JP2008175562A - 歪み計測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ファイバセンサを用いてトンネルTの覆工コンクリート3の歪みを計測する歪み計測システムにおいて、トンネルTの縦断方向に延在する第1の光ファイバセンサ1…が備えられ、第1の光ファイバセンサ1…が覆工コンクリート3内に埋設されている。
【選択図】図1
Description
また、地下に構築された高圧気体貯蔵施設の裏込めコンクリート内に光ファイバセンサを埋設して、この光ファイバセンサによって歪みを計測する技術も提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
図1に示すように、本実施の形態における歪み計測システムは、光ファイバセンサ1…,2を用いて、地盤G内に構築されたトンネルTの覆工コンクリート3の歪みを計測するためのシステムである。
山側から谷側へ断層や地滑りによる力が働くと予想される場合には、図3に示すように、縦断方向に延在する第1の光ファイバセンサ1…は、山側(図3における右側)のスプリングラインSL付近と、谷側(図3における左側)のスプリングラインSL付近と、トンネルTの天端部分と、トンネルTの山側の肩部(スプリングラインSLと天端部分との間にある斜めの部分)付近とにそれぞれ配設されている。
図4に示すように、横断方向に延在する第2の光ファイバセンサ2は、覆工コンクリート3のアーチ部全周に亘って延在されており、また、覆工コンクリート3内での内壁面寄りの位置(例えば、内壁面から100mmの位置)と背面寄りの位置(例えば、背面から100mmの位置)とにそれぞれ配設されている。具体的には、一本又は一繋ぎの光ファイバセンサからなる第2の光ファイバセンサ2は、スプリングラインSL付近の覆工コンクリート3内壁面に設置された図示せぬ成端ボックスから覆工コンクリート3内に入り、成端ボックスから覆工コンクリート3(アーチ部)の内壁面に沿って延在されている。そして、覆工コンクリート3内壁面に沿って延在された第2の光ファイバセンサ2は、覆工コンクリート3(アーチ部)の一方の下端部のところでU字状に折り返されて覆工コンクリート3(アーチ部)の背面に沿って延在される。覆工コンクリート3背面に沿って延在された第2の光ファイバセンサ2は、覆工コンクリート3(アーチ部)の他方の下端部のところでU字状に折り返されて覆工コンクリート3(アーチ部)の内壁面に沿って延在され、上記した成端ボックスからトンネルTの内方に引き出される。なお、上記した成端ボックスは、覆工コンクリート3の内壁面を凹状に箱抜きしてその箱抜き部分に嵌め込むことで設置される。
図5に示すように、上記した第1、第2の光ファイバセンサ1…,2は、覆工コンクリート3のコンクリート打設前に覆工コンクリート3内の所定位置に配設することで設置される。例えば、まず、覆工コンクリート3の鉄筋12…の配筋後、或いは鉄筋12…の配筋と同時に、光ファイバセンサ1…,2を設置する所定位置に、光ファイバセンサ1…,2を固定するための固定用鉄筋7を配筋する。この固定用鉄筋7は、光ファイバセンサ1…,2の延在方向と同方向に延在させる。次に、上記した固定用鉄筋7に添わして光ファイバセンサ1…,2を配置し、この光ファイバセンサ1…,2と固定用鉄筋7とをインシュロック8(樹脂製固定バンド)等の結束手段で結束する。インシュロック8等による結束は、所定ピッチ(20〜30cm程度)で行う。
上述したように覆工コンクリート3を縦断方向に分割してコンクリート打設を行う場合、コンクリート打ち継ぎ箇所の覆工コンクリート3内壁面には、横断方向に延在する打ち継ぎ目地(目地10)が形成される。この場合、この目地10に交差する第1の光ファイバセンサ1の目地交差部分(目地10に交差する部分)1aに、第1の光ファイバセンサ1と覆工コンクリート3とを分離させるための保護管11を外装させることが好ましい。
図2,図7に示すように、上記した構成からなる歪み計測システムに、トンネルの横断方向に延在する第3の光ファイバセンサ30を備えさせることもできる。この第3の光ファイバセンサ30は、覆工コンクリート3を形成した後に覆工コンクリート3内壁面に敷設される光ファイバセンサであって、第1の光ファイバセンサ1…によって覆工コンクリート3の変状が確認された横断面位置に配置されるものである。この第3の光ファイバセンサ30は、上記した第1、第2の光ファイバセンサ1…,2と同様の構成からなるものである。また、第3の光ファイバセンサ30の設置方法としては、従来の光ファイバセンサの設置方法を採用することができ、例えば、覆工コンクリート3の内壁面に添わして第3の光ファイバセンサ30を配置し、この第3の光ファイバセンサ30を複数の固定冶具31…で覆工コンクリート3内壁面に固定させる方法がある。
なお、本発明は、上記した第2の光ファイバセンサ2を設置せずに第3の光ファイバセンサ30…だけで横断方向の歪み計測を行う構成にしてもよい。
1a 目地交差部分
2 第2の光ファイバセンサ
3 覆工コンクリート
10 目地
11 保護管
30 第3の光ファイバセンサ
T トンネル
Claims (4)
- 光ファイバセンサを用いてトンネルの覆工コンクリートの歪みを計測する歪み計測システムにおいて、
トンネルの縦断方向に延在する第1の光ファイバセンサが備えられ、
該第1の光ファイバセンサが前記覆工コンクリート内に埋設されていることを特徴とする歪み計測システム。 - 請求項1記載の歪み計測システムにおいて、
トンネルの横断方向に延在する第2の光ファイバセンサが備えられ、
該第2の光ファイバセンサが、前記覆工コンクリートの変状が予想される横断面位置の覆工コンクリート内に埋設されていることを特徴とする歪み計測システム。 - 請求項1または2記載の歪み計測システムにおいて、
トンネルの横断方向に延在する第3の光ファイバセンサが備えられ、
該第3の光ファイバセンサが、前記第1の光ファイバセンサによって前記覆工コンクリートの変状が確認された横断面位置の覆工コンクリート内壁面に設置されていることを特徴とする歪み計測システム。 - 請求項1から3のいずれかに記載の歪み計測システムにおいて、
前記覆工コンクリートの目地に交差する前記第1の光ファイバセンサの目地交差部分に、当該光ファイバセンサと覆工コンクリートとを分離させるための保護管が外装されていることを特徴とする歪み計測システム。
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