニット3が露出位置となるモータ25の回転方向と回転数を算出し、算出した回転方向に算出した回転数モータ25を駆動させ、駆動機構4が表示ユニット3を端部3cを中心として回転させる。そして、第2スイッチ17がオフとなり第1スイッチ16がオンとなるまで、制御部がモータ22を逆転駆動させ、駆動機構4が表示ユニット3を露出位置から収容位置に向かって移動して、機器本体2内に収容する。
本実施例によれば、カーナビ1は、駆動機構4に接続されかつ駆動機構4に表示ユニット3を機器本体2の内外に移動させるための電力のみを供給するフレキシブル基板40と、駆動機構4と機器本体2のマザー基板32との双方に設けられて互いに接触することにより表示ユニット3を機器本体2外で使用するのに必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタ34と、を備えていることから、フレキシブル基板40のライン数を従来よりも格段に少なくすることができ、フレキシブル基板40の幅を従来よりも大幅に細くすることができる。このことにより、フレキシブル基板40自体のコストを抑制することができるばかりか、このカーナビ1の組立て時におけるフレキシブル基板40の位置決め作業を容易にすることができるとともに、このカーナビ1の解体時におけるフレキシブル基板40の取り外し作業を容易にすることができる。
前述した実施例によれば、以下のカーナビ1が得られる。
(付記) 機器本体2と、該機器本体2の内外に移動自在となる表示ユニット3と、を備えたカーナビ1において、前記機器本体2内に収容する収容位置と、前記収容位置から前記機器本体2外に露出した露出位置と、に亘って前記表示ユニット3を移動させるとともに、当該表示ユニット3とともに移動する駆動機構4と、前記駆動機構4に接続されかつ前記駆動機構4に前記表示ユニット3を移動させるための電力を供給するフレキシブル基板40と、前記駆動機構4と前記機器本体2のマザー基板32との双方に設けられるとともに表示ユニット3が前記露出位置に位置付けられた状態で互いに接触することにより、前記表示ユニット3に必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタ34と、を備えていることを特徴とするカーナビ1。
付記によれば、カーナビ1は、駆動機構4に接続されかつ駆動機構4に表示ユニット3を機器本体2の内外に移動させるための電力のみを供給するフレキシブル基板40と、駆動機構4と機器本体2のマザー基板32との双方に設けられて互いに接触することにより表示ユニット3を機器本体2外で使用するのに必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタ34と、を備えていることから、フレキシブル基板40のライン数を従来よりも格段に少なくすることができ、フレキシブル基板40の幅を従来よりも大幅に細くすることができる。このことにより、このカーナビ1の組立て時におけるフレキシブル基板40の位置決め作業を容易にすることができるとともに、このカーナビ1の解体時におけるフレキシブル基板40の取り外し作業を容易にすることができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 カーナビ(電子機器)
2 機器本体
3 表示ユニット(移動部)
4 駆動機構
34 接触式コネクタ
40 フレキシブル基板
2 機器本体
3 表示ユニット(移動部)
4 駆動機構
34 接触式コネクタ
40 フレキシブル基板
Claims (4)
- 機器本体と、該機器本体の内外に移動自在となる移動部と、を備えた電子機器において、
前記機器本体内に収容する収容位置と、前記収容位置から前記機器本体外に露出した露出位置と、に亘って前記移動部を移動させるとともに、当該移動部とともに移動する駆動機構と、
前記駆動機構に接続されかつ前記駆動機構に前記移動部を移動させるための電力を供給するフレキシブル基板と、
前記駆動機構と前記機器本体との双方に設けられるとともに前記移動部が前記露出位置に位置付けられた状態で互いに接触することにより、前記移動部に必要な電力供給及び信号伝送を行う接触式コネクタと、
を備えていることを特徴とする電子機器。 - 前記移動部が、映像を前記電子機器の使用者に向かって表示して視認させる表示部を有しており、
前記接触式コネクタが、前記表示部が映像を表示するのに必要な電力供給及び映像信号の伝送を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記移動部が、前記機器本体内に前記表示部が下方に相対した状態で収容され、かつ、
前記駆動機構が、前記移動部が前記露出位置に位置付けられた状態で該移動部を、前記機器本体寄りの端部を中心として回転させることにより前記表示部が前記使用者と相対する視認位置に変位させることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記接触式コネクタが、前記駆動機構に、前記移動部を前記露出位置から前記視認位置に変位させるのに必要な電力を供給することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2007013749A JP2008179227A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 電子機器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011142475A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | 携帯端末装置、フレキシブル基板の設置方法、閉操作矯正方法、及びフレキシブル基板の損傷防止方法 |
CN104044516A (zh) * | 2013-03-14 | 2014-09-17 | 纬创资通股份有限公司 | 用来固定可携式电子装置的固定机构及其电子设备 |
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2007
- 2007-01-24 JP JP2007013749A patent/JP2008179227A/ja active Pending
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