JP2008172108A - 固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部の画素に強い光が入射したことによるノイズ現象を低減する。
【解決手段】層間絶縁膜42,43における電源線26(VDD)とFD12及び配線40との間に介在する部分42a,43aを、酸化珪素の比誘電率よりも低い比誘電率を有する材料で構成する。層間絶縁膜42,43における他の部分42b,43bを、酸化珪素で構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像素子に関するものである。
近年、ビデオカメラや電子スチルカメラなどが広く一般に普及している。これらのカメラには、CCD型の固体撮像素子や増幅型の固体撮像素子が使用されている。固体撮像素子は、光電変換部を有する画素がマトリクス状に複数配置されており、各画素の光電変換部にて信号電荷を生成する。
増幅型固体撮像素子は、画素の光電変換部にて生成・蓄積された信号電荷を画素に設けられた増幅部に導き、増幅部で増幅した信号を画素から出力する。増幅型固体撮像素子では、一般的に、各画素は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、及び、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部を、有している。そして、このような増幅型固体撮像素子では、前記増幅部に電源を供給する電源線と、前記電荷電圧変換部に接続された配線と、前記電源線と前記電荷電圧変換部及び前記配線との間などを絶縁する層間絶縁膜と、を備えている。
このような増幅型固体撮像素子には、増幅部に接合型電界効果トランジスタ(JFET)を用いた固体撮像素子(特許文献1)や、増幅部にMOSトランジスタを用いた固体撮像素子(特許文献2)などが提案されている。増幅部にJFETを用いた固体撮像素子では、JFETのゲート領域が前記電荷電圧変換部となっている。増幅部にMOSトランジスタを用いた固体撮像素子では、フローティングディフュージョンが前記電荷電圧変換部となっている。
このような従来の増幅型固体撮像素子では、前記層間絶縁膜は酸化珪素膜で構成されている。
特開平11−177076号公報 特開平11−196331号公報
しかしながら、前記従来の増幅型固体撮像素子では、ある任意の画素にのみ強い光が入射すると、得られた画像上において、その画素と同じ行の画素(光が入射していない画素)も、あたかもわずかな光が入射したかのようにわずかに光ってしまう現象(本願明細書では、「ノイズ現象」と呼ぶ。)が生ずる場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、前述したノイズ現象を低減することができる固体撮像素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による固体撮像素子は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、及び、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部を有する画素を、複数備えた固体撮像素子であって、前記増幅部に電源を供給する電源線と、前記電荷電圧変換部に接続された配線と、層間絶縁膜と、を備え、前記層間絶縁膜における前記電源線と前記電荷電圧変換部及び/又は前記配線との間に介在する領域のうちの少なくとも一部の領域が、酸化珪素の比誘電率よりも低い比誘電率を有する材料で構成されたものである。
酸化珪素の比誘電率は、およそ4.0〜4.5である。前記第1の態様では、前記材料の比誘電率は、酸化珪素の比誘電率よりも低ければよいが、前述したノイズ現象をより低減するためには、3.5以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましく、2.5以下であることがより一層好ましい。
本発明の第2の態様による固体撮像素子は、前記第1の態様において、前記層間絶縁膜における前記少なくとも一部の領域の付近の領域を除く領域は、前記材料の比誘電率よりも高い比誘電率を有する材料(例えば、酸化珪素)で構成されたものである。
本発明によれば、前述したノイズ現象を低減することができる固体撮像素子を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像素子について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による固体撮像素子を示す概略構成図である。本実施の形態による固体撮像素子の基本構成は、前記特許文献2に開示された固体撮像素子の基本構成と同様である。すなわち、本実施の形態による固体撮像素子は、図1に示すように、2次元状に配置された複数の単位画素1(図1では、4つの画素1のみを示す。)と、垂直走査回路2と、水平走査回路3と、信号蓄積部4と、垂直信号線5と、負荷電流源6と、転送ゲート7a,7bとを備えている。
各画素1は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部としてのフォトダイオード11と、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部としてのフローティングディフュージョン(FD)12と、FD12の電位に応じた信号を出力する増幅部としての画素アンプ13と、フォトダイオード11からFD12に電荷を転送する電荷転送部としての転送トランジスタ14と、FDの電位をリセットするリセット部としてのリセットトランジスタ15と、当該画素1を選択する選択部としての行選択トランジスタ16とを有している。
転送トランジスタ14のゲートは、行毎に、垂直走査回路2からの転送トランジスタ14を制御する制御信号ΦTX(n,n+1)を転送トランジスタ14に供給する制御線に、接続されている。リセットトランジスタ15のゲートは、行毎に、垂直走査回路2からのリセットトランジスタ15を制御する制御信号ΦRES(n,n+1)をリセットトランジスタ15に供給する制御線に、接続されている。行選択トランジスタ16のゲートは、行毎に、垂直走査回路2からの行選択トランジスタ16を制御する制御信号ΦSEL(n,n+1)を行選択トランジスタ16に供給する制御線に、接続されている。図1において、VDDは、リセットトランジスタ15に電源を供給するとともに行選択トランジスタ16を介して画素アンプ13に電源を供給する電源線である。
光電変換はフォトダイオード11で行われ、光量電荷の蓄積期間中は転送トランジスタ14はオフ状態であり、画素アンプ13のゲート(したがって、FD12)には、このフォトダイオード11で光電変換された電荷は転送されない。画素アンプ13のゲートは、蓄積開始前にリセットトランジスタ15がオンし、適当な電圧に初期化されている。すなわちこれがダークレベルとなる。次に又は同時に行選択トランジスタ16がオンになると、負荷電流源6と画素アンプ13で構成されるソース・フォロワー回路が動作状態になり、ここで転送トランジスタ14をオンさせることで、フォトダイオード11に蓄積されていた電荷は、FD12に転送され、FD12により電圧に変換され、その電位が画素アンプ13のゲートに印加されることになる。
ここで、選択行の出力が垂直信号線5上に発生する。この出力は転送ゲート7a,7bを介して、信号蓄積部4に蓄積される。信号蓄積部4に一時記憶された出力は、水平走査回路3によって順次出力部V0へ読み出される。
図2は、本実施の形態による固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。全画素リセット期間T1のタイミングで、制御信号ΦTX(n),ΦTX(n+1)がアクティブになり、全画素のフォトダイオード11の電荷は、転送トランジスタ14を介して画素アンプ13のゲートに転送され、フォトダイオード11はリセットされる。この状態はフォトダイオード11のカソード電荷が画素アンプ13のゲート(したがって、FD12)に移って平均化された状態であるが、FD12の容量を大きくすることで、フォトダイオード11のカソードをリセットしたレベルと同様になる。
この時、対象画像の光量を導光するメカシャッター(図示せず)は開いており、期間T1の終了と同時に、全画素同時に蓄積を開始する。このメカシャッターは期間T3において開いたままで、この期間T3がフォトダイオード11の蓄積期間となる。
期間T3が終了する時点T4で前記メカシャッターは閉じ、フォトダイオード11の光電荷(信号電荷)の蓄積が終了する。この状態では、フォトダイオード11に電荷が蓄積されている。次に、各行毎に読み出しがスタートする。すなわち、n−1行目を読み出してからn行目を読み出す。
期間T5において制御信号ΦSEL(n)がアクティブになり、当該行の行選択トランジスタ16がオンし、n行目の全ての画素1の画素アンプ13で構成されるソース・フォロワー回路が動作状態になる。ここで、画素アンプ13のゲートは期間T2において制御信号ΦRES(n)がアクティブになり、リセットトランジスタ15がオンとなり、画素アンプ13のゲートは初期化される。すなわち、垂直信号線5にはこのダークレベルの信号が出力される。
次に、期間T8において制御信号ΦTN(n)がアクティブになり、転送ゲート7bがオンし、ダークレベルが信号蓄積部4に保持される。この動作は、n行目の全ての画素1に対して同時並列に実行される。ダークレベルの信号蓄積部4への転送が終了した後の期間T9において、制御信号ΦTX(n)をアクティブとすることで、転送トランジスタ14をオンとし、フォトダイオード11に蓄積されていた信号電荷を、FD12に転送する。この信号電荷がFD12により電圧に変換され、転送されてきた信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動し、信号レベルが確定する。
期間T9の終了後に、制御信号ΦTSがアクティブになり、転送ゲート7aがオンし、信号レベルが信号蓄積部4に保持される。この動作は、n行目の全ての画素1に対して同時並列に実行される。ここで、信号蓄積部4には、n行目の全ての画素1のダークレベルと信号レベルを保持しており、各画素1でのダークレベルと信号レベルとの差をとることでソース・フォロワーのスレシホールド電圧Vthバラツキによる固定パターンノイズ(FPN)やリセットトランジスタ15がリセット時に発生するKTCノイズをキャンセルし、S/Nの高いノイズ成分を除去された信号が得られる。
水平走査回路3によって、信号蓄積部4に蓄積されたダークレベルと信号レベルの差信号を水平走査し、時系列的に、期間T7のタイミングで出力される。これでn行目の出力は終了である。同様に、制御信号ΦSEL(n+1),ΦRES(n+1),ΦTX(n+1),ΦTN,ΦTSを図2に示すようにn行目と同様に駆動することで、n+1行目の信号を読み出すことができる。
ここで、画素1の構造について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、図1中の単位画素1を模式的に示す概略平面図である。図4は、図3中のA−A’線に沿った概略断面図である。本実施の形態では、3層による多層配線が用いられているが、図3及び図4では、一部の配線層等は省略して示している。また、実際には、フォトダイオード11の上部にはカラーフィルタやマイクロレンズが配置されるが、ここでは省略する。
図3において、符号21〜23は、N型のシリコン基板24上に形成されたP型ウエル25(図4参照)に形成されたN型不純物拡散領域である。また、FD12も、P型ウエル25に形成されたN型不純物拡散領域となっている。拡散領域21は、3層目の配線層26からなる電源線VDDにコンタクト部26aで接続された電源拡散部である。電源線VDD(配線層26)は、フォトダイオード11に対応する領域のみに開口26bを有し、他の領域を全体的に覆うように形成されている。
図3において、符号27〜30は、ポリシリコン層で構成された前記各トランジスタのゲート(電極)である。図4に示すように、フォトダイオード11は、P型ウエル25にN型層(電荷蓄積層)31が形成されることで構成されている。このフォトダイオード11は、空乏化防止層をなす高純度のP型層32を基板表面側に付加した構造を持ち、埋め込みフォトダイオードとして構成されている。配線層26(VDD)は、例えば、アルミニウムで構成される。
フォトダイオード11は、入射する光を光電変換し、生じた電荷を電荷蓄積層31に蓄積する。フォトダイオード11の電荷蓄積層31に蓄積された電荷は、転送トランジスタ14がオン状態とされることによってFD12に転送される。
転送トランジスタ14は、フォトダイオード11の電荷蓄積層31をドレイン、FD12をソースとするMOSトランジスタである。転送トランジスタ14は、そのゲート27に印加される制御信号ΦTX(n,n+1)により駆動される。
FD12は、アルミニウムなどからなる1層目の配線層で構成された配線40によって、画素アンプ13のゲート30に電気的に接続されている。画素アンプ13は、拡散領域22をドレイン、拡散領域23をソースとするMOSトランジスタである。画素アンプ13は、そのゲート30の電圧に応じた電気信号を出力する。したがって、画素アンプ13は、フォトダイオード11で生成・蓄積された電荷の量に応じた電気信号を出力する。
行選択トランジスタ16は、電源拡散部21をドレイン、拡散領域22をソースとするMOSトランジスタである。ゲート29は、行選択トランジスタ16のゲートである。行選択トランジスタ16は、オン状態にされることで、画素アンプ13の出力を垂直信号線5に出力させる。すなわち、画素アンプ13と行選択トランジスタ16によって、ソースフォロワによる読み出しが可能となっている。
リセットトランジスタ15は、電源拡散部21をドレイン、FD12をソースとするMOSトランジスタである。ゲート28は、リセットトランジスタ15のゲートである。リセットトランジスタ15は、オン状態にされることで、FD12に蓄積されている電荷をリセットする。
垂直信号線5は、1層目の配線層で構成され、拡散領域23に電気的に接続されている。図面には示していないが、前述した制御信号ΦTX,ΦRES,ΦSELをそれぞれ供給する各制御線は、アルミニウムなどからなる2層目の配線層によって構成されている。
図4において、34はLOCOSによるフィールド酸化膜、41はゲート27〜30等のポリシリコン層と配線40や垂直信号線5等の1層目の配線層との間の層間絶縁膜、42は1層目の配線層と2層目の配線層との間の層間絶縁膜、43は2層目の配線層と電源線VDD(3層目の配線層26)との間の層間絶縁膜である。層間絶縁膜41は、その全体が酸化珪素で構成されている。
本実施の形態では、層間絶縁膜42は、酸化珪素からなる部分42bと、酸化珪素の比誘電率よりも低い比誘電率を有する材料(以下、「低誘電率材料」と呼ぶ。)からなる部分42aとから構成されている。同様に、層間絶縁膜43は、酸化珪素からなる部分43bと、低誘電率材料からなる部分43aとから構成されている。酸化珪素(SiO)の比誘電率は、およそ4.0〜4.5である。
前記低誘電率材料として、例えば、low−κ材料と呼ばれている種々の材料を用いることができる。具体的には、前記低誘電率材料として、SiOFあるいはFSG(fluorinated silicate glass)と呼ばれるフッ素添加のSiO(その比誘電率は3.5〜3.8であり、その成膜はCVD法により行われる。)や、ポリイミド(その比誘電率は2.61〜3.38であり、その成膜は塗布により行われる。)や、アモルファスカーボン(その比誘電率は2.1〜2.3であり、その成膜はCVD法により行われる。)などを挙げることができる。これら及びその他のlow−κ材料の例が、「次世代ULSIプロセス技術」と題する書籍のp.561−563(発行日は平成12年2月29日、発行所は株式会社リアライズ社)に記載されている。前記低誘電率材料の比誘電率は、酸化珪素の比誘電率よりも低ければよいが、前述したノイズ現象をより低減するためには、3.5以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましく、2.5以下であることがより一層好ましい。
本実施の形態では、層間絶縁膜42,43の低誘電率材料からなる部分42a,43aは、図3中に破線で囲んだ局所的な平面領域Rに相当する部分である。層間絶縁膜42,43の酸化珪素からなる部分42b,43bは、平面領域R以外の平面領域に相当する部分である。本実施の形態では、平面領域Rは、FD12の全体及び配線40の全体と電源線VDD(3層目の配線層26)とがちょうど重なる領域よりもやや広い程度の領域とされている。
もっとも、本発明では、これに限定されるものではなく、層間絶縁膜42,43における電源線VDDとFD12及び/又は配線40との間に介在する領域のうちの少なくとも一部の領域を、前記低誘電率材料で構成すればよい。したがって、本発明では、例えば、層間絶縁膜42,43の全体を前記低誘電率材料で構成してもよい。しかしながら、低誘電率材料からなる膜は、大面積に形成すると、剥がれ、ボイド、亀裂等の欠陥が生じやすく、これにより、当該固体撮像素子の歩留りが低下してしまう。この点、本実施の形態では、層間絶縁膜42,43における局所的な平面領域Rの部分42a,43aのみが前記低誘電率材料で構成され、残りの部分42b,43bが酸化珪素で構成されているので、前記欠陥が生ずる確率が低下することにより歩留りが向上し、好ましい。
ここで、本実施の形態において層間絶縁膜42,43における平面領域Rに相当する部分42a,43aが前記低誘電率材料で構成されていることの、技術的意義について、図5に示す比較例と比較して説明する。図5は、本実施の形態による固体撮像素子と比較される比較例に係る固体撮像素子を模式的に示す概略断面図であり、図4に対応している。この比較例が本実施の形態と異なる所は、層間絶縁膜42,43の全体が酸化珪素で構成されている点のみである。この比較例は従来技術に相当している。
このような比較例では、ある任意の画素1にのみ強い光が入射すると、得られた画像上において、その画素1と同じ行の画素1(光が入射していない画素)も、あたかもわずかな光が入射したかのようにわずかに光ってしまうノイズ現象が生ずる。本発明者の研究の結果、このノイズ現象の原因の1つが次の通りであることが判明した。すなわち、FD12及び配線40と電源線VDD(3層目の配線層26)との間に寄生容量Cが生ずる。強い光が入射した画素1では、フォトダイオード11から転送トランジスタ14を介してFD12に転送される信号電荷の量が大きい。よって、強い光が入射した画素1では、FD12及びそれの配線40の電位が大きく低下し、FD12及び配線40の電位の変動が大きい。その結果、強い光が入射した画素1において、FD12及び配線40と電源線VDDとの間がその間の寄生容量Cを介して結合していることから、FD12及び配線40の電位の変動に従って寄生容量Cの大きさに応じて電源線VDDの電位も変動してしまう。電源線VDDは全画素に共通であるので、光が入射していない画素1において、FD12及び配線40と電源線VDDとの間がその間の寄生容量Cを介して結合していることから、電源線VDDの電位の変動に従って寄生容量Cの大きさに応じてFD12の電位が変動してしまう。このように、光が入射していない画素においては、強い光が入射した画素1の影響を受けて、FD12及び配線40と電源線VDDとの間に寄生容量Cによる結合に基づいて、電源線VDDの電位及びFD12の電位が両方とも変動してしまう。その結果、強い光が入射した画素1と同じ行の画素1は、同時に読み出されることから、同じ行の実際には光が入射していない画素1から、VDDの電位の変動及びFD12の電位の変動に応じた信号が光信号として垂直信号線5に出力されてしまう。これが、前記ノイズ現象の1つの原因である。
そして、FD12及び配線40と電源線VDDとの間の寄生容量Cの大きさが大きいほど、両者の間の結合が大きくなって、一方の電位の変動に従って生ずる他方の電位の変動が大きくなる。一方、前記寄生容量Cの大きさが小さいほど、両者の間の結合が小さくなって、一方の電位の変動に従って生ずる他方の電位の変動が小さくなる。
したがって、前記比較例では、層間絶縁膜42,43の全体が酸化珪素で構成されていることから、FD12及び配線40と電源線VDDとの間の寄生容量Cが比較的大きいため、強い光が入射した画素1の影響を比較的大きく受けて、光が入射していない画素1における電源線VDDの電位及びFD12の電位が比較的大きく変動してしまい、前記ノイズ現象が比較的顕著に現れてしまう。
これに対し、本実施の形態では、層間絶縁膜42,43における平面領域Rに相当する部分42a,43aが前記低誘電率材料で構成されているので、比較例の場合に比べて、FD12及び配線40と電源線VDDとの間の寄生容量Cが小さくなる。よって、本実施の形態によれば、比較例の場合に比べて、強い光が入射した画素1の影響が低減され、光が入射していない画素1における電源線VDDの電位及びFD12の電位の変動が抑制され、前記ノイズ現象が抑制される。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施の形態において、層間絶縁膜42,43のうちのいずれか一方のみを、その全体を酸化珪素で構成してもよい。この場合、前記実施の形態に比べるとノイズ現象低減効果は低下するものの、前記比較例に比べるとノイズ現象を低減することができる。
また、本発明は、特許文献1に開示されているような、増幅部に接合型電界効果トランジスタを用いた固体撮像素子にも、適用することができる。
本発明の一実施の形態による固体撮像素子を示す概略構成図である。 図1に示す固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図1中の単位画素を模式的に示す概略平面図である。 図3中のA−A’線に沿った概略断面図である。 比較例による固体撮像素子を示す概略断面図である。
符号の説明
1 画素
11 フォトダイオード
12 フローティングディフュージョン(FD)
40 FDに接続された配線
42,43 層間絶縁膜
42a,43a 低誘電率材料で構成された部分
42b,42b 酸化珪素で構成された部分
26(VDD) 電源線

Claims (2)

  1. 入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、及び、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部を有する画素を、複数備えた固体撮像素子であって、
    前記増幅部に電源を供給する電源線と、前記電荷電圧変換部に接続された配線と、層間絶縁膜と、を備え、
    前記層間絶縁膜における前記電源線と前記電荷電圧変換部及び/又は前記配線との間に介在する領域のうちの少なくとも一部の領域が、酸化珪素の比誘電率よりも低い比誘電率を有する材料で構成されたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記層間絶縁膜における前記少なくとも一部の領域の付近の領域を除く領域は、前記材料の比誘電率よりも高い比誘電率を有する材料で構成されたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
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