JP2009011918A - 燃焼システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各設備におけるアンモニアガスの消費活動に応じてアンモニア気化器の動作や状態を自動的に且つ適切に制御することができる燃焼システムを提供する。
【解決手段】蒸気と排ガスとを供給する燃焼系統とアンモニアガスを消費する消費設備40との間に設けられて、液化アンモニアを燃焼系統の蒸気によって気化させることでアンモニアガスを生成するアンモニア気化器22と、アンモニア気化器22で生成したアンモニアガスを消費設備40に供給するアンモニア供給手段33及び34と、アンモニア供給手段33及び34から消費設備40に対するアンモニアガスの供給を制御すると共に、燃焼系統に対する指令の発生又はアンモニア気化器22の圧力状態に応じて、所定のタイミングでアンモニア気化器22に対する温度状態を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】蒸気と排ガスとを供給する燃焼系統とアンモニアガスを消費する消費設備40との間に設けられて、液化アンモニアを燃焼系統の蒸気によって気化させることでアンモニアガスを生成するアンモニア気化器22と、アンモニア気化器22で生成したアンモニアガスを消費設備40に供給するアンモニア供給手段33及び34と、アンモニア供給手段33及び34から消費設備40に対するアンモニアガスの供給を制御すると共に、燃焼系統に対する指令の発生又はアンモニア気化器22の圧力状態に応じて、所定のタイミングでアンモニア気化器22に対する温度状態を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、ボイラ、タービン等の各種燃焼装置を熱源としてアンモニアガスを生成して消費する燃焼システムに関する。
従来から、例えば、発電所などで使用されている脱硝装置等には、排ガスと混合させるための還元ガスを注入するために、アンモニアガスを生成するアンモニア気化器が設けられている。脱硝装置では、アンモニア気化器で生成されたアンモニアガスが還元ガスとして注入されて、アンモニアガスと排ガスとが触媒層上において接触することで、各燃焼装置から排出される排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOX)を除去している(例えば、特許文献1参照)。
このようなアンモニア気化器は、通常、発電所の各設備(例えば、発電ユニット)が停止してアンモニアガスが消費されない時には停止状態となっている。一方、所内設備の管理をする上では、発電所の各設備が停止している場合であっても、アンモニア気化器の温度を所定以上の温度に維持し続ける必要があった。このため、例えば、発電所の各設備が停止中に、アンモニア気化器の温度が所定以下となった場合には、作業員の目視と手動操作によって温度上昇などの各種制御を行っていた。このような制御では、手間と時間を要すると共に起動停止の操作も困難となるため、経済効率が悪くまた人員的な負担も大きかった。
本発明はかかる事情に鑑み、各設備におけるアンモニアガスの消費活動に応じてアンモニア気化器の動作や状態を自動的に且つ適切に制御することができる燃焼システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、蒸気と排ガスとを供給する燃焼系統とアンモニアガスを消費する消費設備との間に設けられて、液化アンモニアを燃焼系統の蒸気によって気化させることでアンモニアガスを生成するアンモニア気化器と、前記アンモニア気化器で生成したアンモニアガスを前記消費設備に供給するアンモニア供給手段と、前記アンモニア供給手段から前記消費設備に対するアンモニアガスの供給を制御すると共に、前記燃焼系統に対する指令の発生又は前記アンモニア気化器の圧力状態に応じて、所定のタイミングで前記アンモニア気化器に対する温度状態を制御する制御手段とを備えることを特徴とする燃焼システムにある。
かかる第1の態様では、液化アンモニアが燃焼系統からの蒸気によって気化されることでアンモニアガスが生成されて消費設備に対して供給されると共に、燃焼系統に対する指令の発生又はアンモニア気化器の圧力状態に応じて、所定のタイミングでアンモニア気化器に対する温度状態が制御される。これにより、アンモニア気化器を常に所定の温度以上に維持する必要がなくなり、消費設備に対するアンモニアガスの消費活動に応じて動作や状態を適切に制御することができる。
本発明の第2の態様は、前記制御手段は、前記アンモニア気化器の起動停止と前記燃焼系統の点火消火とを連動させて、前記アンモニア気化器の温度が低下した場合には、前記燃焼系統の点火が完了する前に、前記アンモニア気化器の温度上昇が完了するように所定の指令を送出することを特徴とする第1の態様に記載の燃焼システムにある。
かかる第2の態様では、アンモニア気化器の温度が低下した場合には、燃焼系統の点火が完了する前に、アンモニア気化器の温度上昇を完了させる。これにより、アンモニアガスの消費活動においてアンモニア気化器の状態を適切に維持するための適切な制御をすることができる。
本発明の第3の態様は、前記制御手段は、前記アンモニア気化器の圧力が低下した場合に、そのアンモニア気化器の温度上昇が完了した後に、圧力上昇を実行する起動指令を送出することを特徴とする第1又は2の態様に記載の燃焼システムにある。
かかる第3の態様では、アンモニア気化器の圧力が低下した場合に、アンモニア気化器の温度上昇が完了した後に、圧力上昇を実行する起動指令が送出される。これにより、適切なタイミングで確実にアンモニア気化器の動作や状態を制御することができる。
本発明の第4の態様は、前記燃焼系統は、前記アンモニア気化器及び前記アンモニア供給手段を併設又は内蔵していることを特徴とする第1〜3の何れか一つの態様に記載の燃焼システムにある。
かかる第4の態様では、燃焼系統にアンモニア気化器及びアンモニア供給手段が併設又は内蔵されている。これにより、周辺設備の形式などに拘らず、柔軟にアンモニア気化器の動作や状態を制御することができる。
本発明によれば、各設備におけるアンモニアガスの消費活動に応じてアンモニア気化器の動作や状態を自動的に且つ適切に制御することができる燃焼システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
図1は、本実施形態に係る燃焼システムの概略図である。図1では、アンモニアガスを消費する消費設備として脱硝装置を例示している。
図1に示すように、燃焼システム1は、燃焼装置10の蒸気出口がアンモニアガスを供給するアンモニア供給系統20に接続される一方、燃焼装置10の排ガス出口がアンモニアガスを消費する消費設備を構成する機器の一つである脱硝装置41と接続されることで構成されている。燃焼装置10はアンモニア供給系統20に対する熱源として蒸気を供給する。そして、アンモニア供給系統20は蒸気の熱で液化アンモニアを気化することによりアンモニアガスを生成して、燃焼装置10で燃料を燃焼させることで発生する排ガスを処理するために脱硝装置41に対して生成したアンモニアガスを注入する。脱硝装置41は、アンモニアガスと排ガスとを混合した混合ガスを触媒層41a、41b上において接触させて燃焼装置10から排出される排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOX)を除去する。
上述のような燃焼装置10としては、例えば、ボイラ、タービンなどの燃焼装置単体もしくはその組み合わせを挙げることができ、形式や種類は特に限定されない。また、装置の組み合わせも特に限定されず、一端から蒸気を排出することができると共に、他端から排ガスを排出することができる燃焼系統が構成されていれば特に限定されない。そして、本実施形態では、燃焼装置10と発電機との組み合わせが、発電所の発電ユニットとして構成される。
また、図1では消費設備を構成する機器の一つとして脱硝装置41を例示しているが、アンモニアガスを消費する装置であれば特に限定されず、例えば、発電所に設置されている電気集塵機(EP)、復水脱塩装置、及び各種所内設備などを挙げることができる。
ここで、上述したアンモニア供給系統20について説明する。図2は、本実施形態に係るアンモニア供給系統のシステム構成図である。
図2に示すように、アンモニア供給系統20は系統Aと系統Bの2系統から構成されており、系統Aと系統Bのそれぞれが消費設備40に接続されてアンモニアガスが消費される。以降においては、系統A及び系統Bをアンモニア供給系統20と総称し、同一の構成及び機能については同一の符号を付して説明する。
アンモニア供給系統20は、液化アンモニアを貯蔵するアンモニア貯蔵タンク21、液化アンモニアを加熱して気化させることでアンモニアガスを生成するアンモニア気化器22、気化されたアンモニアガスを蓄積するアキュムレータ23、各機器同士を接続して各種流体を流入する各配管31〜33,35、流体の流入を調整または遮断する調整弁24,29または遮断弁25,27、各機器に対する圧力や温度を制御する各種制御弁26,28,30,34で構成されている。なお、このようなアンモニア供給系統20の設置形態は特に限定されず、例えば、燃焼装置10に併設されていてもよいし、燃焼装置10に内蔵されていてもよい。
アンモニア貯蔵タンク21は、液化アンモニアが流入する配管31を介してアンモニア気化器22と接続されており、配管31にはアンモニア貯蔵タンク21への液化アンモニアの逆流を調整する調整弁24、アンモニア気化器22への液化アンモニアの流入を遮断する遮断弁25、及びアンモニア気化器22内の圧力を一定に制御する圧力制御弁26が上流側から順次配設されている。
そして、アンモニア気化器22は、蒸気が流入する配管32を介して燃焼装置10(図1参照)と接続されており、燃焼装置10からの蒸気を熱源として、アンモニア貯蔵タンク21から供給される液化アンモニアを加熱して気化させる。また、配管32にはアンモニア気化器22への蒸気の流入を遮断する遮断弁27、及びアンモニア気化器22の温度を一定に制御する温度制御弁28が上流側から順次配設されている。
さらに、アンモニア気化器22は、アンモニアガスが流入する配管33を介して消費設備40と接続されており、配管33にはアンモニア気化器22へのアンモニアガスの逆流を調整する調整弁29、アキュムレータ23内の圧力を一定に制御する圧力制御弁30、アキュムレータ23、及び消費設備40に対するアンモニアガスの供給量を制御する制御弁34が上流側から順次配設されている。
消費設備40を構成する各装置には、複数に分岐した配管33からアンモニアガスがそれぞれ供給されるようになっている。本実施形態では、消費設備40を構成する機器として、脱硝装置41及び43、電気集塵機(EP)42及び44、復水脱塩装置45、薬品注入装置46を例示している。このうち、薬品注入装置46とは、所内ボイラ等の所内設備の水質を管理するための所内装置であり、アンモニアガスを希釈したアンモニア希釈水の使用先となるユニット51、ユニット52、及び所内ボイラ53と接続されることで、発電所の発電ユニットが停止している場合であっても所内設備の水質保全のために稼働している装置である。薬品注入装置46は、他の装置に比べて少量のアンモニアガスを消費すると共に、その他の装置が停止中であっても稼働している。このため、消費設備40を構成する各装置の供給量や稼働状況に応じて、アンモニア気化器22の起動タイミングや起動時間などが適切に制御される。
なお、系統Aと系統Bは、配管35を介して接続されており、消費設備40のアンモニアガスの消費活動等に応じて、配管35に設けられた制御弁36が開閉されることで、各系統A、系統Bのそれぞれに対する液化アンモニアの供給が調整される。
本実施形態では、上述のようなシステム構成により、アンモニア供給系統20から消費設備40に対するアンモニアガスの供給が制御されると共に、消費設備40よりも上流に設けられた燃焼装置10に対する所定の指令又はアンモニア気化器22の圧力状態に応じて所定のタイミングでアンモニア気化器22に対する温度状態が制御される。このような各種弁や機器などに対する制御は、図示しない制御手段によって実行される。以降、制御手段が実行する具体的な処理について説明する。
<アンモニア気化器の起動・停止処理>
本実施形態の燃焼システム1は、アンモニア気化器22の起動・停止動作と燃焼装置10の点火・消火動作とが連動するように構成されている。ここでは、燃焼装置10としてボイラを例示して説明する。
本実施形態の燃焼システム1は、アンモニア気化器22の起動・停止動作と燃焼装置10の点火・消火動作とが連動するように構成されている。ここでは、燃焼装置10としてボイラを例示して説明する。
原則的には、ボイラが点火すると、アンモニア気化器22に対する起動指令が送出してアンモニア気化器22が起動する。一方、ボイラが消火すると、アンモニア気化器22に対する停止指令が送出してアンモニア気化器22が停止する。また、通常運転時では、発電ユニットの起動指令が送出されてからボイラが点火するまで最短で1.5時間程度を要し、アンモニア気化器22に対する起動指令が送出されてから昇温が完了するまで最長で1時間程度を要する。
ここで、例えば、アンモニア気化器22の温度が低下した場合には、ボイラ(燃焼装置10)の点火が完了する前に、アンモニア気化器22の温度上昇が完了するように制御する。すなわち、上述したボイラとアンモニア気化器22の通常運転時の動作時間によれば、アンモニア気化器22の温度が所定値より低下していた場合であっても、発電ユニットの起動指令に連動してアンモニア気化器22に対する温度上昇指令が送出されることで、ボイラが点火した時にアンモニア気化器22の温度が上昇した状態となる。
本実施形態では、発電ユニットが停止していてもアンモニア気化器22の温度状態に関係なく、消費設備40においてアンモニアガスが必要な場合には、発電ユニットに対する起動指令が送出されてから、アンモニア気化器22を起動するようにすれば、発電所内におけるアンモニアガスの消費活動に応じてアンモニアガスを消費設備40に適切に供給することができる。
<アンモニア気化器の起動開始処理>
本実施形態では、ボイラ(燃焼装置10)が点火中であり且つアンモニア気化器22の温度が所定値(本実施形態では、35℃)以下になった場合に、アンモニア気化器22の温度が低下した旨の警報が発生する。このとき、アンモニア気化器22の起動が開始して、温度上昇に関する処理が実行される。なお、ボイラが消火中、すなわち発電ユニットが停止中の時は警報を発生させないようにする。
本実施形態では、ボイラ(燃焼装置10)が点火中であり且つアンモニア気化器22の温度が所定値(本実施形態では、35℃)以下になった場合に、アンモニア気化器22の温度が低下した旨の警報が発生する。このとき、アンモニア気化器22の起動が開始して、温度上昇に関する処理が実行される。なお、ボイラが消火中、すなわち発電ユニットが停止中の時は警報を発生させないようにする。
これにより、例えば、発電ユニット及びアンモニア気化器22の停止中に、アンモニア気化器22の温度が所定値以下となった場合において、警報を適切な状況で必要に応じて発生させることができる。これにより、例えば従来のように、発電ユニットが停止中であっても警報の発生によって強制的に実施されるアンモニア気化器22に対する不要な起動を削減することができると共に、蒸気の使用量も削減することができる。
<アンモニア気化器の温度上昇処理>
図3は、本実施形態に係るアンモニア気化器の温度上昇に関する処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、アンモニア気化器22の温度管理についての判断基準を35℃としている。
図3は、本実施形態に係るアンモニア気化器の温度上昇に関する処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、アンモニア気化器22の温度管理についての判断基準を35℃としている。
図3に示すように、発電ユニットの起動指令が発生する又はアンモニア気化器22の圧力が低下すると(S1)、アンモニア気化器22の温度が35℃以下であるか否かが判断される(S2)。ここで、アンモニア気化器22の温度が35℃以下である場合(S2;Yes)には、アンモニア気化器22に対する温度上昇指令が送出する(S3)。このようにして、発電ユニットの起動指令またはアンモニア気化器22の圧力が低下した時に、自動的にアンモニア気化器22の温度上昇処理が開始される。
そして、アンモニア気化器22の温度上昇指令が送出された時(S3)には、遮断弁25に対するロック指令を送出する(S4)。これにより、配管31の下流側が閉となった状態で、アンモニア気化器22を起動することができるため、起動時における液化アンモニアの流入によって発生する異常な圧力上昇を防止することができる。そして、アンモニア気化器22に対する起動指令が送出されて(S5)、アンモニア気化器22が起動することで40℃付近まで温度が上昇する。アンモニア気化器22の温度が復帰したことが確認されると(S6)、アンモニア気化器22に対する停止指令が送出されてアンモニア気化器22が停止する(S7)。
アンモニア気化器22が停止したら、遮断弁25に対するロック解除指令を送出して遮断弁25を開放する(S8)。このような処理により、アンモニア気化器22に対する温度上昇が完了する(S9)。
なお、発電ユニットの起動指令が発生する又はアンモニア気化器22の圧力が低下した場合(S1)であっても、アンモニア気化器22の温度が35℃以上である場合(S2;No)には、アンモニア気化器22に対する温度上昇処理は実行されない。
上述のような処理により、消費設備40のアンモニアガスの消費活動に応じて、アンモニアガスを生成するアンモニア気化器22の温度を適切な状態に維持することができる。
<アンモニア気化器の圧力上昇処理>
図4は、本実施形態に係るアンモニア気化器の圧力上昇に関する処理手順を示すフローチャートである。
図4は、本実施形態に係るアンモニア気化器の圧力上昇に関する処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、アンモニア気化器22の圧力が低下すると(S11)、アンモニア気化器22の温度上昇が完了しているか否か確認される(S12)。ここで、アンモニア気化器22の温度上昇が完了している場合(S12;Yes)には、アンモニア気化器22に対する圧力上昇指令が送出される(S13)。このようにして、アンモニア気化器22の圧力が低下した場合には、温度上昇が完了した後に、自動的にアンモニア気化器22の圧力上昇処理が開始される。
一方、アンモニア気化器22の温度上昇が完了していない場合(S12;No)には、図3に例示している温度上昇処理を実行した後に、ステップS13以降の圧力上昇処理が開始される。
ここで、アンモニア気化器22は、上述したように薬品注入装置に対する瞬時起動を実行する場合がある。このため、10秒間の瞬時起動を実行する場合を想定して説明する。まず、アンモニア気化器22の起動指令を送出して(S14)、アンモニア気化器22を10秒間のみ起動させる。そして、10秒後に停止指令を送出してアンモニア気化器22を停止させる(S15)。
続いて、1分後にアンモニア気化器22の圧力低下が継続しているか否かが判断される(S16)。ここで、1分後にアンモニア気化器22の圧力低下が継続している場合(S16;Yes)には、ステップS14に戻って再度10秒間の瞬時起動を実行する。
一方、1分後にアンモニア気化器22の圧力低下が継続していない場合(S16;No)には、圧力が復帰したものとみなして(S17)、アンモニア気化器22の圧力上昇が完了する(S18)。なお、ステップS14〜ステップS16までの処理は、各種状況等に応じて繰り返される。
上述のような処理により、アンモニア気化器22の温度上昇処理に連動させて、圧力を適切なタイミングで上昇させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、消費設備40のアンモニアガスの消費活動、又はその他の所内設備の稼働状況などに応じて、アンモニア気化器22の圧力状態や温度状態を適切に判断して制御することができる。このため、アンモニアガスの消費量が消費設備40の各装置において異なる場合であっても、例えば、燃焼装置10の動作に関係なく、常にアンモニア気化器の温度を所定以上に維持しておく必要がなく、各種状況に応じて柔軟にアンモニア気化器22を制御することができる。
10 燃焼装置
20 アンモニア供給系統
21 アンモニア貯蔵タンク
22 アンモニア気化器
23 アキュムレータ
31〜33、35、36 配管
24、29 調整弁
25、27 遮断弁
26、30圧力制御弁
28、温度制御弁
34、36 制御弁
40 消費設備
41、43 脱硝装置
41a、41b 触媒層
42、44 電気集塵機
45 復水脱硝装置
46 薬品注入装置
51、52 ユニット
53 所内ボイラ
20 アンモニア供給系統
21 アンモニア貯蔵タンク
22 アンモニア気化器
23 アキュムレータ
31〜33、35、36 配管
24、29 調整弁
25、27 遮断弁
26、30圧力制御弁
28、温度制御弁
34、36 制御弁
40 消費設備
41、43 脱硝装置
41a、41b 触媒層
42、44 電気集塵機
45 復水脱硝装置
46 薬品注入装置
51、52 ユニット
53 所内ボイラ
Claims (4)
- 蒸気と排ガスとを供給する燃焼系統とアンモニアガスを消費する消費設備との間に設けられて、液化アンモニアを燃焼系統の蒸気によって気化させることでアンモニアガスを生成するアンモニア気化器と、
前記アンモニア気化器で生成したアンモニアガスを前記消費設備に供給するアンモニア供給手段と、
前記アンモニア供給手段から前記消費設備に対するアンモニアガスの供給を制御すると共に、前記燃焼系統に対する指令の発生又は前記アンモニア気化器の圧力状態に応じて、所定のタイミングで前記アンモニア気化器に対する温度状態を制御する制御手段とを備えることを特徴とする燃焼システム。 - 前記制御手段は、前記アンモニア気化器の起動停止と前記燃焼系統の点火消火とを連動させて、前記アンモニア気化器の温度が低下した場合には、前記燃焼系統の点火が完了する前に、前記アンモニア気化器の温度上昇が完了するように所定の指令を送出することを特徴とする請求項1に記載の燃焼システム。
- 前記制御手段は、前記アンモニア気化器の圧力が低下した場合に、そのアンモニア気化器の温度上昇が完了した後に、圧力上昇を実行する起動指令を送出することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼システム。
- 前記燃焼系統は、前記アンモニア気化器及び前記アンモニア供給手段を併設又は内蔵していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の燃焼システム。
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