JP2006024875A - フレキシブル回路板接続構造 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の技術による諸問題を解決するためのフレキシブル回路板接続構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル回路板接続構造は、複数の駆動回路と裏側に設けられる１箇所以上の開孔を有する基板と、開孔内に設けられるコネクターと、複数の駆動回路及びコネクターを接続する複数のフレキシブル回路板とを含む。
【選択図】図３

Description

この発明はフレキシブル回路板接続構造に関し、特に携帯型電子製品パネルのフレキシブル回路板接続構造に関する。

フレキシブル回路板は折り曲げ可能な回路板であり、回路板が占める空間を大幅に縮小できるため、さまざまな電子製品に応用されている。特に携帯電話、デジタルカメラ、携帯型ＶＣＤ／ＤＶＤなどのコンパクトな携帯型電子製品はその適例である。フレキシブル回路板はコネクターとして働き、回路素子の間、例えば表示パネルと信号制御回路との間に接続されて、ビデオ信号と表示パネルに対する制御信号とを送信する。
図１を参照する。図１は従来のフレキシブル回路板接続構造を表す説明図である。図１によれば、液晶表示パネルなどの基板１０は、その中央にある表示領域１２と、周辺にある周辺回路領域１４と、周辺回路領域１４の一側に設けられる複数のゲート駆動回路１６と、周辺回路領域１４のその他の一側に設けられる複数のデータ駆動回路１８と、ゲート駆動回路１６とデータ駆動回路１８とに接続されるフレキシブル回路板２０とを含む。
ゲート駆動回路１６とデータ駆動回路１８は、基板１０にある縦横に配列されたデータラインとスキャンラインとにそれぞれ接続されて、基板１０のＸ軸、Ｙ軸の信号を制御する。現在の量産技術によれば、ゲート駆動回路１６とデータ駆動回路１８は、基板１０に直接製作できないため、テープキャリアパッケージ（ＴＣＰ）またはチップオンガラス（ＣＯＧ）技術を利用して、それを基板１０に実装し、また、フレキシブル回路板２０のフレキシブルフラットケーブル（ＦＦＣ）２２を制御回路と接続することによって、ビデオ信号を信号制御回路からデータラインとスキャンラインに送信することが多い。
携帯型電子製品パネルの輝度と厚さに関わる要求に応じて、従来は、細長いロングバーフレキシブル回路板２０を、ゲート駆動回路１６、データ駆動回路１８とその他の素子間の接続インターフェイスとしていた。ロングバーフレキシブル回路板はそれぞれに対応する駆動回路と接続される複数の回路導線を有し、回路板を基板に貼り付ける場合には、精密な位置合わせが要求される。さもなければフレキシブル回路板と基板の駆動回路との間にくいちがいが生じかねない。なお、フレキシブル回路板の長さは表示パネルの寸法に対応する。例えば１０インチ以上の表示パネル用のフレキシブル回路板は、長すぎるので製作も位置合わせも相当に困難である。このようなフレキシブル回路板を製作するにはコスト高や歩留まり低下などの問題がある。

この発明は前述の問題を解決するためのフレキシブル回路板接続構造を提供することを課題とする。

この発明によるフレキシブル回路板接続構造は、複数の駆動回路と、裏側に設けられる１箇所以上の開孔を有する基板と、開孔内に設けられるコネクターと、複数の駆動回路及びコネクターを接続する複数のフレキシブル回路板とを含む。

この発明は、複数のフレキシブル回路板で、対応する駆動回路をそれぞれ接続することによって、従来のロングバーフレキシブル回路板の位置合わせに関わる問題を解決する。なお、この発明では、コネクターでこれらのフレキシブル回路板を接続し、コネクターは基板の裏側の開孔に収容される。したがって、コネクターの厚さは基板の裏側にある開孔によって吸収され、基板の薄型化に支障をきたさない。

かかる装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図を参照して以下に説明する。
図２を参照する。図２は、この発明による携帯型電子製品パネルのフレキシブル回路板接続構造を表す説明図である。図２によれば、基板３０は、その中央にある表示領域３２と、周辺にある周辺回路領域３４と、周辺回路領域３４の一側に設けられる複数のゲート起動回路３６と、周辺回路領域３４のその他の一側に設けられる複数のデータ駆動回路３８と、ゲート駆動回路３６とデータ駆動回路３８とに接続されるフレキシブル回路板４０とを含む。基板３０は、液晶表示パネル、有機発光ダイオード表示パネルまたはその他の中、小型表示パネルなどの携帯型電子製品パネルである。ゲート駆動回路３６とデータ駆動回路３８は、基板３０にある縦横に配列されたデータラインとスキャンラインとにそれぞれ接続されて、基板３０のＸ軸、Ｙ軸の信号を制御する。
各フレキシブル回路板４０は、対応するゲート駆動回路３６とデータ駆動回路３８とそれぞれ接続される複数の導線を有する。フレキシブル回路板４０の長さは駆動回路３６、３８の数量または基板３０の寸法に応じて変化しないため、従来のロングバーフレキシブル回路板より長さが大幅に縮減される。したがって、フレキシブル回路板４０を基板３０に貼り付ける場合、従来の技術のようなくいちがいは生じない。この発明の好ましい実施例において、フレキシブル回路板４０はフレキシブルプリント回路板（ＦＰＣ）、フレキシブル銅張積層板（ＦＣＣＬ）またはテープキャリアパッケージ（ＴＣＰ）などである。なお、フレキシブル回路板４０の一端は、プリント回路板またはその他の回路板などのコネクター４２とに接続され、コネクター４２と、コネクター４２に接続されるその他のフレキシブル回路板４４を介して、信号が制御回路またはその他の素子に送信される。
図３を参照する。図３は、この発明による携帯型電子製品パネルの裏側を表す説明図である。図３によれば、コネクター４２によるパネルモジュールの厚さの増加を避けるため、コネクター４２を収容する基板３０の裏側にある開孔４６でコネクター４２の厚さを吸収する。実際に一例を挙げれば、開孔４６は基板３０のパッケージにある孔であり、コネクター４２を収容するほか、パッケージまたは基板３０を曲げて歪ませるような応力を吸収できる。基板３０のパッケージは金属またはプラスチック材料からなり、開孔４６の位置、形状、大きさと数量は基板３０とコネクター４２の寸法またはそれに施される応力に応じて変化する。
以上は、この発明に好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。

この発明では、複数のフレキシブル回路板で、対応する駆動回路をそれぞれ接続することによって、従来のロングバーフレキシブル回路板の位置合わせに関わる問題を解決する。なお、この発明では、コネクターでこれらのフレキシブル回路板を接続し、コネクターは基板の裏側の開孔に収容される。したがって、コネクターの厚さは基板の裏側にある開孔によって吸収され、基板の薄型化に支障をきたさない。

従来のフレキシブル回路板接続構造を表す説明図である。 この発明による携帯型電子製品パネルのフレキシブル回路板接続構造を表す説明図である。 この発明による携帯型電子製品パネルの裏側を表す説明図である。

符号の説明

１０、３０ 基板
１２、３２ 表示領域
１４、３４ 周辺回路領域
１６、３６ ゲート駆動回路
１８、３８ データ駆動回路
２０、４０、４４ フレキシブル回路板
２２ フレキシブルフラットケーブル
４２ コネクター
４６ 開孔

Claims (3)

1. フレキシブル回路板接続構造において、
   複数の駆動回路と裏側に設けられる１箇所以上の開孔とを有する基板と、
   開孔内に設けられるコネクターと、
   該複数の駆動回路及び該コネクターを接続する複数のフレキシブル回路板とを含むことを特徴とするフレキシブル回路板接続構造。
2. 前記コネクターがプリント回路板であることを特徴とする請求項１記載のフレキシブル回路板接続構造。
3. 前記フレキシブル回路板がフレキシブルプリント回路板（ＦＰＣ）、フレキシブル銅張積層板（ＦＣＣＬ）またはテープキャリアパッケージ（ＴＣＰ）などのフレキシブル回路構造を含むことを特徴とする請求項１記載のフレキシブル回路板接続構造。

Images