JP2008177275A - 放熱構造体及び携帯端末 - Google Patents

放熱構造体及び携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属と樹脂のインサート成型により筐体強度の確保や筐体の薄型化を実現すると同時に、端末の薄型化,小型化,軽量化,低価格化への要求を満たしつつ効率的な放熱及び熱伝導を実現可能とする。
【解決手段】
携帯電話端末は、高強度及び高放熱特性を備えたアルミニウム部品11と樹脂のインサート成型により構成された筐体10を有する。また、放熱シート30は、発熱根源39となる電子部品上に密着して配される第1のシート部31と、アルミニウム部品11上に密着して配される第2のシート部33と、第1のシート部31と第2のシート部32を連結する連結シート部32とが一体化されている。この放熱シート30は、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えたグラファイト材シートを有して構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、特に携帯電話端末などの携帯端末に好適な放熱構造体、及び、その放熱構造体を備えた携帯端末に関する。
近年、携帯電話端末などの携帯端末は、例えば筐体強度を確保する目的や筐体の薄型化の目的、デザインの多様化に対応する目的などのために、例えばステンレス(SUS)や銅などの金属をインサート成型した筐体を用いることが多くなってきている。そして、そのような金属インサート筐体を用いた携帯端末は、今後も更に増加することと予想されている。
また、携帯端末の小型化や薄型化によって内部回路等の実装密度が高くなったり、携帯端末の高機能化が進むに従い、内部で発生する熱を筐体表面に効率的に放熱させるような対策も必要とされはじめている。
なお、特開平9−44269号の公開特許公報(特許文献1)には、電子機器の筐体として、例えばステンレスや銅よりも軽量なアルミニウムと樹脂のインサート成型による筐体を用い、さらにその金属インサート筐体の放熱効率を高めるようにした技術が開示されている。すなわちこの公報によれば、筐体がアルミニウム等の軽量な金属部材、及びその金属部材と一体成型された樹脂部材とからなり、その金属部材が筐体の外表面を構成し、さらに、その金属部材の外側面に熱放射を向上させるための処理が施された電子機器、及びその電子機器用筐体並びに筐体の製造方法が記載されている。また、この公報によれば、熱放射を高めるために金属部材の外側面に施される処理として、有機或いは無機被膜を被覆する処理が開示されており、さらに、電子部品から金属部材へ熱を伝えるための熱伝導部材として、ヒートパイプ、金属や樹脂,ゴムなどのブロックを用いることが示されている。
特開平9−44269号公報(図1,図5)
上述したように、携帯端末の筐体として、アルミニウムと樹脂のインサート成型による筐体を用いるようにすれば、例えばステンレスや銅と樹脂のインサート成型による筐体を用いる場合よりも、当該携帯端末を軽量化することができる。また、金属インサート筐体に熱放射を高める処理を施したり、電子部品から金属部材へ熱を伝えるための熱伝導部材を設けることで、内部で発生する熱を効率的に放熱させることが可能になる。
しかしながら、上述した従来の熱対策技術の場合、熱放射のために、金属部材の外側面に有機や無機被膜を被覆する処理が必要となり、その結果、端末製造工程が複雑になり、また工程の増加によるコスト上昇が避けられない。さらに、上述した従来の熱対策技術の場合、電子部品から金属部材へ熱を伝達するための熱伝導部材として、ヒートパイプ、金属や樹脂,ゴムなどのブロックを筐体内部に設けなければならず、近年の携帯端末に対する薄型化,小型化,軽量化,低価格化への要求を満たすことができない。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、金属と樹脂のインサート成型により筐体強度の確保や筐体の薄型化を実現すると同時に、端末の薄型化,小型化,軽量化,低価格化への要求を満たしつつ効率的な放熱及び熱伝導を実現可能とする放熱構造体及び携帯端末を提供することを目的とする。
本発明の放熱構造体は、高強度及び高放熱特性を備えた金属部品と樹脂材料のインサート成型により構成された筐体と、発熱根源となる電子部品上に密着して配される第1のシート部と金属部品上に密着して配される第2のシート部と第1のシート部と第2のシート部を連結する連結シート部とが一体化され、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートとを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の携帯端末は、高強度及び高放熱特性を備えた金属部品と樹脂材料のインサート成型により構成された筐体と、発熱根源となる電子部品と、その電子部品上に密着して配される第1のシート部と金属部品上に密着して配される第2のシート部と第1のシート部と第2のシート部を連結する連結シート部とが一体化され、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートとを有することにより、上述した課題を解決する。
すなわち本発明によれば、金属部品と樹脂材料のインサート成型による強度が高く薄型化が可能な筐体を備えている。また、本発明によれば、電子部品から発生する熱を、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートにより金属部品へ伝達するようになされている。
本発明においては、金属部品と樹脂材料のインサート成型による筐体を備えていると共に、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートにより、発熱根源である電子部品からの熱を金属部品に伝達して、その金属部品から外部へ放熱する構成を有しているため、筐体強度の確保と筐体の薄型化を実現することができ、端末の小型化,軽量化,低価格化への要求を満たしつつ効率的な放熱及び熱伝導を実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の放熱構造体及び携帯端末の一実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、本発明の放熱構造体を採用した携帯端末の一例として、携帯電話通信網に接続可能な携帯電話端末を挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔携帯電話端末の概略構成〕
図1には、本実施形態の携帯電話端末1の概略的な外観構成例を示す。
本実施形態の携帯電話端末1は、例えば液晶デバイスにより構成されたディスプレイ2、受話用のスピーカ3、電話番号や文字等を入力するための12キーと発話キーやクリアキー,終話/電源キーなどの各キー,カーソル移動などの際に上下左右等の方向指示を行うための矢印キー及びメニュー操作等の際に押下される決定ボタンなどからなるキー操作部4と、送話用のマイクロホン5等を備えている。また、本実施形態の携帯電話端末1の筐体8は、筐体強度を確保しつつ、薄型化及び軽量化と高い放熱性を実現し、さらにデザインの多様化をも可能とするため、アルミニウムと樹脂のインサート成型により構成されている。
その他、図1では図示を省略しているが、本実施形態の携帯電話端末1の筐体背面側(液晶ディスプレイ2側に対して背面側)には、カメラ部と当該カメラ部にて撮影する際の撮影補助光を発光する撮影補助ライトなどが備えられている。なお、カメラ部と撮影補助ライトは、筐体背面側だけでなく、筐体表面側(液晶ディスプレイ2側の例えば受話用スピーカの横など)に設けられていても良い。また、本実施形態の携帯電話端末は、一般的な携帯電話端末が通常備えている回路構成やその他の構成についても当然備えているが、それらの図示及び説明については省略する。
〔金属インサート筐体の詳細〕
図2は、図1に示した本実施形態の携帯電話端末1の筐体背面側に設けられたバッテリー収納部16近傍の筐体部10のみを拡大して示す斜視図である。また、図3には、バッテリー収納部16内にバッテリー15が収納された状態を示している。なお、バッテリー収納部16の蓋については図示していない。
図2において、本実施形態の携帯電話端末1の筐体部10は、軽量で且つ高い強度と放熱特性を備えたアルミニウム部品11と、樹脂とのインサート成型により構成されている。
上記アルミニウム部品11は、既存の筐体構造と同様に、携帯電話端末1の筐体を構成する壁としての機能を備えている。すなわち本実施形態の携帯電話端末1は、従来は樹脂が用いられていた部分にインサートアルミニウムを使用することにより、筐体強度の向上及び薄型化を実現している。図4は、インサート成型前のアルミニウム部品11単体を示す。上記アルミニウム部品11と樹脂とのインサート成型は、例えば既存のステンレスインサート成型用金型と同等の金型を用いて行われている。なお、本実施形態の場合、上記アルミニウム部品11は、当該携帯電話端末1の筐体の内部(つまり体裁面として外部に露出しない筐体内部)側に配置される。
ここで、本実施形態の携帯電話端末1の筐体に使用されているアルミニウム部品11は、ステンレスや銅よりも比重が軽く、また、それらステンレスや銅よりも放熱性が高いという特性を備えている。したがって、本実施形態の携帯電話端末1は、ステンレスや銅を筐体に用いた場合よりも、筐体の軽量化が可能であると同時に、内部電子回路等により発生する熱を筐体外部へ効率的に放熱させることも可能となっている。
一方、本実施形態の携帯電話端末1において、上記アルミニウム部品11とインサート成型された樹脂成型部12には、カメラ部のレンズ取付穴13と撮影補助ライトの取付穴14、及び、カメラ部のレンズ最短撮影距離切り替え用レバーの取付溝17が形成されている。同様に、図4に示すように、上記アルミニウム部品11にも、上記カメラ部のレンズ取付穴23と撮影補助ライトの取付部24、及び、カメラ部のレンズ最短撮影距離切り替え用レバーの取付溝25が設けられている。なお、上記レンズ取付穴23は、当該アルミニウム部品11におけるバッテリー収納部16と一体化され且つ折り曲げて形成された第1の台座部21上に設けられ、また、撮影補助ライト取付部24及びレンズ最短撮影距離切り替え用レバー取付溝25は上記レンズ取付用台座部21と一体化され且つ折り曲げて形成された第2の台座部24上に設けられている。
このように、本実施形態の携帯電話端末1によれば、カメラ部のレンズ取付穴23をアルミニウム部品11と一体化された第1の台座部21上に設け、また、撮影補助ライト取付部24及びレンズ最短撮影距離切り替え用レバー取付溝25を同様にアルミニウム部品11と一体化された第2の台座部24上に設けているため、カメラ部のレンズや撮影補助ライトをアルミニウム部品11よりも強度が低い例えば樹脂製の取付部に取り付けるようにした場合よりも遙かに薄型化でき、また、取付位置精度についても高い精度を維持することが可能となっている。
〔放熱対策の詳細〕
以下、本実施形態の携帯電話端末1において、内部電子回路等から発生する熱を、上記樹脂とインサート成型されたアルミニウム部品11により筐体外部へ放熱するための放熱対策について説明する。
図5には、本実施形態の携帯電話端末1の筐体内部における電子回路等の発熱根源39と上記アルミニウム部品11との配置関係、及び、発熱根源39からの熱が上記アルミニウム部品11へ伝達される際の熱伝導の様子を示す。なお、発熱根源39となる電子回路としては、一例として、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等の演算回路を挙げることができる。
本実施形態の携帯電話端末1は、電子回路等の上記発熱根源39により発生した熱を上記アルミニウム部品11へ効率良く伝達すると同時に、当該伝達された発熱根源39からの熱を上記アルミニウム部品11の全面から効率良く外部へ放熱させるための放熱シート30を備えている。
上記放熱シート30は、図5及び図6に示すように、発熱根源39の上に配される第1のシート部31と、上記アルミニウム部品11の上に配される第2のシート部33と、上記第1のシート部31と第2のシート部33との間を結ぶ連結シート部32とにより構成されている。
第1のシート部31は発熱根源39を略々完全に覆う面積を有し、また、第2のシート部33は上記アルミニウム部品11を略々完全に覆う面積を有し、一方、連結シート部32の面積は上記第1,第2のシート部31,33よりも狭くなされている。すなわち本実施形態において、上記連結シート部32の面積は、例えば、発熱根源39の電子回路部分と上記アルミニウム部品11が設けられる部分との間に、様々な部品や回路基板等が配され、それら部品や回路基板等を配置するために必要なスペースとの関係から、上記第1,第2のシート部31,33よりも狭くなされている。また、本実施形態において、上記第1のシート部31と第2のシート部33は、携帯電話端末1内におけるそれらの配置高さが異なっており、したがって、当該放熱シート30の少なくとも上記連結シート部32は、上記第1のシート部31と第2のシート部33の配置高さの差を吸収できる可撓性を備えている。勿論、第1のシート部31と第2のシート部33も可撓性を備えていても良い。
ここで、本実施形態における放熱シート30は、図7に示すように、グラファイト材シート40と、銅材シート44及び45と、プラスチック材シート48とが密着した層構造を有している。
上記グラファイト材シート40は、カーボン(黒鉛)材料がシート状に形成されてなり、上記放熱シート30と略々同じ形状、つまり、発熱根源39の上に配される第1のシート部41と、上記アルミニウム部品11の上に配される第2のシート部43と、上記第1のシート部41と第2のシート部43との間を結ぶ連結シート部42とにより構成されている。そして、当該グラファイト材シート40は、厚さ方向に対して略々直角となる方向への伝熱性(熱伝導性)が非常に高い特性を有している。すなわち、グラファイト材シート40は、発熱根源39からの熱が連結シート部42から第2のシート部43へ伝わり、更にその第2のシート部43の全面に伝わる際の熱伝導効率が、例えば銅薄板シートのような金属薄板シートに比べて格段に優れている。なお、銅薄板シートのような金属薄板シートを用いた場合、発熱根源39から連結シート部42を介して第2のシート部43に伝わった熱は、当該第2のシート部の一部にしか広がらないことが、実験により確認されている。
上記銅材シート44及び45は、非常に薄く且つ厚さ方向の熱伝導特性及び放熱特性が優れた銅薄板からなり、上記グラファイト材シート40の第1のシート部41をその表裏両側から密着して挟み込むように配置される。また、銅材シート44には、上記連結シート部32と略々同じ幅を有する一方でその長さが上記連結シート部32の例えば半分程度となされた突起部46が設けられており、同様に、銅材シート45には、連結シート部32と略々同じ幅を有する一方でその長さが連結シート部32の例えば半分程度となされた突起部47が設けられている。
上記プラスチック材シート48は、非常に薄く且つ引っ張り強度及び折り曲げ耐性に優れた例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等により構成されており、上記グラファイト材シート40の上記第2のシート部43の片側面のみに密着して配置される。また、当該プラスチック材シート48には、上記連結シート部32の略々同じ幅及び長さを有する突起部49が設けられている。
すなわちこの図7に示すように、本実施形態の上記放熱シート30の第1のシート部31は、二枚の銅材シート44及び45にて上記グラファイト材シート40の第1のシート部41が挟まれた層構造を有し、また、上記放熱シート30の第2のシート部33は、上記プラスチック材シート48上に上記グラファイト材シート40の第2のシート部43が形成された層構造を有し、さらに、上記放熱シート30の連結シート部32は、上記グラファイト材シート40の連結シート部42の一部が上記二枚の銅材シート44及び45の両突起部46,47にて挟まれると共に例えば銅材シート44の突起部46が上記グラファイト材シート40の連結シート部42と上記プラスチック材シート48の突起部49とで挟まれた層構造を有している。
そして、本実施形態によれば、当該放熱シート30の第1のシート部31の表裏両面のうち、例えば銅材シート45側の表面つまり上記グラファイト材シート40の上記第1のシート部41に貼り付けられていない側の銅材シート45の表面が電子回路等の発熱根源39と密着するように貼り付けられ、一方、当該放熱シート30の第2のシート部33の表裏両面のうち、上記グラファイト材シート40の上記第2のシート部43側の表面(つまり上記プラスチック材シート48が形成されていない側の表面)が、上記アルミニウム部品11に密着するように貼り付けられている。
本実施形態の携帯電話端末1によれば、放熱シート30が図7に示した層構造を備えているため、前記発熱根源39からの熱は、銅材シート45を通じてグラファイト材シート40の第1のシート部41に伝達されると同時に銅材シート44から外部へ放熱され、さらに、グラファイト材シート40の第1のシート部41に伝達された熱は、上記グラファイト材シート40の連結シート部42を通って第2のシート部42の全面に効率良く伝達されることになる。そして、当該グラファイト材シート40の第2のシート部42に伝達された熱は、アルミニウム部品11へ伝達され、当該アルミニウム部品11から筐体外部へ放熱されることになる。
また、本実施形態の携帯電話端末1によれば、銅材シート44及び45に突起部46,47が設けられており、それら突起部46,47は上記連結シート部32と略々同じ幅を有する一方でその長さが連結シート部32の例えば半分程度となされているため、第1のシート部31の層構造と、当該第1のシート部31と連結シート部32の境界部分における層構造との差を少なくすることができ、また同様に、第2のシート部33の層構造と、当該第2のシート部33と連結シート部32の境界部分における層構造との差を少なくすることができ、幅の狭い連結シート部32の上記両境界部分における強度の急激な変化を少なくすること、つまり連結シート部32の上記両境界部分の強度変化を分散させることができ、その結果として、当該連結シート部32の強度を高めることができる。
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明の各実施形態の携帯電話端末1によれば、アルミニウム部品11と樹脂のインサート成型による筐体を用いているため、筐体強度の確保や筐体の薄型化を実現できると共に、発熱根源39とアルミニウム部品11との間を、厚さ方向に対して略々直角となる方向への伝熱性(熱伝導性)が非常に高い特性を有したグラファイト材シート40を主体とした放熱シート30により繋いでいるため、発熱根源39により発生した熱を効率良くアルミニウム部品11へ伝達することができ、さらにそのアルミニウム部品11から外部へ効率良く外部へ放熱することができる。また、本実施形態によれば、放熱シート30は、発熱根源39とアルミニウム部品11との間を橋渡しするように単に貼り付けるだけで良く、したがって、例えば熱放射のために金属部材の外側面に有機や無機被膜を被覆するような複雑且つ高コスト化が避けられない処理を施したり、また例えば、ヒートパイプ、金属や樹脂,ゴムなどの大きなブロックを筐体内部に設ける必要がなく、安価且つ簡単で効率的な放熱対策を実現可能となっている。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、本発明は、携帯電話端末に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯型音楽プレーヤ、携帯型テレビジョン放送受信装置等のように、金属と樹脂のインサート成型により強度と薄型化を両立させた携帯端末にも適用可能である。また、携帯電話端末のタイプについても、図1のようなストレートタイプに限定されず、折り畳みタイプ、スライドタイプ、回転タイプなど何れのタイプにも本発明は適用可能である。
本実施形態では、インサート成型される金属材料としてアルミニウムを例に挙げたが、本発明は、それに限定されず、アルミニウムと同等かそれ以上の強度と放熱特性を備えていれば、他の金属材料を用いても良い。
本実施形態の携帯電話端末の概略的な外観構成例を示す図である。 本実施形態の携帯電話端末の筐体背面側に設けられたバッテリー収納部近傍の筐体部のみを拡大して示す斜視図である。 図2のバッテリー収納部内にバッテリーが収納された状態を示す斜視図である。 インサート成型前のアルミニウム部品単体を示す斜視図である。 本実施形態の携帯電話端末の筐体内部における発熱根源とアルミニウム部品との配置関係、及び、発熱根源からの熱がアルミニウム部品へ伝達される際の熱伝導の様子の説明に用いる図である。 本実施形態の放熱シートの外観斜視図である。 本実施形態の放熱シートの層構造の説明に用いる分解斜視図である。
符号の説明
1 携帯電話端末、2 ディスプレイ、3 受話用のスピーカ、4 キー操作部、5 送話用のマイクロホン、8 筐体、10 バッテリー収納部近傍の筐体部、11 アルミニウム部品、12 樹脂成型部、13,23 レンズ取付穴、14,24 撮影補助ライトの取付穴、15 バッテリー、16 バッテリー収納部、17,25 レンズ最短撮影距離切り替え用レバーの取付溝、21 第1の台座部、22 第2の台座部、30 放熱シート、31,41 第1のシート部、32,42 連結シート部、33,43 第2のシート部、39 発熱根源、40 グラファイト材シート、44,45 銅材シート、46,47 銅材シートの突起部、48 プラスチック材シート、49 プラスチック材シートの突起部

Claims (14)

  1. 高強度及び高放熱特性を備えた金属部品と、樹脂材料とのインサート成型により構成された筐体と、
    発熱根源となる電子部品上に密着して配される第1のシート部と、上記インサート成型された上記金属部品上に密着して配される第2のシート部と、上記第1のシート部と第2のシート部を連結する連結シート部とが一体化され、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートとを有する、
    ことを特徴とする放熱構造体。
  2. 上記放熱シートの上記第1のシート部は上記発熱根源を略々完全に覆う面積を有し、
    上記第2のシート部は上記金属部品を略々覆う面積を有し、
    上記連結シート部は上記第1,第2のシート部よりも狭い面積を有していると共に少なくとも可撓性を備えていることを特徴とする請求項1記載の放熱構造体。
  3. 上記放熱シートは、
    上記第1のシート部と第2のシート部と連結シート部が一体化された形状と略々同一の形状を有するグラファイト材シートと、
    少なくとも上記第1のシート部と略々同じ形状で、且つ上記グラファイト材シートの第1のシート部分を表裏両側から密着して挟み込む二枚の金属薄板からなる金属材シートと、
    少なくとも上記第2のシート部及び連結シート部と略々同じ形状で、且つ上記グラファイト材シートの第2のシート部分及び連結シート部分の一方の面上に密着して貼り付けられた樹脂シートとが、
    積層された構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放熱構造体。
  4. 上記金属材シートの上記二枚の金属薄板は上記連結シート部の幅と略々同じで且つ当該連結シート部の略々半分の長さの突起部を各々有し、
    上記グラファイト材シートの連結シート部分はそれら二枚の金属薄板の突起部により表裏両側から密着して挟み込まれていることを特徴とする請求項3記載の放熱構造体。
  5. 上記金属部品はアルミニウム薄板材からなることを特徴とする請求項1記載の放熱構造体。
  6. 所定の部品が配される台座部を有し、当該台座部は上記金属部品と一体化されていることを特徴とする請求項1記載の放熱構造体。
  7. 高強度及び高放熱特性を備えた金属部品と、樹脂材料とのインサート成型により構成された筐体と、
    発熱根源となる電子部品と、
    上記電子部品上に密着して配される第1のシート部と、上記インサート成型された上記金属部品上に密着して配される第2のシート部と、上記第1のシート部と第2のシート部を連結する連結シート部とが一体化され、厚さ方向に対して略々直角となる方向への高熱伝導特性を備えた放熱シートとを有する、
    ことを特徴とする携帯端末。
  8. 上記放熱シートの上記第1のシート部は上記発熱根源を略々完全に覆う面積を有し、
    上記第2のシート部は上記金属部品を略々覆う面積を有し、
    上記連結シート部は上記第1,第2のシート部よりも狭い面積を有していると共に少なくとも可撓性を備えていることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  9. 上記放熱シートは、
    上記第1のシート部と第2のシート部と連結シート部が一体化された形状と略々同一の形状を有するグラファイト材シートと、
    少なくとも上記第1のシート部と略々同じ形状で、且つ上記グラファイト材シートの第1のシート部分を表裏両側から密着して挟み込む二枚の金属薄板からなる金属材シートと、
    少なくとも上記第2のシート部及び連結シート部と略々同じ形状で、且つ上記グラファイト材シートの第2のシート部分及び連結シート部分の一方の面上に密着して貼り付けられた樹脂シートとが、
    積層された構造を有することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の携帯端末。
  10. 上記金属材シートの上記二枚の金属薄板は上記連結シート部の幅と略々同じで且つ当該連結シート部の略々半分の長さの突起部を各々有し、
    上記グラファイト材シートの連結シート部分はそれら二枚の金属薄板の突起部により表裏両側から密着して挟み込まれていることを特徴とする請求項9記載の携帯端末。
  11. 上記金属部品はアルミニウム薄板材からなることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  12. 所定の部品が配される台座部を有し、当該台座部は上記金属部品と一体化されていることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  13. 上記発熱根源となる電子回路は演算回路であり、
    上記金属部品と樹脂材料のインサート成型により構成された筐体は、内蔵バッテリ収納部の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  14. 上記電子回路は所定の無線通信網に接続するための回路を含むことを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
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