JP2008178568A - テープ型おむつ - Google Patents
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Abstract
【課題】脚周りのフィット性を向上させることができ、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れることに加え、より簡素な構造で、所望の部位のフィット性を向上させることができるテープ型おむつを提供する。
【解決手段】前身頃2、股下部及び後身頃の各部から構成され、吸収体と、吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えるとともに、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃2と後身頃とを固定するための止着テープ10と、止着テープ10を止め付けるためのフロントパッチ12とを更に備え、フロントパッチ12の最大幅(W1)が50mm以上であるテープ型おむつ1。
【選択図】図2
【解決手段】前身頃2、股下部及び後身頃の各部から構成され、吸収体と、吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えるとともに、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃2と後身頃とを固定するための止着テープ10と、止着テープ10を止め付けるためのフロントパッチ12とを更に備え、フロントパッチ12の最大幅(W1)が50mm以上であるテープ型おむつ1。
【選択図】図2
Description
本発明は、着用者の体型に合わせて、おむつの前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを備えたテープ型おむつに関するものである。
一般に、テープ型おむつは、吸収体と、吸収体の上面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の下面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えるとともに、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成されており、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを更に備えた使い捨ておむつである(例えば、特許文献1及び2参照)。
このようなテープ型おむつによれば、着用者の排泄物はトップシートの液透過性の部分を透過して吸収体に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるバックシートによって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープによっておむつの前身頃と後身頃とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
しかしながら、テープ型おむつは、パンツ型おむつと比較すると、脚周りやウエスト周りのフィット性が得られ難い傾向にあり、脚周りやウエスト周りのフィット性を向上させることが課題となっている。そして、着用者の体形が多様であり、個体差も大きいこと、着用者によって要求されるフィット性の程度、フィットさせたい部位が異なることが、この課題の解決を一層困難なものとしている。
上記のような問題を解決するために、本出願人は、後身頃の各々のサイドフラップの側縁部に少なくとも2個の止着テープを配し、股下部に近い位置の止着テープを、おむつの幅方向に平行な線に対して、所定の角度をもって上向きに配置した使い捨ておむつ(テープ型おむつ)を提案している(特許文献3参照)。
特許文献3に記載の使い捨ておむつは、股下部に近い位置の止着テープをおむつの幅方向に平行に配置するよりも脚周りのフィット性を向上させることができ、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れるという好ましい効果を奏するものである。
本発明は、特許文献3に記載の使い捨ておむつとは異なる構成により、脚周りのフィット性を向上させることができ、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れるという、特許文献3に記載の使い捨ておむつと同様の効果を得られ、かつ、より簡素な構造で、所望の部位のフィット性を向上させることができるテープ型おむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、止着テープを固定するフロントパッチの最大幅を所定の値以上とし、フロントパッチを幅広に形成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型おむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えるとともに、前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、前記止着テープを止め付けるためのフロントパッチとを更に備え、前記フロントパッチの最大幅(W1)が50mm以上であるテープ型おむつ。
[2] 前記フロントパッチの最大幅(W1)が、前記止着テープの最大幅(W2)の1.5倍以上である前記[1]に記載のテープ型おむつ。
[3] 前記止着テープの長さ(L)が、20mm以上である前記[1]又は[2]に記載のテープ型おむつ。
本発明のテープ型おむつは、脚周りのフィット性を向上させることができ、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れることに加え、より簡素な構造で、所望の部位のフィット性を向上させることが可能である。
以下、本発明のテープ型おむつを実施するための最良の形態について、1ピースタイプのテープ型おむつを例として具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型おむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書において「テープ型おむつ」とは、図1に示すテープ型おむつ1のように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、液不透過性材料からなるバックシート20とを備えるとともに、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成されており、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置され、後身頃6を前身頃2に対して固定するための止着テープ10を更に備えた使い捨ておむつを意味するものとする。
そして、「1ピースタイプ」とは、後述する2ピースタイプとは異なり、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
[1]本発明のテープ型おむつの構成:
本発明のテープ型おむつは、例えば、図1及び図2に示すテープ型おむつ1のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22、トップシート18、バックシート20を備えるとともに、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10と、止着テープ10を止め付けるためのフロントパッチ12とを更に備え、そのフロントパッチ12の最大幅(W1)が50mm以上のものである。
本発明のテープ型おむつは、例えば、図1及び図2に示すテープ型おむつ1のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22、トップシート18、バックシート20を備えるとともに、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10と、止着テープ10を止め付けるためのフロントパッチ12とを更に備え、そのフロントパッチ12の最大幅(W1)が50mm以上のものである。
フロントパッチの最大幅(W1)は、従前は35mm程度であったが、これを50mm以上と幅広にすることにより、止着テープの止め付け角度を自由に選択することが可能となる。従って、止着テープを斜め上方に向かって止め付けた場合には、脚周りのフィット性を向上させることができ、斜め下方に向かって止め付けた場合には、ウエスト周りのフィット性を向上させることができる。また、着用者の体形に応じて、止着テープの止め付け角度を変更することもできるので、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性を向上させることができる。更に、このような構成とすると、止着テープの止め付け角度を適宜選択することによって、高いフィット性を得られるので、必ずしも止着テープが左右各2個ずつ以上配置する必要がない。即ち、より簡素な構造で、所望の部位のフィット性を向上させることが可能である。
上記の効果を得るためには、フロントパッチの最大幅が50mm以上であることが必要である。最大幅が50mm未満であると、止着テープの止め付け角度によっては、止着テープの先端側に付設されたフック材がフロントパッチからはみ出してしまい、十分な固定が得られなくなるおそれがある。
なお、フロントパッチの「幅」とは、フロントパッチのおむつ上下方向の長さを意味する。図1及び図2に示すテープ型おむつ1は、フロントパッチ12が矩形状を呈し、その幅が一定のものであるが、フロントパッチ12の幅が一定ではなく、変化しているものも本発明の範囲に含まれる。即ち、本発明のテープ型おむつにおいては、フロントパッチの「最大幅」が50mm以上であれば足り、フロントパッチの全ての部分において幅が50mm以上であることを要しない。
既に述べたように、本発明のテープ型おむつは、止着テープの止め付け角度を適宜選択することによって、高いフィット性を得られるので、止着テープが、後身頃の左右の各側縁から延出するように1個ずつ配置されているおむつに特に好適に用いることができる。換言すれば、止着テープが左右各1個ずつしか配置されていない、簡素な構造のおむつであっても、所望の部位のフィット性を向上させることが可能である。
また、本発明のテープ型おむつにおいては、フロントパッチの最大幅(W1)を、止着テープの最大幅(W2)の1.5倍以上とすることが好ましく、1.7倍以上とすることが更に好ましい。フロントパッチの幅を止着テープの幅よりも所定値以上広くすることにより、止着テープをフロントパッチに止め付ける際の自由度がより一層大きくなり、止着テープを様々な角度、位置に確実に固定することが可能となる。
なお、止着テープの「幅」とは、帯状に構成された止着テープにおいて長手方向と直交する方向の長さを意味する。図1及び図2に示すテープ型おむつ1は、止着テープ10が矩形状を呈し、その幅が一定のものであるが、止着テープ10の幅が一定ではなく、変化しているものも本発明の範囲に含まれる点についてはフロントパッチと同様である。即ち、本発明のテープ型おむつは、フロントパッチの「最大幅」と止着テープの「最大幅」との関係を規定したものである。
更に、本発明のテープ型おむつにおいては、止着テープの長さ(L)を20mm以上とすることが好ましく、40mm以上とすることが更に好ましい。止着テープの長さを所定値以上とすることにより、止着テープをフロントパッチに止め付ける際の自由度がより一層大きくなり、止着テープを様々な角度、位置に確実に固定することが可能となる。
なお、止着テープの「長さ」とは、帯状に構成された止着テープの長手方向の長さであって、おむつの側縁から止着テープ先端までの長さを意味する。例えば、図1及び図2に示すテープ型おむつ1のように、止着テープ10が、おむつのサイドフラップ8と一部重なるように配置されている場合には、おむつの側縁6a,6b(即ち、サイドフラップ8の側縁)から止着テープ10の先端までの長さが止着テープの長さ(L)であり、おむつのサイドフラップ8と重なっている部分の長さは考慮しないものとする。
[2]本発明のテープ型おむつの構成部材:
以下、本発明のテープ型おむつの構成部材について、各別に説明する。
以下、本発明のテープ型おむつの構成部材について、各別に説明する。
[2−1]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装される。より具体的には、吸収体は少なくとも股下部に介装され、この吸収体が前身頃や後見頃にまで及んでいてもよい。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。図1に示すテープ型おむつ1は、吸収体22として、砂時計型の吸収体を用いた例である。
なお、吸収体には、その上面側に(例えば、吸収体とトップシートとの間に)、尿や体液等の液体を拡散させるためのシート(セカンドシート)を付帯的に配置してもよい。このセカンドシートを付設すると、着用者の姿勢等に起因して、トップシート下面側の空間が十分に形成されないような場合でも、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、或いはこれらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
[2−2]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートは、吸収体の表面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、吸収体の表面部に配置されるトップシートと、サイドフラップの部分に配置されるトップシートとを異なるシートによって構成する形態もよく利用される。図1に示すテープ型おむつ1は、おむつの中央部には液透過性材料からなるトップシート18(センターシート18a)を配置し、おむつのサイドフラップ8部分には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるトップシート18(サイドシート18b)を配置した例である。
[2−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。その配置方法については特に制限はないが、例えば、図1に示すテープ型おむつ1のように、おむつの外形と一致するように、バックシート20を配置する構成を採用することができる。但し、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置してもよい。
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。その配置方法については特に制限はないが、例えば、図1に示すテープ型おむつ1のように、おむつの外形と一致するように、バックシート20を配置する構成を採用することができる。但し、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置してもよい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にシート材(カバーシート)を貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[2−4]止着テープ:
止着テープは、おむつを着用者に対して装着させるためのファスナーを備えたテープ状部材である。この止着テープは、おむつの後身頃の左右の各側縁から延出するように配置されており、おむつの後身頃を前身頃に対して固定することができるように構成されている。このようなおむつは、止着テープにより、おむつの後身頃を前身頃に対して固定することで、おむつ全体をパンツ型とすることができ、着用者に対しておむつを装着させることが可能となる。
止着テープは、おむつを着用者に対して装着させるためのファスナーを備えたテープ状部材である。この止着テープは、おむつの後身頃の左右の各側縁から延出するように配置されており、おむつの後身頃を前身頃に対して固定することができるように構成されている。このようなおむつは、止着テープにより、おむつの後身頃を前身頃に対して固定することで、おむつ全体をパンツ型とすることができ、着用者に対しておむつを装着させることが可能となる。
止着テープは、後述するフロントパッチに固定することができるものである限り、特にその形態は制限されるものではない。例えば、粘着剤により固定を行う粘着テープファスナーを備えたテープであってもよいし、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)を備えたテープであってもよい。但し、繰り返し使用しても、固定強度が減殺されない、メカニカルファスナーを備えたテープを用いることが好ましい。例えば、布製の基材と、その基材の表面に付設されたメカニカルファスナーのフック材とからなる止着テープ等を好適に用いることができる。
止着テープの基材を構成する材質は、布の他、紙、プラスチックフィルム等を用いることができるが、着用者の肌に優しく、強度が高い布を用いることが好ましい。
「布」の具体例としては、織布、不織布、フェルト等を挙げることができる。中でも、長繊維によって構成され、強度が高いことに加え、安価に製造することができるという理由から、スパンボンド不織布が好ましい。スパンボンド不織布としては、その目付が40〜120g/m2のものを用いることが好ましく、50〜100g/m2のものを用いることが更に好ましい。このような目付範囲のものを用いることにより、止着テープの強度を向上させることができ、適度なコシを付与することが可能となる。一方、目付が40g/m2未満のものを用いると、止着テープの強度が不十分となり、止着テープを強く引っ張った際に千切れてしまうおそれがある。また、目付が120g/m2を超えるものを用いると、止着テープが硬くなり過ぎるため、着用者の姿勢によっては着用者の肌に当たり、痛みを感ずる原因になる場合がある。通常、成人用のおむつの場合、目付は70g/m2程度のスパンボンド不織布が用いられ、幼児用のおむつの場合、目付が80〜100g/m2程度のスパンボンド不織布が用いられる。
また、布を構成する素材としては、合成樹脂、例えば、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリスチレン系の合成樹脂等を好適に用いることができる。
止着テープとフロントパッチとを固定する手段としては、凸部材(フック材)と凹部材(ループ材)の機械的結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)を好適に用いることができる。メカニカルファスナーは、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成された凸部材(フック材)と、表面にループ状の繊維が配置された凹部材(ループ材)とを組み合わせたもの等が用いられることが多い。このファスナーは、ループ材の表面にフック材を重ね合わせ、フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させることにより、両部材を剥離可能な状態に、かつ、強固に固着させることができるものである。
例えば、図1に示すテープ型おむつ1は、おむつの後身頃6(より具体的にはサイドフラップ8)の左右の各側縁6a,6bから延出するように止着テープ10を付設した例である。この例では、ファスナー44として、メカニカルファスナーのフック材44aが基材48となる不織布の表面に付設されている。
[2−5]フロントパッチ:
フロントパッチとは、おむつの前身頃の部分に形成又は付設された、止着テープを止め付けるための領域を意味する。ファスナーとして粘着ファスナーを利用する場合には、表面が平滑なプラスチックフィルムがフロントパッチとして利用される。一方、ファスナーとしてメカニカルファスナーを利用する場合、特に止着テープにメカニカルファスナーのフック材を付設した場合には、メカニカルファスナーのループ材がフロントパッチとして利用される。
フロントパッチとは、おむつの前身頃の部分に形成又は付設された、止着テープを止め付けるための領域を意味する。ファスナーとして粘着ファスナーを利用する場合には、表面が平滑なプラスチックフィルムがフロントパッチとして利用される。一方、ファスナーとしてメカニカルファスナーを利用する場合、特に止着テープにメカニカルファスナーのフック材を付設した場合には、メカニカルファスナーのループ材がフロントパッチとして利用される。
例えば、図1及び図2に示すテープ型おむつ1は、おむつの前身頃2に、メカニカルファスナーのループ材44bからなる、矩形状のフロントパッチ12が配置されており、止着テープ10の基材48に付設されたフック材44aを固定することが可能なように構成されている。このような構成によって、おむつの後身頃6を前身頃2に対して固定することができ、おむつを着用者に装着させることが可能となる。
[2−6]立体ギャザー:
本発明のテープ型おむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するために、立体ギャザーを備えていてもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
本発明のテープ型おむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するために、立体ギャザーを備えていてもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1に示すテープ型おむつ1のように、撥水性のシート材の一部に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36)を配置し、その立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
なお、立体ギャザーは、トップシートやバックシートとは全く別個のシート材により形成してもよいが、センターシートやサイドシート等のトップシートを折り返すことにより形成してもよい。例えば、図1に示すテープ型おむつ1は、サイドシート18bを折り返すことにより立体ギャザー26(26a,26b)を形成した例である。但し、立体ギャザーは、セカンドシート等のトップシート以外の部材を折り返すことにより形成してもよい。
この立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも股下部に形成されていればよいが、前身頃や後身頃に形成されていてもよい。例えば、図1に示すテープ型おむつ1は、おむつの長手方向に沿って、股下部4から前身頃2と後身頃6の双方にかけて連続的に、一対の立体ギャザー26(26a,26b)が形成された例を示すものである。また、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザーはおむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。例えば、図1に示すテープ型おむつ1は、立体ギャザー26(26a,26b)を内倒しギャザーとした例である。
[2−7]各種伸縮材:
本発明のテープ型おむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
本発明のテープ型おむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際に吸収体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿や体液がその凹部に溜まり、尿や体液をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
例えば、図1に示すテープ型おむつ1は、おむつの長手方向に沿って、直線的に二本の脚周り伸縮材40を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材40は、糸ゴムによって構成されている。但し、脚周り伸縮材は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつの脚周り開口部のカーブに沿って曲線的に配置してもよい。
脚周り伸縮材は、例えば、図1に示すテープ型おむつ1のように、立体ギャザー26の起立線46より外側の部分に、脚周り伸縮材40が形成されていることが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。
なお、図1に示すテープ型おむつ1は、脚周り伸縮材40の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、これらが左右非対称なものも本発明の範囲に含まれる。そして、図1に示すテープ型おむつ1では、脚周り伸縮材40が片側につき二本配置された例を示したが、一本だけ配置されていてもよいし、三本以上配置されていてもよい。また、複数の脚周り伸縮材を用いる場合、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定すればよく、全て同じものを用いる必要はない。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
なお、図1に示すテープ型おむつ1は、おむつの後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成されている。図示の例では、後身頃(背側)のみにウエスト周り伸縮材42を配置しているが、前身頃(腹側)にウエスト周り伸縮材を配置してもよい。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、110〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、130〜200%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、おむつの他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
[3]テープ型おむつの製造方法:
以下、本発明のテープ型おむつの製造方法を、図1及び図2に示すテープ型おむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、バックシート20の材料となる長尺のシート材(バックシート材)の上面に、親水性シートに包まれた吸収体22及び脚周り伸縮材40を載置し、更にその上面にトップシート18の材料となる長尺のシート材(トップシート材)を載置することにより、おむつの中間体となる積層体(おむつ連続体)を得る。この際、トップシート材は、センターシート18aに相当するトップシート材と、サイドシート18bに相当するトップシート材の2種類が使用される。サイドシート18bに相当するシート材には折り返し部分を設けることによって、立体ギャザー26が形成されている。
以下、本発明のテープ型おむつの製造方法を、図1及び図2に示すテープ型おむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、バックシート20の材料となる長尺のシート材(バックシート材)の上面に、親水性シートに包まれた吸収体22及び脚周り伸縮材40を載置し、更にその上面にトップシート18の材料となる長尺のシート材(トップシート材)を載置することにより、おむつの中間体となる積層体(おむつ連続体)を得る。この際、トップシート材は、センターシート18aに相当するトップシート材と、サイドシート18bに相当するトップシート材の2種類が使用される。サイドシート18bに相当するシート材には折り返し部分を設けることによって、立体ギャザー26が形成されている。
前記のようにして得られたおむつ連続体は、おむつの脚周り開口部に相当する部分を円弧状に切り抜いて切除し(Rカット)、脚周り開口部を形成する。最後に、おむつの前身頃2の部分に、ループ材44bからなる所定幅のフロントパッチ12を貼付し、おむつの後身頃6の両側縁6a,6bに、その先端近傍にフック材44aが付設された止着テープ10を固定する。このようにして得られたおむつ連続体を個々のおむつに切断することにより、テープ型おむつ1を製造することができる。
なお、上記のような方法の他、予めトップシート材に止着テープを付設しておき、バックシート材の上面に、親水性シートに包まれた吸収体及び脚周り伸縮材を載置し、更にその上面に止着テープが付設されたトップシート材を載置することにより、おむつ連続体を得てもよい。また、前記のような一連の工程は、機械的な手段によって連続的に行うことが可能である。例えば、長尺のシート材をローラーから連続的に送出する等の方法・装置を採用することにより、テープ型おむつの連続製造が可能となり、生産性の向上に資する。
[4]本発明のテープ型おむつの適用対象:
本発明のテープ型おむつの適用対象は、前記1ピースタイプのテープ型おむつに限られるものではなく、例えば、2ピースタイプのテープ型おむつにも適用することができる。即ち、2ピースタイプのテープ型おむつにおいても、所定幅のフロントパッチを備えることにより、本発明のテープ型おむつの効果を享受することができる。
本発明のテープ型おむつの適用対象は、前記1ピースタイプのテープ型おむつに限られるものではなく、例えば、2ピースタイプのテープ型おむつにも適用することができる。即ち、2ピースタイプのテープ型おむつにおいても、所定幅のフロントパッチを備えることにより、本発明のテープ型おむつの効果を享受することができる。
「2ピースタイプ」とは、着用者の排泄物を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材とから構成され、外装部材の内側に吸収性本体が配置されたタイプのおむつである。
吸収性本体は、吸収体、トップシート及びバックシートを構成要素として備えた部材であり、トップシートとバックシートの間に吸収体を挟みこみ、吸収体の周縁部を封着することによって製造することができる。吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成される。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。吸収性本体は、例えばホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。
一方、外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。2ピースタイプのテープ型おむつでは、着用者の排泄物を吸収し、保持する吸収・保持機能については、専ら吸収性本体が果たすことになるので、外装部材を構成する材料として液不透過性材料を用いる必要はない。外装部材を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。
本発明のテープ型おむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。
1:テープ型おむつ、2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁、8:サイドフラップ、10:止着テープ、12:フロントパッチ、18:トップシート、18a:センターシート、18b:サイドシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:ファスナー、44a:フック材、44b:ループ材、46:起立線、48:基材。
Claims (3)
- 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えるとともに、
前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、前記止着テープを止め付けるためのフロントパッチとを更に備え、
前記フロントパッチの最大幅(W1)が50mm以上であるテープ型おむつ。 - 前記フロントパッチの最大幅(W1)が、前記止着テープの最大幅(W2)の1.5倍以上である請求項1に記載のテープ型おむつ。
- 前記止着テープの長さ(L)が、20mm以上である請求項1又は2に記載のテープ型おむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007014617A JP2008178568A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | テープ型おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2007014617A Withdrawn JP2008178568A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | テープ型おむつ |
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-
2007
- 2007-01-25 JP JP2007014617A patent/JP2008178568A/ja not_active Withdrawn
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