JP2008175167A - 冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 - Google Patents
冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008175167A JP2008175167A JP2007010393A JP2007010393A JP2008175167A JP 2008175167 A JP2008175167 A JP 2008175167A JP 2007010393 A JP2007010393 A JP 2007010393A JP 2007010393 A JP2007010393 A JP 2007010393A JP 2008175167 A JP2008175167 A JP 2008175167A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- pipe
- cooling water
- water
- industrial water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Pipeline Systems (AREA)
Abstract
【解決手段】冷却水循環システムの稼働停止時に冷却対象物2に対して冷却水循環システム1の一部を利用して工業用水を供給する工業用水供給システム30と、を備えた冷却媒体循環供給システムにおいて、冷却水供給管の適所に配置された工業用水受入れ用の取水管6及び取水管の開閉弁7と、冷却水回帰管の適所に配置された工業用水排水用の排水管11、及び排水管の開閉弁12と、工業用水供給システムを構成する工業用水配管と取水管との間を着脱自在に接続する臨時接続管35と、を備えた。
【選択図】図1
Description
BOG圧縮機はLNGを昇圧する際に発熱するため、その発熱部位を常に一定の許容温度以下に冷却することにより安定した稼動と安全性を確保する必要がある。このため、図4の冷却水系統図に示すように、BOG圧縮機101に対して冷却水を循環供給するための冷却水循環システム100が設けられる。
この冷却水循環システム100は、冷却水をBOG圧縮機101に供給するための冷却水供給管102と、BOG圧縮機100を冷却した後の冷却水を回帰させる冷却水回帰管103と、冷却水回帰管103を経由して回帰してきた冷却水を冷却してから冷却水供給管102に循環供給する冷却装置105と、ポンプ106と、を備えている。冷却水としては、pH値等を調整するために薬品を添加されたものが使用される。
また、取水配管115に設けた電磁弁116は、種々の理由、例えばゴミ等が挟まることにより取水配管を完全に閉止することができないことがある。このような場合に、冷却水供給管102と工業用水配管110との間に配管等が常時配設された状態にあると、工業用水配管110から冷却水供給管102への工業用水の漏れ出しや、冷却水供給管102からの冷却水の流出が発生する虞がある。
なお、このような問題はBOG圧縮機用の冷却水循環システムに限らず、LNG発電所の各所に設置されるエアー駆動の開閉弁を制御する制御用空気圧縮機を冷却するための冷却水循環システムにおいても同様に発生している。
常設されることにより冷却対象機器を常時冷却する冷却水循環システムが正常に機能し得なくなった非常時に、工業用水を利用して対象機器を冷却する対策が従来から採られている。しかし、従来は発生頻度の低い非常事態に備えた配管設備を常設していたため、コスト、設置スペースという点で問題があった。本発明では、必要時にのみ遅滞なく接続することが可能な臨時接続管を利用することにより、従来の不具合を一挙に解決することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記臨時接続管は、消火栓用のホースであることを特徴とする。
臨時接続管としては可撓性を有したホース等を使用することにより任意の最適な配管経路を選定することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、前記冷却対象機器とは別に予備用冷却対象機器を備え、冷却水循環システムとは別に予備用冷却水循環システムを、備え、前記冷却水循環システムと前記予備用冷却水循環システムは、前記冷却装置を共用することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5において、前記冷却対象機器の稼動を停止するステップと、前記予備用冷却対象機器を起動するステップと、前記工業用水受入れ用の取水管の開閉弁と、工業用水排水用の排水管の開閉弁とを共に閉止するステップと、前記予備用冷却水循環システムを経由して前記予備用冷却対象機器に冷却水を供給開始するステップと、前記冷却対象機器に対する冷却媒体の供給を停止するステップと、を備えたことを特徴とする。
冷却水循環システムが不調に陥った場合には保安上の必要から離隔した箇所にある工業用水を冷却水の代用としてBOG圧縮機に供給するように配管、電磁弁、インターロックを構成している。しかし、非常用のためだけの配管を常設することによるコスト増、設置スペースの増大という問題が生じていた。
本発明は、非常事態発生時にのみ工業用水(冷却媒体)を供給可能なバックアップ体勢を構築するようにしたものである。
図1は本発明の一実施形態に係る冷却媒体循環供給システムの概略構成図である。
この冷却水循環システム1は、例えばLNG発電所に設置されたLNGタンクに付設されるBOG圧縮機(冷却対象機器)2に対して冷却水(冷却媒体)を循環供給して冷却を行うものである。
冷却水循環システム1は、BOG圧縮機2に対して冷却水を供給するための冷却水供給管5と、BOG圧縮機2を冷却した後の冷却水を回帰させる冷却水回帰管10と、冷却水回帰管10を経由して回帰してきた冷却水を冷却してから冷却水供給管5に循環供給する冷却装置15と、ポンプ16と、を備えている。冷却水としては、pH値等を調整するために薬品を添加されたものが使用される。
冷却水供給管5の適所には冷却水供給管を開閉する開閉弁8、及びストレーナ8a、電磁弁9等が配置され、冷却水回帰管10の適所には冷却水回帰管を開閉する開閉弁13が配置されている。
臨時接続管35としては、例えば折り畳み自在な消火栓用のホースを使用し、消火栓用ホースの両端に設けた接続部と、取水管6及び工業用水配管31に夫々設けた接続部とを人手によって着脱自在に連結させるように構成する。この例では、工業用水配管31の適所に送出管32、及び開閉弁33を設け、この送出管32に対して臨時接続管35の一端を着脱可能に接続している。臨時接続管35は、常時においては保管に適した場所に収容された状態にあり、非常時にのみ収容場所から取り出されて取水管6と工業用水配管31との間を接続する用途に供される。
臨時接続管35は、常時においては冷却水循環システム1と工業用水供給システム30との間を接続しておらず、非常時にのみ両システム間を接続するので、常時において工業用水が冷却水循環システム側へ漏れ出したり、その逆に冷却水が工業用水供給システム側へ流出することがなくなる。特に、電磁弁が常設されないため、電磁弁の閉止不良に起因した漏水が発生することがなくなる。
この予備用BOG圧縮機2A及び予備用冷却水循環システム1Aは、BOG圧縮機2、及び冷却水循環システム1をメンテナンスのために停止させる場合に稼動させるために常設されている。
冷却水循環システムの稼働停止等が発生した場合には、冷却対象機器としてのBOG圧縮機2を運転停止させる(ステップ1)。
次いで、冷却水入口元弁(開閉弁8)を全閉すると共に、冷却水出口弁(開閉弁13)を全閉する(ステップ2)。
ステップ3では、工業用水バックアップ入口弁(開閉弁33)を備えた送出管32と、冷却水バックアップ入口弁(開閉弁7)を備えた取水管6との間を、消火栓ホース(臨時接続管35)により接続し、ステップ4では冷却水バックアップ出口弁12を備えた排水管11に消火栓ホースを接続してその排出端を排水溝に固定する。
ステップ5では冷却水入口弁9を全開ロック状態とし、ステップ6では工業用水バックアップ入口弁33と冷却水バックアップ出口弁12を共に全開状態にする。
ステップ7では、必要に応じて冷却水バックアップ入口弁7の開放状態を調整して必要工業用水量を確保する。
ステップ8では、BOG圧縮機2を起動する。
ステップ11では、BOG圧縮機2を停止させた上で、予備用BOG圧縮機2Aを起動することによりLNGタンクから取り出したBOGの圧縮を開始する。
ステップ12では、工業用水バックアップ入口弁33を全閉し、ステップ13では冷却水バックアップ入口弁7、及び出口弁12を共に全閉する。これにより工業用水は冷却水循環システム側に供給されることがなくなり、また工業用水が排水溝に排出されることもなくなる。
なお、ステップ15においては冷却水入口弁9を全閉する。この冷却水入口弁9は、対応するBOG圧縮機2の起動によって自動的に開放し、当該圧縮機の停止後所定時間(例えば、5分)で自動的に閉止する機能を備えている。
このようにして復旧のための操作が終了した後は、臨時接続管35を取り外して保管する。
Claims (6)
- 冷却対象機器に対して冷却水を供給するための冷却水供給管と、前記冷却対象機器を冷却した後の冷却水を回帰させる冷却水回帰管と、該冷却水回帰管から回帰してきた冷却水を冷却してから前記冷却水供給管に循環供給する冷却装置と、を備えた冷却水循環システムと、前記冷却水循環システムの稼働停止時に前記冷却対象物に対して前記冷却水循環システムの一部を利用して工業用水を供給する工業用水供給システムと、を備えた冷却媒体循環供給システムにおいて、
前記冷却水供給管の適所に配置された工業用水受入れ用の取水管及び該取水管の開閉弁と、
前記冷却水回帰管の適所に配置された工業用水排水用の排水管、及び該排水管の開閉弁と、
前記工業用水供給システムを構成する工業用水配管と前記取水管との間を着脱自在に接続する臨時接続管と、
を備えたことを特徴とする冷却媒体循環供給システム。 - 前記冷却対象機器は、LNGタンクに付設されるBOG圧縮機であることを特徴とする請求項1に記載の冷却媒体循環供給システム。
- 前記臨時接続管は、消火栓用のホースであることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却媒体循環供給システム。
- 前記冷却対象機器とは別に予備用冷却対象機器を備え、
前記冷却水循環システムとは別に予備用冷却水循環システムを、備え、
前記冷却水循環システムと前記予備用冷却水循環システムは、前記冷却装置を共用することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の冷却媒体循環供給システム。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の冷却媒体循環供給システムを用いた工業用水による冷却対象機器の冷却方法であって、
前記臨時接続管により前記工業用水配管と前記取水管との間を接続した状態で、前記工業用水受入れ用の取水管の開閉弁と、工業用水排水用の排水管の開閉弁とを共に開放することによって、前記冷却対象機器を工業用水により冷却開始することを特徴とする冷却対象機器の冷却方法。 - 前記冷却対象機器の稼動を停止するステップと、
前記予備用冷却対象機器を起動するステップと、
前記工業用水受入れ用の取水管の開閉弁と、工業用水排水用の排水管の開閉弁とを共に閉止するステップと、
前記予備用冷却水循環システムを経由して前記予備用冷却対象機器に冷却水を供給開始するステップと、
前記冷却対象機器に対する冷却媒体の供給を停止するステップと、
を備えたことを特徴とする請求項5に記載の冷却対象機器の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010393A JP4990640B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010393A JP4990640B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008175167A true JP2008175167A (ja) | 2008-07-31 |
JP4990640B2 JP4990640B2 (ja) | 2012-08-01 |
Family
ID=39702352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007010393A Expired - Fee Related JP4990640B2 (ja) | 2007-01-19 | 2007-01-19 | 冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4990640B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101821929B1 (ko) * | 2017-08-16 | 2018-01-24 | 천 제시 킴 | 데이터 센터를 위한 랙 마운트 서버 냉각 시스템 |
-
2007
- 2007-01-19 JP JP2007010393A patent/JP4990640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4990640B2 (ja) | 2012-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2175034C (en) | Liquefied gas supply system | |
US9312035B2 (en) | Semi-portable emergency cooling system for removing decay heat from a nuclear reactor | |
US20110159394A1 (en) | Fuel cell cogeneration system | |
JP6490217B2 (ja) | 非常運転手段が備えられるタービン発電システムおよびその非常運転方法 | |
JP4990640B2 (ja) | 冷却媒体循環供給システム及び冷却対象機器の冷却方法 | |
JP5781575B2 (ja) | 遠隔操作装置及び原子力プラントの遠隔操作装置 | |
KR101686910B1 (ko) | Lng 재기화 시스템의 고압펌프 가압 시스템 및 방법 | |
JP6431974B2 (ja) | 緊急燃料供給システムを有する発電所設備 | |
JP5019863B2 (ja) | 天然ガス供給システム | |
KR101933883B1 (ko) | 가스터빈 발전장치 및 이의 스타트업 구동방법 | |
KR101867024B1 (ko) | 부유식 해상 구조물의 연료가스 공급 시스템 및 그의 연료가스 공급 방법 | |
JP4776413B2 (ja) | 補助蒸気供給装置 | |
JP4038647B2 (ja) | 液化ガス供給装置 | |
JP4260787B2 (ja) | 地域熱供給システム及び地域熱供給システムの熱供給プラント切換え方法 | |
JP2003286864A (ja) | ガスタービンの燃料ガス供給システムとその運転方法 | |
JP2007240022A (ja) | 高圧給水加熱器の給水ポンプアイソレート方法 | |
KR102493752B1 (ko) | Lng 공급시스템의 bog 운전 제어방법 | |
JP4178100B2 (ja) | 蒸気供給方法及び蒸気供給系統 | |
JP2012230066A (ja) | 燃料プール冷却システム | |
JP2940823B1 (ja) | ガス専焼ガスタービン発電装置とそのガス燃料供給方法 | |
JP5740122B2 (ja) | Lng気化設備 | |
JP2006019035A (ja) | 非常用燃料電池発電装置及びその管理運転方法 | |
JPH11159305A (ja) | 加圧流動床複合発電プラント | |
JP5137593B2 (ja) | 発電システム及び給水系統の制御方法 | |
JP2009011918A (ja) | 燃焼システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100310 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4990640 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |