JP2008174257A - 梱包材及び梱包材で被梱包体を梱包した梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体に被梱包体を載置する際に安全且つ確実に載置ができる。被梱包体を梱包した状態で簡単に搬送できる。非梱包体の搬送が終わるって空になるとコンパクトにして搬送、保管ができる。
【解決手段】被梱包体1の周囲を取り囲む折り畳み可能な筒状の枠体2を挟んで互いに平行に固定される第1の蓋体3と第2の蓋体4とを備える梱包材5である。第1の蓋体3と第2の蓋体4のうち少なくとも一方に蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面となるように車輪6を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、梱包材及び梱包材で被梱包体を梱包した梱包体に関するものである。
従来から、重量のある被梱包体を梱包して搬送するには、被梱包体をダンボールのような梱包材により梱包して梱包体を作り、この梱包体を台車などに載せて搬送していた。
ところが、重量のある梱包体を台車に載せる際に載せるときの衝撃で台車の下面部に設けた車輪が接地面上を転動することで台車が動き、重量物の台車への載置作業が煩雑となり、また重量物であるため、載置作業中に台車が動くと危険であった。
また、梱包体を目的の場所に搬送した後は、ダンボールのような梱包材は廃棄していた。このため、コストがかかると共に省資源という観点から好ましくなかった。
一方、下面に車輪を有する台車の上面の周囲に側壁板を折り畳み自在に設け、台車の上に載置した被搬送物を側壁板で囲んで保護した状態で車輪を転動させながら台車を移動させることで、被搬送物を搬送するようにした折畳コンテナが特許文献1などにより知られている。
この特許文献1に示された従来の折畳コンテナは被搬送物の搬送が終わると、側壁板を折り畳んで台車の上方に重ねることで空の状態でコンパクトにし、空の状態での搬送や保管に当ってスペースをあまりとらないようにしている。
ところが、上記特許文献1に示された従来例にあっては、台車の下面に車輪があるため、被搬送物を台車に載せる際に、被搬送物を台車に載せる際の衝撃で車輪が転動して台車が動くため、被搬送物を台車上に正確に載置し難く、また、被搬送物が重量物の場合、載せる際に台車が移動するため、極めて危険な作業となる。
また、台車に載せて側壁板で囲んだ状態でトラックなどの車両で搬送する際、トラックの荷台上に台車の下面に設けた車輪が載置されるため、車両での搬送中に台車が移動して車両の荷台に載置している他の載置物を傷付けたりするするおそれがある。
また、空になると側壁板を折り畳んで台車の上方に重ねることでコンパクトにするようになっているが、台車の下面には車輪が突出しているため、台車の厚み方向において車輪が突出する分だけ嵩が高くなるという問題があり、また、折り畳んだ状態で、上下多段に台車を積み重ねようとしても車輪が邪魔になって、実質的に台車を上下多段に積み重ねることができず、このため、空の状態でトラックなどの車両で搬送したり、保管したりする際に、搬送効率や保管効率が悪いという問題がある。
また、上記従来例においては、上方が開口しているため、台車に載置する被搬送物の全周を梱包しているとは言えず、別途梱包する必要がある。
特許公開2001−48166号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、蓋体に被梱包体を載置する際に安全且つ確実に載置ができ、また、被梱包体を梱包した状態で簡単に搬送でき、また、被梱包体の搬送が終わって空になるとコンパクトにして搬送、保管ができて、梱包材の再利用ができ、また、コンパクトにした空の状態で上下に多段に積み重ねて搬送したり、保管することが可能となる梱包材及び梱包材で被梱包体を梱包した梱包体を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る梱包材は、被梱包体1の周囲を取り囲む折り畳み可能又は複数のパーツに分離可能な筒状の枠体2を挟んで互いに平行に固定される第1の蓋体3と第2の蓋体4とを備える梱包材5であって、前記第1の蓋体3と第2の蓋体4のうち少なくとも一方に蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面となるように車輪6を設けて成ることを特徴とするものである。
このように、蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面となるように車輪6を設けてあるので、蓋体を厚み方向が上下方向となるように横向きにして接地面Gに設置した状態で、蓋体に被梱包体1を載せることにより、被梱包体1が重量物であっても車輪6が転動して蓋体が移動するというようなことがなく、安全且つ確実に蓋体に被梱包体1を載せることができる。また、被梱包体1を梱包した状態で搬送する際は、蓋体に設けた車輪を接地させるような姿勢にして車輪を転動させながら搬送することで、簡単に搬送ができ、また、梱包材5自体に車輪6が設けてあるため、別途台車が必要でない。また、被梱包体1の搬送が終わると、第1の蓋体3と、折り畳んだ枠体2と、第2の蓋体4とを重ねてコンパクトにして、空の状態での再使用箇所への搬送や保管ができ、空の状態での搬送や保管に大きなスペースが必要でなく、梱包材5の再使用のためのコストを低減できる。また、蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面Gとなるように車輪6を設けるので、コンパクトにした空の状態において厚み方向における車輪6の出っ張りを抑えることができて、その分、嵩を低くできる。
また、前記車輪6は蓋体の厚み内に大部分が収納され且つ、車輪6の一部が蓋体の厚み方向と直交する方向である接地面方向に向けて蓋体の側面よりも突出していることが好ましい。
このように車輪6は蓋体の厚み内に収納されているので、よりいっそうコンパクトにした空の状態において嵩を低くできる。また、コンパクトにした空の状態において、車輪6に邪魔されることなく梱包材5を上下多段に積み重ねることが可能となり、よりいっそう空の状態での搬送や保管に当って大きなスペースが必要でない。
また、第1の蓋体3及び第2の蓋体4の両方に車輪6を設け、一方の蓋体に設けられた車輪6を接地面Gに対して垂直な軸に対して回動可能とすることが好ましい。
このような構成とすることで、搬送時における方向転換が容易となる。しかも、蓋体の一方に設けた車輪6を接地面Gに対して垂直な軸に対して回動可能としているので、この蓋体を上にして搬送すれば、車輪6の外周面が蓋体の厚み内に収まるように回動させることで、該車輪6が不必要に出っ張ることがない。また、他方の蓋体に設けられた車輪6の軸が固定されているので、梱包体7を立て起こしやすい。
また、本発明に係る梱包体は、被梱包体1を上記の梱包材5により梱包して成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、梱包材5で被梱包体1を梱包した梱包体7を、蓋体に設けた車輪を利用して簡単に搬送することができる。
本発明は、上記のように、少なくとも一方に蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面となるように車輪を設けてあるので、車輪を設けて容易に搬送できるようにしたにもかかわらず、蓋体への被梱包体の載置作業が安全且つ確実にでき、また、搬送する際には蓋体に設けた車輪を接地させるような姿勢にして車輪を転動させながら簡単に搬送することができ、しかも、梱包材自体に車輪が設けてあるため、別途台車が必要でなく、また、被梱包体の搬送が終わると、第1の蓋体と、折り畳んだ枠体と、第2の蓋体とを重ねてコンパクトにして、空の状態での再使用箇所への搬送や保管ができ、空の状態での搬送や保管に大きなスペースが必要でないと共に、コンパクトにした空の状態において厚み方向における車輪の出っ張りを抑えることができて、この点でも空での搬送や保管に要するスペースが小さくでき、リターナブルの梱包材として流通の効率化及び流通コストの低下を図ることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明の梱包材5はマッサージ椅子、冷蔵庫、洗濯機等の重量物である被梱包体1を梱包して搬送するために使用されるもので、何回でも再使用が出来るいわゆるリターナブルのものである。
図1に示すように、梱包材5は被梱包体1の周囲を取り囲む筒状をした枠体2と、筒状をした枠体2を挟んで互いに平行に固定手段8により固定される第1の蓋体3と、第2の蓋体4とで構成してあり、更に、必要に応じて被梱包体1に対応して内装パット9が付属している。
筒状をした枠体2は折り畳み可能又は複数のパーツに分離可能となっていて、図1に示す実施形態では一つの面板10の一側端に折り曲げ部11を介して他の面板12を折り畳み自在に連設して構成した枠半体13を2つ組み合わせることで、筒状をした枠体2を構成している。もちろん、筒状をした枠体2を折り畳み自在に構成するに当っては、上記例にのみ限定されず種々の形態を採用できる。例えば、四角筒状をした一体物の枠体2の四隅部分を対向する一対の隅部を鋭角に折り畳み自在とすると共に対向する他の一対の隅部を鈍角に折り畳み自在とするようにしてもよく、4つの板状のパーツを組み合わせることで四角筒状をした枠体2を構成し、非使用時には該枠体2を4つの板状のパーツに分離して重ねることができるようにしてもよく、要は組み立てた状態では筒状となって被梱包体1を取り囲むことができ、また、非使用状態では折り畳み又は複数のパーツに分離して重ねることでコンパクトにできるようなものであればよい。また、枠体2は例えば、ダンボール、合成樹脂等により形成する。
第1の蓋体3、第2の蓋体4はいずれも合成樹脂の成形品であり、面板部14の外周端から側面突片部15を突設して側面突片部15に囲まれた部分が凹溝部16となった扁平薄箱状をしている。
これら第1の蓋体3、第2の蓋体4のうち少なくとも一方の蓋体には該蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面Gとなるように車輪6を設けてある。
添付図面に示す実施形態では第1の蓋体3及び第2の蓋体4の双方に車輪6を設けた例が示してあるが、第1の蓋体3のみに車輪6を設けてもよく、また、第2の蓋体4のみに車輪6を設けてもよい。
また、添付図面に示す実施形態では各蓋体にそれぞれ2個の車輪6を設けた例を示しているが、蓋体に設ける車輪6の個数に特に限定はなく、蓋体に車輪6を1個、又は3個以上設けるものであってもよい。
片面側が開口した凹溝部16を有する扁平薄箱状をした蓋体(添付図面の実施形態では第1の蓋体3、第2の蓋体4)の厚み内に車輪6を収めることができるように、側面突片部15には凹部17が形成してある。添付図面に示す実施形態では蓋体の短辺側に位置する側面突片部15の短辺の両端部に凹部17を設けてある。
車輪6は支持金具18に軸19により回転自在に取付けてあり、支持金具18の固定片部20を凹部17の壁面に固定することで車輪6を蓋体に取付けてある。この取付け状態で、車輪6は接地面と接触する部分となる外周部の周方向の一部が蓋体の厚み方向と直交する方向(添付図面に示す実施形態では蓋体の長辺と平行な方向)に凹部17から外側方に突出する以外、大部分は凹部17内に収納されるものであり、収納状態では車輪6が凹部17から蓋体の厚み方向に突出しないようになっている。
上記のような構成の梱包材5に被梱包材1を梱包するには次のようにして行う。まず、第1の蓋体3を厚み方向が上下方向となるように横向きにして地面Gに設置した状態で、第1の蓋体3の凹溝部16内に被梱包体1を入れるようにして載せる。この場合、被梱包体1の種類によって必要に応じて第1の蓋体3の凹溝部16内に内装パット9を入れ、該内装パット9に被梱包体1の一部を嵌め込んで位置決めする。例えば、被梱包体1がマッサージ椅子の場合、マッサージ椅子の脚部を内装パット9に設けた脚嵌め込み凹部21に嵌め込んで位置決め保持する。
この第1の蓋体3に被梱包体1を載せる際、被梱包体1が重量物であっても、蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面Gとなるように車輪6を設けてあるので、車輪6の外周面が接地面Gに接触して転動することがなく、このため、第1の蓋体3が被梱包体1の載置作業中に不用意に移動するというようなことがなく、安全且つ確実に第1の蓋体3に重量物の被梱包体1を載せることができる。
第1の蓋体3に被梱包体1を載せた後、被梱包体1の周囲を筒状の枠体2で取り囲み、次に、筒状の枠体2の上端部の開口部分に第2の蓋体4を被せる。
このように第1の蓋体3、筒状の枠体2、第2の蓋体4により被梱包体1の全体を覆った状態で、固定手段8により筒状をした枠体2を挟んで第1の蓋体3と、第2の蓋体4とが互いに平行となるように固定する。
添付図面に示す実施形態では面状ファスナーで固定手段8を構成した例を示している。つまり、図1に示すように、第1の蓋体3、第2の蓋体4にそれぞれ変形性を有する固定片22を突設し、固定片22の内面部と枠体2の外面部のうちいずれか一方に面状ファスナーの雄止着部23aを設けると共にいずれか他方に面状ファスナーの雌止着部23bを設け、更に、固定片22の蓋体に固定した部分に対応した箇所の外面に面状ファスナーの雄止着部23a又は雌止着部23bを設けることで固定手段8を構成してある。ここで、固定片22の内面に雄止着部23aを設けた場合は、枠体2の外面部及び固定片22の外面部に雌止着部23bを設け、固定片22の内面に雌止着部23bを設けた場合は、枠体2の外面部及び固定片22の外面部に雄止着部23aを設ける。
そして、第1の蓋体3、筒状の枠体2、第2の蓋体4により被梱包体1の全体を覆った状態で固定する場合は、各蓋体に設けた固定片22の内面と、枠体2の外面部に設けた雄止着部23a、雌止着部23bを着脱自在に止着するようになっている。
また、梱包材5の非使用時には後述のように、いずれか一方の蓋体に設けた固定片22の内面と、他方の蓋体に設けた固定片22の外面に設けた雄止着部23a、雌止着部23bを着脱自在に止着するようになっている。
もちろん、固定手段8としては上記例にのみ限定されず、バンドにより筒状をした枠体2を挟んで第1の蓋体3と、第2の蓋体4とが互いに平行となるように固定してもよく、また、バンド以外の固定手段8であってもよい。
上記のようにして被梱包体1を梱包材5によって梱包することで梱包体7を構成するのであるが、この梱包体7はトラックなどの車両の荷台に載せて搬送目的地に運ぶ。この場合、梱包体7の第1の蓋体3が車両の荷台上に載置されるように荷台に載せることで、車輪6が荷台の上面を転動することがなく、梱包体7が荷台上で不用意に移動して荷台に載せている他の荷物に衝突して損傷するようなことがない。
搬送目的地に着くと、梱包体7を車両の荷台から降ろし、目的地の目的とする場所に移動する。梱包体7の移動に当っては、図3の実線のように車輪6を設けた側が下となるように梱包体7全体を起立させて縦置きとする。これにより車輪6の設置面を接地面Gに接地することができ、図4の矢印のように車輪6を設置面G上に転動させながら梱包体7を移動することができる。
梱包体7を目的の場所に移動すると、固定手段8による固定を解除して被梱包体1を取り出し、その後、図5(a)に示すように、枠体2を折り畳み、枠体2及び内装パット9を第1の蓋体3と第2の蓋体4との間に重ねて収納してコンパクトにすることができる。添付図面に示す実施形態では、第1の蓋体3と第2の蓋体4の対向する凹溝部16内に枠体2及び内装パット9を収納し、第1の蓋体3又は第2の蓋体4のいずれかに設けた固定片22の蓋体から連出した部分を図5(c)のように凹溝部16内に入れ、この状態で、図5(d)のように凹溝部16内に入れていない方の固定片22の内面と、連出部分を凹溝部16内に入れた方の固定片22の外面に設けた雄止着部23a、雌止着部23bを着脱自在に止着する。このように固定手段8によりコンパクトに折り畳んだ状態を固定し、図5(b)のようにコンパクトにした空の状態で再使用場所や保管場所へ搬送する。したがって、空の状態での搬送や保管に大きなスペースが必要でない。
上記空の状態での搬送の際、蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面Gとなるように車輪6を設けてあるので、コンパクトにした空の状態において厚み方向における車輪6の出っ張りを抑えることができて、その分、嵩を低くでき、特に、車輪6を蓋体の厚み内に収めるように構成することで、コンパクトにした梱包材5を車輪6に邪魔されることなく横向きにした状態で上下に多段に積み重ねることが可能となる。
このようにして回収した梱包材5は再び別の被梱包材1を上記と同様にして梱包して搬送するものであり、何回でも再利用することで、梱包材を一回の搬送毎に廃棄するものに比べて省資源、低コスト化が図れることになる。
ところで、車輪6は接地面Gと平行な方向の軸19回りに回転自在となるように支持金具18に取付けてあることで、接地面Gに対して転動自在となっているが、第1の蓋体3及び第2の蓋体4の両方に車輪6を設ける場合、一方の蓋体、実施形態では第2の蓋体4に設けた車輪6は更に接地面Gに対して垂直な方向の別の軸24に対して回動可能としてある。つまり、第2の蓋体4に設けた車輪6としては図6(a)に示すような可動車輪を使用する。つまり、接地面Gに車輪6を接地した状態で接地面Gに対して垂直な方向の軸24周りに360°回転可能で且つ接地面Gに対して平行な軸19回りに回転することで接地面G上を転動できるようになっており、このため、支持金具18を、固定片部20に接地面Gに対して垂直な軸24によりコ字状をした支持枠25を回動自在に取付けることで構成し、支持枠25に上記軸24と直交する軸19により車輪6を回転自在に取付けたもの、つまり可動車輪を使用している。
一方、第1の蓋体3に設けた車輪6は固定片部20と支持枠25とが一体となったもので、図6(b)のように設置面Gに対して平行で且つ蓋体の厚み方向と平行な方向の軸19回りにのみ回転して接地面G上を一方向にのみ転動自在な固定車輪を使用している。
このように、一方の蓋体に取付ける車輪6として可動車輪を使用することで、車輪6を接地面Gに接地して転動させる際、搬送方向を容易に変えることができ、廊下などのコーナ部分であっても簡単に方向を変えて搬送することができる。
ここで、両蓋体4に可動車輪を設けると、両蓋体のいずれか一方が下、いずれか他方が上となるように横向きにすると、凹部17の上下方向の深さHが車輪6の直径よりも大きいと図6(c)のように軸24を中心に車輪6が回転して車輪6の外周部の一部が凹部17より上方又は下方に突出する場合がある。このような場合、仮に、第1の蓋体3が下に位置しているとした場合、凹部17より下方に車輪6の外周面の一部が突出し、被梱包体1を載置する際に、車輪6が転動して第1の蓋体3が移動し、重量物の被梱包体1の載置作業が危険となるので、第1の蓋体3には固定車輪を用いる。
また、被梱包体1を載置する際に下となる第1の蓋体3に第1の蓋体3の厚み方向と平行な軸19回りにのみ回転自在な固定車輪を用いることで、梱包体7を第1の蓋体3が下となるように横向きにした状態で、図3の矢印のように起立させる際、第1の蓋体3に設けた固定車輪である車輪6を支点として起立させても、車輪6の転動方向と上記起立させる際に車輪6に作用する矢印方向の力とが一致せず、このため、梱包体7を起立作業を行う際に車輪6を支点となっても車輪6が転動したりせず、簡単且つ確実に梱包体7を起立させることができる。
また、上となる第2の蓋体4側の車輪6は可動車輪であったとしても横にした状態では接地面Gに接地しないので、可動車輪である車輪6が軸24回りに回転してその一部が図6(c)のように上方に突出しても問題はなく、また、突出したとしても必要に応じて軸24回りに回転して図6(d)のように凹部17から突出しないように収納することも可能であり、更に、軸24に対して支持枠25と車輪6の合計の重心位置を偏芯させることで、可動車輪が軸24回りに回転してその一部が上方に突出しても自重により自動的に凹部17内に収納することも可能である。
なお、第1の蓋体3、第2の蓋体4の両方又はいずれか一方にフォークリフトのフォーク差し込み凹所30を設けてもよい。このようにフォーク差し込み凹所30を設けると、梱包材5や梱包体7を横にした状態でフォークリフトを用いて持ち上げることができ、車両の荷台への積み下ろし作業や、多段に積み重ねる作業が簡単に行える。
本発明の梱包材の分解斜視図である。 同上の梱包材により被梱包物を梱包した梱包体の斜視図である。 同上の梱包体の起立作業を説明する説明図である。 同上の梱包体を起立させて車輪を転動させて移動する状態の説明図である。 (a)は同上の空となった梱包材を分解した状態の正面図であり、(b)は分解したものを重ねてコンパクトにした状態の正面図であり、(c)(d)は空となった梱包材の両蓋体を固定手段で固定する順序を示す説明図である。 (a)は車輪として用いる可動車輪の例を示す斜視図であり、(b)は車輪として用いる固定車輪の例を示す斜視図であり、(c)は第2の蓋体に設けた可動車輪の一部が上方に突出した場合を示す説明図であり、(d)は(c)の状態から可動車輪を回転して凹部内に収納した状態の説明図である。
符号の説明
1 被梱包体
2 枠体
3 第1の蓋体
4 第2の蓋体
5 梱包材
6 車輪
7 梱包体

Claims (4)

  1. 被梱包体の周囲を取り囲む折り畳み可能又は複数のパーツに分離可能な筒状の枠体を挟んで互いに平行に固定される第1の蓋体と第2の蓋体とを備える梱包材であって、前記第1の蓋体と第2の蓋体のうち少なくとも一方に蓋体の厚み方向に直交する方向が接地面となるように車輪を設けて成ることを特徴とする梱包材。
  2. 前記車輪は蓋体の厚み内に大部分が収納され且つ、車輪の一部が蓋体の厚み方向と直交する方向である接地面方向に向けて蓋体の側面よりも突出していることを特徴とする請求項1記載の梱包材。
  3. 前記第1の蓋体及び第2の蓋体の両方に車輪を設け、一方の蓋体に設けられた車輪を接地面に対して垂直な軸に対して回動可能として成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の梱包材。
  4. 被梱包体を請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載した梱包材により梱包して成ることを特徴とする梱包材で被梱包体を梱包した梱包体。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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